JP2008307554A - カッター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型による板状ワークのプレス成形に並行して板状ワークの周縁部を切断する場合における切り屑の発生を防止することが可能なカッター装置を提供する。
【解決手段】下切刃101と、切断位置および退避位置の間を移動可能な可動切刃102と、板状ワーク110に切れ目111・112を形成するとともに切れ目111・112の終端112aから板状ワーク110の周縁部110aの外周端に抜ける切れ目113を形成する第一上切刃104と、終端112aから引き続いて切れ目114を形成する第二上切刃105と、を具備し、第一上切刃104のエッジ104bを可動型の移動方向から見て下切刃101に向かって膨出させ、第二上切刃105を第一上切刃104よりも固定型から離れた位置に配置し、第二上切刃105における第一上切刃104寄りの端部を可動型の移動方向から見て第一上切刃104と重複させたカッター装置100を金型に設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、金型に設けられ、当該金型によるプレス成形と並行して当該金型によりプレス成形される板状ワークの周縁部を被成形部から切り離すとともに、当該板状ワークの周縁部を複数の小片(スクラップ)に切り分けるカッター装置の技術に関する。
従来、金型に設けられ、金型による板状ワークのプレス成形に並行して当該板状ワークの周縁部を被成形部から切り離すとともに、板状ワークの周縁部を複数の小片(スクラップ)に切り分けるカッター装置の技術は公知となっている。例えば、特許文献1乃至特許文献3に記載の如くである。
以下、図12乃至図17を用いて従来のカッター装置の実施の一形態であるカッター装置500について説明する。
カッター装置500は可動型たる上型および固定型たる下型を有する金型に設けられ、当該金型による板状ワーク510のプレス成形と並行して板状ワーク510の被成形部(金型により所定の形状にプレス成形される部分)510bから周縁部510aを切り離すとともに(図14参照)、周縁部510aを複数の小片であるスクラップ515・516に切り分けるものである(図16、図17参照)。
図12に示す如く、カッター装置500は、第一下切刃501、上切刃502、第二下切刃503を具備する。
第一下切刃501は下型の周縁部に設けられる。第一下切刃501には下型の合わせ面と下型の側面との境界線に沿ってエッジ501aが形成される。
上切刃502は上型に設けられ、上型の移動に伴って下型に接近する方向および下型から離間する方向に移動することが可能である。
なお、以下では説明の便宜上、図12乃至図17における第一下切刃501のエッジ501aの長手方向を「X方向」、下型の合わせ面に平行かつX方向に垂直な方向を「Y方向」、上型の移動方向でありX方向およびY方向の両方に垂直な方向を「Z方向」と定義する。
図12および図13に示す如く、上切刃502には、下型に対向する側面と下面との境界線に沿ってエッジ502aが形成される。
上切刃502は、上切刃502と第一下切刃501との間に配置された金属材料からなる板状ワーク510に剪断力を付与することにより板状ワーク510の周縁部510aと被成形部510bとの境界に切れ目を形成し、板状ワーク510の周縁部510aを被成形部510bから切り離す。
上切刃502の下面には上方に向かって窪んだ凹部502bが形成される。
凹部502bはエッジ502aが形成される側面から当該側面の反対側の側面まで延びている。凹部502bと上切刃502の下面との一対の境界線のうち、一方の境界線に沿ってエッジ502cが形成される。
また、上切刃502における下型に対向する側面と凹部502bとの境界線にはエッジ502dが形成される。
第二下切刃503は下型の周縁部の外周側において第一下切刃501に隣接して配置される。
第二下切刃503は下型に固定される。第二下切刃503は、第二下切刃503の上面が下型の合わせ面よりもやや下方となる位置に配置される。
図13に示す如く、上型の移動方向(Z方向)から見て第二下切刃503は上切刃502の凹部502bと重なる位置かつ下方に位置し、第二下切刃503の上面と一側面との境界線に形成されるエッジ503aは上切刃502のエッジ502cと対向する。
また、上切刃502のエッジ502cは、第一下切刃501から遠い方が下方となるように傾斜したシャー角を有する。
上型が下型に接近する方向(下方)に移動すると、上型に設けられた上切刃502の下面が、上型と下型との間に配置された(より厳密には、下型の合わせ面に載置された)板状ワーク510の上面に当接する。
図14および図15に示す如く、さらに上型が下型に接近する方向(下方)に移動すると、上切刃502と第一下切刃501との間(より厳密には、上切刃502のエッジ502aと第一下切刃501のエッジ501aとの間)で板状ワーク510に上下方向の剪断力が付与され、板状ワーク510の被成形部と周縁部との境界に沿って切れ目511・512が形成される。
