JP2008312405A - リニアモータ駆動の軸送り装置 - Google Patents

リニアモータ駆動の軸送り装置 Download PDF

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Abstract

【課題】リニアガイド部品で生ずる摩擦抵抗力を軽減するとともに、リニアガイドの寿命を延命できるリニアモータ駆動の軸送り装置を提供することを目的とする。
【解決手段】磁性体からなる界磁ヨーク3に沿って隣り合う磁極が交互に異極となるように永久磁石4を備えた一対の界磁部30と、界磁ヨーク3が並行に配置された一対の界磁部30間に、磁性体からなるコア2にコイル7を備えた電機子部20とを有し、電機子部20と機械的に締結されたリニアガイド8によって界磁ヨーク3に沿った方向に直動案内するように電機子部20と界磁部30とを互いに摺動自在に配置し、永久磁石4のA方向長さの中心に対して電機子部20を構成するコア2のA方向長さの中心を、リニアガイド8に加わる外力のA方向成分ベクトル和の方向へずれ量xだけずらして配置したものとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作機械や半導体製造装置などのテーブル送りに利用されるリニアモータ駆動の軸送り装置に関する。
従来、工作機械や半導体製造装置などのテーブル送りに利用されるリニアモータを駆動源とした軸送り装置がある。リニアモータの界磁部は磁性体からなる界磁ヨークに沿って隣り合う磁極が交互に異極となるように永久磁石を備え、前記リニアモータの電機子部は磁性体からなるコアと導線を巻き回したコイルとを備えている。前記軸送り装置では、リニアモータの界磁部と電機子部とをリニアガイド部品などの直動案内手段によって互いに摺動自在に機械ギャップを設けて配置する。
前記リニアモータでは、特に近年は希土類磁石のような残留磁束密度と保持力が高い高性能磁石が界磁部の磁極を形成する手段として積極的に利用されるようになっている。前記リニアモータの電機子部と界磁部とは、高推力を得るため、磁気ギャップを極力小さくし、例えば1mm前後に配置される(電機子部や界磁部にステンレス製のカバーやモールドなどの保護部材を有する場合は機械ギャップが0.5mm前後になる)。前記電機子部と界磁部とが、このような微細な磁気ギャップにて配置されるため、両者間には得られる推力よりも強力な磁気吸引力が作用することが知られている。
電機子部と界磁部とを直動案内しているリニアガイドのガイドブロックとガイドレールとの間に働く力にはリニアモータが搬送する負荷の重力や外部から受ける力の他に磁気吸引力が増加され、摩擦抵抗力が増加する。この摩擦抵抗力は、リニアモータが加速する際に移動方向と逆方向に加わるため、加速推力の低下を招くという問題点があった。
また、ガイドブロックとガイドレールの摺動摩擦によるリニアガイドの寿命が低下するという問題もあった。
このような問題点の解決策として、リニアガイドの内部構造を改善して荷重に対する摩擦抵抗力の低減を図る直接的な対策が講じられたが、リニアガイド部品の大型化という問題が発生するため、より有効な改善案が検討されてきた。
例えば、特許文献1には、同一磁極を対向させるように組み合わせて構成される永久磁石を含む磁気反発部材を、リニアモータの移動方向に沿って固定体上面と移動体下面とに相対向して取り付けて、リニアモータの磁気吸引力を相殺、軽減させる例が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、リニアモータの磁気吸引力を相殺的に低減させることが可能であると共に所要に応じて推力と交差した方向に作用する荷重成分をも低減させ、リニアガイド部品などの直動案内手段に生ずる摩擦抵抗力を低減させる磁力発生手段を設けた例が開示されている。
また、例えば、特許文献3には、磁気吸引力が相殺するようにリニアモータの電機子部の両側に界磁部を配置した両側式リニアモータの例が開示されている。
特開2001−298941号公報(第3−4頁、図1−図4) 特開平9−140118号公報(第3−5頁、図1−図7) 特許第3786150号(第3−4頁、図1−図5)
