JP2008304750A - 電子鍵盤楽器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子鍵盤楽器の本体部には、その前部に、鍵盤部2,操作パネル部3が実装され、操作パネル部3には複数の操作子が配設されている。電源供給部10は、開閉位置検出部9の出力に基づいて鍵盤蓋1が閉じられたことを検出したとき、演奏部5が自動演奏データを再生している途中であるときは、電源供給部10のオン状態を継続し、演奏部5が自動演奏データの再生を終了したとき、オフ状態となる。
【選択図】図1
Description
最近の電子鍵盤楽器には、アコースティック・ピアノの打弦を模擬する機構が導入されているため、アコースティック・ピアノに近い鍵タッチ感が得られるようになった。
ところが、電子鍵盤楽器は、操作パネル部に多数の操作子類が配置されているため、ピアノに慣れた演奏者に違和感を抱かせる。特に、演奏者が電源スイッチを操作することが不可欠であり、手間がかかる上、この操作が、いかにも電子鍵盤楽器であるという印象を与えていた。
従来の電子鍵盤楽器(特許文献1参照)において、鍵盤蓋を後方に倒し上前板に立てかける操作に連動して電源スイッチをオンにし、この鍵盤蓋を閉じることにより電源スイッチをオフにするものが知られている。
ところが、鍵盤蓋を閉じてしまうと電源がオフになるため、自動演奏は鍵盤蓋を開けたままで行うことになるから、鍵盤部が保護されない。また、電子鍵盤楽器から離れた場所で曲を聴くときは、自動演奏が終わってから、電子鍵盤楽器がある場所まで行き、鍵盤を閉じる操作が必要となるので、利便性が良くない。
従って、蓋が閉じられたときに自動演奏データが再生中であるときは、自動演奏が継続される。鍵盤部が閉じられたときに自動演奏データが再生中でなければ電源がオフ状態になる。その結果、蓋の開閉により電源供給がオンオフ制御されるとともに、鍵盤部を閉じた状態でも自動演奏ができる。
従って、自動演奏データの再生が終了したときは、自動的に電源をオフにすることができる。
一方、アコースティック・ピアノにはない自動演奏をするときは、蓋を閉じた状態でも自動演奏を継続させることができるという効果がある。その結果、蓋により鍵盤部が保護された状態で自動演奏を聴くことができる。
さらに、蓋を閉じた状態における自動演奏が終了したときに、自動的に電源をオフにする場合、鍵盤部が蓋に保護された状態で電子鍵盤楽器を非使用状態にすることができる。
1は鍵盤蓋、2は鍵盤部、3は操作パネル部、4は設定部である。電子鍵盤楽器の本体部には、その前部に、鍵盤部2、操作パネル部3が実装されている。
鍵盤蓋1は、例えば、楽器本体部の奥行き方向に移動自在に開閉され、鍵盤部2及び操作パネル部3を覆ったり露出させたりする。
操作パネル部3は、鍵盤部1の奥に配置され、ここに複数の操作子が配設されている。
設定部4は、操作子の操作に応じて、演奏部5に対しては鍵盤演奏や自動演奏に関する設定をし、楽音信号生成部6に対しては、音色、音量等の、楽音信号生成に関する設定をする。
演奏部5は、鍵盤部2における押鍵操作に応じて楽音信号生成部6に楽音信号を生成させる。その際、演奏部5は、操作子の操作により自動伴奏をすることができる。
自動演奏データ記憶部8は、曲データ(自動演奏データ)を記憶している。演奏部5は、操作子の操作により、曲再生(自動演奏)をすることができる。
自動演奏において、演奏部5は、1つの曲データ(ソングデータ)を再生したり、又は、複数曲を連続して、順番にあるいはランダムに再生したりする。
楽音信号生成部6で生成された楽音信号は、サウンドシステム7において増幅されスピーカ等から放音される。
開閉位置検出部9は、演奏者により開閉される鍵盤蓋1の開閉位置を検出する。電源供給部10のオフ状態において、電源供給部10は、開閉位置検出部9の出力に基づいて鍵盤蓋1が開かれたことを検出したとき、オン状態になる。
電源供給部10は、オン状態になると、設定部4、演奏部5、楽音信号生成部6、サウンドシステム7等に電源電力を供給する。
電源供給部10は、また、鍵盤蓋1が閉じられた状態でオン状態を継続しているときに、演奏部5が自動演奏データの再生を終了したときはオフ状態となる。
