JP2008303136A - 化合物半導体基板の製造方法 - Google Patents

化合物半導体基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008303136A
JP2008303136A JP2008118160A JP2008118160A JP2008303136A JP 2008303136 A JP2008303136 A JP 2008303136A JP 2008118160 A JP2008118160 A JP 2008118160A JP 2008118160 A JP2008118160 A JP 2008118160A JP 2008303136 A JP2008303136 A JP 2008303136A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound semiconductor
substrate
growth
group
nitride semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008118160A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadanori Yamanaka
貞則 山中
Tomoyuki Takada
朋幸 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2008118160A priority Critical patent/JP2008303136A/ja
Publication of JP2008303136A publication Critical patent/JP2008303136A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Led Devices (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

【課題】異種材料が埋め込まれた3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体結晶を、厚さを大きくすることなしに結晶性よく基板上に成長させる、化合物半導体基板の製造方法を提供する。
【解決手段】成長基板11上に、成長基板11及び3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体のいずれとも異なる異種材料が埋め込まれた窒化物半導体を含む窒化物半導体層13を設けて化合物半導体基板を製造する場合、異種材料としてタンタル、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ニオブ、プラチナ、バナジウム、パラジウム、またはそれらのいずれかを含む合金からなる金属材料を選択し、該金属材料による埋め込み部12Aを成長基板11上に形成し、埋め込み部12Aによって横方向成長を促進させつつ3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体をエピタキシャル結晶成長させ、これにより、成長基板11の上に3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶を積層する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板上に、異種材料が埋め込まれた化合物半導体エピタキシャル結晶が形成されて成る化合物半導体基板及びその製造方法に関するものである。
高機能デバイスとして、GaAs、AlGaAs、InGaAs、InGaAlAs、InGaAlP等を用いた各種化合物半導体デバイスが開発されてきている。該化合物半導体を用いて受発光素子、高速・高周波半導体素子用の各種デバイスが製造されてきている。また、一般式Inx Gay Alz N(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1)で表される3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体は、3族元素の組成により紫外から赤色に対応するバンドギャップが調整可能であるため、紫外から可視領域にわたる高効率の発光素子用材料として利用可能である。また、該3−5族窒化物半導体は、これまで一般に用いられているSiやGaAsなどの半導体に比べて大きなバンドギャップを持つため、従来の半導体では動作できない高温においても半導体としての特性を有するから、このことを利用して、耐環境性に優れた電子デバイスの作製を原理的に可能にするものである。特に該化合物半導体のデバイス応用を考える上で、電極、絶縁物等を構成するため3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体とは異なる異種材料を該化合物半導体に埋め込んだ構造は、縦型半導体デバイス、静電誘導トランジスタなどの作製を可能とするので重要である。
そこで、従来から、基板上に3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体及び該基板のいずれとも異なる異種材料が埋め込まれた3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶が形成されて成る化合物半導体エピタキシャル基板の製造方法が各種提案されている。
例えば、非特許文献1には、サファイアからなる基板上にMOVPE法によりGaN層を成長させ、その表面にCVD法によりSiO2 層を形成し、該SiO2 層を通常のフォトリソグラフ法により1〜4μmの幅のストライプ状(複数の棒状)に除去して下層のGaN層をストライプ状に露出させるストライプ状のSiO2 マスクを形成した後、SiO2 の除去により露出したGaN層と残存するストライプ状のSiO2 からなる凹凸面上に、MOVPE法によりGaN層を成長させ、これにより、基板上に、該基板及びGaNとは異なる異種材料であるSiO2 が埋め込まれるように3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶を成長させる、化合物半導体エピタキシャル基板を製造する方法が提案されている。
A. Usui, H. Sunkawa, A. Sakai and A. Yamaguchi, Jpn. J. Appl. Phys., Vol. 36, 1997, 899p 1997年、L899ページ
提案された上記の従来技術は、SiO2 の如き異種材料を3−5族窒化物半導体エピタキシャル結晶中に埋め込む方法である。該方法では、異種材料で覆われていない部分では通常の結晶成長が進むのに対して、異種材料上では結晶成長が起こらないかまたは異常な結晶成長が起こり、結晶成長の不均一化が生じる。このため、通常の場合とは異なり、一様には結晶成長が進まないばかりか、結晶成長の不均一性が成長の進行につれ次第に大きくなる傾向がある。したがって、実際に基板全面に化合物半導体エピタキシャル結晶を得るためには、異種材料で形成した層よりも上部の3−5族窒化物半導体エピタキシャル結晶層を充分厚くする必要があるという問題点を有している。
本発明の目的は、従来技術における上述の問題点を解決することができる化合物半導体基板及びその製造方法を提供することにある。
本発明の目的は、成長基板の上に、異種材料が埋め込まれた化合物半導体が形成されてなる化合物半導体基板を製造する場合、例えば3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶が形成されて成る化合物半導体基板であって、前記化合物半導体中に異種材料が埋め込まれてなる化合物半導体基板を製造する場合において、化合物半導体単結晶の厚さを大きくすることなしに、化合物半導体を、例えば3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体を結晶性良く成長させることができるようにした化合物半導体基板の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、異種材料として特定の金属材料を選択することによって、所要の化合物半導体エピタキシャル結晶の横方向成長が促進されることを見出した。本発明では、この知見に基づき、異種材料上での化合物半導体エピタキシャル結晶の成長を横方向に促進させて異種材料を埋め込み、その結晶の厚さを大きくすることなく、結晶欠陥を低減した所要の化合物半導体基板(エピタキシャル基板と称することがある)を得ることができるようにしたものである。