ところが、前記特許文献1では磁気反発部材を必要とするため、機械装置自体の構成が大型化及び重量化するという問題があった。
また、前記特許文献2も同様に、磁力発生手段を必要とするので、機械装置自体の構成が大型化及び重量化するという問題があった。
また、前記特許文献3では、磁気吸引力は相殺されるものの、リニアモータの負荷がリニアガイド部品に及ぼす荷重による摩擦抵抗力は低減されていないという問題が残されていた。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、リニアガイドで生ずる摩擦抵抗力を軽減し、加速推力の増大を図ることができるとともに、リニアガイドの寿命を延命することができるリニアモータ駆動の軸送り装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係るリニアモータ駆動の軸送り装置は、磁性体からなる界磁ヨークに沿って隣り合う磁極が交互に異極となるように永久磁石を備えた一対の界磁部と、前記界磁ヨークに沿って並行に配置された前記一対の界磁部間に、磁性体からなるコアにコイルを備えた電機子部とを有し、前記電機子部または前記界磁部と機械的に締結されたリニアガイドによって前記界磁ヨークに沿った方向に直動案内するように前記電機子部と前記界磁部とを互いに摺動自在に配置したリニアモータ駆動の軸送り装置であって、
前記リニアガイドは、互いに押し合うように設置されたガイドレールとガイドブロックとによって構成され、
前記電機子部と前記界磁部とのギャップ対向面と並行でかつ前記直動案内する方向と垂直な方向をA方向とし、
前記永久磁石及び前記コアのうち前記ガイドレール側に配置された方を第1磁性体、前記ガイドブロック側に配置された方を第2磁性体とし、
前記第2磁性体の前記A方向長さの中心に対して前記第1磁性体の前記A方向長さの中心を、前記ガイドレールから前記ガイドブロックへ向かう方向へずれるように前記第1磁性体を配置したものである。
また、磁性体からなる界磁ヨークに沿って隣り合う磁極が交互に異極となるように永久磁石を備えた一対の界磁部と、前記界磁ヨークに沿って並行に配置された前記一対の界磁部間に、磁性体からなるコアにコイルを備えた電機子部とを有し、前記電機子部または前記界磁部と機械的に締結されたリニアガイドによって前記界磁ヨークに沿った方向に直動案内するように前記電機子部と前記界磁部とを互いに摺動自在に配置したリニアモータ駆動の軸送り装置であって、
前記リニアガイドは、互いに押し合わないように設置されたガイドレールとガイドブロックとによって構成され、
前記電機子部と前記界磁部とのギャップ対向面と並行でかつ前記直動案内する方向と垂直な方向をA方向とし、
前記永久磁石及び前記コアのうち前記ガイドレール側に配置された方を第1磁性体、前記ガイドブロック側に配置された方を第2磁性体とし、
前記第2磁性体の前記A方向長さの中心に対して前記第1磁性体の前記A方向長さの中心を、前記ガイドブロックから前記ガイドレールへ向かう方向へずれるように前記第1磁性体を配置したものである。
本発明に係るリニアモータ駆動の軸送り装置によれば、リニアガイドへの荷重が軽減されるため、リニアガイドで生ずる摩擦抵抗力が軽減でき、リニアモータが出力する加速推力を増大することができるとともに、リニアガイドの寿命を延命することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1、図2及び図3は、本発明に係るリニアモータ駆動の軸送り装置の実施の形態1を示す断面図であり、リニアモータの移動方向から見たものである。図4は、図1、図2及び図3の矢視Bの平面図である。図1、図2及び図4において、リニアモータ100の界磁部30は磁性体からなる界磁ヨーク3に沿って移動方向に隣り合う磁極が交互に異極となるように磁性体からなる永久磁石4a、4bを備え、リニアモータ100の電機子部20は磁性体からなるコア2にコイル7を備えてケーシング10に納められている。コア2は、分割コアとして示しているが、本発明はこれに依らない。