JP2008304750A - 電子鍵盤楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】鍵盤蓋の開閉に応じて電源がオンオフされるとともに、蓋を閉じた状態でも自動演奏することができる電子鍵盤楽器を提供する。
【解決手段】電子鍵盤楽器の本体部には、その前部に、鍵盤部2,操作パネル部3が実装され、操作パネル部3には複数の操作子が配設されている。電源供給部10は、開閉位置検出部9の出力に基づいて鍵盤蓋1が閉じられたことを検出したとき、演奏部5が自動演奏データを再生している途中であるときは、電源供給部10のオン状態を継続し、演奏部5が自動演奏データの再生を終了したとき、オフ状態となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、楽器本体の前部に開閉蓋を有する電子鍵盤楽器において、蓋の開閉により電源のオンオフができる電子鍵盤楽器に関するものである。
鍵盤楽器には、自然楽器(アコースティック)系と電子鍵盤楽器系とがある。
最近の電子鍵盤楽器には、アコースティック・ピアノの打弦を模擬する機構が導入されているため、アコースティック・ピアノに近い鍵タッチ感が得られるようになった。
ところが、電子鍵盤楽器は、操作パネル部に多数の操作子類が配置されているため、ピアノに慣れた演奏者に違和感を抱かせる。特に、演奏者が電源スイッチを操作することが不可欠であり、手間がかかる上、この操作が、いかにも電子鍵盤楽器であるという印象を与えていた。
従って、電子鍵盤楽器において、電源スイッチを投入したり、多数の操作子類を操作したりしなくても、アコースティック系の鍵盤楽器と変わらない演奏ができるようにしたいという要求がある。
従来の電子鍵盤楽器(特許文献1参照)において、鍵盤蓋を後方に倒し上前板に立てかける操作に連動して電源スイッチをオンにし、この鍵盤蓋を閉じることにより電源スイッチをオフにするものが知られている。
しかし、多くの電子鍵盤楽器は、曲データ(自動演奏データ)を自動演奏する機能を備えている。
ところが、鍵盤蓋を閉じてしまうと電源がオフになるため、自動演奏は鍵盤蓋を開けたままで行うことになるから、鍵盤部が保護されない。また、電子鍵盤楽器から離れた場所で曲を聴くときは、自動演奏が終わってから、電子鍵盤楽器がある場所まで行き、鍵盤を閉じる操作が必要となるので、利便性が良くない。
特開平9−101783号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、蓋の開閉に応じて電源がオンオフされるとともに、蓋を閉じた状態でも自動演奏することができる電子鍵盤楽器を提供することを目的とするものである。
本発明は、請求項1に記載の発明においては、前部に鍵盤部が実装された楽器本体と、該楽器本体の前部を覆う蓋を有し、前記蓋の開閉に応じて電源のオンオフ状態が制御される電子鍵盤楽器において、自動演奏データを記憶する自動演奏データ記憶手段と、楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、前記鍵盤部における演奏操作に応じて前記楽音信号生成手段に楽音信号を生成させるとともに、前記自動演奏データ記憶手段に記憶された自動演奏データを読み出し、読み出された自動演奏データに応じて前記楽音信号生成手段に楽音信号を生成させる演奏手段と、前記蓋の開閉位置を検出する開閉位置検出手段と、該開閉位置検出手段の出力に基づいて前記蓋が開かれたことを検出したときにオン状態となり、前記楽音信号生成手段、前記演奏手段に電力を供給し、かつ、前記開閉位置検出手段の出力に基づいて前記蓋が閉じられたことを検出したときに前記演奏手段が前記自動演奏データを再生している途中であるときは、オン状態を継続するとともに、前記開閉位置検出手段の出力に基づいて前記蓋が閉じられたことを検出したときに前記演奏手段が前記自動演奏データを再生している途中でないときはオフ状態となる電源供給手段を有するものである。
従って、蓋が閉じられたときに自動演奏データが再生中であるときは、自動演奏が継続される。鍵盤部が閉じられたときに自動演奏データが再生中でなければ電源がオフ状態になる。その結果、蓋の開閉により電源供給がオンオフ制御されるとともに、鍵盤部を閉じた状態でも自動演奏ができる。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の電子鍵盤楽器において、前記蓋が閉じられた状態でオン状態を継続しているときに、前記演奏手段が前記自動演奏データの再生を終了したときは、オフ状態となるものである。
従って、自動演奏データの再生が終了したときは、自動的に電源をオフにすることができる。
本発明によれば、電源スイッチを操作しなくても済むという、操作性の向上効果がある。電子鍵盤楽器であっても、鍵盤蓋を開ければ演奏、鍵盤蓋を閉じれば演奏終了という、アコースティック・ピアノと同じ取扱いができるから、ユーザにとって、ピアノの代替品であるという感覚が薄まる。
一方、アコースティック・ピアノにはない自動演奏をするときは、蓋を閉じた状態でも自動演奏を継続させることができるという効果がある。その結果、蓋により鍵盤部が保護された状態で自動演奏を聴くことができる。