請求項1の発明によれば、成長基板の上に、該成長基板及び化合物半導体のいずれとも異なる異種材料が埋め込まれた化合物半導体エピタキシャル結晶が設けられて成る化合物半導体基板を製造するための方法であって、前記異種材料として、タンタル、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ニオブ、プラチナ、バナジウム、パラジウム、またはそれらのいずれかを含む合金からなる金属材料を選択する工程と、前記成長基板の上に前記金属材料からなる埋め込み部を形成する工程と、前記埋め込み部が化合物半導体に埋め込まれるように横方向成長をさせつつ化合物半導体を前記成長基板の上にエピタキシャル結晶成長させる工程とを含み、前記成長基板の上に化合物半導体結晶を積層するようにしたことを特徴とする化合物半導体基板の製造方法が提案される。
請求項2の発明によれば、成長基板の上に、該成長基板及び3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体のいずれとも異なる異種材料が埋め込まれた化合物半導体エピタキシャル結晶が設けられて成る化合物半導体基板を製造するための方法であって、前記異種材料としてタンタル、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ニオブ、プラチナ、バナジウム、パラジウム、またはそれらのいずれかを含む合金からなる金属材料を選択する工程と、前記成長基板の上に前記金属材料からなる埋め込み部を形成する工程と、前記埋め込み部が化合物半導体に埋め込まれるように横方向成長をさせつつ3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体をエピタキシャル結晶成長させる工程とを含み、前記成長基板の上に3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶を積層するようにしたことを特徴とする化合物半導体エピタキシャル基板の製造方法が提案される。
請求項3の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明において、前記異種材料として、タンタル、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ニオブ、プラチナ、バナジウム又はパラジウムのいずれかとアルミニウムとの合金である金属材料を選択するようにした化合物半導体基板の製造方法が提案される。
請求項4の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明において、前記異種材料として、チタンまたはバナジウムのいずれかとアルミニウムとの合金である金属材料を選択するようにした化合物半導体基板の製造方法が提案される。
請求項5の発明によれば、請求項1、2、3又は4に記載の発明において、前記埋め込み部が、前記成長基板に達する開口部を有している化合物半導体基板の製造方法が提案される。
請求項6の発明によれば、請求項5に記載の発明において、前記埋め込み部の形状が、ストライプパターン形状であり、前記化合物半導体エピタキシャル結晶が六方晶系であり、該ストライプパターン形状のストライプ方向と、六方晶系である前記化合物半導体エピタキシャル結晶の[11−20]軸となす角度Y度が、Y=30X(X=0〜5の整数)である化合物半導体基板の製造方法が提案される。
請求項7の発明によれば、請求項6に記載の発明において、前記化合物半導体エピタキシャル結晶の厚さと前記埋め込み部のストライプパターン形状のストライプ部の幅との比が1以下である化合物半導体基板の製造方法が提案される。
請求項8の発明によれば、請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の発明において、前記成長基板が、サファイア、SiC、Si、MgAlO4 、LiTaO3 、GaN、AlN、ZrB2 、CrB2 又はこれらの上に予め式Inx Gay Alz N(但し、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1)で表される3−5族窒化物半導体が積層されてなる3−5族窒化物半導体テンプレートである化合物半導体基板の製造方法が提案される。
請求項9の発明によれば、請求項1、2、3、4、5、6、7又は8に記載の発明において、前記埋め込み部が電極として機能する部材である化合物半導体基板の製造方法が提案される。
請求項10の発明によれば、成長基板の上に化合物半導体と前記化合物半導体中に埋め込まれてなる埋め込み部とが設けられており、前記埋め込み部は前記成長基板及び前記化合物半導体のいずれとも異なる異種材料からなる化合物半導体基板であって、前記異種材料がタンタル、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ニオブ、プラチナ、バナジウム、パラジウム、またはそれらのいずれかを含む合金からなる金属材料であることを特徴とする化合物半導体基板が提案される。
請求項11の発明によれば、請求項10に記載の発明において、前記化合物半導体が3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体である化合物半導体基板が提案される。
請求項12の発明によれば、請求項10又は11に記載の発明において、前記異種材料が、チタンまたはバナジウムのいずれかとアルミニウムとの合金からなるからなる金属材料である化合物半導体基板が提案される。
本発明の製造方法によれば、化合物半導体エピタキシャル結晶層の厚さを大きくすることなく、パターン形状を有する異種材料が埋め込まれた化合物半導体、例えば3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶を成長してなる化合物半導体基板を得ることができる。これにより、化合物半導体エピタキシャル結晶の厚さの制限が大幅に緩くなり、反りなどで発生する歩留まり低下を抑制でき、生産性も上がる。さらに埋め込み部が電極として機能するので、縦型半導体デバイスなど種々のデバイス作製が簡便にできるようになる。さらに結晶欠陥を低減した化合物半導体エピタキシャル結晶が得られるので、高出力の発光デバイスや電子デバイスなどのデバイス作製が簡便にできるようになり得、高出力用途などに好適に使用することができ、工業的に極めて有用である。
以下、本発明の実施の形態の一例について図面を参照して詳細に説明する。
以下では、3−5族窒化物半導体の例を挙げるが、Ina Gab Alc As(ただし、a+b+c=1、0≦a≦1、0≦b≦1、0≦c≦1)やInu Gav Alw P(ただし、u+v+w=1、0≦u≦1、0≦v≦1、0≦w≦1)等の3−5族化合物半導体などの化合物半導体の場合も同様にして、化合物半導体基板を製造できる。
図1は、本発明による化合物半導体基板の製造方法の一実施形態を説明するための工程説明図である。先ず、図1の(a)に示されるように、予め用意された成長基板11の上に、埋め込み部12A(金属層)を形成する。成長基板11は、後述する一般式Inx Gay Alz N(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1)で表される3−5族窒化物半導体を結晶成長させるための成長基板である。但し、結晶はこれらに限定されるものではない。
したがって、成長基板11として用いることができるのは、例えばサファイアの他、SiC、Si、MgAlO4 、LiTaO3 、GaN、AlN、ZrB2 、CrB2 又はこれらの上に予め式Inx Gay Alz N(但し、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1)で表される3−5族窒化物半導体が積層されてなる3−5族窒化物半導体テンプレート等からなる基板を用いることができる。高温での基板の安定性が優れること、基板のウェハ入手が容易であること等の観点から、サファイア、SiC、3−5族窒化物半導体テンプレートが好ましく、サファイア、3−5族窒化物半導体テンプレートがより好ましい。
