JP2008310552A - 貨幣処理機、及び貨幣処理機システム - Google Patents

貨幣処理機、及び貨幣処理機システム Download PDF

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Abstract

【課題】貨幣処理機システムの仕様変更時に、貨幣処理機に対する変更のみで容易にシステムの変更を行うことが可能な貨幣処理機を提供する
【解決手段】本発明の貨幣処理機は、通信網に接続可能な通信インタフェース部と、前記通信網に接続された端末装置によって前記貨幣処理機の制御を指示するための指示用データを生成し、前記指示用データを前記通信インタフェース部を用いて送信するウェブサーバ部とを備えている。前記指示用データは、前記端末装置が備えるウェブブラウザにより閲覧可能なデータ形式をしており、前記ウェブサーバ部は、前記ウェブブラウザからのブラウジング要求を受け付け、要求元のウェブブラウザに対して前記指示用データを送信する。なおこのとき、前記ウェブサーバ部は、HTTPプロトコル、或いはHTTPSプロトコルに則って前記指示用データを送信する。
【選択図】図3

Description

本発明は、金融機関等に設置されて使用される貨幣処理機に関するものであり、特に通信網に接続された複数の端末装置から制御可能な貨幣処理機に関する。
近年、金融機関や交通機関の窓口等において、様々な貨幣処理装置が導入されている。具体的には例えば、銀行等の金融機関において顧客より預かった貨幣の入出金を行う貨幣入出金機がある。この貨幣入出金機は通常、二人の係員(以下、「テラー」と言う)の間に挟まれるように配置され、その両側から紙幣及び硬貨の入出金ができるようになっている。
上記のような貨幣処理機は従来、その制御を行うための端末装置として、メーカー固有の専用機を用いていた。しかし専用機には専用のドライバや独自の通信プロトコルが用いられるため、システムの構築やメンテナンスに手間がかかるという問題があった。また貨幣処理機の仕様変更を行った場合、その仕様変更に応じて端末装置の機能にも変更を加える必要があった。
また、図17に示すように、従来の貨幣入出金機100(=貨幣処理機)は、何れかの一般端末装置113(=端末装置)から入出金処理等が指示されて装置が占有されているかを示すための占有ボタン101を備えている。しかし占有ボタン101のような排他制御のための部材は、物理的に配設できる数に限界があるため、多くの一般端末装置113を貨幣入出金機100に接続するのが難しいという問題があった。
また従来の貨幣入出金機100は、出金貨幣の取り忘れ等により出金口が封鎖状態となった場合に、役席者(=管理者)の承認がなければ封鎖の解除が行えない。これに対しては例えば、図18に示すように出金時にテラーが使用したIDカード103を再度IDカードリーダー102に認識させることにより、封鎖状態を解除して貨幣の抜取を可能とした貨幣入出金機100が存在する。しかしこれは、貨幣入出金機100にIDカードリーダー102等の読み取り装置を備える必要があり、コストアップにつながる。また、IDカード103を再認識させる作業が、テラーにとって手間となるという問題があった。
上記に関連して特許文献1においては、通信回線を介して端末装置を貨幣処理機に何台でも接続可能であり、かつ貨幣処理機が自身の状態に応じて端末装置からの占有依頼に応じるかどうかを判断する端末処理システムが開示されている。これによれば、複数の端末装置からの依頼による処理を支障なく実行することができる。従って、貨幣処理機をあまり必要としない窓口にシステムを設置する場合、一台の貨幣処理機に対して任意の数の端末装置を組み合わせることが可能である。
また上記に関連して特許文献2においては、役席者端末に接続された貨幣処理機であって、役席者の承認が必要な取引時に役席者端末に承認の依頼を送信し、役席者端末から承認の旨の情報を受信して現金の処理を実行する貨幣処理機が開示されている。これによれば、テラーが役席者を探す必要や、役席者が貨幣処理機に出向く必要がなくなり、双方の負担を軽減すると共に処理時間の短縮を図れる。
特開2000−339522号公報 特開2003−303286号公報
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2の貨幣処理機は、複数台の端末装置の接続や、貨幣取り忘れ時の抜取の承認処理の短縮化は図れるものの、端末装置自体は従来と同じ専用機を用いている。従って貨幣処理機において、端末装置のユーザインタフェースに影響を与える仕様変更、例えばメニュー画面で選択できる機能の追加等が行なわれた場合に、端末装置に搭載するソフトウェアにも変更を加える必要があった。このため仕様変更にかかる作業量が多いという問題があった。
本発明は、上記の問題を鑑みて、貨幣処理機を制御可能な端末装置の台数を任意に決定できると共に、貨幣処理機システムの仕様変更を行う際に、貨幣処理機に対する変更のみで容易にシステムの変更を行うことができる貨幣処理機を提供することを目的とする。又、本発明は、上記の貨幣処理機を用いた貨幣処理機システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の貨幣処理機は、貨幣を処理する貨幣処理機において、通信網に接続可能な通信インタフェース部と、前記通信網に接続された端末装置によって前記貨幣処理機の制御を指示するための指示用データを生成し、前記指示用データを前記通信インタフェース部を用いて送信するウェブサーバ部とを備えたことを特徴とする。
この貨幣処理装置において、前記指示用データは、前記端末装置が備えるウェブブラウザにより閲覧可能なデータ形式をしており、前記ウェブサーバ部は、前記ウェブブラウザからの閲覧要求を受け付けて、要求元の前記ウェブブラウザに対して前記指示用データを送信するものとしても構わない。
このとき、前記ウェブサーバ部は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)プロトコル、或いは前記HTTPプロトコルにデータの暗号化機能を付加したHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Security)プロトコルにより前記指示用データを送信するものとしても構わない。
また、前記ウェブサーバ部は、貨幣取引に関する前記指示用データを送信し、前記指示用データに対する返信に基づいて貨幣取引処理を行う貨幣取引処理機能を備えているものとしても構わない。
このとき、前記貨幣取引処理機能は、貨幣を入金する入金処理機能と、貨幣を出金する出金処理機能と、前記出金処理機能により出金される貨幣の補充する補充処理機能と、前記貨幣処理機内の貨幣を回収する回収処理機能との少なくとも一つを含んでいるものとしても構わない。
また、前記ウェブサーバ部は、前記貨幣処理機が記憶している各種情報のうち、前記貨幣処理機内の貨幣残高を示す貨幣残高情報と、貨幣取引の履歴を示す取引履歴情報と、前記貨幣処理機を動作させるにあたり必要な設定情報との少なくとも一つを取得して前記端末装置に送信する情報表示処理機能を備えているものとしても構わない。
また、前記貨幣処理機は、前記端末装置毎の固有情報を記憶する記憶部を備えているものとしても構わない。
このとき、前記固有情報は、前記端末装置を個別に識別するために前記端末装置毎に割り当てられた端末識別情報を含んでいるものとしても構わない。
