JP2005117831A - 可動磁石形リニアアクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 可動磁石形リニアアクチュエータは、固定子ベース2に配置されるコイル11の全長と同等の長さで、かつ、界磁永久磁石3の幅寸法と同等の寸法を有する凹部2Aに、可動子の進行方向と直角方向に薄板状の電磁鋼板を積層してなるコア10を電機子1と対向するように埋設する構成にしたものである、これにより、固定子部の電気抵抗が大きくなり、可動子である界磁永久磁石が固定子上を移動し、界磁磁束が鎖交することによる渦電流損を低減することが可能であり、高速時の鉄損低減効果を大きくすることができる。
【選択図】 図1
Description
図3において、1は電機子、2は固定子ベース、3は界磁永久磁石、4は界磁ヨーク、6はリニアガイドレール、7はセンサ、8はリニアガイドブロック、9はリニアスケール部、11はコイル、12は結線基板、13はストッパである。
リニアアクチュエータは、界磁永久磁石3の背面に界磁ヨーク4を設けて、界磁ヨーク4が可動子と磁気回路を兼用している。また、電機子1は、スロットレスのコイル11を複数備えた構造を有すると共に、ソリッドの磁性部材でできた固定子ベース2上に可動子と磁気的空隙を介して配置されて、固定子を構成している。この電機子1の両側には、平行するリニアガイドレール6が固定子ベース2上に固定され、リニアガイドレール6上には、該レール上を摺動するリニアガイドブロック8が界磁ヨーク4の両端の下部に固定されている。さらに、可動子の側面には、リニア形のエンコーダを構成する磁気式のリニアスケール9が配設され、このリニアスケール9に対向するように固定子ベース2に該リニアスケール9を検出するセンサ7が配設されている。それから、2本のリニアガイドレール6の端部の間には可動子のオーバランを防止するためのストッパ13が設けられている。
このリニアアクチュエータは界磁永久磁石3の磁束が、固定子ベース2に鎖交する磁気回路構造になっており、また、電機子のコイル11を励磁すると、界磁と電機子とで作られる移動磁界により可動子を、電機子長と可動子長の差であるストローク内で直線移動するようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、可動子である界磁永久磁石を移動することにより生じる固定子ベース側の渦電流損失を軽減すると共に、固定子ベースの温度上昇に伴う精度劣化、また粘性摩擦の増大を防ぐことが可能な可動磁石形リニアアクチュエータを提供することを目的とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の可動磁石形リニアアクチュエータにおいて、前記固定子ベースに冷媒導管もしくは強制液冷用ジャケットを埋設させた構造としたことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の可動磁石形リニアアクチュエータにおいて、前記固定子ベース材は、アルミもしくはアルミ合金、チタンもしくはチタン合金、または、マグネシウムもしくはマグネシウム合金の非磁性材料の何れかを用いることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明によれば、固定子側1箇所に集約された発熱部を液冷等の強制冷却構造が可能となり、アクチュエータの冷却性能を上げることができる。
また、請求項3記載の発明によれば、固定子ベースにアルミなどの部材を用いたので、従来技術に比べてアクチュエータの軽量化を行うことができる。
図1において、10はコアである。
本発明の特徴は以下のとおりである。
すなわち、リニアアクチュエータの固定子は、固定子ベース2と、固定子ベース2に固定され複数のコイル群11を装着してなる電機子1と、電機子1と対向するように設けられ、固定子ベース2に配置されるコイルの全長と同等の長さで、かつ、界磁永久磁石3の幅寸法と同等の寸法を有するように設けた凹部2Aに埋設されると共に可動子の進行方向と直角方向に薄板状の電磁鋼板を積層してなるコア10と、電機子1の両側を挟むように直線状に配置されたリニアガイドレール6と、を有しており、可動子は、電機子1と磁気的空隙を介して対向配置されると共に、平板状の界磁ヨーク4上に固定され、かつ、磁極がN極、S極‥と交互に異なるように複数個設けられた界磁永久磁石3より成る界磁と、リニアガイドレール6上を摺動するように設けたリニアガイドブロック8とを有した点である。
