JP2008309710A - デバイス評価装置およびデバイス評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来より高温域で用いられるデバイスの耐久性を検証することが可能なデバイス評価装置およびデバイス評価方法を提供する。
【解決手段】評価装置30は、発熱部ベースプレート45と冷却部材(ベースプレート5、ペルチェ素子9、放熱器11、冷媒流路13、熱交換器15、ポンプ14、冷媒17)とヒータと移動部材40と制御装置29とを備える。発熱部ベースプレート45は、半導体デバイスを含み電力が供給される被測定体1を保持する。冷却部材は、発熱部ベースプレート45と着脱可能に接触し、保持部材を介して被測定体1の熱を除去するためのものである。ヒータは、被測定体1を加熱する。移動部材40は、発熱部ベースプレート45を冷却部材のベースプレート5に対して着脱させるように移動する。制御装置29は、冷却部材、ヒータ、および移動部材40を制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、デバイス評価装置およびデバイス評価方法に関し、より特定的には、従来より高温領域におけるデバイスの評価が可能なデバイス評価装置およびデバイス評価方法に関する。
従来、半導体デバイスの用途の1つとして、高耐圧、高電力用途のパワーデバイスが知られている。このようなパワーデバイスとして、現在は主にシリコン(Si)を用いたデバイスが用いられているが、より高性能なものとしてSiC(炭化シリコン)などのワイドバンドギャップ半導体を用いたデバイスも提案されている(たとえば、非特許文献1参照)。このようなパワーデバイスについては、使用時の温度が比較的高温になることから、当該デバイスの実装材料間の熱膨張係数の差に起因する応力に対する耐久試験(サーマルサイクル試験)が行なわれる。
河合 寿、「SiCデバイスへの期待 自動車エレクトロニクスの立場から」、FEDレビュー、財団法人 新機能素子研究開発協会、Vol.2 No.1 2002
上述したサーマルサイクル試験については、JIS C7021に規定されている。しかし、現在行なわれているサーマルサイクル試験は、Siを用いたデバイスを前提としたものであり、Siを用いたデバイスの動作保証温度域(−40〜150℃)を保証するためのものである。
一方、上述したSiCを用いたデバイスをパワーデバイスとして用いる場合には、より高温域(たとえば200℃以上の温度域)での動作が想定される。しかし、従来のサーマルサイクル試験を行なうための評価装置や評価方法では、このような高温域での試験を想定していないため、Siを用いたデバイスより高温域で用いられるデバイス(たとえばSiCを用いたデバイス)について、その耐久性を検証するためのサーマルサイクル試験を十分に行なうことは困難であった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、従来より高温域で用いられるデバイスの耐久性を検証することが可能なデバイス評価装置およびデバイス評価方法を提供することである。
この発明に従ったデバイス評価装置は、保持部材と冷却部材と加熱部材と移動部材と制御部とを備える。保持部材は、半導体デバイスを含み電力が供給される被測定体を保持する。冷却部材は、保持部材と着脱可能に接触し、保持部材を介して被測定体の熱を除去するためのものである。加熱部材は、被測定体を加熱する。移動部材は、保持部材を冷却部材に対して着脱させるように移動する。制御部は、冷却部材、加熱部材、および移動部材を制御する。
このようにすれば、移動部材により保持部材を冷却部材から隔離した状態にすることができる。このため、加熱部材によって被測定体を加熱する場合には、移動部材によって被測定体を保持する保持部材を冷却部材から離れた状態にできるので、被測定体から冷却部材に熱が伝わり被測定体の昇温速度が遅くなる、あるいは被測定体の昇温が十分できないといった問題の発生を抑制できる。また、被測定体を冷却する場合には、移動部材によって被測定体を保持する保持部材を冷却部材に接触した状態にすることができる。そのため、被測定体から保持部材を介して冷却部材へ熱を確実に伝えることができるので、被測定体の冷却を迅速かつ確実に行なうことができる。
また、被測定体が加熱されるときには、被測定体と冷却部材とが熱的に接続されていない状態になるので、冷却部材が被測定体の昇温に起因して過度に加熱されることを防止できる。このため、たとえば冷却部材に用いられる部品(たとえば電子冷却素子など)が過度の加熱によって故障する、あるいは寿命が短くなるといった問題の発生を抑制できる。さらに、冷却部材に対する過度の加熱による影響を抑制できることから、被測定体の加熱温度を十分高温域に設定することができる。したがって、被測定体の半導体デバイスがSiCを用いたデバイスのように従来のシリコンを用いたデバイスよりより高温域で動作する場合であっても、被測定体の動作温度域(従来より高温域)における試験を簡単に実施することができる。
なお、ここで半導体デバイスとは、シリコン(Si)や炭化シリコン(SiC)などの半導体を基板として用いたデバイスを意味する。また、被測定体は、上述した半導体デバイス単体、当該半導体デバイスを内部に組込んだ半導体パッケージ、あるいは当該半導体デバイスを部品の一部として用い、所定の機能を実現するために複数の部品を組合せて構成されたモジュールであってもよい。
また、ここで電子冷却素子とは、電力を投入することにより、素子の異なる面(両面)における温度に差をつけることができる素子、あるいは素子の異なる面の1つで吸熱、他の面で発熱が起こり結果的にヒートポンプとして作用することが可能な素子を意味し、具体的にはペルチェ素子が挙げられる。
この発明に従ったデバイス評価方法は、上記デバイス評価装置を用いたデバイス評価方法であって、被測定体を保持部材により保持する工程と、テスト工程とを備える。テスト工程では、移動部材を駆動することによって保持部材を冷却部材から隔離した状態で加熱部材に電力を供給することにより、被測定体の温度を上昇させる加熱工程と、移動部材を駆動することによって保持部材を冷却部材に接触した状態で、被測定体の熱を冷却部材へ伝達することにより、被測定体を冷却する冷却工程とを、1回以上繰返すように、冷却部材、加熱部材および移動部材を制御部により制御する。
このようにすれば、被測定体が冷却部材から熱的に接続されていない状態で被測定体を加熱部材により加熱することにより、冷却部材が過度に加熱されることを防止しながら被測定体の温度を効率的に昇温する一方、被測定体を冷却する場合には保持部材を介して被測定体と冷却部材とを熱的に接続することにより、被測定体の熱を冷却部材へ伝達することによって、被測定体に対するサーマルサイクル試験を簡便に行なうことができる。
このように、本発明によれば、被測定体のサーマルサイクル試験において、冷却部材に対する被測定体の加熱の影響を抑制しながら、かつ被測定体の加熱および冷却を迅速かつ確実に実施することができるので、被測定体の半導体デバイスがSiCを用いたデバイスのように従来のシリコンを用いたデバイスよりより高温域で動作する場合であっても、被測定体の動作温度域における試験を簡単に実施することができる。
以下図面に基づいて、本発明の実施の形態および実施例について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明に従った評価装置の実施の形態1の模式図である。図2は、図1に示した評価装置における被測定体を搭載した発熱部ベースプレートの平面模式図である。図3は、図2の線分III−IIIにおける断面模式図である。図1〜図3を参照して、本発明に従った評価装置の実施の形態1を説明する。
図1に示すように、本発明に従ったデバイス評価装置としての評価装置30は、半導体デバイスを含む被測定体1を搭載する発熱部ベースプレート45と、発熱部ベースプレート45を矢印47に示す方向(上下方向)に移動させる移動部材40と、発熱部ベースプレート45がその上部表面に接触可能なベースプレート5と、ベースプレート5の上記上部表面と反対側の表面である裏面に接触するように配置された電子冷却素子としてのペルチェ素子9と、ペルチェ素子9と熱的に接続されたベース部材としての放熱器11と、被測定体1と移動部材40と発熱部ベースプレート45とペルチェ素子9とへ入力する電力を制御する制御部としての制御装置29とを備える。より具体的には、被測定体1は、グリス3を介して発熱部ベースプレート45の表面に接続されている。発熱部ベースプレート45の端部には複数のアーム部39が形成されている。アーム部39は、発熱部ベースプレート45の端部から上方(ベースプレート5から離れる方向)へ延びるように形成されている。アーム部39は柱状であり、当該アーム部39に巻きつけるように移動部材40を構成するソレノイドコイル41が配置されている。アーム部39は磁性体(たとえば鉄などの金属)からなる。ソレノイドコイル41に通電することにより、アーム部39はベースプレート5から離れる方向へ向かう応力を受ける。この結果、アーム部39および発熱部ベースプレート45をベースプレート5から離脱させることができる。なお、ソレノイドコイル41への電力の供給を停止することにより、発熱部ベースプレート45はベースプレート5側に向けて自重により押付けられた状態になる。
発熱部ベースプレート45の上部表面には、図2および図3に示すようにヒータ用溝74が形成されている。ヒータ用溝74の平面形状は円環状である。ヒータ用溝74の内部には、金属抵抗体76および絶縁体75からなるヒータ71が配置されている。金属抵抗体76としては、たとえばニクロム線などを用いることができる。また、絶縁体75としては、高熱伝導絶縁セラミックスなどのセラミックス、たとえばAlN、SiNなどを用いることができる。金属抵抗体76はヒータ用溝74のほぼ中央に位置し、その平面形状は円環状である。絶縁体75は金属抵抗体76の周囲を取り囲むように配置されている。