また、前記固有情報は、前記端末装置の使用者を特定可能な端末使用者情報を含んでいるものとしても構わない。
また、前記固有情報は、前記端末装置に割り当てられたIPアドレスを含んでいるものとしても構わない。
また、前記固有情報は、前記端末装置に固有のMACアドレスを含んでいるものとしても構わない。
また、前記固有情報は、前記貨幣処理機が備える機能のうち予め定められた一部機能のみを使用可能である一般使用者が使用する端末装置を示す一般使用者情報と、前記貨幣処理機が備える全ての機能を使用可能である管理者が使用する端末装置を示す管理者情報とに区別されるものとしても構わない。
また、前記記憶部は、前記固有情報に対応したパスワードを記憶しており、前記端末装置から前記貨幣処理機に対する出金指示がなされた際に、前記貨幣処理機が備える操作部によるパスワード入力の要求を行い、前記記憶部に記憶されているパスワードと前記操作部により入力されたパスワードとを比較し、両パスワードが一致した場合に、前記貨幣処理機外への出金貨幣の取り出しを許可する制御部を備えているものとしても構わない。
また、前記端末装置から前記貨幣処理機に対する出金指示がなされ、且つ前記出金指示に基づいて出金された出金貨幣が予め定められた時間内に前記貨幣処理機外へ取り出されず出金口が封鎖状態となった場合に、前記固有情報が前記管理者情報である端末装置からの指示によって、前記出金貨幣を取り出し可能とするように制御する制御部を備えているものとしても構わない。
また、前記固有情報が前記一般使用者情報である端末装置から、役席者承認を必要とする指示を受け付けた場合に、前記固有情報が前記管理者情報である端末装置に対して役席者承認を要求する通知を行い、前記要求に対する承認がなされた場合に前記指示に応じた処理を行う制御部を備えているものとしても構わない。
また、前記貨幣処理機は、前記端末装置から前記通信網を通じて受信した第一登録用情報と、前記登録情報を受信してから予め定められた時間内に前記貨幣処理機に入力された第二登録用情報とを比較し、前記第一登録用情報と前記第二登録用情報とが一致した場合に、前記ウェブサーバ部が備える各種機能を前記端末装置にて利用可能とする制御部を備えているものとしても構わない。
また、各種貨幣取引処理に関する選択や設定を行うための操作部と、各種処理状況や各種設定情報を表示する表示部と、前記ウェブサーバ部が提供するデータを閲覧することにより、前記ウェブサーバ部が備える各種機能を利用可能なウェブクライアント部と、貨幣取引処理と、前記操作部により行われた操作に関連する処理と、前記ウェブクライアント部が閲覧した結果とを前記表示部へ表示する表示処理との制御を行う制御部とを備えているものとしても構わない。
このとき、前記操作部及び前記表示部は、タッチパネル式のディスプレイで構成されているものとしても構わない。
本発明の貨幣処理機システムは、貨幣を処理する貨幣処理機と、前記貨幣処理機と通信網を介して通信を行う端末装置とを備える貨幣処理機システムにおいて、前記貨幣処理機が、上述のいずれかの貨幣処理機であることを特徴とする。
本発明の制御方法は、貨幣を処理する貨幣処理機の制御方法であって、通信網に接続された端末装置によって前記貨幣処理機の制御を指示するための指示用データを生成する第一ステップと、前記端末装置が備えるウェブブラウザからの閲覧要求を受け付けて、要求元のウェブブラウザに対して前記指示用データを送信する第二ステップとを含み、前記指示用データは、前記ウェブブラウザにより閲覧可能なデータ形式をしていることを特徴とする。
この制御方法において、前記指示用データは、前記貨幣取引処理機が備える貨幣取引処理機能の実行を指示可能なデータであり、前記貨幣取引処理機能は、貨幣を入金する入金処理機能と、貨幣を出金する出金処理機能と、前記出金処理機能により出金される貨幣の補充する補充処理機能と、前記貨幣処理機内の貨幣を回収する回収処理機能との少なくとも一つを含むものとしても構わない。
また、前記端末装置が備えるウェブブラウザからの閲覧要求を受け付けて、要求元のウェブブラウザに対して、前記貨幣処理機内の貨幣残高を示す貨幣残高情報と、貨幣取引の履歴を示す取引履歴情報と前記貨幣処理機を動作させるにあたり必要な設定情報との少なくとも一つを取得して前記端末装置に送信する第三ステップを含むものとしても構わない。
また、前記端末装置から前記通信網を通じて受信した第一登録用情報と、前記登録情報を受信してから予め定められた時間内に前記貨幣処理機に入力された第二登録用情報とを比較し、前記第一登録用情報と前記第二登録用情報とが一致した場合に、前記ウェブサーバ部が備える各種機能を前記端末装置にて利用可能とする第四ステップを含むものとしても構わない。
本発明によると、端末装置にインストールされた一般的なウェブブラウザアプリケーション(以下、「ブラウザ」と言う)から貨幣処理機の制御を行うことができる。よって、従来の貨幣処理機システムと異なり、システムの仕様変更を行う際に端末装置側の変更、例えばドライバのインストールやアプリケーションの追加等を行う必要がない。このため、仕様変更を容易に行うことができ、コストダウンやシステム構築者の負担を軽減することができる。
また、一般的なイーサネット(登録商標)の規格を用いたLAN(Local Area Network)等により端末装置と貨幣処理機を接続するため、従来の通信環境を利用して容易にシステムを構築することができる。また、理論上、貨幣処理機に接続可能な端末装置の台数に制限がないため、貨幣処理機と端末装置とが一対多の関係となる運用方式をとることができる。
また、端末装置との通信をHTTPプロトコルやHTTPSプロトコルに則って行うため、ウェブサーバ部を特定のベンダソフトに依存しない、例えばオープンソース系のソフトウェアで構築することが可能である。このため、システム構築のコストの低減が可能であると共に、メンテナンスを容易にすることができる。
また、役席者の承認が必要な処理が発生した場合に、役席者の端末装置にインストールされているブラウザを使用して承認を行うことができる。また、過去に行った承認に関する履歴情報をブラウザから参照することができる。このため、役席者は承認や承認履歴の確認のたびに貨幣処理機まで移動する必要がなく、役席者の作業負担を軽減することができる。また、IDカードによる承認のように、カードリーダー等の部材を新たに設ける必要がないため、コストの増加を抑えることができる。
また、出金処理時に、出金処理を指示した使用者及び端末装置を、ホスト名(=端末識別情報)、ログイン画面で入力された使用者名(=端末使用者情報)、MACアドレス、及びIPアドレスを用いて一意に特定する。そして特定した端末装置に対応するパスワードが貨幣処理機に直接入力されることによって、出金口の開口が行なわれる。このため、端末装置が複数台接続されている運用形態であっても、貨幣の取り違いを防ぐことができる。また、何れの端末装置が貨幣処理機を占有しているかを判別することができるため、排他制御を確実かつ容易に行うことができる。
また、貨幣処理機が端末装置を特定する際に、その端末装置が、役席者が使用する役席者端末装置であるか、或いはテラー等の一般使用者が使用する一般端末装置であるかの判別を行う。一般端末装置から役席者承認の必要な処理の指示を受け付けた場合、役席者端末装置に対して通知を行う。このため、役席者の承認処理を迅速に行うことができる。
