JP2008304758A - 画像処理装置、および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、および画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で、良好な画像を再現可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、表示装置における表示領域の色域を複数の領域に分割し、これらの領域から入力画像データの各色成分入力値が含まれる領域を検出する領域検出手段と、複数の領域毎に応じて設定される色域マトリクス係数のうち、領域検出手段にて検出された領域に対応する色域マトリクス係数を選択する係数選択手段と、入力画像データの各色成分入力値を、係数選択手段にて選択された色域マトリクス係数に用いて補正し、出力画像データを生成する画像データ補正手段と、出力画像データを表示装置に出力する制御をする出力制御手段と、を具備した。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像を処理する画像処理装置、および画像処理方法に関する。
従来、表示デバイスが表示可能な色域と、EBU(European Broadcasting Union)などの規格で定められた色域とが異なる場合があり、このような場合、映像製作者がEBUなどの規格にて定められた色域で画像を製作しても、表示デバイスにて表示させる際に異なる色で表示されてしまうという問題があった。このような問題を解決する方法として、表示デバイスで表示させる色域をEBUなどの規格にて定められた色域に変換する、いわゆる色域マッピング処理が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のものは、テレビジョンから入力されるRGB信号を、マトリクス変換してインクジェットプリンタの再現範囲内に圧縮された信号とし、この信号に基づいて、インクジェットプリンタを駆動させるカラー画像信号処理方法である。具体的には、テレビジョン信号から入力されるRGB信号は、RGB→Luv*変換部でLuv*に変換される。
そして、変換されたL*,u*,v*を、例えば次式(1)で示すような、マトリクス変換により、予め定めた一定の写像関数fL,fu,fγに従い諧調圧縮部、彩度圧縮部でL*’,u*’,v*’に変換し、明度および彩度の圧縮を行う。そして、Luv*→RGB変換部で、RGB→Luv*変換部で実施した変換の逆変換を実施し、L*’,u*’,v*’をR’,G’,B’に変換する方法が採られている。
Figure 2008304758

特公平6−36548号公報
ところで、表示装置に入力される入力画像データはγ補正が施されている。このγ補正が施された入力画像データに対して、上記特許文献1に記載のような従来のマトリクス変換により色域マッピング処理を実施すると、一律のマッピング係数(例えば、数式(1)におけるA)で色域マッピング処理を実施するため、入力画像データに対しては正確に色域マッピングされないおそれがあり、この場合、再現性が低い不自然な画像として表示されてしまうという問題がある。
一方、入力画像データに対して、逆γ補正を施してリニアな状態に補正した上で、色域マッピングを実施する方法も考えられる。しかしながら、逆γ補正を実施すると、低輝度部分で階調が粗くなってしまうおそれがある。したがって、低輝度部分での階調の精度を維持するために、bit数を増大させる必要がある。例えば、γ補正された信号で8bitの入力信号の階調制度を維持したい場合、逆補正された信号では18bitのbit数が必要となる。よって、逆γ補正された信号に対する変換に対して、bit数が多いデータの変換が必要であり、回路規模が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、上記したような問題に鑑みて、簡単な構成で、良好な画像を再現可能な画像処理装置、および画像処理方法を提供することを1つの目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、各画素の色成分に関する色成分データを有する入力画像データに対して、色域マッピング処理を実施して表示手段の表示領域に表示させる処理をする画像処理装置であって、前記表示領域の色域を複数の領域に分割し、前記入力画像データの前記色成分データが含まれる前記領域を、前記複数の領域から検出する検出手段と、前記複数の領域毎に設定される色域マトリクス係数のうち、前記検出手段にて検出された前記領域に対応する前記色域マトリクス係数を選択する係数選択手段と、前記入力画像データの前記色成分データを、前記係数選択手段にて選択された前記色域マトリクス係数に基づいて補正して出力画像データを生成する補正データ生成手段と、前記出力画像データを前記表示手段に出力する制御をする出力制御手段と、を具備したことを特徴とする画像処理装置である。
本発明の請求項9に記載の発明は、表示手段に入力されるとともに、前記表示手段に表示される各画素を構成する色成分に関する色成分データを有する入力画像データに対して色域マッピング処理を、演算手段により実施させる画像処理方法であって、前記演算手段は、前記表示手段における表示領域の色域を複数の領域に分割し、前記入力画像データの前記色成分データが含まれる前記領域を、前記複数の領域から検出し、この検出された複数の領域毎に応じて設定される色域マトリクス係数のうち、前記検出手段にて検出された前記領域に対応する前記色域マトリクス係数を選択し、この選択された前記色域マトリクス係数に基づいて、前記入力画像データの前記色成分データを補正して出力画像データを生成し、この生成した出力画像データを前記表示手段に出力する制御をすることを特徴とする画像処理方法である。
[第一の実施の形態]
以下、本発明に係る第一の実施の形態の画像処理装置を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る第一の実施の形態の画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、前記第一実施の形態の画像処理装置を構成する制御部の概略を示すブロック図である。図3は、前記第一の実施の形態の画像処理方法において、RGB信号を単色・混合・白色各成分に変換する処理の概略を示す図である。図4は、色番号対応データテーブルのデータ構成の概略を示す図である。図5は、前記第一の実施の形態の画像処理装置における、表示装置の表示領域の色域に関するxy色度図である。
[画像処理装置の構成]
図1において、1は、画像処理装置であり、この画像処理装置1は、入力画像データの色域を表示手段としての表示装置30に応じた色域に変換して、表示装置30の表示領域31に表示させる装置である。そして、この画像処理装置1は、データ取得部11と、入力操作部12と、メモリ13と、制御部20と、表示装置30と、などを備えている。また、画像処理装置1は、例えば記憶部を備え、各種データを読み出し可能に記憶できる構成などとしてもよい。
なお、図1において、画像処理装置1が表示装置30を内蔵する構成を例示するが、これに限られず、例えば画像処理装置1と表示装置30とが別体に構成され、例えばケーブル線などの通信回線により接続される構成などとしてもよい。
データ取得部11は、所定のデータ取得手段により入力画像データを取得する。このデータ取得部11としては、例えば、図示しないアンテナから放送波を受信し、この放送波から入力画像データを取得するチューナ、図示しない通信回線を介して、例えばネットワーク上で配信される入力画像データを取得する通信部、例えばCD、DVD、MDなどの各種光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどの記録媒体に記録された入力画像データを読み込み可能なドライブ装置などが例示できる。