埋め込み部12Aは特定の金属材料から成る。すなわち、埋め込み部12Aは成長基板11及び3−5族窒化物半導体のいずれとも異なる異種材料である。そして、埋め込み部12Aは、後述するように、3−5族窒化物半導体内に埋め込まれる埋め込み部となる。埋め込み部12Aはどのような形状であってもよいが、ここでは、1又は複数の開口部を設けることにより埋め込み部12Aの下部の一部を露出させる形状となっている。言い換えれば、前記埋め込み部が、成長基板に達する1または複数の開口部を有している。具体的にはストライプパターン形状となっており、埋め込み部12Aは成長基板11の表面をマスクするマスク部分を示している。相隣るマスク部分(12A)の間には成長基板11の表面が露出しており、成長領域12Bとなっている。なお、短冊形状の埋め込み部12Aを複数設け、複数の埋め込み部12Aを整列配置させて、全体としてストライプパターン形状とする構成でもよい。
このように、埋め込み部12Aは成長基板11上に形成されるストライプパターン形状を有する異種材料であるが、その上に積層される3−5族窒化物半導体の結晶成長時の横方向成長の促進のために、金属材料が選択されているのである。
埋め込み部12Aの材料は、一般式Inx Gay Alz N(ただし、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1)で表される3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体の成長環境において耐え得る金属材料であって、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、ニオブ(Nb)、プラチナ(Pt)、バナジウム(V)、パラジウム(Pd)、またはそれらの何れかを含む合金である。好ましくは、それらの何れかとアルミニウム(Al)との合金である。アルミニウムとの合金であると、3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体の異常成長が抑制される効果がある。最も好ましいのは、前記合金が、チタンまたはバナジウムとアルミニウムとの合金である。これらの合金材料によれば、3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体の異常成長が抑制され、その結果、結晶性の良好な化合物半導体が作製できる。さらに、これらは後述するドーピングによってn型3−5族窒化物半導体の電極になり得る。このことを利用して、例えば3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶表面に対となる電極を形成することによって、縦に通電する種々の半導体デバイスを作製することができる。
また、本発明を発光デバイスに適用する場合、前記金属はいずれも反射機能を有するので、発光出力が向上する効果も得ることができる。
埋め込み部12Aのパターン形状は、特に限定されない。一般的にライン・スペースと呼ばれる、一定の幅のストライプ状パターンを一定の幅の開口部を隔てて平行に並べたものの他、部分的に円形状、多角形状に下地を露出させたもの、或いは金属粒子を配置した形状などを用いることができる。これらのパターン形状は、化合物半導体エピタキシャル結晶の成長条件、パターンの材質などにあわせて選ぶことができる。
埋め込み部12Aのパターン形状をストライプにする場合、該パターン形状のストライプ方向と、六方晶系の3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶の[11−20]軸とのなす角度Y度が、Y=30X(X=0〜5の整数)であると好ましい。そのストライプ方向が、3−5族窒化物半導体の[1−100]方向或いは[11−20]方向にあるとより好ましい。埋め込み部12Aのパターン形状がストライプ状であると、ファセット制御による成長によってその上に結晶成長する3−5族窒化物半導体の結晶欠陥を低減でき、結晶性を高めることができる。さらに、ストライプ方向が[11−20]方向である場合に比べて、[1−100]方向である場合には、成長条件によりファセットの形状を斜めに傾いたものから、下地結晶の表面に平行なものへと制御しやすいという利点が得られる。
埋め込み部12Aのパターン形状をライン・スペースのパターンにする場合(いわゆるストライプパターン形状にする場合)、埋め込み部12Aの短冊状のパターン部(ストライプパターン形状のストライプ部)の幅wは特に限定されないが、パターンの埋め込みに要する時間が長くなるという観点から、上限は通常100μm以下、好ましくは20μm以下である。また欠陥密度を低減するという観点から、0.05μm以上が好ましい。同様な理由で、円形状あるいは多角形状の開口部を有するパターンにおいても、開口部間の距離は0.05μm以上20μm以下が好ましい。ストライプパターン形状のストライプ部の幅とは、ストライプの長辺と短辺のうち、短辺の長さをいう。
成長基板11上に上述した種々のパターン形状を有する埋め込み部12Aを作製する方法としては、真空蒸着法、スパッタ法、化学気相堆積法(CVD法)、メッキ法等の公知の方法を採用できるが、好ましくは真空蒸着法である。真空蒸着法による蒸着は、通常室温以上600℃以下程度、好ましくは室温程度である。圧力は蒸着可能な真空であれば良く、通常10-9Pa以上10-3Pa以下程度である。また堆積速度は、通常0.01nm/秒以上10nm/秒以下、好ましくは0.1nm/秒以上1nm/秒以下である。埋め込み部12Aの厚さは、通常1nm以上5000nm以下程度、好ましくは10nm以上500nm以下程度、より好ましくは20nm以上200nm以下である。
埋め込み部12Aは、金属材料からなり、該金属材料は、金属単体でも合金でもよい。合金からなる埋め込み部12Aの作製方法としては、例えば、ある金属層を形成し、その上に前記とは別の金属材料からなる金属層を積層し、二種の異なる金属層の積層構造を形成し、公知の合金化方法で二種の異なる金属層を合金化して、合金層を形成する方法が挙げられる。
公知の合金化方法としては、電子線照射、レーザー照射や熱処理などが挙げられるが、熱処理が好ましい。熱処理による合金化の場合、その温度は通常100℃以上2000℃以下程度、好ましくは300℃以上1000℃以下程度である。熱処理雰囲気は、特に限定されないが、好ましくは不活性ガスである窒素である。
埋め込み部12Aに代えて、成長基板11上に金属粒子を配置する構成を用いることができる。この場合は、金属粒子の平均粒径は、通常0.05μm以上100μm以下、好ましくは0.05μm以上20μm以下である。金属粒子は球状、板状、針状、不定形など任意の形状のものが使用でき、中でも球状が方向性を持たないためより好ましい。
成長基板11上に金属粒子を配置する方法は、特に限定されないが、金属粒子を水等の媒体に分散させたスラリーを用いて、該スラリー中へ基板を浸漬させるか、または、該スラリーを基板上に塗布や噴霧した後に乾燥させることにより行うことができる。乾燥処理の際、スピナーを用いることもできる。このようにして、成長基板11上に埋め込み部12Aを形成したならば、図1の(b)に示されるように、埋め込み部12Aが形成されている成長基板11の表面上に3−5族窒化物半導体を公知の適宣の方法でエピタキシャル結晶成長する。
該3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶の製造方法としては、例えば有機金属気相成長法(MOVPE法)、ハイドライド気相成長法(HVPE法)、分子線エピタキシー法(MBE法)が挙げられ、この中でMOVPE法が好ましく用いられる。本実施の形態においては、MOVPE法が用いられている。
3−5族窒化物半導体のエピタキシャル成長工程においては、成長領域12Bに3−5族窒化物半導体結晶が成長する。ここでは、埋め込み部12Aが成長基板11の表面に設けられているので、その結晶成長時に後述する図2(b)で示すようなファセット構造は形成し難く、3−5族窒化物半導体は成長領域12Bを種結晶として、高速で埋め込み部12Aのストライプの方向に結晶成長し、すばやく埋め込み部12Aが埋め込まれる(図1の(b))。異種材料が埋め込み部12Aでなく、SiO2 酸化物であるような場合には、ファセット構造ができる。
図2は、従来技術として、基板上にSiO2 酸化物のストライプパターンを作製した上に、3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶を積層して化合物半導体エピタキシャル基板を得る製造工程を説明するための工程説明図である。図2を参照して、SiO2 酸化物のストライプパターンを用いた場合の異種材料埋め込みによるエピタキシャル基板の製造過程を説明し、本願発明による場合の異種材料の埋め込みにおける作用効果上の差異を明確にする。
