JP2002267714A - 半導体素子のエージング試験用治具 - Google Patents

半導体素子のエージング試験用治具

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JP2002267714A
JP2002267714A JP2001065676A JP2001065676A JP2002267714A JP 2002267714 A JP2002267714 A JP 2002267714A JP 2001065676 A JP2001065676 A JP 2001065676A JP 2001065676 A JP2001065676 A JP 2001065676A JP 2002267714 A JP2002267714 A JP 2002267714A
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jig
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JP2001065676A
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Takehide Ikeda
剛英 池田
Akira Iketani
晃 池谷
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験すべき半導体素子の数が増えても、ま
た、一つの恒温槽内に仕様の異なる複数の半導体素子を
収容しても、精度のよいエージング試験を能率よく安価
に行うことができる。 【解決手段】 素子エージング用ベース11に、複数の
エージング試験用の半導体素子13を実装するための複
数の半導体素子ソケット15と、半導体素子13に試験
用電流を供給することにより半導体素子13から発生す
る熱を放熱する放熱体21とを備えた半導体素子のエー
ジング試験用治具において、前記素子エージング用ベー
ス11に、前記半導体素子13の温度を恒温槽内におい
て設定された試験温度になるよう調整するための温調熱
交換部材であるヒータ線28を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子のエージ
ング試験用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信用の半導体レーザやIC、LSI
等の電子回路に用いられる電界効果トランジスタ(FE
T)等の半導体素子は、その製作後に信頼性評価を行う
ため、この素子を高温の試験用恒温槽内に収容し、この
素子に通電しながら特性(エージング)試験を行うこと
が一般に行われている。
【0003】従来のエージング試験用治具の構成を図9
乃至図13により説明する。図9はその試験用治具に半
導体素子を実装した状態を示す一部断面正面図、図10
はその試験用治具の平面図、図11はその試験用治具に
おいて、固定板を外した状態の底面図、図12はその試
験用治具において、固定ねじ具を省略した右側面図、図
13はその試験用治具において、固定ねじ具の左側面図
である。
【0004】従来のエージング試験用治具は、これら図
に示すように、素子エージング用ベース1に、複数のエ
ージング試験用の半導体素子2を実装するための半導体
素子ソケット3とこのソケット3に電気的に接続されて
半導体素子2に試験用電流を供給するための給電コネク
タ4を取り付け、更に、半導体素子2に試験用電流を供
給することにより発生する熱を放熱するためのフィン型
放熱部6及びヒートパイプ7からなる放熱体5を配設し
て構成されている。なお、8は半導体素子ソケットに実
装された半導体素子2を素子エージング用ベース1に押
し付けて固定する固定板、9はエージング試験用治具を
恒温槽(図示せず)の内部隔壁に固定するための固定ね
じ具、10はエージング試験用治具の位置決めピンであ
る。
【0005】この試験用治具を用いて半導体素子2のエ
ージング試験を行うには、先ず、エージング試験用治具
の半導体素子ソケット3に半導体素子2を実装し、固定
板8で押さえて固定する。次に、このエージング試験用
治具を恒温槽(図示せず)の内部隔壁に位置決めピン1
0で位置決めし、固定ねじ具9で取り付けて恒温槽内に
収容する。次に、前記給電コネクタ4に、ケーブルコネ
クタ(図示せず)を差し込んで給電ケーブル(図示せ
ず)を接続する。次に、前記恒温槽内の雰囲気温度を設
定された試験温度になるまで加熱してその温度に保持
し、給電ケーブルから半導体素子2に試験用電流を流
し、半導体素子2のエージング試験を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】半導体素子2を恒温槽
