JP2005265223A - 冷凍サイクル装置および冷凍サイクル - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で、可変エジェクタおよびエジェクタサイクルを構成する。
【解決手段】 ボックス型膨張弁5の絞り部S1の下流側に、エジェクタ3の冷媒流入口3a部分を気密に接続する。
従来の冷凍サイクルに対し、本発明のエジェクタサイクルは、ノズル31や昇圧部32・33などで構成されるエジェクタ3を、ボックス型膨張弁5と第1蒸発器4間で且つボックス型膨張弁5に接続させて設置することで構成し、第2蒸発器6より流出する冷媒を吸引して昇圧し、複数の第1・第2蒸発器4・6を異なる温度帯で運転するものである。これによれば、この際、エジェクタ3をボックス型膨張弁5に簡単に脱着できる構成とすることで、簡単な構成で可変エジェクタおよびエジェクタサイクルを構成することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流体を減圧する減圧手段を成すと共に、高速で噴出する作動流体の巻き込み作用によって流体輸送を行う運動量輸送式ポンプであるエジェクタ(JIS Z 8126 番号2.1.2.3など参照)を用いる冷凍サイクルに関するものであり、複数の冷媒蒸発器(以下、蒸発器)で異なる温度帯を実現するような冷凍サイクルに適用して有効である。
従来、複数の蒸発器を持つ冷凍サイクルとして、図6に示すようなものが知られている。図6は、従来の温度式膨張弁5を用いた冷凍サイクルの模式図である。これは蒸気圧縮式冷凍サイクルRにおいて、放熱器2下流側の冷媒流路を2つに分岐して、一方の蒸発器4は例えば冷房用として車室内の冷房を行い、他方の蒸発器6は例えば冷蔵用として冷蔵庫内の冷却を行うように配置したものである。
このクールボックス(冷蔵庫)付きカーエアコンのような複数の蒸発器を用いた冷凍サイクルでは、室内冷房を行う蒸発器4と庫内冷蔵を行う蒸発器6とが所望蒸発温度となるよう、冷房用の冷媒流路R1に対して、冷蔵用の冷媒流路R2を電磁弁7などで間欠的に流通させると共に、減圧手段として温度式膨張弁5や固定絞り8などを設けて両立させている。ちなみに、図6中の符号1は冷媒圧縮機(以下、圧縮機)であり、符号9は逆止弁である。また、図7は、図6の冷凍サイクルを温度式箱型膨張弁5で構成した場合の模式図である。
また、図8に示すように、冷媒減圧手段および冷媒循環手段としてエジェクタ3を使用した蒸気圧縮式冷凍サイクル(エジェクタサイクル)が知られている。このエジェクタサイクルによると、エジェクタ3を使用しているため、冷媒を膨張させる時のエネルギー損失を低減できる。また、膨張時の冷媒の高速な流れにより生じる負圧を利用して、蒸発器6から排出される冷媒を吸引することにより、圧縮機1の負荷を軽減できる。
このため、サイクルの冷凍能力が向上すると共に、圧縮機1の動力を低減することができる。また、蒸発器を2つ配置したため、2つの蒸発器4・6が別々の空間、または2つの蒸発器4・6で同一の空間を冷却することができる。ちなみに図8は、発明者らが出願中(出願2004−41163)のエジェクタ3と温度式膨張弁5とを用いたエジェクタサイクルの模式図である。
また、上記のように冷凍サイクルにエジェクタを適用する場合、負荷変動への対応(流量調整)や圧縮機の急激な回転数変動への対応性が要求される。そこで本出願人は、全負荷領域で高い効率と応答性の良いエジェクタを出願中(出願2002−202724)である。図3はその、本発明の実施形態に係るエジェクタ3の構造を示す断面図である。
しかしながら、図7の温度式箱型膨張弁5を用いた冷凍サイクルに対し、エジェクタ3を用いた冷凍サイクルでは、配管構成などが変更となるが、その搭載性やコストまで考慮したエジェクタは未だ提案されていない。本発明は、上記の点に鑑みて成されたものであり、その目的は、簡単な構成で、高い効率と応答性の良い冷凍サイクル装置および冷凍サイクルを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項7に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、第1絞り部(S1)となって高圧冷媒の減圧手段を成すと共に、第2冷媒通路(12)を流通する冷媒の過熱度に応じて第1冷媒通路(11)を通過する冷媒量を調節する温度式箱型膨張弁(5)と、第2絞り部(S2)となって冷媒流入口(3a)から流入する高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるノズル(31)、ノズル(31)から噴射する高い速度の冷媒流により冷媒吸入口(3b)から気相冷媒を吸引し、ノズル(31)から噴射する冷媒と冷媒吸入口(3b)から吸引した気相冷媒とを混合させながら速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させる昇圧部(32、33)を有するエジェクタ(3)とからなり、温度式箱型膨張弁(5)の絞り部(S1)の下流側に、エジェクタ(3)の冷媒流入口(3a)部分を気密に接続して成ることを特徴としている。