先ず、成長基板21上にストライプパターン形状を有するSiO2 埋め込み部22Aを作製する(図2の(a))。22Aはマスク部分である。次に、第1のエピタキシャル成長により、成長領域22Bに窒化物半導体を成長させる。ここでは、成長領域22Bの上に、ファセット構造23を形成しながら成長する(図2の(b))。次に、第2のエピタキシャル成長により、該ファセット構造23を埋め込んで表面を平坦化した3−5族窒化物半導体24を成長させる(図2の(c))。すなわち、成長条件を適宜選んで横方向成長を促進させることにより、ファセット構造23を埋め込んで平坦化させる。一般にファセットまで到達した転位は横方向に曲げられるため、結晶欠陥を大幅に減らせることができる。なお、図2の(b)、図2の(c)の成長条件は適宜選択すればよい。従来の工程によると、ストライプパターン形状により設けられた成長領域22Bにおけるエピタキシャル成長で、ファセット構造23が形成されるため、これを埋め込んで表面を平坦化させる必要があり、3−5族窒化物半導体24の厚さが大きくなってしまう。
図2を参照して説明したように、埋め込み部12Aに代えて、SiO2 埋め込み部22Aによるストライプマスク層を用いた従来の選択成長の場合には、ファセット構造ができるのであるが、埋め込み部12A(金属層)を用いることにより、成長領域12Bにおいて3−5族窒化物半導体の横方向成長が促進される。この結果、そこに形成される窒化物半導体層13は、その厚みが小さくても連続的な層とすることができ、且つ結晶性を良好なものとすることができる。さらにより一層の平坦な表面を得たいときには、図1の(b)の工程につづけて3−5族窒化物半導体をさらにエピタキシャル成長し、これにより、窒化物半導体層14とすることより、表面を平坦化することができる。なお、図1の(b)、図1の(c)の各成長条件は適宜選択すればよい。
以上説明したように、埋め込み部12A(金属層)によって、3−5族窒化物半導体のエピタキシャル成長の横方向成長が促進されるため、成長基板11上に埋め込み部12Aが埋め込まれたときの化合物半導体エピタキシャル結晶の厚さtは、特定の金属材料と成長条件とを選択することにより、埋め込み部12Aのストライプ幅wより小さくすることができる。すなわち、t/w<1とすることができる。後述する実施例において説明されるように、具体的には、図1の(b)の成長条件下で、埋め込み部12Aのストライプ幅wが(5μm)の場合、化合物半導体エピタキシャル結晶の厚さtを(2μm)とすることができ、埋め込み部12A(金属層)をt/wが0.4以下で埋め込むことができる。
図1の(b)の工程において、成長条件を適宜選択することによって微小なファセット構造を形成しながら3−5族窒化物半導体をエピタキシャル成長するようにしてもよい。これにより、微小なファセットまで到達した転位は横方向に曲げられるため、窒化物半導体層13の結晶欠陥を大幅に減らすことができる。
図1の(b)の工程において、3−5族窒化物半導体のエピタキシャル成長条件は、成長炉、基板などによって適宜選ぶことができる。一般には、ファセットを制御する因子としては、各原料の供給量、成長温度、成長圧力、キャリアガス、不純物などが挙げられ、ファセット制御しやすい主因子として、成長圧力、成長温度が好ましく用いられる。3−5族窒化物半導体の成長圧力、成長温度はそれぞれ、通常0.001〜10気圧、400℃〜1200℃の範囲であり、結晶性が良好な3−5族窒化物半導体の成長条件としては、0.1〜1気圧、600℃〜1200℃が好ましい範囲である。図1の(b)の工程での成長条件は、図1の(c)の工程と比較して、成長圧力を比較的高く(例えば1気圧)、成長温度を比較的低く(例えば800℃)することが好ましい。これに対して、図1の(c)の工程での成長条件は、成長圧力を比較的低く(例えば1/2気圧)、成長温度を比較的高く(例えば1000℃)することが好ましい。また、埋め込み部12Aによって、3−5族窒化物半導体のエピタキシャル成長の横方向成長が促進されるため、例えば、図1の(c)の工程での成長温度に関して、前記埋め込み部12Aが露出している場合に適用するときは、図2の(c)の工程での成長温度と比較し低温で同様な平坦化を得ることができる。
なお、成長基板11がサファイアである場合、本発明によれば、サファイア基板の上にパターン形状を有する埋め込み部12Aを作製した上に、3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶を成長する工程となるが、所要の化合物半導体エピタキシャル結晶の成長前に、低温バッファ層の成長(例えば成長温度500℃)をしてから、図1の(b)の成長の工程を行うようにしてもよい。
但し、上述の如く低温バッファ層を成長する場合、埋め込み部12Aの周辺に多結晶状等の化合物半導体が異常成長する場合がある。このような場合には、成長基板11上の埋め込み部12Aの材料としてアルミニウムとの合金材料を選択すれば、3−5族窒化物半導体の異常成長を抑制する効果がある。
次に、図1の(b)、(c)の工程で用いる、MOVPE法による3−5族窒化物半導体のエピタキシャル結晶成長について詳しく説明する。MOVPE法を用いて窒化物半導体層13、14を成長させる場合は、以下のような原料から適宜選択し、これを用いることができる。
3族のガリウム原料としては、例えば、トリメチルガリウム(TMG)、トリエチルガリウム(TEG)等の一般式R1 2 3 Ga(ここで、R1 、R2 、R3 は低級アルキル基を示す。)で表されるトリアルキルガリウムが挙げられる。
アルミニウム原料としては、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリエチルアルミニウム(TEA)、トリイソブチルアルミニウム等の一般式R1 2 3 Al(ここで、R1 、R2 、R3 は低級アルキル基を示す。)で表されるトリアルキルアルミニウムが挙げられる。
インジウム原料としては、トリメチルインジウム(TMI)、トリエチルインジウム等の一般式R1 2 3 In(ここで、R1 、R2 、R3 は低級アルキル基を示す。)で表されるトリアルキルインジウム、ジエチルインジウムクロライドなどのトリアルキルインジウムから1ないし3つのアルキル基をハロゲン原子に交換したもの、インジウムクロライドなど一般式InX(Xはハロゲン原子)で表されるハロゲン化インジウム等があげられる。
これらの3族原料の中で、ガリウム源としてはTMG、アルミニウム源としてはTMA、インジウム源としてはTMIが好ましい。
また、5族原料としては、例えばアンモニア、ヒドラジン、メチルヒドラジン、1, 1−ジメチルヒドラジン、1, 2−ジメチルヒドラジン、t−ブチルアミン、エチレンジアミン、などがあげられる。これらは単独で、または任意の組み合わせで混合して用いることができる。これらの原料のうち、アンモニアとヒドラジンは分子中に炭素原子を含まないため、半導体中への炭素汚染の影響が少なく好適であり、高純度品が入手しやすい観点からは、アンモニアがより好適である。
以上の原料ガスを反応炉に導入して3−5族窒化物半導体を成長させる。反応炉としては、原料供給装置から原料ガスを反応炉に供給する原料供給ラインを備え、反応炉内には基板を加熱するためのサセプタが設けられ、サセプタは、3−5族窒化物半導体を均一に成長させるために、回転装置によって回転できる構造となっている。サセプタの内部の加熱装置による加熱により、原料供給ラインを通じて反応炉に供給される原料ガスを成長基板上で熱分解し、成長基板上に所要の化合物を気相成長させることができる。
また、HVPE法を用いて窒化物系化合物半導体を結晶成長させる場合、以下のような化合物を出発原料として用いることができる。3族原料としては、ガリウム金属を塩化水素ガスと高温で反応させて生成する塩化ガリウムガスやインジウム金属を塩化水素ガスと高温で反応させて生成する塩化インジウムガス等が挙げられる。5族原料としては、アンモニアが挙げられる。キャリアガスとしては、窒素、水素、アルゴン、ヘリウムなどの気体を単独あるいは混合して用いることができ、水素、ヘリウムが好ましい。以上の原料ガスを反応炉に導入して3−5族窒化物半導体を成長させる。
また、MBE法を用いて3−5族窒化物半導体を結晶成長させる場合、以下のような化合物を出発原料として用いることができる。3族原料としては、ガリウム、アルミニウム及びインジウム等の金属が挙げられる。5族原料としては、窒素やアンモニア等のガスが挙げられる。以上の原料ガスを反応炉に導入して窒化物系化合物半導体を成長させる。
