JP6872423B2 - プレス装置 - Google Patents

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本発明は、プレス装置、特に、車両のパネル部材などのプレス成形に好適なプレス装置に関する。
例えば車両の左右のドアパネルは対称であるので、1つのプレス成形工程を左右のドアパネルで同時に行うこともある。こうしたドアパネルに限らず、車両用パネル部材は金属製板材をプレス成形して形成されることが多い。金属製の板材を重合して接合する場合、板材の端部を折り返して他の板材を挟み込む、所謂ヘミング加工(ヘム加工ともいう)が多用されている。このヘミング加工には、種々の手法があるが、下記特許文献1に記載されるように、例えば板材の平板状端部を凡そ直角程度に折り曲げ、その折り曲げられた板材端部を平板部に対して鋭角な状態まで曲げ、更に他の板材を挟んで密着するように曲げる手法がある。なお、この特許文献1に記載されるプレス装置では、これらの工程を1つのプレス装置で行うようにしているが、各工程を個別のプレス装置で行うことも多い。また、一旦、折り曲げられた板材端部を鋭角にまで曲げる工程を省略する場合もある。
特開2014−231061号公報
ところで、プレス成形による上記ヘミング加工において、直角程度まで折り曲げられた板材端部を更に曲げ加工する場合、その前の平板部に対する折り曲げ角度が規定の角度範囲から外れると、次の曲げ加工工程で板材端部が座屈してしまうことがある。このようなプレス成形では、板材の折り曲げ端部の平板部に対する折り曲げ角度が規定の角度範囲になるように工程設定されるが、実際の金属製板材のプレス成形では、板材の弾性による成形戻り、所謂スプリングバックが生じ、このスプリングバックによって折り曲げ角度が規定の角度範囲から外れてしまう可能性がある。
こうしたスプリングバックをなくして板材の折り曲げ端部の折り曲げ角度を規定の範囲内とするためには、最初の直角程度の折り曲げ工程の後に、スプリングバック矯正のためのプレス成形工程が個別に必要とされている。しかしながら、スプリングバック矯正のためのプレス成形工程を加えると、プレス成形工程が複雑になるだけでなく、最初の折り曲げ工程とは個別のスプリングバック矯正成形工程のための大掛かりなプレス成形装置が必要となり、設備レイアウトの面でもコストの面でも不利である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、スプリングバック矯正のための個別のプレス成形工程も、そのための個別のプレス成形装置も不要なプレス装置を提供することにある。
上記目的を達成するためのプレス装置は、
板材を支持する固定型に対して移動型を近接する方向に移動することで前記板材の曲げ加工を行うプレス装置において、
前記移動型の前記近接する方向の先方部に突出、後退可能で且つ該突出方向に付勢されて配設され、前記移動型の前記近接する方向と逆方向への移動に伴って前記曲げ加工された板材の曲げ加工方向先方端部に接触可能な矯正部材を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、固定型に対して移動型を近接する方向に移動して固定型に支持されている板材を曲げ加工した後、移動型が近接方向と逆方向に移動すると、矯正部材が移動型の近接方向先方部に突出して曲げ加工された板材の曲げ加工方向先方端部に接触し、更に、その矯正部材が突出方向に付勢される。その際、矯正部材が板材の曲げ加工方向先方端部を曲げ加工方向に押動することにより、板材の曲げ加工部のスプリングバックが矯正される。その結果、曲げ加工工程後のスプリングバック矯正のための個別のプレス成形工程も、そのための個別のプレス成形装置も不要となる。
また、前記矯正部材には、前記曲げ加工された板材の曲げ加工方向先方端部が接触する接触部に連続して、前記近接する方向に対して傾斜し、前記突出方向への付勢によって前記板材の曲げ加工を促進するテーパ部が形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、矯正部材の接触部が板材の曲げ加工方向先方端部に接触した後、矯正部材の突出方向への付勢によって矯正部材のテーパ部が板材の曲げ加工を促進するように板材の曲げ加工部を押動するので、板材の曲げ加工部のスプリングバックが矯正される。