ベース6は、略コの字状であってガイドレール8bを備え、リニアモータ100の永久磁石4を界磁ヨーク3に備えた界磁部30は、リニアガイド8のガイドレール8b側(ベース6側)に図示しないボルトなどにより取り付けられている。天板9は、ガイドレール8bにより支持案内されるガイドブロック8aに取り付けられ、リニアガイド8のガイドレール8bにより支持案内される。ケーシング10内のコア2を備えた電機子部20は、ガイドブロック8a側の天板9にボルトなどにより取り付けられ、電機子部20は界磁部30と機械ギャップ5をあけて摺動自在に配置されている。また、本実施の形態1では、ガイドレール8bとガイドブロック8aは、互いに押し合うように配置されている。
図1では、ガイドレール8b側(ベース6側)に界磁部30の永久磁石4が第1磁性体として配置され、ガイドブロック8a側(天板9側)に電機子部20のヨーク2が第2磁性体として配置されている。
図3は、ガイドレール8b側(ベース6側)に配置する第1磁性体を電機子部20のヨーク2とし、ガイドブロック8a側(天板9側)に配置する第2磁性体を界磁部30の永久磁石4とした例であり、本発明では、図1、図3いずれの構成としてもよい。
ベース6は、図1、図2及び図3では2つの部材ベース1(6a,6b)を組み合わせているが、一体削り出しのベースでも良く、コの字状は一例であり他の形状に設計されることもある。
さらに、電機子部20と界磁部30の対向面と並行でかつ移動方向と垂直な方向をA方向とするとき、永久磁石4とコア2とは、永久磁石4のA方向長さLmの中心Mと電機子部20を構成するコア2のA方向長さLpの中心Pとが一致しないようにずれ量xだけずらして配置されている。
図5は、永久磁石4のA方向長さLmの中心Mと電機子部20を構成するコア2のA方向長さLpの中心Pとのずらし位置の関係を説明する図である。図5においては、コアに加わる磁気吸引力200a、200b、それらのベクトル和200、及び外力300の例として負荷11や天板9、ガイドブロック8aの重力を示している。図5に示したように、永久磁石4のA方向長さの中心Mに対して、電機子部20を構成するコア2のA方向長さの中心Pを、電機子部20と機械的に締結されたガイドブロック8aに加わる外力のA方向成分ベクトル和300の方向へずらしている。つまり、第2磁性体である電機子部20のヨーク2のA方向長さの中心に対して第1磁性体である界磁部30の永久磁石4のA方向長さの中心を、ガイドレール8bからガイドブロック8aへ向かう方向(ベクトル和200の方向)へずれるように永久磁石4を配置している。
図6は、ずれ量と磁気吸引力のA方向成分ベクトル和との関係を示す図である。図6において、横軸はずれ量xを永久磁石4のA方向長さLmで除して規格化して表記している。図6に示したように、ずらして配置すると、磁気吸引力200aおよび200bがA方向に成分をもつこととなり、A方向の磁気吸引力のベクトル和200は、中心のずれ量xによって変化し、ずれ量xを大きくするとA方向の磁気吸引力の和200が大きくなる。
この構成によれば、外力300とA方向の磁気吸引力のベクトル和200とが互いに逆方向となることにより、ガイドレール8bとガイドブロック8aが互いに押し合わないようになり、リニアガイド8への荷重が相殺もしくは軽減されるため、リニアガイド8で生ずる摩擦抵抗力が軽減でき、搬送時の加速推力の増大を図ることができるととともに、リニアガイド8の寿命を延命できる。
また、リニアモータ100の電機子部20と界磁部30の位置関係を調節することで上記効果が得られるため、省スペース化の効果も得ることができ、機械装置の小型化が実現可能となる。なお、磁気吸引力200aおよび200bのA方向と垂直な方向成分は、電機子部20が両側に配置した界磁部30の略中心にあることにより相殺・軽減されている。
