JP2008304077A - エジェクタ式冷凍サイクル - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズル部上流側で冷媒の流れを分岐する分岐部と、複数の蒸発器を備えるエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、サイクルの負荷変動が生じても適切に冷凍能力を発揮させる。
【解決手段】気液分離器13の貯留空間130内に、エジェクタ側へ冷媒を流出させるノズル部側流出口133aおよび可変絞り機構側へ冷媒を流出させる減圧手段側流出口134aを形成する。そして、ノズル部側流出口133aを、通常運転時に貯留空間130内で液相冷媒が存在する第1領域LF1内であって、かつ、貯留される液相冷媒量が最も少なくなる時に液相冷媒が存在する第2領域LF2外に配置し、さらに、減圧手段側流出口134aを、第2領域LF2内に配置する。これにより、高負荷運転時であっても、確実に可変絞り機構下流側の吸引側蒸発器へ液相冷媒を供給して冷凍能力を発揮させる。
【選択図】図2
【解決手段】気液分離器13の貯留空間130内に、エジェクタ側へ冷媒を流出させるノズル部側流出口133aおよび可変絞り機構側へ冷媒を流出させる減圧手段側流出口134aを形成する。そして、ノズル部側流出口133aを、通常運転時に貯留空間130内で液相冷媒が存在する第1領域LF1内であって、かつ、貯留される液相冷媒量が最も少なくなる時に液相冷媒が存在する第2領域LF2外に配置し、さらに、減圧手段側流出口134aを、第2領域LF2内に配置する。これにより、高負荷運転時であっても、確実に可変絞り機構下流側の吸引側蒸発器へ液相冷媒を供給して冷凍能力を発揮させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、エジェクタを有するエジェクタ式冷凍サイクルに関する。
従来、特許文献1、2に、圧縮機から吐出された冷媒を放熱させる放熱器の下流側であって、かつ、エジェクタのノズル部の上流側に配置された分岐部で冷媒の流れを分岐し、分岐された一方の冷媒をノズル部側へ流入させ、他方の冷媒をエジェクタの冷媒吸引口側へ流入させるエジェクタ式冷凍サイクルが開示されている。
特許文献1のエジェクタ式冷凍サイクルでは、エジェクタのディフューザ部の下流側にディフューザ部から流出した冷媒を蒸発させる流出側蒸発器を配置し、さらに、分岐部とエジェクタの冷媒吸引口の間に、冷媒を減圧膨張させる減圧手段および吸引側蒸発器を配置して、双方の蒸発器において冷凍能力を発揮できるようにしている。
さらに、流出側蒸発器の出口側を圧縮機の吸入側に接続し、ディフューザ部の昇圧作用によって昇圧された冷媒を圧縮機に吸入させることで、圧縮機の駆動動力を低減させてサイクル効率(COP)の向上を図っている。
また、特許文献2のエジェクタ式冷凍サイクルでは、放熱器の下流側に配置されて冷媒の気液を分離する気液分離器(レシーバ)によって分岐部を構成し、レシーバの液相冷媒出口を冷媒吸引口側(吸引側蒸発器側)へ接続している。これにより、サイクルの負荷変動によって、レシーバ内の液相冷媒量が変化しても、常に吸引側蒸発器に液相冷媒を供給して確実に冷凍能力を発揮させている。
さらに、レシーバの気相冷媒出口をノズル部側へ接続することで、常に乾き度の高い気液二相冷媒をノズル部側へ流入させている。これにより、ノズル部の絞り通路径を拡大して、ノズル小径深穴加工の可能難易度を低くすることを可能とし、エジェクタの製造原価を低減している。
特開2005−308380号公報
特開2006−258396号公報
ところが、特許文献2では、吸引側蒸発器に冷凍能力を発揮させること、および、エジェクタの加工難易度および製造原価の低減を目的としており、流出側蒸発器および吸引側蒸発器の双方において冷凍能力を発揮させるという特許文献1のエジェクタ式冷凍サイクルの効果を得るための具体的手段を提供することを目的としていない。
そのため、特許文献2のエジェクタ式冷凍サイクルでは、流出側蒸発器において適切に冷凍能力を発揮できないことがある。
例えば、高い冷凍能力を要求される高負荷運転時のように、吸引側蒸発器で殆どの液相冷媒が蒸発してしまう運転条件では、流出側蒸発器へ流入する冷媒は、ノズル部から噴射された乾き度の高い気液二相冷媒と吸引側蒸発器にて蒸発後の気相冷媒とを混合した極めて乾き度の高い気液二相冷媒となってしまう。その結果、流出側蒸発器では、冷媒の蒸発潜熱による吸熱作用を発揮できず、充分な冷凍能力を発揮できなくなってしまう。
さらに、通常運転時においても、ノズル部へ供給される冷媒が気液二相冷媒になっていると、気液二相冷媒よりも密度の高い液相冷媒をノズル部へ流入させる場合に対して、ノズル部噴射冷媒の運動エネルギーが小さくなる。その結果、エジェクタの吸引性能も低下しやすくなり、冷媒吸引口から密度の高い液相冷媒を吸引しにくくなる。その結果、高負荷運転時と同様に、流出側蒸発器において充分な冷凍能力を発揮しにくくなる。
このことから、サイクルの負荷変動が発生しても、上述した特許文献1のエジェクタ式冷凍サイクルの効果を得ることができる具体的手段としては、レシーバからノズル部側および減圧手段側(吸引側蒸発器側)の双方へ、常に適切な流量の液相冷媒を流入させる手段が考えられる。
しかし、サイクルの負荷変動によって、レシーバ内に貯留される液相冷媒量が変化すると、ノズル部側および吸引側蒸発器側の双方へ適切な流量の液相冷媒を流入させることは現実的には困難である。
その理由は、現実に使用されるエジェクタ式冷凍サイクルでは、サイクル全体としての体格に制約があり、レシーバ内の容積およびサイクル内へ封入させる冷媒量を無尽蔵に増加させることができないからである。そのため、高負荷運転時のようにレシーバ内に貯留される液相冷媒量が低下してしまうと、ノズル部側および吸引側蒸発器側の双方へ適切な流量の液相冷媒を供給できなくなってしまう。
しかも、高負荷運転時にエジェクタのノズル部側に液相冷媒が偏って供給されてしまうと、吸引側蒸発器において冷凍能力を発揮できず、流出側蒸発器のみが冷凍能力を発揮することになる。そのため、サイクル全体として放熱器における必要放熱量も低下し、高負荷運転時にも関わらずサイクル全体として低い冷凍能力を発揮した状態でバランスしてしまうことがある。
そして、サイクル全体として低い冷凍能力は発揮した状態でバランスしてしまうと、冷凍サイクル全体として要求される冷凍能力を適切に発揮できなくなってしまう。