さらに、蓋を閉じた状態における自動演奏が終了したときに、自動的に電源をオフにする場合、鍵盤部が蓋に保護された状態で電子鍵盤楽器を非使用状態にすることができる。
図1は、本発明の実施の一形態を説明する機能ブロック図である。
1は鍵盤蓋、2は鍵盤部、3は操作パネル部、4は設定部である。電子鍵盤楽器の本体部には、その前部に、鍵盤部2、操作パネル部3が実装されている。
鍵盤蓋1は、例えば、楽器本体部の奥行き方向に移動自在に開閉され、鍵盤部2及び操作パネル部3を覆ったり露出させたりする。
操作パネル部3は、鍵盤部1の奥に配置され、ここに複数の操作子が配設されている。
設定部4は、操作子の操作に応じて、演奏部5に対しては鍵盤演奏や自動演奏に関する設定をし、楽音信号生成部6に対しては、音色、音量等の、楽音信号生成に関する設定をする。
5は演奏部、6は楽音信号生成部、7はサウンドシステム、8は自動演奏データ記憶部である。
演奏部5は、鍵盤部2における押鍵操作に応じて楽音信号生成部6に楽音信号を生成させる。その際、演奏部5は、操作子の操作により自動伴奏をすることができる。
自動演奏データ記憶部8は、曲データ(自動演奏データ)を記憶している。演奏部5は、操作子の操作により、曲再生(自動演奏)をすることができる。
演奏部5は、自動演奏データ記憶部8に記憶された曲データ(自動演奏データ)から演奏データ(ノート・オン・メッセージ、ノート・オフ・メッセージ等)とタイミングデータとを読み出し、演奏データを指定されたタイミングで再生し、再生された演奏データに応じて楽音信号生成部6に楽音信号を生成させる。プログラムチェンジ・メッセージ等の楽音信号生成機能を設定するための演奏データが再生されたときは、楽音信号生成部6の設定を変更する。
自動演奏において、演奏部5は、1つの曲データ(ソングデータ)を再生したり、又は、複数曲を連続して、順番にあるいはランダムに再生したりする。
楽音信号生成部6は、キーオン(ノートオン)に応じて発音される楽音信号を生成する音源部と、この音源部から出力される楽音信号に効果を付与するエフェクタ部と、エフェクタ部から出力される楽音信号の音量を制御する音量制御部を含んでいる。ここで、エフェクタ部と音量制御部とは、楽音信号生成部6にとって必須の構成ではない。
楽音信号生成部6で生成された楽音信号は、サウンドシステム7において増幅されスピーカ等から放音される。
9は開閉位置検出部、10は電源供給部である。
開閉位置検出部9は、演奏者により開閉される鍵盤蓋1の開閉位置を検出する。電源供給部10のオフ状態において、電源供給部10は、開閉位置検出部9の出力に基づいて鍵盤蓋1が開かれたことを検出したとき、オン状態になる。
電源供給部10は、オン状態になると、設定部4、演奏部5、楽音信号生成部6、サウンドシステム7等に電源電力を供給する。
電源供給部10は、開閉位置検出部9の出力に基づいて鍵盤蓋1が閉じられたことを検出したとき、演奏部5が自動演奏データを再生している途中であるときは、電源供給部10のオン状態を継続する。鍵盤蓋1が閉じられたことを検出したとき、演奏部5が自動演奏データを再生している途中でないときは、電源供給部10をオフ状態にする。
電源供給部10は、また、鍵盤蓋1が閉じられた状態でオン状態を継続しているときに、演奏部5が自動演奏データの再生を終了したときはオフ状態となる。
演奏部5は、1曲の再生終了時に再生終了信号を電源供給部10に出力する。ただし、演奏部5が、複数の曲を連続して自動演奏する場合は、最後の曲の終了時に再生終了信号を電源供給部10に出力するようにしてもよい。
なお、電源供給部10は、自動演奏データの再生が終了したときにオフ状態となる代わりに、使用者が電源スイッチを操作することによりオフ状態になってもよい。この電源スイッチは鍵盤蓋1に覆われない場所に配置しておく。
あるいは、電源供給部10は、操作パネル部3において何らの操作もされないで十分長い所定時間が経過したときに、オフ状態になるものであってもよい。
「マイナス・ワン」機能等を用いて、自動演奏データの伴奏パートのみを自動演奏する場合は、自動演奏の途中で、鍵盤演奏をやめて鍵盤蓋1を閉じることが想定される。従って、演奏部5が「マイナス・ワン」機能を実行している場合において、電源供給部10が、開閉位置検出部9の出力に基づいて鍵盤蓋1が閉じられたことを検出したときは、オフ状態になるようにした方がよい。
また、演奏部5が自動伴奏機能を実行している場合においても、同様にオフ状態になるようにした方がよい。
上述した開閉位置検出部9は、また、電子鍵盤楽器の前部を開く程度を検出するようにしてもよい。すなわち、鍵盤蓋1が鍵盤部2を含む前部を全て閉じている「閉位置」、鍵盤蓋1が鍵盤部2と鍵盤部2の両者を露出させている「全開位置」に加えて、開閉の「中間位置」を検出する。
開閉の「中間位置」とは、鍵盤蓋1が鍵盤部2を露出させているが、鍵盤部2の奥にある操作パネル部3を覆う位置である。従って、操作パネル部3に配置された操作子は見えないし操作もできない状態にある。
設定部4は、開閉位置検出部9の出力に基づいて、鍵盤蓋1が中間位置にあることを検出した時、演奏部5に対する設定、例えば、鍵盤演奏を補助する自動伴奏関連の設定、自動演奏関連の設定等を解除する。
