JP5829601B2 - テーラードブランク構造体およびそれを成形する金型 - Google Patents

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Description

本発明は、テーラードブランク構造体およびそれを成形する金型に関する。より詳細には、厚板部と薄板部とが接合された際に一平面となる一方の面に意匠領域とシール材が配置されるシール領域とを有するテーラードブランク構造体およびそれを成形する金型に関する。
従来、レーザ溶接したワークをプレス成形する技術として特許文献1に開示された技術がある(特許文献1参照)。
特許文献1に開示された技術では、厚板部と薄板部との厚さの段差に合わせて上型または下型の一方の成形面に設けられる段部を、ワークの厚板部配置側に偏向させて設けている。
この技術によると、ワークの溶接ビードおよび溶接ビードにつながる厚板部の一部が成形面におけるワークの薄板部に対応した部分に当たりながら、プレス成形が進行する。これによって、ワークの溶接ビードおよび溶接ビードにつながる厚板部の一部が他の部分より余計に押圧される。その結果、薄板部の端部と溶接ビードの部分に凹部がなく、凹部に肉盛りする必要がなくなり、加工工数を削減できるとされている。
なお、凹部は、ない方が好ましく、完全になくせない場合には、小さい方が好ましい。
特開2000−024721号公報
ところで、特許文献1に開示された技術のように接合後にプレス成形されたテーラードブランク構造体は、車両のサイドパネルアウターなどの車両外板部品に使用され、テーラードブランク構造体の意匠面は、車両組立工程においてウェザーストリップなどのシール材が配置されるシール領域と、シール部材が配置されることのない意匠領域と、を有する。
ここで、シール領域に凹部が存在する場合に、シール領域にシール材を配置すると、シール材が凹部の形状に追従して変形せず、凹部の内部にシール材で埋まらない空間が生じる。その結果、シール材と凹部との間に隙間が生じて密封状態が確保できない場合が生じていた(図5(b)参照)。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、シール材と凹部との間に隙間が生じず密封状態が確保できるテーラードブランク構造体およびそれを成形する金型を提供することにある。
(1)厚板部(例えば、後述の厚板部2)と薄板部(例えば、後述の薄板部3)とを一方の面(例えば、後述の意匠面D)が一平面となるように接合したテーラードブランク(例えば、後述のテーラードブランク1)から形成されるとともに、前記一方の面側に意匠領域(例えば、後述の意匠領域DA)とシール材(例えば、後述のシール材20)が配置されるシール領域(例えば、後述のシール領域SA)とを有するテーラードブランク構造体(例えば、後述のテーラードブランク構造体10)であって、前記厚板部と前記薄板部との境目の接合線に沿って延び、前記一方の面が他方の面側に凹む凹部(例えば、後述の第1凹部11,第2凹部12)を有し、前記凹部は、前記シール領域における前記接合線に直交する幅(例えば、後述の幅H2)を前記意匠領域における前記幅(例えば、後述の幅H1)よりも広くしたことを特徴とするテーラードブランク構造体。
(1)の発明によると、厚板部と薄板部とを有するテーラードブランクを用いて、意匠領域とシール材が配置されるシール領域とを有するテーラードブランク構造体を成形する。このとき、テーラードブランク構造体に形成された厚板部と薄板部との境目の接合線に沿って延びる凹部は、シール領域における接合線に直交する幅を意匠領域における幅よりも広くして構成される。このため、シール領域にシール材を配置すると、シール材は幅広の凹部形状に追従して変形し、凹部の内部がシール材で埋まる。したがって、シール材と凹部との間に隙間が生じず密封状態を確保できる。