その他の成長条件としては、具体的には以下のものが挙げられる。成長温度については、成長する該3−5族窒化物半導体の物性にも依存するが、Inを構成元素として含まない場合、良好なエピタキシャル結晶を得る観点から、600℃以上1200℃以下が好ましい。また、該化合物半導体がInを構成元素として含む場合、熱的安定性が低下するため、600℃以上900℃以下が好ましい。
なお、本発明の製造方法においては、成長基板上の異種材料を埋め込むための、3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶の成長工程は、同一の成長基板に対して複数回繰り返してもよい。複数回行うと、1回だけ行う場合より、結晶欠陥を大幅に低減できることがある。
前記3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶には、該化合物半導体エピタキシャル結晶の伝導度を制御するため、ドーピングを施してもよい。n型層は、通常、Si、O、Se、CまたはGeがドープされている3−5族窒化物半導体などからなり、好ましくはSiまたはGeが高濃度にドープされている3−5族窒化物半導体などからなる。p型層は、通常、Mg、Zn、Cd、Be、C、CaまたはHgがドープされている3−5族窒化物半導体であり、好ましくはMg、Ca が高濃度にドープされている3−5族窒化物半導体である。
n型ドーパント原料としては、シラン、ジシラン、ゲルマン、テトラメチルゲルマニウム、テトラエチルゲルマニウムなどが好適である。
p型ドーパントであるMgの原料としては、例えばビスシクロペンタジエチルマグネシウム[(C5 5 2 Mg]、ビスメチルシクロペンタジエチルマグネシウム[(C5 4 CH3 2 Mg]、ビスエチルシクロペンタジエチルマグネシウム[(C5 4 2 5 2 Mg]などを使用することができる。Caの原料としては、ビスシクロペンタジエニルカルシウム((C5 5 2 Ca)およびその誘導体、例えば、ビスメチルシクロペンタジエニルカルシウム((C5 4 CH3 2 Ca)、ビスエチルシクロペンタジエニルカルシウム((C5 4 2 5 2 Ca)、ビスパーフロロシクロペンタジエニルカルシウム((C5 5 2 Ca)、または、ジ−1 −ナフタレニルカルシウムおよびその誘導体、または、カルシウムアセチリドおよびその誘導体、例えば、ビス(4,4−ジフロロー3−ブテン−1−イニル)−カルシウム、ビスフェニルエチニルカルシウムなどを使用することができる。これらの原料を単独あるいは、複数混合して使用してもよい。
なお、p型ドーパント原料は反応炉に残留しやすく、p型ドーパント原料を用いた成長よりも後の成長で作製する発光層の品質に悪影響を及ぼす場合があることがいわゆるメモリー効果として知られている。したがってp型ドーパントのメモリー効果の小さい反応炉の設計や、p型ドーパント原料を使用する炉と、主に発光層までを成長するためのp型ドーパント原料を使用しない炉の複数の炉を利用して結晶成長を行なうことが有効である。メモリー効果によって引き起こされるこれらの不具合を回避するため、p型ドーパント原料を使用する反応炉とp型ドーパント原料を使用しない反応炉の2つを利用して成長させる方法を用いることができる。
以下、さらに具体的に本発明を実施例により説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
(比較例1)
MOVPE法を用いた結晶成長による成膜を行って、サファイア(0001)/GaN(0001)の3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、ストライプパターン形状を有するSiO2 酸化物を作製し、さらに3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶を成長した。詳しい手順は下記の通りである。
先ず、430μm厚、直径2インチ径のサファイア(0001)上に、成長炉内の圧力を1気圧とし、キャリアガスとして水素を160slm、原料としてアンモニア、TMG(バブラー温度は30℃)をそれぞれ60slm、70sccm供給して、成長温度485℃、成長時間100secで、低温バッファ層としてのGaNを、サファイア上に約50nm成長した。その後、成長炉内の圧力を1気圧とし、キャリアガスとして水素を120slm、原料としてアンモニア、TMG(バブラー温度は30℃)をそれぞれ80slm、100sccm供給して、成長温度980℃、成長時間40minで、アンドープGaNを約3μm成長し、3−5族窒化物半導体テンプレート基板を作製した。
次に、この3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、[1−100]方向にスペース部5μm幅、ライン部5μm幅からなるSiO2 酸化物をストライプパターン形状に作製した。具体的には、3−5族窒化物半導体テンプレート基板表面上に、フォトリソグラフィ法によるレジスト塗布、レジストベーキング、パターン露光、パターン現像を順次行った後、真空蒸着装置にて、室温(25℃)、約6×10-4Paの真空下に、SiO2 を約0.2nm/秒の堆積速度で堆積させることにより、SiO2 を100nm蒸着した。次にリフトオフ法により、基板表面上にストライプパターン形状のSiO2 酸化物を作製した。
次に、ストライプパターン形状のSiO2 酸化物を有する下地の上に、テンプレート基板上のGaNから3−5族窒化物半導体を成長した。具体的には、基板上にストライプパターン状のSiO2 酸化物を有する下地の上に、成長炉内の圧力を1気圧とし、キャリアガスとして水素を120slm、原料としてアンモニア、TMG(バブラー温度は30℃)をそれぞれ80slm、100sccm供給して、成長温度800℃、成長時間20minで、アンドープGaNを成長し、エピタキシャル基板を作製した。
得られたエピタキシャル基板の3−5族窒化物半導体の結晶の表面及び断面をSEM観察した。GaN表面と平行な面が消失し、斜めに傾いたファセットが成長し、[1−100]方向からみた断面は三角形のファセットとなり、ストライプ上のGaNは[11−20]方向に両端から1μm程度の埋め込みまでで、5μm幅のストライプを埋め込むことはできなかった。
(実施例1)
成長基板上に、Tiを約0.1nm/秒の堆積速度で50nm堆積させ、引き続きAlを約0.1nm/秒の堆積速度で50nm堆積させ、熱処理炉で窒素雰囲気700℃、30秒の熱処理により、ストライプパターン形状のTiAl合金を作製したこと以外は、比較例1と同様にして、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、パターン形状を作製し、3−5族窒化物半導体を成長し、エピタキシャル基板を作製した。
得られたエピタキシャル基板の3−5族窒化物半導体の結晶の表面及び断面をSEM観察した。5μm幅のストライプは埋め込まれ、比較例1と比較して横方向成長速度は2.5倍以上となり、基板上のTiAl金属によって、横方向成長が促進された。成長したエピタキシャル結晶層厚は平均して2μmであった。これにより基板上の材料が埋め込まれた3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶からなるエピタキシャル基板ができた。
(実施例2)
成長基板上に、Vを約0.1nm/秒の堆積速度、約500秒で50nm堆積させ、引き続きAlを約0.1nm/秒の堆積速度、約500秒で50nm堆積させ、熱処理炉で窒素雰囲気700℃、30秒の熱処理により、ストライプのパターン形状のVAl合金を作製したこと以外は、比較例1と同様にして、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、パターン形状を作製し、3−5族窒化物半導体を成長し、エピタキシャル基板を作製した。
(実施例3)
成長基板上にNiを約0.1nm/秒の堆積速度、約500秒で50nm堆積させ、引き続きTiを約0.1nm/秒の堆積速度、約500秒で50nm堆積させ、熱処理炉で窒素雰囲気500℃、30秒の熱処理により、NiTi合金のストライプパターン形状を作製したこと以外は、比較例1と同様にして、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、パターン形状を作製し、3−5族窒化物半導体を成長し、エピタキシャル基板を作製した。