また、貨幣処理機を制御可能な端末装置を貨幣処理機に登録する際に、端末装置側と貨幣処理機側の両方の操作を組み合わせて登録処理を行う。このため、悪意ある第三者が外部の端末装置から貨幣処理機の制御を行おうとしても、外部の端末装置を貨幣処理機に登録することができないため、乗っ取りを防止することができる。
また、貨幣処理機にブラウザが搭載されており、テラーはこのブラウザを用いて貨幣処理機の制御を行うことができる。このため、貨幣処理機の仕様変更に伴い貨幣処理機の表示部や操作部に変更を加える必要がある場合であっても、部材の交換等を行う必要がない。従って仕様変更時のコストを低減することができる。
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお以下では、本実施形態の貨幣処理機として、紙幣及び硬貨の入出金が可能な貨幣入出金機を代表して説明する。この貨幣入出金機は、例えば銀行などの金融機関の受付カウンターに設置され、テラーにより操作されるものである。
〈1.機械構成について〉
まず、本実施形態の貨幣入出金機11(=貨幣処理機)の機械的な構成について、その外観斜視図となる図1を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態の貨幣入出金機11は装置本体12を有する。装置本体12は縦型で、装置幅方向(前面から見て左右方向)の寸法が小さく、装置奥行き方向(前面から見て前後方向)に長く構成されている。装置本体12の上面手前側から前面上部側にかけて処理ユニット群13が配設されている。
処理ユニット群13の上面手前側の幅方向中央位置には、上方に向けて開口された硬貨入金口14が形成されている。この硬貨入金口14は、シャッタ15で自動開閉される。そしてこのシャッタ15の開放により、硬貨の投入が可能となっている。
処理ユニット群13の前面最上部の幅方向中央位置、且つ硬貨入金口14の前側には、斜め上方に向けて開口された紙幣入金口16が形成されている。この紙幣入金口16は、シャッタ17で自動開閉される。そしてこのシャッタ17の開放により、紙幣の投入が可能となっている。なお紙幣は、紙幣の長手方向を装置幅方向に、紙幣の短手方向を装置奥行き方向にそれぞれ合わせて、紙幣入金口16に挿入される。
処理ユニット群13の前面の幅方向中央位置でかつ紙幣入金口16の下方には、斜め上方に向けて開口された紙幣出金口18が形成されている。この紙幣出金口18は、シャッタ19で自動開閉される。そしてこのシャッタ19の開放により、装置内から払い出された紙幣を紙幣出金口18から取り出すことが可能となっている。
処理ユニット群13の前面の幅方向中央位置でかつ紙幣出金口18の下方には、前方に向けて開口されたリジェクトボックス取出口21が形成され、このリジェクトボックス取出口21内にリジェクト紙幣を収納するリジェクトボックス22が着脱可能に配置されている。リジェクトボックス取出口21は、図示しない施錠機構によって施錠、解錠されるように構成されている。
処理ユニット群13の前面の幅方向左右端位置でかつ紙幣出金口18の近傍には、左右のテラー用に硬貨出金口23がそれぞれ形成されている。この各硬貨出金口23は、装置本体12の幅方向左右端位置にそれぞれ形成された凹状の硬貨出金ボックス取付部24に位置され、この硬貨出金ボックス取付部24には装置内から払い出される硬貨を受け入れる硬貨出金ボックス25が着脱可能に配置されている。硬貨出金ボックス25は硬貨出金ボックス取付部24に装填された状態で図示しない施錠機構によって施錠、解錠されるように構成されている。
処理ユニット群13の上面の幅方向左右端位置には、左右のテラー用に操作ボタン群26がそれぞれ配設されている。この操作ボタン群26の近傍には、左右のテラーが貨幣の入出金処理等を行った際の各処理ユニットの占有状態を示す占有ランプ27がそれぞれ配設されている。占有ランプ27は例えば、対応する各処理ユニットが占有されている場合に点灯、占有されていない場合に消灯する等、必要に応じて点灯、消灯されるように構成されている。
処理ユニット群13の上面右側には、表示パネル28が配設されている。表示パネル28には例えば、トラブル時のメッセージやガイダンスメッセージなどが表示される。また表示パネル28は、内部にタッチパネルモジュールを含むLCDから構成される形態であってもよい。これによれば、情報の表示のみならず、タッチパネルによる各種操作、例えば紙幣及び硬貨の装填や締上収集等の処理選択、或いは処理ユニット選択等の操作が可能である。
次に、貨幣入出金機11内部の機械的な構成について、概略断面図となる図2を参照して説明する。図2に示すように、本実施形態の貨幣入出金機11は下部ユニット31と上部ユニット32とを有し、下部ユニット31と上部ユニット32とは共に引出可能に構成されている。
図2において、紙幣処理ユニット41は、入金紙幣を出金紙幣に循環使用するものであり、装置本体12内に配設されている。紙幣処理ユニット41は紙幣搬送部42、紙幣識別部43、金種別のスタッカ44a〜44c、及び複数のカセット45a、45bを有する紙幣カセット33を備えている。
紙幣搬送部42は、紙幣入金口16に投入される入金紙幣の入金処理と、紙幣出金口18へ払い出す出金紙幣の出金処理とに応じて紙幣を搬送する。紙幣搬送部42は紙幣を双方向へ搬送可能なベルト機構やローラ機構等によって構成されている。なお以下では、紙幣入金口16から紙幣が搬送される方向に対応した方向を「順送り方向」といい、この順送り方向と反対方向を「逆送り方向」という。
紙幣搬送部42は、紙幣入金口16から紙幣を受け入れて1枚ずつ繰り出す紙幣入金部51と、この紙幣入金部51から繰り出される紙幣を搬送する入金搬送路52と、この入金搬送路52から紙幣を受け入れて搬送する循環搬送路53とから構成されている。また循環搬送路53から各スタッカ44a〜44c、及び各カセット45a、45bに対して順送り方向に紙幣を搬送する搬送路として、導入搬送路54がそれぞれ形成されている。また各スタッカ44a〜44c、及び各カセット45a、45bから循環搬送路53に対して紙幣を逆送り方向に導出する搬送路として、導出搬送路55がそれぞれ形成されている。
また循環搬送路53から紙幣出金口18に紙幣を搬送する出金搬送路56と、循環搬送路53からリジェクトボックス22にリジェクト紙幣を搬送するリジェクト搬送路57とが形成されている。この出金搬送路56で搬送されてくる紙幣を集積するとともに集積された紙幣を紙幣出金口18から前方へ突出移動させるのが紙幣出金部58である。また、循環搬送路53の途中において紙幣の表裏を反転させるのが表裏反転部59である。
各スタッカ44a〜44cは、紙幣の全金種に対応して金種毎に並列に配設されており、紙幣搬送部42の循環搬送路53から対応する導入搬送路54を通じて金種別に紙幣を受け入れて収納する。また収納された紙幣を導出搬送路55を通じて循環搬送路53に繰出可能に構成されている。
〈2.機能構成について〉
次に、上述のような機械構成を備えた貨幣入出金機11の機能構成について、図3の機能ブロック図を参照して説明する。図3に示すように、本実施形態の貨幣入出金機11は、貨幣入出金機11の各部の動作制御を行う制御部61と、貨幣入出金機11が保持する各種データを一時的に記憶するメモリ62と、貨幣入出金機11を直接操作するための操作ボタン群26(図1)からなる操作部63と、貨幣入出金機11が保持する各種データを表示パネル28(図1)を用いて表示する表示部64と、図1及び図2に示した各種メカからなる機構部65と、貨幣入出金機11が保持する各種データを記憶する記憶部66と、オープンソース系のOSのカーネルを用いた制御基板においてプログラムを実行することによりウェブサーバとしての働きをするウェブサーバ部67と、通信インタフェース部68と、ウェブクライアント部69と、を備える。
