JP2008304765A - ズームレンズ及びそれを用いた画像投影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像投影装置に適した広角用ズームレンズを提供する。
【解決手段】 最も拡大側に配置された負の光学的パワーを有する第1レンズユニットを備えるズームレンズであって、前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfw、前記第1レンズユニットの焦点距離をf1とし、
−2.50<f1/fw<−1.36
なる条件を満足し、
前記第1レンズユニットが非球面を有する負レンズを1枚以上有しており、前記1枚以上の負レンズが有する非球面のうち最も有効径が大きな非球面の有効径をφmax、焦点距離をf1asp、前記第1非球面の光軸上の位置と前記第1非球面を最軸外光線が通る位置との光軸方向の距離をRdepthとするとき、
−9.0<φmax/f1<−3.0
−10.0<Rdepth/f1asp<−4.0
なる条件を満足する。
【選択図】 図1

Description

本発明はズームレンズ、特に液晶プロジェクタ等の画像投影装置に用いられるズームレンズに関するものである。
従来より液晶プロジェクタ等の画像投影装置のズームレンズに対しては、バックフォーカスを長くすること、及び短距離で大きな画像を投影できるように広画角化が求められている。
そのためのズームレンズ(画像投影装置用の変倍可能な投射レンズ)として種々の提案がなされている。
特許文献1、2、3には、拡大側(前方、被投影面側)から順に、負正正負正正の屈折力の第1〜6レンズ群により構成されたズームレンズが開示されている。
また、特許文献4には、拡大側(前方、被投影面側)から順に、負正正負正の屈折力の第1〜5レンズ群により構成されたズームレンズが開示されている。
これら特許文献1〜4に記載されたズームレンズはいずれも変倍時に最も拡大側のレンズ群と最も縮小側(後方、液晶表示素子側)のレンズ群とが固定で、且つ縮小側に対してテレセントリックな構成となっている。
特開2003−015037号公報 特開2003−015038号公報 特開2005−077548号公報 特開2004−252084号公報
しかしながら、従来提案されていたズームレンズでは、今後の更なる広画角化の要求に応えられていなかった。
そこで、本発明においては、縮小側にテレセントリックな光学系としつつ(長いバックフォーカスを保ちつつ)高品位な画像を投影し易く、且つ広角なズームレンズを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本願発明のズームレンズは、最も拡大側に配置された負の光学的パワーを有する第1レンズユニットを備えるズームレンズであって、前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfw、前記第1レンズユニットの焦点距離をf1とするとき、
−2.50<f1/fw<−1.36
なる条件を満足することを特徴としている。
また、本願発明の画像投影装置は、画像表示素子と、前記画像表示素子から出射する画像光を投影する、前述のズームレンズとを備えることを特徴としている。
本発明は、上記のような構成とすることにより、従来よりも広角なズームレンズを提供することが可能となる。
以下、図面を用いて本発明のズームレンズの実施例について説明する。
まず、本実施例のズームレンズは、最も拡大側に配置された負の光学的パワー(屈折力)を有する第1レンズユニット(第1レンズ群)を備えるズームレンズである。このズームレンズの広角端における焦点距離をfw、前記第1レンズユニットの焦点距離をf1とするとき、以下の条件を満足する。
−2.50<f1/fw<−1.36 ・・・(1)
この条件式(1)のf1/fwの値が下限を下回れば、負レンズのパワーが弱くなり、レンズ径が大きくなり、ズームレンズが大型化(大重量化)するため好ましくない。逆にf1/fwの値が条件式(1)の上限を上回れば、第1レンズ群のパワーが強くなり過ぎてしまい、製造敏感度が高くなり過ぎたり、収差が補正しきれなくなったりするため好ましくない。すなわち、本発明は上述の構成を採ることにより、縮小側にテレセントリックな光学系としつつ(長いバックフォーカスを保ちつつ)高品位な画像を投影し易く、且つ広画角なズームレンズを提供することが可能となる。
さらに、以下の条件式(1a)を満足すると尚好ましい。
−2.10<f1/fw<−1.36 ・・・(1a)
本願実施例のズームレンズにおいては、以上の構成を満足していれば、課題を解決することができ、一定の効果を得ることができる。しかしながら、更なる課題を解決したり、更なる良好なズームレンズを提供したりするために、付加的に以下に記載する条件を満足することが望ましい。例えば、条件式(2)〜(11)や、その他の構成について満足することによって、ズームレンズとして更に好ましい構成となる。
以下に、そのより好ましい構成、条件について記載する。
本実施例のズームレンズは、第1レンズユニットが非球面を持つ負レンズを1枚以上有している。この1枚以上の負レンズが有する非球面のうち最も有効径が大きな非球面の有効径をφmax、焦点距離をf1aspとする。更に、前記第1非球面の光軸上の位置と前記第1非球面を最軸外光線が通る位置との光軸方向の距離をRdepthとするとき、以下の条件式を満足する。
−9.0<φmax/f1<−3.0 ・・・(2)
−10.0<Rdepth/f1asp<−4.0・・・(3)
なる条件を満足することを特徴とする。