また、上切刃502と第二下切刃503との間(より厳密には、上切刃502のエッジ502cと第二下切刃503のエッジ503aとの間)で板状ワーク510に上下方向の剪断力が付与され、板状ワーク510の被成形部と周縁部との境界から板状ワーク510の周縁部の外周端に抜ける切れ目513が形成される。
図16および図17に示す如く、さらに上型が下型に接近する方向(下方)に移動すると、切れ目511、切れ目512および切れ目513が三叉点514にて交わり、板状ワーク510の周縁部が板状ワーク510の被成形部から切り離されるとともに、板状ワーク510の周縁部が二つの小片であるスクラップ515・516に切り分けられる。
しかし、カッター装置500は、以下の問題点を有する。
すなわち、カッター装置500は上型の移動方向から見て第一下切刃501のエッジ501aと第二下切刃503のエッジ503aとの交点に対応する三叉点514の近傍領域に十分な剪断力を付与することが困難であるため、切れ目511、切れ目512、および切れ目513が形成される初期の段階では三叉点514の近傍領域に切れ目が形成されず、上切刃502が十分に下方に移動した時点(上切刃502と第一下切刃501とのラップ量が十分となった時点)でようやく切れ目511、切れ目512、および切れ目513が三叉点514まで延びて相互に繋がり、板状ワーク510が被成形部510b、スクラップ515およびスクラップ516に切り分けられることとなる。
切れ目511、切れ目512、および切れ目513が三叉点514に延びるまでの間、板状ワーク510における三叉点514の近傍領域は上切刃502と第二下切刃503との間に挟まれて下方に引っ張られる形で塑性変形する。そのため、板状ワーク510における三叉点514の近傍領域の一部が引きちぎられ、切れ目とは別の亀裂が生じることとなる。
結果として、三叉点514の近傍領域の一部において引きちぎられ、亀裂が生じた部分に切れ目511、切れ目512、切れ目513が延びてくると、当該亀裂が生じた部分はスクラップ515およびスクラップ516からも切り離され、髭状の切り屑517となる。
このようにして発生した切り屑517は、金型から被成形部510bを取り出すために上型を下型から離間する方向(上方)に移動させる際に当該下型に形成されたキャビティに侵入する場合がある。
そして、切り屑517が下型に形成されたキャビティに侵入した状態で別の板状ワーク510を当該金型を用いてプレス成形すると、切り屑517が被成形部510bの品質低下(被成形部510bの寸法精度の低下、被成形部510bの表面におけるシワや凹凸の発生等)といったを引き起こす原因となる。
特開2003−245734号公報 特開平7−256355号公報 特開2001−170716号公報
本発明は以上の如き状況に鑑み、金型による板状ワークをプレス成形する工程と成形後の板状ワークを被成形部と周縁部とに切り離すとともに当該周縁部を複数の小片に切り分ける工程とを一つの工程で同時に行うことが可能であり、金型による板状ワークのプレス成形に並行して板状ワークの周縁部を切断する場合における切り屑の発生を防止することが可能なカッター装置を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
可動型が固定型に接近する方向に移動することにより前記固定型および前記可動型の間に配置された板状ワークをプレス成形する金型に設けられ、前記金型によるプレス成形に並行して前記板状ワークの被成形部から前記板状ワークの周縁部を切り離すとともに、前記板状ワークの周縁部を複数のスクラップとして切り分けるカッター装置であって、
前記固定型の周縁部に設けられる固定型側切刃と、
前記固定型の周縁部の外周側において前記固定型側切刃に隣接して配置され、前記固定型側切刃と略面一となる切断位置および前記切断位置よりも前記可動型から離間する方向に退避した退避位置の間を移動可能な可動切刃と、
前記可動型に設けられ、前記固定型側切刃との間で前記板状ワークに剪断力を付与することにより前記板状ワークの被成形部と前記板状ワークの周縁部との境界に沿って切れ目を形成するとともに、前記切断位置に配置された可動切刃との間で前記板状ワークに剪断力を付与することにより前記板状ワークの被成形部と前記板状ワークの周縁部との境界に沿って形成された切れ目の終端から前記板状ワークの周縁部の外周端に抜ける切れ目を形成する第一可動型側切刃と、
前記可動型に設けられ、前記固定型側切刃との間で前記板状ワークに剪断力を付与することにより前記第一可動型側切刃および前記固定型側切刃により形成された切れ目の終端から引き続いて前記板状ワークの被成形部と前記板状ワークの周縁部との境界に沿って切れ目を形成する第二可動型側切刃と、
を具備し、
前記第一可動型側切刃のエッジのうち前記第一可動型側切刃および前記固定型側切刃により形成される切れ目の終端に対応する部分は、前記可動型の移動方向から見て前記固定型側切刃に向かって膨出した形状を成し、
前記固定型側切刃のエッジのうち前記第一可動型側切刃および前記固定型側切刃により形成される切れ目の終端に対応する部分は、前記可動型の移動方向から見て前記第一可動型側切刃の膨出したエッジの形状に合わせて窪んだ形状を成し、