なお記憶部66はその内部に、各スタッカ44a〜44cに収納されている貨幣の残高を示す貨幣残高情報81と、現時点から所定の時間を遡った日時までに行った取引に関連する情報を示す取引履歴情報82と、貨幣入出金機11を運用するのにあたって必要となる各種設定に関する情報、例えば通信インタフェース部68のアドレス情報や、役席者承認が必要な処理の種別等を示す設定情報83と、貨幣入出金機11の全機能を利用可能な役席者及び役席者が使用する端末装置を示す役席者情報84(=管理者情報)と、貨幣入出金機11の一部機能を利用可能な一般使用者及び一般使用者が使用する端末装置を示す一般使用者情報85とを記憶している。
役席者情報84及び一般使用者情報85は、複数の固有情報90からなる情報である。固有情報90は、端末装置のホスト名等を示す端末識別情報91と、端末装置を使用する使用者を示す端末使用者情報92と、端末装置に割り振られたIPアドレスを示すIPアドレス93と、端末装置のネットワークカードに固有のMACアドレスを示すMACアドレス94と、端末装置が貨幣入出金機11の制御を行う際に事前に入力する必要があるパスワードを示したパスワード95と、端末装置を貨幣入出金機11に新規登録する際に一時的に使用するワンタイムパスワードである特定登録情報96(=第一登録用情報)と、を含むように構成されている。
またウェブサーバ部67は、制御部61に対して各種貨幣取引処理を指示可能な貨幣取引処理機能71と、記憶部66から貨幣残高情報81、取引履歴情報82、及び設定情報83を取得してHTMLデータ等を生成し、通信インタフェース部68を用いて外部の端末装置に送信可能な情報表示処理機能72とを備えている。
貨幣取引処理機能71は、硬貨入金口14や紙幣入金口16に入れられた貨幣を搬入して収納することを制御部61に指示する入金処理機能71aと、紙幣出金口18や硬貨出金口23へ貨幣を搬送して取り出し可能とすることを制御部61に指示する出金処理機能71bと、装置外部から各スタッカ44a〜44cへ貨幣を補充することを制御部61に指示する補充処理機能71cと、各スタッカ44a〜44cから貨幣を回収して装置外部へ取り出すことを制御部61に指示する回収処理機能71dとを含んでいる。
ウェブサーバ部67は、通信インタフェース部68により接続された端末装置との間でTCP/IPやHTTP等のプロトコルに則って通信を行う。これにより、ウェブサーバ部67が備える上述の各機能を端末装置から実行するための指示用データを送信する。指示用データは少なくとも、上述の各機能の何れを実行するかを選択するメニュー画面(図5)や各機能の詳細指示画面を端末装置のブラウザに表示して指示を待ち受けるためのデータであり、例えばテキストデータ、画像データ、CGIデータ等から構成される。この指示用データにより表示された画面において使用者が操作を行うことにより、各種指示、例えば出金処理の実行指示等をウェブサーバ部67に送信することができる。なお指示用データは、例えばインターネットで広く普及しているHTML方式のデータを中心に構成されていることが望ましい。
なおウェブサーバ部67は、例えば従来から存在するオープンソース系のOSのカーネルを用いた基板等を用いて実現される。この基板は、CPU等の演算装置やROM等の記憶装置からなる制御基板である。このカーネルが基板に搭載された各種装置や、サーバアプリケーションの実行等を制御することにより、一般のウェブサーバと同等の働きをする。
通信インタフェース部68は、貨幣入出金機11をLAN111(図4)等のIP通信網に接続して電気信号の入出力を行う。具体的には例えば、100BASE−TX等の通信規格に則ったLAN端子等から構成されており、これにツイストペアケーブルを差し込むことによりIP通信網との通信が可能となる。或いは、IEEE802.11等の無線通信規格に則った無線LANに接続可能な無線装置を備える形態であってもよい。
ウェブクライアント部69は、ネットワーク上に存在するウェブサーバやウェブサーバ部67が提供するウェブサービスを利用可能なブラウザ機能を備えている。具体的には、ROM(不図示)等に記憶されているブラウザ用アプリケーションを読み出して実行することにより、表示部64にブラウザを表示する。使用者はこのブラウザを用いてウェブサーバ部67にアクセスすることにより、ウェブサーバ部67が提供する各種機能を利用することができる。
〈3.貨幣処理機システムの構成について〉
次に、上述のような貨幣入出金機11を含む貨幣処理機システムの構成について、図4のブロック図を参照して説明する。図4に示すように本実施形態の貨幣処理機システムは、貨幣入出金機11と、ローカル環境において複数の機器を接続するLAN111(=通信網)と、LAN111に接続される役席者端末装置112(=固有情報が管理者情報である端末装置)及び一般端末装置113(=固有情報が一般使用者情報である端末装置)と、を備える。なお本実施形態では、役席者端末装置112について、LAN111の内部に少なくとも一台は設置されているものとして説明する。
役席者端末装置112及び一般端末装置113はその内部にブラウザを備えており、ブラウザが備えるHTTP通信機能により貨幣入出金機11のウェブサーバ部67と通信を行うことが可能である。これによりウェブサーバ部67が生成した指示用データに基づく各画面が端末装置のブラウザ上に表示され、その内容に従って使用者は各種処理の指示を送信することができる。
役席者端末装置112は、役席者が使用し、貨幣入出金機11の全機能を利用可能な端末である。通常の貨幣入出金処理の他に、役席者承認が必要な処理の承認や、貨幣入出金機11の各種設定変更等を行うことができる。役席者端末装置112が備えるブラウザは内部で定期的に貨幣入出金機11のウェブサーバ部67にアクセスしており、承認が必要な処理が発生した場合はその旨を示す画面をブラウザ上に表示する。
上記に示される画面で役席者が識別コード(=端末使用者情報)或いはパスワード等を入力することにより、承認処理を行うことができる。なお役席者承認が必要な処理の具体例としては例えば、高額出金、代替金種取引、装填枚数処理、障害復旧後の承認等がある。貨幣入出金機11は記憶部66に承認内容や承認結果を一定期間保存しており、役席者端末装置112のブラウザから参照可能である。
役席者端末装置112に関する情報、例えばIPアドレスやMACアドレスは、図3に示すように記憶部66の役席者情報84に記憶されている。また一般使用者端末113に関する情報は一般使用者情報85に記憶されている。端末装置から通信リクエストを受けたウェブサーバ部67は、両情報の固有情報90に含まれるIPアドレス93或いはMACアドレス94等を参照することにより、通信リクエストの送信元が役席者端末装置112であるか、或いは一般端末装置113であるかの判別を行う。
なお、IPアドレスやMACアドレスで端末装置を判別するのではなく、ウェブサーバ部67が識別コードやパスワードといった使用者情報の入力を要求するHTMLデータを生成して端末装置に送信し、それに対して入力された情報に基づいて、その端末装置から利用できる機能を決定する形態であってもよい。この場合、図3に示す端末使用者情報92及びパスワード95を参照することにより、リクエストを行った使用者が一般使用者であるか、或いは役席者であるかの判別を行う。