また、発熱部ベースプレート45の上部表面には、熱電対用溝73が形成されている。熱電対用溝73は、発熱部ベースプレート45の端部から中央部にまで延在するように形成されている。熱電対用溝73は、上記端部から発熱部ベースプレート45の上部表面の中央部(あるいはヒータ用溝74により囲まれた領域の中央部)にまで延在する。ヒータ用溝74の内部には熱電対7aが配置されている。発熱部ベースプレート45の中央部においては、ヒータ用溝74上に被測定体1がグリス3を介して配置されている。熱電対7aは被測定体1の温度を測定するためのものである。被測定体1は固定部72によって発熱部ベースプレート45に接続固定されている。このように被測定体1より外側にヒータ用溝74を形成することで、当該ヒータ用溝74やヒータ71によって被測定体1から発熱部ベースプレート45への熱伝導が妨げられる程度を低くできる。
発熱部ベースプレート45の下面と対向する位置にはベースプレート5が配置される。ベースプレート5の上部表面(発熱部ベースプレート45と対向する面)上には被覆材38が配置されている。被覆材38は、発熱部ベースプレート45がベースプレート5の上部表面に着脱するときの衝撃を吸収するための緩衝材として作用することが好ましい。たとえば、被覆材38として比較的熱伝導率の高い樹脂などを用いることができる。発熱部ベースプレート45は上記被覆材38を介してベースプレート5と接続される。
発熱部ベースプレート45の平面形状のサイズは被測定体1の平面形状のサイズより大きくなっている。また、ベースプレート5の平面形状のサイズは発熱部ベースプレート45の平面形状のサイズより大きくなっている。また、発熱部ベースプレート45およびベースプレート5を構成する材料としては、熱伝達を効率的に行なえる材料であればどのような材料を用いてもよい。たとえば、発熱部ベースプレート45ベースプレート5をアルミニウムや銅、あるいはこれらを含む合金などの金属により構成してもよい。
また、ベースプレート5の下部表面には溝が形成され、当該溝の内部には熱電対7bが配置されている。熱電対7bは、ベースプレート5の下に配置されたペルチェ素子9の温度を測定するためのものである。
なお、被測定体1の温度を測定する方法としては、熱電対7aに代えて、非接触型の温度計(たとえば赤外線温度計)を用いる方法や、被測定体1に含まれるダイオードのVf(順方向電圧)を測定する方法を用いてもよい。この場合、たとえば非接触の温度計であれば被測定体1と対向する任意の位置に配置することができる。また、ペルチェ素子9の損度を測定する方法としても、熱電対7bに代えて非接触型の温度計を用いる方法を利用してもよい。
ベースプレート5の下面はグリス(図示せず)を介してペルチェ素子9の上面と接続されている。ペルチェ素子9の下面はグリス3を介して放熱器11と接続されている。
放熱器11は、その上部表面が平坦に形成されている一方、その下部には図1に示すように放熱部となる複数の放熱フィンが形成されている。放熱器11を構成する材料としては、熱伝達を効率的に行なえる材料であればどのような材料を用いてもよい。たとえば、放熱器11をアルミニウムや銅、あるいはこれらの元素を含む合金などの金属により構成してもよい。また、放熱器11には上記放熱フィンに接触して熱を放熱器11から除去するための冷媒17を供給するため、冷媒流路13が接続されている。冷媒流路13は、放熱器11の一方端部からポンプ14、熱交換器15を介して放熱器11の他方端部を接続する循環路を構成している。
冷媒17は、ポンプ14を駆動することによって、たとえば放熱器11の一方端部から放熱器11の放熱フィンに接触するように流動する。放熱フィンに冷媒17が接触することにより、冷媒17は放熱器11から熱を奪う。そして、冷媒17は放熱器11の他方端部に到達した後、放熱器11の他方端部から冷媒流路13を流動して熱交換器15に到達する。熱交換器15では冷媒17と別の媒体(たとえば外気)との間で熱交換が行なわれる結果、冷媒17が冷却される。熱交換器15を通過した冷媒17はポンプ14に到達した後、再びポンプ14の駆動により放熱器11の一方端部へ供給される。図1に示すように、冷媒流路13において放熱器11の下流側に位置する部分には冷媒17の温度を測定するための温度センサ16が配置されている。
また、被測定体1、移動部材40、発熱部ベースプレート45、ベースプレート5、ペルチェ素子9、放熱器11を内部に保持するように、密閉ケース28が配置されている。密閉ケース28はその内部を外部から隔離できるように構成されている。密閉ケース28を構成する材料としては、その内部を外部から隔離でき、また内部に配置される雰囲気ガスに対する耐性を有する材料であればどのような材料を用いてもよい。
密閉ケース28には、図示しないがその内部の圧力を調整するための圧力調整部材としての排気ポンプが配管を介して接続されていてもよい。また、密閉ケース28には、その内部に所定の雰囲気ガス(たとえばアルゴンガス、窒素ガスなどの不活性ガス、あるいは結露を防止するための乾燥空気など)を供給するための雰囲気ガス供給部材としての流量計やマスフローコントローラなどが配管を介して接続されていてもよい。流量計やマスフローコントローラなどは、別の配管を介して上記雰囲気ガスの供給源(たとえば雰囲気ガスを蓄積するタンクなど)に接続されていてもよい。
評価装置30は、上述したペルチェ素子9や被測定体1、発熱部ベースプレート45のヒータ71(図2参照)、ポンプ14や熱交換器15などに対して供給される電力を制御するための制御装置29を備えている。制御装置29は、昇降駆動用電源35、被測定体用電源21、ヒータ駆動用電源22、ペルチェ素子用電源23、冷却系電源24、これらの電源を制御するためのコントローラ26を含む。なお、制御装置29は、コントローラ26として動作するマイクロコンピュータ、各種電源、各種スイッチなどを搭載した専用の制御ボードにより構成してもよいし、一般的なパーソナルコンピュータにおいて制御プログラムと、当該パーソナルコンピュータに接続され各種電源、各種スイッチなどを搭載した装置とにより構成してもよい。
被測定体用電源21およびヒータ駆動用電源22は、それぞれ被測定体1およびヒータ71(図2参照)に電流センサ25を介して接続線により接続されている。また、昇降駆動用電源35は、複数の移動部材40にそれぞれ電流センサ25を介して接続線により接続されている。また、ペルチェ素子用電源23は、ペルチェ素子9に電流センサ25を介して接続線により接続されている。冷却系電源24は、ポンプ14および熱交換器15のそれぞれに電流センサ25を介して接続されている。なお、熱交換器15が電流による駆動を必要としないような構成の場合には、冷却系電源24はポンプ14のみに接続されていればよい。また、上述した、被測定体用電源21、ヒータ駆動用電源22、昇降駆動用電源35、ペルチェ素子用電源23、および冷却系電源24は、それぞれ後述するPWM制御や電圧制御などを行なうための駆動回路を含むものである。
なお、ここでPWM制御(Pulse Width Modulation control)とは、パルス幅変調制御を意味し、ここではたとえば被測定体1およびヒータ71へ入力する電源をONとOFFとを繰返すパルス波状にし、当該パルス波のONとOFFとの比率(パルス幅)を変化させることによって被測定体およびヒータ71へ入力する電力を制御している。また、ここで電圧制御とは、たとえば被測定体1およびヒータ71へ入力する電流の電圧の値を時間とともに変更する制御を意味する。
上述した、被測定体用電源21、ヒータ駆動用電源22、昇降駆動用電源35、ペルチェ素子用電源23、および冷却系電源24のそれぞれは、コントローラ26と接続されており、当該コントローラ26により制御される。また、コントローラ26には、冷媒17の温度を測定する温度センサ16、被測定体1の温度を測定する熱電対7aおよびペルチェ素子9の温度を測定する熱電対7bが接続されている。コントローラ26には、これらの温度センサ16や熱電対7a、7bからそれぞれ温度の測定データが入力される。また、コントローラ26では、熱電対7a、7bから入力されるデータに基づいて熱電対7a、7bの断線を検出することが可能になっている。なお、熱電対7a、7b自体や熱電対7a、7bとコントローラ26とを接続する接続線の途中に、上記のような熱電対7a、7bの断線を検出するセンサを配置してもよい。コントローラ26は、これらの測定データを評価装置30の制御に用いている。
次に、図1に示した評価装置30を用いた被測定体1のデバイス評価方法(サーマルサイクル試験)を例にして、評価装置30の動作を説明する。図4は、図1に示した評価装置を用いたデバイス評価方法を示すフローチャートである。図5は、図4に示したフローチャートにおけるテスト工程の内容を示すフローチャートである。図4および図5を参照して、図1に示した評価装置を用いたデバイス評価方法を説明する。
図4に示すように、図1に示した評価装置30を用いたデバイス評価方法は、被測定体準備工程(S100)、テスト工程(S200)、および後処理工程(S300)を備える。被測定体準備工程(S100)では、図1に示した発熱部ベースプレート45上の所定の位置に、グリス3を介して、半導体デバイスを含むモジュールなどの被測定体1を配置する。また、密閉ケース28を密閉することにより、密閉ケース28の外部と、被測定体1が配置された密閉ケース28の内部とを隔離するとともに、密閉ケース28の内部の雰囲気ガスの組成や圧力を所定の条件に調整する。