図1は、本発明の第1実施形態における冷凍サイクル装置を用いて構成したエジェクタサイクルの模式図である。従来の冷凍サイクルに対し、本発明のエジェクタサイクルは、ノズル(31)や昇圧部(32、33)などで構成されるエジェクタ(3)を、温度式箱型膨張弁(5)と第1蒸発器(4)間で且つ温度式箱型膨張弁(5)に接続させて設置することで構成し、第2蒸発器(6)より流出する冷媒を吸引して昇圧し、複数の第1・第2蒸発器(4、6)を異なる温度帯で運転するものである。この請求項1に記載の発明によれば、この際、エジェクタ(3)を温度式箱型膨張弁(5)に簡単に脱着できる構成とすることで、簡単な構成で可変エジェクタを構成することができる。
また、負荷変動への対応としては、第1蒸発器(4)出口のスーパーヒート(過熱度)を感知し、高負荷時はスーパーヒートが過大となり温度式箱型膨張弁(5)が開き、低負荷時には逆に閉じることで流量調整を行うことができる。また、ノズル(31)は圧力エネルギーを速度エネルギーに変換する装置であるが、気液二相流に用いる場合はノズル喉部(S2)での沸騰遅れによりノズル効率が低下する。そこで、温度式箱型膨張弁(5)により一旦減圧して沸騰核を生成することでエジェクタ効率(ノズル効率)を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明では、第1絞り部(S1)と第2絞り部(S2)とを所定の間隔にて配置したことを特徴としている。これは、上記した温度式箱型膨張弁(5)により一旦減圧して沸騰核を生成することでノズル効率を向上させる際、温度式箱型膨張弁(5)による第1絞り部(S1)とノズル喉部である第2絞り部(S2)の間隔が性能に寄与する。そこで、この請求項2に記載の発明によれば、温度式箱型膨張弁(5)とエジェクタ(3)とを簡単に装着したうえ、第1絞り部(S1)と第2絞り部(S2)とを所定の間隔となるように構成することで高いエジェクタ効率を確保することができる。
また、請求項3に記載の発明では、温度式箱型膨張弁(5)の中心軸とエジェクタ(3)の中心軸とが直交する姿勢に接続したことを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、エジェクタ(3)の冷媒吸入口(3b)の方向が360度自由となって搭載自由度が高くなる。
また、請求項4に記載の発明では、温度式箱型膨張弁(5)の中心軸とエジェクタ(3)の中心軸とが並行する姿勢に接続したことを特徴としている。この請求項4に記載の発明によれば、エジェクタ(3)の冷媒吐出口(3c)の方向が360度自由となって搭載自由度が高くなる。
また、請求項5に記載の発明では、温度式箱型膨張弁(5)は、第1冷媒蒸発器(4)の入口に通じる第1冷媒通路(11)と、冷媒蒸発器(4)の出口に通じる第2冷媒通路(12)と、第1冷媒通路(11)を流れる冷媒流量を可変する弁体(10)と、ダイヤフラム(13)を受け部(14)と蓋部(15)とで挟持し、ダイヤフラム(13)と蓋部(15)との間に飽和ガスを封入してダイヤフラム室(17)を形成すると共に、これらダイヤフラム(13)、受け部(14)、蓋部(15)を同一材質にて構成し、第1冷媒通路(11)と第2冷媒通路(12)とを有する弁本体(B)に対して着脱可能に組み付けられたエレメント部(E)と、エレメント部(E)とは異なりエレメント部(E)よりも熱伝導率の良い材質で形成され、第2冷媒通路(12)を流れる冷媒の温度変化をダイヤフラム(13)に伝達すると共に、ダイヤフラム(13)の変位を仲介して弁体(10)に伝達する伝熱部(20)とを備え、弁体(10)の変位量に応じて第1冷媒通路(11)を流れる冷媒流量が調節されるものであることを特徴としている。
これは、従来既存の温度式箱型膨張弁(5)の構成である。この請求項5に記載の発明によれば、既存機器の組み合せ利用により低コスト化を図れるうえ、バリエーション展開についても、既存機器を共通化して組み合せを変えることで低コスト化を図ることができる。
