JP7069934B2 - 情報処理装置及び管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置及び管理システムに関するものである。
例えば、小売店舗では、1人の管理者が複数の担当店舗を管理するケースや、実際の店舗運用をパートやアルバイトのみで任せるケース等がある。従って、管理者が、遠隔地から店舗の現金管理を行えるようにすることが求められている。
特許文献1には、店舗のバックヤードに入出金機を導入し、釣銭の出金、売上の入金に関する操作履歴を取り、かつ、遠隔地(例えば、本部や店外)から履歴情報や店舗の現金在高を把握する技術が開示されている。
特開2009-59294号公報
しかしながら、従来技術は、遠隔地にいる管理者が、店舗の様々な状況を的確に確認することができない。また、店舗では想定外の状況が生じ得るため、そのような場合に、パートやアルバイト等の店員に対して適切な指示をすることが望まれている。さらに、出金された現金の盗難やその疑いも生じ得るため、店舗状況を確認した上で、セキュリティを維持することも求められる。
そこで、本発明は、店舗の様々な状況を判断させるための状況判断情報を管理者側に提供することができ、遠隔から適切な対応指示を実施することができる情報処理装置及び管理システムを適用しようとするものである。
かかる課題を解決するために、第1の本発明に係る情報処理装置は、(1)ネットワークを通じて携帯端末と通信する通信手段と、(2)少なくとも、入出金装置及びレジスタのそれぞれにおける取引のたびに、入出金装置及びレジスタのそれぞれから取得した現金在高と取引情報を含む店舗管理情報を記憶する店舗管理情報記憶手段と、(3)店舗管理情報を参照して、通常の店舗状況とは異なる想定外事象の発生を検出する想定外事象検出手段と、(4)想定外事象が検出された際に、通信手段を通じて、携帯端末にアラートを通知する通知手段と、(5)通信手段を通じて、携帯端末からの要求に応じて、店舗管理情報に基づく店舗現況を確認させるための状況判断情報を携帯端末に通知する状況判断情報通知手段とを備え、状況判断情報通知手段が、店舗管理情報記憶手段から収集した情報に基づいて、想定外の状況が継続したときに予測される釣銭容量の推移予測値、カメラによる店舗内映像情報から特定した客数、レジスタを通じて入力された店舗内状況を知らせる情報のいずれかを含む情報を、状況判断情報として通知するものであることを特徴とする。
第2の本発明に係る情報処理装置は、(1)ネットワークを通じて携帯端末と通信する通信手段と、(2)少なくとも、入出金装置及びレジスタのそれぞれにおける取引のたびに、入出金装置及びレジスタのそれぞれから取得した現金在高と取引情報を含む店舗管理情報を記憶する店舗管理情報記憶手段と、(3)店舗管理情報を参照して、通常の店舗状況とは異なる想定外事象の発生を検出する想定外事象検出手段と、(4)想定外事象が検出された際に、通信手段を通じて、携帯端末にアラートを通知する通知手段と、(5)通信手段を通じて、携帯端末からの要求に応じて、店舗管理情報に基づく店舗現況を確認させるための状況判断情報を携帯端末に通知する状況判断情報通知手段とを備え、想定外事象検出手段が、入出金装置の出金後、所定時間内にレジスタへの投入操作が完了したか否かを判断し、出金後所定時間内に投入操作がなされていないときに想定外事象の発生と判断する投入操作判断部を有し、状況判断情報通知手段が、店舗管理情報記憶手段から収集した情報に基づいて、カメラによる店舗内映像情報から特定した客数を含む情報を、状況判断情報として通知することを特徴とする。
第3の本発明に係る管理システムは、少なくとも、入出金装置及びレジスタのそれぞれにおける取引のたびに、入出金装置及びレジスタのそれぞれから取得した現金在高と取引情報を含む店舗管理情報を記憶する店舗管理情報記憶手段を備える情報処理装置と、情報処理装置と通信する携帯端末とを有する管理システムにおいて、(1)情報処理装置は、店舗管理情報を参照して、通常の店舗状況とは異なる想定外事象の発生を検出すると、携帯端末にアラートを通知し、(2)携帯端末は、情報処理装置から想定外事象の発生を知らせるアラートを取得して報知し、情報処理装置に対して、店舗現況を確認させるための状況判断情報を要求し、(3)情報処理装置は、携帯端末からの要求に応じて、店舗管理情報に基づく店舗現況を確認させるための状況判断情報として、店舗管理情報記憶手段から収集した情報に基づいて、想定外の状況が継続したときに予測される釣銭容量の推移予測値、カメラによる店舗内映像情報から特定した客数、レジスタを通じて入力された店舗内状況を知らせる情報のいずれかを含む情報を、携帯端末に通知し、(4)携帯端末は、情報処理装置から状況判断情報を取得し、状況判断情報を表示し、入出金装置又は上記レジスタに対して対応指示を送信することを特徴とする。
第4の本発明に係る管理システムは、少なくとも、入出金装置及びレジスタのそれぞれにおける取引のたびに、入出金装置及びレジスタのそれぞれから取得した現金在高と取引情報を含む店舗管理情報を記憶する店舗管理情報記憶手段を備える情報処理装置と、情報処理装置と通信する携帯端末とを有する管理システムにおいて、(1)情報処理装置は、店舗管理情報を参照して、入出金装置の出金後、所定時間内にレジスタへの投入操作が完了したか否かを判断し、出金後所定時間内に投入操作がなされていないときに想定外事象の発生と判断して、携帯端末にアラートを通知し、(2)携帯端末は、情報処理装置から想定外事象の発生を知らせるアラートを取得して報知し、情報処理装置に対して、店舗現況を確認させるための状況判断情報を要求し、(3)情報処理装置は、携帯端末からの要求に応じて、店舗管理情報に基づく店舗現況を確認させるための状況判断情報として、店舗管理情報記憶手段から収集した情報に基づいて、カメラによる店舗内映像情報から特定した客数を含む情報を、携帯端末に通知し、(4)携帯端末は、情報処理装置から状況判断情報を取得し、状況判断情報を表示し、入出金装置又はレジスタに対して対応指示を送信することを特徴とする。
本発明によれば、店舗の様々な状況を判断させるための状況判断情報を管理者側に提供することができ、遠隔から適切な対応指示を実施することができる。
第1の実施形態に係る管理装置の内部構成を示す内部構成図である。 第1の実施形態に係る管理システムの全体構成を示す全体構成図である。 第1の実施形態に係る入出金機の外観斜視図の一例である。 第1の実施形態に係る入出金機の内部構成を示す内部構成図の一例である。 第1の実施形態の入出金機の主な機能を説明する機能ブロック図である。 第1の実施形態に係る携帯端末の内部構成を示す内部構成図である。 第1の実施形態に係る管理システムにおける管理方法の動作を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係る管理装置の内部構成を示す内部構成図である。 第2の実施形態に係る管理システムにおける管理方法の動作を示すシーケンス図である。
(A)第1の実施形態
以下では、本発明に係る情報処理装置及び管理システムの実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[基本概念]
例えば、小売店舗では、1人の管理者が複数の担当店舗を管理するケースがある。このケースの場合、管理者が複数の店舗を順番に見回りするので、ある店舗に出向いているときには、他の店舗の状況を把握することが難しい。また例えば、実際の店舗運用をパートやアルバイトのみで任せるケースもある。このケースの場合、管理者の代行を任せられるパートやアルバイトの人員確保はなかなか難しい。
また、上記のケース等では、パートやアルバイトの現金盗難やそれを防ぐための管理者の負担は大きい。従って、店舗に管理者がいなくとも、しっかりと現金管理を行えるようにすることが求められている。
店舗に入出金機を導入することにより、パートやアルバイト等の店員が、釣銭出金や売上入金を行なうことが可能となる。また、入出金機がネットワークを通じて管理者の携帯端末に、操作履歴や現金在高に関する情報を送信することも可能である。これにより、管理者は、遠隔地にいてもリアルタイムに店舗の操作履歴や現金在高を把握できる。