演奏部5は、1曲の再生終了時に再生終了信号を電源供給部10に出力する。ただし、演奏部5が、複数の曲を連続して自動演奏する場合は、最後の曲の終了時に再生終了信号を電源供給部10に出力するようにしてもよい。
あるいは、電源供給部10は、操作パネル部3において何らの操作もされないで十分長い所定時間が経過したときに、オフ状態になるものであってもよい。
また、演奏部5が自動伴奏機能を実行している場合においても、同様にオフ状態になるようにした方がよい。
開閉の「中間位置」とは、鍵盤蓋1が鍵盤部2を露出させているが、鍵盤部2の奥にある操作パネル部3を覆う位置である。従って、操作パネル部3に配置された操作子は見えないし操作もできない状態にある。
一方、演奏部5は、開閉位置検出部9の出力に基づいて、鍵盤蓋1が中間位置にあることを検出した時、既に自動演奏中であったり、自動伴奏中であったりしたときは、これらを強制終了する。
音量操作子(マスタボリューム)は、操作パネル部3に配設されたり、鍵盤面を見下ろしたときには見えない場所に配設されたりする。例えば、背景技術において引用した特許文献1のように、底板(図2の23)の裏面に配設されてもよい。設定部4によりマスタボリュームの音量が標準値に設定された場合、音量操作子の操作は無効になる。
設定部4は、また、自動伴奏関連の設定や、自動演奏関連の設定等ができる。
楽音信号生成部6は、例えば、波形合成方式により楽音信号を生成する。波形データ素材(ウエーブフォーム)に対し、波形のピッチ、フィルタエンベロープ、振幅エンベロープ等のパラメータを編集加工して、楽音信号波形生成の最小単位となるエレメントが構成される。波形データ素材は、あらかじめ生の楽器をサンプリングした波形に基づいて作成され、楽音信号生成部6内に保存されている。
これら1又は複数のエレメントと、各エレメントに共通のパラメータとのセットで、1つのボイスが構成される。各エレメントは、鍵盤の全鍵域に割り当てられる場合もあれば、一部の鍵域に割り当てられる場合もある。1つのボイスが選択されると、このボイスを構成する各エレメントが、押鍵操作に応じて楽音信号を生成する。
これに対し、電子鍵盤楽器では、パフォーマンス演奏もできる。1つの鍵を押さえた時に、複数の音色を同時に鳴らしたり(デュアル,レイヤ)、押さえる鍵の鍵域によって異なる音色を鳴らしたり(スプリット)するような、複数のボイスを使用した演奏もできる。
また、自動伴奏をする際は、メロディパートにボイスを割り当てるとともに、1又は複数の自動伴奏のパートのそれぞれにボイスを割り当てるから、複数のボイスを使用する。
また、自動演奏をする際は、演奏データを入力する複数のMIDIチャンネルのそれぞれにパートを割り当て、各パートにボイスを割り当てるから、複数のボイスを使用する。
1ボイスを構成するエレメント数を一定にすれば、1つのボイスを使用する場合は、複数のボイスを使用する場合に比べて、使用するエレメントの総数が少ない。
そのため、電子鍵盤楽器でアコースティック鍵盤楽器と同様の演奏をする際は、楽音信号生成部の能力を使い切っているわけではない。
そこで、設定部4は、開閉位置検出部9の出力により、鍵盤蓋1が中間位置にあることが検出されている場合には、楽音信号生成部6に対し、鍵盤蓋1を全開位置として通常の電子鍵盤楽器として使用する場合に比べて1ボイスあたりのエレメント数を増やす設定をする。増やしたエレメントを用いて、アコースティック鍵盤楽器の音色に近い、よりリアルな楽音信号を生成することができる。
例えば、次のようなエレメントを用意しておいて使用する。エレメント数を増やすには2通りの方法があり、これらを組み合わせることができる。
より具体的には、アコースティック・ピアノにおいては、1つの鍵を押さえた時、数本の弦が同時に打弦される。各弦の振動波形をウエーブフォームとしたエレメントを用意しておいて使用する。
アコースティック・ピアノにおいては、鍵を押したとき、ハンマに打たれる弦以外の他の弦も共鳴して振動する。共鳴振動する弦の楽音信号をウエーブフォームとしたエレメントを用意しておいて使用する。
