JP2008303021A - 用紙搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】搬送用紙を搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを帯電させる帯電ローラと、該帯電ローラに電圧を印加する高圧電源と、該高圧電源の高電圧波形を制御する制御手段と、を備える静電搬送方式で搬送用紙の搬送を行う用紙搬送装置であって、前記制御手段は、n番目に搬送する搬送用紙とn+1番目に搬送する搬送用紙とが重なり合った際、対向する位置において帯びる電荷の極性が互いに逆になるように搬送用紙を帯電させることを特徴とする。(但し、nは自然数である。)
【選択図】図11
Description
例えば特許文献1には、ADFが読み取る原稿の汚れを取る目的で、原稿搬送時に静電気を印加したローラを原稿に接触させて帯電による静電気力で汚れを吸着する構成が開示されている。
(1):搬送用紙を搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを帯電させる帯電ローラと、該帯電ローラに電圧を印加する高圧電源と、該高圧電源の高電圧波形を制御する制御手段と、を備える静電搬送方式で搬送用紙の搬送を行う用紙搬送装置であって、前記制御手段は、n番目に搬送する搬送用紙とn+1番目に搬送する搬送用紙とが重なり合った際、対向する位置において帯びる電荷の極性が互いに逆になるように搬送用紙を帯電させることを特徴とする用紙搬送装置。(但し、nは自然数である。)
(2):前記制御手段は、搬送用紙の搬送方向に一定の幅を持って正電荷と負電荷とを順次搬送用紙が帯びるように制御することを特徴とする上記(1)に記載の用紙搬送装置。
(3):前記制御手段は、正電荷又は負電荷のいずれか一方をn番目に搬送する搬送用紙全面に、正電荷又は負電荷の他方をn+1番目に搬送する搬送用紙全面に帯びるように制御することを特徴とする上記(1)に記載の用紙搬送装置である。
(4):搬送用紙を搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを帯電させる帯電ローラと、該帯電ローラに電圧を印加する高圧電源と、該高圧電源の高電圧波形を制御する制御手段と、を備える静電搬送方式で用紙搬送を行う用紙搬送装置であって、前記制御手段は、偶数頁又は奇数頁のいずれか一方において高電圧を印加し、偶数頁又は奇数頁の他方においては電圧を印加しないことを特徴とする用紙搬送装置である。
(5):搬送用紙を搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを帯電させる帯電ローラと、該帯電ローラに電圧を印加する高圧電源と、該高圧電源の高電圧波形を制御する制御手段と、を備える静電搬送方式で用紙搬送を行う用紙搬送装置であって、前記制御手段は、偶数頁又は奇数頁のいずれか一方において高電圧を印加し、偶数頁又は奇数頁の他方においては前記高電圧よりも絶対値の小さい電圧を印加することを特徴とする用紙搬送装置である。
(6):搬送用紙を搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを帯電させる帯電ローラと、該帯電ローラに電圧を印加する高圧電源と、該高圧電源の高電圧波形を制御する制御手段と、を備える静電搬送方式で用紙搬送を行う用紙搬送装置であって、搬送用紙の電荷を検出する電荷検出センサを備え、前記制御手段は、前記電荷検出センサが検出した電荷と逆の極性の電荷を帯びるように制御することを特徴とする用紙搬送装置である。
(7):搬送用紙を搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを帯電させる帯電ローラと、該帯電ローラに電圧を印加する高圧電源と、該高圧電源の高電圧波形を制御する制御手段と、を備える静電搬送方式で用紙搬送を行う用紙搬送装置であって、前記制御手段は、ユーザー要求によって前記搬送ベルトの帯電を選択可能とすることを特徴とする用紙搬送装置である。
(8)上記(1)乃至(7)のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、前記帯電ローラよりも搬送用紙の搬送方向における上流に用紙先端検出センサを有することを特徴とする用紙搬送装置である。
(9):前記用紙先端検出センサは、クラッチ駆動信号若しくはモータ駆動信号から用紙先端位置を検出することを特徴とする上記(8)に記載の用紙搬送装置。