また、請求項6に記載の発明では、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式の冷凍サイクルであって、冷媒を高圧状態にする冷媒圧縮機(1)と、冷媒圧縮機(1)から吐出した高圧冷媒の熱を放熱する高圧側熱交換器(2)と、高圧側熱交換器(2)から流出する冷媒を第1冷媒通路(11)に流入させる請求項1ないし請求項5に記載の冷凍サイクル装置と、冷媒流出側が第2冷媒通路(12)を介して冷媒圧縮機(1)の吸入側に接続され、冷凍サイクル装置の冷媒流出口(3c)から吐出される冷媒を蒸発させる第1蒸発器(4)と、冷媒の流れを高圧側熱交換器(2)と冷凍サイクル装置との間で分岐し、冷媒吸入口(3b)へ導く分岐流路(R2)と、分岐流路(R2)に配置されて冷媒を蒸発させる第2蒸発器(6)とを備えることを特徴としている。
この請求項6に記載の発明によれば、エジェクタ(3)を温度式箱型膨張弁(5)に簡単に脱着できる構成とすることで、簡単な構成でエジェクタサイクルを構成することができるうえ、第2蒸発器(6)を使用しない場合は、エジェクタ(3)と第2蒸発器(6)とを取り外すだけで簡単に通常の膨張弁サイクルを構成することができる。
また、請求項7に記載の発明では、冷媒は、フロン系冷媒、HC系冷媒、二酸化炭素(CO)冷媒のいずれか1つであることを特徴としている。尚、ここでフロン系とは炭素・フッ素・塩素・水素からなる有機化合物の総称であり、冷媒として広く使用されているものである。フロン系冷媒には、HCFC(ハイドロ・クロロ・フルオロ・カーボン)系冷媒、HFC(ハイドロ・フルオロ・カーボン)系冷媒などが含まれており、これらはオゾン層を破壊しないため代替フロンと呼ばれる冷媒である。
また、HC(炭化水素)系冷媒とは、水素・炭素を含み、自然界に存在する冷媒物質のことである。このHC系冷媒には、R600a(イソブタン)、R290(プロパン)などがある。この請求項7に記載の発明によれば、これらフロン系冷媒・ハイドロカーボン系冷媒・二酸化炭素冷媒のいずれか1つを使用しても良い。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態における冷凍サイクル装置を用いて構成したエジェクタサイクルの模式図であり、車両用空調装置の冷凍サイクルに適用した例で説明する。エジェクタサイクルには、冷媒が循環する冷媒循環経路Rが構成されており、冷媒循環経路Rには冷媒を吸入圧縮する圧縮機1が配置されている。この圧縮機1の冷媒流れ下流側には、圧縮機1が吐出する高圧冷媒の熱を放熱する放熱器(高圧側熱交換器)2が配置されている。
放熱器2から流出する冷媒は、本発明の冷凍サイクル装置の第1冷媒通路11に流入する。尚、本発明の冷凍サイクル装置とは、一般的な既存の温度式箱型膨張弁5とエジェクタ3とを簡単に組み合せたものであり、より具体的には温度式箱型膨張弁5の絞り部S1の下流側に、エジェクタ3の冷媒流入口3a部分を気密に接続したものである。温度式箱型膨張弁5とエジェクタ3とは本発明の要部であるため、詳細な構成・構造を後述する。
本冷凍サイクル装置の下流側には、冷媒吐出口3cから吐出される冷媒を蒸発させる第1蒸発器4が接続され、その冷媒流出側は本冷凍サイクル装置の第2冷媒通路12を介して圧縮機1の吸入側に接続されている。また、冷媒の流れは放熱器2と本冷凍サイクル装置との間で分岐されており、一方は上記した本冷凍サイクル装置の第1冷媒通路11に流入する冷媒流路R1となっており、他方は第2蒸発器6に流入する分岐流路R2となっており、その第2蒸発器6にて蒸発した冷媒は本冷凍サイクル装置(エジェクタ3)の冷媒吸入口3bから吸入されるように接続されている。
次に、温度式箱型膨張弁5とエジェクタ3との詳細な構成・構造について説明する。まず、図2は本発明の実施形態に係る温度式箱型膨張弁5の構造を示す断面図である。本実施形態の温度式箱型膨張弁5は、放熱器2とエジェクタ3との間の冷媒通路、つまりノズル31の冷媒流れ上流側に設けられて放熱器2から流出した高圧冷媒を気液二相域まで減圧膨脹させる膨脹弁であり、この温度式箱型膨張弁5は、第1蒸発器4の冷媒出口側における冷媒過熱度が所定範囲(例えば、0.1deg〜10deg)になるように絞り開度を制御するもので、いわゆる周知のボックス型(以下、ボックス型膨張弁)と呼ばれるタイプ膨脹弁と同様な構造のものである。
ボックス型膨張弁5は、弁ブロックB、エレメント部E、伝熱部20、伝達ロッド25、およびボール弁(弁体)10などより構成されている。弁ブロックBは、例えばアルミニウム製で略直方体形状に設けられ、第1の冷媒通路11と第2の冷媒通路12とを有している。