この条件式(2)は、第1レンズユニット内の負レンズが非球面(非球面形状の面)を有し、その有効径の最大値φmaxとその負レンズ(非球面レンズ)が配置されている第1レンズユニットの焦点距離の関係を表している。
この条件式(2)で規定したような適切な位置に非球面(負レンズが有する非球面)を配置することにより、収差、特に広角化により顕著に表れる歪曲収差、を効率良く低減(補正)することが出来る。すなわち、この負レンズが有する非球面を、光線が(軸上から最大画角まで)適度に分散している位置、別の言い方をすれば絞りから適度に離れた光線密度が低い(適当な)位置、に配置すると収差を効率良く低減できる。
この条件式(2)の下限を下回ると、非球面形状を有する負レンズのレンズ径が大きくなり過ぎてしまうため、更には大きな径の非球面は製造的観点から面精度が悪化してしまう傾向があるため好ましくない。逆に上限を上回ると、非球面形状を有するレンズ径が小さくなり過ぎてしまい、収差補正を行うための効果が薄れてしまうため望ましく無い。本実施例においては、歪曲収差量を低減する(歪曲収差を補正する)ために、以下の条件式(2a)を満足すると尚好ましい。
−5.0<φmax/f1<−3.3 ・・・(2a)
また、第1レンズ群は、以下の条件式(3)を満足する非球面(第1非球面)を有する負レンズを1枚以上含むことを特徴としている。ここで、その1枚以上の負レンズが有する非球面のうち第1非球面の焦点距離をf1asp、前記第1非球面の光軸上の位置と前記第1非球面を最軸外光線が通る位置との光軸方向の距離(有効径内における非球面の深さ)をRdepthとする。このRdepthは図10に示した通りであり、図10中の右(縮小側)から2番目のレンズの右側(縮小側)のレンズ面が非球面であり、この非球面(第1非球面)と光軸との交点と、最軸外光線と非球面との交点との、光軸方向の距離を指している。ここで、最軸外光線(最大像高軸外光線)とは、像面(或いは物体面)の最も像高が高い位置に入射する(から出射する)光束のうち前述の非球面(第1非球面)の最も外側(像高が高い位置)を通る光線のことである。また、この最軸外光線が通る位置の径を有効径と言っても良い。
この条件式(3)を満足するような非球面を設けることにより、(有効径の内側の)第1レンズユニットの光学的パワー(屈折力)が強くても歪曲収差の発生量を低減することができる。この条件式(3)の上限値を上回ったり、下限値を下回ったりすると、樽型、或いは糸巻き型の歪曲収差の発生量が大きくなってしまうため好ましく無い。
この非球面はより好ましくは以下の条件式(3a)を満足すると良い。
−8.0<Rdepth/f1asp<−5.0 ・・・(3a)
本発明は、上記の構成を採ることが必須であり、それによって前述の課題を解決し、前述の効果を得ることができる。本発明において、以下に記載することは必須では無いが、(画像投影装置用の)ズームレンズにとってより好ましい効果が得られたり、前述の課題とは異なる課題を解決することができたりするため、より好ましい条件として記載する。
まず、本実施例のズームレンズは、複数のレンズユニット(レンズ群)を有しており、そのうち1つ以上のレンズユニットが(光軸方向に)移動することにより変倍を行っていれば良い。しかしながら、より好ましくは、本実施例のズームレンズを5つ以上のレンズユニットで構成し、そのうち3つ以上のレンズユニットを(光軸方向に)移動させて変倍を行うことが望ましい。その際、最も拡大側(スクリーン側、前方)のレンズユニットと、最も縮小側(液晶表示素子側、後方)のレンズユニットは、変倍のためには(光軸方向に)移動させない(不動である)ことが望ましい。勿論、変倍と同時にフォーカスの調整を行う場合には、いずれか一方のレンズユニットを移動させることはあるが、それは飽くまでフォーカス調整のためであって変倍のためではない。
また、本実施例のズームレンズは、最も縮小側に配置されたレンズユニット(レンズ群)が非球面を有する正レンズを1枚以上有している。この1枚以上の正レンズのうち1枚の正レンズ(好ましくは全ての正レンズ)はガラス材料より成り、該正レンズの焦点距離をfGasp、前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfwとするとき、以下の条件式を満足する。
5.2<fGasp/fw<9.0 ・・・(4)
これは、最も後方側(縮小共役側)でテレセントリック性を良好にもたせるため比較的屈折力を持たせやすいガラス材料より成るレンズを用いている。またこのレンズに非球面形状の面を持たせることにより、残存している軸外収差を効果的に低減(補正)している。この条件式(4)の下限を下回ると、非球面を有する正レンズのパワーが強くなりすぎてしまい、この正レンズの位置敏感度や製造誤差に対する敏感度が高くなり過ぎてしまうため好ましく無い。逆に上限を上回ると、テレセントリック性を良好に持たせることが困難になってしまう。
尚、条件式(4)については、さらに好ましくは以下の条件を満足することが望ましい。
6.0<fGasp/fw<8.5 ・・・(4a)
なお他にもガラス材料より成る球面レンズの上に樹脂材料で非球面を形成した(非球面成分を乗せた)ハイブリッドタイプの非球面レンズやプラスチック成形の非球面レンズを用いても良い。
実施例1、4では、第1レンズユニット(レンズ群)が以下の条件式(5)、(6)、(7)を満足する正レンズを少なくとも1枚以上含んでいる。その正レンズに関する条件式(5)、(6)、(7)は以下の通りである。
アッベ数:νd=(nd−1)/(nF−nC)
部分分散比:θgF=(ng−nF)/(nF−nC)
nd:前記正レンズの材料のd線(587.56nm)に対する屈折率
ng:前記正レンズの材料のg線(435.84nm)に対する屈折率