しかしながら、例えば、突然多くの客が来店したり、小額商品を高額貨幣で支払うことが連続するなど想定外の状況が生じ得る。その結果、釣銭が急に不足したり、逆に売上金が過剰にレジスタにたまってしまったりしてしまう。
そこで、第1の実施形態では、通常とは異なる想定外の状況が生じたときには、店舗の状況を判断するための状況判断情報を管理者に提供でき、管理者が適切な指示を店員にできるようにする仕組みを提供しようとするものである。
(A-1)第1の実施形態の構成
(A-1-1)管理システムの全体構成
図2は、第1の実施形態に係る管理システムの全体構成を示す全体構成図である。
図2において、第1の実施形態に係る管理システム80は、現金処理装置100、レジスタ40、カメラ50、携帯端末60を有する。
[現金処理装置100]
現金処理装置100は、入出金装置としての入出金機10と、情報処理装置としての管理装置30を含むものである。
入出金機10及び管理装置30は、それぞれ物理的に異なる装置であってもよいし、物理的に一体とした装置であってもよい。具体的には、入出金機10が、後述する管理装置30の機能を搭載するようにしてもよい。この実施形態では、説明を容易にするため、入出金機10及び管理装置30がそれぞれ物理的に異なる装置である場合を例示して説明する。
入出金機10、管理装置30、レジスタ40、カメラ50は、店舗内システムを構成するものである。入出金機10、管理装置30、レジスタ40、カメラ50は、接続回線で接続されている。店舗のカウンタに、店員により操作されるレジスタ40が設置され、バックヤードに、入出金機10、管理装置30が設置されるのが一般的であるが、各構成要素の配置はこれに限定されない。
[入出金機10]
入出金機10は、レジスタ40に釣銭を出金する釣銭出金取引や、レジスタ40で売り上げた売上金を入金する売上入金取引を行なう入出金処理機能と、入出金機10における現金在高、取引情報を管理する現金管理機能を備えるものである。入出金機10は、レジスタ毎又はレジ担当者毎に釣銭出金に係る金種別の枚数を設定することができる。
入出金機10は、レジスタ40への釣銭出金取引や、レジスタ40からの売上入金取引があるたびに、釣銭出金取引又は売上入金取引に係る取引情報(例えば、取引日時、取引番号、取引内容、入金金額、出金金額(釣銭金額)等を含む情報)と現金在高に関する情報などを管理装置30に通知する。
釣銭出金取引は、入出金機10がレジスタ40に対して釣銭を出金する取引である。釣銭出金取引は、指定された金種毎の枚数の現金が出金される。言い換えれば、金種毎の紙幣又は硬貨の枚数をしっかりと管理するため、出金合計額のみが管理されるのではなく、金種毎に指定された枚数の紙幣又は硬貨を出金する。
売上入金取引は、レジスタ40で売り上げた現金を入金する取引である。売上入金取引は、業務終了後に1日の売上金を計上する際に行なったり、又は一部現金回収のために業務途中に行なったりする。
入出金機10は、ネットワークNTを通じて携帯端末60と通信することができ、入出金機10が携帯端末60から管理者の出金許可通知を取得すると、入出金機10は、その出金許可通知で指定された金種毎の枚数の出金を許容する。これにより、管理者が店舗外(遠隔地)にいる場合でも、釣銭出金の許可が可能となる。その結果、例えば、管理者が遠隔地にいる場合に、レジスタ40の釣銭在高が不足するような事態が生じたときでも、店舗内にいるパートやアルバイト等の店員が、出金許容通知で指定された金種毎の枚数の現金を出金することができる。
[管理装置30]
管理装置30は、店舗の現金を一元管理する装置であり、例えばパーソナルコンピュータ等を適用することができる。管理装置30は店舗管理情報記憶部35を有する。
店舗管理情報記憶部35は、レジスタ40、入出金機10から取引情報及び現金在高に関する情報を取得して、レジスタ40に関する情報(例えば、レジ担当者、レジスタ識別情報、現金在高、売上、取引履歴など)、入出金機10に関する情報(例えば、現金在高、売上、取引履歴など)、管理者登録情報等を記憶する。
管理装置30は、レジスタ40、入出金機10のそれぞれの取引情報や現金在高を管理するものである。具体的には、店舗管理情報記憶部35に記憶されている情報を参照して、レジ担当者別の売上金等の取引に関する情報を集計したり、レジスタ識別情報毎に、又は、店舗全体の現金在高や売上金等の取引に関する情報を集計したりする。
また、管理装置30は、ネットワークNTを通じて、管理者が所持する携帯端末60と接続可能であり、携帯端末60からのアクセスにより店舗管理情報記憶部35に記憶されている各種情報を、携帯端末60に送信する。これにより、管理者が店舗外(すなわち遠隔地)にいる場合でも、管理者は携帯端末60を用いて管理装置30にアクセスすることで、店舗内の取引情報や、入出金機10の取引情報を把握することができる。
さらに、管理装置30は、店舗内の取引状況に応じて、レジスタ40の釣銭不足若しくは売上金回収等の事態が生じ得ると判断すると、携帯端末60にアラートを通知する。
具体的には、後述するように、レジスタ40の現金在高(釣銭在高)の妥当性の判断について、時期的要因、時間的要因、天候要因などを考慮して、過去の統計情報に基づいて固定情報(固定的な閾値)を設定して管理すると共に、上記固定情報とは別に、固定情報から想定されるレジスタ40の現金(釣銭)の流動情報(固定情報に対する増減値や変動値に対して設定する閾値)を判断する。
上記のように固定情報及び流動情報を用いることで、過去の統計情報等を用いて想定される取引に応じた現金(釣銭)をレジスタ40に用意することができ、さらに想定外の取引があり、釣銭金額の増減値や変動率が固定情報で想定されるものとは異なる異常なときには、アラートを管理者に通知することができる。
アラートが携帯端末60に通知されると、管理者が店舗内の現況を把握するため、管理者の操作を受けて、携帯端末60は管理装置30にアクセスし、携帯端末60は店舗管理情報記憶部35に記憶されている情報を取得して照会する。そして、管理者が釣銭出金が必要であると判断すると、管理者の操作を受けて、携帯端末60が入出金機10に出金許可通知を送信することができる。
[カメラ50、レジスタ40]
カメラ50は、店舗内の様子を撮像する撮像装置(例えば、監視カメラ等)である。店舗内の来客状況や店員(パートやアルバイトなどを含む)の様子を撮像して、その撮像画像を管理装置30の店舗管理情報記憶部35に保存する。なお、カメラ50は本発明の必須構成要素ではなく、必要に応じて設けられるものである。
レジスタ40は、商品・サービスの売上を計上するものであり、例えばPOSレジスタ、釣銭機などを適用することができる。レジスタ40は、取引の際に、入力された取引情報(例えば、レジ担当者、レジスタ識別情報、取引日時、取引番号、取引内容、入金金額、出金金額(釣銭金額)等を含む情報)に基づいて取引履歴を保持すると共に、金種ごとの現金在高を管理する。また、レジスタ40は、リアルタイム性を確保するため、取引があるごとに、取引情報、現金在高に関する情報などを管理装置30に通知する。
[携帯端末60]
携帯端末60は、管理者が保持する携帯端末である。携帯端末60は、通信機能、表示機能、操作入力機能を有するものであれば様々な端末を広く適用することができ、例えば、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、パーソナルコンピュータ、ウェラブル端末、専用端末等を適用できる。
(A-1-2)管理装置の内部構成
図1は、第1の実施形態に係る管理装置30の内部構成を示す内部構成図である。
図1において、第1の実施形態に係る管理装置30は、取引情報取得部31、現金処理制御部32、管理者情報管理部33、通信部34、店舗管理情報記憶部35、現況データ管理部36を有する。
管理装置30は、店舗内の現金を一元管理するものである。管理装置30は、例えばPCやワークステーション等のプログラムの実施構成を有する情報処理装置に、処理プログラムをインストールすることにより構築するようにしても良い。その場合でも、処理プログラムの機能的構成は、図1に示すことができる。
通信部34は、店舗内の接続回線を通じて入出金機10、レジスタ40、カメラ50との間で通信したり、ネットワークNTを介して携帯端末60との間で通信したりする。