そして、データ取得部11は、取得した入力画像データを制御部20に出力する。
入力操作部12は、例えばキーボード、コントローラ、マウス、操作ボタン、操作つまみなど、各種操作部を備え、これらの操作部から入力される入力信号を適宜制御部20に出力する。また、入力操作部12としては、例えば図示しないリモコン装置からの入力信号を受信し、受信した入力信号を制御部20に出力する構成などとしてもよい。
また、入力操作部12から入力される入力信号としては、画像処理装置1全体の動作を制御する旨の動作制御信号、各種設定事項を入力する旨の設定入力信号、データ取得部11から入力画像データを取得し、表示装置30にて表示させる旨の表示命令信号などが例示できる。
メモリ13は、入力操作部12で入力操作される各種設定事項、後述の制御部200において使用する色域マトリクス係数などのデータを読み出し可能に記憶する。また、メモリ13は、画像処理装置1全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどを記憶している。このメモリ13としては、例えば停電などにより突然電源が落ちた際にも記憶が保持される構成のメモリ、例えばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)メモリなどを用いることが望ましい。なお、メモリ13に各種設定事項や色域マトリクス係数などのデータ、各種プログラムを記憶する構成としたが、例えば、HD、DVD、光ディスクなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどに各種設定事項や色域マトリクス係数などのデータ、各種プログラム記録する構成などとしてもよい。
また、メモリ13には、図4に示すような、色番号対応データ510が記録されている。この色番号対応データ510は、色に関する色成分データ511と、この色成分データ511に対応する番号に関する色番号データ512と、を関連付けた色対応データ513が複数記録されたテーブルデータ構造に構築されている。
さらに、メモリ13には、表示装置30の表示領域の色域に関する情報、例えば図5に示すような、xy色度図に関する情報、またはxy色度図を構成する各色成分点の座標に関する情報などが記録されている。
表示装置30は、制御部20から入力された出力画像データを画像データとして表示領域31に表示させる制御をする。なお、表示領域31としては、例えばプラズマディスプレイパネル(PDP)、液晶パネル、有機ELパネルなどの各種表示パネル、FED(Field Emission Display)やCRT(Cathode-Ray Tube)などの各種電子放電を利用したディスプレイなど、各種表示デバイスを利用できる。
[制御部の構成]
次に画像処理装置100を構成する制御部20の説明をする。
制御部20は、データ取得部11、入力操作部12、および表示装置30に接続されている。この制御部20は、例えば入力操作部12から入力される入力信号に応じて、データ取得部11にて入力画像データを取得させ、この入力画像データに対して所定の色域マッピング処理を実施して出力画像データとして表示装置30に出力する。この制御部20は、各種プログラムとして、図2に示すように、入力画像データ認識手段21と、値変換手段としての成分変換手段22と、検出手段としての領域検出手段23と、係数選択手段24と、補正データ生成手段としての画像データ補正手段25と、出力制御手段26と、などを備えている。
入力画像データ認識手段21は、データ取得部11から入力される入力画像データを認識する。また、入力画像データ認識手段21は、認識した入力画像データに含まれる表示領域31の所定の1画素に対応する色成分、すなわち赤色成分の輝度に関する色成分データとしての赤色入力値R1、緑色成分の輝度に関する色成分データとしての緑色入力値G1、青色成分の輝度に関する色成分データとしての青色入力値B1を認識する。
成分変換手段22は、入力画像データ認識手段21にて認識された各色成分の入力値R1,G1,B1を、白色成分値、混合成分値、および単色成分値に変換する。ここで、白色成分値は、各色成分の入力値R1,G1,B1の中で値が最小の入力値であり、混合成分値は、各色成分の入力値R1,G1,B1の中で、値が中間の入力値と白色成分値との差分値であり、単色成分値は、各色成分の入力値R1,G1,B1の中で、値が最大の入力値と、混同成分値との差分値である。例えば、図3に示すように、赤色入力値R1が最大値、青色入力値B1が最小値、緑色入力値G1が中間値である場合、白色成分値は、青色入力値B1の値となり、混合成分値は、緑色成分値G1と青色成分値B1の差分値(G1−B1)となり、単色成分値は、赤色成分値R1と緑色成分値G1との差分値(R1−G1)となる。
領域検出手段23は、入力画像データの色成分に関する色成分情報(R1,G1,B1)が、表示領域31の色域に関するxy色度図において、どの位置に位置するかを認識し、その領域を検出する。
ここで、表示領域31の色域に関するxy色度図は、図5に示すように、各色成分がxy座標軸上で、どの座標に位置するかを示す図である。このxy色度図では、純赤色成分値を示す点R(1,0,0)、純緑色成分値を示す点G(0,1,0)、および純青色成分値を示す点B(0,0,1)を頂点とし、これらの点R、G、Bを結ぶことで、表示領域31における色域520(以降パネル色域520と称す)を表現可能となる。また、図5における点Wは、白色成分値を示す点である。更に、点Rと点Wを結ぶ直線および点Gと点Bを結ぶ直線の交点である点Cyは、シアン成分値を示す点であり、点Gと点Wを結ぶ直線および点Rと点Bを結ぶ直線の交点である点Mgは、マゼンダ成分値を示す点であり、点Bと点Wを結ぶ直線および点Bと点Gを結ぶ直線の交点である点Yeは、黄色成分値を示す点である。
ここで、これらの点R、G、B,Ye,Cy,Mg,Wの各xy座標は、表示装置30の表示領域31における三刺激値X,Y,Zを用いて、それぞれ次式にて演算される。
Figure 2008304758
以下、領域検出手段23における入力画像データに対応する領域の検出をより具体的に説明する。領域検出手段23は、先ず、上記のようなxy色度図におけるパネル色域520を例えば6つの領域に分割する。すなわち、領域検出手段23は、パネル色域520を、点R、点Ye、および点Wにて囲われる領域を第一領域Iとし、点R、点Mg、および点Wにて囲われる領域を第二領域IIとし、点B、点Mg、および点Wにて囲われる領域を第三領域IIIとし、点B、点Cy、および点Wにて囲われる領域を第四領域IVとし、点G、点Cy、および点Wにて囲われる領域を第五領域Vとし、点G、点Ye、および点Wにて囲われる領域を第六領域VIとする。なお、第一ないし第六領域I〜VIのそれぞれが、本発明の小領域を構成する。
そして、領域検出手段23は、成分変換手段22にて変換された入力画像データに対応する領域を検出する。例えば、入力画像データの所定の1画素に対応する各色成分が、図3に示すような白色成分値、混合成分値、および単色成分値に変換された場合、すなわち、R1>G1>B1となる入力値では、第一領域Iを検出する。この第一領域Iでは、(単色成分値:混合成分値:白色成分値)が(1:0:0)である点は点Rとなり、(単色成分値:混合成分値:白色成分値)が(0:1:0)である点は点Yeとなり、(単色成分値:混合成分値:白色成分値)が(0:0:1)である点は点Wとなる。すなわち、(単色成分値:混合成分値:白色成分値)により、各領域I〜VI内における位置関係を示すことが可能となる。