nF:前記正レンズの材料のF線(486.13nm)に対する屈折率
nC:前記正レンズの材料のC線(656.28nm)に対する屈折率
1.63<nd ・・・(5)
νd<35 ・・・(6)
0.008<θgF−(0.644−0.00168・νd)<0.040 ・・・(7)
ここで、条件式(5)は、第1レンズ群に高屈折率正レンズを使用することを想定している。これによりレンズ径および全長を抑えることができ、歪曲収差補正においても効果がある。条件式(5)の下限を下回る領域においてはこれらの効果が薄れてしまう。
条件式(6)は、第1レンズ群に、正レンズの材料に高分散(すなわちアッベ数の小さい)材料を使用することを規定しており、主に倍率色収差の補正を良好に行う為のものである。条件式(6)の上限を上回る領域においては、倍率色収差の補正の効果が低下してしまう。
条件式(7)は、材料の異常部分分散性を規定しており、特に軸上色収差及び倍率色収差を効果的に補正する為のものである。条件式(7)の上限を上回ったり、および下限を下回ったりする領域においては、補正過剰或いは補正不足により軸上および倍率色収差が発生してしまう。
これらの条件式(5)、(6)、(7)はすべて独立した条件式であって、3つとも満足していないと効果を奏しない訳では無く、一つ一つ単独でも効果のある条件式である。
尚、条件式(5)、(6)、(7)については、更に好ましくは以下の条件を満足することが望ましい。
1.70<nd ・・・(5a)
νdn<28 ・・・(6a)
0.010<θgF−(0.644−0.00168・νd)<0.038 ・・・(7a)
以下に記載する実施例1、2のズームレンズは、拡大側より順に、負、正、正、負、正、正の屈折力(光学的パワー)を有する第1〜6レンズユニット(レンズ群)より構成されている。ここで、第1、6レンズユニットは、変倍のためには固定であり、第2〜5レンズユニット(レンズ群)が移動することによって変倍を行っている。
これは、全体として6つのレンズ群より成り、各レンズ群を適切に配置することによりレンズ系全体の小型化を図りつつ、ズーム範囲全体に渡りテレセントリック性を良好に維持し収差補正を良好に行うのに適したレンズ構成である。また第1レンズユニットL1、第6レンズユニットL6は共に変倍のためには固定である(不動、フォーカス調整時には移動しても良い)。このように変倍によるレンズ全長を不変とすることにより投射レンズとして(一つの構造体として)強度を保ち易い。
また、前記第2および第3レンズユニットの焦点距離をそれぞれf2、f3とし、前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfwとするとき、以下の条件式を満足している。
6.5<f2b/fw<11 ・・・(8)
6.0<f3b/fw<13 ・・・(9)
条件式(8)は、第2レンズユニットとレンズ系全体の広角端における焦点距離の適切な関係を表している。このように第2レンズユニットを正のパワーとして適切なパワー配置を持たせることにより、第1レンズユニットで補正し切れなかった軸外収差(歪曲収差、非点収差等)を更に低減(補正)することができる。
条件式(8)の下限を下回ると、第2レンズユニットのパワーが大きくなり過ぎてしまい諸収差のバランスが崩れてしまう。逆に、上限を上回ると第2レンズユニットのパワーが小さくなり過ぎてしまい収差補正の効果が薄れてしまう。
条件式(9)は、第3レンズユニットとレンズ系全体の広角端における焦点距離の適切な関係を表している。第3レンズユニットはレンズ系としておもに変倍の役割を担っており適切にパワーを持たせることにより、広角端から望遠端の全ズーム域において良好な性能を持たせることが可能となる。
条件式(9)の下限を下回ると、第3レンズユニットのパワーが大きくなり過ぎてしまいズーム全域での収差のバランスが崩れてしまう。また敏感度(位置敏感度等)の観点からも好ましくない。逆に、上限を上回ると第3レンズユニットのパワーが小さくなり過ぎてしまい、レンズ系全体として全長が長くなってしまうため好ましく無い。
尚、条件式(8)、(9)については、更に好ましくは以下の条件を満足することが望ましい。
7.5<f2b/fw<10 ・・・(8a)
7.5<f3b/fw<12 ・・・(9a)
また、実施例3、4は、拡大側より順に、負、正、正、負、正の屈折力(光学的パワー)を有する第1〜5レンズユニット(レンズ群)より構成されている。ここで、第1及び5レンズユニットは共に変倍のためには固定(不動、フォーカス調整時には移動しても良い)である。のように変倍によるレンズ全長を不変とすることにより投射レンズとして(一つの構造体として)強度を保ち易い。
また、前記第2および第3レンズユニットの焦点距離をそれぞれf2、f3とし、前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfwとするとき、以下の条件式を満足している。
6.0<f2a/fw<12 ・・・(10)
6.0<f3a/fw<15 ・・・(11)
条件式(10)は、第2レンズユニットとレンズ系全体の広角端における焦点距離の適切な関係を表している。このように第2レンズユニットに適切な正のパワーを持たせる(適切なパワー配置とする)ことにより、第1レンズユニットで補正し切れなかった軸外収差(歪曲収差、非点収差等)を更に低減(補正)することができる。
条件式(10)の下限を下回ると、第2レンズユニットのパワーが大きくなり過ぎてしまい諸収差のバランスが崩れてしまう。逆に、上限を上回ると第2レンズユニットのパワーが小さくなり過ぎてしまい収差補正(収差低減)の効果が薄れてしまう。