楽器本体の共鳴、鍵と棚板との衝突音などをウエーブフォームとしたエレメントを用意しておいて使用する。
押鍵強度(ベロシティ)段階に応じた複数の波形をウエーブフォームとした複数のエレメントを用意しておいて、押鍵時のベロシティに応じて合成比を設定しミキシングする。
第2に、鍵域を細分化し、細分化した鍵域毎にサンプリングした波形をウエーブフォームとした複数のエレメントを用意しておいて、鍵域に応じたエレメントを使用する。
全開位置にあるときも、中間位置にあるときと同一の音色「グランドピアノ」を設定できる。しかし、使用するエレメントの数は、中間位置にあるときに使用するボイスのエレメントの数よりも少なくする。
この「中間位置(2)」は、鍵盤部2と、その奥にある操作パネル部3の手前部分のみが露出する開閉位置である。音色設定操作子は見えるが、自動演奏関連や自動伴奏関連の操作子は見えない。
従って、自動伴奏関連、自動演奏関連の操作はできない。自動伴奏中又は自動演奏中に、鍵盤蓋1が中間位置(2)になったことが検出されたとき、自動演奏、自動伴奏を強制終了させてもよい。
中間位置(2)にあるときも、中間位置(1)にあるときと同一の音色名「グランドピアノ」を設定できる。しかし、使用するエレメントの数は、中間位置(1)にあるときのエレメントの数よりも少なくする。
従って、全開位置において使用される1ボイスに含まれるエレメント数は、中間位置(2)において使用される1ボイスに含まれるエレメント数よりも少なくしておく方が、楽音信号合成部6の能力を超えにくい。しかし、音色によって1ボイスに含めることが適切なエレメント数が異なる。
従って、全開位置において使用される1ボイスに含まれる最大エレメント数は、中間位置(2)において使用される1ボイスに含まれる最大エレメント数よりも少なくするという条件をつければよい。音色として、中間位置(2)において設定した「グランドピアノ」を設定したときも、この条件を満たすようにする。
図示の楽器本体部21は、スライド収納式の鍵盤蓋26を用いている。
楽器本体部21の上部は、下方の床面まで伸びている左右一対の側板22の間に、底板(棚板)23、背面板24、上面板25、鍵盤蓋26、及び、口棒27に囲まれて箱形に形成されている。
この箱形の内部前方には、鍵盤フレーム28上に、複数の白鍵29a,黒鍵29bが配設された鍵盤ユニット29が載置されている。
上述した各種の操作子のうち、音色設定操作子31aは、演奏者の手元側において、鍵並び方向に複数個設けられており、例えば、マリンバ,ブラス,ギター等の音色が選択可能となっている。
鍵盤蓋26は、図示しない蓋開閉機構により、その開蓋時において、その左右側端部を図示しない山板の上面に沿って奥行き方向に移動する。
電子回路ユニット38が棚板23に取り付けられ、内蔵スピーカ39が背面板24に取り付けられている。
鍵盤蓋26の開閉位置を検出するために、センサ34〜37(図1における開閉位置検出部9)が取付板33上に設けられている。図示の例では、各センサは、透過型フォトセンサであって、発光部と受光部の一対からなり、両者間の光路を鍵盤蓋26が遮ることにより鍵盤蓋26の移動位置を検出する。
上述したセンサ34〜37に代えて、反射型のフォトセンサや、接触式のリミットスイッチを用いてもよい。鍵盤蓋26がリミットスイッチのアクチュエータを押すことにより、スイッチが動作し、鍵盤蓋26の開閉位置を検出する。
演奏者が鍵盤蓋26を開いている間にも、ソフトウエア・プログラムが並行して立ち上がるから、鍵盤蓋26を開いた後に、機器の動作が可能になるまで演奏者を待たせる時間を短縮できる。
この場合、センサ34として開方向のみをセンスするような一定方向検知センサを使用し、さらに、開初期にのみオンとなるセンサとする(オンイベントセンサとする)ことにより、誤動作を避ける構成にしてもよい。
図3(a)は、鍵盤蓋26が楽器本体部21の前部を閉じた位置にあるときを示す図である。
図2に示すセンサ34〜37は、いずれも鍵盤蓋26を検出しないから、図1における電源供給部10はオフ状態になっている。
図3(b)は、鍵盤蓋26が中間位置(1)にあるときを示す図である。