このことを図9のモリエル線図により詳細に説明する。図9は、特許文献2のエジェクタ式冷凍サイクルの構成において、高負荷運転時に、強制的にレシーバからエジェクタのノズル部側へ液相冷媒のみを流入させ、吸引側蒸発器側へ気相冷媒のみを流入させた場合の冷媒の状態を示したものである。
圧縮機から吐出された冷媒(図9のA9点)は、放熱器にて放熱された後、レシーバにて液相冷媒(図9のB9点)および気相冷媒(図9のC9点)に分離される。液相冷媒はエジェクタのノズル部側へ流入し、ノズル部で等エントロピ的に減圧膨張されて、冷媒吸引口から吸引した吸引側蒸発器下流側冷媒と混合されて乾き度を増加させる(図9のB9点→D9点→E9点)。
一方、気相冷媒は、吸引側蒸発器の上流側に配置された減圧手段にて等エンタルピ的に減圧膨張される(図9のC9点→H9点)。減圧手段にて減圧膨張された冷媒は気相冷媒のため、吸引側蒸発器では、蒸発潜熱による冷凍能力を発揮することなくエジェクタの冷媒吸引口へ吸引されてノズル部から噴射された冷媒と混合される(図9のH9点→E9点)。
混合された冷媒は、エジェクタのディフューザ部にて昇圧されて(図9のE9点→F9点)、流出側蒸発器にて蒸発して吸熱作用を発揮する(図9のF9点→G9点)。従って、エジェクタ式冷凍サイクル全体として蒸発潜熱による冷凍能力は図9のΔHo9のみとなる。従って、放熱器において必要とされる必要放熱量も低下するので、放熱器出口側冷媒が少なくとも、図9のR9点となればサイクルがバランスすることになる。
この際、放熱器の余剰放熱量によって過冷却状態となった液相冷媒がレシーバへ流出すれば、再び、ノズル部側および吸引側蒸発器側の双方へ適切な流量の液相冷媒を流入させることができ、双方の蒸発器の合計冷凍能力を拡大できる。
しかし、例えば、業務用冷蔵庫に適用されるエジェクタ式冷凍サイクルのように、冷媒が流通する内部容積が比較的大きい放熱器を採用するサイクルでは、過冷却状態となった液相冷媒が放熱器内部に滞留してしまうために、上述のように、サイクル全体として低い冷凍能力を発揮した状態でバランスしてしまう。
そして、高負荷運転時にも関わらず、低い冷凍能力しかできなくなると、冷却対象空間を充分に冷却することができないので、高負荷運転のままで運転が継続され、通常運転に戻ることができなってしまう。
以上のように、特許文献1、2のエジェクタ式冷凍サイクルでは、サイクルの負荷変動によって、ノズル部側および吸引側蒸発器側へ適切な流量の液相冷媒を流入させることができなくなると、エジェクタ式冷凍サイクル全体として要求される冷凍能力を適切に発揮できなくなってしまうことがある。
本発明は、上記点に鑑み、エジェクタのノズル部上流側で冷媒の流れを分岐する分岐部と、複数の蒸発器を備えるエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、サイクルの負荷変動が生じても適切に冷凍能力を発揮させること目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、圧縮機(11)にて圧縮された高圧冷媒を放熱させる放熱器(12)と、放熱器(12)流出冷媒の気液を分離して余剰冷媒を貯留するとともに、放熱器(12)流出冷媒の流れを分岐する分岐部を構成する分岐機能付の気液分離器(13、23)と、気液分離器(13、23)で分岐された一方の冷媒を減圧膨張させるノズル部(14a)から噴射する高速度の冷媒流によって、冷媒を冷媒吸引口(14b)から吸引するエジェクタ(14)と、エジェクタ(14)から流出した冷媒を蒸発させる流出側蒸発器(15)と、気液分離器(13、23)で分岐された他方の冷媒を減圧膨張させる減圧手段(16)と、減圧手段(16)下流側の低圧冷媒を蒸発させて、冷媒吸引口(14b)上流側に流出する吸引側蒸発器(17)とを備え、
気液分離器(13、23)は、通常運転時には、ノズル部(14a)側へ流出させる冷媒の乾き度および減圧手段(16)側へ流出させる冷媒の乾き度が同等になるように冷媒の流れを分岐し、さらに、気液分離器(13、23)は、高負荷運転時には、ノズル部(14a)側へ流出させる冷媒の乾き度に対して、減圧手段(16)側へ流出させる冷媒の乾き度が小さくなるように冷媒の流れを分岐するエジェクタ式冷凍サイクルを特徴とする。
気液分離器(13、23)は、通常運転時には、ノズル部(14a)側へ流出させる冷媒の乾き度および減圧手段(16)側へ流出させる冷媒の乾き度が同等になるように冷媒の流れを分岐し、さらに、気液分離器(13、23)は、高負荷運転時には、ノズル部(14a)側へ流出させる冷媒の乾き度に対して、減圧手段(16)側へ流出させる冷媒の乾き度が小さくなるように冷媒の流れを分岐するエジェクタ式冷凍サイクルを特徴とする。
これによれば、通常運転時には、気液分離器(13、23)がノズル部(14a)側へ流出させる冷媒の乾き度および減圧手段(16)側へ流出させる冷媒の乾き度が同等になるように冷媒の流れを分岐するので、例えば、気液分離器(13、23)からノズル部(14a)へ至る冷媒通路および気液分離器(13、23)から減圧手段(16)へ至る冷媒通路の通路断面積などを調整すれば、容易に、ノズル部(14a)側および吸引側蒸発器(17)側へ流入する液相冷媒の流量を調整できる。
その結果、通常運転時には、ノズル部(14a)側および減圧手段(16)側の双方へ、適切な流量の液相冷媒を流入させることができ、エジェクタ式冷凍サイクル全体として要求される冷凍能力を適切に発揮させることができる。
一方、高負荷運転時には、気液分離器(13、23)が、ノズル部(14a)側へ流出させる冷媒の乾き度に対して、減圧手段(16)側へ流出させる冷媒の乾き度が小さくなるように冷媒の流れを分岐するので、ノズル部(14a)側へ流入する液相冷媒流量に対して、減圧手段(16)側へ流入する液相冷媒流量を容易に増加させることができる。
その結果、上述した、サイクル全体として低い冷凍能力を発揮した状態でバランスしてしまうことを回避できる。さらに、後述する実施形態で説明するように、エジェクタ(14)の吸引能力および昇圧能力を低下させて、実質的に、圧縮機(11)→気液分離器(13、23)→減圧手段(16)→吸引側蒸発器(17)→エジェクタ(14)→流出側蒸発器(15)→圧縮機(11)の順に冷媒が循環する蒸気圧縮式冷凍サイクルを構成して冷凍能力を適切に発揮させることもできる。
従って、通常運転時においても高負荷運転時においても、すなわち、サイクルの負荷変動が生じても、エジェクタ式冷凍サイクルに要求される冷凍能力を適切に発揮できる。
なお、本発明における通常運転とは、エジェクタ式冷凍サイクルの冷房負荷が、サイクルに想定される冷房負荷範囲のうち平均的な値になっており、エジェクタ式冷凍サイクルを循環する冷媒循環量も、サイクルに想定される冷媒循環量範囲のうち平均的な値になる運転条件である。従って、通常運転時にはサイクルに想定される貯留量範囲のうち平均的な貯留量の余剰液相冷媒が、気液分離器(13、23)に貯留される。