第1の冷媒通路11は、放熱器2の出口側に接続される流入ポート11a、エジェクタ3の冷媒流入口3aが接続される流出ポート11b、および流入ポート11a側と流出ポート11b側とを連通する連通孔11cを有し、この連通孔11cの入口側(流入ポート11a側)に円錐状のシート面11dが設けられている。第2の冷媒通路12は、蒸発器4の出口側に接続される流入ポート12a、圧縮機1の吸入側に接続される流出ポート12b、および流入ポート12aと流出ポート12bとを連通し、伝熱部20へも連通する連通路12cを有している。
エレメント部Eは、可撓性のある薄い金属板から成るダイヤフラム13と、このダイヤフラム13を挟持する受け部14と蓋部15とを具備し、弁ブロックBの上部にパッキン16を介して螺子結合される。受け部14と蓋部15は、例えばTIG溶接により接合され、ダイヤフラム13と蓋部15とでダイヤフラム室17を形成している。
このダイヤフラム室17には、冷凍サイクルに使用される冷媒ガスと同じ種類の飽和ガスが封入されている。尚、蓋部15には、ダイヤフラム室17に飽和ガスを入れるための孔が開けられており、飽和ガスを入れた後、プラグ18によって気密に閉塞されている。また、このエレメント部Eを構成する各部品(ダイヤフラム13、受け部14、蓋部15およびプラグ18)は、全て同一の金属材料(例えばステンレス)を使用して形成されている。
伝熱部20は、熱伝導率の高い金属材料(例えばアルミニウムまたは黄銅など)を使用して円柱状に形成されている。そして、円柱状の上面は下方からの後述する付勢力を受けてダイヤフラム13の下面に密着しており、第2の冷媒通路12を流れる冷媒(蒸発器4で蒸発した気相冷媒)の温度変化をダイヤフラム13に伝達すると共に、円柱状の下面には伝達ロッド25が当接しており、ダイヤフラム13の変位を伝達ロッド25と協同してボール弁10に伝達するものである。
伝達ロッド25は、伝熱部20の下部に配されて、弁ブロックBに摺動自在に保持されている。その上端部は伝熱部20の下面に当接すると共に、第2の冷媒通路12(連通路12c)を上下方向に貫通し、第1の冷媒通路11の連通孔11c内部に挿通され、下端部は円錐状のシート面11dに押し当たるボール弁10の上面に当接している。また、上下方向に摺動自在に嵌挿されている伝達ロッド25に対して、第1の冷媒通路11と第2の冷媒通路12との間の弁ブロックB部にはOリング19によるシール部が設けられている。
ボール弁10は、図2に示すように、連通孔11cの入口側に配されて、伝達ロッド25と弁受け部材21との間に保持され、シート面11dに着座することで連通孔11cを閉じ、シート面11dから離脱(リフト)することで連通孔11cを開くことができる。このボール弁10は、図2において、ダイヤフラム13を下方へ押し下げる力(ダイヤフラム室17の圧力−ダイヤフラム13の下側に作用する冷媒蒸気の圧力)と弁受け部材21を介してボール弁10を図2の上方へ付勢するスプリング22の荷重とが釣り合った位置に静止している。
スプリング22は、弁ブロックBの下端部に取り付けられた調節螺子23と弁受け部材21との間に配され、弁受け部材21を介してボール弁10を図2の上方(弁開度が小さくなる方向)へ付勢している。調節螺子23は、ボール弁10の開弁圧(ボール弁10を付勢するスプリング22の荷重)を調節するもので、Oリング24を介して弁ブロックBの下端部に螺子結合されている。
次に、ボックス型膨張弁5の作動を説明する。連通孔11cを通過する冷媒流量は、ボール弁10の開度、即ちシート面11dに対するボール弁10の位置(リフト量)によって決定される。そのボール弁10は、ダイヤフラム13を図2の下方へ付勢するダイヤフラム室17の圧力と、ダイヤフラム13を図2の上方へ付勢するスプリング22の荷重およびサイクル内の低圧圧力(ダイヤフラム13の下側に作用する冷媒蒸気の圧力)とが釣り合った位置に移動する。
そこで、蒸発圧力が安定している状態から車室内の温度が上昇し、蒸発器4で急速に冷媒が蒸発すると、蒸発器4出口部の冷媒蒸気の温度(過熱度)が高くなる。これにより、第2の冷媒通路12を流れる冷媒蒸気の温度変化が伝熱部20およびダイヤフラム13を介してダイヤフラム室17に封入されているガスに伝達され、そのガスの温度上昇に伴ってダイヤフラム室17の圧力が上昇する。
その結果、ダイヤフラム13が図2の下方へ押し下げられ、伝熱部20および伝達ロッド25を介してボール弁10が図2の下方へ移動することにより、弁開度が大きくなって蒸発器4へ供給される冷媒流量が増加する。一方、車室内の温度が低下して蒸発器4の出口部の過熱度が低くなると、第2の冷媒通路12を流れる冷媒蒸気の温度変化がダイヤフラム室17のガスに伝達され、そのガスの温度低下に伴ってダイヤフラム室17の圧力が低下する。