(10):搬送用紙を搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを帯電させる帯電ローラと、該帯電ローラに電圧を印加する高圧電源と、を備える静電搬送方式を用いた用紙搬送装置の用紙搬送方法であって、前記高圧電源の高電圧波形を、n番目に搬送する搬送用紙とn+1番目に搬送する搬送用紙とが重なり合った際、対向する位置において帯びる電荷の極性が互いに逆になるように搬送用紙を帯電させるように制御することを特徴とする用紙搬送方法である。(但し、nは自然数である。)
尚、以下に述べる実施の形態は本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種種の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限りこれらの態様に限られるものではない。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明に係る用紙搬送装置の第1の実施の形態における搬送ベルト及び該搬送ベルト周辺の構成の一部を示す概略図である。
搬送ベルト14の表層は抵抗制御を行っていない純粋な樹脂材で構成された絶縁層であり、その膜厚は40μmである。また裏層には、表層と同材質にカーボンによる抵抗制御を行った中抵抗層(アース層)を配する。帯電ローラ19はこの表層に接触する様に配置され加圧力が軸の両端に各2.5Nかけられる。搬送ローラ12(以下、駆動ローラとも呼ぶ)はアースローラの役目を担っており搬送ベルト14の中抵抗層と接触配置される。
図3は搬送ベルト14上に形成される帯電幅について、搬送ベルト14を上側から見た図であり、図4は搬送ベルト14を下から見た図である。
搬送ベルト14上にはプラスとマイナスの電荷が、所定の幅(帯電幅)で形成される。搬送ベルト14に接触配置されている帯電ローラ19には、高電圧電源によって矩形波高電圧波形が印加される。最終的には図3に記すような、幅を持った帯電が搬送ベルト上に形成される。
搬送ベルト14の回転に伴いエンコーダ読み取りセンサで検出されたエンコーダパルスが出力され、制御部にてパルス数がカウントされる。エンコーダパルスの周波数は搬送ベルトの速度上昇に伴い高周波化し、逆に速度下降に伴い低周波化する。高電圧波形は図8においては一定のエンコーダパルスをカウントすることで正負極性が切り替わる構成となっているが、カウントを無視した制御部からの割り込みによって正負極性が切り替わる構成としても良い。また、エンコーダパルス数をカウントすれば、その間に搬送ベルトが回転した距離も分かる。1パルスで10μm移動する装置構成であれば、100パルスカウントした時点で1mm回転したことがわかる。
上記のように帯電ロータの帯電制御を行うことで正負極性を切り替えて搬送ベルト14を帯電せしめ、用紙に所定の幅を持った帯電幅を形成して搬送することが可能となる。
従来の用紙搬送装置では、用紙の位置と帯電の極性に関連性を持たせた制御を行ってはいないため、偶然に図7に示すような電荷が重なり合う搬送用紙に形成された際には、排紙された搬送用紙が排紙トレー上で、静電的に吸着してしまうことがあった。排紙された複数枚用紙を再びADFにて搬送する場合に、この用紙同士の静電的吸着が原因となって重送やジャムが発生してしまい、問題となっていた。
そこで本発明における用紙搬送装置では、搬送ベルト14を前述の帯電ローラを用いた帯電方法で帯電させ、用紙を吸着させて搬送させる用紙搬送方法を採る。この時、搬送される用紙には、図8に示すように搬送ベルト14の帯電に対応した電荷が形成されるため、重なり合う搬送用紙には静電的な反発力が作用するため、静電的な吸着力が作用せず、重送やジャムの発生を防ぐことが可能となる。
まず、装置が印刷命令を受信すると、操作部にて連続印刷枚数カウンタをリセットする。次に用紙積載部から用紙を搬送し始め、同時に用紙印刷枚数カウンタを1つアップさせる。用紙が搬送ベルトに接触する前に用紙先端が検出される。
搬送ベルトの搬送距離は前述の通り、エンコーダパルスのカウント数に換算することができる。そのため、AとBの搬送ベルト上の距離もエンコーダパルスのカウント数に換算することができる。このカウント数を、帯電開始残パルスカウント数とする。その数は用紙搬送速度と搬送ベルトの回転速度が変化しない限り一定である。したがって、予め帯電開始残パルスカウント数は制御部に記憶しておく。
このようにして、直前に搬送された用紙と、その次に搬送される用紙とは、対向する位置において互いに逆の極性の電荷を帯びるような高電圧が帯電ローラに印加される。
図12は本発明に係る用紙搬送装置の第2の実施の形態における制御方法を示すフローチャートである。
まず、装置が印刷命令を受信すると、操作部にて連続印刷枚数カウンタをリセットする。次に用紙積載部から用紙を搬送し始め、同時に用紙印刷枚数カウンタを1つアップさせる。用紙が搬送ベルトに接触する前に用紙先端が検出される。