鍵盤蓋26が中間位置(1)にあるとき、センサ34,35のみが鍵盤蓋26を検出する。
鍵盤ユニット29の、鍵盤面(いわゆる見え懸かり部)が露出し、操作パネル部30は隠れている。
センサ34,35、36のみが鍵盤蓋26を検出する。
鍵盤ユニット29の鍵盤面が露出するとともに、操作パネル部30の一部も露出する。音色設定操作子31aが露出するが、自動伴奏関係操作子31b、自動演奏関係操作子31c、液晶表示器32は隠れている。
図2に示すセンサ34〜37の全てが鍵盤蓋26を検出する。
鍵盤蓋26は、上面板25と操作パネル部30との間に完全収納される。音色設定操作子31a、自動伴奏関係操作子31b、自動演奏関係操作子31d、液晶表示器32の全てが露出する。
液晶表示器32は、中間位置(2)のときから、その一部又は全部が見えるように配設して、音色設定状態を表示できるようにしてもよいし、中間位置(3)になって初めて、その全部が見えるように配設してもよい。
また、鍵盤蓋26を動かしている際に、一時的に、閉位置、中間位置(1)、中間位置(2)、全開位置になったり、開閉の通過位置となったりする。そのため、センサ34〜37により、鍵盤蓋26が、閉位置、中間位置(1)、中間位置(2)、全開位置に位置したことを検出したとしても、この検出が一時的なものであれば、センサの出力を無視するようにしてもよい。
この楽器本体部41は、はロールシャッタ式の鍵盤蓋42を用いたものである。この鍵盤蓋42の素材は、硬質でも軟質でも構わない。42aはこの鍵盤蓋42の把持部である。鍵盤蓋42は巻取器43に巻き取られる。巻取器43は、取付板44に固定されている。
センサ45は、鍵盤蓋42の開閉位置を検出する。例えば、鍵盤蓋42のロールシャッタの裏面に開閉位置を示すマークが印刷されており、これをセンサ45で読み取る。センサ45に代えて、巻取器43の回転量を検出するセンサを用いてもよい。
さらに、このような回転式の鍵盤蓋の裏面が操作パネル部になっているパネル一体型回転式のものがある。
このように構造の異なる鍵盤蓋の場合にも、同様に、鍵盤蓋が開かれたことを検出したときに電源供給部がオン状態となり、かつ、鍵盤蓋が閉じられたことを検出したときに、自動演奏データが再生されている途中であるときはこのオン状態を継続するとともに、自動演奏データが再生されている途中でないときはオフ状態となるようにすることができる。さらに、鍵盤蓋が閉じられた状態でオン状態を継続しているときに、自動演奏データの再生が終了したときは、電源供給部がオフ状態となるようにすることができる。
図中、51はバス、52はCPUである。53はRAMであり、CPU52を動作させるためのワークエリアが設けられている。その一部に、楽音信号生成部60を含む電子鍵盤楽器に対する現在の設定データを記憶するカレントバッファがある。
54はROMであって、その少なくとも一部は、フラッシュROMなどの、不揮発性で再書き込み可能なものである。CPU52を動作させる制御プログラム、自動演奏データ、バックアップされた設定データ等が記憶されている。
57は開閉位置検出部55及び操作子群56の操作を検出する検出回路である。
58は表示回路である。59は表示部であって、図2〜図4における液晶表示器32に相当し、各種の設定状態、自動伴奏、自動演奏等の実行状態等を表示する。
いわゆるソフトウエア音源を用いる場合は、CPU52が楽音信号生成部60の機能を実現する。
楽音信号生成部60で生成された楽音信号は、サウンドシステム61に供給され、増幅されてスピーカから出力される。
外部機器62は、例えば、MIDI鍵盤等の電子音楽装置、シーケンサ機能を有するパーソナルコンピュータ等である。外部機器62は、本装置にMIDIケーブル、RS232C、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等でLAN接続され、本装置との間で、MIDIメッセージ等の演奏データを入出力する。
外部機器62は、また、インターネットを介して接続されるサーバコンピュータである。使用者は、サーバコンピュータにアクセスして、曲データ(自動演奏データ)を購入し、ROM54にダウンロードすることもできる。