次に、テスト工程(S200)を実施する。このテスト工程(S200)の具体的な内容は後述する。そして、テスト工程(S200)が終了した後、後処理工程(S300)を実施する。具体的には、テストが終了した被測定体1をベースプレート5上から取出す。
次に、上記テスト工程(S200)の具体的な内容を、図5を参照しながら説明する。図5に示すように、テスト工程(S200)(図4参照)では、まず被測定体1の温度を所定の温度まで上昇させた後、その温度(高温側の維持温度)において所定時間維持する昇温工程(S210)を実施する。この昇温工程(S210)では、具体的には、昇降駆動用電源35から移動部材40のソレノイドコイル41に電力を供給することにより発熱部ベースプレート45をベースプレート5から離れた状態に維持する。その上で、被測定体用電源21およびヒータ駆動用電源22(図1参照)からそれぞれ被測定体1およびヒータ71(図2参照)へ電力を供給することにより被測定体1からの発熱およびヒータ71からの発熱によって被測定体1の温度を上昇させる。また、同時にペルチェ素子9に対してはペルチェ素子用電源23からの電力の供給を停止しておく。この結果、被測定体1およびヒータ71からの発熱量の方が発熱部ベースプレート45を介して、あるいは被測定体1から直接除去される熱量より大きくなる。このため、被測定体1の温度を上昇させることができる。また、被測定体1の温度を高温側の維持温度で一定に保つ場合には、後述するように被測定体用電源21およびヒータ駆動用電源22から出力される電力を制御することにより、被測定体1の温度を上記維持温度で一定に保つことが可能になる。
次に、冷却工程(S220)を実施する。冷却工程(S220)では、上述した高温側の維持温度で一定時間保たれた被測定体1の温度を低下させ、所定の温度(低温側の維持温度)で所定時間維持する。具体的には、後述するように、昇降駆動用電源35から移動部材40のソレノイドコイル41への電力の供給を停止することにより発熱部ベースプレート45をベースプレート5に接触した状態にする。ここで、ソレノイドコイル41に切断時(発熱部ベースプレート45がベースプレート5から離れた状態のとき)と逆の方向に電流を流す(逆の電圧を印可する)ことにより、発熱部ベースプレート45をベースプレート5へ押さえつけるようにしてもよい。このようにすれば、発熱部ベースプレート45とベースプレート5との間の熱的接続をよりよくする(接続部の熱抵抗を低減する)ことができる。また、被測定体用電源21およびヒータ駆動用電源22からの電力の出力を停止させる一方、ペルチェ素子用電源23から出力される電力を制御することにより、被測定体1の温度を上記低温側の維持温度で維持することができる。
次に、昇温、冷却を所定回数繰返したかどうかを判別する工程(S230)を実施する。この工程(S230)では、上述した昇温工程(S210)および冷却工程(S220)を所定回数繰返したかどうかを判別し、所定回数繰返されていないと判断された場合(NOと判断された場合)には再度昇温工程(S210)、冷却工程(S220)を実施する。また、当該工程(S230)において上記工程が所定回数繰返されたと判断された場合(YESと判断された場合)には、被測定体用電源21とヒータ駆動用電源22やペルチェ素子用電源23などをOFFにするといった後処理を行なう工程(S240)を実施する。このようにして、テスト工程(S200)を実施できる。
上述した昇温工程(S210)および冷却工程(S220)においては、被測定体1の温度、より具体的には被測定体1に含まれる半導体デバイスの半導体接合温度Tjを高温側または低温側の維持温度で維持するため、被測定体用電源21およびヒータ駆動用電源22やペルチェ素子用電源23の出力についてたとえばPWM制御や電圧制御を適用できる。以下、テスト工程(S200)においてPWM制御や電圧制御を適用した場合について説明する。
なお、図1に示した評価装置30では、後述するように高温サーマルサイクル試験を実施するため、半導体接合温度Tjが高温側の維持温度Tjmaxとなっている状態において、昇降駆動用電源35から移動部材40のソレノイドコイル41に電力を供給した状態であり、かつペルチェ素子9の電源がOFFになっているときの評価装置30の系として冷却能力(輻射伝熱、自然対流伝熱、伝導熱伝達などにより決定される、上記状態での評価装置30からの放散熱量)より被測定体1およびヒータ71の合計発熱量(Qgen)が大きくなるように、評価装置30は設計されている。また、高温サーマルサイクル試験において時間的に早い応答を実現するためには、上記被測定体1の発熱量(Qgen)をより大きくすることが有効である。なお、このように被測定体1およびヒータ71の合計発熱量(Qgen)を大きくすることは、被測定体1へ供給される被測定体用電源21からの電源電圧およびヒータ71へ供給されるヒータ駆動用電源22からの電源電圧を高くすることで容易に実現できる。
また、発熱部ベースプレート45、ベースプレート5、ペルチェ素子9および放熱器11を介して被測定体1から除去される熱量(Qr)の大きさも大きくすることが好ましい。特に、評価装置30の熱回路を考えると、半導体接合温度Tjの低温側の維持温度Tjminは冷媒17の温度に大きく左右され、冷媒17の温度はこの低温側の維持温度Tjminと同程度の温度に設定されることが好ましい。
(ケース1)
被測定体1およびヒータ71からの発熱量(Qgen)を制御するため被測定体用電源21およびヒータ駆動用電源22に対してPWM制御を適用し、また、ペルチェ素子用電源23に対してPWM制御を適用することによって、発熱部ベースプレート45、ベースプレート5、ペルチェ素子9および放熱器11を介して被測定体1から除去される熱量(Qr)を制御する場合である。具体的な制御フローは図6に示され、また、電源のON/OFFや温度条件の推移を示すタイミングチャートが図7に示されている。図6は、本発明によるデバイス評価方法の一例におけるテスト工程を示すフローチャートである。また、図7は、図6に示したフローチャートに従ったテスト工程における電源のON/OFFや温度条件の推移を示すタイミングチャートである。図7では、横軸が時間を示し、縦軸においては5つの特性値について記載されている。つまり、図7の縦軸には、上から半導体デバイスにおける半導体接合温度Tjの変化、図1の熱電対7aにより測定される被測定体1の温度(モニター温度Tmon)の変化、ペルチェ素子用電源23(ペルチェ駆動電源)のON/OFF、被測定体用電源21およびヒータ駆動用電源22(半導体およびヒータ駆動電源)のON/OFF、および昇降駆動用電源35のON/OFF(移動部材40の駆動制御である昇降部駆動制御による発熱部ベースプレート45とベースプレート5との隔離(切断)/接触(接続))が示されている。図6および図7を参照して、本発明によるデバイス評価方法の一例(ケース1)におけるテスト工程を説明する。
図6および図7を参照して、テスト工程では、まず昇温工程(S210)(図5参照)の一部として半導体およびヒータ駆動電源をONにし、ペルチェ駆動電源をOFFにし、かつ発熱部ベースプレート切断(発熱部ベースプレート45とベースプレート5との隔離)を行なう工程(S211)を実施する。この工程(S211)は、図7のタイミングチャートでは時点T1において実施される。この時点T1から、図7に示すようにモニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjは上昇を始める。また、昇降駆動用電源35から移動部材40のソレノイドコイル41に電流が供給されることにより、発熱部ベースプレート45がベースプレート5から離れた状態になる。なお、当該テスト工程(S200)の間、被測定体用電源21およびヒータ駆動用電源22(図1参照)から被測定体1およびヒータ71には昇温に必要な電力が供給される。
そして、図6の工程(S212)において、半導体接合温度Tjが高温側の維持温度であるTjmaxに到達したかどうかを判断する。この工程(S212)においては、図7の時点T1から時点T2までの間NOと判断されるので、当該工程(S212)は図7の時点T2まで繰返される。
そして、図7の時点T2において、半導体接合温度Tjは高温側の維持温度であるTjmaxに到達し、また、モニター温度Tmonは高温側の維持温度であるTmaxに到達する。なお、半導体接合温度Tjはモニター温度Tmonから演算により求められる。図7から分かるように、モニター温度Tmonの高温側の維持温度Tmaxは半導体接合温度Tjの高温側の維持温度Tjmaxより低くなっている。これは、被測定体1の内部に配置された半導体デバイスが発熱体として作用し、かつ、ヒータ71と上記半導体デバイスでの発熱量との関係から、半導体デバイスにおける半導体接合温度Tjより、被測定体1の外部での測定温度であるモニター温度Tmonの方が低くなっているためである。なお、ヒータ71と上記半導体デバイスとの発熱量の設定を変更することにより、半導体デバイスにおける半導体接合温度Tjより、被測定体1の外部での測定温度であるモニター温度Tmonの方が高くなるようにしてもよい。
このように時点T2において半導体接合温度TjがTjmaxに到達すると、工程(S212)においてYESと判断され、次の工程(S213)が実施される。当該工程(S213)では、半導体およびヒータ駆動電源のPWM制御が開示される。具体的には、図7に示すように、半導体駆動電源のON/OFFが所定の間隔で繰返されることにより、半導体駆動電源の出力がパルス波状になっている。そして、当該パルス波の幅や間隔(ONの時間とOFFの時間)が適宜制御されることにより、被測定体1における半導体デバイスからの発熱量およびヒータ71からの発熱量の合計発熱量Qgenが抑制される。この結果、被測定体1およびヒータ71からの合計発熱量Qgenと、被測定体1から発熱部ベースプレート45または被測定体1から直接装置外部へ除去される熱量Qrとが等しくなる。そのため、図7に示すようにモニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjを、それぞれ高温側の維持温度Tmax、Tjmaxに維持することができる。