また、上記第1の実施の形態と同様の構成を用いて、予め帯電開始残パルスカウント数は制御部に記憶しておく。
図14は本発明に係る用紙搬送装置の第3の実施の形態における制御方法を示すフローチャートである。
まず、装置が印刷命令を受信すると、操作部にて連続印刷枚数カウンタをリセットする。次に用紙積載部から用紙を搬送し始め、同時に用紙印刷枚数カウンタを1つアップさせる。用紙が搬送ベルトに接触する前に用紙先端が検出される。
また、上記第1の実施の形態と同様の構成を用いて、予め帯電開始残パルスカウント数は制御部に記憶しておく。
図16は本発明に係る用紙搬送装置の第4の実施の形態における制御方法を示すフローチャートである。
まず、装置が印刷命令を受信すると、操作部にて連続印刷枚数カウンタをリセットする。次に用紙積載部から用紙を搬送し始め、同時に用紙印刷枚数カウンタを1つアップさせる。用紙が搬送ベルトに接触する前に用紙先端が検出される。
また、上記第1の実施の形態と同様の構成を用いて、予め帯電開始残パルスカウント数は制御部に記憶しておく。
このようにして、直前に搬送された用紙と、その次に搬送される用紙とは、対向する位置において互いに逆の極性の電荷を帯びるような高電圧が帯電ローラに印加される。
また、図18は高圧電源と制御部の関係を示す概略図である。図18のように、高圧電源に2種類トランスを用意し、制御部からの高圧制御信号によって使用するトランスを切り替えるように構成すれば良い。2種類のトランスは、通常の帯電の為の高電圧出力を行うトランス1と、通常の帯電より絶対値の小さい帯電のための高圧出力を行うトランス2の2種類である。
図19は本発明に係る用紙搬送装置の第5の実施の形態における構成を示す概略図である。図19を用いて本実施の形態における用紙搬送装置の内、用紙先端検知手段と、搬送用紙と接する帯電ローラの帯電制御について説明する。
本実施の形態における用紙搬送装置は、帯電ローラ19より用紙搬送方向において上流に光学反射型の位置センサ(用紙先端検知手段;用紙先端検知センサ50)が配置される。該位置センサは、用紙先端を検知して搬送用紙が最初に搬送ベルトに接する部分からが所望の帯電となるように、印加する高電圧の極性を制御する。尚、本実施の形態において用いる用紙先端検知センサ50、及び該用紙先端検知センサ50を用いた帯電制御手段(帯電制御方法)に該当する構成以外は第1の実施の形態と同様とした。
また、用紙先端検知手段である反射型の位置センサ(用紙先端検知センサ50)を用いず、クラッチの駆動信号をトリガとして用紙先端をタイマーによって求めても良い。その場合、クラッチによって給紙をはじめてから何秒後に用紙先端が帯電ベルトに接触するかを操作部に記憶しておく。この位置センサ(用紙先端検知センサ50)を用いない方式はセンサがない分コスト上有利であるが、センサによる確実な検知と比べて精度が落ちるという難点がある。
図20は本発明に係る用紙搬送装置の第6の実施の形態における構成を示す概略図である。
図20は電荷検出センサ51を用いる用紙搬送装置に係る構成を示す。電荷検出センサ51の配置位置は、搬送用紙17の搬送方向において帯電ローラ19より下流であり、搬送用紙17が搬送ベルト14に接触した後に電荷を測定できることが望ましい。この電荷検出センサ51を用いる場合、1枚目の用紙の帯電状況をセンシングして、2枚目以後の用紙の帯電を最適化できるというメリットがある。尚、本実施の形態において用いる電荷検出センサ51、及び該電荷検出センサ51を用いた帯電制御手段(帯電制御方法)に該当する構成以外は第1の実施の形態と同様とした。
図21は、本発明に係る用紙搬送装置の第7の実施の形態における帯電ローラの制御方法を示す図である。
本実施の形態では、ユーザーが印刷設定をPCのプリンタドライバから行う際に、用紙搬送用の帯電モードを選択可能とする。図中の通常帯電は図7に示したような従来どおりの帯電制御方法及び搬送方法である。ADF搬送用のチェックボックスを選択すると、図11又は図17に示したような、ADFでジャムが発生しない帯電を行う帯電制御を行う。ADF搬送最優先のチェックボックスを選択すると図15と図17で示したような、搬送ベルトとの静電的吸着よりも搬送用紙同士の静電的吸着の防止に重点をおいた搬送を行う。このようにユーザーが帯電モードを選択可能とすることにより、用途に応じた搬送が可能となり、利便性が向上する。尚、本実施の形態において用いる帯電制御手段(帯電制御方法)に該当する構成以外は第1の実施の形態と同様とした。
本発明の用紙搬送装置は、上記第1〜7の実施の形態に示す構成以外であっても本発明の効果を奏する構成であれば良く、何らその形態に制限が課されるものではない。