CPU52は、また、制御プログラムを実行することにより、図1に示した設定部4、演奏部5の機能を実現する。
電源供給回路64がオフ状態で、CPU52等に電源電力が供給されていないとき、開閉位置検出部55により、鍵盤蓋26又は42が僅かに開かれたことを検出したときに、オン状態となり、CPU52等に電力が供給される。また、電源オン状態においては、CPU52により、バス51を介して制御される。
電源スイッチ65はモーメンタリスイッチであって、目立たない場所に配置され、これを押す毎に電源供給回路64のオン/オフ状態が切り換わる。
なお、開閉位置検出部55が電源電力を必要とするものである場合、電源供給回路64は、点線で示すルートにて、常に開閉位置検出部55に電力を供給している。
また、通信ネットワークを介して、外部機器62であるサーバコンピュータにアクセスし、新規の又は更新用の、制御プログラム等をROM54(フラッシュROM)にダウンロードしてもよい。
図6(a)はメインのフローチャート、図6(b)はテンポクロック(TPC)割り込み処理のフローチャートである。
図6(a)は、電源プラグがコンセントに差し込まれた状態で、閉じられていた鍵盤蓋26(図2,図3)が開かれるか、または、電源スイッチ65(図5)がオンとされることにより起動する。
使用モード(1)はアコースティック系鍵盤楽器の外観及び演奏機能に近づけた使用形態である。使用モード(2)は鍵盤演奏形態であり、使用モード(2)は、鍵盤演奏に加えて、自動伴奏及び自動演奏が可能となる形態である。
S72において鍵盤蓋26の開閉位置、閉位置、中間位置(1)、中間位置(2),全開位置を検出する。所定時間以上、それぞれの開閉位置にあることを条件として、鍵盤蓋の開閉位置を検出する。
S73において、PW=1でなければS74に処理を進めてPW=1にし、S75に処理を進める。
S75において、アコースティック・ピアノの音色に近づける設定をする。例えば、音色をGP(グランドピアノ)とし、発音エレメント数を増やし、例えば、エレメント数=3とする。発音エレメントの使用態様は、図1を参照して説明した通りであり、説明を省略する。
音量(MVOL:マスタボリューム)設定データを、マスタボリュームの操作子位置に関係なく、標準の音量値に設定する。
S73において、既にPW=1であれば、直ちにS76に処理を進める。
S78においてPW=2でなければS79に処理を進めてPW=2とし、S80において、楽音信号生成部60の処理能力に応じて、発音エレメント数を、使用モード(1)の場合よりも、少なく(例えば、発音エレメント数=2)する。
後述する使用モード(3)から、この使用モード(1)になった場合を考慮して、自動伴奏に関する設定、自動演奏に関する設定を解除する。また、自動伴奏中にこの使用モード(2)になった場合は、自動伴奏を終了させる。同様に、自動演奏中にこの使用モード(2)になった場合は、AP=0とすることにより自動伴奏を終了させる。
S78において、既にPW=2であれば、直ちにS81に処理を進める。
S81において、音色設定操作子31a、音量設定操作子の操作状態に変化がなかったときは、直ちにS76に処理を進める。
S83において、PW=3でなければ84に処理を進めてPW=3とし、S85において、楽音信号生成部60の処理能力を考慮して、エレメント数を、使用モード(2)のときに比べてさらに少なくし(例えば、発音エレメント数=1とする)、S86に処理を進める。また、S83において既にPW=3であれば、直ちにS86に処理を進める。
S88において、自動演奏関係操作子31c(図3)の操作イベントがあれば、S89に処理を進め、自動演奏に関する設定又は実行を行い、S72に処理を戻す。
例えば、曲選択スイッチの操作に応じて、自動演奏する曲データをROM54から読み出してRAM53に書き込む。自動演奏(曲再生)開始スイッチの操作に応じて、自動演奏フラグAP=1、テンポクロックT=0とする。自動演奏(曲再生)停止スイッチの操作に応じて、自動演奏フラグAP=0とする。
S88において、自動伴奏関係操作子31bの操作イベントがなければ、S81に処理を進める。