また、高負荷運転とは、エジェクタ式冷凍サイクルの冷房負荷が通常運転時に対して高くなっており、エジェクタ式冷凍サイクルを循環する冷媒流量も通常運転時よりも多く必要となる運転条件である。従って、高負荷運転時には、通常運転時に対して、気液分離器(13、23)に貯留される余剰液相冷媒も少なくなる。
さらに、本発明における「同等」とは、ノズル部(14a)側へ流出させる冷媒の乾き度および減圧手段(16)側へ流出させる冷媒の乾き度が完全に一致していることのみを意味するものではなく、それぞれの乾き度が、僅かに異なる範囲についても含む意味である。
また、上記特徴のエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、気液分離器(13、23)は、通常運転時に、ノズル部(14a)側および減圧手段(16)側の双方へ液相冷媒を流出させるようになっていてもよい。
これによれば、通常運転時には、ノズル部(14a)側および吸引側蒸発器(17)側へ確実に液相冷媒を流入させることができるので、エジェクタ式冷凍サイクル全体として要求される冷凍能力を適切に発揮できる。
また、上述の特徴のエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、気液分離器(13、23)は、高負荷運転時に、減圧手段(16)側へ液相冷媒を流出させるようになっていてもよい。これによれば、高負荷運転時には、減圧手段(16)側へ確実に液相冷媒を流入させて、吸引側蒸発器(17)に冷凍能力を発揮させることができる。従って、上述した、サイクル全体として低い冷凍能力を発揮した状態でバランスしてしまうこと確実に回避できる。
また、上述の特徴のエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、気液分離器(13、23)の内部には、冷媒を貯留する貯留空間(130、230)が形成され、貯留空間(130、230)には、ノズル部(14a)側へ冷媒を流出させるノズル部側流出口(133a、233a)、および、減圧手段(16)側へ冷媒を流出させる減圧手段側流出口(134a、234a)が配置されており、通常運転時に、貯留空間(130、230)内で液相冷媒が存在する領域を第1領域(LF1)とし、貯留空間(130、230)に貯留される液相冷媒量が最も少なくなる時に、貯留空間(130、230)内で液相冷媒が存在する領域を第2領域(LF2)としたときに、ノズル部側流出口(133a、233a)は、第1領域(LF1)内であって、かつ、第2領域(LF2)外に開口しており、減圧手段側流出口(134a、234a)は、第2領域(LF2)内に開口していてもよい。
これによれば、ノズル部側流出口(133a、233a)および減圧手段側流出口(134a、234a)が第1領域(LF1)内で開口しているので、通常運転時には、確実に、ノズル部(14a)側および吸引側蒸発器(17)側へ液相冷媒を流入させることができる。
さらに、減圧手段側流出口(134a、234a)が第2領域(LF2)内に開口しているので、ノズル部側流出口(133a、233a)から液相冷媒を流出させることができない高負荷運転時であっても、減圧手段側流出口(134a、234a)から液相冷媒を流出させることができる。
また、上述の特徴のエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、エジェクタ(14)は、ノズル部(14a)へ気相冷媒を流入させた場合に対して、ノズル部(14a)へ液相冷媒を流入させた場合にノズル効率(ηnoz)が高くなるように構成されていてもよい。
これによれば、高負荷運転時には、ノズル部(14a)へ気相冷媒が流入した際の、ノズル効率(ηnoz)を低下させて、実施的にノズル部(14a)へ流入する質量流量を低下させることができる。その結果、圧縮機(11)→気液分離器(13、23)→減圧手段(16)→吸引側蒸発器(17)→エジェクタ(14)→流出側蒸発器(15)→圧縮機(11)の順に冷媒が循環する冷凍サイクルを容易に構成できる。
なお、ノズル効率(ηnoz)とは、冷媒の圧力エネルギーを運動エネルギーに変換させる際のエネルギー変換効率である。従って、ノズル効率を向上させることで、ノズル部から噴射する冷媒流の流速を増加させて、エジェクタの回収エネルギー量を増加させることができる。
また、上述の特徴のエジェクタ式冷凍サイクルにおいて、具体的に、気液分離器は、重力の作用によって、冷媒の気液を分離する重力落下式気液分離器(13)で構成されていてもよいし、遠心力の作用によって、冷媒の気液を分離する遠心式気液分離器(23)で構成されていてもよい。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1〜4により、本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明のエジェクタ式冷凍サイクル10を業務用冷蔵庫に適用した例の全体構成図である。
図1〜4により、本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明のエジェクタ式冷凍サイクル10を業務用冷蔵庫に適用した例の全体構成図である。
まず、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10において、圧縮機11は、冷媒を吸入、圧縮および吐出するもので、具体的には、冷媒を吸入圧縮する圧縮機構部11a、この圧縮機構部11aを駆動する電動モータ11bおよび圧縮機構部11aおよび電動モータ11bを収容する圧力容器11cを有して構成される電動式の密閉型圧縮機である。
圧縮機構部11aとしては、スクロール型圧縮機構、ローリングピストン型圧縮機構、ベーン型圧縮機構等種々の型式を採用できる。また、電動モータ11bは、後述する制御装置20から出力される制御信号によって回転数制御され、この回転数制御によって圧縮機11の冷媒吐出能力が制御される。もちろん、圧縮機11として、エンジンから駆動力を得るエンジン駆動式圧縮機等を採用してもよい。
圧縮機11の吐出側には、放熱器12が接続されている。放熱器12は圧縮機11から吐出された高圧冷媒と庫外空気との熱交換を行って、高圧冷媒を冷却して放熱させる放熱用熱交換器である。庫外空気とは冷却対象空間である冷蔵庫内の外部の空気を意味する。例えば、放熱器12が室外に配置されている場合は室外空気となり、放熱器12が室内に配置されている場合は室内空気となる。