実施例2、3で得られた3−5族窒化物半導体の各結晶の表面及び断面をSEM観察した。5μm幅のストライプは埋め込まれ、比較例1と比較して横方向成長速度は2.5倍以上となり、基板上のVAl、或いはNiTi金属によって、横方向成長が促進されていた。これにより基板上の材料が埋め込まれた3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶からなるエピタキシャル基板ができた。
(実施例4)
実施例2と同様、成長基板上に、Vを約0.1nm/秒の堆積速度、約500秒で50nm堆積させ、引き続きAlを約0.1nm/秒の堆積速度、約500秒で50nm堆積させ、熱処理炉で窒素雰囲気700℃、30秒の熱処理により、ストライプのパターン形状のVAl合金を作製した。さらに成長温度820℃、成長時間を半分にしたこと以外は、比較例1と同様にして、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、3−5族窒化物半導体を成長し、エピタキシャル基板を作製した。
得られたエピタキシャル基板の3−5族窒化物半導体の結晶の表面及び断面をSEM観察した。5μm幅のストライプは埋め込まれ、これにより基板上の材料が埋め込まれた3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶からなるエピタキシャル基板ができた。成長したエピタキシャル結晶層厚は、マスクの上で平均して1μmであった。
(実施例5〜12)
基板上に形成する金属のストライプパターンのための金属材料を8種類選んで、それぞれの金属材料による3−5族窒化物半導体を作製した。用意した8つの基板上に、V(実施例5)、Ta(実施例6)、Ti(実施例7)、Zr(実施例8)、Hf(実施例9)、Nb(実施例10)、Pt(実施例11)、Pd(実施例12)をそれぞれ約0.1nm/秒の堆積速度、約1000秒で100nm堆積させ、ストライプパターン形状のV、Ta、Ti、Zr、Hf、Nb、Pt、Pdを作製したこと以外は、比較例1と同様にして、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、ストライプパターン形状の埋め込み部12Aを作製し、3−5族窒化物半導体を成長して、実施例5〜12のエピタキシャル基板を作製した。
実施例5〜12のエピタキシャル基板の化合物半導体エピタキシャル結晶の表面及び断面をSEM観察した。5μm幅のストライプは埋め込まれ、比較例1と比較して横方向成長速度は2.5倍以上となり、基板上のV、Ta、Ti、Zr、Hf、Nb、Pt、或いはPd金属によって、横方向成長が促進されていた。これにより基板上の異種材料が埋め込まれた3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶からなるエピタキシャル基板ができた。
(比較例2、3)
基板上に形成するストライプパターンのための材料として、Ta2 5 (比較例2)、Nb2 5 (比較例3)を選んで3−5族窒化物半導体を次のように作製した。基板上に、Ta2 5 、Nb2 5 それぞれを約0.1nm/秒の堆積速度、約1000秒で100nm堆積させたことにより、Ta2 5 、Nb2 5 それぞれ金属のストライプパターン形状を作製したこと以外は、比較例1と同様にして、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、パターン形状を作製し、3−5族窒化物半導体を成長し、比較例2、3のエピタキシャル基板を得た。
比較例2、3の各3−5族窒化物半導体結晶の表面及び断面のSEM観察を行った。GaN表面と平行な面が消失し、斜めに傾いたファセットが成長し、[1−100]方向からみた断面は三角形のファセットとなり、5μm幅のストライプを埋め込むことはできなかった。Nb2 5 に関しては、SEM断面観察から、一部のストライプ長辺端下部に多結晶状の異常成長が観察された。
(実施例13)
エピタキシャル基板を次のようにして作製した。先ず実施例1と同様にして、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、TiAl合金ストライプのパターン形状を作製し、3−5族窒化物半導体を成長した。さらに、成長炉内の圧力を1/2気圧とし、キャリアガスとして水素を120slm用い、原料としてアンモニア、TMG(バブラー温度は30℃)をそれぞれ80slm、100sccm供給して、成長温度980℃と3−5族窒化物半導体であるGaNの成長条件を変え成長を行い、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、アンドープGaNを成長し、化合物半導体基板を作製した。
(実施例14)
TiAl合金ストライプのパターン形状に代えて、VAl合金ストライプのパターン形状としたことを除いては、実施例13と同様にして、エピタキシャル基板を作製した。
(実施例15)
TiAl合金ストライプのパターン形状に代えて、NiTi合金ストライプのパターン形状としたことを除いては、実施例13と同様にして、エピタキシャル基板を作製した。
実施例13、14、15の各エピタキシャル基板の3−5族窒化物半導体の結晶の表面及び断面をSEM観察した。いずれも平坦な表面を有し、5μm幅のストライプは埋め込まれたことを確認した。触針式の表面粗度測定装置による表面粗さを評価した。平均表面粗さはそれぞれ約3nmであった。X線回折の(0004)回折を評価し、パターン形状を作製しなかった場合と比較して、半値幅が低減した。
(実施例16)
成長基板上に、[1−100]([11−20]軸となす角度90°)方向と[11−20]方向に、スペース部5μm幅、ライン部5μm幅からなるストライプパターン形状のVAl合金を作製したこと以外は、比較例1と同様にして、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、パターン形状を作製し、アンドープGaNを成長し、エピタキシャル基板を作製した。
実施例16におけるストライプパターン形状のVAl合金の作製を具体的に説明すると、成長基板表面上に、フォトリソグラフィ法によるレジスト塗布、レジストベーキング、2回のパターン露光、パターン現像を順次行った後、真空蒸着装置にて、室温(25℃)、約6×10-4Paの真空下に、Vを約0.1nm/秒の堆積速度で50nm堆積させ、引き続きAlを約0.1nm/秒の堆積速度で50nm堆積させ、熱処理炉で窒素雰囲気700℃、30秒の熱処理により、ストライプパターン形状のVAl合金を作製した。
実施例16のエピタキシャル基板の3−5族窒化物半導体の結晶の表面及び断面をSEM観察した。[1−100]方向と[11−20]方向にある5μm幅のストライプは埋め込まれ、比較例1と比較して、基板上のVAl合金によって、横方向成長が促進された。これにより基板上の異種材料が埋め込まれた3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶からなるエピタキシャル基板が作製できた。
(実施例17)
実施例16と同様にして、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、ストライプパターン形状のVAl合金を作製し、3−5族窒化物半導体を成長した。さらに、実施例13と同じ3−5族窒化物半導体を用いて、その成長条件を変え成長を行い、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、アンドープGaNを成長し、エピタキシャル基板を作製した。
実施例17のエピタキシャル基板の3−5族窒化物半導体の結晶の表面及び断面をSEM観察した。平坦な結晶表面を有し、[1−100]方向と[11−20]方向にある5μm幅のストライプは埋め込まれたことを確認した。触針式の表面粗度測定装置による表面粗さの評価により、平均表面粗さは実施例13と同等であった。X線回折の(0004)回折評価により、結晶性を評価した。半値幅もそれと同等であった。
(比較例4)
430μm厚、直径2インチ径のサファイア基板(0001)上に、成長炉内の圧力を1気圧とし、キャリアガスとして水素を160slm、原料としてアンモニア、TMG(バブラー温度は30℃)をそれぞれ60slm、70sccm供給して、成長温度485℃、成長時間100secで、低温バッファ層としてのGaNを、サファイア上に約50nm積層した3−5族窒化物半導体テンプレート基板を作製したこと以外は、比較例1と同様にして、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、SiO2 パターン形状を作製し、3−5族窒化物半導体を成長し、エピタキシャル基板を作製した。