図7及び図8は、ずれ量xとリニアモータの発生推力の関係を説明する断面図である。図7に示したように、ずれ量xが大きくなると、コア2のギャップ対向面であっても永久磁石4と対向していない領域Nが増加して、図8に示したように、永久磁石4のA方向長さLmの中心Mとコア2のA方向長さLpの中心Pが一致している場合よりも電機子部20のコイル7に鎖交する磁束量が低下し、リニアモータ100の発生推力が低下する。このため、リニアモータの発生推力の観点からは、ずれ量xはできるだけ小さいことが望ましいと言える。一方、図6において、磁気吸引力のA方向成分ベクトル和はx/Lm=0.78付近において極大となる。つまり0.78<x/Lmの範囲におけるA方向の磁気吸引力のベクトル和は、0<x/Lm≦0.78でも実現できる。以上のことから、ずれ量xは0<x/Lm<0.78の範囲とすることが望ましい。
さらに好ましくは、A方向の磁気吸引力の和200と外力300とがつり合うようにずれ量xを調節してベース6を設計したり、リニアガイド8を選定したり、天板9の形状を設計したりすることが望ましい。
なお、図1では、天板9とガイドブロック8aとが締結されているが、図2に示したように、天板9とガイドレール8bとが締結される構成としても上記効果を得られることは自明である。また、図3に示したように、電機子部20をベース6に締結し、界磁部30を天板9に締結するような構成としても上記効果を得られることは自明である。
また、本実施の形態1では、ガイドレール8bとガイドブロック8aは、互いに押し合うように設置されている場合について説明したが、天板9側を天井から吊り下げて本装置を利用する場合などには、ガイドレール8bとガイドブロック8aは、互いに押し合わないように設置されることになる。このような場合には、第2磁性体であるヨーク2のA方向の長さの中心に対して第1磁性体である永久磁石4のA方向長さの中心を、ガイドブロック8aからガイドレール8bへ向かう方向へずれるように永久磁石4を配置することによって、上記効果を得ることができる。
実施の形態2.
図9及び図10は、本発明に係るリニアモータ駆動の軸送り装置の実施の形態2を示す断面図であり、リニアモータの移動方向から見たものである。図9において、基本的な構成は図1、図2及び図3と同じであるので、異なる部分を説明する。図9では、永久磁石4のA方向長さLmがコア2のA方向長さLpよりも長く構成されている。また、図10では、コア2のA方向長さLpが永久磁石4のA方向長さLmよりも長く構成されている。
上記実施の形態1では、コア2のギャップ対向面であっても永久磁石4と対向していない領域Nが存在していた(図7参照)。このような状況下では、電機子部20のコイル7に鎖交する磁束量が永久磁石4のA方向長さLmの中心Mとコア2のA方向長さLpの中心Pが一致している場合(図8参照)よりも低下してしまう。換言すれば、図8では永久磁石4に基づく磁束Fがほとんどコア2に鎖交するが、図7の状態ではコア2に鎖交しない漏れ磁束が図8より多く生ずる。この漏れ磁束のため、リニアモータ100の発生推力が低下する。本実施の形態2では、この漏れ磁束を補うために、永久磁石4のA方向長さLmをコア2のA方向長さLpに対して大きく、または、コア2のA方向長さLpを永久磁石4のA方向長さLmに対して大きくしている。
図11及び図12は、本実施の形態2における作用を説明する断面図である。図11及び図12に示したように、漏れ磁束FLが生じるが、図7に示したような領域Nによる漏れ磁束は生じないようにすることができ、リニアモータ100の加速推力を増大することができる。
また、図10のようにコア2のA方向長さLpが永久磁石4のA方向長さLmよりも長く構成されている場合も、同様にしてリニアモータ100の加速推力を増大することができる。
上記構成としても、永久磁石4のA方向長さLmの中心Mに対してコア2のA方向長さLpの中心Pを電機子部20と機械的に締結されたガイドブロック8aに加わる外力のA方向成分ベクトルの方向へずらすことによって、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
好ましくは、コア2と永久磁石4のうちA方向長さが短いものの対向面が全面に渡って他方と対向するように構成することが望ましい。なぜなら、電機子部20のコイル7に鎖交する磁束量が、永久磁石4のA方向長さLmの中心Mとコア2のA方向長さLpの中心Pとが一致する場合の磁束量と同量得られ、同等の推力が得られるようになるからである。