また、前記固定型には、前記テーパ部に対向して、前記曲げ加工された板材の曲げ加工部を挟むテーパ受け部が形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、テーパ部によって曲げ加工方向に押動される板材の曲げ加工部をテーパ受け部とで挟むことにより、板材の曲げ加工部のスプリングバックを確実に矯正することができる。
また、前記移動型には、該移動型による前記板材の曲げ加工に先行して前記矯正部材を前記後退方向に押動する先行ブロックが設けられたことを特徴とする。
この構成によれば、移動型による板材の曲げ加工に先行して先行ブロックが矯正部材を後退方向に押動するので、移動型の近接する方向への移動に伴う板材の曲げ加工部と矯正部材との干渉を回避することが可能となる。
また、前記矯正部材には、前記移動型の前記近接する方向への移動に伴う前記板材の曲げ加工部との干渉を回避するための凹部が形成されたことを特徴とする。

この構成によれば、矯正部材に凹部を形成することにより、移動型の近接する方向への移動に伴う板材の曲げ加工部と矯正部材との干渉を確実に回避することができる。
以上説明したように、本発明によれば、固定型に対して移動型を近接する方向に移動して固定型に支持されている板材を曲げ加工した後、移動型が近接方向と逆方向に移動すると、矯正部材が突出して曲げ加工された板材の曲げ加工方向先方端部に矯正部材が接触し、その矯正部材が突出方向に付勢されることにより矯正部材が板材の曲げ加工方向先方端部を曲げ加工方向に押動し、板材の曲げ加工部のスプリングバックが矯正される。従って、本発明では、曲げ加工工程後のスプリングバック矯正のための個別のプレス成形工程も、そのための個別のプレス成形装置も不要となる。
本発明のプレス装置の一実施の形態を示す正面図である。 図1のプレス装置の作用の説明図である。 図1のプレス装置の作用の説明図である。 図1のプレス装置の作用の説明図である。 図1のプレス装置の作用の説明図である。 図1のプレス装置の作用の説明図である。
以下に、本発明のプレス装置の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、この実施の形態のプレス装置の主要部を示す正面図であり、図2〜図6は、図1のプレス装置の作用の説明図である。このプレス装置は、例えばステーションワゴン型などの乗用車両の左右のドアパネルを同時にプレス成形するためのものであり、図示されている工程は、ドアパネルのヘミング加工の初工程、つまりパネル部材を構成する金属製板材、この実施の形態では鋼板Wの縁部(図示内側端部)を略直角に折り曲げる工程である。この「略直角」は、ヘミング加工の後工程で鋼板Wの折り曲げ端部(曲げ加工部)Bを更に曲げ加工する際の基準となる平板部Pに対して、その曲げ加工部Bがなす角度(曲げ角度)を表し、この実施の形態では110°未満とした。
このプレス装置では、固定型となる下型10に対し、移動型である上型12を近接する方向、この場合は下方に移動させ、下型10に支持されている鋼板Wを曲げ加工する。図1は、下型10に鋼板Wを搭載して支持させた曲げ加工前の状態を示している。この実施の形態では、図の左右両側に配設された下型10の夫々に左右のドアパネル用の鋼板Wを搭載して支持し、例えば図2に示す共通の上型12を下方(近接方向)に移動させて、その下端部の図示左右両側に設けられた曲刃12aで各鋼板Wの図示内側端部を図示下方(端部の挙動は下方外側向き)に折り曲げ加工する。下型10に搭載されている鋼板Wの曲げ加工部B直近の平板部Pは、曲げ加工中、鋼板Wが動かないようにパッド52で上方から押さえ付けられる。この下型10に搭載され且つパッド52で押さえ付けられる鋼板Wの平板部Pは、図示外側が上向きになるように配設されており、曲げ加工部Bである鋼板Wの端部は、上型12で鉛直下方に折り曲げられるので、鋼板Wの曲げ加工部Bは平板部Pに対して曲げ角度が110°未満となる。なお、下型10には、図に二点鎖線で示すエジェクタ54が設けられており、このエジェクタ54によって曲げ加工後の鋼板Wを離型する。