次に端末装置に表示されるメニュー画面の一例を、図5の画面図を用いて説明する。図5のメニュー画面131は、ウェブサーバ部67に対して端末装置のブラウザがアクセスした場合に、端末装置が備えるディスプレイに表示される画面を示したものである。この画面においては、貨幣入出金機11の持つ機能、例えば入金処理や出金処理の実施を指示することができる。
このため端末装置は、貨幣入出金機11の制御を行うためにブラウザ以外のソフトウェアをインストールする必要がない。また、システムのバージョンアップを行う場合に、端末装置側のバージョンアップは必要なく、配信する指示用データを変更することで最新の機能を使用することができる。
〈4.メカ処理について〉
次に、本実施形態の貨幣処理機システムにおける貨幣入出金機11のメカ処理について、図6のフロー図を参照して説明する。図6は、貨幣入出金機11が、役席者端末装置112及び一般端末装置113の備えるブラウザからのリクエストを受けて実施するメカ処理の処理フローを示している。
図6に示すように、ウェブサーバ部67が端末装置より通信リクエストを受け付けたのを検知すると(STEP1)、まず情報表示処理機能72により通信リクエストに応じた指示用データを生成し、通信インタフェース部68を用いてリクエスト元の端末装置へ送信する(STEP2)。
この結果、端末装置の画面には図5に示すようなメニュー画面131が表示される。使用者はこのメニュー画面131を見て端末装置の操作を行うことにより、メニュー画面131に表示されている各種処理を貨幣入出金機11に対して指示することができる。この端末装置からの指示をウェブサーバ部67が受信すると(STEP3)、指示に応じたメカ処理の実行を制御部61に対して指示する(STEP4)。なお、STEP3において、所定時間経過しても端末装置からの指示を受信しなかった場合、本処理を終了する。
例えば端末装置においてメニュー画面131の「1.入金」が選択された場合、図1に示すシャッタ17の開口や、図2に示す紙幣入金部51から各スタッカ44a〜44cへの紙幣の搬送等に関する処理が制御部61により行われる。
上記に示したメカ処理が実行された後、情報表示処理機能72はその処理結果を示すHTMLデータを生成してリクエスト元の端末装置へ送信し(STEP5)、本処理を終了する。なお、メニュー画面131において指示可能な処理の種別は図5の例に限定されるものではなく、例えば貨幣入出金機11の各種設定情報の変更やメンテナンスの実施等を指示できる形態であってもよい。
〈5.承認処理について〉
次に、本実施形態の貨幣処理機システムにおける役席者の承認処理について、図7及び図8の画面図と、図9のフロー図とを参照して説明する。図7は、役席者の承認が必要な処理が発生した際に、役席者端末装置112に表示される役席者承認画面132の一例である。また図8は、貨幣入出金機11の表示部64に表示される承認待ち画面133の一例である。また図9は、上記処理が発生した際に、ウェブサーバ部67が役席者端末装置112との間で実施する承認処理の処理フローを示している。
図9に示す処理フローは、ウェブサーバ部67が、役席者端末装置112或いは一般端末装置113からログイン処理の要求を検知することにより開始される(STEP11)。ログイン処理の要求は、ウェブサーバ部67が提供する特定の画面、例えばログイン画面を表示するためのURL(Uniform Resource Locator)に対してブラウザからアクセスすることにより行う。この要求を受けた情報表示処理機能72は、ログイン画面を表示するための指示用データをリクエスト元の端末装置に送信する。
上記の指示用データを受信した端末装置はこれを用いてブラウザ上にログイン画面を表示し、使用者名とパスワードの入力待ち状態となる。この二つが入力されて貨幣入出金機11へ送信されると、制御部61は予め記憶部66に記憶さている端末使用者情報92及びパスワード95と一致するかを判定し、一致する場合はログインを許可する。また併せて、特定した端末使用者情報92を含む固有情報90が、役席者情報84に含まれるか、或いは一般使用者情報85に含まれるかを判定する。この結果によって、ログインした使用者が役席者であるか、或いは一般使用者であるかを判断する。なお判断結果は、メモリ62に記憶される。
次にウェブサーバ部67は、ログイン済みの端末装置から何らかの指示を受け付けたかどうかの判定を行う(STEP12)。指示を受け付けないまま、あらかじめ定められた所定時間が経過した場合(STEP13)、強制的にログアウト処理を行い(STEP14)、本処理を終了する。
STEP12において所定時間内に指示を受け付けた場合、制御部61は受け付けた指示が役席者の承認が必要な処理であるかどうかの判定を行う(STEP15)。なお、どの処理を役席者承認の対象とするかは、運用形態に応じて適宜設定変更可能であることが望ましい。
STEP15において、役席者の承認が必要な処理ではないと判定された場合、制御部61は指示された処理を実行し(STEP20)、本処理を終了する。逆に役席者の承認が必要な処理であると判定された場合、リクエスト元が一般使用者であるか、あるいは役席者であるかの判定を行う(STEP17)。
この判定は例えば、先述のSTEP11においてメモリ62に記憶された判断結果を参照して行う。或いは、通信リクエストに含まれるMACアドレスやIPアドレスと、記憶部66に記憶されている各固有情報90を照らし合わせて、両アドレスが役席者情報84に含まれているか或いは一般使用者情報85に含まれているかによって判定する形態であってもよい。また、上記二つの方法を組み合わせる形態であってもよい。
判定の結果、役席者であると判定された場合、制御部61は指示された処理の実行を行い(STEP20)、本処理を終了する。逆に一般使用者であると判定された場合、役席者に対して承認を要求する通知を行う(STEP18)。
具体的には例えば、STEP17において一般使用者であると判定された時点で、貨幣入出金機11の表示部64に、図8に示す承認待ち画面133を表示する。承認待ち画面133には、タッチパネル方式の役席者承認ボタン133a及び識別コード入力部133bが含まれている。使用者は識別コード入力部133bを用いて端末装置毎(或いは使用者毎)の識別コードを入力した後、役席者承認ボタン133aを押下する。
この結果、役席者端末装置112に対する通知が行われ、図7に示す役席者承認画面132が役席者端末装置112のブラウザ上に表示される。役席者承認画面132において、役席者が図7(b)に示すようにパスワードを入力して送信ボタン132aを押下すると、ウェブサーバ部67に対して承認通知が送信される。
STEP18の後、制御部61は、役席者から承認の通知を検知したかどうかの判定を行う(STEP19)。検知できない場合、STEP19を繰り返し行う。なお、STEP19を所定回数行っても承認通知が検知されなかった場合、例えば出金処理であれば、出金口を封鎖状態に移行させることが望ましい。逆に承認通知が検知された場合、制御部61は指示された処理を実行し(STEP20)、本処理を終了する。
以上のように、役席者の承認が必要な処理が発生した場合に、役席者は承認が必要である旨を確実に知ることができると共に、席を立つことなく承認処理を行うことが可能である。
〈6.排他制御処理について〉