S90において、PW=0でなければS91に処理を進めてPW=0とし、S92に処理を進める。PW=0であればS92に処理を進める。
S92において、自動演奏中(AP=1)であれば、S72に処理を戻し、電源供給が継続される。一方、S92において、自動演奏中でなければS93に処理を進め、電源終了処理をする。電源終了処理の一環として、電源供給回路64(図5)をオフ状態にすることによりCPU52の動作を停止させる。
タイマ割り込みによって、テンポクロック(TPC)が発生したときに起動する。テンポクロック(TPC)の周期は、S88における自動演奏制御処理において設定される。
S101において、自動演奏フラグAP=1であればS102に処理を進め、自動演奏モードでなければ(AP=0)、今回の割り込み処理を終了する。
S102において、演奏データの読み出し、楽音信号生成部60を制御し、楽音信号を生成させる。演奏データの読み出しは、RAM53(図5)に保持された自動演奏データから、テンポクロック計数値Tに従って、演奏の進行時間に応じた演奏データを再生することにより行われる。
鍵盤蓋26が閉じられた状態において、S104でAP=0となった場合に、図6(a)のS92からS93に処理が進んで電源供給回路64がオフ状態となる。
一方、S103においてエンドを検出していないとき、S105に処理を進め、テンポクロックTを+1カウントアップし、1回の割り込み処理を終了する。複数曲を連続演奏する場合、S103においては、最終曲の自動演奏データのエンドを検出したか否かを判定する。
21…楽器本体部、22…側板、23…底板、24…背面板、25…上面板、26…鍵盤蓋、27…口棒、28…鍵盤フレーム、29…鍵盤ユニット、29a…白鍵,29b…黒鍵、30…操作パネル部、31a…音色設定操作子、31b…自動伴奏関係操作子、31c…自動演奏関係操作子、32…液晶表示器、33…取付板、34,35,36,37…センサ(開閉位置検出手段)、38…電子回路ユニット、39…内蔵スピーカ、29c,29d…拍子木、
41…楽器本体部、42…鍵盤蓋、43…巻取器、44…取付板、45…センサ、
52…CPU(演奏手段)、54…ROM(自動演奏データ記憶手段)、55…開閉位置検出部(開閉位置検出手段)、56…操作子群、60…楽音信号生成部(楽音信号生成手段)、64…電源供給回路(電源供給手段)、65…電源スイッチ
Claims (2)
- 前部に鍵盤部が実装された楽器本体と、該楽器本体の前部を覆う蓋を有し、前記蓋の開閉に応じて電源のオンオフ状態が制御される電子鍵盤楽器において、
自動演奏データを記憶する自動演奏データ記憶手段と、
楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、
前記鍵盤部における演奏操作に応じて前記楽音信号生成手段に楽音信号を生成させるとともに、前記自動演奏データ記憶手段に記憶された自動演奏データを読み出し、読み出された自動演奏データに応じて前記楽音信号生成手段に楽音信号を生成させる演奏手段と、
前記蓋の開閉位置を検出する開閉位置検出手段と、
該開閉位置検出手段の出力に基づいて前記蓋が開かれたことを検出したときにオン状態となり、前記楽音信号生成手段、前記演奏手段に電力を供給し、かつ、
前記開閉位置検出手段の出力に基づいて前記蓋が閉じられたことを検出したときに前記演奏手段が前記自動演奏データを再生している途中であるときは、オン状態を継続するとともに、前記開閉位置検出手段の出力に基づいて前記蓋が閉じられたことを検出したときに前記演奏手段が前記自動演奏データを再生している途中でないときはオフ状態となる電源供給手段、
を有することを特徴とする電子鍵盤楽器。 - 前記電源供給手段は、前記蓋が閉じられた状態でオン状態を継続しているときに、前記演奏手段が前記自動演奏データの再生を終了したときは、オフ状態となる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子鍵盤楽器。
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