さらに好ましくは、コア2のA方向長さLpが永久磁石のA方向長さLmよりも短いことが望ましい。
以下にその理由を説明する。LpとLmのいずれを短く構成してもコイル7に鎖交する磁束量は同等に設計できる。このとき、一定の推力を得るときの電流値も同等となる。しかしながら、コイル7の電気抵抗はコア2のA方向長さLpに依存しており、Lm>Lpの場合の方が電気抵抗は小さい。したがって、リニアモータ100の電気抵抗における損失(∝電流の二乗×電気抵抗)もLm>Lpの場合の方が小さい。つまりLm>Lpとすることが好ましい理由とは、リニアモータ100の電気抵抗における損失がLm<Lpの場合よりもLm>Lpの場合の方が小さく、ひいてはリニアモータ駆動の軸送り装置の発熱・温度上昇を小さくできるためである。
さらに好ましくは、図12中に線Eで示したように、コア2及び永久磁石4のA方向端面であって、外力300のA方向成分ベクトル和の方向側にある端面がほぼ一致する構成とすることが望ましい。なぜなら、電機子部20のコイル7に鎖交する磁束量が、永久磁石4のA方向長さLmの中心Mとコア2のA方向長さLpの中心Pとが一致する場合と同量得られ、同じく同等の推力が得られる構成でありながら、永久磁石4の使用量を抑制することができ、ひいてはリニアモータ駆動の軸送り装置の重量増加を抑制することができるからである。
さらに好ましくは、1<Lm/Lp≦1.34の範囲とすることが望ましい。以下に本範囲が好ましい理由を説明する。図13は、Lm>Lpとし、コア2及び永久磁石4のA方向端面であって、外力300のA方向成分ベクトル和の方向にある端面がほぼ一致した構成における磁気吸引力のA方向のベクトル和とLm及びLpとの関係を示す図であり、横軸はLmとLpとの比を分母にLpをとって表示した値であり、縦軸は磁気吸引力のA方向のベクトル和を示している。図13に示したように、磁気吸引力のA方向のベクトル和はLm/Lp=1.34の場合に極大となっている。このため、前述と同様にリニアモータ駆動の軸送り装置の重量増加を最低限に抑制するためには、1<Lm/Lp≦1.34の範囲で設計することが望ましいと言える。
本発明は、工作機械や半導体製造装置などのテーブル送りに利用されるリニアモータ駆動の軸送り装置に有効に利用することができる。
本発明に係るリニアモータ駆動の軸送り装置の実施の形態1を示す断面図である。 本発明に係るリニアモータ駆動の軸送り装置の実施の形態1を示す断面図である。 本発明に係るリニアモータ駆動の軸送り装置の実施の形態1を示す断面図である。 図1、図2及び図3の矢視Bの平面図である。 永久磁石4のA方向長さLmの中心Mと電機子部を構成するコアのA方向長さLpの中心Pとのずらし位置の関係を説明する図である。 ずれ量と磁気吸引力のA方向成分ベクトル和との関係を示す図である。 ずれ量xとリニアモータの発生推力の関係を説明する断面図である。 ずれ量xとリニアモータの発生推力の関係を説明する断面図である。 本発明に係るリニアモータ駆動の軸送り装置の実施の形態2を示す断面図である。 本発明に係るリニアモータ駆動の軸送り装置の実施の形態2を示す断面図である。 本実施の形態2における作用を説明する断面図である。 本実施の形態2における作用を説明する断面図である。 Lm>Lpとし、コア2及び永久磁石4のA方向端面であって、外力300のA方向成分ベクトル和の方向にある端面がほぼ一致した構成における磁気吸引力のA方向のベクトル和とLm及びLpとの関係を示す図である。
符号の説明
2 コア、3 界磁ヨーク、20 電機子部、30 界磁部、4,4a 永久磁石、
5 機械ギャップ、6 ベース、6a ベース1、6b ベース2、7 コイル、
8 リニアガイド、8a ガイドブロック、8b ガイドレール、9 天板、
10 ケーシング、11 搬送負荷、20 電機子部、30 界磁部、
100 リニアモータ、200 磁気吸引力のベクトルの和、
200a,200b 磁気吸引力、300 外力、P コアのA方向長さの中心、
M 磁石のA方向長さの中心、F 永久磁石に基づく磁束の流れ、FL 漏れ磁束。

Claims (8)