係数選択手段24は、成分変換手段22にて変換された各成分値、および領域検出手段23にて検出された領域に基づいて、色域マトリクス係数を選択する。
具体的には、係数選択手段24は、パネル色域520の赤色成分値R、緑色成分値G、および青色成分値B、の各xy座標値、色域マッピング処理によりマッピング処理されるターゲットとなる領域の赤色成分値R、緑色成分値G、青色成分値B、黄色成分値Y、シアン成分値C、マゼンタ成分値M、および白色成分値W、の各xy座標値に基づいて算出されるRGBYCMWマトリクス係数から、領域検出手段23にて検出された領域に対応する色域マトリクス係数を選択する。
ここで、RGBマトリクス係数、およびYCMWマトリクス係数は以下の演算により求めることができる。
先ず、パネル色域520における赤色成分を示す点R、緑色成分を示す点G、青色成分を示す点B、白色成分を示す点Wの座標をそれぞれ、r1(Rx,Ry)、g1(Gx,Gy)、b1(Bx,By)、w1(Wx,Wy)と定義し、色域マッピング処理によりターゲットとなる色域(ターゲット色域)における赤色成分を示す点R、緑色成分を示す点G、青色成分を示す点B、黄色成分を示す点Y、シアン色成分を示す点Cy、マゼンタ色成分を示す点Mg、白色成分を示す点Wのxy座標をそれぞれ、r2(R’x,R’y)、g2(G’x,G’y)、b2(B’x,B’y)、y2(Y’x,Y’y)、c2(C’x,C’y)、m2(M’x,M’y)、w2(W’x,W’y)と定義する。
次に、xy座標系の各(x、y)を三刺激値XYZに変換する。この変換には、上記(2)式を用いる。また、(2)式において、輝度をあらわすYにY=1として規格化して(X,Y,Z)を求める。
これにより、r1、g1、b1、w1、r2、g2、b2、y2、c2、m2、w2はそれぞれ以下のように変換される。
r1(Rx,Ry)=(RX,RY,RZ)
g1(Gx,Gy)=(GX,GY,GZ)
b1(Bx,By)=(BX,BY,BZ)
w1(Wx,Wy)=(WX,WY,WZ)
r2(R’x,R’y)=(R’X,R’Y,R’Z)
g2(G’x,G’y)=(G’X,G’Y,G’Z)
b2(B’x,B’y)=(B’X,B’Y,B’Z)
y2(Y’x,Y’y)=(Y’X,Y’Y,Y’Z)
c2(C’x,C’y)=(C’X,C’Y,C’Z)
m2(M’x,M’y)=(M’X,M’Y,M’Z)
w2(W’x,W’y)=(W’X,W’Y,W’Z)
次に、RGBマトリクス係数を求める。ここでRGBの発光強度比をSr,Sg,Sbとすると、点Wの色成分は、入力画像データのRGBの各色がSr:Sg:Sbの比で混合された色成分であるため、表示領域31における色域において、次式の関係が成立する。
Figure 2008304758
上記(3)式により、(Sr,Sg,Sb)は、次式のように求められる。
Figure 2008304758
また、一般に、入力画像データの各色成分入力値RGBから、パネル色域520における三刺激値への変換式は、(RX,RY,RZ),(GX,GY,GZ),(BX,BY,BZ),Sr,Sg,Sbを用いると、次式の関係が成り立つ。
Figure 2008304758


上記(5)式により、パネル色域520における三刺激値(X,Y,Z)からRGBの入力値を求めることが可能となる。この(5)式の(X,Y,Z)に、点w2、点r2、点g2、点b2の座標を代入することで、w1からw2へのマッピング係数CoefW、r1からr2へのマッピング係数CoefR、g1からg2へのマッピング係数CoefG、b1からb2へのマッピング係数CoefBがそれぞれ、次式(6)〜(9)に示すように、求められる。
Figure 2008304758









上記(6)〜(9)式による各マッピング係数により、r1、g1、b1、w1は、それぞれr2、g2、b2、w2に変換されるが、これらの変換は線形変換であり、全ての(R,G,B)からの(R’,G’,B’)の変換は、次式(10)にて表される。
Figure 2008304758


ところで、白色成分におけるRGB比は、1:1:1であるため、上記(10)式において、(R,G,B)=(1,1,1)を代入すると、(R’,G’,B’)=(CoefRr+CoefGr+CoefBr,CoefRg+CoefGg+CoefBg,CoefRb+CoefGb+CoefBb)となる。一方、この値はターゲットとなる色域における白色成分を示す点w2(W’x,W’y)とは異なり、次式(11)に示すように、上記(R‘,G’,B‘)にマッピング後のホワイトバランスをとるホワイトバランスゲインWG(WGr、WGg、WGb)を積算することで、点w2と一致させることが可能となる。
Figure 2008304758
この式(11)において、(R,G,B)を(R’,G’,B’)に変換する各係数がRGBマトリクス係数となる。すなわち、赤色成分に関するRマトリクス係数、緑色成分に関するGマトリクス係数、青色成分に関するBマトリクス係数は、それぞれ次式にて表される。
Figure 2008304758
なお、上記式(11)において、(R,G,B)=(1,1,1)、(R’,G’,B’)=(CoefWr,CoefWg,CoefWb)を代入することで、ホワイトバランスゲインWGを算出することが可能となる。
次に、YCMWマトリクス係数は、次のように求められる。すなわち、色域マッピング処理によりターゲットとなる色域におけるRGBの発光強度比をS’r:S’g:S’bとすると、式(5)と同様に、次式(15)が導かれる。
Figure 2008304758
また、上記(15)式に、YCMWの各座標を代入することで、y1からy2へのマッピング係数CoefY(CoefYr0,CoefYg0,CoefYb0)、c1からc2へのマッピング係数CoefC(CoefCr0,CoefCg0,CoefCb0)、m1からm2へのマッピング係数CoefM(CoefMr0,CoefMg0,CoefMb0)、w1からw2へのマッピング係数CoefW(CoefWr0,CoefWg0,CoefWb0)が算出される。
Figure 2008304758








また、ターゲット色域からパネル色域520の変換は、ホワイトバランスゲインWGを用いて(11)式により演算される。これにより、(11)式に(R,G,B,R‘,G’,B‘)=(CoefYr0,CoefYg0,CoefYb0,CoefYr,CoefYg,CoefYb)、(CoefCr0,CoefCg0,CoefCb0,CoefCr,CoefCg,CoefCb)、(CoefMr0,CoefMg0,CoefMb0,CoefMr,CoefMg,CoefMb)、(CoefWr0,CoefWg0,CoefWb0,CoefWr,CoefWg,CoefWb)を代入し、さらに上記(16)〜(19)式を代入することで、YCMWマトリクス係数が次式のように算出される。
Figure 2008304758









そして、係数選択手段24は、上記(12)〜(14)式および(20)〜(23)式にて表される色域マトリクス係数から、領域検出手段23にて検出された領域に対応する色域マトリクス係数を選択する。具体的には、係数選択手段24は、メモリ13に記憶された色番号対応データ510に基づいて、領域検出手段23にて検出した領域に対応する、単色成分の色域および混合成分の色域に対する色対応データ513を認識する。そして、これらの組み合わせに基づいて、色域マトリクス係数を選択する。