取引情報取得部31は、レジスタ40と入出金機10のそれぞれから取引情報を取得し、取得した取引情報を店舗管理情報記憶部35に記憶するものである。これにより、レジスタ40及び入出金機10のそれぞれの現金在高や、レジスタ40及び入出金機10で行われた各取引の取引情報を店舗管理情報記憶部35に保持して取引履歴をとることができる。
現金処理制御部32は、現金管理に関する処理を行なうものである。例えば、現金処理制御部32は、店舗管理情報記憶部35に記憶されている情報を参照して、売上金、レジスタ40の現金在高、入出金機10の現金在高、レジスタ40で行なわれた取引情報、入出金機10で行なわれた取引情報などを求める。さらに、現金処理制御部32は、店舗管理情報記憶部35に記憶されている情報を参照して、取引に関する集計処理や統計処理を行なうようにしてもよい。集計処理、統計処理の方法は、種々の処理を広く適用することができるが、例えば1日、数日、1週間、1か月、6か月、1年、数年ごとの売上金、レジスタ40の釣銭金額(金種毎の枚数等)、金種毎の出金枚数や入金枚数等を集計したり、各種データ値の平均値や所定期間での各種データ値の変動率(変動値)をするようにしてもよい。
管理者情報管理部33は、管理者のアカウント情報(登録情報)を管理するものであり、例えば、携帯端末60を使用する管理者のIDやパスワード、管理者の氏名、管理者識別情報(例えば識別番号)、携帯端末60のMACアドレスやメールアドレス等の通信先情報等を管理する。
現況データ管理部36は、固定情報及び流動情報を判断して、店舗内での直近の状況を携帯端末60にアラート通知するものである。これにより、店舗において、想定外の繁忙さや取引が生じ得るときに、携帯端末60にアラート通知することができる。また釣銭出金や売上入金の承認許可を得るために、その判断材料を管理者に把握させることができる。
現況データ管理部36は、固定情報判断部361、流動情報判断部362、通知部364、状況判断情報提供部365を有する。
固定情報判断部361は、固定情報を反映させて得た設定値(「固定情報設定値」とも呼ぶ。)を用いて、レジスタ40の釣銭出金の金種毎の枚数を判断する。
固定情報は、繁忙さに影響がある情報であり、予め想定可能な情報である。例えば、曜日、時間帯、天候、時期(例えば、お盆や、年末年始等のような繁忙時期)等のように、時間的要因、天候要因、時期的要因、特定事象(例えば、花火大会などイベント等の事象)などの予め想定可能な情報は、繁忙さに影響が生じ、取引数や釣銭金額にも影響が生じる。このような予め想定可能な情報を固定情報と呼び、この固定情報に基づいて割り出した釣銭の金種枚数を固定情報設定値と呼ぶ。
固定情報設定値は、例えば、過去の統計データ、分析データ、管理者の経験値等に基づいて設定することができる。固定情報設定値は、管理者の操作により決定されるようにしてもよいし、固定情報判断部361が過去の統計データや分析データに基づいて決定するようにしてもよい。
固定情報設定値の割り出し方法を一例を説明する。例えば、曜日(平日、土日祝日など)、時間帯、天候(晴れ、曇り、雨など)、時期(夏休み、お盆、年末年始など)、特定事象などの固定情報の各種類には、釣銭の金種枚数に対する係数を設定しておき、基準とする平常時の金種枚数に、固定情報の種類毎の係数を乗算することで、固定情報設定値を割り出すことができる。
例えば、過去データを元に、平日の平常時の金種枚数を「100」とし、通常の土日祝日の係数が「1.5」であるとき、「100」に「1.5」を乗算して、通常の土日祝日の金種枚数(固定情報設定値)は「150」となる。さらに繁忙期(時期の一例)の係数が「2.0」であるときは、「100」に「2.0」を乗算して繁忙期(時期)の金種枚数(固定情報設定値)は「200」であり、更に天気が雨であるときの係数が「0.8」であるときには、さらに「200」に「0.8」を乗算するようにしてもよく、繁忙期(時期)で雨であるときの金種枚数(固定情報設定値)は「160」とする。また、店舗の近くで花火大会(特定事象)があるときに、係数を「2.0」とし、この係数「2.0」を乗算するようにしてもよい。上記のように、固定情報設定値の割り出し方法の一例の場合、(基準となる金種枚数)×(1又は複数の固定情報の種類に設定した係数)により求めることができる。
なお、上記のようにして求めた、固定情報設定値に対して、更に管理者の経験知に基づいて、管理者により変更できるようにしてもよい。また、固定情報設定値は、釣銭の金種枚数に対して設定した値に限定されるものではなく、例えば、取引数や売上金に対しても設定してもよい。
流動情報判断部362は、固定情報とは別に、想定外の状況を判断するための流動情報を判断するものである。具体的には、店舗管理情報記憶部35に記憶されている情報を参照して、固定情報から想定される釣銭枚数(固定情報設定値)に対して増減値又は変動率(若しくは変動値)が著しい場合を判断する。これにより、想定外の流動的に変化する取引状況を捉え、管理者の携帯端末60にアラート通知することができる。
流動情報は、繁忙さに影響がある情報であり、予め想定することが困難な情報である。例えば、突然、多数のお客が一度に来店した場合や、大量に商品を購入したり又は高額商品を購入したりする事象が考えられる。このような予め想定することが困難な情報を流動情報と呼ぶ。
流動情報判断部362は、店舗管理情報記憶部35に記憶されているレジスタ40の現金在高や取引情報等を参照して、レジスタ40の現金在高や取引情報が、固定情報から想定される釣銭枚数が著しく変化したと判断したときに、通知部364に対して異常時である旨を通知する。
通知部364は、流動情報判断部362により流動情報に基づく異常時である旨の通知を受けると、携帯端末60に対してアラート通知を送信するものである。
状況判断情報提供部365は、携帯端末60からの要求に基づいて、店舗管理情報記憶部35に記憶されている情報を参照して、流動情報を判断するための情報を収集したり又は集計したりして得た状況判断情報を携帯端末60に提供するものである。
また、状況判断情報提供部365は、携帯端末60からの要求に基づいて、カメラ50が撮像した映像を含む映像信号を状況判断情報として、携帯端末60に提供するようにしてもよい。カメラ50の映像は、リアルタイム映像であってもよいし、蓄積された過去の映像であってもよく、管理者の指示に基づいて、状況判断情報提供部365は映像信号を提供する。
さらに、状況判断情報提供部365は、カメラ50の撮像映像を用いて画像処理や分析・統計処理を行い、その結果を状況判断情報として提供するようにしてもよい。例えば、撮像映像から人物を特定して、店舗内にいる客数を状況判断情報としてもよい。また例えば、特定した客数を時間帯毎に区分して、過去から現在までの客数の変動値を求め、これを状況判断情報としてもよい。
(A-1-3)入出金機10の内部構成
図3は、第1の実施形態に係る入出金機10の外観斜視図である。また、図4は、第1の実施形態に係る入出金機10の内部構成を示す内部構成図である。
図4に示すように、入出金機10は、大別して、硬貨処理機1、紙幣処理機2、表示部3、操作部4、カードリーダ5、伝票記録部6、記憶部7、主制御部8、通信部81を少なくとも有して構成される。
なお、図4は、入出金機10の内部構成の一例であり、図4に示す構成要素のほかに、例えば、静脈認証等の様々な認証処理を行う認証処理部や、バーコード読取等の入力を補佐する入力補佐処理部等を有するようにしてもよい。
表示部3は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)等により、入出金機10の各種処理操作の案内、入力画面、入力情報、金種別の入金金額又は出金金額等を表示する表示手段である。
操作部4は、レジスタ担当者や管理者等が操作するものであり、例えば、キーボードやテンキーなどの物理的な入力手段や、表示部3上に配置されたタッチパネル等の入力手段を適用することができる。
カードリーダ5は、レジスタ担当者や管理者等が使用するIDカードに格納されている情報を読み取り、主制御部8に読み取り情報を与えるものである。IDカードとしては、管理者が用いる管理カード、レジスタの担当者が用いるレジスタカード、店舗毎に発行された店舗カード等がある。