内に収容し、この半導体素子2に試験用電流を流してエ
ージング試験を行うと、半導体素子2が自己発熱して温
度上昇してくる。そこで、半導体素子2から発生した熱
を素子エージング用ベース1に伝達させ、更に放熱体5
のフィン型放熱部6及びヒートパイプ7から放熱させて
該素子2の温度上昇を押え、一定の試験温度に保持され
るようにしている。
【0007】しかしながら、近年、半導体素子の試験の
能率を高める必要から、エージング試験用治具に実装す
る半導体素子2の数が10〜20個程度と多くなり、ま
た、一つの恒温槽内に収容するエージング試験用治具の
数も5〜15個程度と多くなってきている。このため、
半導体素子2の通電容量及び発熱量が増加し、半導体素
子2の温度が試験温度より高くなり、試験の精度が低下
してくる問題があった。特に、半導体素子2を高密度に
実装した場合には、その分発熱量も増え、試験温度との
差も大きくなるので、試験精度が更に低下し、エージン
グ試験を行うことが出来なくなる。
【0008】また、試験用治具毎に種類、容量等の仕様
の異なる複数の半導体素子を実装した複数のエージング
試験用治具を一つの恒温槽内に収容し、半導体素子のエ
ージング試験を一括して行うこともあるが、試験用治具
毎に半導体素子の発熱量や試験温度の異なる場合が生
じ、一つの恒温槽内で、精度のよいエージング試験を一
括して行うことが難しい。このため、一つの恒温槽内に
収容し得るエージング試験用治具の数が制限され、エー
ジング試験に手間と時間がかかり、作業能率が低下し
て、試験に要する費用が高くなるという問題があった。
【0009】本発明は前記の課題を解決し、試験すべき
半導体素子の数が増えても、精度のよいエージング試験
を行うことができ、また、一つの恒温槽内に仕様の異な
る複数の半導体素子を収容しても、精度のよいエージン
グ試験を一括して能率よく安価に行うことができる半導
体素子のエージング試験用治具を提供するものである。
【0010】前記の課題を解決する本発明の半導体素子
のエージング試験用治具は、素子エージング用ベース
に、複数のエージング試験用の半導体素子を実装するた
めの複数の半導体素子ソケットと、半導体素子に試験用
電流を供給することにより半導体素子から発生する熱を
放熱するための放熱体とを備えたものにおいて、前記素
子エージング用ベースに、前記半導体素子の温度を恒温
槽内において設定された試験温度になるよう調整するた
めの温調熱交換部材を設けた構成になっている。
【0011】前記の構成によると、エージング試験用治
具に実装する半導体素子の数を多くして高密度に実装
し、或いは、一つの恒温槽内に収容するエージング試験
用治具の数が多くなり、個々の半導体素子から発生する
熱の総量が増えても、半導体素子の自己発熱による温度
上昇を抑えて、その温度を設定された試験温度に速やか
に調整することが可能になり、半導体素子のエージング
試験を精度よく行うことができる。
【0012】また、試験用治具毎に種類、容量等の仕様
の異なる複数の半導体素子を実装した複数のエージング
試験用治具を一つの恒温槽内に収容してこれら半導体素
子のエージング試験を行う際、試験用治具毎に半導体素
子の発熱量や試験温度の異なる場合が生じても、エージ
ング試験用治具毎に設けた温調熱交換部材で、各エージ
ング試験用治具に実装した半導体素子の温度を設定され
た試験温度に調整することが可能になる。従って、一つ
の恒温槽内で、仕様の異なる複数の半導体素子に対して
精度のよいエージング試験を一括して行うことが容易に
なり、エージング試験の手間と時間が省け、作業能率が
向上し、試験に要する費用を低減させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明に係る半導体素
子のエージング試験用治具に半導体素子を実装した状態
を示す一部断面正面図、図2はその試験用治具の平面
図、図3はその試験用治具において、固定板を外した状
態の底面図、図4はその試験用治具において、固定ねじ
具を省略した右側面図、図5はその試験用治具におい
て、固定ねじ具の左側面図、図6はその試験用治具にお
いて、X−X線矢視拡大断面図である。
【0014】これら図1乃至図6において、例えば、ア
ルミニウム製の熱伝導性材料で出来た長方形板状の素子
エージング用ベース11のほぼ中央部には、例えば、2
0個のエージング試験用の半導体素子13を実装するた
めに、20個の半導体素子ソケット15がこのベース1
1の長さ方向に10列及び幅方向に2列に整列して取り
付けられる。なお、素子エージング用ベース11は銅、
ステンレス鋼等の熱伝導部材で形成するようにしてもよ
い。エージング試験に供される半導体素子13は半導体