例えば、図3に示すように、単色成分値がR入力値、混合成分がG入力値である場合、領域検出手段23にて第一領域Iが検出されるため、係数選択手段24は、(単色成分,混合成分)の組み合わせが色番号対応データ510から(2、6)であると判断する。これにより、係数選択手段24は、単色成分に対して、式(12)に示される赤色成分に関するRマトリクス係数を選択し、混合成分に対して、式(20)に示される黄色成分に関するYマトリクス係数を選択し、白色成分に対して、式(23)に示される白色成分に関するWマトリクス係数を選択する。
なお、上記(12)〜(14)式および(20)〜(23)式にて表される色域マトリクス係数は、表示領域31上にて実際に表示される、いわゆるリニア空間における係数値である。一方、後述の画像データ補正手段25では、色域マトリクス係数を用いて、電子回路内である、いわゆるビデオ空間で所定の演算を実施する。したがって、係数選択手段24は、上記(12)〜(14)式および(20)〜(23)式にて示される色域マトリクス係数に対して1/γ乗(例えば1/2.2乗)する、いわゆるγ補正を実施した、γ補正色域マトリクス係数を選択する。
画像データ補正手段25は、係数選択手段24にて選択された色域マトリクス係数を用いて、入力画像データの各色成分の入力値を補正し、色域マッピング処理を実施する。
具体的には、画像データ補正手段25は、次式(24)に基づいて、色域マッピング処理を実施する。
Figure 2008304758


上記(24)式において、単色r、単色g、単色bは、それぞれ、係数選択手段24にて、単色成分に対して選択された色域マトリクス係数であり、混合r、混合g、混合bは、それぞれ、係数選択手段24にて、混合成分に対して選択されたγ補正色域マトリクス係数であり、白色r、白色g、白色bは、白色成分に関するWマトリクス係数(CoefWr,CoefWg,CoefWb)をγ補正したγ補正Wマトリクス係数である。例えば図3に示すような入力値が入力された場合、(単色r,単色g,単色b)には、式(12)に示されるRマトリクス係数をγ補正したγ補正Rマトリクス係数が入力され、(混合r,混合g,混合b)には、式(20)に示されるYマトリクス係数をγ補正したγ補正Yマトリクス係数が入力され、出力画像データ(R2,G2,B2)が演算される。
出力制御手段26は、制御部20に接続される図示しない出力回路を制御して、画像データ補正手段25にて演算された出力画像データを表示装置30に出力させる制御をする。
[画像処理装置の動作]
次に、上述したような画像処理装置1の動作について、図面に基づいて説明する。
図6は、前記第一の実施の形態の画像処理装置における色域マッピング処理の処理方法を示すブロック図である。図7は、第一の実施の形態の画像処理装置の色域マッピング処理のフローチャートである。図8は、パネル色域からターゲット色域へ色域マッピング処理を実施した際のマッピング精度を比較する図である。
図7において、画像処理装置1の制御部20にデータ取得部11から入力画像データが入力されると、制御部20の入力画像データ認識手段21は、この入力された入力画像データを認識する。また、入力画像データ認識手段21は、認識した入力画像データの各画素における赤色成分入力値R1、緑色成分入力値G1、青色成分入力値B1をそれぞれ認識する(ステップS101)。
この後、制御部20の成分変換手段22は、ステップS101にて認識した各色成分入力値R1,G1,B1を、単色成分値、混合成分値、および白色成分値に変換する。すなわち、各色成分入力値R1,G1,B1のうち、最小値となる入力値を白色成分値とし、値が中間の入力値とこの白色成分値との差分値を混合成分値とし、値が最大の入力値と混合成分値との差分値を単色成分値とする(ステップS102、図6におけるブロック(a))。
また、制御部20の領域検出手段23は、ステップS101にて認識された入力画像データの各入力値(R1,G1,B1)により表されるxy色度図上の点が属する領域を検出する。具体的には、領域検出手段23は、ステップS102にて演算された単色成分値に対応する単色成分、混合成分値に対応する混合色成分を認識し、これらの単色成分、混合色成分、および白色成分にて囲われる領域を、パネル色域520を分割した第一ないし第六領域I〜VIのうちから検出する(ステップS103、図6におけるブロック(b))。また、領域検出手段23は、検出した領域を適宜読み出し可能にメモリ13に記憶する。この時、領域検出手段23は、色番号対応データ510に基づいて、単色成分および混合色成分に対する色番号データ512の組み合わせをメモリ13に記憶してもよい。
そして、制御部20の係数選択手段24は、γ補正色域マトリクス係数を選択する(ステップS104、図6におけるブロック(c))。すなわち、係数選択手段24は、パネル色域520に基づいて演算されたRGBマトリクス係数をγ補正したγ補正RGBマトリクス係数、色域マッピングによりターゲットされた色域に基づいて演算されたYCMWマトリクス係数をγ補正したγ補正YCMWマトリクス係数から、ステップS103にて検出された領域に対応したγ補正色域マトリクス係数を選択する。
例えば、係数選択手段24は、メモリ13に記録されている、ステップS103にて検出された領域に基づいて、この領域が例えば、単色成分が緑色G、混合色成分がシアンCである第五領域Vである場合、式(13)に示されるようなGマトリクス係数をγ補正したγ補正Gマトリクス係数、式(21)に示されるようなCマトリクス係数をγ補正したγ補正Cマトリクス係数、および式(23)に示されるようなWマトリクス係数をγ補正したγ補正Wマトリクス係数をそれぞれ選択する。
この後、制御部20の画像データ補正手段25は、ステップS104にて選択されたγ補正色域マトリクス係数に基づいて、ステップS102にて変換された単色成分値、混合成分値、白色成分値を補正する(ステップS105、図6におけるブロック(d))。具体的には、画像データ補正手段25は、式(24)に示される演算式に、ステップS104にて選択された各γ補正色域マトリクス係数、ステップS102にて変換された単色成分値、混合成分値、および白色成分値を代入し、色域マッピング処理された後の赤色成分値R2,緑色成分値G2、青色成分値B2を演算する。
そして、このステップS106の後、制御部20の出力制御手段26は、ステップS106にて演算された出力画像データを表示装置30に出力し、表示領域31にて表示させる制御をする(ステップS107)。
上記のような画像処理装置1による色域マッピング処理では、入力画像データの色域は、図8に示すようにマッピングされる。
図8において、r1、g1、b1、ye1、cy1、mg1、w1、bg1は、それぞれ色域マッピング処理がされていないパネル色域520における純赤色成分点、純緑色成分点、純青色成分点、純黄色成分点、純シアン色成分点、純マゼンタ色成分点、純白色成分点、および入力画像データとして入力された青緑色成分点を示す。また、r2、g2、b2、ye2、cy2、mg2、w2、bg2は、それぞれ従来のビデオ空間において、前記パネル色域520の各色成分点を、(1)式に基づいて、一律のマッピング係数にてマッピング処理した際にマッピング移動された点である。また、r3、g3、b3、ye3、cy3、mg3、w3、bg3は、それぞれ、ビデオ空間における前記各色成分点の入力信号に対して逆γ補正を施してリニア空間に補正された状態で、(1)式に基づいた色域マッピング処理を実施した際に前記パネル色域520の各成分点の移動先を示す点である。そして、r4、g4、b4、ye4、cy4、mg4、w4、bg4は、上記画像処理装置1にて色域マッピング処理を実施した際に前記各色成分点の移動先を示す点である。ここで、bg3のマッピング位置は、リニア空間で補正された位置であるため、正確に色域マッピングがされているとみなすことできる。