比較例4のエピタキシャル基板の3−5族窒化物半導体の結晶の表面及び断面をSEM観察した。GaN表面と平行な面が消失し、斜めに傾いたファセットが成長し、[1−100]方向からみた断面は三角形のファセットとなり、ストライプ上のGaNは[11−20]方向に両端から1μm程度の埋め込みまでで、5μm幅のストライプを埋め込むことはできなかった。
(実施例18)
実施例13と同様にして、3−5族窒化物半導体テンプレート基板を作製し、該3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、実施例2と同様にして、VAl合金のストライプパターン形状を作製したこと以外は、実施例13と同様にして、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、パターン形状を作製し、3−5族窒化物半導体を成長し、エピタキシャル基板を作製した。
実施例18の3−5族窒化物半導体の結晶の表面及び断面をSEM観察した。5μm幅のストライプは埋め込まれ、比較例1と比較して、基板上のVAl金属によって、横方向成長が促進された。これにより基板上の材料が埋め込まれた3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶からなるエピタキシャル基板ができた。
(実施例19)
実施例18と同様にして、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、VAl合金ストライプのパターン形状を作製し、3−5族窒化物半導体を成長した。さらに、実施例13と同じ3−5族窒化物半導体を用いて、その成長条件を変え成長を行い、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、アンドープGaNを成長し、エピタキシャル基板を作製した。
実施例19の3−5族窒化物半導体の結晶の表面及び断面をSEM観察した。その結晶表面は平坦な表面を有し、5μm幅のストライプは埋め込まれたことを確認した。触針式の表面粗度測定装置による表面粗さの評価により、結晶面の平均表面粗さは実施例13と同等であった。X線回折の(0004)回折評価により、結晶性を評価し、半値幅もそれと同等であった。
(比較例5)
430μm厚、直径2インチ径のサファイア基板(0001)上に、比較例1と同様にしてSiO2 パターン形状を作製した。次に、成長炉内の圧力を1気圧とし、キャリアガスとして水素を160slm、原料としてアンモニア、TMG(バブラー温度は30℃)をそれぞれ60slm、70sccm供給して、成長温度485℃、成長時間100secで、低温バッファ層としてのGaNを、サファイア上に約50nmを成長してから、比較例1と同様にして、3−5族窒化物半導体を成長し、エピタキシャル基板を作製した。
比較例5の3−5族窒化物半導体の結晶の表面及び断面をSEM観察した。GaN表面と平行な面が消失し、斜めに傾いたファセットが成長し、[1−100]方向からみた断面は三角形のファセットとなり、ストライプ上のGaNは[11−20]方向に両端から1μm程度の埋め込みまでで、5μm幅のストライプを埋め込むことはできなかった。またSEM断面観察から、一部のストライプの長辺端下部に多結晶状の異常成長が観察された。
(実施例20)
430μm厚、直径2インチ径のサファイア(0001)基板上に、実施例3と同様にしてストライプパターン形状のVを作製したこと以外は、比較例5と同様にして、サファイア基板上に、パターン形状を作製し、3−5族窒化物半導体を成長し、エピタキシャル基板を作製した。
実施例20の3−5族窒化物半導体の結晶の表面及び断面をSEM観察した。5μm幅のストライプは埋め込まれ、比較例5と比較して横方向成長速度は2.5倍以上となり、基板上のV金属によって、横方向成長が促進された。但し、比較例5と同様、SEM断面観察から、一部のストライプの長辺端下部に多結晶状の異常成長が観察されたが、ストライプは埋め込まれた。これにより基板上の材料が埋め込まれた3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶からなるエピタキシャル基板ができた。
(実施例21)
430μm厚、直径2インチ径のサファイア(0001)基板上に、実施例2と同様にしてストライプパターン形状のVAl合金を作製したこと以外は、比較例5と同様にして、サファイア基板上に、パターン形状を作製し、3−5族窒化物半導体を成長し、エピタキシャル基板を作製した。
実施例21の3−5族窒化物半導体の結晶の表面及び断面をSEM観察した。5μm幅のストライプは埋め込まれ、比較例5と比較して横方向成長速度は2.5倍以上となり、基板上のVAl合金によって、横方向成長が促進された。さらに、比較例5の多結晶状の異常成長は観察されなかった。これにより基板上の材料が埋め込まれた3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶からなるエピタキシャル基板ができた。
(実施例22)
実施例21と同様にして、サファイア基板上に、ストライプパターン形状のVAl合金を作製した。さらに、実施例13と同じ3−5族窒化物半導体を用いて、その成長条件を変え成長を行い、3−5族窒化物半導体テンプレート基板上に、アンドープGaNを成長し、エピタキシャル基板を作製した。
実施例22の3−5族窒化物半導体の結晶の表面及び断面をSEM観察した。その結晶表面は平坦な表面を有し、5μm幅のストライプは埋め込まれたことを確認した。触針式の表面粗度測定装置による表面粗さの評価により、結晶面の平均表面粗さは実施例13と同等であった。X線回折の(0004)回折評価により、結晶性を評価し、半値幅もそれと同等であった。
なお、上記では、3−5族窒化物半導体の例を挙げて、成長条件等を説明したが、GaAs、AlGaAs、InGaAs、InGaAlAs、InGaAlPなどの化合物半導体の場合も同様にして、基板上の該金属によって成長が促進され、化合物半導体基板を製造できる。
本発明による化合物半導体基板の製造方法の一実施形態を説明するための工程説明図。 従来の化合物半導体基板の製造方法を説明するための工程説明図。
符号の説明
11、21 成長基板
12A 埋め込み部
12B、22B 成長領域
13、14 窒化物半導体層
22A SiO2 埋め込み部
23 ファセット構造
24 3−5族窒化物半導体

Claims (12)

  1. 成長基板の上に、該成長基板及び化合物半導体のいずれとも異なる異種材料が埋め込まれた化合物半導体エピタキシャル結晶が設けられて成る化合物半導体基板を製造するための方法であって、
    前記異種材料として、タンタル、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ニオブ、プラチナ、バナジウム、パラジウム、またはそれらのいずれかを含む合金からなる金属材料を選択する工程と、
    前記成長基板の上に前記金属材料からなる埋め込み部を形成する工程と、
    前記埋め込み部が化合物半導体に埋め込まれるように横方向成長をさせつつ化合物半導体を前記成長基板の上にエピタキシャル結晶成長させる工程とを含み、
    前記成長基板の上に化合物半導体結晶を積層するようにしたことを特徴とする化合物半導体基板の製造方法。
  2. 成長基板の上に、該成長基板及び3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体のいずれとも異なる異種材料が埋め込まれた化合物半導体エピタキシャル結晶が設けられて成る化合物半導体基板を製造するための方法であって、
    前記異種材料としてタンタル、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ニオブ、プラチナ、バナジウム、パラジウム、またはそれらのいずれかを含む合金からなる金属材料を選択する工程と、
    前記成長基板の上に前記金属材料からなる埋め込み部を形成する工程と、
    前記埋め込み部が化合物半導体に埋め込まれるように横方向成長をさせつつ3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体をエピタキシャル結晶成長させる工程とを含み、
    前記成長基板の上に3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体エピタキシャル結晶を積層するようにしたことを特徴とする化合物半導体エピタキシャル基板の製造方法。