(2)厚板部(例えば、後述の厚板部2)と薄板部(例えば、後述の薄板部3)とを一方の面(例えば、後述の意匠面D)が一平面となるように接合したテーラードブランク(例えば、後述のテーラードブランク1)を用いて、前記一方の面側に意匠領域(例えば、後述の意匠領域DA)とシール材(例えば、後述のシール材20)が配置されるシール領域(例えば、後述のシール領域SA)とを有するテーラードブランク構造体(例えば、後述のテーラードブランク構造体10)を成形する金型(例えば、後述の金型100)であって、前記テーラードブランクの他方の面(例えば、後述の内側面I)に対向する前記金型の一方の型(例えば、後述の下型110)の成形面(例えば、後述の上面110a)に形成され、前記テーラードブランクの前記厚板部と前記薄板部との境目の接合線に沿って延びる段差(例えば、後述の段差4)に対応する段部(例えば、後述の第1段部114,第2段部116)を有し、前記段部は、前記テーラードブランク構造体の前記シール領域に対応する部分(例えば、後述の第2段部116)を前記意匠領域に対応する部分(例えば、後述の第1段部114)よりも前記薄板部の側に偏向して配置されたことを特徴とするテーラードブランク構造体を成形する金型。
(2)の発明によると、一方の型の成形面に形成され、テーラードブランクの厚板部と薄板部との境目の接合線に沿って延びる段差に対応する段部は、意匠領域とシール材が配置されるシール領域とを有するテーラードブランク構造体のシール領域に対応する部分を意匠領域に対応する部分よりも薄板側に偏向して配置される。このため、この金型でテーラードブランク構造体を成形すると、テーラードブランク構造体に形成される厚板部と薄板部との境目に接合線に沿って延び一方の面が他方の面側に凹む凹部は、シール領域における接合線に直交する幅を意匠領域における幅よりも広くできる。
本発明によれば、シール材と凹部との間に隙間が生じず密封状態が確保できるテーラードブランク構造体およびそれを成形する金型を提供することができる。
本発明の実施形態に係るプレス成形用の金型およびテーラードブランクの要部を示す斜視図である。 上記実施形態に係るテーラードブランクをプレス成形する前の状態を示す断面図であり、図2(a)は図1のX1−X1断面図であり、図2(b)は図1のX2−X2断面図である。 上記実施形態に係るテーラードブランクをプレス成形して、テーラードブランク構造体を形成した状態を示す断面図であり、図3(a)は図1のX1−X1断面図であり、図3(b)は図1のX2−X2断面図である。 上記実施形態に係るテーラードブランク構造体の要部を示す斜視図であり、図4(a)はテーラードブランク構造体の要部を示し、図4(b)はシール材を配置したテーラードブランク構造体の要部を示す。 シール材を配置したテーラードブランク構造体の要部を示す断面図であり、図5(a)は本実施形態に係るシール材を配置したテーラードブランク構造体の要部を示す図4(b)のX3−X3断面図であり、図5(b)は従来例に係るシール材を配置したテーラードブランク構造体の要部を示す断面図である。
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係るプレス成形用の金型100およびテーラードブランク1の要部を示す斜視図である。図1では、金型100およびテーラードブランク1は、矩形に切断された要部のみを表している。
図2は、本実施形態に係るテーラードブランク1をプレス成形する前の状態を示す断面図であり、図2(a)は図1のX1−X1断面図であり、図2(b)は図1のX2−X2断面図である。
図3は、本実施形態に係るテーラードブランク1をプレス成形して、テーラードブランク構造体を形成した状態を示す断面図であり、図3(a)は図1のX1−X1断面図であり、図3(b)は図1のX2−X2断面図である。
図4は、本実施形態に係るテーラードブランク構造体の要部を示す斜視図であり、図4(a)はテーラードブランク構造体10の要部を示し、図4(b)はシール材20を配置したテーラードブランク構造体10の要部を示す。
図5は、シール材20を配置したテーラードブランク構造体10の要部を示す断面図であり、図5(a)は本実施形態に係るシール材20を配置したテーラードブランク構造体10の要部を示す図4(b)のX3−X3断面図であり、図5(b)は従来例に係るシール材40を配置したテーラードブランク構造体30の要部を示す断面図である。
まず、本実施形態に係るテーラードブランク1について説明する。