図8に示すように、画像処理装置1にて色域マッピング処理された点bg4は、従来のビデオ空間において一律のマッピング係数によりマッピング処理された点bg2よりも、点bg3に近接している。すなわち、画像処理装置1では、より正確な色域マッピング処理を実施可能であり、色再現性が高いことが分かる。なお、図8において、パネル色域520における純赤色成分点を、青色成分側に移動させる色域マッピング処理を例示したが、他の色や複数色を移動させる色域マッピング処理であっても同様の結果が得られる。
[画像処理装置の作用効果]
上述したように、上記第一の実施の形態の画像処理装置1は、入力画像データの各色成分入力値R1,G1,B1に基づいて、パネル色域520を分割した複数の領域I〜VIのうち、入力値に対応する領域を検出させる領域検出手段23と、検出された領域に基づいて、領域ごとに設定される色域マトリクス係数を選択する係数選択手段24と、係数選択手段24にて選択された色域マトリクス係数に基づいて入力値を補正する画像データ補正手段25と、画像データ補正手段25により補正された出力画像データを表示装置30に出力する出力制御手段26と、を備えている。
このため、画像処理装置1では、入力画像データの各色入力値に基づいて検出される領域毎にそれぞれ適する色域マトリクス係数にて、入力値を補正することができるので、より正確な色域マッピング処理を実施することができる。したがって、入力画像データの階調を正確に表示領域31に表示させることができるので、色再現性を向上させることができ、例えば画像製作者が意図しない色が表示領域31に表示されてしまうなどの不都合も防止できる。また、色域マッピング処理の際に、bit数を増大させることなく、良好な階調精度の色域を再現することができ、回路規模が大きくならず、簡単な構成で正確な色域マッピング処理を実施することができる。
また、画像処理装置1は、赤色成分入力値R1、緑色成分入力値G1、青色成分入力値B1に基づいて、これら入力値のうち値が最小の入力値を白成分値、値が中間の入力値と白成分値との差分値を混合成分値、値が最大の入力値と混合成分値との差分値を単色成分値として、前記入力値を変換する成分変換手段22を備えている。また、領域検出手段23は、パネル色域520を純赤色成分点、純緑色成分点、純青色成分点、純黄色成分点、純シアン成分点、純マゼンタ成分点、純白色成分点のそれぞれを結ぶ線分にて6つの領域I〜VIに分割し、成分変換手段22により変換された各成分値に基づいて、入力値が領域I〜VIのうちいずれに属するかを検出している。
このため、領域検出手段23は、パネル色域520において、入力画像データの入力信号と近似する単色成分点、混合色成分点を含む領域を容易に検出することができる。
また、入力信号を単色成分値、混合成分値、白色成分値に変換することで、xy色度図上において、領域検出手段23にて検出された領域の単色成分点、混合成分点、白色成分点からの当該入力信号までの位置を容易に認識ことができ、色域マッピング処理における各演算が複雑にならず、簡単に実施することができる。
さらに、単色成分点、混合色成分点、および白色成分点のそれぞれを結ぶ線分により囲われる略三角形状の領域において色域マッピング処理を実施するため、例えば、入力画像データの信号を含む四角形状の領域を検出して色域マッピング処理を実施するような場合に比べて、簡単な演算により容易に色域マッピング処理をすることができる。
そして、係数選択手段24により選択されるRGBマトリクス係数、YCMWマトリクス係数は、それぞれ、パネル色域520のRGBの各W座標、および色域マッピング処理のターゲットとなる色域におけるRGBYCMWの各座標に基づいて演算されている。
このため、各領域I〜VIに対応してそれぞれ適切な色域マトリクス係数を設定することができ、係数選択手段24によりこれらの色域マトリクス係数から、各領域I〜VIに対応した適切な色域マトリクス係数を選択することができる。したがって、より正確な色域マッピング処理を実施することができる。
また、係数選択手段24は、式(12)〜(14)および式(20)〜(23)に示される各係数をγ補正したγ補正色域マトリクス係数を選択している。
これにより、ビデオ空間の入力信号に対しても良好にリニア空間の色域にマッピング処理を実施することができる。また、この際、γ補正により色域マトリクス係数のみを補正するため、画像データ補正手段25における補正演算において、bit数が増大することがなく、簡単な回路規模で容易に良好な色域マッピング処理を実施することができる。また、ビデオ空間の入力信号に対してマッピング処理を実施するため、回路規模を小規模化することができる。
また、画像データ補正手段25は、選択された色域マトリクス係数により、単色成分値、混合成分値、および白色成分値をマトリクス変換する。このため、小規模な回路規模でも、色調や輝度のリニアリティが悪化することなく、良好な色の再現を実現することができる。
また、従来の式(1)の様な変換では、3×3のマトリクス係数が使用される一方、本実施の形態では7×3のマトリクス係数が使用されるが、ステップS103ないしステップS105の処理により、入力信号によって選択された3×3のマトリクス係数を使用して、式(13)により演算をするので、結局は乗算器の数は式(1)の場合と同数となり、回路規模自体は従来と比べて大きくはならない。
[第二の実施の形態]
次に、本発明の第二の実施の形態の画像処理装置について図面に基づいて説明する。
図9は、第二の実施の形態における画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。図10は、第二の実施の形態の画像処理装置を構成する制御部の概略構成を示すブロック図である。なお、第二の実施の形態の画像処理装置2の説明にあたり、第一の実施の形態の画像処理装置1と略同様の構成については、同符号を付すとともに、その説明を省略または簡略する。
第二の実施の形態の画像処理装置2は、第一の実施の形態の画像処理装置1と略同様の構成を備えている。すなわち、画像処理装置2は、図9に示すように、データ取得部11と、入力操作部12と、制御部40と、メモリ13と、表示装置30と、を備えている。
データ取得部11は、第一の実施の形態と略同様の構成であり、例えば外部から入力される各種データを取得して、制御部40に出力する。
入力操作部12は、第一の実施の形態の入力操作部12と略同様の構成であり、例えばキーボードやマウスなどの操作部が操作されることで入力される入力信号を認識し、制御部40に出力する。
メモリ13は、第一の実施の形態のメモリ13と略同様の構成であり、例えば、画像処理装置2全体を動作制御するOS上に展開される各種プログラムや、色域マトリクス係数などを記録する。また、メモリ13には、図4に示すような色番号対応データ510が記録されている。
表示装置30は、第一の実施の形態の表示装置30と略同様の構成を備え、制御部40から入力された出力画像データを表示領域31に表示させる制御をする。
制御部40は、各種プログラムとして、図10に示すように、入力画像データ認識手段21と、リニア空間変換手段41と、成分変換手段22と、領域検出手段23と、係数選択手段24と、画像データ補正手段25と、ビデオ空間変換手段42と、出力制御手段26と、などを備えている。
入力画像データ認識手段21は、第一の実施の形態と略同様の構成であり、データ取得部11から入力される入力画像データを認識し、その色成分に関する各色成分入力値R,G,Bを認識する。
リニア空間変換手段41は、入力画像データ認識手段21にて認識された入力画像データの各色入力値R,G,Bに対して逆γ補正を実施する。すなわち、リニア空間変換手段41は、入力画像データ認識手段21にて認識されたビデオ空間における各色入力値R,G,Bを、リニア空間に対応した入力値R1,G1,B1に変換する。