その結果、ダイヤフラム13が図2の上方へ押し上げられてボール弁10が図2の上方へ移動することにより、弁開度が小さくなって蒸発器4へ供給される冷媒流量が減少する。以上の動作により、通常のサイクル運転時には、蒸発器4で蒸発した冷媒蒸気の温度(過熱度)が例えば略5℃になるように弁開度を調節して、連通孔11cを流れる冷媒流量をコントロールしている。
次に、図3は本発明の実施形態に係るエジェクタ3の構造を示す断面図であり、図4は図3のエジェクタ3の効果を説明する説明図である。エジェクタ3は、放熱器2からボックス型膨張弁5の第1冷媒通路11(第1絞り部S1、図1参照)を介して冷媒流入口3aから供給される冷媒を減圧膨張させて、冷媒吸入口3bから第2蒸発器6にて蒸発した気相冷媒を吸引すると共に、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒吐出口3cから吐出して圧縮機1の吸入圧を上昇させるエジェクタである。
そして、エジェクタ3は、冷媒流入口3aから流入する高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を等エントロピ的に減圧膨張させるノズル31、ノズル31から噴射する高い速度の冷媒流の巻き込み作用により冷媒吸入口3bから第2蒸発器6にて蒸発した気相冷媒を吸引しながら、ノズル31から噴射する冷媒流と混合する混合部32、およびノズル31から噴射する冷媒と第2蒸発器6から吸引した冷媒とを混合させながら速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させるディフューザ部33などからなるものである。
このとき、混合部32においては、駆動流の運動量と吸引流の運動量との和が保存されるように駆動流と吸引流とが混合するので、混合部32においても冷媒の圧力が(静圧)が上昇する。一方、ディフューザ部33においては、通路断面積を徐々に拡大することにより、冷媒の速度エネルギー(動圧)を圧力エネルギー(静圧)に変換するので、エジェクタ3においては、混合部32およびディフューザ部33の両者にて冷媒圧力を昇圧する。そこで、以下、混合部32とディフューザ部33とを総称して昇圧部と呼ぶ。
ちなみに、本実施形態では、ノズル31から噴出する冷媒の速度を音速以上まで加速するために、通路途中に通路面積が最も縮小した喉部(第1絞り部)S1を有するラバールノズル(流体工学(東京大学出版会)参照)を採用しているが、勿論、先細ノズルを採用しても良いことは言うまでもない。また、本実施形態では、混合部32の断面積はディフューザ部33まで一定であるが、混合部32の断面積をディフューザ部33に向かうほど大きくなるようにテーパ状としても良い。
放熱器2にて冷却された高圧冷媒は、ボックス型膨張弁5にて等エンタルピ的に気液二相域まで減圧された後、エジェクタ3のノズル31にて等エントロピ的に減圧膨張して、音速以上の速度で混合部32内に流入する。従って、ボックス型膨張弁5にて冷媒を一度沸騰させ、ノズル31の入口部にて冷媒を拡大させて圧力を回復させることにより、沸騰核を生成させたまま二段目のノズル31にて沸騰させることができるので、ノズル31における冷媒の沸騰を促進することができ、冷媒の液滴を微粒化してエジェクタ効率ηeを向上させることができる(図4参照)。
尚、本実施形態では、冷媒をフロンとして高圧側冷媒圧力、つまりノズル31に流入する冷媒の圧力を冷媒の臨界圧力以下としている。一方、混合部32に流入した高速冷媒の巻き込み作用に伴うポンプ作用により、第2蒸発器6内で蒸発した冷媒が混合部32内に吸引されるため、低圧側の冷媒が第2蒸発器6からエジェクタ3の昇圧部32・33の順に循環する。
一方、第2蒸発器6から吸引された冷媒(吸引流)とノズル31から吹き出す冷媒(駆動流)とは、混合部32にて混合しながらディフューザ部33にてその動圧が静圧に変換されて吐出される。従って、本実施形態では、充分な冷凍能力を発揮させながらノズル効率およびエジェクタ効率を高め、且つ、広範囲の負荷変動に対応することができる。
第1蒸発器4は、冷媒と車室内に吹き出す空気とを熱交換させて、冷媒を蒸発(吸熱)させることにより冷房能力を発揮するものである。また、第2蒸発器6は、冷媒と冷蔵庫内の空気とを熱交換させて、冷媒を蒸発(吸熱)させることにより冷蔵能力を発揮するものである。
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。圧縮機1が駆動すると、圧縮機1で圧縮されて高温高圧状態となった冷媒は吐出され、放熱器2に流入する。放熱器2では高温の冷媒が車室外空気へ放熱する、言い換えると冷媒が車室外空気により冷却されて液化凝縮する。