本実施形態では、放熱器12は室内に配置されているので、騒音の発生を防止するために、放熱器12へ向けて庫外空気を送風する冷却ファンは設けられていない。そのため、冷媒が流通する内部容積が、後述する流出側蒸発器15および吸引側蒸発器17の合計内部容積よりも大きい熱交換器を採用して、充分な放熱能力を発揮できるようにしている。もちろん、騒音の発生が問題とならない場合は、冷却ファンを設けてもよい。
このような放熱器12としては、具体的に、5m以上の冷媒配管を蛇行状に折り曲げたもの、さらに、この蛇行状に折り曲げられた冷媒配管に庫外空気との熱交換を促進する伝熱フィンを設けたもの等が採用できる。
また、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、冷媒としてHC系冷媒を採用しており、圧縮機11から吐出された高圧冷媒が冷媒の臨界圧力以上に上昇しない亜臨界サイクルを構成している。もちろん、冷媒として、フロン系冷媒を採用してもよい。
放熱器12の下流側には、冷媒の気液を分離して余剰液相冷媒を溜める気液分離手段として機能するとともに、放熱器12流出冷媒の流れを分岐する分岐部を構成する分岐機能付の気液分離器13が接続されている。この気液分離器13の詳細については、図2により説明する。
図2は、本実施形態の気液分離器13の断面図である。また、図2の上下の各矢印方向は業務用冷蔵庫に搭載された状態における方向を示す。この気液分離器13は、液相冷媒と気相冷媒との密度差を用いて、重力の作用によって冷媒の気液を分離する重力落下式気液分離器で構成されている。
具体的には、気液分離器13は、気液分離器13の外殻を形成するとともに、内部に冷媒を気液分離して貯留する貯留空間130を形成するタンク131、タンク130外から貯留空間130内へ冷媒を流入させる流入管132、および、貯留空間130内からタンク131外へ冷媒を流出させる2つの流出管(具体的には、ノズル部側流出管133、減圧手段側流出管134)を有して構成される。
タンク131は、軸方向が上下に延びる略円筒形状に形成された金属(具体的には、アルミニウム、ステンレス)製の圧力容器であり、その内部に形成される貯留空間130も同軸上に略円筒形状に形成されている。もちろん、タンク131および貯留空間130を円錐形状、楕円柱形状、多角柱形状に形成してもよい。
流入管132、ノズル部側流出管133および減圧手段側流出管134は、タンク131と同種の金属で形成された管であり、タンク131に溶接、ろう付け等の接合手段によって接合されている。流入管132の一方の端部は、タンク131の外部で放熱器12の冷媒流出口側に接続されており、他方の端部は、貯留空間130内で開口する流入側開口部132aを形成している。
また、ノズル部側流出管133の一方の端部は、タンク131の外部で後述するエジェクタ14のノズル部14a入口側に接続され、他方の端部は、貯留空間130内で開口するノズル部側流出口133aを形成している。さらに、減圧手段側流出管134の一方の端部は、タンク131の外部で後述する可変絞り機構16入口側に接続され、他方の端部は、貯留空間130内で開口する減圧手段側流出口134aを形成している。
このように、ノズル部側流出口133aおよび減圧手段側流出口134aの2つの冷媒流出口が貯留空間130に形成されることによって、貯留空間130から流出する冷媒の流れがノズル部14a側および可変絞り機構16側の2つの流れに分岐される。さらに、本実施形態では、この2つの流れが適切な流量比となるように、ノズル部側流出管133および減圧手段側流出管134の通路断面積が調整されている。
ここで、上述した流入側開口部132a、ノズル部側流出口133aおよび減圧手段側流出口134aの貯留空間130内部における配置について説明する。なお、図2の実線で示す波線は、例えば、低負荷運転時のように、貯留空間130内に貯留される液相冷媒量が最大貯留量となった場合の液相冷媒の液面130aを示す。
また、図2の破線で示す波線は、例えば、通常運転時のように、貯留空間130内に貯留される液相冷媒量がサイクルに想定される貯留量範囲のうち平均的な貯留量となった場合の液相冷媒の液面130bを示す。さらに、この条件時に液相冷媒が存在する領域を第1領域LF1とする。
さらに、図2の一点鎖線で示す波線、例えば、高負荷運転時のように、貯留空間130内に貯留される液相冷媒量が最小貯留量となった場合の液相冷媒の液面130cを示す。さらに、この条件時に液相冷媒が存在する領域を第2領域LF2とする。従って、第2領域LF2は、第1領域LF1に含まれる領域である。
まず、流入側開口部132aは、液面130aよりも上方で開口するように配置されている。これにより、流入側開口部132aから流入した冷媒が液面を乱すことを防止している。もちろん、貯留空間130内に流入側開口部132aから流入した冷媒を衝突させる衝突板、流入した冷媒流れ方向を整流する整流板等を設けてもよい。
次に、ノズル部側流出口133aは、液面130bよりも下方であって、かつ、液面130cよりも上方で開口するように配置されている。すなわち、第1領域LF1内であって、かつ、第2領域LF2外で開口するように配置されている。また、減圧手段側流出口134aは、液面130cよりも下方側で配置されている。すなわち、第2領域LF2内に開口するように配置されている。
ノズル部側流出管133は、図1に示すように、エジェクタ14のノズル部14a入口側に接続されている。このエジェクタ14は冷媒を減圧する減圧手段であるとともに、冷媒を減圧する減圧手段の機能を果たすとともに、高速で噴出する冷媒流の吸引作用によって冷媒の循環を行う冷媒循環手段としての機能を果たす。
さらに、エジェクタ14は、ノズル部側流出管133から流入した高圧冷媒の通路面積を小さく絞って減圧膨張させるノズル部14aと、ノズル部14aの冷媒噴射口と連通するように配置されて、後述する吸引側蒸発器17から流出した冷媒を吸引する冷媒吸引口14bを有して構成される。
ノズル部14aは、冷媒通路面積を変更可能に構成されていない固定ノズルである。また、本実施形態では、ノズル部14aとして、冷媒通路の途中に通路面積が最も縮小した喉部を有するラバールノズルを採用している。もちろん、ノズル部14aとして、先細ノズルを採用してもよい。また、ノズル部14aは、飽和液相冷媒が流入したときに、高いノズル効率ηnozを発揮できるようにノズル径が調整されている。