そして、上記のようなモニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjを一定に維持した状態は図7の時点T2から始まり、所定時間継続される。このとき、図5に示した制御フローでは、工程(S214)において半導体接合温度TjがTjmaxになってから所定時間が経過したか(時点T2から時点T3までの間の時間が経過したか)が判断される。図7の時点T3になるまで、工程(S214)ではNOと判断されるため、工程(S214)が時点T3まで繰返されることになる。このため、時点T3まで半導体およびヒータ駆動電源のPWM制御は継続されることにより、モニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjが、それぞれ高温側の維持温度Tmax、Tjmaxに維持される。
そして、時点T3に到達すると、工程(S214)においてYESと判断されるため、図5の冷却工程(S220)が開始される。具体的には、図7の時点T3において、半導体およびヒータ駆動電源をOFFにし、ペルチェ駆動電源をONにし、かつ、発熱部ベースプレートを接続する(発熱部ベースプレート45とベースプレート5とを接触させる)工程(S221)が実施される。この結果、図7に示すように、時点T3において昇降駆動用電源35からのソレノイドコイル41へ供給される電源がOFFになることにより発熱部ベースプレート45がベースプレート5に接触するとともに、時点T3からモニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjが低下し始める。
その後、図6に示したフローチャートでは、工程(S222)において半導体接合温度Tjが低温側の維持温度Tjminになったかどうかが判断される。そして、図7に示すように半導体接合温度Tjが低温側の維持温度Tjminになる(つまりモニター温度Tmonが低温側の維持温度Tminになる)時点T4まで、上記工程(S222)ではNOと判断される。そのため、時点T4に到達するまで、工程(S222)は繰返される。
そして、図7に示した時点T4になり、半導体接合温度Tjが低温側の維持温度Tjminになると、上記工程(S222)においてYESと判断される。この結果、ペルチェ駆動電源のPWM制御を開始する工程(S223)が実施される。この工程(S223)が実施されると、図7に示すように、ペルチェ駆動電源が所定の間隔でON/OFFを繰返す。具体的には、図7に示すように、ペルチェ駆動電源のON/OFFが所定の間隔で繰返されることにより、ペルチェ駆動電源の出力がパルス波状になっている。そして、当該パルス波の幅や間隔(ONの時間とOFFの時間)が適宜制御されることにより、ペルチェ素子9においてベースプレート5側から放熱器11側へ伝達される熱量Qrが制御される。この結果、高い周囲温度の雰囲気から被測定体1あるいは発熱部ベースプレート45などを経由して供給される熱量と、ベースプレート5、ペルチェ素子9を介して放熱器11に伝えられ、冷媒17により除去される熱量Qrとが等しくなる。そのため、図7に示すようにモニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjを、それぞれ低温側の維持温度Tmin、Tjminに維持することができる。
そして、上記のようなモニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjを一定に維持した状態は図7の時点T4から始まり、所定時間継続される。このとき、図6に示した制御フローでは、工程(S224)において半導体接合温度TjがTjminになってから所定時間が経過したか(時点T4から時点T5までの間の時間が経過したか)が判断される。図7の時点T5になるまで、工程(S224)ではNOと判断されるため、工程(S224)が時点T5まで繰返されることになる。このため、時点T5までペルチェ駆動電源のPWM制御が継続されることにより、モニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjが、それぞれ低温側の維持温度Tmin、Tjminに維持される。
そして、時点T5になると、工程(S224)においてYESと判断される。この結果、図6に示した工程(S230)が実施される。工程(S230)では、昇温工程(工程(S211)〜工程(S214))および冷却工程(工程(S221)〜工程(S224))までを所定回数繰返したかを判断する。工程(S230)においてNOと判断された場合、再び工程(S211)以下の工程が順次繰返される。
つまり、図7の時点T5から、再び昇温工程が開始される。時点T5から開始される制御は、丁度時点T1から開始された制御と同様である。すなわち、時点T5において、半導体およびヒータ駆動電源をONにし、ペルチェ駆動電源をOFFにし、かつ発熱部ベースプレート切断を行なう工程(S211)が実施される。この時点T5から、図7に示すようにモニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjは上昇を始める。そして、時点T6になるまで工程(S212)が繰返される。さらに、時点T6において、時点T2の場合と同様に、半導体接合温度Tjは高温側の維持温度であるTjmaxに到達し、また、モニター温度Tmonは高温側の維持温度であるTmaxに到達する。すると、時点T6において時点T2の場合と同様に工程(S212)においてYESと判断され、工程(S213)が実施される。
また、工程(S230)において、YESと判断された場合、つまり昇温工程および冷却工程が所定回数繰返されたと判断された場合、サーマルサイクル試験は終了することになるので、後処理としてのペルチェ駆動電源をOFFにする工程(S241)が実施される。このようにして、ケース1におけるテスト工程(S200)は実施される。
(ケース2)
被測定体1およびヒータ71からの合計発熱量(Qgen)を制御するため被測定体用電源21およびヒータ駆動用電源22に対して電圧制御(電圧変更制御とも言う)を適用し、また、ペルチェ素子用電源23に対しても電圧制御を適用することによって、発熱部ベースプレート45、ベースプレート5、ペルチェ素子9および放熱器11を介して被測定体1から除去される熱量(Qr)を制御する場合である。具体的な制御フローは図8に示され、また、電源のON/OFFや電圧条件の変更の推移、および温度条件の推移を示すタイミングチャートが図9に示されている。図8は、本発明によるデバイス評価方法の一例におけるテスト工程を示すフローチャートである。また、図9は、図8に示したフローチャートに従ったテスト工程における電源のON/OFFや電圧条件の変更の推移、および温度条件の推移を示すタイミングチャートである。図9では、横軸が時間を示し、縦軸においては6つの特性値について記載されている。つまり、図9の縦軸には、上から半導体デバイスにおける半導体接合温度Tjの変化、図1の熱電対7aにより測定される被測定体1の温度(モニター温度Tmon)の変化、ペルチェ素子用電源23(ペルチェ駆動電源)のON/OFF、被測定体用電源21およびヒータ駆動用電源22(半導体およびヒータ駆動電源)のON/OFF、半導体およびヒータ駆動電源とペルチェ駆動電源との電圧レベルの変化、および昇降駆動用電源35のON/OFF(移動部材40の駆動制御である昇降部駆動制御による発熱部ベースプレート45とベースプレート5との隔離(切断)/接触(接続))が示されている。図8および図9を参照して、本発明によるデバイス評価方法の一例(ケース2)におけるテスト工程を説明する。
図8および図9を参照して、テスト工程では、まず昇温工程(S210)(図3参照)の一部として半導体およびヒータ駆動電源をONにし、ペルチェ駆動電源をOFFにし、かつ発熱部ベースプレート切断(発熱部ベースプレート45とベースプレート5との隔離)を行なう工程(S218)を実施する。この工程(S218)は、図9のタイミングチャートでは時点T1において実施される。なお、このとき、半導体およびヒータ駆動電源の電圧設定値は最大値(Vmax)に設定され、また、ペルチェ駆動電源の電圧設定値は最小値(Vmin)に設定されている。この時点T1から、図9に示すようにモニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjは上昇を始める。なお、当該テスト工程(S200)の間、被測定体用電源21およびヒータ駆動用電源22(図1参照)から被測定体1およびヒータ71には昇温に必要な電力が供給される。
そして、図8の工程(S216)において、半導体およびヒータ駆動電源の電圧設定値をVmaxからVminに変更する。具体的には、時点T1から時点T2までの間の特定の時点までの所定時間が経過したかどうかを判別する工程を実施し、当該工程において所定時間が時点T1から経過したと判断されたときに、電圧設定値をVmaxから低下させる工程を開始する。そして、図6の工程(S212)と同様に、半導体接合温度Tjが高温側の維持温度であるTjmaxに到達したかどうかをモニター温度Tmonにより判断する。この工程(S212)と同様の工程においては、図9の時点T2までの間NOと判断されるので、当該工程は図9の時点T2まで繰返される。