例えば、画像形成装置における用紙搬送に本発明の用紙搬送装置を適用することが可能である。この画像形成装置によれば、用紙搬送において上記第1〜7の実施の形態に示す用紙搬送装置が奏する効果と同等の効果が得られ、当該用紙搬送装置を用いて画像形成を行った後、ADFを用いて画像読み取りを行う際に、重送や原稿詰まりを防止することが可能となる。このとき、画像形成装置は電子写真方式の画像形成装置でも良く、インクジェット方式を用いたインクジェット記録装置であっても良い。
また、本発明の用紙搬送装置を適用したものであるならば画像形成装置に限らず、他にも処理装置等に適用したものであっても良い。
以下、上記において適用例として挙げた本発明の用紙搬送装置を備えたインクジェット記録装置の実施の形態を具体的に示し、その構成及びその効果について詳述する。
図22は、本発明に係る用紙搬送装置を搭載した画像形成装置の一実施の形態における画像形成部の構成を示す概略図である。尚、図22に示す画像形成部における用紙搬送部には、上述した第1〜7の実施の形態のいずれか1に記載の用紙搬送装置が搭載されている。
本実施の形態において、画像形成部は搬送用紙17を給紙する給紙コロと、一枚ずつ分離する分離パッドとを有しており、搬送用紙は用紙積載部5(用紙トレー)に図示の様に積載保持されている。搬送用紙17を搬送する際は、帯電ローラ19によって搬送ベルト14上に電荷が形成され、搬送用紙17は電荷を帯びた搬送ベルト14に対して静電吸着力によって吸着され、張り付いた状態で搬送される。電荷の形成は、高電圧電源からの電圧を帯電ローラ19に印加することにより行う。搬送ベルト14は、搬送ローラ12とテンションローラ13(以下、従動ローラとも呼ぶ)によって保持されており、搬送ローラ12の回転によって図示した用紙搬送方向に搬送される。搬送用紙14は搬送ガイドにガイドされながら搬送ベルト14に接触し、先端コロ15(以下、押えローラとも呼ぶ)にて押さえつけられながら搬送される。両面印刷のために用紙の裏面も印刷を行いたい場合は、印刷終了しても排紙トレー9に紙を排出せず、静電吸着力で吸着したままの状態で搬送ベルト14を図示した用紙搬送方向とは逆に回転させる。逆方向に回転させて搬送用紙を両面印刷用用紙反転ユニットに挿入し、用紙を反転させ、表面と同様に印刷を行う。印刷は記録ヘッド3からインクを吐出することで行い、そのインクはインク供給管より供給する。
本実施の形態ではホストPCから印刷ジョブを受け入れて印刷を実行する場合を説明するが、本発明において印刷ジョブはホストPCからではなく、ADFにて読み取った複写画像でも良いし、FAX装置から受信したFAX画像でも良い。
尚、ここではWindows(登録商標)のOS、例えばwindows XPなどに実装されているGDI(Graphic Device Interface)を用いた例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。
前述した搬送ベルト14や記録ヘッド3等の図22に示す部材は図43中に示すプリンタエンジンに含まれる。ADFにて積載した用紙を一枚ずつ搬送/読み取りを行う。スキャンした画像は、スキャン画像として任意の画像形式で保存してもよく、プリンタエンジン部で印刷しても良い。
ここで、本発明の用紙搬送装置に用いられる静電搬送について図面を用いてさらに詳細に説明する。
本発明では搬送用紙の搬送部に搬送ベルトを用いることができ、当該搬送ベルトに付与する電荷の制御については上記第1〜7の実施の形態のいずれか1を用いるものとする。
また、搬送用紙を搬送ベルトに密着させるために、静電気をベルトに与えて搬送用紙を吸着させるだけでなく、押さえローラで搬送用紙の上から押さえつけたりしても良い。
図31に示すように、画像形成時に改行のために搬送ベルトを駆動する量(改行量)が、帯電ピッチの整数倍でない場合、また、1改行量よりも帯電ピッチが短い場合、搬送ベルトを駆動している最中に高圧出力のプラスとマイナスを切り換え、1改行中に所望の帯電ピッチを帯電しきらずに改行が終了してしまった場合は、その次の改行にて残りの帯電しきれていない残り分を帯電する。このようにして一定幅の帯電ピッチを形成している途中で、改行が停止した場合でも、所望の帯電ピッチを形成する。帯電ピッチを安定して形成することで、用紙の吸着力を安定して得るようにする。
(駆動ローラ径×π)/9600=21.2μm
の関係式から、駆動ローラ12の径は64.5mmとなる。すなわち径が64.5mmの駆動ローラ12を使用し、その回転軸に2400ピッチのスケール33を有するロータリエンコーダ35を設けることにより、制御上1パルス当たり21.2μmの送り量となる。
(駆動ローラ径×π)/9600=10.6μm