次に、本実施形態の貨幣処理機システムにおける排他制御処理について、図10の画面図と、図11のフロー図とを参照して説明する。図10は、貨幣入出金機11の機構部65を一時的に占有する処理が発生した際に、貨幣入出金機11の表示部64に表示される状態表示画面134の一例である。図11は、貨幣入出金機11を一時的に占有する処理が発生した際に、その他の端末装置からのアクセスを拒否するための排他制御処理の処理フローを示している。なお本実施形態では、占有を必要とする処理として紙幣出金口18からの紙幣の出金処理を例として説明する。
図11に示す処理フローは、ウェブサーバ部67が、役席者端末装置112或いは一般端末装置113から機構部65を一時的に占有する処理、この例では出金処理の要求を検知することにより開始される(STEP31)。この要求を検知した場合、制御部61は貨幣入出金機11を占有モードに移行させる(STEP32)。
占有モードにおいては、その他の端末装置から占有を必要とする新たな処理の要求を受けても拒否し、占有モード中であることを示す通知を行う。なお、占有モード中であっても、例えば貨幣入出金機11が保持する情報の表示処理のように、占有を必要としない処理に関しては通常通り指示を受け付けることが可能である。
占有モードに移行した後、制御部11は機構部65を用いた出金処理の実施を行う。この結果スタッカ44a〜44cから紙幣出金口18へ、要求された金額の紙幣が搬送される(STEP33)。この際、表示部64には図10(a)に示すような状態表示画面134が表示され、出金処理中であることが示される。
次に制御部61は、紙幣の搬送が完了してから、予め定められた所定時間が経過したかどうかの判定を行う(STEP34)。所定時間が経過している場合、後述するSTEP46へ移行し、出金貨幣の取り出しが行われないまま放置状態となっていることを示す通知を役席者に対して行う。所定時間が経過していない場合、図10(b)に示すように、パスワード入力待ちを示す状態表示画面134を表示部64に表示し、入力待ち状態となる(STEP35)。
この画面において、タッチパネル方式の入力部134aを用いてパスワードが入力されると、制御部61は入力されたパスワードが所定のパスワードと一致するかの判定を行う(STEP36)。一致する場合、図10(c)に示すように端末装置毎(或いは使用者毎)の識別コードの入力待ち状態となる(STEP38)。この画面において、タッチパネル方式の入力部134aを用いて識別コードが入力されると、制御部61は識別コードが記憶部66にあらかじめ記憶されているものと一致するかを判定する(STEP39)。一致する場合はシャッタ19の開口を行い(STEP40)、紙幣の取り出しを可能とする。
なお、STEP36及びSTEP39においてパスワード或いは識別コードが一致しなかった場合、不一致回数が所定回数を超過するかの判定を行い(STEP37)、超過する場合は後述するSTEP45に移行して紙幣出金口18の封鎖を行う。超過しない場合は、先述のSTEP34に再び移行する。
STEP40により紙幣出金口18が開口された状態で出金紙幣が取り出されたことが検知されると(STEP41)、制御部61はシャッタ19の閉口を行い(STEP42)、占有モードの解除を行ったのち(STEP43)、本処理を終了する。なお紙幣の取り出しの検知は、紙幣出金口18の内部に供えられたセンサー(不図示)等を用いて行う。
STEP41において所定時間を経過しても紙幣の取り出しが検知されなかった場合(STEP44)、制御部61は紙幣出金口18の封鎖を行う(STEP45)。そして役席者に対して、貨幣の取り忘れにより貨幣入出金機11が占有状態のまま放置されていることを、ウェブサーバ部67を用いて通知する(STEP46)。
この通知を受けた役席者が紙幣出金口18の封鎖を解除することにより、シャッタ19の開口及び占有モードから通常モードへの移行が行われ、紙幣出金口18から出金貨幣の取り出しが可能となる(STEP47)。なお役席者による封鎖の解除は、例えば役席者端末装置112のブラウザ上に表示された役席者承認画面を用いて行ってもよいし、或いは役席者が貨幣入出金機11の操作部63を用いて行ってもよい。これにより、所定時間を超えて出金貨幣が放置された場合でも、その他の端末装置から貨幣入出金機11を利用できる状態に復旧することができる。
〈7.端末登録処理について〉
次に、本実施形態の貨幣処理機システムにおける新規端末装置の登録処理について、図12のブロック図と、図13のフロー図とを参照して説明する。図12は、LAN111に新規の端末装置である一般端末装置113aが接続された状態のネットワーク構成を示している。また図13は、一般端末装置113aから貨幣入出金機11の制御を行うために事前に必要とされる端末登録処理の処理フローを示している。
図13に示す処理フローは、制御部61が、新規端末を登録するための状態である登録受付状態への移行指示を検知した際に開始される(STEP51)。登録受付状態への移行指示は、例えば操作部63を用いた所定の操作により発行される。なお、端末装置のように貨幣入出金機11に外部接続される装置からの指示によっては、登録受付状態への移行が不可能であることが望ましい。これにより、使用者が貨幣入出金機11の傍に立ち会わない限り端末登録処理が行えないため、セキュリティの強化を図ることができる。
登録状態への移行指示を受け付けた制御部61は登録受付状態に移行し(STEP52)、一般端末装置113aからの端末登録情報及びワンタイムパスワードの受信を待ち受ける(STEP53)。なおワンタイムパスワードとは端末登録時に一時的に使用するパスワードであり、登録済みの端末装置がログイン時に使用するパスワード95とは異なるものである。
登録受付状態においては、一般端末装置113aからウェブサーバ部67が提供する端末登録用画面のURLにアクセスすることにより、ブラウザ上に端末登録画面が表示される。この画面において使用者は、端末登録情報及びワンタイムパスワードを入力し、ウェブサーバ部67へ送信することが可能である。
端末登録情報とは、ネットワーク上で一般端末装置113aを一意に特定するために必要な情報であり、例えばWindows(登録商標)システムのドメインにおけるホスト名や、IPアドレスやMACアドレス、或いは一般端末装置113aを使用する使用者の名称や識別コードを用いる。なお、端末登録情報にIPアドレスやMACアドレスのみを用いる場合は、端末登録処理中に送受信する通信パケットの中にこれらのデータが含まれているため、端末登録情報の入力を不要とした形態であってもよい。
受信待受状態に移行後、所定時間を経過しても端末登録情報及びワンタイムパスワードを受信しなかった場合(STEP54及びSTEP55)、制御部61は受信待受状態を解除して通常状態に移行し(STEP61)、本処理を終了する。逆に所定時間内に端末登録情報及びパスワードを受信した場合(STEP54)、表示部64等を用いて使用者にワンタイムパスワードの入力を要求し、入力待ち状態に移行する(STEP56)。
入力待ち状態において入力されたワンタイムパスワードと、先述のSTEP54において受信したワンタイムパスワードが一致した場合、制御部61は一般端末装置113aを本貨幣処理機システムの構成要素として登録する。具体的には、受信した端末登録情報から端末識別情報91〜パスワード95を生成し、これらを含む固有情報90を新規に作成して一般使用者情報85に追加する。