一方、演奏部5は、開閉位置検出部9の出力に基づいて、鍵盤蓋1が中間位置にあることを検出した時、既に自動演奏中であったり、自動伴奏中であったりしたときは、これらを強制終了する。
設定部4は、また、鍵盤蓋1が中間位置にあることを検出した時、楽音信号生成部6に対し、音色を、例えば、アコースティック系の鍵盤楽器の代表である「グランドピアノ」に設定し、マスタボリュームの音量を標準値にし、リバーブ等の効果付与設定を標準値に設定する。
音量操作子(マスタボリューム)は、操作パネル部3に配設されたり、鍵盤面を見下ろしたときには見えない場所に配設されたりする。例えば、背景技術において引用した特許文献1のように、底板(図2の23)の裏面に配設されてもよい。設定部4によりマスタボリュームの音量が標準値に設定された場合、音量操作子の操作は無効になる。
これに対し、開閉位置検出部9の出力に基づいて、鍵盤蓋1が全開位置にあるとき、設定部4は、操作パネル部3に配設された音色設定操作子により、楽音信号生成部6に対して音色を設定することができる。また、後述するスプリット、デュアルを設定した演奏ができる。このような演奏をパフォーマンスと呼んでいる。本明細書では、鍵盤スプリット、デュアルボイスの設定をする操作子も、音色設定操作子に含めている。
設定部4は、また、自動伴奏関連の設定や、自動演奏関連の設定等ができる。
ここで、楽音信号生成部6の能力について説明する。
楽音信号生成部6は、例えば、波形合成方式により楽音信号を生成する。波形データ素材(ウエーブフォーム)に対し、波形のピッチ、フィルタエンベロープ、振幅エンベロープ等のパラメータを編集加工して、楽音信号波形生成の最小単位となるエレメントが構成される。波形データ素材は、あらかじめ生の楽器をサンプリングした波形に基づいて作成され、楽音信号生成部6内に保存されている。
これら1又は複数のエレメントと、各エレメントに共通のパラメータとのセットで、1つのボイスが構成される。各エレメントは、鍵盤の全鍵域に割り当てられる場合もあれば、一部の鍵域に割り当てられる場合もある。1つのボイスが選択されると、このボイスを構成する各エレメントが、押鍵操作に応じて楽音信号を生成する。
アコースティック系の鍵盤楽器と同様な鍵盤演奏をするのであれば、1つの鍵を押さえた時に、1つの音色(例えば、グランドピアノ)のボイスを用いるだけでよい。
これに対し、電子鍵盤楽器では、パフォーマンス演奏もできる。1つの鍵を押さえた時に、複数の音色を同時に鳴らしたり(デュアル,レイヤ)、押さえる鍵の鍵域によって異なる音色を鳴らしたり(スプリット)するような、複数のボイスを使用した演奏もできる。
また、自動伴奏をする際は、メロディパートにボイスを割り当てるとともに、1又は複数の自動伴奏のパートのそれぞれにボイスを割り当てるから、複数のボイスを使用する。
また、自動演奏をする際は、演奏データを入力する複数のMIDIチャンネルのそれぞれにパートを割り当て、各パートにボイスを割り当てるから、複数のボイスを使用する。
楽音信号生成部6において、同時に発音可能な最大の発音数が決まっており、例えば128音である。発音数は、1エレメントを1発音として計算する。この最大発音数を超えると発音中の楽音信号が生成されなくなり、音切れが生じる。
1ボイスを構成するエレメント数を一定にすれば、1つのボイスを使用する場合は、複数のボイスを使用する場合に比べて、使用するエレメントの総数が少ない。
そのため、電子鍵盤楽器でアコースティック鍵盤楽器と同様の演奏をする際は、楽音信号生成部の能力を使い切っているわけではない。
そこで、設定部4は、開閉位置検出部9の出力により、鍵盤蓋1が中間位置にあることが検出されている場合には、楽音信号生成部6に対し、鍵盤蓋1を全開位置として通常の電子鍵盤楽器として使用する場合に比べて1ボイスあたりのエレメント数を増やす設定をする。増やしたエレメントを用いて、アコースティック鍵盤楽器の音色に近い、よりリアルな楽音信号を生成することができる。
例えば、次のようなエレメントを用意しておいて使用する。エレメント数を増やすには2通りの方法があり、これらを組み合わせることができる。
第1に、各鍵に割り当てるエレメント数を増やし、各エレメントの楽音信号をミキシングして出力する。
より具体的には、アコースティック・ピアノにおいては、1つの鍵を押さえた時、数本の弦が同時に打弦される。各弦の振動波形をウエーブフォームとしたエレメントを用意しておいて使用する。
アコースティック・ピアノにおいては、鍵を押したとき、ハンマに打たれる弦以外の他の弦も共鳴して振動する。共鳴振動する弦の楽音信号をウエーブフォームとしたエレメントを用意しておいて使用する。
アコースティック・ピアノの異なる部位のサンプリング音を、それぞれウエーブフォームとした複数のエレメントを用意しておいて、各エレメントの楽音信号を、配分比を設定して左右のスピーカに出力する。
楽器本体の共鳴、鍵と棚板との衝突音などをウエーブフォームとしたエレメントを用意しておいて使用する。
押鍵強度(ベロシティ)段階に応じた複数の波形をウエーブフォームとした複数のエレメントを用意しておいて、押鍵時のベロシティに応じて合成比を設定しミキシングする。