成分変換手段22は、第一の実施の形態と略同様に、入力画像データの各色成分入力値R1,G1,B1に基づいて、単色成分値、混合成分値、白色成分値を演算する。ここで、成分変換手段22により変換される各色成分入力値R1,G1,B1は、リニア空間変換手段41により変換されたリニア空間に対応した各値が用いられる。
領域検出手段23は、第一の実施の形態と略同様に、単色成分値、混合成分値、白色成分値に基づいて、入力画像データが、表示領域31のパネル色域520を分割した領域I〜VIのうち、どの領域に属するかを検出する。
係数選択手段24は、第一の実施の形態と同様に、成分変換手段22にて変換された各成分値、および領域検出手段23にて検出された領域に基づいて、色域マトリクス係数を選択する。すなわち、係数選択手段24は、上記(12)〜(14)式から単色成分に対応するRGBマトリクス係数を選択し、上記(20)〜(22)式から混合色成分に対応するYCMマトリクス係数を選択し、白色成分に対応する式(23)のWマトリクス係数を選択する。この時、係数選択手段24は、逆γ補正が施されていない状態の(12)〜(14)式、および(20)〜(23)式にて示される色域マトリクス係数を選択する。
画像データ補正手段25は、第一の実施の形態と同様に、式(24)に基づいて、出力画像データを生成する。具体的には、画像データ補正手段25は、式(24)に上記係数選択手段24にて選択された色域マトリクス係数、および成分変換手段22にて変換された単色成分値、混合成分値、白色成分値の値をそれぞれ代入することで、色域マッピング処理のターゲットとなる、赤色成分値R2,緑色成分値G2、青色成分値B2を有する出力画像データを生成する。
ビデオ空間変換手段42は、リニア空間で信号処理された出力画像データに対してγ変換を実施し、出力画像データの各色成分信号をビデオ空間に対応する信号に変換する。
出力制御手段26は、ビデオ空間変換手段42にてビデオ空間に対応した信号に変換された出力画像データを表示装置30に出力する制御をする。この時、出力画像データの信号形式がビデオ空間に対応しているため、出力制御を実施する回路の規模を縮小することが可能となる。
[画像処理装置の動作]
次に、上記第二の実施の形態の画像処理装置2の動作について、図面に基づいて説明する。図11は、前記第二の実施の形態の画像処理装置における色域マッピング処理の処理方法を示すブロック図である。図12は、第二の実施の形態の画像処理装置の色域マッピング処理のフローチャートである。図13は、パネル色域からターゲット色域へ色域マッピング処理を実施した際のマッピング精度を比較する図である。
図12において、画像処理装置2の制御部40にデータ取得部11から入力画像データが入力されると、第一の実施の形態のステップS101と略同様の処理を実施し、制御部40の入力画像データ認識手段21は、この入力された入力画像データを認識する。また、入力画像データ認識手段21は、認識した入力画像データの各画素における赤色成分入力値R、緑色成分入力値G、青色成分入力値Bをそれぞれ認識する(ステップS201)。
この後、制御部40のリニア空間変換手段41は、認識した各色成分入力値R,G,Bに逆γ補正を実施し、リニア空間に対応した色成分入力値R1,G1,B1に変換する(ステップS202、図11におけるブロック(b))。
そして、成分変換手段22は、ステップS202にて変換された色成分入力値R1,G1,B1を、単色成分値、混合成分値、および白色成分値に変換する。すなわち、各色成分入力値R1、G1、B1のうち、最小値となる入力値を白色成分値とし、値が中間の入力値とこの白色成分値との差分値を混合成分値とし、値が最大の入力値と混合成分値との差分値を単色成分値とする(ステップS203、図11におけるブロック(c))。
このステップS203の後、制御部40の領域検出手段23は、第一の実施の形態のステップS103と略同様の処理を実施し、入力画像データが属する領域をパネル色域520から検出する。具体的には、領域検出手段23は、ステップS203にて演算された単色成分値に対応する単色成分、混合成分値に対応する混合色成分を認識し、これらの単色成分、混合色成分、および白色成分にて囲われる領域を、パネル色域520を分割した第一ないし第六領域I〜VIのうちから検出する(ステップS204、図11におけるブロック(d))。また、領域検出手段23は、検出した領域を適宜読み出し可能にメモリ13に記憶する。この時、領域検出手段23は、色番号対応データ510に基づいて、単色成分および混合色成分に対する色番号データ512の組み合わせをメモリ13に記憶してもよい。
この後、制御部40の係数選択手段24は、色域マトリクス係数を選択する(ステップS205、図10におけるブロック(e))。すなわち、係数選択手段24は、パネル色域520に基づいて演算されたRGBマトリクス係数、色域マッピングによりターゲットされる色域に基づいて演算されたYCMWマトリクス係数から、ステップS204にて検出された領域に対応した色域マトリクス係数を選択する。
例えば、係数選択手段24は、メモリ13に記録されている、ステップS103にて検出された領域に基づいて、この領域が例えば、単色成分が緑色G、混合色成分がシアンCである第五領域Vである場合、式(13)に示されるようなGマトリクス係数、式(21)に示されるようなCマトリクス係数、および式(23)に示されるようなWマトリクス係数をそれぞれ選択する。
この後、制御部40の画像データ補正手段25は、ステップS205にて選択された色域マトリクス係数に基づいて、ステップS203にて変換された単色成分値、混合成分値、白色成分値を補正する(ステップS206、図11におけるブロック(f))。具体的には、画像データ補正手段25は、式(24)に示される演算式に、ステップS205にて選択された各色域マトリクス係数、ステップS203にて変換された単色成分値、混合成分値、および白色成分値を代入し、色域マッピング処理された後の赤色成分値R2,緑色成分値G2、青色成分値B2を演算する。
そして、このステップS206の後、制御部40のビデオ空間変換手段42は、出力画像データの各色成分値R1,G2、B2を逆γ変換し、リニア空間に対応する信号に変換する(ステップS207、図11におけるブロック(g))。
この後、制御部40の出力制御手段26は、ステップS207にてリニア空間に対応する信号に変換された出力画像データを表示装置30に出力し、表示領域31に表示させる制御をする(ステップS208)。
上記のような画像処理装置2による色域マッピング処理では、入力画像データの色域は、図13に示すようにマッピングされる。
図13において、r1、g1、b1、ye1、cy1、mg1、w1、bg1は、図8と同様であり、それぞれ色域マッピング処理がされていないパネル色域520における純赤色成分点、純緑色成分点、純青色成分点、純黄色成分点、純シアン色成分点、純マゼンタ色成分点、純白色成分点、および入力画像データとして入力された青緑色成分点を示す。また、r2、g2、b2、ye2、cy2、mg2、w2、bg2は、図8と同様であり、それぞれ従来のビデオ空間において、前記パネル色域520の各色成分点を、(1)式に基づいて、一律のマッピング係数にてマッピング処理した際にマッピング移動された点である。また、r3、g3、b3、ye3、cy3、mg3、w3、bg3は、図8と同様であり、それぞれ、ビデオ空間における前記各色成分点の入力信号に対して逆γ補正を施してリニア空間に補正された状態で、(1)式に基づいた色域マッピング処理を実施した際に前記パネル色域520の各成分点の移動先を示す点である。また、r4、g4、b4、ye4、cy4、mg4、w4、bg4は、図8と同様であり、第一の実施の形態の画像処理装置1にて色域マッピング処理を実施した際に前記各色成分点の移動先を示す点である。そして、r5、g5、b5、ye5、cy5、mg5、w5、bg5は、上記画像処理装置2にて色域マッピング処理を実施した際に前記各色成分点の移動先を示す点である。ここで、図8と同様に、bg3のマッピング位置は、リニア空間で補正された位置であるため、正確に色域マッピングがされているとみなすことできる。