  3. 前記異種材料として、タンタル、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ニオブ、プラチナ、バナジウム又はパラジウムのいずれかとアルミニウムとの合金である金属材料を選択するようにした請求項1又は2に記載の化合物半導体基板の製造方法。
  4. 前記異種材料が、チタンまたはバナジウムのいずれかとアルミニウムとの合金である金属材料を選択するようにした請求項1又は2に記載の化合物半導体基板の製造方法。
  5. 前記埋め込み部が、前記成長基板に達する開口部を有している請求項1、2、3又は4に記載の化合物半導体基板の製造方法。
  6. 前記埋め込み部の形状が、ストライプパターン形状であり、前記化合物半導体エピタキシャル結晶が六方晶系であり、該ストライプパターン形状のストライプ方向と、六方晶系である前記化合物半導体エピタキシャル結晶の[11−20]軸となす角度Y度が、Y=30X(X=0〜5の整数)である請求項5に記載の化合物半導体基板の製造方法。
  7. 前記化合物半導体エピタキシャル結晶の厚さと前記埋め込み部のストライプパターン形状のストライプ部の幅との比が1以下である請求項6に記載の化合物半導体基板の製造方法。
  8. 前記成長基板が、サファイア、SiC、Si、MgAlO4 、LiTaO3 、GaN、AlN、ZrB2 、CrB2 又はこれらの上に予め式Inx Gay Alz N(但し、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1)で表される3−5族窒化物半導体が積層されてなる3−5族窒化物半導体テンプレートである請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の化合物半導体基板の製造方法。
  9. 前記埋め込み部が電極として機能する部材である請求項1、2、3、4、5、6、7又は8に記載の化合物半導体基板の製造方法。
  10. 成長基板の上に化合物半導体と前記化合物半導体中に埋め込まれてなる埋め込み部とが設けられており、前記埋め込み部は前記成長基板及び前記化合物半導体のいずれとも異なる異種材料からなる化合物半導体基板であって、
    前記異種材料がタンタル、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ニオブ、プラチナ、バナジウム、パラジウム、またはそれらのいずれかを含む合金からなる金属材料であることを特徴とする化合物半導体基板。
  11. 前記化合物半導体が3−5族窒化物半導体を含む化合物半導体である請求項10記載の化合物半導体基板。
  12. 前記異種材料が、チタンまたはバナジウムのいずれかとアルミニウムとの合金からなるからなる金属材料である請求項10又は11に記載の化合物半導体基板。
JP2008118160A 2007-05-08 2008-04-30 化合物半導体基板の製造方法 Pending JP2008303136A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008118160A JP2008303136A (ja) 2007-05-08 2008-04-30 化合物半導体基板の製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007123162 2007-05-08
JP2008118160A JP2008303136A (ja) 2007-05-08 2008-04-30 化合物半導体基板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008303136A true JP2008303136A (ja) 2008-12-18

Family

ID=40232173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008118160A Pending JP2008303136A (ja) 2007-05-08 2008-04-30 化合物半導体基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008303136A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010222188A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Furukawa Co Ltd Iii族窒化物半導体層の製造方法
JP2013033829A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Fujitsu Ltd 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2021075742A (ja) * 2019-11-06 2021-05-20 國家中山科學研究院 窒化アルミニウムセラミック基板の表面改質方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010222188A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Furukawa Co Ltd Iii族窒化物半導体層の製造方法
JP2013033829A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Fujitsu Ltd 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JP2021075742A (ja) * 2019-11-06 2021-05-20 國家中山科學研究院 窒化アルミニウムセラミック基板の表面改質方法
JP7071954B2 (ja) 2019-11-06 2022-05-19 國家中山科學研究院 窒化アルミニウムセラミック基板の表面改質方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5023318B2 (ja) 3−5族窒化物半導体積層基板、3−5族窒化物半導体自立基板の製造方法、及び半導体素子
JP5276852B2 (ja) Iii族窒化物半導体エピタキシャル基板の製造方法
JP4529846B2 (ja) Iii−v族窒化物系半導体基板及びその製造方法
JP4991828B2 (ja) 窒化ガリウム系化合物半導体の作製方法
JP6031733B2 (ja) GaN結晶の製造方法
JPWO2009020235A1 (ja) Iii族窒化物半導体エピタキシャル基板
JP4865047B2 (ja) 結晶成長方法
US9896780B2 (en) Method for pretreatment of base substrate and method for manufacturing layered body using pretreated base substrate
JP4996448B2 (ja) 半導体基板の作成方法
JP2009238772A (ja) エピタキシャル基板及びエピタキシャル基板の製造方法
JP2009208991A (ja) 窒化物半導体基板の製造方法
JP4333426B2 (ja) 化合物半導体の製造方法、及び半導体装置の製造方法
JP2008303136A (ja) 化合物半導体基板の製造方法
JP5015480B2 (ja) 半導体単結晶基板の製造方法
JP2005179173A (ja) アルミニウムを含有した窒化物半導体結晶の成長方法
JP2005203418A (ja) 窒化物系化合物半導体基板及びその製造方法
JP2013040059A (ja) Iii族窒化物半導体結晶の製造方法、及び該製造方法により製造されるiii族窒化物半導体結晶
JP5340984B2 (ja) 窒化物半導体薄膜の成長方法および窒化物半導体規則混晶
JP2002289538A (ja) 半導体素子の製造方法及び半導体素子
JP2005057064A (ja) Iii族窒化物半導体層およびその成長方法
JP4009043B2 (ja) p型III族窒化物半導体の製造方法
JP4507810B2 (ja) 窒化物半導体基板の製造方法及び窒化物半導体基板
JP2001010898A (ja) 結晶基板およびその製造方法
JP3883303B2 (ja) p型III族窒化物半導体の製造方法
JP5313976B2 (ja) 窒化物半導体薄膜およびその成長方法