第2に、鍵域を細分化し、細分化した鍵域毎にサンプリングした波形をウエーブフォームとした複数のエレメントを用意しておいて、鍵域に応じたエレメントを使用する。
鍵盤蓋1が全開位置にあるときは、設定された音色に対応するボイスを構成するエレメント数を、中間位置にあるときの特定の音色(グランドピアノ)で使用するエレメントの数よりも少なくする。この条件を満たせば、設定された音色に応じて1ボイス当たりのエレメント数を変えてもよい。
全開位置にあるときも、中間位置にあるときと同一の音色「グランドピアノ」を設定できる。しかし、使用するエレメントの数は、中間位置にあるときに使用するボイスのエレメントの数よりも少なくする。
次に、上述した開閉位置検出部9が、もう一つの中間位置を検出する場合を説明する。この中間位置を、以後「中間位置(2)」と名付け、これまで説明した中間位置を「中間位置(1)」と名付ける。
この「中間位置(2)」は、鍵盤部2と、その奥にある操作パネル部3の手前部分のみが露出する開閉位置である。音色設定操作子は見えるが、自動演奏関連や自動伴奏関連の操作子は見えない。
従って、自動伴奏関連、自動演奏関連の操作はできない。自動伴奏中又は自動演奏中に、鍵盤蓋1が中間位置(2)になったことが検出されたとき、自動演奏、自動伴奏を強制終了させてもよい。
鍵盤蓋1が中間位置(2)にあるとき、音色設定操作子や音量操作子(マスタボリューム)の操作ができ、この操作に応じて、設定部4は、楽音信号生成部6に対して音色や音量の設定をする。スプリット、デュアルに関する音色設定操作子が配設されていれば、これらの操作子により、複数のボイスを用いたパフォーマンス演奏ができる。
鍵盤蓋1が中間位置(2)にあるときは、先に説明した全開位置にあるときと同様に、ボイスを構成するエレメントの数は、中間位置(1)にあるときの特定の音色(グランドピアノ)で使用するエレメントの数よりも少なくする。この条件を満たせば、設定された音色に応じて1ボイス当たりのエレメント数を変えてもよい。
中間位置(2)にあるときも、中間位置(1)にあるときと同一の音色名「グランドピアノ」を設定できる。しかし、使用するエレメントの数は、中間位置(1)にあるときのエレメントの数よりも少なくする。
鍵盤蓋1が全開位置にあるときは、自動伴奏、自動演奏ができるようになる。その際、既に述べたように複数のボイスを使用する。使用するボイス数は、中間位置(2)において実行されるパフォーマンス演奏に使用するボイス数よりも、一般的には多くなると考えられる。
従って、全開位置において使用される1ボイスに含まれるエレメント数は、中間位置(2)において使用される1ボイスに含まれるエレメント数よりも少なくしておく方が、楽音信号合成部6の能力を超えにくい。しかし、音色によって1ボイスに含めることが適切なエレメント数が異なる。
従って、全開位置において使用される1ボイスに含まれる最大エレメント数は、中間位置(2)において使用される1ボイスに含まれる最大エレメント数よりも少なくするという条件をつければよい。音色として、中間位置(2)において設定した「グランドピアノ」を設定したときも、この条件を満たすようにする。
図2は、本発明の第1具体例の上部構造を模式的に示す右側断面図である。中間位置(1),中間位置(2)を有する場合について説明する。
図示の楽器本体部21は、スライド収納式の鍵盤蓋26を用いている。
楽器本体部21の上部は、下方の床面まで伸びている左右一対の側板22の間に、底板(棚板)23、背面板24、上面板25、鍵盤蓋26、及び、口棒27に囲まれて箱形に形成されている。
この箱形の内部前方には、鍵盤フレーム28上に、複数の白鍵29a,黒鍵29bが配設された鍵盤ユニット29が載置されている。
操作パネル部30は、鍵盤ユニット29の後端部上面を覆い、鍵盤ユニット29に対し、奥行き方向に幅を有して配置されている。操作パネル部30には、音色設定操作子31a、自動伴奏関係操作子31b、自動演奏(曲再生)関係操作子31c(図3)、液晶表示器32等の電気部品が取り付けられている。
上述した各種の操作子のうち、音色設定操作子31aは、演奏者の手元側において、鍵並び方向に複数個設けられており、例えば、マリンバ,ブラス,ギター等の音色が選択可能となっている。
33は取付板であって、図示しない左右一対の山板に固定される。操作パネル部30は、この取付板33に固定される。
鍵盤蓋26は、図示しない蓋開閉機構により、その開蓋時において、その左右側端部を図示しない山板の上面に沿って奥行き方向に移動する。
電子回路ユニット38が棚板23に取り付けられ、内蔵スピーカ39が背面板24に取り付けられている。
鍵盤蓋26の前端を少し持ち上げて、奥行き後方にスライド移動させると、鍵盤蓋26は、楽器本体部21の箱の内部に収容され、順次、鍵盤ユニット29の鍵盤面と操作パネル部30とが露出される。
鍵盤蓋26の開閉位置を検出するために、センサ34〜37(図1における開閉位置検出部9)が取付板33上に設けられている。図示の例では、各センサは、透過型フォトセンサであって、発光部と受光部の一対からなり、両者間の光路を鍵盤蓋26が遮ることにより鍵盤蓋26の移動位置を検出する。