伝票記録部6は、硬貨処理機1や紙幣処理機2で行なわれた入金処理又は出金処理の金額、金種別枚数等を伝票に記録して出力するものである。伝票記録部6は、例えば、プリンタ等を適用することができる。
記憶部7は、入金・出金処理履歴、回収庫交換履歴、釣銭収納庫入出金履歴、回収庫入金履歴等を格納するカウンタテーブルを有したり、また主制御部8が実行する制御プログラムを格納したり、更に主制御部8による処理結果も記憶するものである。
主制御部8は、記憶部7に格納された制御プログラムに基づいて、入出金機10全体の処理を制御するものである。主制御部8は、レジスタ40への釣銭出金又はレジスタ40からの売上入金を行なう入出金処理機能や、店舗内にある現金を管理する現金管理機能を有する。
硬貨処理機1は、レジスタ40が取り扱う硬貨を金種別に計数したり、金種別に収納したりするものである。
硬貨処理機1は、回収された硬貨を一括して受け入れる硬貨入金口11と、この硬貨入金口11に受け入れた硬貨を1枚ずつ分離して、硬貨の金種等を鑑別すると共に鑑別した硬貨を金種毎に計数する硬貨鑑別部12と、この硬貨鑑別部12で鑑別計数された硬貨を一時保留する硬貨一時保留部13と、レジスタ40の釣銭準備金として使用する硬貨を金種別に収納する複数の釣銭用硬貨収納庫(釣銭用現金収納庫)14、入金硬貨を金種別に収納する硬貨回収庫15と、釣銭用の硬貨を出金するための硬貨出金庫16と、硬貨リジェクト口17と、制御プログラムに基づいて硬貨処理機1全体の動作制御を行う制御部18を有する。
ここで、硬貨一時保留部13、釣銭用硬貨収納庫14、硬貨回収庫15、及び硬貨出金庫16は金種毎に分けて硬貨を集積、収納できるように内部が区切られている。
また、硬貨入金口11と硬貨鑑別部12との間には、分離部により分離された硬貨を搬送する搬送ベルト等による搬送路が設けられている。また、釣銭用硬貨収納庫14と硬貨回収庫15及び硬貨出金庫16との間には、釣銭用硬貨収納庫14から排出される硬貨を硬貨回収庫15と硬貨出金庫16のいずれかに導く振分け手段と、通過する硬貨を金種毎に計数する計数手段とが設けられている。
また、釣銭用硬貨収納庫14に対しては、収納する硬貨の金種毎に保管基準額が設定されており、その保管基準額を保つために入金処理された硬貨を収納するようになっている。また、釣銭用硬貨収納庫14にも硬貨を搬送路に繰り出す繰出し手段が設けられている。
硬貨回収庫15は複数用意され、必要に応じて交換されるものであるが、この実施形態では、硬貨回収庫15には記憶部(識別情報保有部)15aが設けられている。この記憶部15aには硬貨回収庫15を識別するためのID番号等の固有の識別情報が記憶され、制御部18または後述する主制御部8がこの識別情報を認識して硬貨回収庫15を特定するものとなっている。
紙幣処理機2は、レジスタ40が取り扱う紙幣を金種別に計数したり、金種別に収納したりするものである。
紙幣処理機2は、入金処理時にレジスタ40から回収した紙幣を一括して受け入れると共に出金処理時に釣銭としての紙幣を排出する紙幣入出金口21と、この紙幣入出金口21に受け入れた紙幣を1枚ずつ分離して、紙幣の金種等を鑑別すると共に鑑別した紙幣を金種毎に計数する紙幣鑑別部22と、この紙幣鑑別部22で鑑別計数された紙幣を集積して一時保留する紙幣一時保留部23と、レジスタ91等の釣銭準備金として使用する特定金種(例えば、五千円、千円)の紙幣を金種別に収納する釣銭用紙幣収納庫(釣銭用現金収納庫)24と、入金紙幣を金種別に収納する紙幣回収庫(現金回収庫)25と、紙幣リジェクト庫26と、制御プログラムに基づいて紙幣処理機2全体の動作制御を行う制御部27を有する。
ここで、紙幣一時保留部23には紙幣を繰出す繰出し手段が設けられている。また、釣銭用紙幣収納庫24に対しては、収納する紙幣の金種毎に保管基準額が設定されており、その保管基準額を保つために入金処理された紙幣を収納するようになっている。釣銭用紙幣収納庫24にも紙幣の集積手段が紙幣を搬送路に繰り出す繰出し手段と共に設けられている。
紙幣回収庫25は複数用意され、必要に応じて交換されるものであるが、各紙幣回収庫25には、ニアフルやフルを検知するセンサが設けられており、これらのセンサにより紙幣の有無や、満杯状態を確認できるようになっている。但し、収納量は後述するテーブルに格納される入金履歴からも把握可能である。
なお、硬貨処理機1の制御部18及び紙幣処理機2の制御部27は主制御部8の指示により硬貨処理機1及び紙幣処理機2を制御する。
通信部81は、店舗内の接続回線を通じて管理装置30、レジスタ40との間で通信したり、ネットワークNTと接続しており携帯端末60との間で通信したりする。
(A-1-4)入出金機10の機能構成
図5は、第1の実施形態の入出金機10の主な機能を説明する機能ブロック図である。図5に示す入出金機10の機能は、主制御部8が、記憶部7に格納される現金処理プログラムを実行することにより実現される。
図5において、入出金機10は、管理部101、出金処理部102、入金処理部103、集計処理部104、現金管理情報記憶部105を有する。
管理部101は、入出金機10で釣銭出金取引や売上入金取引があるたびに、現金管理情報記憶部105に記憶されている入出金機10における現金在高、取引情報を管理装置30に通知する。これにより、入出金機10に記憶されている現金在高、取引情報を管理装置30に一元管理させることができる。
出金処理部102は、ユーザ(レジスタ担当者又は管理者)の操作を受けて、釣銭出金処理を行なうものである。出金処理部102は、主に、レジスタ40への釣銭出金を行なうものである。釣銭出金は、セキュリティを確保するため、権限を有する管理者による操作が望ましいが、店舗に管理者がいない場合に管理者以外による釣銭出金する必要性が生じ得る。そこで、出金処理部102は、管理者の出金承認許可を携帯端末60から取得したときに、管理者により指定された金種毎の枚数の範囲で出金するように制限をかけることもできる。
出金方法の一例を説明する。例えば、出金処理部102は、操作部4から出金に係る金種金額を受けると、金種金額に基づく出金処理を、硬貨処理機1及び紙幣処理機2に対して指示する。また、出金処理部102は、出金に係る金種金額を、識別情報(例えばレジスタカード識別情報、レジスタ識別情報等)に対応付けて取引履歴情報として現金管理情報記憶部105に記憶させるものである。
入金処理部103は、ユーザ(レジスタ担当者又は管理者)の操作を受けて、入金取引を行なうものである。入金処理部103は、主に、レジスタ40で売り上げた売上金を入金するものである。つまり、レジスタ担当者等の業務終了後等に、レジスタ91の収納器(ドロワー)に収納されている金銭をユーザが入金する。
入金方法の一例を説明する。例えば、入金処理部103は、操作部4から入金要求を受けると、硬貨処理機1及び紙幣処理機2への現金の投入を受け付け、投入された入金に係る金種金額を求める。また、入金処理部103は、入金に係る金種金額を、識別情報(例えばレジスタカード識別情報、レジスタ識別情報等)に対応付けて取引履歴情報として現金管理情報記憶部105に記憶させるものである。
集計処理部104は、売上集計や違算算出等の処理を行なうものである。集計処理部104は、例えば、現金管理情報記憶部105の取引履歴情報を参照しながら、レジスタカード識別情報毎、レジスタ識別情報毎又はレジスタ担当者毎に、売上集計や違算算出を行なう。
(A-1-5)携帯端末60の内部構成
図6は、第1の実施形態に係る携帯端末60の内部構成を示す内部構成図である。
図6において、第1の実施形態に係る携帯端末60は、制御部610、表示部620、入力部630を有する。
通信部640は、ネットワークNTと接続して、店舗システムを構成している入出金機10、管理装置30、レジスタ40のいずれか又は全てと通信するものである。
表示部620は、例えば液晶ディスプレイ等を適用することができ、制御部610の制御を受けて、管理装置30から取得した情報を表示するものである。
入力部630は、管理者の操作により、情報を入力するものであり、入力情報を制御部610に与えるものである。