また、界磁ヨーク4の側面には光学式エンコーダを構成するリニアスケール9が配設されると共に、該リニアスケール9に対向してリニアスケール9を検出するセンサ7が固定子ベース2側に配設されている。
また、固定子ベース2の材質は、基本的には鉄などの磁性体を用いるが、軽量化を図るためにアルミもしくはアルミ合金が好ましく、その他チタンもしくはチタン合金、または、マグネシウムもしくはマグネシウム合金などの非磁性材料の何れかを用いても構わない。
このような構成において、本リニアアクチュエータは電機子に生じる起磁力の磁極数に対し、界磁磁極の数が少なく、その差がリニアアクチュエータの可動側のストロークとなり、直線移動を行う。
したがって、本実施例に係る可動磁石形リニアアクチュエータは、固定子ベース2に配置されるコイル全長と同等の長さで、かつ、界磁永久磁石3の幅寸法と同等の寸法を有する凹部2Aに、可動子の進行方向と直角方向に薄板状の電磁鋼板を積層してなるコア10を電機子1と対向するように埋設する構成にしたので、固定子部の電気抵抗が大きくなり、可動子である界磁永久磁石が固定子上を移動し、界磁磁束が鎖交することによる渦電流損を低減することが可能であり、高速時の鉄損低減効果を大きくすることができる。その結果、固定子ベース2の温度上昇に伴う精度劣化、また粘性摩擦の増大によるアクチュエータ効率の低下等の問題を解消することができる。
また、固定子ベースにアルミなどの軽量化部材を使用できるので、従来技術に比べてアクチュエータの軽量化が可能である。
図2は本発明の第2実施例を示す可動磁石形リニアクチュエータであって、(a)はその平面図、(b)は(a)のB―B線に沿う正断面図であり、(a)は(b)の矢視Aから透視した図に相当する。
図2において、5は冷媒導管である。
第2実施例が第1実施例と異なる点は以下のとおりである。
すなわち、固定子ベース2に冷媒導管5を埋設させた構造とした点である。
第2実施例は固定子ベース2に冷媒導管5を埋設する構成にしたので、冷媒導管に冷罵などを流して強制冷却を行うことにより、固定子1箇所に集約された発熱部を効率よく冷却することが可能となり、アクチュエータの冷却性能を向上することができる。
なお、冷媒導管に買えて、固定子ベース2に強制液冷用ジャケットを埋設させた構造にすることも可能である。
2 固定子ベース
2A 凹部
3 界磁永久磁石
4 界磁ヨーク
5 冷却導管
6 リニアガイドレール
7 センサ(リニアスケール検出部)
8 リニアガイドブロック
9 リニアスケール部
10 コア
11 コイル
12 結線基板
13 ストッパ
Claims (3)
- 電機子を固定子側に、界磁を可動子側となるように配置し、前記固定子に対する前記可動子のスライド方向の位置をエンコーダにより検出する可動磁石形リニアアクチュエータにおいて、
前記固定子は、固定子ベースと、前記固定子ベースに固定され複数のコイル群を装着してなる電機子と、前記電機子と対向するように前記固定子ベースの内部に埋設されると共に、可動子の進行方向と直角方向に薄板状の電磁鋼板を積層してなるコアと、前記電機子の両側を挟むように直線状に配置されたリニアガイドレールと、を有しており、
前記可動子は、前記電機子と磁気的空隙を介して対向配置されると共に、界磁ヨーク上に固定された界磁永久磁石より成る界磁と、前記リニアガイドレール上を摺動するように設けたリニアガイドブロックと、を有しており、
前記エンコーダは、前記界磁ヨークの側面に配設された光学式のリニアスケールと前記リニアスケールに対向して且つ前記固定子ベース側に配設されると共に前記リニアスケールを検出するセンサとから構成される光学式エンコーダであることを特徴とする可動磁石形リニアアクチュエータ。 - 前記固定子ベースに冷媒導管もしくは強制液冷用ジャケットを埋設させた構造としたことを特徴とする請求項1に記載の可動磁石形リニアアクチュエータ。
- 前記固定子ベース材は、アルミもしくはアルミ合金、チタンもしくはチタン合金、または、マグネシウムもしくはマグネシウム合金の非磁性材料の何れかを用いることを特徴とする請求項1または2に記載の可動磁石形リニアアクチュエータ。
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KR20080055274A (ko) * | 2006-12-15 | 2008-06-19 | 창원대학교 산학협력단 | 리니어모터의 유형 냉각장치 |
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