そして、図9の時点T2において、半導体接合温度Tjは高温側の維持温度であるTjmaxに到達し、また、モニター温度Tmonは高温側の維持温度であるTmaxに到達する。なお、半導体接合温度Tjはモニター温度Tmonから演算により求められる。
このように時点T2において半導体接合温度TjがTjmaxに到達すると、工程(S212)と同様の上記工程においてYESと判断され、半導体駆動電源の電圧設定の低下が停止される。このときの半導体およびヒータ駆動電源の電圧設定の値が、当該電圧設定の下限値(Vmin)となる。この後、半導体およびヒータ駆動電源の電圧設定値はVminに維持される。このように、半導体およびヒータ駆動電源の電圧設定値を変更することにより、被測定体1およびヒータ71からの合計発熱量Qgenと、被測定体1から発熱部ベースプレート45を介して、あるいは被測定体1から直接除去される熱量Qrとが等しくなる。そのため、図9に示すようにモニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjを、それぞれ高温側の維持温度Tmax、Tjmaxに維持することができる。
次に、工程(S217)において、ペルチェ駆動電源の電圧設定値をVminから最大値(Vmax)に変更する。具体的には、図9に示した時点T2から所定時間が経過したかどうか(時点T3に到達したかどうか)を判断する工程を実施し、当該工程において時点T3に到達したと判断されたときに、ペルチェ駆動電源の電圧設定値をVminから上昇させて最大値(Vmax)に変更する工程を開始する。この工程を開始したあと、ごく短い時間の経過後にペルチェ駆動電源の電圧設定値が最大値(Vmax)に変更される。
そして、上記のようなモニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjを一定に維持した状態は図9の時点T2から始まり、所定時間継続される。このとき、図8に示した制御フローでは、工程(S214)において半導体接合温度TjがTjmaxになってから所定時間が経過したか(時点T2から時点T4までの間の時間が経過したか)が判断される。図9の時点T4になるまで、工程(S214)ではNOと判断されるため、工程(S214)が時点T4まで繰返されることになる。このため、時点T4まで半導体およびヒータ駆動電源のON状態は継続される。また、半導体およびヒータ駆動電源の電圧設定値が時点T2から最小値(Vmin)に維持されていることにより、上述のように被測定体1およびヒータ71からの合計発熱量(Qgen)と被測定体1からの放熱量(Qr)がバランスするため、モニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjが、それぞれ高温側の維持温度Tmax、Tjmaxに維持される。
そして、時点T4に到達すると、工程(S214)においてYESと判断されるため、図5の冷却工程(S220)が開始される。具体的には、図9の時点T4において、半導体およびヒータ駆動電源をOFFにし、ペルチェ駆動電源をONにし、かつ発熱部ベースプレート45をベースプレート5に接続する(昇降部駆動制御にて接続状態にする)工程(S221)が実施される。この結果、図9に示すように時点T4からモニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjが低下し始める。
その後、図8に示したフローチャートでは、工程(S222)において半導体接合温度Tjが低温側の維持温度Tjminになったかどうかが判断される。そして、図9に示すように半導体接合温度Tjが低温側の維持温度Tjminになる(つまりモニター温度Tmonが低温側の維持温度Tminになる)時点T5まで、上記工程(S222)ではNOと判断される。そのため、時点T5に到達するまで、工程(S222)は繰返される。
そして、図9に示した時点T5になり、半導体接合温度Tjが低温側の維持温度Tjminになると、上記工程(S222)においてYESと判断される。この結果、工程(S225)が実施される。工程(S225)では、ペルチェ駆動電源の電圧設定値をVmaxからVminへ変更するとともに、半導体およびヒータ駆動電源の電圧設定値をVminからVmaxへ変更する。なお、ペルチェ駆動電源の電圧設定値について、VmaxからVminへ変更を開始するタイミングは、時点T5より前であってもよい。具体的には、時点T4から所定時間経過したかどうかを判断する工程を実施し、当該工程において所定時間経過したときに、ペルチェ駆動電源の電圧設定値についてVmaxからVminへの変更を開始してもよい。そして、ペルチェ駆動電源の電圧設定値がVminに変更されることにより、ペルチェ素子9においてベースプレート5側から放熱器11側へ伝達される熱量Qrが制御される。この結果、被測定体1およびヒータ71からの合計発熱量Qgenと、被測定体1および発熱部ベースプレート45からベースプレート5、ペルチェ素子9を介して放熱器11に伝えられ、冷媒17により除去される熱量Qrとが所定のバランスとなる。そのため、図9に示すようにモニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjを、それぞれ低温側の維持温度Tmin、Tjminに維持することができる。
そして、上記のようなモニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjを一定に維持した状態は図9の時点T5から始まり、所定時間継続される。このとき、図8に示した制御フローでは、工程(S224)において半導体接合温度TjがTjminになってから所定時間が経過したか(時点T5から時点T6までの間の時間が経過したか)が判断される。図9の時点T6になるまで、工程(S224)ではNOと判断されるため、工程(S224)が時点T6まで繰返されることになる。このため、時点T6までペルチェ駆動電源の電圧設定値をVminとした状態でペルチェ駆動電源をONとする一方、半導体駆動電源をOFFにする制御が継続されることにより、モニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjが、それぞれ低温側の維持温度Tmin、Tjminに維持される。
そして、時点T6になると、工程(S224)においてYESと判断される。この結果、図8に示した工程(S230)が実施される。工程(S230)では、昇温工程(図8の工程(S218)〜工程(S214))および冷却工程(図8の工程(S221)〜工程(S224))までを所定回数繰返したかを判断する。工程(S230)においてNOと判断された場合、再び工程(S218)以下の工程が順次繰返される。
つまり、図9の時点T6から、再び昇温工程が開始される。時点T6から開始される制御は、丁度時点T1から開始された制御と同様である。つまり、時点T6において、半導体およびヒータ駆動電源をONにし、ペルチェ駆動電源をOFFにし、かつ発熱部ベースプレート切断(発熱部ベースプレート45とベースプレート5との隔離)を行なう工程(S218)が実施される。なお、このとき、半導体およびヒータ駆動電源の電圧設定値は最大値(Vmax)に設定され、また、ペルチェ駆動電源の電圧設定値は最小値(Vmin)に設定されている。この時点T6から、図9に示すようにモニター温度Tmonおよび半導体接合温度Tjは上昇を始める。そして、図9の時点T7において、図8の工程(S216)を実施する。具体的には、半導体およびヒータ駆動電源の電圧設定値をVmaxからVminに変更する工程を開始する。そして、図9の時点T8において、半導体接合温度Tjは高温側の維持温度であるTjmaxに到達し、また、モニター温度Tmonは高温側の維持温度であるTmaxに到達する。
また、工程(S230)において、YESと判断された場合、つまり昇温工程および冷却工程が所定回数繰返されたと判断された場合、サーマルサイクル試験は終了することになるので、後処理としてのペルチェ駆動電源をOFFにする工程(S241)が実施される。このようにして、ケース2におけるテスト工程(S200)は実施される。
図10は、図1に示した評価装置の実施の形態1の変形例を示す模式図である。図10を参照して、図1に示した評価装置の変形例を説明する。
図10を参照して、評価装置30は、基本的には図1に示した評価装置と同様の構成を備えるが、発熱部ベースプレート45を矢印47に示す方向に移動させるための構造が図1に示した評価装置30と異なっている。具体的には、図10に示した評価装置30において、発熱部ベースプレート45を矢印47に示した方向のうちの上方向(ベースプレート5から離れる方向)に向けて移動させるためには、図1と同様にソレノイドコイル41を含む移動部材40を用いている。一方、発熱部ベースプレート45を矢印47に示した方向のうち下方向(ベースプレート5に近づく方向)に向けて移動させる(押圧する)ために、弾性部材としてのばね51を用いている。
ばね51は、ベースプレート5に対して相対的な位置が固定されている部材(たとえば密閉ケース28)に一方端部が接続固定されている。そして、ばね51の一方端部と反対側の端部である他方端部は、発熱部ベースプレート45に応力を加えることが可能な状態で接続されている。たとえば、ばね51の他方端部は、図10に示したように発熱部ベースプレート45に接続されたアーム部39の端部に設置される上壁部50に接触あるいは固定されていてもよい。あるいは、ばね51の他方端部は、上記アーム部39の上部(発熱部ベースプレート45と接続した端部(下端)と反対側の端部)に接触あるいは固定されていてもよい。