上述したセンサ34〜37に代えて、反射型のフォトセンサや、接触式のリミットスイッチを用いてもよい。鍵盤蓋26がリミットスイッチのアクチュエータを押すことにより、スイッチが動作し、鍵盤蓋26の開閉位置を検出する。
また、電子鍵盤楽器の場合、電源を投入(オン)した後、ソフトウエア・プログラムが立ち上がって演奏が可能になるまでに待ち時間がある。そのため、電子鍵盤楽器を使用しようとする際は、少しでも早く電源をオン状態に移行しておきたい。そこで、鍵盤蓋26が開き始めたことが検出できるような場所にセンサ34を配置する。
演奏者が鍵盤蓋26を開いている間にも、ソフトウエア・プログラムが並行して立ち上がるから、鍵盤蓋26を開いた後に、機器の動作が可能になるまで演奏者を待たせる時間を短縮できる。
この場合、センサ34として開方向のみをセンスするような一定方向検知センサを使用し、さらに、開初期にのみオンとなるセンサとする(オンイベントセンサとする)ことにより、誤動作を避ける構成にしてもよい。
図3は、図2に示した第1の具体例における前部を模式的に示す部分平面図である。図中、図2と同様な部分には同じ符号を付している。
図3(a)は、鍵盤蓋26が楽器本体部21の前部を閉じた位置にあるときを示す図である。
図2に示すセンサ34〜37は、いずれも鍵盤蓋26を検出しないから、図1における電源供給部10はオフ状態になっている。
演奏者が鍵盤蓋26を開く操作をしたとき、図2に示すセンサ34(図1では開閉位置検出部9)が直ちに鍵盤蓋26を検出し、図1における電源供給部10はオン状態となる。
図3(b)は、鍵盤蓋26が中間位置(1)にあるときを示す図である。
鍵盤蓋26が中間位置(1)にあるとき、センサ34,35のみが鍵盤蓋26を検出する。
鍵盤ユニット29の、鍵盤面(いわゆる見え懸かり部)が露出し、操作パネル部30は隠れている。
29c,29dは拍子木であって、従来は、拍子木29dの位置に電源スイッチを配置した製品があった。この実施の形態では、ここに電源スイッチを配置しなくてよい。しかし、電源スイッチはあった方がよい。例えば、鍵盤蓋を閉じた状態でも、サービスマンが電子鍵盤楽器を点検できる。このような電源スイッチは、隠しスイッチとして、底板23の裏面や背面板24に配設すればよい。
図3(c)は、鍵盤蓋26が中間位置(2)にあるときを示す図である。
センサ34,35、36のみが鍵盤蓋26を検出する。
鍵盤ユニット29の鍵盤面が露出するとともに、操作パネル部30の一部も露出する。音色設定操作子31aが露出するが、自動伴奏関係操作子31b、自動演奏関係操作子31c、液晶表示器32は隠れている。
図3(d)は、鍵盤蓋26が全開位置にあるときを示す図である。
図2に示すセンサ34〜37の全てが鍵盤蓋26を検出する。
鍵盤蓋26は、上面板25と操作パネル部30との間に完全収納される。音色設定操作子31a、自動伴奏関係操作子31b、自動演奏関係操作子31d、液晶表示器32の全てが露出する。
液晶表示器32は、中間位置(2)のときから、その一部又は全部が見えるように配設して、音色設定状態を表示できるようにしてもよいし、中間位置(3)になって初めて、その全部が見えるように配設してもよい。
鍵盤蓋26は、図3(a)〜図3(d)に示した各移動位置において、僅かな外力では移動しない安定した状態にあるように、鍵盤蓋26を一時的に係止する機構を設けることが望ましい。
また、鍵盤蓋26を動かしている際に、一時的に、閉位置、中間位置(1)、中間位置(2)、全開位置になったり、開閉の通過位置となったりする。そのため、センサ34〜37により、鍵盤蓋26が、閉位置、中間位置(1)、中間位置(2)、全開位置に位置したことを検出したとしても、この検出が一時的なものであれば、センサの出力を無視するようにしてもよい。
図4は、本発明の第2具体例の上部構造を模式的に示す右側断面図である。図2と同様な部分には同じ符号を付して説明する。
この楽器本体部41は、はロールシャッタ式の鍵盤蓋42を用いたものである。この鍵盤蓋42の素材は、硬質でも軟質でも構わない。42aはこの鍵盤蓋42の把持部である。鍵盤蓋42は巻取器43に巻き取られる。巻取器43は、取付板44に固定されている。
鍵盤蓋42は、閉位置、中間位置(1)、中間位置(2)、全開位置の開閉状態において係止する係止機構を備えていることが望ましい。
センサ45は、鍵盤蓋42の開閉位置を検出する。例えば、鍵盤蓋42のロールシャッタの裏面に開閉位置を示すマークが印刷されており、これをセンサ45で読み取る。センサ45に代えて、巻取器43の回転量を検出するセンサを用いてもよい。
鍵盤蓋の構造としては、この他、背景技術で引用した特許文献1のように、鍵盤蓋を鍵盤の長手方向に延びる軸を中心にして回転させることにより、電源スイッチをオンとし、鍵盤面を露出させるものもある。
さらに、このような回転式の鍵盤蓋の裏面が操作パネル部になっているパネル一体型回転式のものがある。
このように構造の異なる鍵盤蓋の場合にも、同様に、鍵盤蓋が開かれたことを検出したときに電源供給部がオン状態となり、かつ、鍵盤蓋が閉じられたことを検出したときに、自動演奏データが再生されている途中であるときはこのオン状態を継続するとともに、自動演奏データが再生されている途中でないときはオフ状態となるようにすることができる。さらに、鍵盤蓋が閉じられた状態でオン状態を継続しているときに、自動演奏データの再生が終了したときは、電源供給部がオフ状態となるようにすることができる。