この実施の形態では、図示左右の鋼板Wを個別に支持する図示左右の下型10の間に空間が存在する。この実施の形態では、この空間内に、図の上下方向に移動可能な支持部材14を配設する。また、この支持部材14と、下型10を搭載する架台部材16との間には、コイルスプリングのような付勢部材18が介装され、この付勢部材18によって支持部材14は上方、つまり移動型である上型12の近接方向と逆方向に付勢される。なお、支持部材14の上方への移動は、この支持部材14を架台部材16に連結するためのボルト部材20及びストッパ(間座)22によって抜けないように規制される。また、この実施の形態では、移動型である上型12の下端部に、その上型12による曲げ加工以前に支持部材14を下方、即ち移動型である上型12の近接方向先方に押動する先行ブロック24が取付けられている。
支持部材14の上端部左右両側、つまり図示左右の鋼板Wの曲げ加工部Bの下方部位には、夫々、個別の矯正部材26が取付けられている。従って、矯正部材26は、支持部材14と共に、上型12、即ち移動型の近接方向の先方部に突出したり、後退したりすることが可能で、且つ、付勢部材18によって、突出方向に付勢されている。この矯正部材26は、方形断面の高硬度材料、例えば工具鋼などで構成される。この断面方形の矯正部材26は、各鋼板Wの曲げ加工端部側の角隅部、つまり図示上外側角隅部が他の角隅部よりも上方になるように斜めに支持部材14に取付けられている。そのため、各矯正部材26の図示左右外側面26aは、下方が外側になる傾斜面となっており、以下、この外側面を傾斜外側面とする。この実施形態では、この傾斜外側面26aのうち、前述した上外側角隅部側を傾斜外側面26aと平行に除去してテーパ部28を形成し、このテーパ部28に連続する上外側角隅部を一定の半径で面取りするように除去して接触部30を形成している。
この接触部30は、後述するように、移動型である上型12が固定型である下型10に対して近接する方向と逆方向に移動したとき、鋼板Wの曲げ加工部Bの曲げ加工方向先方端部Tに接触するものである。また、テーパ部28は、付勢部材18による矯正部材26の突出方向、つまり上方への付勢によって、鋼板Wの曲げ加工部Bの曲げ加工を促進するものである。なお、矯正部材26の上面部には、移動型である上型12の移動に伴う鋼板Wの曲げ加工部Bとの干渉を回避するための凹部32が形成されている。また、下型10のうち、下型10同士が互いに向き合う対向面10aの上部は、矯正部材26の傾斜外側面26aと平行に形成され、この対向面10aが矯正部材26の上方、つまり突出方向への移動を規制し、合わせて、この対向面10aが、矯正部材26のテーパ部28によって押動される曲げ加工部Bを挟み込むテーパ受け部34を構成する。
次に、この実施の形態のプレス装置における鋼板曲げ加工後の作用について図2〜図5を用いて説明する。図2は、移動型である上型12が固定型である下型10に対して近接する方向、つまり下方の終点(下死点)に到達した状態を示している。図1は、曲げ加工前の鋼板Wを下型10上に搭載した状態であるから、鋼板Wの曲げ加工部Bは、図2の二点鎖線の位置から実線の位置まで曲げ加工される。この方向を曲げ加工方向と定義する。この状態では、上型12の下端部に取付けられた先行ブロック24が支持部材14に当接し、付勢部材18による付勢力に抗して、支持部材14と共に矯正部材26を下方、つまり矯正部材26の後退方向に押動している。
この状態から移動型である上型12が固定型である下型10への近接方向と逆方向、つまり上方に移動されると、付勢部材18による付勢力によって、支持部材14と共に矯正部材26が上方、つまり上型12の近接方向先方部に突出し、図3に明示するように、上型12の曲刃12aが鋼板Wの曲げ加工部Bから離間する直前に、矯正部材26の接触部30が鋼板Wの曲げ加工部Bの曲げ加工方向先方端部Tに接触する。このとき、実際の鋼板Wの曲げ加工部Bの曲げ加工方向先方端部Tは、鋼板Wのスプリングバックによって、位置が若干異なる。具体的には、図3に示す曲げ加工方向の逆方向に少し戻る。しかしながら、この実施の形態では、接触部30をR面取り状に除去しているので、鋼板Wの曲げ加工部Bの曲げ加工方向先方端部Tは、接触部30のどこかに確実に接触し、後述するように、その曲げ加工方向先方端部Tを、接触部30に連続するテーパ部28に確実に導くことができる。