また、ばね51は1本でもよいが2本以上の複数本であってもよい。このような構成によっても、図1に示した評価装置と同様の効果を得ることができる。さらに、図10に示した評価装置30では、発熱部ベースプレート45をベースプレート5に接触させる場合、ばね51によって発熱部ベースプレート45の下面をベースプレート5の表面に押圧することになるので、発熱部ベースプレート45とベースプレート5との接触を確実に行なうことができる。さらに、発熱部ベースプレート45とベースプレート5との接触部の接触熱抵抗を低減することができる。このため、被測定体1の冷却を効率的に行なうことができる。
(実施の形態2)
図11は、本発明に従った評価装置の実施の形態2の模式図である。図12は、図11に示した評価装置における移動部材を示す拡大模式図である。図11および図12を参照して、本発明に従った評価装置の実施の形態2を説明する。
図11および図12に示すように、本発明に従ったデバイス評価装置の実施の形態2としての評価装置30は、基本的には図1に示した評価装置30と同様の構成を備えるが、発熱部ベースプレート45を矢印47に示す方向に移動させるための構造が図1に示した評価装置30と異なっている。
すなわち、図11および図12に示した評価装置30では、発熱部ベースプレート45に接続された支柱部52を介して1つの移動部材55が配置されている。移動部材55は、移動部材55は、ベースプレート5に対して相対的に位置が固定された、発熱部ベースプレート45とは別の部材(たとえば密閉ケース28)に固定されている。移動部材55は、支柱部52を矢印47に沿った方向に移動させることにより、発熱部ベースプレート45をベースプレート5に対して着脱させる。移動部材55は、図12に示すように駆動源としてのモータ56の回転力により、支柱部52を移動させる。
より具体的には、図11および図12に示した評価装置30では、発熱部ベースプレート45の端部にアーム部39が接続され、当該アーム部39の上端に上壁部50が接続されている。この発熱部ベースプレート45と対向する位置に配置される上壁部50の上面には支柱部52が接続されている。支柱部52の側面には、ねじ溝が支柱部52の延在方向に沿って形成されたねじ溝部60が配置されている。
移動部材55は、支柱部52の上記ねじ溝部60のねじ溝に噛み合う中継ギア59と、当該中継ギア59を回転させるモータ56とからなる。モータ56のモータ軸57にはモータ側ギア58が設置されている。モータ側ギア58と中継ギア59とが図12に示すように噛み合っている。モータ56が駆動することによりモータ側ギア58が矢印61に示す方向に回転すると、中継ギア59が矢印62に示す方向に回転する。この結果、支柱部52が矢印47に示す方向に移動することにより、発熱部ベースプレート45がベースプレート5に対して着脱される。なお、中継ギア59の歯数はモータ側ギア58の歯数より多くなっているため、モータ軸57の回転速度より中継ギア59の回転速度を遅くすることができる。このため、支柱部52の上下方向(矢印47に示す方向)での移動速度や移動量をより正確に制御することができる。
このような評価装置30によっても、図1に示した評価装置と同様の効果を得ることができる。
なお、支柱部52は、図11および図12に示すように発熱部ベースプレート45とアーム部39を介して接続された上壁部50に設置されていてもよいが、発熱部ベースプレート45に直接設置されていてもよい。
図13は、図11および図12に示した評価装置の実施の形態2の第1の変形例を示す拡大模式図である。図13を参照して、本発明による評価装置の実施の形態2の第1の変形例を説明する。なお、図13は図12に対応する。
図13を参照して、評価装置の実施の形態2の第1の変形例は、基本的には図11および図12に示した評価装置30と同様の構成を備えるが、発熱部ベースプレート45を上下方向(矢印47に示す方向)に移動させるための機構が異なっている。具体的には、支柱部52は接続部64において回転可能な状態で上壁部50に接続されている。
また、支柱部52には螺旋状のねじ溝からなるねじ溝部63が形成されている。また、このねじ溝部63に噛み合うようにモータ側ギア58が配置されている。モータ側ギア58はモータ56のモータ軸57に接続されている。モータ56は評価装置30における発熱部ベースプレート45と独立した他の部材に固定されている。また、モータ側ギア58と支柱部52のネジ溝部63との接触が維持された状態で、支柱部52はその延在方向に移動可能に支持されている。支柱部52の支持方法は、従来周知の任意の方法を用いることができる。モータ軸57の回転によって、モータ側ギア58が回転し、この結果支柱部52が回転する。この支柱部52の回転に応じて、モータ側ギア58に対する支柱部52の上下方向での相対的な位置が変化することにより、支柱部52とともに発熱部ベースプレート45を上下方向に移動させることができる。このような構成を備える評価装置によっても、図11および図12に示した評価装置と同様の効果を得ることができる。
図14および図15は、図11および図12に示した評価装置の実施の形態2の第2の変形例を示す拡大模式図である。図14および図15を参照して、本発明による評価装置の実施の形態2の第2の変形例を説明する。なお、図15は図12に対応する。また、図14は、図15に示した評価装置の支柱部に形成されたフィンを示している。
図14および図15を参照して、評価装置の実施の形態2の第2の変形例は、基本的には図11および図12に示した評価装置30と同様の構成を備えるが、発熱部ベースプレート45を上下方向(矢印47に示す方向)に移動させるための機構が異なっている。具体的には、支柱部52は接続部64において回転可能な状態で上壁部50に接続されている。また、支柱部52には平面形状が円盤状であって、支柱部52の側壁から外側に延びるように配置されたフランジ状のフィン65が形成されている。フィン65は、支柱部52の延在方向(軸方向)における位置が異なる部分67、68が交互に配置されており、全体として支柱部52の延在方向に波打つような形状になっている。部分67と部分68とを繋ぐフィン65の部分はその表面が滑らかな曲面状になっている。
また、支柱部52の上部には駆動部材としてのステッピングモータ70のモータ軸57が直接接続されている。この結果、ステッピングモータ70のモータ軸57の回転を直接支柱部52に伝えることができる。つまり、モータ軸57が回転することにより、支柱部52も回転する。なお、ステッピングモータ70は、支柱部52とともに上下方向に移動可能になっている。たとえば、ステッピングモータ70が、発熱部ベースプレート45と独立した部材にリニアガイドなどを介して上下方向に移動可能に接続されていてもよい。
そして、上記フィン65の下面(発熱部ベースプレート45に対向する面)に接触するように、支持部66が配置されている。支持部66は、発熱部ベースプレート45と独立した部材(たとえば密閉ケース28など)に固定されている。そして、支柱部52が回転することにより、フィン65も回転するが、そのフィン65の回転にともなって支持部66に接触するフィン65の部分が部分67から部分68になると、当該部分67の下面と部分68の下面との間の、支柱部52の延在方向に沿った方向での距離だけ支柱部52が上方(モータ56側)に持ち上げられる。この結果、発熱部ベースプレート45をベースプレート5から離脱させることができる。そして、ステッピングモータ70を駆動することによりモータ軸57をさらに回転させると、フィン65において支持部66と接触部分が部分68から部分67に変わる。この結果、支柱部52は下方向に自重によって移動する。このようにして、ステッピングモータ70の回転とフィン65と支持部66との接触とによって、発熱部ベースプレート45をベースプレート5から着脱させることができる。このような構成を備える評価装置によっても、図11および図12に示した評価装置と同様の効果を得ることができる。
上述した本発明による評価装置の実施の形態2を用いても、図4〜図9に示したようなデバイス評価方法を実施することができる。
次に、上記の実施の形態と重複するものもあるが本発明の実施例を羅列的に挙げて説明する。
この発明に従ったデバイス評価装置としての評価装置30は、保持部材(発熱部ベースプレート45)と冷却部材(ベースプレート5、ペルチェ素子9、放熱器11、冷媒流路13、熱交換器15、ポンプ14、冷媒17)と加熱部材(ヒータ71)と移動部材40、55と制御部(制御装置29)とを備える。保持部材(発熱部ベースプレート45)は、半導体デバイスを含み電力が供給される被測定体1を保持する。冷却部材は、保持部材(発熱部ベースプレート45)と着脱可能に接触し、保持部材を介して被測定体1の熱を除去するためのものである。加熱部材(ヒータ71)は、被測定体1を加熱する。移動部材40、55は、保持部材(発熱部ベースプレート45)を冷却部材(具体的にはベースプレート5)に対して着脱させるように移動する。制御部(制御装置29)は、冷却部材、加熱部材、および移動部材を制御する。
このようにすれば、移動部材40、55により発熱部ベースプレート45を冷却部材を構成するベースプレート5から隔離した状態にすることができる。このため、ヒータ71によって被測定体1を加熱する場合や被測定体1自体から発熱させる場合には、移動部材40、55によって被測定体1を保持する発熱部ベースプレート45をベースプレート5から離れた状態にできるので、被測定体1からベースプレート5を介して放熱器11に熱が伝わり被測定体1の昇温速度が遅くなる、あるいは被測定体1の昇温が十分できないといった問題の発生を抑制できる。また、被測定体1を冷却する場合には、移動部材40、55によって被測定体1を保持する発熱部ベースプレート45をベースプレート5に接触した状態にすることができる。そのため、被測定体1から発熱部ベースプレート45を介してベースプレート5、ペルチェ素子9および放熱器11へ熱を確実に伝えることができるので、被測定体1の冷却を迅速かつ確実に行なうことができる。