図5は、図1〜図4に示した本発明の実施形態の機能を実現するためのハードウエア構成例を示すブロック図である。
図中、51はバス、52はCPUである。53はRAMであり、CPU52を動作させるためのワークエリアが設けられている。その一部に、楽音信号生成部60を含む電子鍵盤楽器に対する現在の設定データを記憶するカレントバッファがある。
54はROMであって、その少なくとも一部は、フラッシュROMなどの、不揮発性で再書き込み可能なものである。CPU52を動作させる制御プログラム、自動演奏データ、バックアップされた設定データ等が記憶されている。
開閉位置検出部55は、図2におけるセンサ34〜37、図4におけるセンサ45に相当する。56は操作子群であって、図2〜図4における白鍵29a、黒鍵29b(鍵盤操作子)、図3等における音色設定操作子31a、自動伴奏関係操作子31b、自動演奏関係操作子31c等に相当する。
57は開閉位置検出部55及び操作子群56の操作を検出する検出回路である。
58は表示回路である。59は表示部であって、図2〜図4における液晶表示器32に相当し、各種の設定状態、自動伴奏、自動演奏等の実行状態等を表示する。
60は楽音信号生成部であって、楽音信号生成用のLSI(大規模集積回路)である。DSP(ディジタル信号処理用プロセッサ)を用いる場合もある。楽音信号生成部に、効果付与部を含む場合もある。
いわゆるソフトウエア音源を用いる場合は、CPU52が楽音信号生成部60の機能を実現する。
楽音信号生成部6においては、そのハードウエア構成の処理能力の制約(音源LSIを使用する場合)、あるいは、ソフトウエア・プログラムの処理能力の制約(ディジタル信号処理プロセッサを使用する場合、ソフトウエア音源を使用する場合)により、同時に発音可能な最大の発音数(エレメント数)が制限される。
楽音信号生成部60で生成された楽音信号は、サウンドシステム61に供給され、増幅されてスピーカから出力される。
62は外部機器、63は通信インタフェースである。
外部機器62は、例えば、MIDI鍵盤等の電子音楽装置、シーケンサ機能を有するパーソナルコンピュータ等である。外部機器62は、本装置にMIDIケーブル、RS232C、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等でLAN接続され、本装置との間で、MIDIメッセージ等の演奏データを入出力する。
外部機器62は、また、インターネットを介して接続されるサーバコンピュータである。使用者は、サーバコンピュータにアクセスして、曲データ(自動演奏データ)を購入し、ROM54にダウンロードすることもできる。
CPU52は、RAM53をワークエリアとし、ROM54に記憶された制御プログラムをRAM53に読み出して、操作子群56のイベント検出、表示部59に対する表示制御等、電子鍵盤楽器の一般的な制御をする。
CPU52は、また、制御プログラムを実行することにより、図1に示した設定部4、演奏部5の機能を実現する。
64は電源供給回路であって、図1に示した電源供給部10に対応し、電源供給が必要とされるブロックに電源電力を供給する。
電源供給回路64がオフ状態で、CPU52等に電源電力が供給されていないとき、開閉位置検出部55により、鍵盤蓋26又は42が僅かに開かれたことを検出したときに、オン状態となり、CPU52等に電力が供給される。また、電源オン状態においては、CPU52により、バス51を介して制御される。
電源スイッチ65はモーメンタリスイッチであって、目立たない場所に配置され、これを押す毎に電源供給回路64のオン/オフ状態が切り換わる。
なお、開閉位置検出部55が電源電力を必要とするものである場合、電源供給回路64は、点線で示すルートにて、常に開閉位置検出部55に電力を供給している。
上述したハードウエア構成において、ROM54に制御プログラムが記憶されていない場合、制御プログラムを記憶した図示しない外部記憶装置(スマートメディア、USBメモリ、ハード磁気ディスク装置等)を備えたり、あるいは、制御プログラムを記憶したCD-ROMを読み込む外部記憶装置を備えたりして、これらの装置からROM54(フラッシュROM)に書き込んでもよい。
また、通信ネットワークを介して、外部機器62であるサーバコンピュータにアクセスし、新規の又は更新用の、制御プログラム等をROM54(フラッシュROM)にダウンロードしてもよい。
図6は、図1〜図5に示した本発明の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。本願の発明と技術的関連性が薄い処理については省略している。
図6(a)はメインのフローチャート、図6(b)はテンポクロック(TPC)割り込み処理のフローチャートである。
図6(a)は、電源プラグがコンセントに差し込まれた状態で、閉じられていた鍵盤蓋26(図2,図3)が開かれるか、または、電源スイッチ65(図5)がオンとされることにより起動する。
S71において、電源投入時の初期設定をする。例えば、ROM54等にバックアップされていた設定データをカレントバッファに書き込む。楽音信号生成を設定するパラメータを、楽音信号生成部60に出力する。