制御部610は、携帯端末60の各種機能を司るものである。制御部610のハードウェア構成は、例えば、CPU、記憶部(例えばRAM、ROM、EEPROM)、入出力インタフェース等を有する装置であり、CPUが記憶部に格納されている処理プログラムを実行することにより、携帯端末60の各種機能が実現される。また、携帯端末60に処理プログラムがインストールされることにより構築できるようにしてもよく、その場合でも、処理プログラムは、CPUを図6に示す処理として機能させる。
制御部610は、アラート通知取得部611、状況判断情報取得部612、対応指示部613を有する。
アラート通知取得部611は、通信部640を通じて管理装置30からアラート通知を取得するものであり、アラート通知を受信すると、管理者に注意喚起させるため、例えば、表示部620に通知表示をしたり、アラート音を鳴動させたりなどする。
状況判断情報取得部612は、通信部640を通じて管理装置30にアクセスして、管理装置30との間で情報の授受を行なうものである。状況判断情報取得部612は、管理装置30に対して、店舗管理情報記憶部35に記憶されている情報のうち希望する情報を選択指示し、その指示した情報を取得する。また、状況判断情報取得部612は、取得した情報を表示部620に表示する。これにより、管理者は、表示される情報に基づいて店舗内の現況を把握したり、分析したりすることができる。
対応指示部613は、入力部630から入力された管理者の対応指示に関する情報を、通信部640を通じて、入出金機10、管理装置30、レジスタ40のうちいずれかに送信する。これにより、例えば、店舗の状況を把握した管理者が、レジスタ40の釣銭不足が生じ得ると判断したときに、入出金機10に対して出金承認許可を通知することができる。このとき、金種毎の出金額を指定することができる。また、必要に応じて、パートやアルバイト等の店員に対して具体的な対応指示を行なうために、レジスタ40に向けて対応指示を通知することができる。
(A-2)第1の実施形態の動作
図7は、第1の実施形態に係る管理システム80における管理方法の動作を示すシーケンス図である。
なお、以下では、レジスタ40の釣銭在高が不足するような場合に、管理者の出金承認により、店員が入出金機10から釣銭出金するときを例示するが、レジスタ40の釣銭在高が過剰に高く、入出金機10に売上入金する場合にも適用できる。
入出金機10では、レジスタ40への釣銭出金又はレジスタ40からの売上入金の取引の都度、取引情報(取引履歴)、現金在高が、管理装置30に通知される(ステップS101)。また、レジスタ40には事前に釣銭準備金が収納されており、取引の都度、取引情報(取引履歴)、現金在高(釣銭在高)が、レジスタ40から管理装置30に通知される(ステップS102)。このように、レジスタ40や入出金機10の現金在高は、管理装置30において一元管理される。
ステップS103では、遠隔地にいる管理者の操作により、携帯端末60が管理装置30にアクセスする。携帯端末60は、管理装置30で管理している店舗の現金在高情報を取得して表示部620に表示する。
これにより、管理者は、遠隔から携帯端末60を用いて店舗の在高情報を照会でき、店舗で必要な釣銭(レジスタ40の釣銭)を把握できる。またレジスタ40の現金在高を参照して、釣銭出金が必要であると判断したり、過剰に現金が収納されているときには、管理者は、携帯端末60を通じて配金依頼等を行なうこともできる。
ステップS104以降は、店舗において想定外の取引が生じ、釣銭が不足する傾向にあるときに、管理者が遠隔から店舗の現況を把握して釣銭の出金承認する場合の処理である。
管理装置30において、現況データ管理部36の固定情報判断部361には、過去の統計データや分析データや管理者の経験知等に基づいて、固定情報に基づいて割り出された固定情報設定値が設定される。また、流動情報判断部362には、流動情報設定値が設定される(ステップS104)。
流動情報判断部362は、店舗管理情報記憶部35に蓄積されているレジスタ40の釣銭在高と固定情報設定値とを比較して、その差分値が流動情報設定値以上となると、想定外の流動的な状況であると判断し(ステップS105)、通知部364が管理者の携帯端末60にアラート通知を行なう(ステップS106)。
固定情報設定値及び流動情報に関する設定情報の設定タイミングは、特に限定されるものではなく、業務開始前に設定するようにしてもよいし、又業務開始後に、管理者が店舗に訪れたときに設定するようにしてもよい。また、将来の日にち指定をして当該指定日の固定情報及び流動情報を事前に設定するようにしてもよい。
流動情報は、固定情報とは別に、直近の釣銭の金種毎の増減状況のことで、固定情報から想定される釣銭の増減情報に対し、釣銭の増減がある一定以上の変化が出た状況を把握するものである。
また、流動情報設定値は、固定情報設定値に対する増減状況を捉えるための値である。また流動情報設定値は、想定外の状況を検知するための情報であり、また想定外の状況の場合に、管理者(携帯端末60)にアラートを通知するために寄与する情報でもある。
例えば、統計的な情報から固定情報設定値として割り出された釣銭枚数が、以下の場合とする。以下では、本日の100円硬貨の釣銭枚数は、固定情報から算出すると、朝10時から夜10時までは200枚必要であり、時間帯毎にレジスタ40の釣銭在高の推移予想(固定情報設定値)を例示する。
<固定情報から割り出された釣銭枚数(固定情報設定値)>
「10時:200~200枚」→「11時:175~190枚」→「12時:155~175枚」→「13時:130~150枚」→「14時:120~135枚」→「15時:115~125枚」→「16時:105~115枚」→「17時:80~100枚」→「18時:65~80枚」→「19時:50~65枚」→「20時:44~50枚」
例えばこの場合、固定情報設定値を閾値として、実際の釣銭枚数が閾値に対して一定枚数(例えば10枚)以上少なくなった場合には、流動情報判断部362は、通常とは異なる想定外の状況であると検知し、通知部364が管理者の携帯端末60にアラート通知するようにする。
携帯端末60にアラートが通知されると、管理者は店舗の現況を確認するため携帯端末60を操作し、携帯端末60が管理装置30にアクセスし、携帯端末60が管理装置30に状況判断情報要求を送信する(S107)。
管理装置30では、状況判断情報提供部365が、受信した要求に基づいて、店舗管理情報記憶部35に記憶されている情報を収集・集計して、状況判断情報を形成する。そして、状況判断情報提供部365は、通信部34を通じて、状況判断情報を携帯端末60に送信する(ステップS108)。
携帯端末60は、管理装置30からの状況判断情報を受信すると、表示部620に状況判断情報を表示する。これにより、管理者は、状況判断情報を閲覧して、現在の店舗の状況を確認する(ステップS109)。
想定外の状況が生じ、管理者が釣銭出金の要否を判断するための状況判断情報(判断材料)の一例を説明する。
[対象時間帯の取引数]
状況判断情報の一例として、対象時間帯の取引数がある。例えば、通常取引が多くない時間帯に想定外の取引が発生したか否かを判断することができる。具体例として、複数台の観光バスが店舗に来たり、想定を超える多数の来客がある場合などである。
管理者が、「対象時間帯の取引数」を状況判断情報として管理装置30に要求した場合、状況判断情報提供部365は、店舗管理情報記憶部35に記憶されている情報から、指定された時間帯の取引数を収集し、その時間帯の取引数を携帯端末60に提供する。このとき、状況判断情報提供部365は、対象時間帯の取引数を数値化したものとしてもよい。また、状況判断情報提供部365は、時間帯毎の取引数の変動が分かるようにするため、当該対象時間帯の前後の時間帯の取引数も収集して、対象時間帯の前後の時間帯の取引数をグラフ化したものでもよい。
[連続した想定外取引]
状況判断情報の一例として、連続した想定外取引がある。例えば、釣銭枚数に影響が出るような、ある特定の取引が連続してあったか否かを判断することができる。具体例として、1万円で小額の買い物をする取引が連発したり、大量硬貨での支払いがあった場合などである。
この場合、状況判断情報提供部365は、預かり金額及び釣銭金額が含まれている取引情報を含む取引履歴を、店舗管理情報記憶部35から収集して、例えば取引履歴をリスト化したものを状況判断情報として携帯端末60に提供するようにしてもよい。
[想定外の状況が継続した場合の情報]
