JP2008303976A - 合成樹脂製のジョイント管を用いたコルゲート管のジョイント構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ジョイント管の合成樹脂材のヤング率が500MPa〜1500MPaであるとき、掛合爪の肉厚を1.5mm〜3.0mm、掛合爪と環状突起との掛合代を2mm〜3mm、
掛合爪の個数を6個〜12個、掛合爪の基部から先端部までの長さを5mm〜10mmとした。
【選択図】図3
Description
前記ジョイント管は、多様な形態のものが存在するが、コルゲート管の接続作業を容易にするという観点から、ジョイント管に対してコルゲート管を挿入することによって接続する構造のものが提案されている。
又、この接続状態を保持する構造は、前記掛合爪を、その先端部がジョイント管の内周面側の基部からコルゲート管の挿入方向へ向かうように傾斜状に突設することで、コルゲート管の挿入方向の力によって弾性変形し易く、逆に引き抜き方向の力には弾性変形し難くなるようにしている。
しかしながら、前記の接続構造では、掛合爪を弾性変形し易くすれば、コルゲート管の挿入は容易になるが、逆にコルゲート管とジョイント管との接続状態の確実性が低下し、掛合爪を弾性変形し難くすれば、コルゲート管とジョイント管との接続状態の確実性は確保できるが、逆にコルゲート管の挿入が困難になってしまう。
本出願人は、接続時のコルゲート管の挿入を容易にすると共に、引抜き方向の力に対してコルゲート管を抜け難くするという観点から、鋭意研究の結果、その構成を見出し、本発明に至ったものである。
尚、本発明に関連する先行技術文献のうち、出願人が当該特許出願時に、知っているものがないので、開示すべき先行技術文献情報はない。
この場合、前記2本の環状突起の1本毎に掛合する掛合爪の個数が同数であることが好ましい。
すなわち、ジョイント管に対してコルゲート管の挿入を容易にするには、その挿入力を200N以下とし、コルゲート管とジョイント管との接続状態の確実性を確保するには、その引抜力を400N以上とすることで達成できる。
ジョイント管の合成樹脂材のヤング率が500MPa〜1500MPaであるとき、
掛合爪の肉厚を1.5mm〜3.0mm、
掛合爪と環状突起との掛合代を2mm〜3mm、
掛合爪の個数を6個〜12個、
掛合爪の基部から先端部までの長さを5mm〜10mm、
とする構成が例示できる。
図1は、本発明に係るジョイント構造により接続したコルゲート管とジョイント管との接続状態を示し、図2は、図1の要部拡大図、図3は、200N以下挿入力、及び400N以上の引抜力を達成できる条件を示す。
本形態で例示するジョイント管1、及びコルゲート管2は、硬質のポリ塩化ビニール、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂材製のものである。
本形態で例示するジョイント管1は、軸線方向中央部を境に、図面上左側の開口部1Lと右側の開口部1Rから夫々、コルゲート管2を挿入することで接続するものである。
又、ジョイント管1には、コルゲート管2の挿入時に、該コルゲート管2の形成された複数の環状突起4に掛合する複数の掛合爪3が形成されている。
又、ジョイント管1には、その軸線方向中央部の内周面にリブ5が突出状に周設されており、ジョイント管1に挿入されるコルゲート管2がこのリブ5に接触することにコルゲート管2の挿入時における過挿入を防止している。
又、本形態の掛合爪3は、前記リブ5を境にして夫々片側8個が形成されており、該片側8個の掛合爪3は、軸方向に4個ずつ2列に、且つ一列毎に4個の掛合爪3が同間隔(周方向に隣り合う掛合爪3同士の角度が90度)を空けて配設されている。
すなわち、
又、本形態の掛合爪3は、前記リブ5を境にして左右対称に配設されており、すなわち、リブ5を境にして左右の掛合爪3の先端部31が夫々リブ5に向かうように配設されている。
ちなみに、このコルゲート管2がジョイント管1に挿入される状態、及び接続状態を説明すると、コルゲート管2の端部を開口部1R(1L)と対面させた状態で、該開口部1R(1L)からジョイント管1の内部に押し込むように挿入する。
コルゲート管2が挿入されると、その挿入動作中に、環状突起4がジョイント管1の掛合爪3に接触押圧して、該掛合爪3をジョイント管1の内周面方向に弾性変形させることにより、環状突起4が掛合爪3部分を通過し、この環状突起4の通過後に掛合爪3が変形から弾性復帰して環状突起4に掛合することで接続状態となり、この接続状態では、前記掛合爪3の一列毎に一本の環状突起4に掛合している。
B.掛合爪の肉厚(図2で示す(a))を1.5mm〜3.0mm、
C.掛合爪と環状突起との掛合代(図2で示す(b))を2mm〜3mm、
D.掛合爪の個数を6個〜12個(図示では8個)、
E.掛合爪の基部から先端部までの長さ(図2で示す(c))を5mm〜10mm、