の関係式から、駆動ローラ12の径は32.4mmとなり、径が32.4mmの駆動ローラ12を使用し、その回転軸に2400ピッチのスケール33を有するロータリエンコーダ35を設けることにより、制御上1パルス当たり10.6μmの送り量となる。したがって駆動ローラ12の送り量が制御上1パルスずれたとしても、搬送用紙17に形成する画像に影響を与えずにすみ、高精度な画像を安定して形成することができる。
4 キャリッジ
5 用紙積載部(用紙トレー)
9 排紙トレー
12 搬送ローラ
13 テンションローラ
14 搬送ベルト
15 先端コロ
17 搬送用紙
19 帯電ローラ
Claims (10)
- 搬送用紙を搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを帯電させる帯電ローラと、該帯電ローラに電圧を印加する高圧電源と、該高圧電源の高電圧波形を制御する制御手段と、を備える静電搬送方式で搬送用紙の搬送を行う用紙搬送装置であって、
前記制御手段は、n番目に搬送する搬送用紙とn+1番目に搬送する搬送用紙とが重なり合った際、対向する位置において帯びる電荷の極性が互いに逆になるように搬送用紙を帯電させることを特徴とする用紙搬送装置。(但し、nは自然数である。) - 前記制御手段は、搬送用紙の搬送方向に一定の幅を持って正電荷と負電荷とを順次搬送用紙が帯びるように制御することを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
- 前記制御手段は、正電荷又は負電荷のいずれか一方をn番目に搬送する搬送用紙全面に、正電荷又は負電荷の他方をn+1番目に搬送する搬送用紙全面に帯びるように制御することを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
- 搬送用紙を搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを帯電させる帯電ローラと、該帯電ローラに電圧を印加する高圧電源と、該高圧電源の高電圧波形を制御する制御手段と、を備える静電搬送方式で用紙搬送を行う用紙搬送装置であって、
前記制御手段は、偶数頁又は奇数頁のいずれか一方において高電圧を印加し、偶数頁又は奇数頁の他方においては電圧を印加しないことを特徴とする用紙搬送装置。 - 搬送用紙を搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを帯電させる帯電ローラと、該帯電ローラに電圧を印加する高圧電源と、該高圧電源の高電圧波形を制御する制御手段と、を備える静電搬送方式で用紙搬送を行う用紙搬送装置であって、
前記制御手段は、偶数頁又は奇数頁のいずれか一方において高電圧を印加し、偶数頁又は奇数頁の他方においては前記高電圧よりも絶対値の小さい電圧を印加することを特徴とする用紙搬送装置。 - 搬送用紙を搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを帯電させる帯電ローラと、該帯電ローラに電圧を印加する高圧電源と、該高圧電源の高電圧波形を制御する制御手段と、を備える静電搬送方式で用紙搬送を行う用紙搬送装置であって、
搬送用紙の電荷を検出する電荷検出センサを備え、
前記制御手段は、前記電荷検出センサが検出した電荷と逆の極性の電荷を帯びるように制御することを特徴とする用紙搬送装置。 - 搬送用紙を搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを帯電させる帯電ローラと、該帯電ローラに電圧を印加する高圧電源と、該高圧電源の高電圧波形を制御する制御手段と、を備える静電搬送方式で用紙搬送を行う用紙搬送装置であって、
前記制御手段は、ユーザー要求によって前記搬送ベルトの帯電を選択可能とすることを特徴とする用紙搬送装置。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の用紙搬送装置において、
前記帯電ローラよりも搬送用紙の搬送方向における上流に用紙先端検出センサを有することを特徴とする用紙搬送装置。 - 前記用紙先端検出センサは、クラッチ駆動信号若しくはモータ駆動信号から用紙先端位置を検出することを特徴とする請求項8に記載の用紙搬送装置。
- 搬送用紙を搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを帯電させる帯電ローラと、該帯電ローラに電圧を印加する高圧電源と、を備える静電搬送方式を用いた用紙搬送装置の用紙搬送方法であって、
前記高圧電源の高電圧波形を、n番目に搬送する搬送用紙とn+1番目に搬送する搬送用紙とが重なり合った際、対向する位置において帯びる電荷の極性が互いに逆になるように搬送用紙を帯電させるように制御することを特徴とする用紙搬送方法。(但し、nは自然数である。)
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