レーザや電界効果トランジスタ(FET)等が用いられ
る。
【0015】また、素子エージング用ベース11には、
前記半導体素子ソケット15にリード線(図示せず)に
より電気的に接続されて半導体素子13に試験用電流を
供給するための多端子型の給電コネクタ17がブラケッ
ト19を介して取り付けられる。
【0016】また、前記半導体素子ソケット15の取付
け位置部分における素子エージング用ベース11には、
半導体素子2に試験用電流を供給することにより半導体
素子2から発生する熱を放熱するために、例えば、フィ
ン型放熱部23とヒートパイプ25とからなる放熱体2
1が配設される。
【0017】フィン型放熱部23は、素子エージング用
ベース11の上面から上方へ離れる方向へ所定間隔をお
いて多段に積み重なるように、且つ、素子エージング用
ベース11の両側面から幅方向の内側へ向き合うように
突出して配置した複数の放熱フィン24を備え、前記ベ
ース11に溶接、ボルト等により取り付けられる。
【0018】ヒートパイプ25は、図4に示すように、
略U形状に形成され、中間部の蒸発領域(吸熱領域)2
5Aが素子エージング用ベース11の長さ方向に隣接す
る複数(図示のものは4個)の半導体素子ソケット15
間に位置して素子エージング用ベース11に取り付けら
れ、両端部の凝縮領域(放熱領域)25Bがフィン型放
熱部23の放熱フィン24近傍に取り付けられ、素子エ
ージング用ベース11の長さ方向に沿って複数個(図示
のものは9個)配設される。そして、半導体素子ソケッ
ト15とフィン型放熱部23とを熱的に接続して、試験
用電流を供給することにより半導体素子13から発生し
た熱を放熱体21のフィン型放熱部23へ速やかに移動
して放熱させる機能を有する。なお、ヒートパイプ25
は、パイプ本体の内周面に多孔体等で出来たウイックが
取り付けられ、水その他の蒸発し易い作動液が封入され
て構成されており、外径が4、5mm程度以下と細径で
高速熱移動が可能であり、スペースを取らない高性能の
マイクロヒートパイプを用いるのが好ましい。
【0019】更に、素子エージング用ベース11の下面
(放熱体21が設けられる側と反対側の面)、即ち、半
導体素子ソケット15に半導体素子13を実装する側の
面には、図1、図3及び図6に示すように、素子エージ
ング用ベース11の長さ方向に沿ってW形状に蛇行する
U形状の凹溝27が形成され、この凹溝27に、前記半
導体素子13の温度を恒温槽(図示せず)内において設
定された試験温度になるよう調整するためのヒータ線2
8(温調熱交換部材)が挿着される。ヒータ線28の両
端末は素子エージング用ベース11に設けられたヒータ
線用コネクタ29を介してケーブル31により温度調整
器33に接続される。
【0020】また素子エージング用ベース11の半導体
素子ソケット15が取り付けられる箇所の長さ方向のほ
ぼ中央部には、該ベース11の温度、換言すれば、半導
体素子ソケット15に実装された半導体素子13の温度
を測定するための、例えば、熱電対、サーミスタ等より
なる温度センサ35が取り付けられる。この温度センサ
35は素子エージング用ベース11に設けられた温度セ
ンサ用コネクタ37を介して信号線39により、前記温
度調整器33に接続される。
【0021】なお、41は半導体素子ソケット15に実
装された半導体素子13を素子エージング用ベース11
に押し付けて固定すると共に、半導体素子13の熱を該
ベース11に効率よく熱伝達するための長方形板状の固
定板であり、半導体素子13の挿着用孔41Aが半導体
素子13の実装位置に合わせて20個形成されている。
43はエージング試験用治具を恒温槽(図示せず)の内
部隔壁に固定するための固定ねじ具、45はエージング
試験用治具の位置決めピンである。本実施形態のエージ
ング試験用治具は前記のような構成になっている。な
お、前記実施形態では、ヒータ線28を素子エージング
用ベース11の下面に形成した凹溝27に挿着したが、
該ベース11に埋設してもよい。また、ヒータ線28を
放熱体21のフィン型放熱部23側に配設するようにし
てもよい。
【0022】次に、前記実施形態のエージング試験用治
具を用いて半導体素子13のエージング試験を行う方法
を説明する。先ず、一つのエージング試験用治具の半導
体素子ソケット15に必要数、例えば、20個のエージ
ング試験用の半導体素子13を実装し、固定板41で前
記ベース11側に押し付けて固定する。次に、このエー
ジング試験用治具を恒温槽(図示せず)内の内部隔壁に
位置決めピン45で位置決めし、固定ねじ具43で取り
付けて恒温槽内に収容する。一括して試験すべき半導体
素子13がエージング試験用治具に実装できる数より多