図13に示すように、画像処理装置2にて色域マッピング処理された点bg5は、リニア空間で色域マッピング処理されたbg3と一致する。すなわち、画像処理装置2では、第一の実施の形態の画像処理装置1よりもさらに正確に色域マッピング処理を実施可能であり、色再現性が高いことが分かる。なお、図13において、図8と同様に、パネル色域520の赤色成分点Rを青色成分点B側に移動させる色域マッピング処理を例示したが、他の色成分点や複数の色成分点を移動させるマッピング処理においても同様の結果が得られる。
[画像処理装置の作用効果]
上記したような第二の実施の形態の画像処理装置2では、第一の実施の形態の画像処理装置1と同様に、入力画像データの各色成分入力値RGBに基づいて、パネル色域520を分割した複数の領域I〜VIのうち、入力値に対応する領域を検出させる領域検出手段23と、検出された領域に基づいて、領域ごとに設定される色域マトリクス係数を選択する係数選択手段24と、係数選択手段24にて選択された色域マトリクス係数に基づいて入力値を補正する画像データ補正手段25と、画像データ補正手段25により補正された出力画像データを表示装置30に出力する出力制御手段26と、を備えている。
このため、画像処理装置2においても、第一の実施の形態の画像処理装置1と同様の作用効果を奏することができ、すなわち、入力画像データの階調を正確に表示領域31に表示させることができ、色再現性を向上させることができる。
また、画像処理装置2では、入力画像データの各色成分入力値R,G,Bを、リニア空間変換手段41にて逆γ変換してリニア空間に対応した入力値R1,G1,B1とし、この入力値R1,G1,B1を変換した単色成分値、混合成分値、および白色成分値に、係数選択手段24にて選択された色域マトリクス係数を積算した出力画像データを生成している。そして、ビデオ空間変換手段42にて、この出力画像データの出力信号値R2,G2,B2に再びγ変換を実施し、ビデオ空間に対応する信号値として出力している。
このため、リニア空間に対応した入力値に基づいて色域マッピング処理を実施するため、図13に示すように、より正確な位置に色域マッピングを実施することができ、色再現性をより良好にすることができる。
また、ビデオ空間変換手段42にて出力画像データの各信号を、ビデオ空間に対応した出力信号値に再変換した後、表示装置30に出力しているため、出力回路の回路規模が大きくならず、構成を簡単にすることができる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上述した第一および第二の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
例えば、上記第一および第二の実施の形態では、ターゲット色域を所定の規格の色域に設定する例を示したが、これに限らない。例えば、利用者が表示装置30に付属する切替手段を用いて表示モードを変更したり色調を変更したりした場合に、上記のような色域マッピング処理を実施する構成などとしてもよい。例えば、利用者が、表示装置30の所定の切替手段を操作して、例えばxy色度図上の純赤成分点を緑色成分方向にシフトさせた場合、制御部20,40は、この切替手段の操作信号を認識し、変更された色域をターゲット色域として上記のような色域マッピング処理を実施する構成としてもよい。
また、上記実施の形態において、例えば図8および図13に示すように、単色成分である赤色成分Rを移動させたマッピング処理を例示したがこれに限らない。例えば、赤色成分R、緑色成分G、青色成分Bの混合色成分である黄色成分Ye、シアン成分Cy、マゼンタ成分Mgを任意に移動させるマッピング処理も可能である。例えば、図14に示すように、パネル色域520の各成分点をr1,g1,b1,ye1,cy1,mg1,w1とし、このうち、例えば黄色成分ye1がye2に移動するようなターゲット色域に色域マッピング処理を実施してもよい。この場合でも、上記実施の形態と同様の手法により色域マッピング処理を実施することが可能である
さらに、上記実施の形態では、メモリ13に表示装置30の表示領域31のパネル色域520に関する情報が記録されている例を示したが、これに限らない。例えば、画像処理装置1,2は、表示装置30の表示領域31から出力されるテスト信号を認識して、パネル色域520を認識するパネル色域認識手段を備え、領域検出手段23は、パネル色域認識手段にて認識したパネル色域520に基づいて、入力画像データの各色成分入力値が属する領域を検出する構成としてもよい。
また、上述したように、上記実施の形態では、画像処理装置1,2と表示装置30とが一体的に構成される例を示したが、これに限らない。例えば、画像処理装置1,2と表示装置30とが別体に構成され、例えばケーブル線などの通信線により接続されている構成などとしてもよい。さらに、画像処理装置1,2が、上記したようなパネル色域認識手段を備えた構成であれば、画像処理装置1,2に接続された表示装置30に対応したパネル色域520を正確に認識することができ、係数選択手段24にて正確なマトリクス係数が選択でき、入力画像データを表示領域31上により正確な色域で表示させることができる。また、画像処理装置1,2に接続される表示装置30を変更した場合でも、表示装置30に応じたパネル色域を正確に認識でき、表示領域31に応じた色域マッピング処理を実施することができる。
そして、上記実施の形態では、領域検出手段23は、パネル色域520を第一ないし第六領域I〜VIの6つの領域に分割し、入力画像データに対応する領域を検出するとしたが、これに限らない。例えば、領域検出手段23は、パネル領域520をさらに多くの領域に分割した小領域から入力画像データに対応する領域を検出してもよい。
また、上述した各機能をプログラムとして構築したが、例えば回路基板などのハードウェアあるいは1つのIC(Integrated Circuit)などの素子にて構成するなどしてもよく、いずれの形態としても利用できる。なお、プログラムや別途記録媒体から読み取らせる構成とすることにより、上述したように取扱が容易で、利用の拡大が容易に図れる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
〔実施の形態の効果〕
上述したように、上記第一の実施の形態の画像処理装置1は、入力画像データの各色成分入力値RGBに基づいて、パネル色域520を分割した複数の領域I〜VIのうち、入力値に対応する領域を検出させる領域検出手段23と、検出された領域に基づいて、領域ごとに設定される色域マトリクス係数を選択する係数選択手段24と、係数選択手段24にて選択された色域マトリクス係数に基づいて入力値を補正する画像データ補正手段25と、画像データ補正手段25により補正された出力画像データを表示装置30に出力する出力制御手段26と、を備えている。