とした。
尚、前記「ジョイント管の合成樹脂材のヤング率」の数値は、暗渠排水管を構成する際に、気温や土砂圧等の周辺環境による破損等の可能性が少なく、現在において最適なものとされる数値であって、暗渠排水管を構成するジョイント管、及びコルゲート管に用いられる合成樹脂材の一般的な数値である。
前記「C.掛合爪と環状突起との掛合代」とは、図2に示すように、掛合爪3の先端部31から環状突起4の先端部までの鉛直方向の距離である。
そして、前記A〜Eの条件が一つでも外れていれば、前記200N以下の挿入力、及び400N以上の引抜力を達成することができないことも判明した。
すなわち、前記条件でジョイント管1を構成することにより、ジョイント管とコルゲート管との接続作業が容易であると共に、ジョイント管とコルゲート管との接続状態の確実性が確保された合成樹脂製のジョイント管を用いたコルゲート管のジョイント構造を構成することができる。
2:コルゲート管
1L:開口部
1R:開口部
3:掛合爪
4:環状突起
31:先端部
32:基部
Claims (5)
- コルゲート管を、合成樹脂材製のジョイント管に対して軸線方向に沿って挿入し、該挿入時に、コルゲート管の外周に環状、且つ軸線方向に並べて形成された複数の環状突起が、前記ジョイント管の内周面に、周方向に沿って同間隔を空けて複数突設された掛合爪を接触押圧により弾性変形させることで該掛合爪部分を通過し、この環状突起の通過後に、前記掛合爪が変形から弾性復帰して環状突起に掛合することで、ジョイント管とコルゲート管とが接続される合成樹脂材製のジョイント管を用いたコルゲート管のジョイント構造であって、
前記掛合爪を、その先端部がジョイント管の内周面側の基部からコルゲート管の挿入方向へ向かうように傾斜状に突設してなる合成樹脂材製のジョイント管を用いたコルゲート管のジョイント構造において、
ジョイント管に対するコルゲート管の挿入時の挿入力が200N以下であり、ジョイント管に対するコルゲート管の引抜力が400N以上であることを特徴とする合成樹脂材製のジョイント管を用いたコルゲート管のジョイント構造。 - コルゲート管を、合成樹脂材製のジョイント管に対して軸線方向に沿って挿入し、該挿入時に、コルゲート管の外周に環状、且つ軸線方向に並べて形成された複数の環状突起が、前記ジョイント管の内周面に、周方向に沿って同間隔を空けて複数突設された掛合爪を接触押圧により弾性変形させることで該掛合爪部分を通過し、この環状突起の通過後に、前記掛合爪が変形から弾性復帰して環状突起に掛合することで、ジョイント管とコルゲート管とが接続される合成樹脂材製のジョイント管を用いたコルゲート管のジョイント構造であって、
前記掛合爪を、ジョイント管の周面を内側に切起こすと共に、その先端部がジョイント管の内周面側の基部からコルゲート管の挿入方向へ向かうように傾斜状に突設してなる合成樹脂材製のジョイント管を用いたコルゲート管のジョイント構造において、
ジョイント管に対するコルゲート管の挿入時の挿入力が200N以下であり、ジョイント管に対するコルゲート管の引抜力が400N以上であることを特徴とする合成樹脂材製のジョイント管を用いたコルゲート管のジョイント構造。 - 前記掛合爪が、複数の環状突起の内、いずれか2本の環状突起に引っ掛かるようにしていることを特徴とする請求項1又は請求項2いずれか1項に記載の合成樹脂材製のジョイント管を用いたコルゲート管のジョイント構造。
- 前記2本の環状突起の1本毎に掛合する掛合爪の個数が同数であることを特徴とする請求項3に記載の合成樹脂材製のジョイント管を用いたコルゲート管のジョイント構造。
- ジョイント管の合成樹脂材のヤング率が500MPa〜1500MPaであるとき、
掛合爪の肉厚を1.5mm〜3.0mm、
掛合爪と環状突起との掛合代を2mm〜3mm、
掛合爪の個数を6個〜12個、
掛合爪の基部から先端部までの長さを5mm〜10mm、
としていることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか1項に記載の合成樹脂材製のジョイント管を用いたコルゲート管のジョイント構造。
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JP2007151686A JP2008303976A (ja) | 2007-06-07 | 2007-06-07 | 合成樹脂製のジョイント管を用いたコルゲート管のジョイント構造 |
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-
2007
- 2007-06-07 JP JP2007151686A patent/JP2008303976A/ja active Pending
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