前記第二可動型側切刃は、前記第一可動型側切刃よりも前記固定型から離れた位置に配置され、
前記第二可動型側切刃における第一可動型側切刃寄りの端部は、前記可動型の移動方向から見て前記第一可動型側切刃と重複するものである。
請求項2においては、
前記第一可動型側切刃のエッジのうち前記第一可動型側切刃および前記固定型側切刃により形成される切れ目の終端に対応する部分は、前記可動型の移動方向から見て前記固定型側切刃に向かって円弧状に膨出した形状を成すものである。
請求項3においては、
前記可動切刃を前記退避位置から前記切断位置に向かって付勢する弾性部材を具備するものである。
請求項4においては、
前記固定型側切刃、可動切刃、第一可動型側切刃、第二可動型側切刃の少なくとも一つのエッジは、当該エッジの一端が他端よりも前記固定型に近くなる所定のシャー角を有する、または、当該エッジの中途部が両端よりも前記固定型に近くなる所定のシャー角を有するものである。
本発明の効果は、金型による板状ワークをプレス成形する工程と成形後の板状ワークを被成形部と周縁部とに切り離すとともに当該周縁部を複数の小片に切り分ける工程とを一つの工程で同時に行うことが可能であり、金型による板状ワークのプレス成形に並行して板状ワークの周縁部を切断する場合における切り屑の発生を防止することが可能であること、である。
以下では、図1乃至図7を用いて本発明に係るカッター装置の実施の一形態であるカッター装置100について説明する。
図1および図2に示す如く、カッター装置100は板状ワーク110をプレス成形する金型に設けられ、当該金型によるプレス成形に並行して板状ワーク110の被成形部110bから周縁部110aを切り離すとともに周縁部110aをスクラップ115・116として切り分けるものである。
「金型」は、固定型および可動型を具備する。
「固定型」は、金型を構成する主たる構造体を成す部材の一つであり、所定の位置に固定される。
「可動型」は、金型を構成する主たる構造体を成す部材の一つであり、固定型に接近する方向および固定型から離間する方向に移動することが可能である。可動型の移動は、例えば油圧シリンダ等のアクチュエータにより行われる。
なお、本実施例では可動型(上型)が固定型(下型)の上方に配置され、可動型が上下方向に移動する構成としたが、本発明に係る金型はこれに限定されず、可動型および固定型が左右に配置され、可動型が左右方向に移動する構成としても良い。
「板状ワーク」は、金型によるプレス成形の対象物である。
本実施例の板状ワーク110を構成する材料は鉄鋼材料やアルミニウム合金等の金属材料であるが、本発明に係る板状ワークを構成する材料はこれらの材料に限定されるものではない。
すなわち、本発明は剪断による切断時に切り屑が発生し得る材料(例えば、金属材料、樹脂材料、金属材料と樹脂材料とを組み合わせたもの等)からなる板状ワークに広く適用可能である。
「プレス成形」は金型による種々の加工を含む。本発明に係るプレス成形の対象は板状ワークであることから、プレス成形の具体例としては主として剪断、曲げ、絞りおよびこれらを適宜組み合わせたもの等が挙げられる。
可動型が固定型から離間した位置にあるときに固定型と可動型の間に板状ワークが配置され、可動型が固定型に接近する方向に移動して板状ワークに応力を付与することにより板状ワークの被成形部にプレス成形、すなわち剪断、曲げ、絞り等の所定の加工が施される。
「板状ワークの被成形部」は、板状ワークのうち金型により所定の加工(成形)が施される部分を指す。
「板状ワークの周縁部」は、板状ワークのうち被成形部を除く部分を指し、通常は被成形部の周囲を囲む部分である。
通常、板状ワークの被成形部は製品となる部分であり、板状ワークの周縁部は製品とならない部分であることから、プレス成形後には板状ワークの被成形部から周縁部を切り離し、板状ワークの周縁部については廃棄または再利用に供する必要がある。
「スクラップ」は、板状ワークの周縁部を更に切り分けることにより得られる複数の小片を指す。通常、板状ワークの周縁部は中央部(被成形部に対応する部分)に穴が空いたドーナツ状となるが、これを複数の小片たるスクラップに切り分けることにより廃棄または再利用に供する際の取り扱いを容易とする。
図1および図2に示す如く、カッター装置100は主として下切刃101、可動切刃102、バネ103、第一上切刃104、第二上切刃105等を具備する。
下切刃101は本発明に係る固定型側切刃の実施の一形態であり、固定型(下型)の周縁部に設けられる刃である。
下切刃101には、固定型の合わせ面と固定型の側面との境界線に沿ってエッジ101aが形成される。
また、下切刃101のエッジ101aの中途部には前記可動型の移動方向から見て固定型の中央部に向かって窪んだ形状を成すエッジ101bが形成される。
可動切刃102は本発明に係る可動切刃の実施の一形態であり、固定型の周縁部の外周側において下切刃101に隣接して配置される刃である。
可動切刃102は「切断位置」および「退避位置」の間で可動型の移動方向に移動可能である。