い場合とか、種類、容量等の仕様の異なる半導体素子1
3を一括して同時に試験する場合には、別のエージング
試験用治具に適応する半導体素子13を実装して、同様
に前記恒温槽内の所定位置に収容する。次に、一つ又は
複数のエージング試験用治具の給電コネクタ17に、ケ
ーブルコネクタ(図示せず)を差し込んで給電ケーブル
(図示せず)を接続する。また、恒温槽の所定箇所には
予め温度調整器33を設置しておき、これとヒータ線用
コネクタ29とをケーブル31で接続し、これと温度セ
ンサ用コネクタ37とを信号線39でそれぞれ接続す
る。
【0023】このような準備が終了した後、恒温槽内の
雰囲気を加熱して、所定の雰囲気温度になるよう温度制
御装置(図示せず)で制御する。この雰囲気温度は、恒
温槽内に収容するエージング試験用治具が一つの場合に
は、該治具に実装した半導体素子13の設定された試験
温度、例えば60℃から、これら半導体素子13の自己
発熱によって生じる温度上昇分より大きい温度値を差し
引いた低めの温度、例えば、55℃に設定して保持す
る。また、恒温槽内に収容するエージング試験用治具が
複数の場合の前記雰囲気温度は、恒温槽内で一括して試
験する複数の半導体素子13の中で、一番低く設定され
た試験温度を有する半導体素子13の試験温度を基準に
し、その試験温度から、これら半導体素子13の自己発
熱によって生じる温度上昇分より大きい温度値を差し引
いた低めの温度に設定して保持する。
【0024】次に、前記温度調整器33からケーブル3
1を通してヒータ線28に通電し、ヒータ線28を発熱
させ、素子エージング用ベース11を介してこれに実装
した複数の半導体素子13の温度を設定された試験温
度、例えば、60℃にまで上昇させ、この温度に保持す
る。
【0025】次に、前記給電コネクタ17を通して、エ
ージング試験用治具に実装した複数の半導体素子13に
通電して試験電流を流し、試験温度下における半導体素
子13のエージング試験を実施する。試験用の半導体素
子13が、例えば、半導体レーザの場合には、この半導
体レーザから投光される光ビームを恒温槽に内蔵される
フォトダイオード(受光素子)で受光し、試験電流(駆
動電流)を制御することにより得られる光ビームの出力
値(強さ等)を計測回路(図示せず)で処理し、その光
出力特性をコンピュータのモニタで表示する等して特性
評価等のエージング試験を行う。
【0026】ところで、半導体素子13は通電により自
己発熱し、時間の経過に伴い徐々に温度上昇し、半導体
素子13の設定された試験温度よりも高くなってくる。
そこで、半導体素子13の温度を素子エージング用ベー
ス11に取り付けた温度センサ35で測定し、この測定
信号を信号線39により温度調整器33に送る。温度調
整器33内では、その測定温度と予め設定された試験温
度とを比較し、その温度差がなくなるように、ヒータ線
28に流れる電流を小さくし、ヒータ線28の発熱量を
減少させる。そして、素子エージング用ベース11を介
して半導体素子13へ伝達される熱量を減少させ、半導
体素子13の温度を降下させ、設定された試験温度、例
えば、60℃に制御する。
【0027】外乱その他の要因で半導体素子13の温度
が試験温度から降下した場合には、前記と逆の制御操作
でヒータ線28の電流を大きくし、ヒータ線28の発熱
量を増加させ、半導体素子13の温度を試験温度にまで
上昇させてその温度に制御する。恒温槽内に複数のエー
ジング試験用治具を収容する場合には、試験用治具毎に
設定された試験温度に半導体素子13の温度を独立して
制御することが可能である。前記実施形態のエージング
試験用治具によれば、半導体素子の温度を設定された試
験温度に調整することが容易で、半導体素子のエージン
グ試験を精度よく行うことができる。
【0028】前記実施形態のエージング試験用治具で
は、半導体素子13の温度を恒温槽内において設定され
た試験温度になるよう調整するための温調熱交換部材と
してヒータ線28を用いたが、ヒータ線28以外のもの
を用いることも可能である。例えば、図7に示すもの
は、温調熱交換部材として冷却ファン47を用いたもの
である。この冷却ファン47は、素子エージング用ベー
ス11に放熱体21のフィン型放熱部23を介して放熱
フィン24と対向するように設けるのが好ましい。
【0029】温調熱交換部材として冷却ファン47を用
いたエージング試験用治具で半導体素子13のエージン
グ試験を行う場合、恒温槽内の雰囲気温度は、恒温槽内
に収容するエージング試験用治具が一つのときには、該
治具に実装した半導体素子13の設定された試験温度、
例えば60℃と同温度に設定して保持する。また、恒温
槽内に収容するエージング試験用治具が複数の場合の前