放熱器2から流出した液相冷媒は、冷媒流路R1と分岐流路R2とに分岐され、冷媒流路R1では本冷凍サイクル装置の第1冷媒通路11からエジェクタ3に流入してノズル31で減圧される。つまり、ノズル31で冷媒の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換されている。このノズル31で高速度となって噴出口から噴出する冷媒は、この際に生じる断熱熱落差により、冷媒吸入部3bから第2蒸発器6にて蒸発した気相冷媒を吸引する。
そして、ノズル31から噴出した冷媒と吸引された冷媒とは、混合してディフューザ部33に流入する。この時、冷媒の膨張エネルギーが圧力エネルギーに変換されるため、冷媒の圧力が上昇する。エジェクタ3から流出した冷媒は、第1蒸発器4に流入する。第1蒸発器4では、冷媒が車室内へ流れる空気から吸熱する、言い換えると冷媒が車室内空気で加熱されて気化蒸発する。
そして蒸発した気相冷媒は本冷凍サイクル装置の第2冷媒通路12を通って圧縮機1に供給される。一方、分岐流路R2で第2蒸発器6へ冷媒が供給される。第2蒸発器6では、冷蔵庫内の空気から吸熱する、言い換えると冷媒が冷蔵庫内空気で加熱されて気化蒸発する。そして蒸発した冷媒はエジェクタ3の冷媒吸入部3bから吸引される。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、第1絞り部S1となって高圧冷媒の減圧手段を成すと共に、第2冷媒通路12を流通する冷媒の過熱度に応じて第1冷媒通路11を通過する冷媒量を調節するボックス型膨張弁5と、第2絞り部S2となって冷媒流入口3aから流入する高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるノズル31、ノズル31から噴射する高い速度の冷媒流により冷媒吸入口3bから気相冷媒を吸引し、ノズル31から噴射する冷媒と冷媒吸入口3bから吸引した気相冷媒とを混合させながら速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させる昇圧部32・33を有するエジェクタ3とからなり、ボックス型膨張弁5の絞り部S1の下流側に、エジェクタ3の冷媒流入口3a部分を気密に接続して成っている。
図1は、本発明の第1実施形態における冷凍サイクル装置を用いて構成したエジェクタサイクルの模式図である。従来の冷凍サイクルに対し、本発明のエジェクタサイクルは、ノズル31や昇圧部32・33などで構成されるエジェクタ3を、ボックス型膨張弁5と第1蒸発器4間で且つボックス型膨張弁5に接続させて設置することで構成し、第2蒸発器6より流出する冷媒を吸引して昇圧し、複数の第1・第2蒸発器4・6を異なる温度帯で運転するものである。これによれば、この際、エジェクタ3をボックス型膨張弁5に簡単に脱着できる構成とすることで、簡単な構成で可変エジェクタを構成することができる
また、負荷変動への対応としては、第1蒸発器4出口のスーパーヒート(過熱度)を感知し、高負荷時はスーパーヒートが過大となりボックス型膨張弁5が開き、低負荷時には逆に閉じることで流量調整を行うことができる。また、ノズル31は圧力エネルギーを速度エネルギーに変換する装置であるが、気液二相流に用いる場合はノズル喉部S2での沸騰遅れによりノズル効率が低下する。そこで、ボックス型膨張弁5により一旦減圧して沸騰核を生成することでエジェクタ効率(ノズル効率)を向上させることができる。
また、第1絞り部S1と第2絞り部S2とを所定の間隔にて配置している。これは、上記したボックス型膨張弁5により一旦減圧して沸騰核を生成することでノズル効率を向上させる際、ボックス型膨張弁5による第1絞り部S1とノズル喉部である第2絞り部S2の間隔が性能に寄与する。そこで、これによれば、ボックス型膨張弁5とエジェクタ3とを簡単に装着したうえ、第1絞り部S1と第2絞り部S2とを所定の間隔となるように構成することで高いエジェクタ効率を確保することができる。
また、ボックス型膨張弁5の中心軸とエジェクタ3の中心軸とが直交する姿勢に接続している。これによれば、エジェクタ3の冷媒吸入口3bの方向が360度自由となって搭載自由度が高くなる。
また、ボックス型膨張弁5は、第1冷媒蒸発器4の入口に通じる第1冷媒通路11と、冷媒蒸発器4の出口に通じる第2冷媒通路12と、第1冷媒通路11を流れる冷媒流量を可変するボール弁10と、ダイヤフラム13を受け部14と蓋部15とで挟持し、ダイヤフラム13と蓋部15との間に飽和ガスを封入してダイヤフラム室17を形成すると共に、これらダイヤフラム13・受け部14・蓋部15を同一材質にて構成し、第1冷媒通路11と第2冷媒通路12とを有する弁ブロックBに対して着脱可能に組み付けられたエレメント部Eと、エレメント部Eとは異なりエレメント部Eよりも熱伝導率の良い材質で形成され、第2冷媒通路12を流れる冷媒の温度変化をダイヤフラム13に伝達すると共に、ダイヤフラム13の変位を仲介してボール弁10に伝達する伝熱部20とを備え、ボール弁10)の変位量に応じて第1冷媒通路11を流れる冷媒流量が調節されるものとしている。