また、可動切刃102には、その上面と側面との境界線に沿ってエッジ102aが形成される。
図2に示す如く、可動型の移動方向すなわち上下方向(Z方向)から見て、可動切刃102のエッジ102aの一端(下型寄りの端部)は下切刃101のエッジ101bの一端(終端)に略一致する。
また、エッジ102aは、可動型の移動方向すなわち上下方向(Z方向)から見て下切刃101のエッジ101aの長手方向に略垂直な方向(Y方向)に延びている。
「切断位置」は、可動切刃が固定型側切刃と面一となる位置を指す。
図1の(b)に示す如く、可動切刃102の切断位置は、可動切刃102が固定型の周縁部の外周側において下切刃101に隣接し、かつ、可動切刃102の上面が下切刃101の上面と上下方向に関して略同じ高さとなる位置(可動切刃102が下切刃101と略面一となる位置)である。
従って、可動切刃102が切断位置にあるとき、可動切刃102のエッジ102aが下切刃101のエッジ101a・101bと上下方向に関して略同じ高さとなる。
また、可動切刃102が切断位置にあるとき、可動切刃102の上面は固定型および可動型の間に配置された(より厳密には、固定型の合わせ面に載置された)板状ワーク110の周縁部110aにおける固定型側の板面に当接する。
なお、可動切刃102が切断位置にあるときの可動切刃102の上面と下切刃101の上面との上下方向の高さは全く同じである(完全に面一である)必要はないが、可動切刃102の上面と下切刃101の上面との上下方向の高さのずれの許容値は実験等によりスクラップ115・116を切り分ける際に切り屑が発生しない範囲に設定することが望ましい。
「退避位置」は、切断位置よりも可動型から離間する方向に退避した位置を指す。
図5の(b)に示す如く、可動切刃102の退避位置は、可動切刃102が固定型の周縁部の外周側において下切刃101に隣接し、かつ、可動切刃102の上面(エッジ102a)が下切刃101の上面(エッジ101a・101b)よりも下方となる位置である。
バネ103は本発明に係る弾性部材の実施の一形態であり、可動切刃102を可動切刃102の退避位置から可動切刃102の切断位置に向かって付勢する部材である。
バネ103の一端は可動切刃102の下面に当接し、バネ103の他端は固定型に固定される。
バネ103に外力が加えられていない状態では、可動切刃102は切断位置に配置される。また、可動切刃102に上方から下方に向かって外力が加わると、可動切刃102は後述する第一上切刃104との間でスクラップ115を切り分けるまでは切断位置に配置され、後述する第二上切刃105と下切刃101との間でスクラップ116を切り分けるときにはバネ103による付勢力(弾性力)に抗して下方に移動し、退避位置に配置される。
本実施例のバネ103は皿バネであるが、本発明に係る付勢部材はこれに限定されず、板バネや巻きバネ、あるいはゴム等、弾性変形することにより付勢力を発生し得るものであれば同様の効果を奏する。
第一上切刃104は本発明に係る第一可動型側切刃の実施の一形態であり、可動型(上型)に設けられる刃である。
図1に示す如く、第一上切刃104は、可動型が固定型から離間した位置に配置されているときには下切刃101よりも上方に配置される。
図2に示す如く、第一上切刃104は可動軸の移動方向(上下方向)から見て下切刃101および可動切刃102に隣接する位置に配置される。
図1および図2に示す如く、第一上切刃104には、その下面と側面との境界線に沿ってエッジ104a・104b・104cが形成される。
図2に示す如く、エッジ104aは可動軸の移動方向(上下方向)から見て下切刃101のエッジ101aと対向する位置に形成される。
エッジ104bは可動軸の移動方向(上下方向)から見て下切刃101のエッジ101bと対向する位置に形成される。
エッジ104cは可動軸の移動方向(上下方向)から見て可動切刃102のエッジ102aと対向する位置に形成される。
図3および図4に示す如く、可動型が固定型に接近する方向(下方)に移動すると、第一上切刃104の下面が板状ワーク110の周縁部110aの可動型側の板面に当接する。
そして、更に可動型が固定型に接近する方向(下方)に移動すると、第一上切刃104と下切刃101との間で板状ワーク110に剪断力が付与され、板状ワーク110の被成形部110bと板状ワーク110の周縁部110aとの境界に沿って切れ目111・112が形成される。切れ目111は第一上切刃104のエッジ104aおよび下切刃101のエッジ101aに対応し、切れ目112は第一上切刃104のエッジ104bおよび下切刃101のエッジ101bに対応する。
また、可動型が固定型に接近する方向(下方)に移動すると、第一上切刃104と「切断位置」に配置された可動切刃102との間で板状ワーク110に剪断力が付与され、板状ワーク110の被成形部110bと板状ワーク110の周縁部110aとの境界に沿って形成された切れ目112の終端112aから板状ワーク110の周縁部110aの外周端に抜ける切れ目113が形成される。
その結果、板状ワーク110の周縁部110aのうち可動型の移動方向から見て第一上切刃104と重なる部分は、板状ワーク110の被成形部110bから切り離され、スクラップ115として切り分けられる。