状況判断情報の一例として、想定外の状況が継続した場合の情報がある。例えば、固定情報から想定外の状況が継続した場合の釣銭容量の推移予測や推移予測の変更などを判断することができる。具体例として、不定期かつ非公開のイベントがあり、終日来客が増える場合、閾値(固定情報設定値)の推移(増減量変化)に係数をかけて閾値をみなおし、営業中に釣銭が不足する可能性があるかを判断することができる。
[想定外の状況が継続しない場合の情報]
状況判断情報の一例として、想定外の状況が継続しない場合の情報がある。例えば、想定外の状況が継続しない場合、現時点の減少枚数を、営業終了時の予想枚数から引いた場合に、不足しないかを判断することができる。
この場合、状況判断情報提供部365は、カメラ50が撮影した店舗内の映像情報としてもよい。また、状況判断情報提供部365は、店舗店員による入力情報としてもよい。例えば、想定外の状況があった場合、店員がレジスタ40に操作情報を入力して、そのレジスタ40に入力した情報を状況判断情報として提供するようにしてもよい。より具体的には、レジスタ40の画面には、管理者に想定外の状況を知らせるための複数の選択ボタンが表示されており、店員が、その状況に対応する選択ボタンを押すことで、その状況を知らせる内容が記載されている状況判断情報を携帯端末60に提供することができる。
そして、状況判断情報を閲覧した管理者が、追加的に釣銭出金が必要であると判断した場合、管理者の操作を受けて、携帯端末60は入出金機10に出金承認を送信する(ステップS110)。このとき、金種枚数も指定される。
ここで、管理者が店舗にいる担当者(例えば店員等)に対して作業指示をするために、管理者操作を受けて、携帯端末60がレジスタ40に担当者(例えば店員等)への作業通知を行う(S113)。携帯端末60からレジスタ40への作業通知は、様々な方法を用いることができ、例えば、携帯端末60の表示画面には、予め1又は複数の作業のそれぞれを通知のための選択通知ボタンがあり、管理者が指示する作業の選択通知ボタンを選択することで、作業通知がレジスタ40に通知するようにしてもよい。また例えば、電子メールやチャット機能等により担当者に指示する内容を管理者が書き込んで担当者に通知するようにしてもよい。レジスタ40は、携帯端末60から通知された作業指示を表示し、担当者は管理者からの作業指示を確認する(S114)。なお、担当者は管理者との間でコミュニケーションを図るために、レジスタ40から携帯端末60に向けて、担当者からの作業可否通知を行えるようにしてもよい(S115)。例えば、店舗内の混雑状況などによっては、管理者からの作業通知に対して、担当者がすぐに対応できないことがあり、ある時間経過後に担当者が対応することを管理者に通知したりことなどもある。このような場合に、担当者がレジスタ40を用いて作業可否通知を携帯端末60に通知するようにしてもよい。この作業可否通知も、上記作業通知の場合と同様に、例えば、レジスタ40の表示画面に、予め管理者からの作業指示に対する1又は複数の回答を通知のための選択通知ボタンがあり、担当者が、管理者からの作業指示に対する回答の選択通知ボタンを選択することで、作業可否通知が携帯端末60に通知するようにしてもよい。また例えば、電子メールやチャット機能等により担当者に指示する内容を管理者が書き込んで担当者に通知するようにしてもよい。
入出金機10では、携帯端末60から管理者による出金承認が与えられると、入出金機10は指定された金種枚数の釣銭出金が可能となる。そして、入出金機10において、店員による釣銭出金に係る操作が行われ、指定された金種枚数の現金が出金され(ステップS111)、出金された金種枚数がレジスタ40に投入される(ステップS112)。
例えば、店舗で、レジスタ40の釣銭準備金が不足し、パート・アルバイトが入出金機10より出金する場合は、事前に遠隔から管理者が指定した現金のみを出金する。従来、遠隔から管理者が出金承認することと、固定情報から統計的な判断要因で出金容量を判断するしくみは検討されてきた。しかし、この実施形態によれば、アラート通知を受信した管理者が、リアルタイムに店舗の流動的な状況を把握し、釣銭出金の要否を判断して、必要現金を決定して、出金を判断することができる。
アラート通知を受信した管理者は、閾値の動き(すなわち、固定情報設定値の時間帯の推移)と直近の実現金の動きをリアルタイムで確認し、追加の釣銭出金が必要かを判断する。
また、釣銭の出金要否を判断する上では、直近の実現金量の推移をみるだけでなく、通常と想定外の動きをしている時間帯の取引数の推移や、特定の取引で想定外の入出金がされていないかなど、取引情報の確認も行い判断材料とする。
さらに、特定の想定外の取引であっても、管理者が状況判断情報を参照して、運用終了まで釣銭が間に合うと考えられる程度の差異であった場合は、管理者は、全体の釣銭量の見直し(すなわち、追加出金)をする必要がないとも判断できる。
(A-3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
現金管理の権限やノウハウを有する管理者に対して、アラート通知をして、現在の状況判断情報を提供することができるので、固定情報から想定外の流動的な状況を十分に把握させて、出金又は入金の要否を適切に判断させることができる。
その結果、店舗の中で流動的な状況により、釣銭の出金要否を判断することができるのは、店舗での現金管理のノウハウを有した有識者(店長)であるので、常時店舗に有識者がいなくても(パートアルバイトだけでも)、必要な釣銭容量を把握し、必要最低限の釣銭により店舗の運用を回すことができる。
また、釣銭は余裕を見て用意するもの1つの手段であるが、その場合、必要以上に店舗に釣銭が出ている状態になったり、パートアルバイトが触れる現金が多くなったりするため、不正のリスクは高くなる。
このため、現金管理の有識者が店舗内にいなくても、店舗で必要最低限の現金で運用をまわすことにより、[1]店舗現金の資金圧縮、[2]店員による不正抑止(不要な出金取引の削減、高額な釣銭持出しの削減)という効果を奏する。
(B)第2の実施形態
次に、本発明に係る情報処理装置及び管理システムの第2の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[基本概念]
入出金機から出金された現金が、レジスタに投入せずに持ち去られるリスクがある。そのため、入出金機の出金履歴とレジスタへの投入履歴と突き合わせて正しく把握し、レジスタへの投入が正しく操作されたかをチェックする仕組みが望まれる。例えば、出金操作後、一定時間内にレジスタへの投入操作が行われない場合にアラートを出すということが考えられる。
しかし、限られた店員で店舗内のあらゆる作業を行う流通の店舗では「釣銭出金からレジへの投入までの」操作時の運用状況によっては、通常の運用フローで作業(例えば、一定時間内に投入操作を行なうなどの作業)をすることが難しい場合がある。
そこで、第2の実施形態では、管理者が、釣銭出金から投入操作までの間に、店舗内の来客状況などを加味し、操作状況の監視ができるしくみが必要である。
(B-1)第2の実施形態の構成
第2の実施形態の管理システムの全体構成は、第1の実施形態の図2に示す全体構成と同様である。また入出金機の外観構成、内部構成及び機能構成も、第1の実施形態の図3~図5に示す構成と同様であり、携帯端末の内部構成も、第1の実施形態の図6に示す構成と同様である。
したがって、第2の実施形態においても、第1の実施形態の図2~図6を用いて説明する。
図8は、第2の実施形態に係る管理装置30の内部構成を示す内部構成図である。
図8において、第2の実施形態に係る管理装置30は、取引情報取得部31、現金処理制御部32、管理者情報管理部33、通信部34、店舗管理情報記憶部35、現況データ管理部36Aを有する。
第2の実施形態の管理装置30は、現況データ管理部36Aの機能が、第1の実施形態と異なる。従って、以下では、現況データ管理部36Aの構成について詳細に説明し、それ以外の取引情報取得部31、現金処理制御部32、管理者情報管理部33、通信部34、店舗管理情報記憶部35の詳細な説明は省略する。
現況データ管理部36Aは、投入操作判断部367、通知部368、状況判断情報提供部369を有する。