記雰囲気温度は、恒温槽内で一括して試験する複数の半
導体素子13の中で、一番高く設定された試験温度を有
する半導体素子13の試験温度を基準にして、その試験
温度と同温度に設定して保持する。そして、その試験温
度よりも低い試験温度で試験する半導体素子13を実装
したエージング試験用治具に対しては、該治具毎に設け
た冷却ファン47を駆動して、その半導体素子13の温
度を該試験に適応した試験温度(恒温槽の雰囲気温度よ
り低い温度)にまで下げて保持する。
【0030】その後、前記実施形態のエージング試験用
治具による試験方法と同様に、複数の半導体素子13に
通電して試験電流を流し、試験温度下における半導体素
子13のエージング試験を実施する。そして、試験時間
の経過に伴い、半導体素子13の温度が自己発熱により
上昇し、試験時間の経過に伴い徐々に温度上昇し、半導
体素子13の設定された試験温度よりも高くなってく
る。そこで、半導体素子13の温度を素子エージング用
ベース11に取り付けた温度センサ35で測定し、温度
調整器33において、その測定温度と予め設定された試
験温度とを比較し、その温度差がなくなるように、冷却
ファン47の回転数を上げ、冷風量を増加させる。これ
により、放熱体21の温度を低下させ、半導体素子13
から素子エージング用ベース11を介して放熱体21に
伝達される放熱量を増加させ、半導体素子13の温度を
降下させ、設定された試験温度に制御する。恒温槽内に
複数のエージング試験用治具を収容する場合には、試験
用治具毎に設定された試験温度まで下がるように、半導
体素子13の温度を独立して制御することができる。
【0031】なお、恒温槽内の雰囲気温度をどの半導体
素子13に対する試験温度より高く設定しておき、冷却
ファン47を駆動して、エージング試験用治具毎に適応
する試験温度にまで半導体素子13の温度を下げ、冷却
ファン47の回転数を増減制御しながら、半導体素子1
3の温度をその半導体素子に適応する試験温度に常時制
御するようにしてもよい。このように温調熱交換部材と
して冷却ファン47を用いても、前記ヒータ線28を用
いたものと同様に、半導体素子の温度を設定された試験
温度に調整することが容易で、半導体素子のエージング
試験を精度よく行うことができる。
【0032】温調熱交換部材としては、前記冷却ファン
47に代えて水冷、油冷、液化ガス等の冷却流体ジャケ
ット(図示せず)を用いるようにしてもよい。
【0033】更に、温調熱交換部材として、図8に示す
ようなペルチェ素子(熱電素子)49を用いることもで
きる。このペルチェ素子49も素子エージング用ベース
11に設けられる。具体的には、該ベース11に設けた
放熱体21におけるフィン型放熱部23の放熱フィン2
4の裏側(ヒートパイプ25側)に取り付けられる。ペ
ルチェ素子49は、P型熱電半導体素子49AとN型熱
電半導体素子49Bとを交互に、且つ、並列に配列し
て、両素子49A及び49Bを銅電極箔49Cで溶着し
て直列に接続してπ型直列回路を構成してなるものであ
る。そして、直流電流をP型熱電半導体素子49Aから
N型熱電半導体素子49Bに向かって流すと、ペルチェ
効果により、ヒータ線28のような半導体素子13を加
熱する発熱体として機能し、反対に直流電流をN型熱電
半導体素子49BからP型熱電半導体素子49Aに向か
って流すと、冷却ファン47のような半導体素子13を
冷却する冷却体として機能する。
【0034】従って、このペルチェ素子49を用いるこ
とにより、恒温槽内において、半導体素子13のエージ
ング試験を行う際、温度センサ35で半導体素子13の
温度を測定し、測定温度がその半導体素子13の設定さ
れた試験温度より高くなった場合には、ペルチェ素子4
9のπ型直列回路において、N型熱電半導体素子49B
からP型熱電半導体素子49Aに向けて直流電流を流
し、半導体素子13の温度を降下させて試験温度に制御
する。
【0035】また、半導体素子13の温度が試験温度よ
り低くなった場合には、ペルチェ素子49のπ型直列回
路に流す電流の方向を反転させて、P型熱電半導体素子
49AからN型熱電半導体素子49Bに向けて直流電流
を流し、半導体素子13の温度を上昇させて試験温度に
制御する。このように温調熱交換部材として、ペルチェ
素子49のような加熱と冷却の両方の機能を有するもの
を用いると、半導体素子13の温度制御が更に容易にな
るほか、エージング試験用治具を小型化することがで
き、恒温槽内により多く収容することが可能になるので
好ましい。なお、図示しないが、温調熱交換部材として
は、冷却ファン又は水冷ジャケットとヒータ線とを組み
合わせたものを用いて、半導体素子13の温度を制御す
るようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エージング試験用治具の素子エージング用ベースに、前
記半導体素子の温度を恒温槽内において設定された試験
温度になるよう調整するための温調熱交換部材を設けた
ので、半導体素子が自己発熱により試験温度より上昇し
ても、この温度上昇を抑えて、その温度を設定された試
験温度に速やかに調整することが可能になり、半導体素
子のエージング試験を精度よく行うことができる。
【0037】また、試験用治具毎に種類、容量等の仕様
の異なる複数の半導体素子を実装した複数のエージング
試験用治具を一つの恒温槽内に収容してこれら半導体素
子のエージング試験を行う際、試験用治具毎に半導体素
子の発熱量や試験温度の異なる場合が生じても、エージ
ング試験用治具毎に設けた温調熱交換部材で、各エージ
ング試験用治具に実装した半導体素子の温度を設定され
た試験温度に調整することが可能になるので、一つの恒
温槽内で、仕様の異なる複数の半導体素子に対して精度
のよいエージング試験を一括して行うことが容易にな
り、エージング試験の手間と時間が省け、作業能率が向
上し、試験に要する費用を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体素子のエージング試験用治
具に半導体素子を実装した状態を示す一部断面正面図で
ある。
【図2】前記試験用治具の平面図である。
【図3】前記試験用治具において、固定板を外した状態
の底面図である。
【図4】前記試験用治具において、固定ねじ具を省略し
た右側面図である。
【図5】前記試験用治具において、固定ねじ具の左側面
図である。
【図6】前記試験用治具において、X−X線矢視拡大断
面図である。
【図7】前記試験治具の温調熱交換部材として冷却ファ
ンを用いた例を示す説明図である。
【図8】前記試験用治具の温調熱交換部材としてペルチ
ェ素子を用いた例を示す説明図である。
【図9】従来のエージング試験用治具に半導体素子を実
装した状態を示す一部断面正面図である。
【図10】図9に示す従来の試験用治具の平面図であ
る。
【図11】図9に示す試験用治具において、固定板を外
した状態の底面図である。
【図12】図9に示す試験用治具において、固定ねじ具
を省略した右側面図である。
【図13】図9に示す試験用治具において、固定ねじ具
の左側面図である。
【符号の説明】
11 素子エージング用ベース 13 半導体素子 15 半導体素子ソケット 17 給電コネクタ 19 ブラケット 21 放熱体 23 フィン型放熱部 24 放熱フィン 25 ヒートパイプ 25A 蒸発領域 25B 凝縮領域 27 凹溝 28 ヒータ線 29 ヒータ線用コネクタ 31 ケーブル 33 温度調整器 35 温度センサ 37 温度センサ用コネクタ 39 信号線 41 固定板 41A 挿着用孔 43 固定ねじ具 45 位置決めピン 47 冷却ファン 49 ペルチェ素子 49A P型熱電半導体素子 49B N型熱電半導体素子 49C 銅電極箔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素子エージング用ベースに、複数のエー
    ジング試験用の半導体素子を実装するための複数の半導
    体素子ソケットと、半導体素子に試験用電流を供給する
    ことにより半導体素子から発生する熱を放熱するための
    放熱体とを備えた半導体素子のエージング試験用治具に
    おいて、前記素子エージング用ベースに、前記半導体素
    子の温度を恒温槽内において設定された試験温度になる
    よう調整するための温調熱交換部材を設けたことを特徴
    とする半導体素子のエージング試験用治具。
  2. 【請求項2】 前記温調熱交換部材は冷却ファン又は水
    冷ジャケットからなることを特徴とする請求項1記載の
    半導体素子のエージング試験用治具。
  3. 【請求項3】 前記温調熱交換部材はヒータ線からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体素子のエージン
    グ試験用治具。
  4. 【請求項4】 前記温調熱交換部材は、冷却ファン又は
    水冷ジャケットとヒータ線とを組み合わせたものからな
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体素子のエージ
    ング試験用治具。
  5. 【請求項5】 前記温調熱交換部材はペルチェ素子から
    なることを特徴とする請求項1記載の半導体素子のエー
    ジング試験用治具。
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