このとき、図2に示す如く、第一上切刃104のエッジ104a・104b・104cのうち第一上切刃104および下切刃101により形成される切れ目112の終端112aに対応する部分(すなわち、エッジ104b)は、可動型の移動方向から見て下切刃101に向かって円弧状に膨出した形状を成す。また、下切刃101のエッジ101a・101bのうち第一上切刃104および下切刃101により形成される切れ目111・112の終端112aに対応する部分(すなわち、エッジ101b)は、可動型の移動方向から見て円弧状に膨出した第一上切刃104のエッジ104bの形状に合わせて円弧状に窪んだ形状を成す。
そのため、可動軸の移動方向(上下方向)から見た第一上切刃104のエッジ104bおよびエッジ104cが連結されるコーナーの成す角度θは90°よりも大きい角度、すなわち鈍角となる。
このように、第一上切刃104のエッジ104bおよびエッジ104cが連結されるコーナーの成す角度を鈍角とすることにより、スクラップ115を切り分ける際における切れ目112の終端112aへの応力の集中が緩和され、切れ目112の終端112aの近傍領域における板状ワーク110の引きちぎりが防止される。結果として、切れ目112の終端112aの近傍領域における亀裂の発生が防止される。
第二上切刃105は本発明に係る第二可動型側切刃の実施の一形態であり、可動型に設けられる刃である。
図1に示す如く、第二上切刃105は、可動型が固定型から離間した位置に配置されているときには下切刃101よりも上方に配置される。
また、第二上切刃105は、第一上切刃104よりも上方、すなわち固定型から離れた位置に配置される。
図2に示す如く、第二上切刃105は可動軸の移動方向(上下方向)から見て下切刃101に隣接する位置に配置される。
また、第二上切刃105における第一上切刃104寄りの端部は、第一上切刃104の段差部104d(図1の(b)および図2参照)の上方に位置し、可動型の移動方向から見て第一上切刃104と重複する(図2の斜線部分参照)。
図1および図2に示す如く、第二上切刃105には、その下面と側面との境界線に沿ってエッジ105aが形成される。
図2に示す如く、エッジ105aは可動軸の移動方向(上下方向)から見て下切刃101のエッジ101aと対向する位置に形成される。
図5および図6に示す如く、スクラップ115が切り分けられた後、更に可動型が固定型に接近する方向(下方)に移動すると、第二上切刃105の下面が板状ワーク110の周縁部110aの可動型側の板面に当接する。
そして、更に可動型が固定型に接近する方向(下方)に移動すると、第二上切刃105と下切刃101との間で板状ワーク110に剪断力が付与され、板状ワーク110の被成形部110bと板状ワーク110の周縁部110aとの境界に沿って切れ目113が形成される。切れ目113は第二上切刃105のエッジ105aおよび下切刃101のエッジ101aに対応し、第一上切刃104および下切刃101により形成された切れ目111・112の終端112aから引き続いて形成されるものである。
その結果、板状ワーク110の周縁部110aのうち可動型の移動方向から見て第二上切刃105と重なる部分は、板状ワーク110の被成形部110bから切り離され、スクラップ116として切り分けられる。
このとき、図2に示す如く、第二上切刃105における第一上切刃104寄りの端部は可動型の移動方向から見て第一上切刃104と重複するため、第二上切刃105における第一上切刃104寄りの端部は切れ目111・112の終端112aよりも切れ目111・112側に突出しており、スクラップ116を切り分ける際における切れ目111・112の終端112aと切れ目113との連結部における板状ワーク110の引きちぎりが防止される。
その結果、切れ目111・112の終端112aの近傍領域において切り屑が発生することなく、スクラップ116が切り分けられることとなる。
以上の如く、カッター装置100は、
可動型が固定型に接近する方向に移動することにより前記固定型および前記可動型の間に配置された板状ワーク110をプレス成形する金型に設けられ、前記金型によるプレス成形に並行して板状ワーク110の被成形部110bから板状ワーク110の周縁部110aを切り離すとともに、板状ワーク110の周縁部110aをスクラップ115・116として切り分けるものであって、
前記固定型の周縁部に設けられる下切刃101と、
前記固定型の周縁部の外周側において下切刃101に隣接して配置され、下切刃101と略面一となる切断位置および前記切断位置よりも前記可動型から離間する方向(下方)に退避した退避位置の間を移動可能な可動切刃102と、
前記可動型に設けられ、下切刃101との間で板状ワーク110に剪断力を付与することにより板状ワーク110の被成形部110bと板状ワーク110の周縁部110aとの境界に沿って切れ目111・112を形成するとともに、前記切断位置に配置された可動切刃102との間で板状ワーク110に剪断力を付与することにより切れ目111・112の終端112aから板状ワーク110の周縁部110aの外周端(被成形部110bとの境界線とは反対側の端部)に抜ける切れ目113を形成する第一上切刃104と、