また、被測定体1を昇温するときには、被測定体1とベースプレート5およびペルチェ素子9とが熱的に接続されていない状態になるので、冷却部材を構成するペルチェ素子9が被測定体1の昇温に起因して過度に加熱されることを防止できる。このため、ペルチェ素子9が過度の加熱によって故障する、あるいは寿命が短くなるといった問題の発生を抑制できる。さらに、ペルチェ素子9に対する過度の加熱による影響を抑制できることから、被測定体1の加熱温度を十分高温域に設定することができる。したがって、被測定体1の半導体デバイスがSiCを用いたデバイスのように従来のシリコンを用いたデバイスよりより高温域で動作する場合であっても、被測定体1の動作温度域(従来より高温域)における試験を簡単に実施することができる。
上記評価装置30は、図1などに示すように、電子冷却素子(ペルチェ素子9)と熱的に接続される被測定体1を少なくとも外気から隔離することが可能な密閉ケース28をさらに備えていてもよい。この場合、密閉ケース28の内部の雰囲気ガスの組成を適宜調整することにより、被測定体1の温度が上昇、下降することにともなって被測定体1の表面に結露が発生することを防止できる。この結果、当該結露により被測定体1に故障などの問題が起きることを防止できる。
また、上記評価装置30において、密閉ケース28は被測定体1、電子冷却素子(ペルチェ素子9)、放熱部材の一部(放熱器11、冷媒流路13の放熱器11との接続部)を囲むように形成されていてもよい。この場合、密閉ケース28の内部の雰囲気ガスの組成を適宜調整することにより、被測定体1や電子冷却素子(ペルチェ素子9)、放熱部材(放熱器11や冷媒流路13)などの表面において結露が発生することを防止できる。このため、当該結露によって電子冷却素子や放熱部材などに故障が発生する、あるいは電子冷却素子(ペルチェ素子9)などを正常に動作させることができないため、結果的に試験を正常に行なえないといった問題の発生を防止できる。
上記評価装置30は、被測定体1の温度を測定する温度センサ(熱電対7a)をさらに備えていてもよい。この場合、被測定体1の温度を当該温度センサ(熱電対7a)により測定できるので、被測定体1の温度変化が試験において予定する温度変化と合致しているかどうかを正確にモニターすることができる。また、当該温度センサ(熱電対7a)により被測定体1の温度を正確に測定できるので、当該温度データを評価装置30の制御にフィードバックさせることができる。この結果、評価装置30において正確な温度制御を行なうことができる。
上記評価装置30は、被測定体1に供給される電流を測定する被測定体用電流センサ(被測定体用電源21に接続された電流センサ25)をさらに備えていてもよい。この場合、被測定体1に供給される電流の値を測定することで、当該電流の値に影響を及ぼすような評価装置30や被測定体1の異常を迅速に検出することができる。
たとえば、電流センサ25では電流検出センサとしてホール素子やカレントトランスなどを用いることができる。なお、当該電流センサ25において所定の電流値より高い値の電流値が検出されたとき(過電流が検出されたとき)には、コントローラ26により被測定体1への電力の供給を遮断する。また、同時にコントローラ26により試験が中止され、評価装置30の異常がユーザに報知される。報知手段としては、たとえば評価装置30に設置されるLCDやCRTなどの表示装置に被測定体1へ供給される電流の値が過大になったことを表示してもよいし、または/同時にスピーカなどからアラーム音などを発生させてもよい。
また、電流センサ25において所定の電流値より低い値の電流値が検出されたとき(過小電流が検出されたとき)も、上述の場合と同様に、コントローラ26により被測定体1への電力の供給を遮断する。また、同時にコントローラ26により試験が中止され、評価装置30の異常がユーザに報知される。報知手段としては、上述したような表示装置やスピーカなどを用いてもよい。
上記評価装置30は、移動部材40、55に供給される電流を測定する被測定体用電流センサ(昇降駆動用電源35に接続された電流センサ25)をさらに備えていてもよい。この場合、移動部材40、55に供給される電流の値を測定することで、当該電流の値に影響を及ぼすような評価装置30や移動部材40、55の異常を迅速に検出することができる。
たとえば、電流センサ25では電流検出センサとしてホール素子やカレントトランスなどを用いることができる。なお、当該電流センサ25において所定の電流値より高い値の電流値が検出されたとき(過電流が検出されたとき)には、コントローラ26により移動部材40、55への電力の供給を遮断する。また、同時にコントローラ26により試験が中止され、評価装置30の異常がユーザに報知される。報知手段としては、たとえば評価装置30に設置されるLCDやCRTなどの表示装置に移動部材40、55へ供給される電流の値が過大になったことを表示してもよいし、または/同時にスピーカなどからアラーム音などを発生させてもよい。
また、電流センサ25において所定の電流値より低い値の電流値が検出されたとき(過小電流が検出されたとき)も、上述の場合と同様に、コントローラ26により移動部材40、55への電力の供給を遮断する。また、同時にコントローラ26により試験が中止され、評価装置30の異常がユーザに報知される。報知手段としては、上述したような表示装置やスピーカなどを用いてもよい。
上記評価装置30は、電子冷却素子(ペルチェ素子9)に供給される電流を測定する電子冷却素子用電流センサ(ペルチェ素子用電源23に接続された電流センサ25)をさらに備えていてもよい。この場合、電子冷却素子(ペルチェ素子9)の故障などに伴い、電子冷却素子に供給される電流の値に変化が起きる場合、そのような電子冷却素子の故障に伴う評価装置30の異常を迅速に検出できる。
なお、この電流センサ25において用いる電流検出センサとしては、たとえばホール素子やシャント抵抗などを用いることができる。なお、当該電流センサ25において所定の電流値より高い値の電流値が検出されたとき(過電流が検出されたとき)には、コントローラ26によりペルチェ素子9および被測定体1への電力の供給を遮断する。また、同時にコントローラ26により試験が中止され、評価装置30の異常がユーザに報知される。
また、電流センサ25において所定の電流値より低い値の電流値が検出されたとき(過小電流が検出されたとき)も、上述の場合と同様に、コントローラ26によりペルチェ素子9および被測定体1への電力の供給を遮断する。また、同時にコントローラ26により試験が中止され、評価装置30の異常がユーザに報知される。報知手段としては、上述したような表示装置やスピーカなどを用いてもよい。
上記評価装置30において、冷却部材は、保持部材(発熱部ベースプレート45)と着脱可能に接触する表面部分(ベースプレート5の上部表面部分)と、当該表面部分と電子冷却素子(ペルチェ素子9)を介して接続されたベース部材(放熱器11)と、ベース部材(放熱器11)から熱を除去するための冷媒17とを含んでいてもよい。制御部(制御装置29)は電子冷却素子(ペルチェ素子9)に供給される電力を制御可能である。上記評価装置30は、冷媒17の温度を測定するための冷媒用温度センサ(冷媒流路13に設置された温度センサ16)をさらに備えていてもよい。この場合、冷媒用の温度センサ16によって冷媒17の温度をモニターできるので、放熱部材において発生した異常(たとえば冷媒流路13などからの冷媒17の漏洩により冷媒量が減少することにより冷却効率が低下した場合など)を迅速に検出することができる。
なお、上述した温度センサ16として熱電対などを用いることができる。そして、温度センサ16において設定温度以上の高い温度を検出したときには、コントローラ26により被測定体1およびペルチェ素子9への電力の供給を遮断する。また、同時にコントローラ26により試験が中止され、評価装置30の異常がユーザに報知される。報知手段としては、上述したような表示装置やスピーカなどを用いてもよい。
上記評価装置30において、被測定体用電源21、ヒータ駆動用電源22、ペルチェ素子用電源23、冷却系電源24、昇降駆動用電源35のそれぞれには、これらの電源への過大な負荷から装置を保護するためにヒューズを設定しておくことが好ましい。この結果、評価装置30が過電流などにより破損することを防止できる。
上記評価装置30において、制御部(制御装置29)は、被測定体1へ供給される電力および/またはヒータ71へ供給される電力をPWM制御または電圧制御により制御可能であってもよい。この場合、被測定体1やヒータ71から発生する熱量を細かく制御することが可能になる。したがって、被測定体1での温度を相対的に高温状態あるいは相対的に低温状態で温度一定の状態に高い精度で保つことができる。
上記評価装置30において、制御部(制御装置29)は、電子冷却素子(ペルチェ素子9)へ供給される電力をPWM制御または電圧制御により制御可能であってもよい。この場合、電子冷却素子(ペルチェ素子9)における冷却能力を細かく制御することができる。したがって、被測定体1の温度制御を高精度に行なうことができる。
上記評価装置30は、電子冷却素子(ペルチェ素子9)を放熱部材(放熱器11の上部表面)へ接続固定する固定部材をさらに備えていてもよい。この場合、固定部材(たとえばペルチェ素子9の形成されたフランジ部と、当該フランジ部および放熱器11とを接続固定する固定用ネジなど)により電子冷却素子(ペルチェ素子9)を放熱部材(放熱器11)へ確実に接続固定することができる。