この結果、以降は一般端末装置113aからの貨幣入出金機11の制御が可能となる。なお、ワンタイムパスワードを特定登録情報96として記憶しておくことも可能である。これにより例えば、同一のワンタイムパスワードを複数回使用できないようにすることも可能である。
上記の登録処理が完了すると、ウェブサーバ部67は登録結果を示す画面を表示するためのHTMLデータを一般端末装置113aに送信する(STEP60)。そして制御部61は貨幣入出金機11を通常状態に移行させ、本処理を終了する(STEP61)。
STEP56に再び戻ると、入力待ち状態において入力されたワンタイムパスワードと、先述のSTEP54において受信したワンタイムパスワードが一致せず、かつ不一致となった回数が所定回数を超過した場合(STEP58)、一般端末装置113aの登録は行わず、通常状態に移行して本処理を終了する(STEP61)。
以上のように、端末装置の登録は、貨幣入出金機11側の操作(=登録モードへの移行、ワンタイムパスワードの入力)と、一般端末装置113a側の操作(=端末登録情報及びワンタイムパスワードの送信)とを組み合わせて行う。従って登録を行う使用者が、貨幣入出金機11の近傍に立ち会わない限り登録を行うことができない。このため例えば、外部の悪意ある第三者が外部の端末装置を本貨幣処理機システムに登録し、本貨幣処理機システムを乗っ取ることを防止することができる。
また、ワンタイムパスワードを入力できる時間を限定しているため、使用者の操作ミスにより登録受付状態の解除がなされなかった場合も、自動的に通常状態に移行できる。また、役席者が貨幣入出金機11に対して新規登録する端末装置の固有情報90を手動で登録する必要がないため、登録作業を容易に行えるとともに、登録ミスの発生を低減させることができる。
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
従って本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)本実施形態においては、ウェブサーバ部67が、オープンソース系のOSのカーネルを用いた基板上でウェブサーバ用プログラムを実行することにより実現されているが、制御部61が所定の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによりウェブサーバ部67の一部または全部の機能と同等の機能を果たす形態であってもよい。
(B)本実施形態においては、表示パネル28にタッチパネル方式のLCDを用いているが、表示パネル28の面積が小さくタッチパネル方式を採用することが難しい場合は、図14に示すように表示パネル28の近傍にコード入力ボタン群135を備えて識別コードを入力する形態であってもよい。
(C)本実施形態においては、表示パネル28の内部に識別コード入力部133b(図8)や入力部134a(図10)のようなタッチパネル方式のボタン群を備えているが、接続される端末装置の台数が少ない場合は、図15に示すように識別コード入力をワンタッチで行えるコード選択ボタン群136を用いる形態でもよい。これにより、識別コードの入力時間を短縮することが可能である。
(D)本実施形態においては、出金貨幣の取り忘れによる紙幣出金口18の封鎖が発生した場合に役席者へ通知を行って解除処理を行っているが、コストアップが許容される範囲内であれば、図16に示すようなカードリーダー102を備え、このカードリーダーに出金処理の指示者のIDカード103をかざすことによって封鎖の解除を可能とした形態であってもよい。
(E)本実施形態においては、ウェブサーバ部から端末装置のブラウザに対して送信する指示用データとしてHTML形式のデータを例に説明しているが、これ以外の形式のデータ、例えばSWF形式のフラッシュデータや、XMLデータ等を組み合わせて指示用データとして送信する形態であってもよい。これにより、より多様な操作をブラウザから行うことができる。
本発明は、銀行や郵便局のように、窓口においてテラーが顧客から預かった貨幣を扱う金融機関等において、貨幣の入出金及び管理を行う貨幣処理機及び貨幣処理機システムに適用可能である。
は、本発明の実施形態の貨幣入出金機の構成を示す外観斜視図である。 は、図1の貨幣入出金機の機械ブロックの構成を示す概略断面図である。 は、図1の貨幣入出金機の機能部の構成を示すブロック図である。 は、本発明の実施形態の貨幣処理機システムの構成を示すブロック図である。 は、図4の貨幣処理機システムにおいて端末装置に表示されるメニュー画面を示す画面図である。 は、図4の貨幣処理機システムにおいてメカ処理が発生した際の処理フローを示す概略図である。 は、図4の貨幣処理機システムにおいて端末装置に表示される役席者承認画面を示す画面図である。 は、図4の貨幣処理機システムにおいて貨幣入出金機に表示される役席者承認待ち画面を示す画面図である。 は、図4の貨幣処理機システムにおいて役席者承認が発生した際の処理フローを示す概略図である。 は、図4の貨幣処理機システムにおいて貨幣入出金機に表示される状態表示画面を示す画面図である。 は、図4の貨幣処理機システムにおいて占有処理が発生した際の処理フローを示す概略図である。 は、図4の貨幣処理機システムにおいて端末装置の追加が行われた際の構成を示すブロック図である。 は、図4の貨幣処理機システムにおいて端末装置の登録処理が発生した際の処理フローを示す概略図である。 は、図1の貨幣入出金機の表示部に関するその他の実施形態を示すブロック図である。 は、図1の貨幣入出金機の表示部に関するその他の実施形態を示すブロック図である。 は、図1の貨幣入出金機の操作部に関するその他の実施形態を示すブロック図である。 は、従来の貨幣処理機システムの構成を示すブロック図である。 は、従来の貨幣処理機システムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
11 貨幣入出金機(貨幣処理機)
61 制御部
63 操作部
64 表示部
67 ウェブサーバ部
68 通信インタフェース部
69 ウェブクライアント部
71 貨幣取引処理機能
71a 入金処理機能
71b 出金処理機能
71c 補充処理機能
71d 回収処理機能
72 情報表示処理機
81 貨幣残高情報
82 取引履歴情報
83 設定情報
84 役席者情報(管理者情報)
85 一般使用者情報
90 固有情報
91 端末識別情報
92 端末使用者情報
93 IPアドレス
94 MACアドレス
95 パスワード
95 特定登録情報(第一登録用情報)
111 LAN(通信網)
112 役席者端末装置(端末装置)
113 一般端末装置(端末装置)

Claims (23)

  1. 貨幣を処理する貨幣処理機において、
    通信網に接続可能な通信インタフェース部と、
    前記通信網に接続された端末装置によって前記貨幣処理機の制御を指示するための指示用データを生成し、前記指示用データを前記通信インタフェース部を用いて送信するウェブサーバ部と、
    を備えたことを特徴とする貨幣処理機。
  2. 前記指示用データは、前記端末装置が備えるウェブブラウザにより閲覧可能なデータ形式をしており、
    前記ウェブサーバ部は、前記ウェブブラウザからの閲覧要求を受け付けて、要求元の前記ウェブブラウザに対して前記指示用データを送信すること
    を特徴とする請求項1に記載の貨幣処理機。