前記可動型に設けられ、下切刃101との間で板状ワーク110に剪断力を付与することにより切れ目111・112の終端112aから引き続いて板状ワーク110の被成形部110bと板状ワーク110の周縁部110aとの境界に沿って切れ目114を形成する第二上切刃105と、
を具備し、
第一上切刃104のエッジ104a・104b・104cのうち第一上切刃104および下切刃101により形成される切れ目111・112の終端112aに対応する部分(エッジ104b)は、前記可動型の移動方向から見て下切刃101に向かって膨出した形状を成し、
下切刃101のエッジ101a・101bのうち第一上切刃104および下切刃101により形成される切れ目111・112の終端112aに対応する部分(エッジ101b)は、前記可動型の移動方向から見て第一上切刃104の膨出したエッジ(エッジ104b)の形状に合わせて窪んだ形状を成し、
第二上切刃105は、第一上切刃104よりも前記固定型から離れた位置(上方)に配置され、
第二上切刃105における第一上切刃104寄りの端部は、前記可動型の移動方向から見て第一上切刃104と重複するものである。
このように構成することは、以下の利点を有する。
すなわち、金型にカッター装置100を設けることにより、金型による板状ワーク110をプレス成形する工程と成形後の板状ワーク110を被成形部110bと周縁部110aとに切り離すとともに周縁部110aを複数の小片(スクラップ115・116)に切り分ける工程とを一つの工程で同時に行うことが可能である。
また、スクラップ115を切り分ける際における切れ目112の終端112aへの応力の集中が緩和され、切れ目112の終端112aの近傍領域における板状ワーク110の引きちぎりが防止され、ひいては切れ目112の終端112aの近傍領域における亀裂の発生が防止されるとともに、スクラップ116を切り分ける際における切れ目111・112の終端112aと切れ目113との連結部における板状ワーク110の引きちぎりも防止される。
その結果、スクラップ115・116の切り分けの際に切り屑が発生することを防止することが可能であり、ひいては当該切り屑が金型のキャビティに侵入することに起因する被成形部110bの品質低下(被成形部110bの寸法精度の低下、被成形部110bの表面におけるシワや凹凸の発生等)を防止することが可能である。
なお、本実施例では第一上切刃104のエッジ104a・104b・104cのうち第一上切刃104および下切刃101により形成される切れ目111・112の終端112aに対応する部分(エッジ104b)は、可動型の移動方向から見て下切刃101に向かって円弧状に膨出した形状を成す構成としたが、本発明はこれに限定されず、第一可動型側切刃および固定型側切刃により形成される切れ目と第一可動型側切刃および可動切刃により形成される切れ目との連結部の成す角度(切り分けられるスクラップのコーナーの角度)が90°よりも大きくなるように構成すれば同様の効果を奏する。
また、カッター装置100は、
可動切刃102を退避位置から切断位置に向かって付勢するバネ103を具備するものである。
このように構成することにより、複雑な制御を行うことなく、スクラップ115を切り分ける際にバネ103の付勢力により可動切刃102を切断位置に保持し、スクラップ116を切り分ける際に第二上切刃105と干渉しないように可動切刃102を退避位置に向かって移動させる(厳密には、可動切刃102はスクラップ116に当接しつつ下方に押し下げられる)ことが可能である。
なお、装置構成が多少複雑となるが、バネ103に代えて、可動型および固定型の相対的な位置を検出するセンサと可動切刃102を退避位置および切断位置の間で移動させるアクチュエータ(例えば、油圧シリンダ)と、当該センサにより検出される可動型および固定型の相対的な位置に基づいてスクラップ115を切り分ける際には可動切刃102を切断位置に保持するとともにスクラップ116を切り分ける際には可動切刃102を退避位置に移動させる旨の信号を当該アクチュエータに送信するコントローラと、を具備する構成としても、スクラップ115を切り分ける際に可動切刃102を切断位置に保持し、スクラップ116を切り分ける際に第二上切刃105と干渉しないように可動切刃102を退避位置に向かって移動させることが可能である。
また、本実施例では下切刃101のエッジ101a・101b、可動切刃102のエッジ102a、第一上切刃104のエッジ104a・104b・104c、および第二上切刃105のエッジ105aは、いずれも水平面に平行な方向(可動型の移動方向に垂直な方向から見て各エッジの一端から他端までの高さが一定(シャー角がゼロ)であるが、例えば第一上切刃104のエッジ104aについて、図7の(a)に示す如くエッジ104aの一端が他端よりも固定型に近くなる所定のシャー角φを有する構成、または、図7の(b)に示す如くエッジ104aの中途部が両端よりも前記固定型に近くなる所定のシャー角ψ1・ψ2を有する構成としても良い。