さらに、エジェクタ14は、ノズル部14aおよび冷媒吸引口14bの下流側にノズル部14aの冷媒噴射口から噴射された高速度の冷媒流と冷媒吸引口14bから吸引された吸引冷媒とを混合する混合部14cを有し、混合部14cの下流側に昇圧部をなすディフューザ部14dを有している。
ディフューザ部14dは冷媒の通路面積を徐々に大きくする形状に形成されており、冷媒流れを減速して冷媒圧力を上昇させる作用、つまり、冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換する作用を果たす。また、ディフューザ部14dの出口側は、流出側蒸発器15に接続される。
流出側蒸発器15は、エジェクタ14のディフューザ部14dから流出した冷媒と電動式の送風ファン15aによって循環送風される庫内空気との間で熱交換を行って、低圧冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる吸熱用熱交換器である。この送風ファン15aは、制御装置20から出力される制御電圧によって回転数制御(送風量制御)される。流出側蒸発器15の出口側は、圧縮機11の吸引側に接続されている。
一方、減圧手段側流出管134は、図1に示すように、減圧手段である可変絞り機構16入口側(後述する吸引側蒸発器17側)に接続されている。本実施形態では、この可変絞り機構16として、周知の温度式膨張弁を採用している。
具体的には、この可変絞り機構16(温度式膨張弁)は、圧縮機11の吸入側通路に配置された感温部16aを有しており、圧縮機11の吸入側冷媒の温度と圧力とに基づいて圧縮機11吸入側冷媒の過熱度を検出し、圧縮機吸入側冷媒の過熱度が予め設定された所定値となるように弁開度(冷媒流量)を調整している。
可変絞り機構16の出口側には、吸引側蒸発器17の入口側が接続されている。吸引側蒸発器17は、冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる熱交換器である。さらに、本実施形態では、フィンアンドチューブ構造の流出側蒸発器15と吸引側蒸発器17を一体構造に組み付けている。
具体的には、流出側蒸発器15と吸引側蒸発器17のフィンを共通化し、フィンと接触するチューブ構成で分割したものである。もちろん、2つの別体の蒸発器を風路方向(図1では、矢印100方向)に直列に配置してもよい。
そのため、上述の送風ファンにて送風された空気は、矢印100のように流れ、まず、流出側蒸発器15にて冷却され、次に吸引側蒸発器17にて冷却されるようになっている。すなわち、流出側蒸発器15と吸引側蒸発器17にて同一の冷却対象空間を冷却するようになっている。
制御装置20は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。さらに、制御装置20は、そのROM内に記憶された制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行って上記各種機器11b、15a等の作動を制御する。
また、制御装置20には、各種センサからの検出信号、および操作パネル(図示せず。)からの各種操作信号が入力される。センサとして具体的には、庫内温度(冷却対象空間温度)を検出する庫内温度センサ等が設けられている。また、操作パネルには業務用冷蔵庫の作動スイッチ、目標庫内温度を設定する温度設定スイッチ等が設けられている
次に、上述の構成における本実施形態の作動について説明する。まず、通常運転時の作動を図3のモリエル線図により説明する。
次に、上述の構成における本実施形態の作動について説明する。まず、通常運転時の作動を図3のモリエル線図により説明する。
なお、通常運転とは、エジェクタ式冷凍サイクル10の冷房負荷が平均的な値になっている時の運転であり、例えば、温度センサによって検出された現実の庫内温度と温度設定スイッチによって設定された目標庫内温度との乖離が所定温度(例えば、5℃)以内の比較的小さい場合の運転である。
従って、本実施形態では、現実の庫内温度と目標庫内温度との乖離が殆ど無い場合の保冷運転等(いわゆる低負荷運転)も通常運転に含まれることとする。
電動モータ11bから圧縮機構部11aに駆動力が伝達されると、圧縮機11が気相冷媒を吸入して、圧縮して吐出する。圧縮機から吐出された高温高圧の気相冷媒(図3のA3点)は、放熱器12にて庫外空気と熱交換して放熱し、気液分離器13にて液相冷媒(図3のB3点)および気相冷媒(図3のC3点)に分離される。
この際、気液分離器13内部に滞留している液相冷媒の液面は、図2の液面130bよりも高い位置となる。従って、ノズル部側流出口133aおよび減圧手段側流出口134aは、液相冷媒が存在する領域内で開口することとなる。その結果、気液分離器13からエジェクタ14のノズル部14a側および可変絞り機構16側へ流出する冷媒は、いずれも飽和液相冷媒となる。
つまり、本実施形態の気液分離器13は、通常運転時には、ノズル部14a側へ流出させる冷媒の乾き度および可変絞り機構16側へ流出させる冷媒の乾き度が同等になるように冷媒の流れを分岐する。
気液分離器13からノズル部14aへ流入した飽和液相冷媒は、ノズル部14aで等エントロピ的に減圧膨張される(図3のB3点→D3点)。そして、この減圧膨張時に冷媒の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換されて、冷媒がノズル部14aの冷媒噴射口から高速度となって噴射される。この噴射冷媒の冷媒吸引作用により、冷媒吸引口14bから吸引側蒸発器17通過後の冷媒が吸引される。
さらに、ノズル部14aから噴射された噴射冷媒と冷媒吸引口14bから吸引された吸引冷媒がエジェクタ14の混合部14cにて混合されて(図3のD3点→E3点)、ディフューザ部14dに流入する。ディフューザ部14dでは通路面積の拡大により、冷媒の速度エネルギーが圧力エネルギーに変換されるため、冷媒の圧力が上昇する(図3のE3点→F3点)。
ディフューザ部14dから流出した冷媒は、流出側蒸発器15へ流入し、送風ファン15aによって送風された庫内空気から吸熱して蒸発し、庫内空気を冷却する(図3のF3点→G3点)。流出側蒸発器15から流出した冷媒は、圧縮機11に吸入されて再び圧縮される(図3のG3点→A3点)。従って、流出側蒸発器15では、図3に示すように、冷媒の蒸発潜熱によって冷凍能力ΔHo3を発揮できる。
一方、気液分離器13から可変絞り機構16側へ流入した飽和液相冷媒は、可変絞り機構16で等エンタルピ的に減圧膨張されて吸引側蒸発器17へ流入する(図3のB3点→H3点)。