投入操作判断部367は、入出金機10における出金後、所定時間内にレジスタ40への投入操作が行なわれたか否かを判断するものである。具体的には、入出金機10において出金処理が実施されると、出金完了情報が管理装置30に通知される。また、レジスタ40において釣銭の投入処理が実施されると、投入完了情報が管理装置30に通知される。投入操作判断部367は、タイマを有しており、入出金機10での出金時刻から所定時間内に、レジスタ40へにおける投入操作が行なわれたか否かを判断する。
通知部368は、投入操作判断部367により、入出金機10における出金後、所定時間経過してもレジスタ40への投入操作が行われていない場合に、携帯端末60に対してアラート通知を送信するものである。
状況判断情報提供部369は、携帯端末60からの要求に基づいて、店舗管理情報記憶部35に記憶されている情報を参照して、流動情報を判断するための情報を収集したり又は集計したりして得た状況判断情報を携帯端末60に提供するものである。
また、状況判断情報提供部369は、携帯端末60からの要求に基づいて、カメラ50が撮像した映像を含む映像信号を状況判断情報として、携帯端末60に提供するようにしてもよい。カメラ50の映像は、リアルタイム映像であってもよいし、蓄積された過去の映像であってもよく、管理者の指示に基づいて、状況判断情報提供部369は映像信号を提供する。
さらに、状況判断情報提供部369は、カメラ50の撮像映像を用いて画像処理や分析・統計処理を行い、その結果を状況判断情報として提供するようにしてもよい。例えば、撮像映像から人物を特定して、店舗内にいる客数を状況判断情報としてもよい。また例えば、特定した客数を時間帯毎に区分して、過去から現在までの客数の変動値を求め、これを状況判断情報としてもよい。
(B-2)第2の実施形態の動作
図9は、第2の実施形態に係る管理システム80における管理方法の動作を示すシーケンス図である。
図8において、ステップS101~S103の処理は、第1の実施形態の図7のステップS101~S103と同様の処理であるため、ここでは省略する。
管理者の操作を受けて、携帯端末60は、携帯端末60は入出金機10に出金承認を送信する(ステップS201)。このとき、金種枚数も指定される。
入出金機10では、携帯端末60から管理者による出金承認が与えられると、入出金機10は指定された金種枚数の釣銭出金が可能となる。そして、入出金機10において、店員による釣銭出金に係る操作が行われ、指定された金種枚数の現金が出金される(ステップS202)。入出金機10において出金処理が実施されると、出金完了情報が、入出金機10から管理装置30に通知される。
店員は入出金機10で出金された現金をレジスタ40まで運搬し、レジスタ40への投入操作を行なう(ステップS203)。レジスタ40に現金が投入されると、投入完了情報が、レジスタ40から管理装置30に通知される。
管理装置30において、現況データ管理部36Aの投入操作判断部367は、入出金機10における出金後、所定時間内にレジスタ40への投入操作が行なわれたか否かを判断する(ステップS204)。そして、投入操作判断部367により、入出金機10における出金後、所定時間経過してもレジスタ40への投入操作が行われていない場合に、通知部368は、携帯端末60に対してアラート通知を送信する(ステップS205)。携帯端末60にアラートが通知されると、管理者は店舗の現況を確認するため携帯端末60を操作し、携帯端末60が管理装置30にアクセスし、携帯端末60が管理装置30に状況判断情報要求を送信する(ステップS206)。
管理装置30では、状況判断情報提供部369が、受信した要求に基づいて、店舗管理情報記憶部35に記憶されている情報を収集・集計して、状況判断情報を形成する。そして、状況判断情報提供部369は、通信部34を通じて、状況判断情報を携帯端末60に送信する(ステップS207)。
携帯端末60は、管理装置30からの状況判断情報を受信すると、表示部620に状況判断情報を表示する。これにより、管理者は、状況判断情報を閲覧して、現在の店舗の状況を確認する(ステップS208)。
ここで、出金後、所定時間経過しても投入操作がなされていない場合に、アラートが管理者(携帯端末60)に通知されるが、管理者は、店舗内の状況を適切に把握することが難しい。例えば、入出金機10がレジスタ40から離れた位置に設定されているために、迅速に投入操作ができない等の店舗の特性や、例えば、出金後に来客数が急に増加してしまい、投入操作ができない等の現金運用上の環境状況等があるためである。
このため、遠隔地の管理者は、判断状況情報を閲覧して、操作できなかった状況を把握し、適切な対応指示を行なう。
以下には、第2の実施形態に係る判断状況情報(判断材料)の一例を説明する。
(a)店舗混雑状況のモニタリング
[レジスタ稼働情報]
判断状況情報の一例として、店舗混雑時のレジスタ40の稼働状況情報がある。例えば、レジスタ40の稼働状況を判断することで、店舗内の混雑具合を判断することができる。
状況判断情報提供部369は、店舗管理情報記憶部35に記憶されている情報から、現在の時刻から所定時間内のレジスタ40の取引数を稼働状況情報として収集し、その取引数を数値化したものとしてもよい。また、状況判断情報提供部369は、時間帯毎の取引数の変動が分かるようにするため、当該対象時間帯の前後の時間帯の取引数も収集して、対象時間帯の前後の時間帯の取引数をグラフ化したものでもよい。
[来客人数情報]
判断状況情報の一例として、来客人数情報がある。これにより、現在の来客数を確認することができるので、レジスタ40での対応をしているために投入操作が行われていないことを判断できる。
状況判断情報提供部369は、画像処理により、映像に移っている客数を検出し、その客数を来客人数情報としてもよい。
また、状況判断情報提供部369は、携帯端末60からの要求により、カメラ50が撮影した店舗内の映像情報を送信するようにしてもよい。これにより、管理者は、携帯端末の表示部620を通じて店舗内の映像を見ることができるので、店舗内の状況を把握することができる。
(b)機器配置、店員動線、店員行動の確認
[店舗内映像情報]
判断状況情報の一例として、店舗内映像情報がある。これにより、店舗内の機器配置と動線情報と店員の動きを確認できるので、投入操作が行われていない理由を判断することができる。例えば、コンビニエンスストアなどで、店員がカフェ抽出機の横にいる場合には、カフェ抽出機の故障等の対応のため、投入操作ができていないことを判断することができる。
そして、状況判断情報を閲覧した管理者が、店舗状況を把握した上で、店員に対応指示をする。管理者の操作を受けて、携帯端末60は、レジスタ40に対して、アラート通知、メール、メッセージ等のように管理者の指示内容が含まれるアラートメッセージ情報を送信する(ステップS209)。これにより、レジスタ40の表示部(図示しない)には、管理者の指示内容が表示され、店員は指示内容を確認する(ステップS210)。これにより、管理者が遠隔地にいる場合でも、店員に的確な指示ができ、早急な対応ができるようにする。
また、レジスタ40には、例えばメール機能、メッセージ通知機能などの機能があり、店員は、管理者の対応指示に対する回答を携帯端末60に送信する(ステップS211)。これにより、店舗内の店員も、アラートメッセージが出た際に、対応できない理由を管理者(携帯端末60)に通知することができる。従って、管理者側は、その理由を遠隔で取得できる情報と比較し、対処が必要かどうかを判断することができる。
管理装置30における、出金後レジスタ40への投入操作が行われたか否かを判断する時間を変更するため、携帯端末60は、管理者の操作により、設定時間の変更処理を行う(ステップS212)。これにより、店舗内の状況に応じて、アラート通知のタイミングを柔軟に設定変更することができる。
(B-3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、遠隔で得られる店舗状況より、事前に決められた固定情報だけの判断にならないため、より適切な判断が最短でできるようになる。
また、店舗状況を把握の際に、店員の操作(負担)に極力依存しないことで、店舗状況によりリアルタイムに店員が対応できない状況でも、遠隔の管理者はリアルタイムに状況を把握できる。
(C)他の実施形態