このようなシャー角(φ、ψ1、ψ2)を有する構成とすることにより、板状ワーク110の切断時の負荷を小さくし、切断時における引きちぎり(エッジによる剪断に先行して亀裂が発生することに起因する切り屑の発生)を防止することが可能である。第一上切刃104のエッジ104a以外のエッジについても同様である。
以下では、図8乃至図11を用いてカッター装置200について説明する。
カッター装置200は板状ワーク210をプレス成形する金型に設けられ、当該金型によるプレス成形に並行して板状ワーク210の被成形部210bから周縁部210aを切り離すとともに、周縁部210aをスクラップ215・216・217として切り分けるものである。
図8および図9に示す如く、カッター装置200は主として下切刃201、第一固定切刃202、第二固定切刃204、上切刃206等を具備する。
下切刃201は固定型(下型)の周縁部に設けられる刃である。
下切刃201には、固定型の合わせ面と固定型の側面との境界線に沿ってエッジ201aが形成される。
第一固定切刃202は固定型の周縁部の外周側において下切刃201に隣接して配置される刃である。
第一固定切刃202は下型に固定される。また、第一固定切刃202の上面は固定型の合わせ面に対して傾斜しており、第一固定切刃202の上面と側面との境界線のうち、最も可動型側となる境界線に沿ってエッジ202aが形成される。
図2に示す如く、可動型の移動方向すなわち上下方向(Z方向)から見て、第一固定切刃202のエッジ202aの一端(下型寄りの端部)は下切刃201のエッジ201aの中途部に略一致する。
また、エッジ202aは、可動型の移動方向すなわち上下方向(Z方向)から見て下切刃201のエッジ201aの長手方向に略垂直な方向(Y方向)に延びている。
図8の(b)に示す如く、第一固定切刃202は、第一固定切刃202が固定型の周縁部の外周側において下切刃201に隣接し、かつ、第一固定切刃202のエッジ202aが下切刃201の上面(エッジ201a)よりも所定高さだけ下方に退避した位置に固定される。
また、図8の(b)に示す如く、第一固定切刃202のエッジ202aには先に行われた金型のプレス成形時に板状ワーク210の被成形部210bから切り離された周縁部210a・210aが積層した状態で載置されたままになっている。
なお、第一固定切刃202のエッジ202aから下切刃201の上面までの高さは、先のプレス成形時に被成形部210bから切り離された周縁部210aを数枚積層したときの厚さと略同じとなるように、板状ワーク210の厚さに応じて適宜選択することが望ましい。
第二固定切刃204は第一固定切刃202から下切刃201のエッジ201aの長手方向に所定距離だけ離れた位置に配置される。第二固定切刃204にはエッジ204aが形成される。
第二固定切刃204は第一固定切刃202と略同じ構成であることから、詳細な説明を省略する。
上切刃206は可動型(上型)に設けられる刃である。
図8に示す如く、上切刃206は、可動型が固定型から離間した位置に配置されているときには下切刃201よりも上方に配置される。
図9に示す如く、上切刃206は可動軸の移動方向(上下方向)から見て下切刃201に隣接する位置に配置される。
図8および図9に示す如く、上切刃206には、その下面と側面との境界線に沿ってエッジ206aが形成される。
図9に示す如く、エッジ206aは可動軸の移動方向(上下方向)から見て下切刃201のエッジ201aと対向する位置に形成される。
図10および図11に示す如く、可動型が固定型に接近する方向(下方)に移動すると、上切刃206の下面が板状ワーク210の周縁部210aの可動型側の板面に当接する。
そして、更に可動型が固定型に接近する方向(下方)に移動すると、上切刃206と下切刃201との間で板状ワーク210に剪断力が付与され、板状ワーク210の被成形部210bと板状ワーク210の周縁部210aとの境界に沿って切れ目211が形成される。
その結果、板状ワーク210の周縁部210aは、板状ワーク210の被成形部210bから切り離され、先のプレス成形において切り離され、第一固定切刃202のエッジ202aおよび第二固定切刃204のエッジ204aに積層した状態で支持された周縁部210a・210aの一番上に載置される。
また、可動型が固定型に接近する方向(下方)に移動すると、第一固定切刃202のエッジ202aおよび第二固定切刃204のエッジ204aにより積層した周縁部210a・210a・210aに付与される剪断力が増大する。
その結果、積層した周縁部210a・210a・210aのうち、第一固定切刃202のエッジ202aおよび第二固定切刃204のエッジ204aに当接している一番下の周縁部210aがスクラップ215・216・217に切り分けられる。
第一固定切刃202および第二固定切刃204によりスクラップ215・216・217に切り分けられる周縁部210aは、数バッチ前にプレス成形された板状ワーク210から切り離されたものである。