これは、従来既存のボックス型膨張弁5の構成である。これによれば、既存機器の組み合せ利用により低コスト化を図れるうえ、バリエーション展開についても、既存機器を共通化して組み合せを変えることで低コスト化を図ることができる。
また、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式の冷凍サイクルであって、冷媒を高圧状態にする圧縮機1と、圧縮機1から吐出した高圧冷媒の熱を放熱する放熱器2と、放熱器2から流出する冷媒を第1冷媒通路11に流入させる上述に記載の本冷凍サイクル装置と、冷媒流出側が第2冷媒通路12を介して圧縮機1の吸入側に接続され、本冷凍サイクル装置の冷媒流出口3cから吐出される冷媒を蒸発させる第1蒸発器4と、冷媒の流れを放熱器2と本冷凍サイクル装置との間で分岐し、冷媒吸入口3bへ導く分岐流路R2と、分岐流路R2に配置されて冷媒を蒸発させる第2蒸発器6とを備えている。
これによれば、エジェクタ3をボックス型膨張弁5に簡単に脱着できる構成とすることで、簡単な構成でエジェクタサイクルを構成することができるうえ、第2蒸発器6を使用しない場合は、エジェクタ3と第2蒸発器6とを取り外すだけで簡単に通常の膨張弁サイクルを構成することができる。
また、冷媒は、フロン系冷媒、HC系冷媒、二酸化炭素(CO)冷媒のいずれか1つである。尚、ここでフロン系とは炭素・フッ素・塩素・水素からなる有機化合物の総称であり、冷媒として広く使用されているものである。フロン系冷媒には、HCFC(ハイドロ・クロロ・フルオロ・カーボン)系冷媒、HFC(ハイドロ・フルオロ・カーボン)系冷媒などが含まれており、これらはオゾン層を破壊しないため代替フロンと呼ばれる冷媒である。
また、HC(炭化水素)系冷媒とは、水素・炭素を含み、自然界に存在する冷媒物質のことである。このHC系冷媒には、R600a(イソブタン)、R290(プロパン)などがある。これによれば、これらフロン系冷媒・ハイドロカーボン系冷媒・二酸化炭素冷媒のいずれか1つを使用しても良い。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態における冷凍サイクル装置を示す部分断面側面図、およびA視図である。上述した第1実施形態では、ボックス型膨張弁5の中心軸とエジェクタ3の中心軸とが直交する姿勢に接続したが、本実施形態ではボックス型膨張弁5の中心軸とエジェクタ3の中心軸とが並行する姿勢に接続した点が異なる。これによれば、エジェクタ3の冷媒吐出口3cの方向が360度自由となって搭載自由度が高くなる。
(その他の実施形態)
上述の第1・第2実施形態では本発明を車両用空調装置に適用した例を示したが、本発明は車両用空調装置に限らず、給湯器用のヒートポンプサイクルなどの蒸気圧縮式サイクルに適用しても良い。また、上述の第1・第2実施形態では、第1・第2蒸発器4・6が2つの異なる冷凍能力を持つ冷凍サイクルであるが、3つ以上の蒸発器が異なる冷凍能力を発揮するものであっても良い。
また、放熱器2の下流側にレシーバが配置されていても良い。また、上述の第1・第2実施形態のエジェクタ3として、ノズル31での第2絞り部S2が一定の固定エジェクタであっても良い。また、上述の第1・第2実施形態では、2つの冷凍能力を発揮する蒸発器4・6を別体で構成しているが、これらのエバポレータ4・6が一体となっていても良い。
本発明の第1実施形態における冷凍サイクル装置を用いて構成したエジェクタサイクルの模式図である。 本発明の実施形態に係る温度式箱型膨張弁5の構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るエジェクタ3の構造を示す断面図である。 図3のエジェクタ3の効果を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態における冷凍サイクル装置を示す部分断面側面図、およびA視図である。 従来の温度式膨張弁5を用いた冷凍サイクルの模式図である。 図6の冷凍サイクルを温度式箱型膨張弁で構成した場合の模式図である。 出願中のエジェクタ3と温度式膨張弁5とを用いたエジェクタサイクルの模式図である。
符号の説明
1…冷媒圧縮機
2…放熱器(高圧側熱交換器)
3…エジェクタ
3a…冷媒流入口
3b…冷媒吸入口