テーラードブランク(「TWB」:Tailor Welded Blank)法は、必要な部位に必要な強度を有するブランク材料(半加工品)を配置する工法である。テーラードブランク法は、解析技術の進展に伴い、様々な分野で採用されている。特に自動車産業においては、テーラードブランク法により軽量化が図られ、ブランク材の歩留まりを向上させて生産コストの低減に大きく貢献するため、量産が求められる車両構造などに多く適用される。
図1に示すテーラードブランク1は、板厚や材質の異なる2枚の鋼板をプレス成形前に接合し、1枚のブランク材としたものである。
テーラードブランク1は、厚板部2と、薄板部3と、から構成される。
厚板部2は、車両衝突時の安全性などのために高強度の材料が用いられる。
薄板部3は、車両の軽量化などのために軽量の材料が用いられる。
テーラードブランク1は、厚板部2と薄板部3とが接合された段差4を有する。
段差4は、厚板部2と薄板部3とを、テーラードブランク1を用いて組み立てられる車両の外側となる図1における上側の意匠面Dが一平面(面一)となる様に突き合せて溶接することで形成される。
段差4は、車両の内側となる図1における下側の内側面Iに、厚板部2と薄板部3との厚みの差によって設けられ、厚板部2と薄板部3との境目の接合線に沿って延びる。
段差4は、厚板部2と薄板部3とを溶接した際の溶接ビードであり、他の部位よりも硬度が高い。
次に、テーラードブランク1を成形するプレス成形用の金型100について説明する。
図1に示すように、金型100は、下型110と、上型120と、を備える。
下型110は、図示しないプレス装置の下側に設置される固定型であり、プレス成形の際に上下動する上型120と対向する。
上型120は、型開きする移動型であり、プレス成形時にテーラードブランク1を押圧する平面状の下面121を有する。
下型110は、上型120と対向し、テーラードブランク1の内側面Iに対向する上面110aを有する。
下型110の上面110aは、厚板配置部111と薄板配置部112とを有する。
厚板配置部111は、テーラードブランク1の厚板部2が配置される部分であり、薄板配置部112は、テーラードブランク1の薄板部3が配置される部分である。
薄板配置部112は、厚板配置部111よりも上型120に対して突出するように構成される。
下型110の上面110aは、厚板配置部111と薄板配置部112との境目に、段部113を有する。
段部113は、下型110の上面110aに連続して形成され、プレス成形されるテーラードブランク1の厚板部2と薄板部3とが接合された接合線に沿って延びる段差4に対応し、段差4よりも薄板配置部112側に配置されている。
段部113は、第1段部114と、第2段部116と、を有する。
後述の通り、第1段部114は、プレス成形して製造されるテーラードブランク構造体10の意匠領域DAに対応する部分であり、第2段部116は、テーラードブランク構造体10のシール領域SAに対応する部分である(図4(a)参照)。
図2(b)に示すように、第1段部114は、テーラードブランク1の段差4の傾斜角度に近似させた傾斜角度θ1を有する傾斜面である。
図2(a)に示すように、第2段部116は、テーラードブランク1の段差4や第1段部114の傾斜角度θ1よりも緩やかな傾斜角度θ2を有する傾斜面である。
したがって、図2(a),(b)に示すように、第2段部116における厚板配置部111と薄板配置部112との間の距離L2は、第1段部114の厚板配置部111と薄板配置部112との間の距離L1よりも長い。
図1に示すように、第2段部116は、第1段部114よりも薄板配置部112側に偏向して配置されている。
具体的には、図2(a)に示すように、第1段部114および第2段部116は、段差4よりも薄板配置部112側に配置され、さらに第2段部116は、厚板配置部111から面一に延びる延長部115を介して、第1段部114の位置から薄板配置部112側に偏向して配置されている。
次に、テーラードブランク1をプレス成形する動作を説明する。
まず、プレス成形前の準備段階では、上型120が型開きし、テーラードブランク1を図示しないホルダ部上に配置する。
次に、上型120を下降させる。これにより、先ず、テーラードブランク1を上型120とホルダ部とで挟持する。そして、ホルダ部も上型120とテーラードブランク1を挟持した状態を維持しつつ上型120の下降に伴って下降する。