使用モード(1)はアコースティック系鍵盤楽器の外観及び演奏機能に近づけた使用形態である。使用モード(2)は鍵盤演奏形態であり、使用モード(2)は、鍵盤演奏に加えて、自動伴奏及び自動演奏が可能となる形態である。
S72において鍵盤蓋26の開閉位置、閉位置、中間位置(1)、中間位置(2),全開位置を検出する。所定時間以上、それぞれの開閉位置にあることを条件として、鍵盤蓋の開閉位置を検出する。
鍵盤蓋26が、図3(b)に示す中間位置(1)であったとき、S73に処理を進める。
S73において、PW=1でなければS74に処理を進めてPW=1にし、S75に処理を進める。
S75において、アコースティック・ピアノの音色に近づける設定をする。例えば、音色をGP(グランドピアノ)とし、発音エレメント数を増やし、例えば、エレメント数=3とする。発音エレメントの使用態様は、図1を参照して説明した通りであり、説明を省略する。
音量(MVOL:マスタボリューム)設定データを、マスタボリュームの操作子位置に関係なく、標準の音量値に設定する。
鍵盤蓋26が動かされた結果、後述する使用モード(3)から、この使用モード(1)になった場合を考慮して、自動伴奏に関する設定、自動演奏に関する設定を解除する。また、自動伴奏中にこの使用モード(1)になった場合は、自動伴奏を終了させる。同様に、自動演奏中にこの使用モード(1)になった場合は、AP=0とすることにより自動伴奏を終了させる。
S73において、既にPW=1であれば、直ちにS76に処理を進める。
S76において、鍵盤操作子(白鍵29a、黒鍵29b)の操作状態に変化があった(操作イベントがあった)ときはS77に処理を進め、楽音信号生成部を制御し、楽音信号を生成させ、S72に処理を戻す。S76において、鍵盤操作子の操作状態に変化がなければ、S72に処理を戻す。
一方、S72において、鍵盤蓋26の開閉位置が、図3(c)に示す中間位置(2)であったときは、S78に処理を進める。
S78においてPW=2でなければS79に処理を進めてPW=2とし、S80において、楽音信号生成部60の処理能力に応じて、発音エレメント数を、使用モード(1)の場合よりも、少なく(例えば、発音エレメント数=2)する。
後述する使用モード(3)から、この使用モード(1)になった場合を考慮して、自動伴奏に関する設定、自動演奏に関する設定を解除する。また、自動伴奏中にこの使用モード(2)になった場合は、自動伴奏を終了させる。同様に、自動演奏中にこの使用モード(2)になった場合は、AP=0とすることにより自動伴奏を終了させる。
S78において、既にPW=2であれば、直ちにS81に処理を進める。
S81において、音色設定操作子31a(図3等)の操作状態に変化があった(操作イベントがあった)とき、または、音量設定操作子(マスタボリューム、図示せず)の操作状態に変化があったときは、S82に処理を進め、カレントバッファに記憶された現在の音色設定データ,音量設定データを、操作子の操作に応じたものに変更するとともに、楽音信号生成部60に楽音信号生成設定パラメータを出力し、その後は、先に説明したS76に処理を進める。
S81において、音色設定操作子31a、音量設定操作子の操作状態に変化がなかったときは、直ちにS76に処理を進める。
また、S72において、鍵盤蓋26の開閉位置が、図3(d)に示す全開位置であったときは、S83に処理を進める。
S83において、PW=3でなければ84に処理を進めてPW=3とし、S85において、楽音信号生成部60の処理能力を考慮して、エレメント数を、使用モード(2)のときに比べてさらに少なくし(例えば、発音エレメント数=1とする)、S86に処理を進める。また、S83において既にPW=3であれば、直ちにS86に処理を進める。
S86において、自動伴奏関係操作子31b(図3)の操作イベントがあれば、S87に処理を進め、自動伴奏に関する設定又は実行を行い、S88に処理を進める。例えば、自動伴奏スタイルを設定したり、自動伴奏を開始させたり停止させたりする。S86において自動伴奏関係操作子31bの操作イベントがなければ、S88に処理を進める。
S88において、自動演奏関係操作子31c(図3)の操作イベントがあれば、S89に処理を進め、自動演奏に関する設定又は実行を行い、S72に処理を戻す。
例えば、曲選択スイッチの操作に応じて、自動演奏する曲データをROM54から読み出してRAM53に書き込む。自動演奏(曲再生)開始スイッチの操作に応じて、自動演奏フラグAP=1、テンポクロックT=0とする。自動演奏(曲再生)停止スイッチの操作に応じて、自動演奏フラグAP=0とする。
S88において、自動伴奏関係操作子31bの操作イベントがなければ、S81に処理を進める。
また、S72において、鍵盤蓋26(図3)の開閉位置が、図3(a)に示す閉位置であったときは、S90に処理を進める。以下の処理は、鍵盤蓋26を開くことにより電源供給がなされた後において、再び鍵盤蓋26が閉じられたときの処理である。
S90において、PW=0でなければS91に処理を進めてPW=0とし、S92に処理を進める。PW=0であればS92に処理を進める。