条件式(11)は、第3レンズユニットとレンズ系全体の広角端における焦点距離の適切な関係を表している。第3レンズユニットはレンズ系としておもに変倍の役割を担っており適切にパワーを持たせることにより、広角端から望遠端の全ズーム域において良好な性能を持たせることが可能となる。
条件式(11)の下限を下回ると、第3レンズユニットのパワーが大きくなり過ぎてしまいズーム全域での収差のバランスが崩れてしまう。また敏感度の観点からも好ましくない。逆に、上限を上回ると第3レンズユニットのパワーが小さくなり過ぎてしまい、レンズ系全体として全長が長くなってしまうため好ましく無い。
尚、条件式(10)、(11)については、更に好ましくは以下の条件を満足することが望ましい。
8.5<f2a/fw<10 ・・・(10a)
8.0<f3a/fw<12.5 ・・・(11a)
このように、後述する実施例1〜4は、全体として5つ又は6つのレンズ群より成り、各レンズ群を適切に配置している。このようにすることによってレンズ系全体の小型化を図りつつ、ズーム範囲全体に渡りテレセントリック性を良好に維持し収差補正を良好に行うのに適している。
尚、後述する実施例1〜4においては、第1レンズ群L1を光軸上(光軸方向)に移動させてフォーカス(調整)を行っている。また、フォーカスは表示パネル(画像表示素子、液晶パネル、液晶表示素子)LCDを移動させるか、もしくはその他のレンズ群(最も縮小側のレンズ群等)を移動させて行っても良い。尚、表示パネルLCD(画像表示素子)は変倍のためには不動であることが望ましい。
さらに各実施例では、各レンズ面に多層コートが施されており、これによって、スクリーン面S0上での照度の低下を防止している。
次に、図面及び表について簡単に説明する。
図1は本発明の実施例1のズームレンズを用いた画像投影装置(液晶ビデオプロジェクタ)の要部概略図である。そして表1は実施例1のズームレンズ全系の焦点距離、Fナンバー、各レンズ面(光学面)の曲率半径及びその面間隔、各レンズの屈折率及びアッベ数、そして広角端及び望遠端におけるレンズ面間隔と、非球面係数について記載した表である。尚、この表1に記載された曲率半径、面間隔等の数値の単位はmmであるが、勿論、別の単位のものに対しても適用可能である。図2(a)は本発明の実施例1のズームレンズの物体距離(第1レンズ群からの距離)0.63mのときの広角端(短焦点距離端)での収差図で、(b)は望遠端(長焦点距離端)での収差図である。
図3、5、7は、図1と同様に実施例2、3、4のズームレンズを用いた画像投影装置(液晶ビデオプロジェクタ)の要部概略図である。そして、表2、3、4は、表1と同じく実施例2、3、4のズームレンズのレンズデータを記載した表である。また図4、6、8は図2と同じであり、(a)は実施例2、3、4のズームレンズの物体距離(第1レンズ群からの距離)0.63mのときの広角端(短焦点距離端)での収差図で、(b)は望遠端(長焦点距離端)での収差図である。
図2、図4、図6、図8の収差図において、球面収差は波長550nm、620nm、450nmでの収差を示し、S(サジタル像面)、M(メリジオナル像面)、そして歪曲収差はいずれも波長550nmでの収差を示す。ωは半画角、FはFナンバーである。
図中において、S0はスクリーン面(被投影面)、LCDは表示パネル(液晶表示素子)等の原画像(被投影画像)である。スクリーン面S0と原画像LCDとは共役関係にあり、一般にはスクリーン面S0は距離の長い方の共役点で拡大共役側(前方側)に、原画像LCDは距離の短い方の共役点で縮小共役側(後方側)に相当している。
GBは、色合成プリズム(偏光ビームスプリッタ、ダイクロイックプリズム等)や、偏光フィルター、波長板、そしてカラーフィルター等のような実質的に光学的パワーを持たない光学素子をまとめて記載したものである。ここでは光学的パワーを持たないガラスブロックGBとして記載している。
また、前述の表1〜4について簡単に説明する。この表1〜4には前述の通り、各実施例1〜4のレンズデータを記載されている。各実施例においてiは拡大側(前方側)からの光学面の順序を示し、riは第i番目の光学面(第i面)の曲率半径、diは第i面と第i+1面との間の間隔、niとνiはそれぞれd線を基準とした第i番目の光学部材の材質の屈折率、アッベ数を示す。fは焦点距離、FnoはFナンバーである。ωは半画角である。また数値実施例1〜4の最も後方側の3つの面はガラスブロックGBを構成する面である。
また非球面の記載については以下のように行っている。kを円錐定数、A、B、C、D、Eを非球面係数、光軸からの高さhの位置での光軸方向の変位を面頂点を基準にしてxとするとき、非球面形状は、以下のように表記することとする。
x=(h/r)/[1+[1−(1+k)(h/R)1/2
+Ah+Bh+Ch+Dh10+Eh12
但しrは近軸曲率半径である。
なお、例えば「E−Z」の表示は「10−Z」を意味する。
また、表5には、各実施例1〜4のズームレンズの各条件式(1)〜(11)の値を示している。
ズームレンズPLは接続部材(不図示)を介して液晶ビデオプロジェクタ本体(不図示)に装着されている。ガラスブロックGB以降の液晶表示素子LCD側は液晶ビデオプロジェクタ本体に含まれている。
次に実施例の特徴について説明する。