図2(a),(b)に示すように、上型120を更に下降させると、テーラードブランク1の厚板部2が下型110の厚板配置部111に当接し、テーラードブランク1の薄板部3が下型110の薄板配置部112に当接する。
このとき、図2(b)に示すように、テーラードブランク1の段差4から第1段部114との間には、空間S1が形成される。
一方、図2(a)に示すように、テーラードブランク1の段差4から下型110の第2段部116との間には、延長部115の分だけ空間S1よりも大きな空間S2が形成される。
図3(a),(b)に示すように、上型120を更に下降させ型締めすると、テーラードブランク1が下型110と上型120との間で押圧され、テーラードブランク構造体10が成形される。
このとき、第1段部114が段差4よりも薄板配置部112側に配置されているため、プレス成形の圧力でテーラードブランク1の薄板部3の段差4近傍部分が、空間S1に沈み込む。これにより、プレス成形されたテーラードブランク構造体10には、厚板部2と薄板部3との境目(段差4の部分)の接合線に沿って延び、意匠面Dが内側面I側に凹む第1凹部11が形成される。
また同様に、第2段部116が段差4よりも薄板配置部112側に配置されているため、プレス成形の圧力でテーラードブランク1の薄板部3の段差4近傍部分が、空間S2に沈み込む。これにより、プレス成形されたテーラードブランク構造体10には、厚板部2と薄板部3との境目(段差4の部分)の接合線に沿って延び、意匠面Dが内側面I側に凹む第2凹部12が形成される。
図4(a)に示すように、第1凹部11は、意匠領域DAにおいて形成される凹みであり、第2凹部12は、シール領域SAにおいて形成される凹みである。
前述の通り、第2段部116が延長部115を介して第1段部114よりも薄板配置部112側に偏向して配置されているため、図3(a)に示す第2凹部12のテーラードブランク構造体10の接合線に直交する幅H2は、図3(b)に示す第1凹部11のテーラードブランク構造体10の接合線に直交する幅H1よりも広く形成される。
図3(a)に示すように、第2凹部12は、延長部115に対応する部分12aと、第2段部116に対応する部分12bと、を有する。
延長部115に対応する部分12aは、第2凹部12において最も深く凹み、第2段部116に対応する部分12bは、第2凹部12の凹み角度を緩やかにする。
図4(a),(b)に示すように、プレス工程が完了した後、テーラードブランク構造体10は、シール材20を組み付けられる。
シール材20は、ゴム製や樹脂製であり、弾性変形可能である。
シール材20は、シール領域SAに配置され、第2凹部12の幅H2方向に延びる。
ここで、図5(b)に示す従来例に係るシール材40を配置したテーラードブランク構造体30について説明する。
従来例に係るシール材40を配置したテーラードブランク構造体30は、シール領域SAの第2凹部32の幅H3を本実施形態に係る第1凹部11の幅H1と一致させていた。このため、従来例においては、第2凹部の幅H3(=H1)が狭く、シール材40が第2凹部32を覆っても、シール材40は第2凹部32の形状に追従して変形しない。そのため、第2凹部32の内部にシール材40で埋まらない空間が生じる。その結果、シール材40と第2凹部32との間に隙間Gが生じて密封状態が確保できない。
次に、図5(a)に示す本実施形態に係るシール材20を配置したテーラードブランク構造体10の特徴を説明する。
本実施形態に係るシール材20を配置したテーラードブランク構造体10は、第2凹部12の幅をH2(>H1)に広くしている。このため、本実施形態においては、シール領域SAにシール材20を配置すると、シール材20は幅広の第2凹部12の形状に追従して変形し、第2凹部12の内部がシール材20で埋まる。特に、第2凹部12が延長部115に対応する部分12aと傾斜角度θ2が緩やかな第2段部116に対応する部分12bとに分けられ、第2凹部12の形状変化が緩やかなため、シール材20は第2凹部12の形状に追従して変形し易い。したがって、シール材20と第2凹部12との間に隙間が生じず密封状態を確保できる。
以上の本実施形態に係るテーラードブランク構造体10およびそれを成形する金型100によれば、以下の効果を奏する。