図3の状態から移動型である上型12が固定型である下型10への近接方向と逆方向、つまり上方に更に移動されると、付勢部材18による付勢力によって、支持部材14と共に矯正部材26が上方、つまり上型12の近接方向先方部に更に突出し、図4に示すように、鋼板Wの曲げ加工部Bの曲げ加工方向先方端部Tは矯正部材26のテーパ部28に導かれる。このテーパ部28は、鋼板Wの曲げ加工部Bに対して、曲げ加工方向先方に傾斜しているので、付勢部材18によって矯正部材26が上方に付勢されることで鋼板Wの曲げ加工部Bの曲げ加工が促進され、鋼板Wの曲げ加工部Bにスプリングバックが生じていても、それは次第に矯正される。
図4の状態から移動型である上型12が固定型である下型10への近接方向と逆方向、つまり上方に更に移動されると、付勢部材18による付勢力によって、支持部材14と共に矯正部材26が上方、つまり上型12の近接方向先方部に更に突出し、鋼板Wの曲げ加工部Bは更に曲げ加工方向に押動され、図5に示すように、鋼板Wの曲げ加工部Bは矯正部材26のテーパ部28と固定型である下型10のテーパ受け部34とに挟み込まれる。
図5は、図示左右双方の矯正部材26の傾斜外側面26aが図示左右双方の下型10の対向面10a(前述のように、下型10の対向面10aはテーパ受け部34でもある)に緊密に当接している状態を示す。図示左右双方の矯正部材26の傾斜外側面26aは、上方、即ち矯正部材26の突出方向に向けて先細りのテーパ面を構成し、同様に、図示左右双方の下型10の対向面10aも、同方向に向けて先細りのテーパ面を構成しているため、左右双方の矯正部材26の傾斜外側面26aが左右双方の下型10の対向面10aに緊密に当接すれば、それらの矯正部材26の突出方向、即ち上方への移動が規制される。つまり、これ以上、矯正部材26は上方に移動しない。
このとき、矯正部材26のテーパ部28と下型10の対向面10aからなるテーパ受け部34の双方が鋼板Wの曲げ加工部Bに緊密に接触するようにすることも可能である。また、そのようにすることで、鋼板Wの曲げ加工部Bの曲げ加工をより促進することも可能である。しかしながら、そのようにすると、鋼板Wの曲げ加工部Bをテーパ部28とテーパ受け部34の間から外しにくくなり、従って曲げ加工済みの鋼板Wを金型から取り外しにくくなる。そこで、この実施の形態では、矯正部材26のテーパ部28及び下型10の対向面10aからなるテーパ受け部34と鋼板Wの曲げ加工部Bとの間に予め設定された隙間を設け、鋼板Wの曲げ加工部Bがテーパ部28とテーパ受け部34の間から外せるようにすることで、曲げ加工済みの鋼板Wを金型から取り外せるようにしている。
ところで、移動型である上型12を固定型である下型10に対して下降して、つまり近接させて鋼板Wの端部を曲げ加工する場合、図6に示すように、上型12の曲刃12aが鋼板Wに接触すると、直ちに曲げ加工部Bが曲げ加工方向に折り曲げられる。この図6の上型12の位置は、図3の上型12の位置と同じである。つまり、図6の矯正部材26の位置と図3の矯正部材26の位置は同じである。図6の曲げ加工開始位置と同じ図3の位置で鋼板Wの曲げ加工部Bの曲げ加工方向先方端部Tに接触する必要のある矯正部材26は、曲げ加工中の鋼板Wの曲げ加工部Bと干渉しやすい。特に、矯正部材26のうちでも、曲げ加工中の鋼板Wの曲げ加工部Bの曲げ加工方向先方に位置する矯正部材26の上面部が最も干渉しやすい。そこで、この実施の形態では、矯正部材26の上面部のうち、曲げ加工中の鋼板Wの曲げ加工部Bの曲げ加工方向先方部位に凹部32を形成し、鋼板Wの曲げ加工部Bとの干渉を回避している。
このように、この実施の形態のプレス装置では、固定型である下型10に対して移動型である上型12を近接する方向に移動して下型10に支持されている鋼板Wを曲げ加工した後、上型12が近接方向と逆方向に移動すると、矯正部材26が上型12の近接方向先方部に突出して曲げ加工された鋼板Wの曲げ加工方向先方端部Tに接触し、更に、その矯正部材26が突出方向に付勢される。その際、矯正部材26が鋼板Wの曲げ加工方向先方端部T、つまり曲げ加工部Bを曲げ加工方向に押動することにより、鋼板Wの曲げ加工部Bのスプリングバックが矯正される。その結果、この実施の形態では、曲げ加工工程後のスプリングバック矯正のための個別のプレス成形工程も、そのための個別のプレス成形装置も不要である。