実施例1のズームレンズの概略図を図1に示し、レンズデータは表1に示し、広角端及び望遠端における収差図を図2に示す。L1、2、3、4、5、6は、負、正、正、負、正、正の屈折力(光学的パワー)の第1レンズユニット(群)、第2レンズユニット(群)、第3レンズユニット(群)、第4レンズユニット(群)、第5レンズユニット(群)、第6レンズユニット(群)である。STは絞りであり第4レンズ群L4に設けている。広角端から望遠端のズーム位置への変倍に際して矢印のように第2、3、4レンズユニット(レンズ群)L2、L3、L4、そして第5レンズユニット(レンズ群)L5をスクリーンS0方向へ各々独立に移動させている。変倍のためには、第1レンズユニットL1、第6レンズユニットL6は移動しない。従って、変倍に際して第1〜第6レンズユニットまでの全長は一定である。
第1レンズ群(レンズユニット)L1は、前方側(拡大側)から後方側(縮小側)へ順に、負レンズG11、正レンズG12、負レンズG13、負レンズG14、負レンズG15により構成されている。ここで、負レンズG11は、前方側が凸となるメニスカス負レンズであり、正レンズG12は、前方側が凸となるメニスカス正レンズであり、負レンズG13は、前方側が凸となるメニスカス負レンズである。そして負レンズG14は、前方側が凸となるメニスカス負レンズであり、負レンズG15は、両凹形状の負レンズである。正レンズG12は特に歪曲収差を補正している。またG14において非球面を採用することにより歪曲収差の補正効果を上げている。G15は両凹形状とすることにより非点収差を効果的に補正している。さらに第1レンズ群L1のレンズに高分散ガラスおよび低分散ガラスを併せて使用することにより倍率色収差の発生を極力抑えている。
第2レンズ群L2は両凸形状の正レンズG21の1枚構成としており、主に第1レンズ群L1で発生した諸収差を補正している。この正レンズG21には屈折率の高い材料が用いられ、ペッツバール和の補正および変倍時の球面収差等の変動を小さくしている。一般に像面湾曲および非点収差が大きいと解像感が劣化するためペッツバール和は小さく補正されていることが重要である。さらに色収差補正の観点から、第1レンズ群L1で発生した倍率色収差を効率良く補正するため、第2レンズ群L2は、高屈折率で低分散特性を有する材料を選択している。
第3レンズ群L3は、両凸形状の正レンズG31と後方側が凸となるメニスカス負レンズG32との接合としており、主たる変倍の役割を担っている。変倍による倍率色収差の変動を抑えるために、G31およびG32はそれぞれ高屈折率のガラスを使用しつつも、アッベ数の差が大きくなる組み合わせとしている。
第4レンズ群L4は、前方側から後方側へ順に、後方側が凸となるメニスカス負レンズG41、および両凸形状の正レンズG42と両凹形状の負レンズG43の接合で構成している。強い負の屈折力としたレンズG41を配置することにより効率良くペッツバール和も小さくしている。またG42とG43の接合レンズにより球面収差を効果的に補正している。なお、絞りSTは第4レンズ群L4に存在し、変倍時の軸外収差の変動を抑えている。絞りSTは、第4レンズ群L4以外に設定しても良い。さらに絞りSTは、変倍の際、レンズ群と共に動かせることなく独立に動かす構成としても良い。
第5レンズ群L5は、前方側から後方側へ順に、両凸形状の正レンズG51と両凹形状の負レンズG52の接合レンズ、両凸形状の正レンズG53で構成している。接合レンズG51および単独の正レンズG53に関しては色収差を小さく抑えるために低分散ガラスを使用している。
第6レンズ群L6は、後方側に凸形状となるメニスカス正レンズG61より構成している。正レンズG61は色収差を抑えるために低分散ガラスとしつつ、パワーを強くしてテレセントリック性を良くしている。さらに非球面を採用することにより、特にコマ収差を効果的に補正している。
実施例2のズームレンズの概略図を図3に示し、レンズデータは表2に示し、広角端及び望遠端における収差図を図4に示す。L1、2、3、4、5、6は、負、正、正、負、正、正の屈折力(光学的パワー)の第1レンズユニット(群)、第2レンズユニット(群)、第3レンズユニット(群)、第4レンズユニット(群)、第5レンズユニット(群)、第6レンズユニット(群)である。STは絞りであり第4レンズユニットL4に設けている。広角端から望遠端のズーム位置への変倍に際して矢印のように第2、3、4レンズユニットL2、L3、L4を、そして第5レンズユニットL5をスクリーンS0方向へ、第4レンズユニットL4をLCD方向へ各々独立に移動させている。変倍のためには、第1レンズユニットL1、第6レンズユニットL6は移動しない。従って、変倍に際して第1〜第6レンズユニットまでの全長は一定である。
第1レンズ群L1は、前方側から後方側へ順に、前方側が凸となるメニスカス負レンズG11、前方側が凸となるメニスカス負レンズG12、前方側が凸となるメニスカス負レンズG13、両凹形状の負レンズG14の構成である。G13において非球面を採用することにより歪曲収差の補正効果を上げている。G14は両凹形状とすることにより非点収差を効果的に補正している。
第2レンズ群L2は両凸形状の正レンズG21の1枚構成としており、主に第1レンズ群L1で発生した諸収差を補正している。この正レンズG21には屈折率の高い材料が用いられ、ペッツバール和の補正および変倍時の球面収差等の諸収差の変動を小さくしている。一般に像面湾曲および非点収差が大きいと解像感が劣化するためペッツバール和は小さく補正されていることが重要である。さらに色収差補正の観点から、第1レンズ群L1で発生した倍率色収差を効率良く補正するため、第2レンズ群L2は、高屈折率で低分散特性を有する材料を選択している。
第3レンズ群L3は、両凸形状の正レンズG31と後方側が凸となるメニスカス負レンズG32との接合としており、主たる変倍の役割を担っている。変倍による倍率色収差の変動を抑えるために、G31およびG32はそれぞれ高屈折率のガラスを使用しつつも、アッベ数の差が大きくなる組み合わせとしている。