上記評価装置30では、複数の被測定体1を発熱部ベースプレート45に設置してもよい。この場合、複数の被測定体1に対して同時に評価試験(サーマルサイクル試験)を行なうことができる。たとえば、図1に示した評価装置30では、発熱部ベースプレート45の上部表面上に複数の被測定体1を並べて配置してもよい。この場合、発熱部ベースプレート45の上面においてそれぞれの被測定体1の下面と対向する位置に溝(凹部)を形成し、当該溝の内部にそれぞれ熱電対を配置することが好ましい。このようにすれば、個々の被測定体1の温度を正確に測定しながら評価試験を行なうことができる。
上記評価装置30では、図1に示すように被測定体1は発熱部ベースプレート45およびベースプレート5を介して電子冷却素子(ペルチェ素子9)と接続されていてもよい。発熱部ベースプレート45およびベースプレート5の平面形状は被測定体1の平面形状より大きくてもよい。この場合、被測定体1から発生した熱を発熱部ベースプレート45やベースプレート5である程度拡散させた上で、電子冷却素子(ペルチェ素子9)へ伝達することができる。そのため、電子冷却素子(ペルチェ素子9)において単位面積当りの冷却能力が余り大きくないような場合、発熱部ベースプレート45やベースプレート5によって熱を伝える面積を大きくした上で、当該ベースプレート5に接続される電子冷却素子(ペルチェ素子9)の吸熱面の面積を大きくすることで、十分な冷却能力を確保することができる。
この発明に従ったデバイス評価方法は、上記評価装置30を用いたデバイス評価方法であって、図5に示すように、被測定体1を保持部材(発熱部ベースプレート45)により保持する工程(被測定体準備工程(S100))と、テスト工程(S200)とを備える。テスト工程(S200)では、移動部材40、55を駆動することによって保持部材(発熱部ベースプレート45)を冷却部材(ベースプレート5)から隔離した状態で加熱部材(ヒータ71)に電力を供給することにより、被測定体1の温度を上昇させる加熱工程(昇温工程(S210))と、移動部材40、55を駆動することによって保持部材(発熱部ベースプレート45)を冷却部材(ベースプレート5)に接触した状態で、被測定体1の熱を冷却部材(ベースプレート5、ペルチェ素子9、放熱器11、冷媒17)へ伝達することにより、被測定体1を冷却する冷却工程(S220)とを、1回以上繰返すように、冷却部材、加熱部材および移動部材を制御部(制御装置29)により制御する。
このようにすれば、被測定体1が冷却部材を構成するベースプレート5に熱的に接続されていない状態で被測定体1の昇温を行なうことができるので、冷却部材を構成するペルチェ素子9が過度に加熱されることを防止しながら被測定体1の温度を効率的に昇温する一方、被測定体1を冷却する場合には保持部材(発熱部ベースプレート45)を介して被測定体1と冷却部材とを熱的に接続することにより、被測定体1の熱を冷却部材へ伝達することによって、被測定体1に対するサーマルサイクル試験を簡便に行なうことができる。
上記デバイス評価方法において、制御部(制御装置29)による加熱部材(ヒータ71)および冷却部材(電子冷却素子としてのペルチェ素子9など)の制御にPWM制御または電圧制御を用いてもよい。この場合、PWM制御または電圧制御によって、被測定体1からの発熱量およびペルチェ素子9での吸熱量(つまり放熱器11へ伝達される熱量)を正確に制御することができる。したがって、サーマルサイクル試験において高温域および低温域での温度一定の条件を容易に実現できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に従ったデバイス評価装置およびデバイス評価方法は、特に従来のシリコン基板を用いた半導体デバイスよりも高温域で使用されるようなデバイス(たとえばSiCを用いたデバイス)のサーマルサイクル試験を行なう場合に好適に用いられる。
本発明に従った評価装置の実施の形態1の模式図である。 図1に示した評価装置における被測定体を搭載した発熱部ベースプレートの平面模式図である。 図2の線分III−IIIにおける断面模式図である。 図1に示した評価装置を用いたデバイス評価方法を示すフローチャートである。 図4に示したフローチャートにおけるテスト工程の内容を示すフローチャートである。 本発明によるデバイス評価方法の一例におけるテスト工程を示すフローチャートである。 図6に示したフローチャートに従ったテスト工程における電源のON/OFFや温度条件の推移を示すタイミングチャートである。 本発明によるデバイス評価方法の一例におけるテスト工程を示すフローチャートである。 図8に示したフローチャートに従ったテスト工程における電源のON/OFFや電圧条件の変更の推移、および温度条件の推移を示すタイミングチャートである。 図1に示した評価装置の実施の形態1の変形例を示す模式図である。 本発明に従った評価装置の実施の形態2の模式図である。 図11に示した評価装置における移動部材を示す拡大模式図である。 図11および図12に示した評価装置の実施の形態2の第1の変形例を示す拡大模式図である。 図11および図12に示した評価装置の実施の形態2の第2の変形例を示す拡大模式図である。 図11および図12に示した評価装置の実施の形態2の第2の変形例を示す拡大模式図である。
符号の説明
1 被測定体、3 グリス、5 ベースプレート、7a,7b 熱電対、9 ペルチェ素子、10 フランジ部、11 放熱器、12 固定用ネジ、13 冷媒流路、14 ポンプ、15 熱交換器、16 温度センサ、17 冷媒、18a,18b 押え部材、19 支持部材、20 固定部材、21 被測定体用電源、22 ヒータ駆動用電源、23 ペルチェ素子用電源、24 冷却系電源、25 電流センサ、26 コントローラ、28 密閉ケース、29 制御装置、30 評価装置、35 昇降駆動用電源、38 被覆材、39 アーム部、40,55 移動部材、41 ソレノイドコイル、45 発熱部ベースプレート、47,61,62 矢印、50 上壁部、52 支柱部、56 モータ、57 モータ軸、58 モータ側ギア、59 中継ギア、60,63 ねじ溝部、64 接続部、65 フィン、66 支持部、67,68 部分、70 ステッピングモータ、71 ヒータ、72 固定部、73 熱電対用溝、74 ヒータ用溝、75 絶縁体、76 金属抵抗体。

Claims (11)

  1. 半導体デバイスを含み電力が供給される被測定体を保持する保持部材と、
    前記保持部材と着脱可能に接触し、前記保持部材を介して前記被測定体の熱を除去するための冷却部材と、
    前記被測定体を加熱する加熱部材と、
    前記保持部材を前記冷却部材に対して着脱させるように移動する移動部材と、
    前記冷却部材、前記加熱部材、および前記移動部材を制御する制御部とを備える、デバイス評価装置。
  2. 前記被測定体を少なくとも外気から隔離することが可能な密閉ケースをさらに備える、請求項1に記載のデバイス評価装置。
  3. 前記被測定体の温度を測定する温度センサをさらに備える、請求項1または2に記載のデバイス評価装置。
  4. 前記被測定体に供給される電流を測定する被測定体用電流センサをさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のデバイス評価装置。
  5. 前記制御部は、前記被測定体へ供給される電力をPWM制御または電圧制御により制御可能である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のデバイス評価装置。
  6. 前記制御部は、前記加熱部材へ供給される電力をPWM制御または電圧制御により制御可能である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のデバイス評価装置。
  7. 前記冷却部材は、前記保持部材と着脱可能に接触する表面部分と、前記表面部分と電子冷却素子を介して接続されたベース部材と、前記ベース部材から熱を除去するための冷媒とを含み、
    前記制御部は前記電子冷却素子に供給される電力を制御可能であり、
    前記冷媒の温度を測定するための冷媒用温度センサをさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載のデバイス評価装置。
  8. 前記電子冷却素子に供給される電流を測定する電子冷却素子用電流センサをさらに備える、請求項7に記載のデバイス評価装置。
  9. 前記制御部は、前記電子冷却素子へ供給される電力をPWM制御または電圧制御により制御可能である、請求項7または8に記載のデバイス評価装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のデバイス評価装置を用いたデバイス評価方法であって、
    前記被測定体を前記保持部材により保持する工程と、
    前記移動部材を駆動することによって前記保持部材を前記冷却部材から隔離した状態で前記加熱部材に電力を供給することにより、前記被測定体の温度を上昇させる加熱工程と、前記移動部材を駆動することによって前記保持部材を前記冷却部材に接触した状態で、前記被測定体の熱を前記冷却部材へ伝達することにより、前記被測定体を冷却する冷却工程とを、1回以上繰返すように、前記冷却部材、前記加熱部材および前記移動部材を前記制御部により制御するテスト工程と、を備えるデバイス評価方法。
  11. 前記制御部による前記加熱部材および前記冷却部材の制御にPWM制御または電圧制御を用いる、請求項10に記載のデバイス評価方法。
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