また、曲げ加工された鋼板Wの曲げ加工方向先方端部Tが接触する接触部30に連続して、上型12の近接方向に対して傾斜し且つ突出方向への付勢によって鋼板Wの曲げ加工を促進するテーパ部28を矯正部材26に形成したことにより、矯正部材26の接触部30が鋼板Wの曲げ加工方向先方端部Tに接触した後、矯正部材26の突出方向への付勢によって矯正部材26のテーパ部28が鋼板Wの曲げ加工を促進するように鋼板Wの曲げ加工部Bを押動するので、鋼板Wの曲げ加工部Bのスプリングバックが矯正される。
また、テーパ部28に対向して、曲げ加工された鋼板Wの曲げ加工部Bを挟むテーパ受け部34を固定型である下型10に形成したことにより、テーパ部28によって曲げ加工方向に押動される鋼板Wの曲げ加工部Bがテーパ受け部34とテーパ部28とで挟まれ、その結果、鋼板Wの曲げ加工部Bのスプリングバックを確実に矯正することができる。
また、移動型である上型12による鋼板Wの曲げ加工に先行して矯正部材26を後退方向に押動する先行ブロック24を上型12に設けたことにより、移動型である上型12による鋼板Wの曲げ加工に先行して矯正部材26が後退方向に押動され、鋼板Wの曲げ加工部Bと矯正部材26との干渉を回避することが可能となる。
また、移動型である上型12の近接する方向への移動に伴う鋼板Wの曲げ加工部Bとの干渉を回避するための凹部32を矯正部材26に形成したことにより、上型12の近接方向への移動に伴う鋼板Wの曲げ加工部Bと矯正部材26との干渉を確実に回避することができる。
なお、上記実施の形態では、鋼板Wのヘミング加工における曲げ加工部Bのスプリングバックを矯正する例についてのみ説明したが、本発明のプレス装置は、これ以外のスプリングバック矯正にも同様に適用することが可能である。
本発明が上記していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当とされる特許請求の範囲に記載された発明特定事項によってのみ定められるものである。
10 下型(固定型)
12 上型(移動型)
24 先行ブロック
26 矯正部材
28 テーパ部
30 接触部
32 凹部
34 テーパ受け部
W 鋼板(板材)
B 曲げ加工部
T 曲げ加工方向先方端部

Claims (5)

  1. 板材を支持する固定型に対して移動型を近接する方向に移動することで前記板材の曲げ加工を行うプレス装置において、
    前記移動型の前記近接する方向の先方部に突出、後退可能で且つ該突出方向に付勢されて配設され、前記移動型の前記近接する方向と逆方向への移動に伴って前記曲げ加工された板材の曲げ加工方向先方端部に接触可能な矯正部材
    を備え
    前記移動型には、
    該移動型による前記板材の曲げ加工に先行して前記矯正部材を前記後退方向に押動する先行ブロックが設けられたことを特徴とするプレス装置。
  2. 前記矯正部材には、
    前記移動型の前記近接する方向への移動に伴う前記板材の曲げ加工部との干渉を回避するための凹部が形成されたことを特徴とする請求項に記載のプレス装置。
  3. 板材を支持する固定型に対して移動型を近接する方向に移動することで前記板材の曲げ加工を行うプレス装置において、
    前記移動型の前記近接する方向の先方部に突出、後退可能で且つ該突出方向に付勢されて配設され、前記移動型の前記近接する方向と逆方向への移動に伴って前記曲げ加工された板材の曲げ加工方向先方端部に接触可能な矯正部材
    を備え
    前記矯正部材には、
    前記移動型の前記近接する方向への移動に伴う前記板材の曲げ加工部との干渉を回避するための凹部が形成されたことを特徴とするプレス装置。
  4. 前記矯正部材には、
    前記曲げ加工された板材の曲げ加工方向先方端部が接触する接触部に連続して、
    前記近接する方向に対して傾斜し、前記突出方向への付勢によって前記板材の曲げ加工を促進するテーパ部が形成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のプレス装置。
  5. 前記固定型には、
    前記テーパ部に対向して、前記曲げ加工された板材の曲げ加工部を挟むテーパ受け部が形成されたことを特徴とする請求項に記載のプレス装置。
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