吸引側蒸発器17へ流入した冷媒は、送風ファン15aによって送風された庫内空気から吸熱して蒸発し、庫内空気を冷却する(図3のH3点→I3点)。そして、吸引側蒸発器17から流出した冷媒は、冷媒吸引口15bからエジェクタ15内へ吸引される(図3のI3点→E3点)。従って、吸引側蒸発器17では、冷媒の蒸発潜熱によって冷凍能力ΔHi3を発揮できる。
以上の如く、通常運転時においては、エジェクタ14のノズル部14aおよび可変絞り機構16へ、飽和液相冷媒を流入させることができるので、流出側蒸発器15および吸引側蒸発器17で同時に冷媒の蒸発潜熱による冷凍能力ΔHo3+ΔHi3を発揮できる。その結果、エジェクタ式冷凍サイクル10全体として要求される冷凍能力を適切に発揮できる。
さらに、送風ファン15aから送風された空気を流出側蒸発器15→吸引側蒸発器17の順に通過させて同一の冷却対象空間(冷蔵庫内)を冷却できる。その際に、流出側蒸発器15の冷媒蒸発圧力をディフューザ部14dで昇圧した後の圧力として、一方、吸引側蒸発器170は冷媒吸引口14bに接続されるので、吸引側蒸発器17の冷媒蒸発圧力をノズル部14a減圧直後の最も低い圧力とすることができる。
従って、流出側蒸発器15の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)よりも吸引側蒸発器17の冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)を低くすることができる。その結果、流出側蒸発器15および吸引側蒸発器17の冷媒蒸発温度と送風空気との温度差を確保して、効率的に送風空気を冷却できる。
また、流出側蒸発器15下流側を圧縮機11吸入側に接続しているので、ディフューザ部14dで昇圧された冷媒を圧縮機11に吸入させることができる。この際、前述の如く、ノズル部14aへ飽和液相冷媒を流入させることで、高いノズル効率ηnozを発揮させているので、圧縮機11の吸入圧を充分に上昇させて、圧縮機11の駆動動力を低減することができる。その結果、サイクル効率(COP)を効果的に向上できる。
次に、高負荷運転時の作動を図4のモリエル線図により説明する。なお、高負荷運転とは、エジェクタ式冷凍サイクル10の冷房負荷が通常運転時に対して高くなっている時の運転であり、例えば、冷蔵庫のドアが長時間開放されている時や、高温の冷却対象物が庫内に入れられた時のように、現実の庫内温度と目標庫内温度との乖離が所定温度(例えば、5℃)より大きくなっている場合等の運転である。
高負荷運転時においても、通常運転時および低負荷運転時と同様に、圧縮機から吐出された高温高圧の気相冷媒(図4のA4点)は、放熱器12にて庫外空気と熱交換して放熱し、気液分離器13にて液相冷媒(図4のB4点)および気相冷媒(図4のC4点)に分離される。
この際、気液分離器13内部に滞留している液相冷媒の液面は、前述の如く図2の液面130cに近づくように低下する。従って、減圧手段側流出口134aについては、確実に液相冷媒が存在する領域内で開口するが、一方、ノズル部側流出口133aは、液面レベルの低下によって、気相冷媒が存在する領域内で開口することになる。
その結果、気液分離器13から可変絞り機構16側へ流出する冷媒は、飽和液相冷媒となり、エジェクタ14のノズル部14a側へ流出する冷媒は、気液二相冷媒あるいは飽和気相冷媒となる。
つまり、本実施形態の気液分離器13は、高負荷運転時には、ノズル部14a側へ流出させる冷媒の乾き度に対して、可変絞り機構16側へ流出させる冷媒の乾き度が小さくなるように冷媒の流れを分岐する。そこで、図4では、高負荷運転時の具体例として、気液分離器13からノズル部14aへ流入する冷媒が飽和気相冷媒になっている場合を示す。
図4に示すように、可変絞り機構16側へ流入した飽和液相冷媒は、通常運転時と同様に、可変絞り機構16で等エンタルピ的に減圧膨張されて吸引側蒸発器17へ流入して蒸発する(図4のB4点→H4点→I4点)。従って、吸引側蒸発器17では、図4に示すΔHi4の冷凍能力を発揮できる。
一方、ノズル部14a側へ流入した飽和気相冷媒は、ノズル部14aで等エントロピ的に減圧膨張される(図4のC4点→D4点)。
この際、飽和気相冷媒は、飽和液相冷媒に対して密度が極めて小さいので、ノズル部14aにて減圧膨張される冷媒の質量流量は、通常運転時および低負荷運転時に対して極めて小さくなる。従って、減圧膨張時にノズル部14aの冷媒噴射口から噴射される冷媒の運動エネルギーも小さくなり、エジェクタ14の吸引能力も低下する。
これに対して、可変絞り機構16側へ流入する飽和液相冷媒は、圧縮機11の吐出圧の作用によって可変絞り機構16→吸引側蒸発器17→エジェクタ14の冷媒吸引口14bの順で流れる(図4のI4点→E4点)。従って、ノズル部14aから噴射された噴射冷媒は、エジェクタ14の混合部14cにて、冷媒吸引口14bから流入した冷媒と混合されて、ディフューザ部14dにて昇圧される(図4のD4点→E4点→F4点)へ流入する。
さらに、本実施形態のノズル部14aは、飽和液相冷媒が流入した際に高いノズル効率ηnozを発揮できるように調整されているので、高負荷運転時には、通常運転時に対してノズル効率ηnozが低下する。従って、エジェクタ14の回収エネルギー量も低下して、ディフューザ部14dにおける昇圧量は、通常運転時に対して低下する(図4のE4→F4)。
ディフューザ部14dから流出した冷媒は、流出側蒸発器15へ流入し、送風ファン15aによって送風された庫内空気から吸熱して蒸発し、庫内空気を冷却する(図4のF4点→G4点)。流出側蒸発器15から流出した冷媒は、圧縮機11に吸入されて再び圧縮される(図4のG4点→A4点)。従って、流出側蒸発器15では、図4に示すΔHo4の冷凍能力を発揮できる。
以上の如く、高負荷運転時においては、エジェクタ14のノズル部14aへ気相冷媒を流入させることで、エジェクタ14で減圧膨張させる冷媒の質量流量を低減させ、通常運転時に対してエジェクタ14の吸引能力および昇圧能力を低下させるとともに、可変絞り機構16へ液相冷媒を流入させている。
これにより、実質的に、圧縮機11→気液分離器13→可変絞り機構16→吸引側蒸発器17→エジェクタ14→流出側蒸発器15→圧縮機11の順に冷媒が循環する冷凍サイクルを構成できる。なお、この循環は、圧縮機11の吐出圧の作用によって行われるため、実施的に、エジェクタ14は冷媒吸引口14b→混合部14c→ディフューザ部14dの順で冷媒を流す冷媒通路として機能することになる。
つまり、本実施形態では、高負荷運転時において、実質的に、吸引側蒸発器17および流出側蒸発器15を一つの蒸発器とする通常の蒸気圧縮式冷凍サイクルを構成して、冷媒の蒸発潜熱による冷凍能力ΔHo4+ΔHi4を発揮している。