このため、画像処理装置1では、入力画像データの各色入力値に基づいて検出される領域毎にそれぞれ適する色域マトリクス係数にて、入力値を補正することができるので、正確な色域マッピング処理を実施することができる。したがって、入力画像データの階調を正確に表示領域31に表示させることができるので、色再現性を向上させることができ、例えば画像製作者が意図しない色が表示領域31に表示されてしまうなどの不都合も防止できる。また、色域マッピング処理の際に、bit数を増大させることなく、良好な階調精度の色域を再現することができ、回路規模が大きくならず、簡単な構成で正確な色域マッピング処理を実施することができる。
本発明に係る第一の実施の形態の画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 前記第一の実施の形態の画像処理装置を構成する制御部の概略を示すブロック図である。 前記第一の実施の形態の画像処理装置における色域マッピング処理において、RGB信号を単色・混合・白色各成分に変換する処理の概略を示す図である。 色番号対応データテーブルのデータ構成の概略を示す図である。 前記第一の実施の形態の画像処理装置における、表示装置の表示領域の色域に関するxy色度図である。 前記第一の実施の形態の画像処理装置における色域マッピング処理の処理方法を示すブロック図である。 前記第一の実施の形態の画像処理装置における色域マッピング処理のフローチャートである。 第一の実施の形態において、パネル色域からターゲット色域へ色域マッピング処理を実施した際のマッピング精度を比較する図である。 第二の実施の形態における画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 第二の実施の形態の画像処理装置を構成する制御部の概略構成を示すブロック図である。 前記第二の実施の形態の画像処理装置における色域マッピング処理の処理方法を示すブロック図である。 前記第二の実施の形態の画像処理装置の色域マッピング処理のフローチャートである。 前記第二の実施の形態において、パネル色域からターゲット色域へ色域マッピング処理を実施した際のマッピング精度を比較する図である。 他の実施の形態において、パネル色域からターゲット色域へ色域マッピング処理を実施した際のマッピング精度を比較する図である。
符号の説明
1,2 …画像処理装置
22 …値変換手段としての成分変換手段
23 …検出手段としての領域検出手段
24 …係数選択手段
25 …補正データ生成手段としての画像データ補正手段
26 …出力制御手段
30 …表示手段としての表示装置
31 …表示領域

Claims (9)

  1. 各画素の色成分に関する色成分データを有する入力画像データに対して、色域マッピング処理を実施して表示手段の表示領域に表示させる処理をする画像処理装置であって、
    前記表示領域の色域を複数の領域に分割し、前記入力画像データの前記色成分データが含まれる前記領域を、前記複数の領域から検出する検出手段と、
    前記複数の領域毎に設定される色域マトリクス係数のうち、前記検出手段にて検出された前記領域に対応する前記色域マトリクス係数を選択する係数選択手段と、
    前記入力画像データの前記色成分データを、前記係数選択手段にて選択された前記色域マトリクス係数に基づいて補正して出力画像データを生成する補正データ生成手段と、
    前記出力画像データを前記表示手段に出力する制御をする出力制御手段と、
    を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記色成分データは、前記表示手段の1画素に対応する前記画像の赤色成分に関する赤色入力値、緑色成分に関する緑色入力値、および青色成分に関する青色入力値を有し、
    前記複数の領域は、前記表示手段の表示領域における色域を、赤色成分に関する赤色成分値、緑色成分に関する緑色成分値、および青色成分に関する青色成分値の大小関係により分割される小領域であり、
    前記検出手段は、前記色成分データの前記赤色入力値、前記緑色入力値、および前記青色入力値の大小関係に基づいて、前記入力画像データに対応する前記領域を前記小領域のうちから検出する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記小領域は、前記表示手段の表示領域における色域をxy色度図で表示させた際に、赤色成分に関する赤色成分点、緑色成分に関する緑色成分点、および青色成分に関する青色成分点のうちいずれか1点と、黄色成分に関する黄色成分点、シアン成分に関するシアン成分点、マゼンタ成分に関するマゼンタ成分点のうちのいずれか1点と、白色成分に関する白色成分点との3点を結んだ略三角形で囲われる領域である
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記色成分データを認識するとともに、前記赤色入力値、前記緑色入力値、および前記青色入力値のうち、値が最小である入力値を白成分値とし、値が中間の入力値と前記白成分値との差分を混合成分値とし、値が最大の入力値と前記混合成分値との差分を単色成分値として値を変換する値変換手段を備え、
    前記検出手段は、前記値変換手段にて変換された前記白色成分値、前記混合成分値、および前記単色成分値に基づいて、前記赤色成分点、前記緑色成分点、および前記青色成分点のうち、前記単色成分値に対応する色成分を有する点と、前記黄色成分点、前記シアン成分点、および前記マゼンタ成分点のうち、前記混合成分値に対応する色成分を有する点と、前記白色成分値に対応する前記白色成分点と、の3点により形成される小領域を検出する
    ことを特徴とした画像処理装置。
  5. 請求項4に記載の画像処理装置であって、
    前記補正データ生成手段は、前記値変換装置にて変換された前記単色成分値、前記混合成分値、および前記白色成分値を、前記係数選択手段により選択された色域マトリクス係数にて補正して前記出力画像データを生成する
    ことを特徴とした画像処理装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記係数選択手段は、前記表示領域の色域に基づいて演算されるデバイスマトリクス係数、および色域マッピング処理によりマッピング移動先となるターゲット色域に基づいて演算されるターゲットマトリクス係数のうちから、前記検出手段にて検出された前記領域に対応する前記デバイスマトリクス係数および前記ターゲットマトリクス係数を選択する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記入力画像データおよび前記出力画像データは、γ補正が施されたデータである
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像処理装置であって、
    前記表示手段の前記表示領域は、プラズマディスプレイパネルである
    ことを特徴とした画像処理装置。
  9. 表示手段に入力されるとともに、前記表示手段に表示される各画素を構成する色成分に関する色成分データを有する入力画像データに対して色域マッピング処理を、演算手段により実施させる画像処理方法であって、
    前記演算手段は、
    前記表示手段における表示領域の色域を複数の領域に分割し、前記入力画像データの前記色成分データが含まれる前記領域を、前記複数の領域から検出し、
    この検出された複数の領域毎に応じて設定される色域マトリクス係数のうち、前記検出手段にて検出された前記領域に対応する前記色域マトリクス係数を選択し、
    この選択された前記色域マトリクス係数に基づいて、前記入力画像データの前記色成分データを補正して出力画像データを生成し、
    この生成した出力画像データを前記表示手段に出力する制御をする
    ことを特徴とする画像処理方法。
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