上述した第1及び第2の実施形態においても種々の変形実施形態を言及したが、本発明は、以下の変形実施形態にも適用できる。
(C-1)上述した第1の実施形態と、第2の実施形態の構成を組み合わせたとしてもよい。
第1の実施形態では、想定外の事象が生じたときに、管理者が携帯端末を通じて入出金機に対して釣銭出金の承認を行い、店員が入出金機から釣銭出金をするまでの動作である。第2の実施形態では、店員が入出金機から釣銭を出金後、投入操作するまでの動作である。従って、第1の実施形態と第2の実施形態を組み合わせることにより、想定外の事象を管理者が把握して釣銭出金を承認すると共に、投入操作ができない事象を把握しながら、投入操作が実施されるまでを管理者が監視することができる。
(C-2)管理者レスの店舗での現金管理(遠隔での管理)で利用形態として、前述ではつり銭機と入出金機の例で記載したが、つり銭機だけでなく、店舗内の券売機、精算機などの現金処理機器、また入出金機だけでなく、銀行ATMなどの現金処理機器などにも本発明を適用可能である。
80…管理システム、100…入出金装置、40…レジスタ、50…カメラ、
10…入出金機、101…管理部、102…出金処理部、103…入金処理部、104…集計処理部、105…現金管理情報記憶部、
30…管理装置、31…取引情報取得部、32…現金処理制御部、33…管理者情報管理部、34…通信部、35…店舗管理情報記憶部、36及び36A現況データ管理部、361…固定情報判断部、362…流動情報判断部、367…投入操作判断部、364及び368…通知部、365及び369…状況判断情報提供部、
60…携帯端末、610…制御部、620…表示部、630…入力部、611…アラート通知取得部、612…状況判断情報取得部、613…対応指示部。

Claims (6)

  1. ネットワークを通じて携帯端末と通信する通信手段と、
    少なくとも、入出金装置及びレジスタのそれぞれにおける取引のたびに、上記入出金装置及び上記レジスタのそれぞれから取得した現金在高と取引情報を含む店舗管理情報を記憶する店舗管理情報記憶手段と、
    上記店舗管理情報を参照して、通常の店舗状況とは異なる想定外事象の発生を検出する想定外事象検出手段と、
    上記想定外事象が検出された際に、上記通信手段を通じて、上記携帯端末にアラートを通知する通知手段と、
    上記通信手段を通じて、上記携帯端末からの要求に応じて、上記店舗管理情報に基づく店舗現況を確認させるための状況判断情報を上記携帯端末に通知する状況判断情報通知手段と
    を備え、
    上記状況判断情報通知手段が、上記店舗管理情報記憶手段から収集した情報に基づいて、想定外の状況が継続したときに予測される釣銭容量の推移予測値、カメラによる店舗内映像情報から特定した客数、レジスタを通じて入力された店舗内状況を知らせる情報のいずれかを含む情報を、上記状況判断情報として通知するものである
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. ネットワークを通じて携帯端末と通信する通信手段と、
    少なくとも、入出金装置及びレジスタのそれぞれにおける取引のたびに、上記入出金装置及び上記レジスタのそれぞれから取得した現金在高と取引情報を含む店舗管理情報を記憶する店舗管理情報記憶手段と、
    上記店舗管理情報を参照して、通常の店舗状況とは異なる想定外事象の発生を検出する想定外事象検出手段と、
    上記想定外事象が検出された際に、上記通信手段を通じて、上記携帯端末にアラートを通知する通知手段と、
    上記通信手段を通じて、上記携帯端末からの要求に応じて、上記店舗管理情報に基づく店舗現況を確認させるための状況判断情報を上記携帯端末に通知する状況判断情報通知手段と
    を備え、
    上記想定外事象検出手段が、上記入出金装置の出金後、所定時間内に上記レジスタへの投入操作が完了したか否かを判断し、出金後所定時間内に上記投入操作がなされていないときに上記想定外事象の発生と判断する投入操作判断部を有し、
    上記状況判断情報通知手段が、上記店舗管理情報記憶手段から収集した情報に基づいて、カメラによる店舗内映像情報から特定した客数を含む情報を、上記状況判断情報として通知する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 上記想定外事象検出手段が、
    現金在高の値又は変動値に対して設定した固定情報設定値に基づいて、現金在高の変動を判断する固定情報判断部と、
    上記固定情報設定値に対する上記現金在高の値又は変動値と閾値との比較結果に基づいて、想定外事象の発生を判断する流動情報判断部と
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 少なくとも、入出金装置及びレジスタのそれぞれにおける取引のたびに、上記入出金装置及び上記レジスタのそれぞれから取得した現金在高と取引情報を含む店舗管理情報を記憶する店舗管理情報記憶手段を備える情報処理装置と、
    上記情報処理装置と通信する携帯端末と
    を有する管理システムにおいて、
    上記情報処理装置は、上記店舗管理情報を参照して、通常の店舗状況とは異なる想定外事象の発生を検出すると、上記携帯端末にアラートを通知し、
    上記携帯端末は、上記情報処理装置から上記想定外事象の発生を知らせるアラートを取得して報知し、上記情報処理装置に対して、店舗現況を確認させるための状況判断情報を要求し、
    上記情報処理装置は、上記携帯端末からの要求に応じて、上記店舗管理情報に基づく店舗現況を確認させるための状況判断情報として、上記店舗管理情報記憶手段から収集した情報に基づいて、想定外の状況が継続したときに予測される釣銭容量の推移予測値、カメラによる店舗内映像情報から特定した客数、レジスタを通じて入力された店舗内状況を知らせる情報のいずれかを含む情報を、上記携帯端末に通知し、
    上記携帯端末は、
    上記情報処理装置から上記状況判断情報を取得し、上記状況判断情報を表示し、
    上記入出金装置又は上記レジスタに対して対応指示を送信する
    ことを特徴とする管理システム。
  5. 少なくとも、入出金装置及びレジスタのそれぞれにおける取引のたびに、上記入出金装置及び上記レジスタのそれぞれから取得した現金在高と取引情報を含む店舗管理情報を記憶する店舗管理情報記憶手段を備える情報処理装置と、
    上記情報処理装置と通信する携帯端末と
    を有する管理システムにおいて、
    上記情報処理装置は、上記店舗管理情報を参照して、上記入出金装置の出金後、所定時間内に上記レジスタへの投入操作が完了したか否かを判断し、出金後所定時間内に上記投入操作がなされていないときに想定外事象の発生と判断して、上記携帯端末にアラートを通知し、
    上記携帯端末は、上記情報処理装置から上記想定外事象の発生を知らせるアラートを取得して報知し、上記情報処理装置に対して、店舗現況を確認させるための状況判断情報を要求し、
    上記情報処理装置は、上記携帯端末からの要求に応じて、上記店舗管理情報に基づく店舗現況を確認させるための状況判断情報として、上記店舗管理情報記憶手段から収集した情報に基づいて、カメラによる店舗内映像情報から特定した客数を含む情報を、上記携帯端末に通知し、
    上記携帯端末は、
    上記情報処理装置から上記状況判断情報を取得し、上記状況判断情報を表示し、
    上記入出金装置又は上記レジスタに対して対応指示を送信する
    ことを特徴とする管理システム。
  6. 上記入出金装置は、
    指定された額の釣銭出金を行なう出金処理手段と、
    売上金の入金を行なう入金処理手段と、
    釣銭出金又は売上入金に関する取引情報及び現金在高を上記情報処理装置に、取引のたびに送信する通信手段と、
    上記携帯端末から対応指示としての出金承認情報を取得すると、上記出金処理手段に対して、指定された額の釣銭出金を許容する管理部と
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の管理システム。
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