S92において、自動演奏中(AP=1)であれば、S72に処理を戻し、電源供給が継続される。一方、S92において、自動演奏中でなければS93に処理を進め、電源終了処理をする。電源終了処理の一環として、電源供給回路64(図5)をオフ状態にすることによりCPU52の動作を停止させる。
図6(b)は、CPU52が自動演奏制御を実行するフローチャートである。
タイマ割り込みによって、テンポクロック(TPC)が発生したときに起動する。テンポクロック(TPC)の周期は、S88における自動演奏制御処理において設定される。
S101において、自動演奏フラグAP=1であればS102に処理を進め、自動演奏モードでなければ(AP=0)、今回の割り込み処理を終了する。
S102において、演奏データの読み出し、楽音信号生成部60を制御し、楽音信号を生成させる。演奏データの読み出しは、RAM53(図5)に保持された自動演奏データから、テンポクロック計数値Tに従って、演奏の進行時間に応じた演奏データを再生することにより行われる。
自動演奏開始時は、S89においてT=0に初期設定されている。S103において、自動演奏データの読み出し終了(エンド)を検出したとき、S104において、自動演奏フラグAP=0とし、今回の割り込み処理を終了する。
鍵盤蓋26が閉じられた状態において、S104でAP=0となった場合に、図6(a)のS92からS93に処理が進んで電源供給回路64がオフ状態となる。
一方、S103においてエンドを検出していないとき、S105に処理を進め、テンポクロックTを+1カウントアップし、1回の割り込み処理を終了する。複数曲を連続演奏する場合、S103においては、最終曲の自動演奏データのエンドを検出したか否かを判定する。
本発明の実施の一形態を説明する機能ブロック図である。 本発明の第1具体例の上部構造を模式的に示す右側断面図である。 図2に示した第1具体例における前部を模式的に示す部分平面図である。 本発明の第2具体例の上部構造を模式的に示す右側断面図である。 図1〜図4に示した本発明の実施形態の機能を実現するためのハードウエア構成例を示すブロック図である。 図1〜図5に示した本発明の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…鍵盤蓋(蓋)、2…鍵盤部、3…操作パネル部、4…設定部、5…演奏部(演奏手段)、6…楽音信号生成部(楽音信号生成手段)、7…サウンドシステム、8…自動演奏データ記憶部(自動演奏データ記憶手段)、9…開閉位置検出部(開閉位置検出手段)、10…電源供給部(電源供給手段)、
21…楽器本体部、22…側板、23…底板、24…背面板、25…上面板、26…鍵盤蓋、27…口棒、28…鍵盤フレーム、29…鍵盤ユニット、29a…白鍵,29b…黒鍵、30…操作パネル部、31a…音色設定操作子、31b…自動伴奏関係操作子、31c…自動演奏関係操作子、32…液晶表示器、33…取付板、34,35,36,37…センサ(開閉位置検出手段)、38…電子回路ユニット、39…内蔵スピーカ、29c,29d…拍子木、
41…楽器本体部、42…鍵盤蓋、43…巻取器、44…取付板、45…センサ、
52…CPU(演奏手段)、54…ROM(自動演奏データ記憶手段)、55…開閉位置検出部(開閉位置検出手段)、56…操作子群、60…楽音信号生成部(楽音信号生成手段)、64…電源供給回路(電源供給手段)、65…電源スイッチ

Claims (2)

  1. 前部に鍵盤部が実装された楽器本体と、該楽器本体の前部を覆う蓋を有し、前記蓋の開閉に応じて電源のオンオフ状態が制御される電子鍵盤楽器において、
    自動演奏データを記憶する自動演奏データ記憶手段と、
    楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、
    前記鍵盤部における演奏操作に応じて前記楽音信号生成手段に楽音信号を生成させるとともに、前記自動演奏データ記憶手段に記憶された自動演奏データを読み出し、読み出された自動演奏データに応じて前記楽音信号生成手段に楽音信号を生成させる演奏手段と、
    前記蓋の開閉位置を検出する開閉位置検出手段と、
    該開閉位置検出手段の出力に基づいて前記蓋が開かれたことを検出したときにオン状態となり、前記楽音信号生成手段、前記演奏手段に電力を供給し、かつ、
    前記開閉位置検出手段の出力に基づいて前記蓋が閉じられたことを検出したときに前記演奏手段が前記自動演奏データを再生している途中であるときは、オン状態を継続するとともに、前記開閉位置検出手段の出力に基づいて前記蓋が閉じられたことを検出したときに前記演奏手段が前記自動演奏データを再生している途中でないときはオフ状態となる電源供給手段、
    を有することを特徴とする電子鍵盤楽器。
  2. 前記電源供給手段は、前記蓋が閉じられた状態でオン状態を継続しているときに、前記演奏手段が前記自動演奏データの再生を終了したときは、オフ状態となる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子鍵盤楽器。
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