従って、高負荷運転時において、上述のサイクル全体として低い冷凍能力を発揮した状態でバランスしてしまうことを回避できる。そして、現実の庫内温度と目標庫内温度との乖離が所定温度以下になった場合は、再び、通常運転に自動的に移行させることができる。
その結果、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、通常運転時においても高負荷運転時においても、すなわち、サイクルの負荷変動が生じても、エジェクタ式冷凍サイクル10全体として要求される冷凍能力を適切に発揮できる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、重力落下式気液分離器で構成された気液分離器13を採用しているが、本実施形態では、液相冷媒と気相冷媒との密度差を用いて、遠心力の作用によって冷媒の気液を分離する遠心式気液分離器で構成された気液分離器23を採用している。その他の構成は第1実施形態と同様である。
第1実施形態では、重力落下式気液分離器で構成された気液分離器13を採用しているが、本実施形態では、液相冷媒と気相冷媒との密度差を用いて、遠心力の作用によって冷媒の気液を分離する遠心式気液分離器で構成された気液分離器23を採用している。その他の構成は第1実施形態と同様である。
気液分離器23の詳細については、図5により説明する。図5は、本実施形態の気液分離器23の断面図である。また、図5の上下の各矢印方向は業務用冷蔵庫に搭載された状態における方向を示す。
この気液分離器23は、第1実施形態と同様に、貯留空間230を形成するタンク231、冷媒を流入させる流入管232、および、冷媒を流出させるノズル部側流出管233と減圧手段側流出管234とを有して構成される。なお、気液分離器23では、遠心力によって冷媒の気液を分離するので、貯留空間230は、円柱形状、あるいは円錐形状とすることが望ましい。
流入管232の貯留空間230内の一端側に形成される流入側開口部232aは、貯留空間230の円筒内壁面の円周接線方向に沿って、冷媒が流入するように開口している。これにより、貯留空間230へ流入した放熱器12流出冷媒の流れを貯留空間230の円筒内壁面に沿った旋回流れ200とすることができ、この旋回流れ200によって発生する遠心力の作用により冷媒の気液を分離する。
ノズル部側流出管233および減圧手段側流出管234の貯留空間230内の一端側には、第1実施形態と同様のノズル部側流出口233aおよび減圧手段側流出口234aが形成されている。これにより、貯留空間230から流出する冷媒の流れがノズル部14a側および可変絞り機構16側の2つの流れに分岐される。
ここで、上述した流入側開口部232a、ノズル部側流出口233aおよび減圧手段側流出口234aの貯留空間230内部における配置について説明する。なお、図5の実線で示す放物線状の線は、例えば、低負荷運転時のように、貯留空間230内に貯留される液相冷媒量が最大貯留量となった場合の液相冷媒の液面230aを示す。
また、図5の破線で示す放物線状の線は、例えば、通常運転時のように、貯留空間230内に貯留される液相冷媒量がサイクルに想定される貯留量範囲のうち平均的な貯留量となった場合の液相冷媒の液面230bを示す。さらに、この条件時に液相冷媒が存在する領域を第1領域LF1とする。
さらに、図5の一点鎖線で示す放物線状の線は、例えば、高負荷運転時のように、貯留空間230内に貯留される液相冷媒量が最小貯留量となった場合の液相冷媒の液面230cを示す。さらに、この条件時に液相冷媒が存在する領域を第2領域LF2とする。
まず、流入側開口部232aは、第1実施形態と同様に、液面230aよりも上方で開口するように配置されている。次に、ノズル部側流出口233aは、第1領域LF1内であって、かつ、第2領域LF2外で開口するように配置されている。また、減圧手段側流出口234aは、第2領域LF2内に開口するように配置されている。
本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10を作動させても、通常運転時には、気液分離器13からエジェクタ14のノズル部14a側および可変絞り機構16側へ流出する冷媒は、いずれも飽和液相冷媒となる。従って、図3のモリエル線図に示すように作動する。
一方、高負荷運転時には、気液分離器13から可変絞り機構16側へ流出する冷媒は、飽和液相冷媒となり、エジェクタ14のノズル部14a側へ流出する冷媒は、気液二相冷媒あるいは飽和気相冷媒となる。従って、図4のモリエル線図に示すように作動する。
その結果、第1実施形態と全く同様に、サイクルの負荷変動が生じても、エジェクタ式冷凍サイクル10全体として要求される冷凍能力を適切に発揮できる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の第1実施形態では、図2に示すように、ノズル部側流出管133および減圧手段側流出管134をタンク131の下方側から、タンク131の円筒軸方向(上下方向)に延びるように接続しているが、ノズル部側流出管133および減圧手段側流出管134の接続はこれに限定されない。例えば、図6に示すように、タンク131の上方側から接続してもよいし、図7に示すように、タンク131の円筒面側から接続してもよい。
また、上述の第2実施形態では、図5に示すように、ノズル部側流出管233および減圧手段側流出管234をタンク131の円筒面側から接続しているが、ノズル部側流出管133および減圧手段側流出管134の接続はこれに限定されない。例えば、図8に示すように、ノズル部側流出管233について、タンク131の下方側から接続してもよい。
つまり、ノズル部側流出口133a、233aが、第1領域LF1内であって、かつ、第2領域LF2外で開口するように配置され、さらに、減圧手段側流出口134a、234aが、第2領域LF2内に開口するように配置すれば、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、図6〜8では、上述の実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付している。
(2)上述の実施形態では、本発明のエジェクタ式冷凍サイクルを業務用冷蔵庫に適用した例を説明したが、本発明の適用はこれに限定されない。例えば、家庭用冷蔵庫、自動販売機用冷却装置、冷蔵機能付きショーケース等に適用してもよい。もちろん、冷媒循環流量が変動しうる空調装置(例えば、車両用空調装置)に適用してもよい。