第4レンズ群L4は、後方側が凸となるメニスカス正レンズG41と両凹形状の負レンズG42との接合としており、諸収差の発生を抑えつつペッツバール和を小さくしている。なお、絞りSTは第4レンズ群L4に存在し、変倍時の軸外収差の変動を抑えている。絞りSTは、第4レンズ群L4以外に設定しても良い。さらに絞りSTは、変倍の際、レンズ群と共に動かせることなく独立に動かす構成としても良い。
第5レンズ群L5は、前方側から後方側へ順に、両凸形状の正レンズG51と後方側が凸となるメニスカス負レンズG52の接合レンズ、両凸形状の正レンズG53で構成している。接合レンズG51および単独の正レンズG53に関しては色収差を小さく抑えるために低分散ガラスを使用している。
第6レンズ群L6は、後方側が凸となるメニスカス正レンズG61より構成している。正レンズG61は色収差を抑えるために低分散ガラスとしつつ、パワーを強くしてテレセントリック性を良くしている。さらに非球面を採用することにより、特にコマ収差を効果的に補正している。
実施例3のズームレンズの概略図を図5に示し、レンズデータは表3に示し、広角端及び望遠端における収差図を図6に示す。実施例3に関しては、L1、2、3、4、5は、負、正、正、負、正の屈折力(光学的パワー)の第1レンズユニット(群)、第2レンズユニット(群)、第3レンズユニット(群)、第4レンズユニット(群)、第5レンズユニット(群)である。STは絞りであり第4レンズユニットL4に設けている。広角端から望遠端のズーム位置への変倍に際して矢印のように第2、3レンズユニットL2、L3をスクリーンS0方向へ、第4レンズユニットL4をLCD方向へ各々独立に移動させている。変倍のためには、第1レンズユニットL1、第5レンズユニットL5は移動しない。従って、変倍に際して第1〜第5レンズユニットまでの全長は一定である。
第1レンズ群L1は、前方側から後方側へ順に、前方側が凸となるメニスカス負レンズG11、前方側が凸となるメニスカス負レンズG12、前方側が凸となるメニスカス負レンズG13、両凹形状の負レンズG14の構成である。G13において非球面を採用することにより歪曲収差の補正効果を上げている。G14は両凹形状とすることにより非点収差を効果的に補正している。
第2レンズ群L2は両凸形状の正レンズG21の1枚構成としており、主に第1レンズ群L1で発生した諸収差を補正している。この正レンズG21には屈折率の高い材料が用いられ、ペッツバール和の補正および変倍時の球面収差等の諸収差の変動を小さくしている。一般に像面湾曲および非点収差が大きいと解像感が劣化するためペッツバール和は小さく補正されていることが重要である。さらに色収差補正の観点から、第1レンズ群L1で発生した倍率色収差を効率良く補正するため、第2レンズ群L2は、高屈折率で低分散特性を有する材料を選択している。
第3レンズ群L3は、両凸形状の正レンズG31と後方側が凸となるメニスカス負レンズG32との接合としており、主たる変倍の役割を担っている。変倍による倍率色収差の変動を抑えるために、G31およびG32はそれぞれ高屈折率のガラスを使用しつつも、アッベ数の差が大きくなる組み合わせとしている。
第4レンズ群L4は、後方側が凸となるメニスカス正レンズG41と両凹の負レンズG42との接合としており、諸収差の発生を抑えつつペッツバール和を小さくしている。なお、絞りSTは第4レンズ群L4に存在し、変倍時の軸外収差の変動を抑えている。絞りSTは、第4レンズ群L4以外に設定しても良い。さらに絞りSTは、変倍の際、レンズ群と共に動かせることなく独立に動かす構成としても良い。
第5レンズ群L5は、前方側から後方側へ順に、両凸形状の正レンズG51と後方側が凸となるメニスカス負レンズG52の接合レンズ、両凸形状の正レンズG53、後方側が凸となるメニスカス正レンズG54で構成している。接合レンズG51および単独の正レンズG53に関しては色収差を小さく抑えるために低分散ガラスを使用している。正レンズG51は色収差を抑えるために低分散ガラスとしつつ、パワーを強くしてテレセントリック性を良くしている。さらに非球面を採用することにより、特にコマ収差を効果的に補正している。
実施例4のズームレンズの概略図を図7に示し、レンズデータは表4に示し、広角端及び望遠端における収差図を図8に示す。実施例4に関しては、L1、2、3、4、5は、負、正、正、負、正の屈折力(光学的パワー)の第1レンズユニット(群)、第2レンズユニット(群)、第3レンズユニット(群)、第4レンズユニット(群)、第5レンズユニット(群)である。STは絞りであり第4レンズ群L4に設けている。広角端から望遠端のズーム位置への変倍に際して矢印のように第2、3レンズユニットL2、L3、そして第4レンズユニットL4をスクリーンS0方向へ各々独立に移動させている。変倍のためには、第1レンズユニットL1、第5レンズユニットL5は移動しない。従って、変倍に際して第1〜第5レンズユニットまでの全長は一定である。
第1レンズ群L1は、前方側から後方側へ順に、正レンズG11、負レンズG12、負レンズG13、負レンズG14、負レンズG15により構成されている。ここで、正レンズG11は、前方側が凸となるメニスカス正レンズであり、負レンズG12は、前方側が凸となるメニスカス負レンズであり、負レンズG13は、前方側が凸となるメニスカス負レンズである。そして、負レンズG14は、前方側が凸となるメニスカス負レンズであり、負レンズG15は、両凹形状の負レンズである。正レンズG11は特に歪曲収差を補正している。またG13において非球面を採用することにより歪曲収差の補正効果を上げている。G15は両凹形状とすることにより非点収差を効果的に補正している。