従って、スクラップ215・216・217の切り分けの際に引きちぎりが発生することがなく、切り屑の発生を防止することが可能であり、ひいては当該切り屑が金型のキャビティに侵入することに起因する被成形部210bの品質低下(被成形部210bの寸法精度の低下、被成形部210bの表面におけるシワや凹凸の発生等)を防止することが可能である。
本発明に係るカッター装置の実施の一形態の切断前の状態を示す図。 本発明に係るカッター装置の実施の一形態の切断前の状態を示す平面図。 本発明に係るカッター装置の実施の一形態の切断途中の状態を示す図。 本発明に係るカッター装置の実施の一形態の切断途中の状態を示す平面図。 本発明に係るカッター装置の実施の一形態の切断完了の状態を示す図。 本発明に係るカッター装置の実施の一形態の切断完了の状態を示す平面図。 シャー角を有する切刃のエッジを示す図。 カッター装置の別実施例の切断前の状態を示す図。 カッター装置の別実施例の切断前の状態を示す平面図。 カッター装置の別実施例の切断完了の状態を示す図。 カッター装置の別実施例の切断完了の状態を示す平面図。 従来のカッター装置の実施の一形態の切断前の状態を示す図。 従来のカッター装置の実施の一形態の切断前の状態を示す平面図。 従来のカッター装置の実施の一形態の切断途中の状態を示す図。 従来のカッター装置の実施の一形態の切断途中の状態を示す平面図。 従来のカッター装置の実施の一形態の切断完了の状態を示す図。 従来のカッター装置の実施の一形態の切断完了の状態を示す平面図。
符号の説明
100 カッター装置
101 下切刃(固定型側切刃)
102 可動切刃
104 第一上切刃(第一可動型側切刃)
105 第二上切刃(第二可動型側切刃)
110 板状ワーク
110a 周縁部
110b 被成形部
111 切れ目
112 切れ目
112a 終端
113 切れ目
114 切れ目
115 スクラップ
116 スクラップ

Claims (4)

  1. 可動型が固定型に接近する方向に移動することにより前記固定型および前記可動型の間に配置された板状ワークをプレス成形する金型に設けられ、前記金型によるプレス成形に並行して前記板状ワークの被成形部から前記板状ワークの周縁部を切り離すとともに、前記板状ワークの周縁部を複数のスクラップとして切り分けるカッター装置であって、
    前記固定型の周縁部に設けられる固定型側切刃と、
    前記固定型の周縁部の外周側において前記固定型側切刃に隣接して配置され、前記固定型側切刃と略面一となる切断位置および前記切断位置よりも前記可動型から離間する方向に退避した退避位置の間を移動可能な可動切刃と、
    前記可動型に設けられ、前記固定型側切刃との間で前記板状ワークに剪断力を付与することにより前記板状ワークの被成形部と前記板状ワークの周縁部との境界に沿って切れ目を形成するとともに、前記切断位置に配置された可動切刃との間で前記板状ワークに剪断力を付与することにより前記板状ワークの被成形部と前記板状ワークの周縁部との境界に沿って形成された切れ目の終端から前記板状ワークの周縁部の外周端に抜ける切れ目を形成する第一可動型側切刃と、
    前記可動型に設けられ、前記固定型側切刃との間で前記板状ワークに剪断力を付与することにより前記第一可動型側切刃および前記固定型側切刃により形成された切れ目の終端から引き続いて前記板状ワークの被成形部と前記板状ワークの周縁部との境界に沿って切れ目を形成する第二可動型側切刃と、
    を具備し、
    前記第一可動型側切刃のエッジのうち前記第一可動型側切刃および前記固定型側切刃により形成される切れ目の終端に対応する部分は、前記可動型の移動方向から見て前記固定型側切刃に向かって膨出した形状を成し、
    前記固定型側切刃のエッジのうち前記第一可動型側切刃および前記固定型側切刃により形成される切れ目の終端に対応する部分は、前記可動型の移動方向から見て前記第一可動型側切刃の膨出したエッジの形状に合わせて窪んだ形状を成し、
    前記第二可動型側切刃は、前記第一可動型側切刃よりも前記固定型から離れた位置に配置され、
    前記第二可動型側切刃における第一可動型側切刃寄りの端部は、前記可動型の移動方向から見て前記第一可動型側切刃と重複するカッター装置。
  2. 前記第一可動型側切刃のエッジのうち前記第一可動型側切刃および前記固定型側切刃により形成される切れ目の終端に対応する部分は、前記可動型の移動方向から見て前記固定型側切刃に向かって円弧状に膨出した形状を成す請求項1に記載のカッター装置。
  3. 前記可動切刃を前記退避位置から前記切断位置に向かって付勢する弾性部材を具備する請求項1または請求項2に記載のカッター装置。
  4. 前記固定型側切刃、可動切刃、第一可動型側切刃、第二可動型側切刃の少なくとも一つのエッジは、当該エッジの一端が他端よりも前記固定型に近くなる所定のシャー角を有する、または、当該エッジの中途部が両端よりも前記固定型に近くなる所定のシャー角を有する請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のカッター装置。
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