(3)上述の実施形態では、流出側蒸発器15および吸引側蒸発器17によって同一の空調対象空間(冷蔵庫内)を冷却しているが、流出側蒸発器15および吸引側蒸発器17によって異なる空調対象空間を冷却するようにしてもよい。例えば、流出側蒸発器15に対して、冷媒蒸発圧力(冷媒蒸発温度)が低い吸引側蒸発器17を冷凍庫内用に適用し、流出側蒸発器15を冷蔵庫内用に適用してもよい。
(4)上述の実施形態では、放熱器12と気液分離器13とを別体として構成しているが、放熱器12と気液分離器13とを一体に構成してもよい。
(5)上述の実施形態では、減圧手段である可変絞り機構16としての温度式膨張弁を採用しているが、電気的に冷媒通路面積を変更できる可変絞り機構を採用してもよい。また、圧縮機11への液バックを防止できる場合は、減圧手段として、キャピラリチューブやオリフィス等の固定絞りを採用してもよい。
(6)さらに、上述の各実施形態に対して、放熱器12から気液分離器13、23へ流入する高圧冷媒と、圧縮機11へ吸入される低圧冷媒とを熱交換させる内部熱交換器を設けてもよい。流出側蒸発器15および吸引側蒸発器17における冷媒入口・出口間の冷媒のエンタルピ差(冷却能力)を増大させて、サイクル効率(COP)を向上させることができる。
より具体的には、エジェクタ14のノズル14aへ確実に飽和液相冷媒を流入させるために、内部熱交換器では、気液分離器13、23から、減圧手段側流出管134、234を介して可変絞り機構16側へ流出した高圧冷媒と、圧縮機11へ吸入される低圧冷媒とを熱交換させるようにすればよい。
(7)上述の実施形態では、放熱器12を冷媒と外気とを熱交換させる室外側熱交換器とし、流出側蒸発器15および吸引側蒸発器17を室内側熱交換器として冷蔵庫内の冷却用に適用しているが、逆に、流出側蒸発器15および吸引側蒸発器17を外気等の熱源から吸熱する室外側熱交換器として構成し、放熱器12を空気あるいは水等の被加熱流体を加熱する室内側熱交換器として構成するヒートポンプサイクルに本発明を適用してもよい。
11…圧縮機、12…放熱器、13、23…気液分離器、
14…エジェクタ、14a…ノズル部、14b…冷媒吸引口、
15…流出側蒸発器、16…可変絞り機構、17…吸引側蒸発器、
130、230…貯留空間、133a、233a…ノズル部側流出口、
134a、234a…減圧手段側流出口、LF1…第1領域、LF2…第2領域。
14…エジェクタ、14a…ノズル部、14b…冷媒吸引口、
15…流出側蒸発器、16…可変絞り機構、17…吸引側蒸発器、
130、230…貯留空間、133a、233a…ノズル部側流出口、
134a、234a…減圧手段側流出口、LF1…第1領域、LF2…第2領域。
Claims (7)
- 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(11)と、
前記圧縮機(11)にて圧縮された高圧冷媒を放熱させる放熱器(12)と、
前記放熱器(12)流出冷媒の気液を分離して余剰冷媒を貯留するとともに、前記放熱器(12)流出冷媒の流れを分岐する分岐部を構成する分岐機能付の気液分離器(13、23)と、
前記気液分離器(13、23)で分岐された一方の冷媒を減圧膨張させるノズル部(14a)から噴射する高速度の冷媒流によって、冷媒を冷媒吸引口(14b)から吸引するエジェクタ(14)と、
前記エジェクタ(14)から流出した冷媒を蒸発させる流出側蒸発器(15)と、
前記気液分離器(13、23)で分岐された他方の冷媒を減圧膨張させる減圧手段(16)と、
前記減圧手段(16)下流側の低圧冷媒を蒸発させて、前記冷媒吸引口(14b)上流側に流出する吸引側蒸発器(17)とを備え、
前記気液分離器(13、23)は、通常運転時には、前記ノズル部(14a)側へ流出させる冷媒の乾き度および前記減圧手段(16)側へ流出させる冷媒の乾き度が同等になるように冷媒の流れを分岐し、
さらに、前記気液分離器(13、23)は、高負荷運転時には、前記ノズル部(14a)側へ流出させる冷媒の乾き度に対して、前記減圧手段(16)側へ流出させる冷媒の乾き度が小さくなるように冷媒の流れを分岐することを特徴とするエジェクタ式冷凍サイクル。 - 前記気液分離器(13、23)は、前記通常運転時に、前記ノズル部(14a)側および前記減圧手段(16)側の双方へ液相冷媒を流出させることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記気液分離器(13、23)は、前記高負荷運転時に、前記減圧手段(16)側へ液相冷媒を流出させることを特徴とする請求項1または2に記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記気液分離器(13、23)の内部には、冷媒を貯留する貯留空間(130、230)が形成され、
前記貯留空間(130、230)には、前記ノズル部(14a)側へ冷媒を流出させるノズル部側流出口(133a、233a)、および、前記減圧手段(16)側へ冷媒を流出させる減圧手段側流出口(134a、234a)が配置されており、
前記通常運転時に、前記貯留空間(130、230)内で液相冷媒が存在する領域を第1領域(LF1)とし、
前記貯留空間(130、230)に貯留される液相冷媒量が最も少なくなる時に、前記貯留空間(130、230)内で液相冷媒が存在する領域を第2領域(LF2)としたときに、
前記ノズル部側流出口(133a、233a)は、前記第1領域(LF1)内であって、かつ、前記第2領域(LF2)外に開口しており、
前記減圧手段側流出口(134a、234a)は、前記第2領域(LF2)内に開口していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。 - 前記エジェクタ(14)は、前記ノズル部(14a)へ気相冷媒を流入させた場合に対して、前記ノズル部(14a)へ液相冷媒を流入させた場合にノズル効率(ηnoz)が高くなるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記気液分離器は、重力の作用によって、冷媒の気液を分離する重力落下式気液分離器(13)で構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
- 前記気液分離器は、遠心力の作用によって、冷媒の気液を分離する遠心式気液分離器(23)で構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のエジェクタ式冷凍サイクル。
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