  3. 前記ウェブサーバ部は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)プロトコル、或いは前記HTTPプロトコルにデータの暗号化機能を付加したHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Security)プロトコルにより前記指示用データを送信すること
    を特徴とする請求項2に記載の貨幣処理機。
  4. 前記ウェブサーバ部は、貨幣取引に関する前記指示用データを送信し、前記指示用データに対する返信に基づいて貨幣取引処理を行う貨幣取引処理機能を備えていること
    を特徴とする請求項2に記載の貨幣処理機。
  5. 前記貨幣取引処理機能は、
    貨幣を入金する入金処理機能と、
    貨幣を出金する出金処理機能と、
    前記出金処理機能により出金される貨幣の補充する補充処理機能と、
    前記貨幣処理機内の貨幣を回収する回収処理機能との少なくとも一つを含んでいること
    を特徴とする請求項4に記載の貨幣処理機。
  6. 前記ウェブサーバ部は、
    前記貨幣処理機が記憶している各種情報のうち、
    前記貨幣処理機内の貨幣残高を示す貨幣残高情報と、
    貨幣取引の履歴を示す取引履歴情報と、
    前記貨幣処理機を動作させるにあたり必要な設定情報との少なくとも一つを取得して前記端末装置に送信する情報表示処理機能を備えていること
    を特徴とする請求項2に記載の貨幣処理機。
  7. 前記貨幣処理機は、前記端末装置毎の固有情報を記憶する記憶部を備えていること
    を特徴とする請求項2に記載の貨幣処理機。
  8. 前記固有情報は、前記端末装置を個別に識別するために前記端末装置毎に割り当てられた端末識別情報を含んでいること
    を特徴とする請求項7に記載の貨幣処理機。
  9. 前記固有情報は、前記端末装置の使用者を特定可能な端末使用者情報を含んでいること
    を特徴とする請求項7に記載の貨幣処理機。
  10. 前記固有情報は、前記端末装置に割り当てられたIPアドレスを含んでいること
    を特徴とする請求項7に記載の貨幣処理機。
  11. 前記固有情報は、前記端末装置に固有のMACアドレスを含んでいること
    を特徴とする請求項7に記載の貨幣処理機。
  12. 前記固有情報は、前記貨幣処理機が備える機能のうち予め定められた一部機能のみを使用可能である一般使用者が使用する端末装置を示す一般使用者情報と、
    前記貨幣処理機が備える全ての機能を使用可能である管理者が使用する端末装置を示す管理者情報とに区別されること
    を特徴とする請求項7に記載の貨幣処理機。
  13. 前記記憶部は、前記固有情報に対応したパスワードを記憶しており、
    前記端末装置から前記貨幣処理機に対する出金指示がなされた際に、前記貨幣処理機が備える操作部によるパスワード入力の要求を行い、前記記憶部に記憶されているパスワードと前記操作部により入力されたパスワードとを比較し、両パスワードが一致した場合に、前記貨幣処理機外への出金貨幣の取り出しを許可する制御部を備えていること
    を特徴とする請求項7に記載の貨幣処理機。
  14. 前記端末装置から前記貨幣処理機に対する出金指示がなされ、且つ前記出金指示に基づいて出金された出金貨幣が予め定められた時間内に前記貨幣処理機外へ取り出されず出金口が封鎖状態となった場合に、前記固有情報が前記管理者情報である端末装置からの指示によって、前記出金貨幣を取り出し可能とするように制御する制御部を備えていること
    を特徴とする請求項12に記載の貨幣処理機。
  15. 前記固有情報が前記一般使用者情報である端末装置から、役席者承認を必要とする指示を受け付けた場合に、前記固有情報が前記管理者情報である端末装置に対して役席者承認を要求する通知を行い、前記要求に対する承認がなされた場合に前記指示に応じた処理を行う制御部を備えていること
    を特徴とする請求項12に記載の貨幣処理機。
  16. 前記貨幣処理機は、前記端末装置から前記通信網を通じて受信した第一登録用情報と、前記登録情報を受信してから予め定められた時間内に前記貨幣処理機に入力された第二登録用情報とを比較し、前記第一登録用情報と前記第二登録用情報とが一致した場合に、前記ウェブサーバ部が備える各種機能を前記端末装置にて利用可能とする制御部を備えていること
    を特徴とする請求項2に記載の貨幣処理機。
  17. 各種貨幣取引処理に関する選択や設定を行うための操作部と、
    各種処理状況や各種設定情報を表示する表示部と、
    前記ウェブサーバ部が提供するデータを閲覧することにより、前記ウェブサーバ部が備える各種機能を利用可能なウェブクライアント部と、
    貨幣取引処理と、前記操作部により行われた操作に関連する処理と、前記ウェブクライアント部が閲覧した結果とを前記表示部へ表示する表示処理との制御を行う制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の貨幣処理機。
  18. 前記操作部及び前記表示部は、タッチパネル式のディスプレイで構成されていること
    を特徴とする請求項17に記載の貨幣処理機。
  19. 貨幣を処理する貨幣処理機と、前記貨幣処理機と通信網を介して通信を行う端末装置とを備える貨幣処理機システムにおいて、
    前記貨幣処理機が、請求項1〜請求項18のいずれかに記載の貨幣処理機であることを特徴とする貨幣処理機システム。
  20. 貨幣を処理する貨幣処理機の制御方法であって、
    通信網に接続された端末装置によって前記貨幣処理機の制御を指示するための指示用データを生成する第一ステップと、
    前記端末装置が備えるウェブブラウザからの閲覧要求を受け付けて、要求元のウェブブラウザに対して前記指示用データを送信する第二ステップと、
    を含み、
    前記指示用データは、前記ウェブブラウザにより閲覧可能なデータ形式をしていることを特徴とする制御方法。
  21. 前記指示用データは、前記貨幣取引処理機が備える貨幣取引処理機能の実行を指示可能なデータであり、
    前記貨幣取引処理機能は、
    貨幣を入金する入金処理機能と、
    貨幣を出金する出金処理機能と、
    前記出金処理機能により出金される貨幣の補充する補充処理機能と、
    前記貨幣処理機内の貨幣を回収する回収処理機能との少なくとも一つを含むこと
    を特徴とする請求項20に記載の制御方法。
  22. 前記端末装置が備えるウェブブラウザからの閲覧要求を受け付けて、要求元のウェブブラウザに対して、
    前記貨幣処理機内の貨幣残高を示す貨幣残高情報と、
    貨幣取引の履歴を示す取引履歴情報と、
    前記貨幣処理機を動作させるにあたり必要な設定情報との少なくとも一つを取得して前記端末装置に送信する第三ステップを含むこと
    を特徴とする請求項20に記載の制御方法。
  23. 前記端末装置から前記通信網を通じて受信した第一登録用情報と、前記登録情報を受信してから予め定められた時間内に前記貨幣処理機に入力された第二登録用情報とを比較し、前記第一登録用情報と前記第二登録用情報とが一致した場合に、前記ウェブサーバ部が備える各種機能を前記端末装置にて利用可能とする第四ステップを含むこと
    を特徴とする請求項20に記載の制御方法。
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