(1)厚板部2と薄板部3とを有するテーラードブランク1を用いて、意匠領域DAとシール領域SAとを有するテーラードブランク構造体10を成形する。このとき、テーラードブランク構造体10に形成された厚板部2と薄板部3との境目の接合線に沿って延びる第1凹部11および第2凹部12は、シール領域SAにおける第2凹部12の接合線に直交する幅H2を意匠領域DAにおける第1凹部11の接合線に直交する幅H1よりも広くしている。このため、シール領域SAにシール材20を配置すると、シール材20は幅広の第2凹部12の形状に追従して変形し、第2凹部12の内部がシール材20で埋まる。したがって、シール材20と第2凹部12との間に隙間が生じず密封状態を確保できる。
(2)下型110の上面110aに形成され、テーラードブランク1の厚板部2と薄板部3との境目の接合線に沿って延びる段差4に対応する第1段部114および第2段部116は、テーラードブランク構造体10のシール領域SAに対応する第2段部116を意匠領域DAに対応する第1段部114よりも薄板配置部112側に偏向して配置される。このため、この金型100でテーラードブランク構造体10を成形すると、意匠領域DAとシール材20が配置されるシール領域SAとを有するテーラードブランク構造体10に形成される厚板部2と薄板部3との境目に接合線に沿って延び意匠面Dが内側面I側に凹む第1凹部11および第2凹部12では、シール領域SAにおける第2凹部12の接合線に直交する幅H2を意匠領域DAにおける第1凹部11のその幅H1よりも広くできる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の目的を達成できる範囲で変形、改良などを行っても、本発明の範囲に包含される。
本実施形態では、第2段部116を延長部115によって第1段部114の位置から薄板配置部112側にずらす構成とした。しかし、本発明はこれに限られない。例えば、第2段部は、延長部を有さず、第1段部の位置から緩やかな傾斜角度で傾斜するように構成されていてもよい。
本実施形態では、テーラードブランク1のシール領域SAにシール材20を組み付けた。しかし、本発明はこれに限られない。例えば、テーラードブランク1のシール領域SAと合わさる相手部材側にシール材を組みつけてもよい。これによっても、シール領域SAにシール材が接触して来ると、シール材は幅広の第2凹部12の形状に追従して変形し、第2凹部12の内部がシール材で埋まる。
1…テーラードブランク
2…厚板部
3…薄板部
4…段差
10…テーラードブランク構造体
11…第1凹部
12…第2凹部
100…金型
110…下型
110a…上面(成形面)
114…第1段部(段部の意匠領域に対応する部分)
116…第2段部(段部のシール領域に対応する部分)
H1…意匠領域における幅
H2…シール領域における幅
D…意匠面
I…内側面
DA…意匠領域
SA…シール領域

Claims (2)

  1. 厚板部と薄板部とを一方の面が一平面となるように接合したテーラードブランクから形成されるとともに、前記一方の面側に意匠領域とシール材が配置されるシール領域とを有するテーラードブランク構造体であって、
    前記厚板部と前記薄板部との境目の接合線に沿って延び、前記一方の面が他方の面側に凹む凹部を有し、
    前記凹部は、前記シール領域における前記接合線に直交する幅を前記意匠領域における前記幅よりも広くしたことを特徴とするテーラードブランク構造体。
  2. 厚板部と薄板部とを一方の面が一平面となるように接合したテーラードブランクを用いて、前記一方の面側に意匠領域とシール材が配置されるシール領域とを有するテーラードブランク構造体を成形する金型であって、
    前記テーラードブランクの他方の面に対向する前記金型の一方の型の成形面に形成され、前記テーラードブランクの前記厚板部と前記薄板部との境目の接合線に沿って延びる段差に対応する段部を有し、
    前記段部は、前記テーラードブランク構造体の前記シール領域に対応する部分を前記意匠領域に対応する部分よりも前記薄板部の側にずらしたことを特徴とするテーラードブランク構造体を成形する金型。
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