3c…冷媒吐出口
4…第1冷媒蒸発器
5…ボックス型膨張弁(温度式箱型膨張弁)
6…第2冷媒蒸発器
10…ボール弁(弁体)
11…第1冷媒通路
12…第2冷媒通路
13…ダイヤフラム
14…受け部
15…蓋部
17…ダイヤフラム室
20…伝熱部
31…ノズル
32…混合部(昇圧部)
33…ディフューザ部(昇圧部)
B…弁ブロック(弁本体)
CO…二酸化炭素
E…エレメント部
R2…分岐流路
S1…第1絞り部
S2…喉部(第2絞り部)

Claims (7)

  1. 第1絞り部(S1)となって高圧冷媒の減圧手段を成すと共に、第2冷媒通路(12)を流通する冷媒の過熱度に応じて第1冷媒通路(11)を通過する冷媒量を調節する温度式箱型膨張弁(5)と、
    第2絞り部(S2)となって冷媒流入口(3a)から流入する高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるノズル(31)、前記ノズル(31)から噴射する高い速度の冷媒流により冷媒吸入口(3b)から気相冷媒を吸引し、前記ノズル(31)から噴射する冷媒と前記冷媒吸入口(3b)から吸引した気相冷媒とを混合させながら速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させる昇圧部(32、33)を有するエジェクタ(3)とからなり、
    前記温度式箱型膨張弁(5)の前記絞り部(S1)の下流側に、前記エジェクタ(3)の前記冷媒流入口(3a)部分を気密に接続して成ることを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記第1絞り部(S1)と前記第2絞り部(S2)とを所定の間隔にて配置したことを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記温度式箱型膨張弁(5)の中心軸と前記エジェクタ(3)の中心軸とが直交する姿勢に接続したことを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記温度式箱型膨張弁(5)の中心軸と前記エジェクタ(3)の中心軸とが並行する姿勢に接続したことを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記温度式箱型膨張弁(5)は、第1冷媒蒸発器(4)の入口に通じる前記第1冷媒通路(11)と、前記冷媒蒸発器(4)の出口に通じる前記第2冷媒通路(12)と、前記第1冷媒通路(11)を流れる冷媒流量を可変する弁体(10)と、ダイヤフラム(13)を受け部(14)と蓋部(15)とで挟持し、前記ダイヤフラム(13)と前記蓋部(15)との間に飽和ガスを封入してダイヤフラム室(17)を形成すると共に、これら前記ダイヤフラム(13)、前記受け部(14)、前記蓋部(15)を同一材質にて構成し、前記第1冷媒通路(11)と前記第2冷媒通路(12)とを有する弁本体(B)に対して着脱可能に組み付けられたエレメント部(E)と、前記エレメント部(E)とは異なり前記エレメント部(E)よりも熱伝導率の良い材質で形成され、前記第2冷媒通路(12)を流れる冷媒の温度変化を前記ダイヤフラム(13)に伝達すると共に、前記ダイヤフラム(13)の変位を仲介して前記弁体(10)に伝達する伝熱部(20)とを備え、前記弁体(10)の変位量に応じて前記第1冷媒通路(11)を流れる冷媒流量が調節されるものであることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式の冷凍サイクルであって、
    冷媒を高圧状態にする冷媒圧縮機(1)と、
    前記冷媒圧縮機(1)から吐出した高圧冷媒の熱を放熱する高圧側熱交換器(2)と、
    前記高圧側熱交換器(2)から流出する冷媒を前記第1冷媒通路(11)に流入させる請求項1ないし請求項5に記載の前記冷凍サイクル装置と、
    冷媒流出側が前記第2冷媒通路(12)を介して前記冷媒圧縮機(1)の吸入側に接続され、前記冷凍サイクル装置の冷媒流出口(3c)から吐出される冷媒を蒸発させる前記第1蒸発器(4)と、
    冷媒の流れを前記高圧側熱交換器(2)と前記冷凍サイクル装置との間で分岐し、前記冷媒吸入口(3b)へ導く分岐流路(R2)と、
    前記分岐流路(R2)に配置されて冷媒を蒸発させる第2蒸発器(6)とを備えることを特徴とする冷凍サイクル。
  7. 前記冷媒は、フロン系冷媒、HC系冷媒、二酸化炭素(CO)冷媒のいずれか1つであることを特徴とする請求項6に記載の冷凍サイクル。
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