第2レンズ群L2は両凸形状の正レンズG21の1枚構成としており、主に第1レンズ群L1で発生した諸収差を補正している。この正レンズG21には屈折率の高い材料が用いられ、球面収差やコマ収差を効果的に補正している。さらに色収差補正の観点から、第1レンズ群L1で発生した倍率色収差を効率良く補正している。
第3レンズ群L3は、両凸形状の正レンズG31と後方側が凸となるメニスカス負レンズG32との接合としており、主たる変倍の役割を担っている。変倍による倍率色収差の変動を抑えるためにアッベ数の差が大きくなる組み合わせとしている。
第4レンズ群L4は、両凸形状の正レンズG41と後方側が凸となるメニスカス負レンズG42の接合としており、諸収差の発生を抑えつつペッツバール和を小さくしている。なお、絞りSTは第4レンズ群L4に存在し、変倍時の軸外収差の変動を抑えている。絞りSTは、第4レンズ群L4以外に設定しても良い。さらに絞りSTは、変倍の際、レンズ群と共に動かせることなく独立に動かす構成としても良い。
第5レンズ群L5は、前方側から後方側へ順に、後方側が凸となるメニスカス正レンズG51と後方側が凸となるメニスカス負レンズG52の接合レンズ、両凸形状の正レンズG53、後方側が凸となるメニスカス正レンズG54で構成している。接合レンズG51および単独の正レンズG53に関しては色収差を小さく抑えるために低分散ガラスを使用している。正レンズG51は色収差を抑えるために低分散ガラスとしつつ、パワーを強くしてテレセントリック性を良くしている。さらに非球面を採用することにより、特にコマ収差を効果的に補正している。
各実施例においては、非球面レンズは、プラスチック材料やガラス材料で形成された非球面レンズ限らず、ガラス材料より成る球面レンズの光学面に薄い樹脂層(樹脂材料)を形成させて非球面形状としたハイブリッドタイプの非球面レンズでも良い。
本実施例1〜4によれば、半画角が50度以上となる広画角の投射が可能となり、変倍に伴う諸収差を良好に補正し画面全体にわたり良好なる光学性能を有した液晶プロジェクタ用に好適なズームレンズを達成することができる。
図9には本発明の画像投影装置(プロジェクタ)の実施形態の要部概略図である。
同図は前述したズームレンズを3板式のカラー液晶プロジェクターに適用している。図9では複数の表示パネル(画像表示素子、液晶表示素子)に基づく複数の色光の画像情報(画像光)を色合成手段102を介して合成している。そしてズームレンズ103でスクリーン面(被投影面)104上に拡大投影している。このズームレンズ103として、前述の実施例1〜4のズームレンズを適用可能である。
図9の画像投影装置は、3つの表示パネルを用いてカラー画像を被投影面に投影している。3つの表示パネル105R、G、Bは、不図示の光源からの照明光で照明され、その照明光を変調し(偏光方向を変える、或いは反射する方向を変える、或いは透過する方向を変える)、変調された光束(画像光を含む)を色合成手段102に導いている。その色合成手段としてプリズム102で各々の表示パネルからの(互いに色が異なる、或いは互いに波長が異なる)画像光を1つの光路に合成している。そしてその合成された画像光を前述した(実施例1〜4に記載した)ズームレンズ(投射レンズ)103を用いてスクリーン面(被投影面)104に投影している。
この図9に記載した画像投影装置の実施例において、表示パネル(画像表示素子、液晶表示素子)105R、G、Bは透過型の表示パネルであっても反射型の表示パネルであっても構わない。
この他、本実施例のズームレンズは、画像情報を銀塩フィルム、CCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)上に形成するビデオカメラ、フィルムカメラ、デジタルカメラ等の撮像装置に適用しても構わない。
以上のような本実施例によれば、半画角50度以上の広画角でありながら、変倍に伴う諸収差を良好に補正し、画面全体にわたり良好なる光学性能を有したズームレンズが得られる。この他、長いバックフォーカスを有しながらも諸収差を良好に補正し、テレセントリック性を有した大口径ズームレンズを実現することができる。
Figure 2008304765
Figure 2008304765
Figure 2008304765
Figure 2008304765
Figure 2008304765
実施形態1のズームレンズを用いた画像投影装置の要部概略図 数値実施例1のズームレンズの収差図 実施形態2のズームレンズを用いた画像投影装置の要部概略図 数値実施例2のズームレンズの収差図 実施形態3のズームレンズを用いた画像投影装置の要部概略図 数値実施例3のズームレンズの収差図 実施形態4のズームレンズを用いた画像投影装置の要部概略図 数値実施例4のズームレンズの収差図 画像投影装置全体の概略図 条件式(3)の説明のための図
符号の説明
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
L5 第5レンズ群
L6 第6レンズ群
ST 開口絞り
LCD 液晶表示装置(像面)
GB 硝子ブロック(色合成プリズム)
S Sagittal像面の倒れ
M Meridional像面の倒れ

Claims (9)

  1. 最も拡大側に配置された負の光学的パワーを有する第1レンズユニットを備えるズームレンズであって、
    前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfw、前記第1レンズユニットの焦点距離をf1とするとき、
    −2.50<f1/fw<−1.36
    なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第1レンズユニットが非球面を有する負レンズを1枚以上有しており、前記1枚以上の負レンズが有する非球面のうち最も有効径が大きな非球面の有効径をφmaxとしたとき、
    −9.0<φmax/f1<−3.0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
  3. 前記第1レンズユニットが、非球面を有する負レンズを1枚以上有しており、
    前記1枚以上の負レンズが有する非球面のうち第1非球面の焦点距離をf1asp、前記第1非球面の光軸上の位置と前記第1非球面を最軸外光線が通る位置との光軸方向の距離をRdepthとするとき、
    −10.0<Rdepth/f1asp<−4.0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1又は2記載のズームレンズ。
  4. 最も拡大側に配置された負の光学的パワーを有する第1レンズユニットを備えるズームレンズであって、
    前記第1レンズユニットが非球面を有する負レンズを1枚以上有しており、前記1枚以上の負レンズが有する非球面のうち最も有効径が大きな第1非球面の有効径をφmax、前記第1非球面の焦点距離をf1asp、前記第1非球面の光軸上の位置と前記第1非球面を最軸外光線が通る位置との光軸方向の距離をRdepth、前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfw、前記第1レンズユニットの焦点距離をf1とするとき、
    −2.50<f1/fw<−1.36
    −9.0<φmax/f1<−3.0
    −10.0<Rdepth/f1asp<−4.0
    なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  5. 前記第1レンズユニットが1枚の正レンズを有しており、
    前記正レンズが、
    1.63<nd
    νd<35
    0.008<θgF−(0.644−0.00168・νd)<0.040
    ただし、
    νd=(nd−1)/(nF−nC)
    θgF=(ng−nF)/(nF−nC)
    nd:前記正レンズの材料のd線(587.56nm)に対する屈折率
    ng:前記正レンズの材料のg線(435.84nm)に対する屈折率
    nF:前記正レンズの材料のF線(486.13nm)に対する屈折率
    nC:前記正レンズの材料のC線(656.28nm)に対する屈折率
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のズームレンズ。
  6. 前記ズームレンズのうち最も縮小側に配置されたレンズユニットが非球面を有する正レンズを1枚以上有し、該正レンズはガラス材料より成り、
    該正レンズの焦点距離をfGasp、前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfwとするとき、
    5.2<fGasp/fw<9.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のズームレンズ。
  7. 前記第1レンズユニットより縮小側に順に、正の光学的パワーを有する第2レンズユニット、正の光学的パワーを有する第3レンズユニット、負の光学的パワーを有する第4レンズユニット、正の光学的パワーを有する第5レンズユニットを備え、
    前記第2、3、4レンズユニットが変倍時に移動し、
    前記第1、5レンズユニットが変倍のためには不動で、
    前記ズームレンズが、レンズユニットとして前記第1、2、3、4、5レンズユニットのみを備え、
    前記第2および第3レンズユニットの焦点距離をそれぞれf2a、f3aとし、前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfwとするとき、
    6.0<f2a/fw<12
    6.0<f3a/fw<15
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載のズームレンズ。
  8. 前記第1レンズユニットより縮小側に順に、正の光学的パワーを有する第2レンズユニット、正の光学的パワーを有する第3レンズユニット、負の光学的パワーを有する第4レンズユニット、正の光学的パワーを有する第5レンズユニット、正の光学的パワーを有する第6レンズユニットを備え、
    前記第2、3、4、5レンズユニットが変倍時に移動し、
    前記第1、6レンズユニットが変倍のためには不動で、
    前記ズームレンズが、レンズユニットとして前記第1、2、3、4、5、6レンズユニットのみを備え、
    前記第2、第3および第6レンズユニットの焦点距離をそれぞれf2b、f3bとし、前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfwとするとき、
    6.5<f2b/fw<11
    6.0<f3b/fw<13
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載のズームレンズ。
  9. 画像表示素子と、
    前記画像表示素子から出射する画像光を投影する、請求項1乃至8いずれかに記載のズームレンズとを備えることを特徴とする画像投影装置。
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