  1. 磁性体からなる界磁ヨークに沿って隣り合う磁極が交互に異極となるように永久磁石を備えた一対の界磁部と、前記界磁ヨークに沿って並行に配置された前記一対の界磁部間に、磁性体からなるコアにコイルを備えた電機子部とを有し、前記電機子部または前記界磁部と機械的に締結されたリニアガイドによって前記界磁ヨークに沿った方向に直動案内するように前記電機子部と前記界磁部とを互いに摺動自在に配置したリニアモータ駆動の軸送り装置であって、
    前記リニアガイドは、互いに押し合うように設置されたガイドレールとガイドブロックとによって構成され、
    前記電機子部と前記界磁部とのギャップ対向面と並行でかつ前記直動案内する方向と垂直な方向をA方向とし、
    前記永久磁石及び前記コアのうち前記ガイドレール側に配置された方を第1磁性体、前記ガイドブロック側に配置された方を第2磁性体とし、
    前記第2磁性体の前記A方向長さの中心に対して前記第1磁性体の前記A方向長さの中心を、前記ガイドレールから前記ガイドブロックへ向かう方向へずれるように前記第1磁性体を配置したことを特徴とするリニアモータ駆動の軸送り装置。
  2. 磁性体からなる界磁ヨークに沿って隣り合う磁極が交互に異極となるように永久磁石を備えた一対の界磁部と、前記界磁ヨークに沿って並行に配置された前記一対の界磁部間に、磁性体からなるコアにコイルを備えた電機子部とを有し、前記電機子部または前記界磁部と機械的に締結されたリニアガイドによって前記界磁ヨークに沿った方向に直動案内するように前記電機子部と前記界磁部とを互いに摺動自在に配置したリニアモータ駆動の軸送り装置であって、
    前記リニアガイドは、互いに押し合わないように設置されたガイドレールとガイドブロックとによって構成され、
    前記電機子部と前記界磁部とのギャップ対向面と並行でかつ前記直動案内する方向と垂直な方向をA方向とし、
    前記永久磁石及び前記コアのうち前記ガイドレール側に配置された方を第1磁性体、前記ガイドブロック側に配置された方を第2磁性体とし、
    前記第2磁性体の前記A方向長さの中心に対して前記第1磁性体の前記A方向長さの中心を、前記ガイドブロックから前記ガイドレールへ向かう方向へずれるように前記第1磁性体を配置したことを特徴とするリニアモータ駆動の軸送り装置。
  3. 前記第2磁性体のA方向長さも中心と前記第1磁性体のA方向長さの中心との距離をずれ量x[mm]とし、前記第2磁性体のA方向長さをLm[mm]としたとき、
    0<x/Lm≦0.78
    を満たす範囲内としたことを特徴とする請求項1記載のリニアモータ駆動の軸送り装置。
  4. 前記永久磁石のA方向長さと前記コアのA方向長さを異なる長さとしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のリニアモータ駆動の軸送り装置。
  5. 前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうちのA方向長さが短い一方は、前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうちのA方向長さが長い他方に対して全面で対向するように配置したことを特徴とする請求項4記載のリニアモータ駆動の軸送り装置。
  6. 前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうちのA方向長さが短い一方を前記コアとし、前記第1磁性体及び前記第2磁性体のうちのA方向長さが長い他方を前記永久磁石としたたことを特徴とする請求項4または5記載のリニアモータ駆動の軸送り装置。
  7. 前記第1磁性体のA方向の一方の端面と前記第2磁性体とのA方向の一方の端面とがほぼ一致するように前記第1磁性体及び前記第2磁性体を配置したことを特徴とする請求項6記載のリニアモータ駆動の軸送り装置。
  8. 前記第1磁性体のA方向長さをLp[mm]とするとき、
    1<Lm/Lp≦1.34
    を満たす範囲内としたことを特徴とする請求項7記載のリニアモータ駆動の軸送り装置。
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