JP2008302766A - ハブユニット軸受の組立て方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローリング加締めにおいて、潤滑性被膜を用いることなく、加締め部に発生する応力を低くして微小クラックの発生を防止して、耐久性を向上したハブユニット軸受の組立て方法を提供する。
【解決手段】ハブ軸の先端部をローリング加締めによって拡開塑性変形させて加締め部を形成して、内輪要素をハブ軸の嵌合部に固定しているハブユニット軸受において、ローリング加締め後の前記加締め部の表面形状は車両中心側に向けて凸状で、車両中心側に最も寄った頂点と径方向内方にある始点とを結ぶ大略円弧面になっており、該円弧面の80ないし90%が加締め治具と摺接するようにしことを特徴とするハブユニット軸受の組立て方法による。
【選択図】図3D

Description

本発明は、ハブユニット軸受の組立て方法に関する。
従来、車輪用軸受の一例として、図5に示すようなハブユニット軸受Hzが使用されている。このハブユニット軸受Hzは駆動輪に使用されるものである。
ハブユニット軸受Hzは外周に取付け用鍔1fzと内周に内周軌道11z、12zとを有する外輪1zと、内輪2zと、外内輪間に介装されているボール3z、3zと、ボール3z、3zを保持する保持器4z、4zと、外輪1zの両端部に取付けられている密封シール5az、5bzとから構成されている。
内輪2zは、車両外端側にハブフランジ2fzを有し、ハブフランジ2fzから車両中心側に向けて円筒部2mzと、円筒部2mzに内周軌道11zに対向して形成された外周軌道2azと、円筒部2mzに連設してある段部2czを介して形成された小径部2nzと、小径2nzの車両中心側に先端部2nzとを順に有しているハブ軸2ahzと、小径部2nzに嵌合固定され、先端部2nzを径方向外方に拡開塑性変形して加締めを行って加締め部2nzを形成し、段部2czと加締め部2nzとの間で軸方向に固定され、外周面に外周軌道2bzを有している内輪要素2bzと、で構成されている。
内輪2zの外周軌道2azは、ハブ軸2ahzの外周に一体に形成されており、外周軌道2bzは、ハブ軸2ahzとは別体の内輪要素2bzの外周に形成されている。
そして、内周軌道11z、12zと外周軌道2az,2bzとのそれぞれの間にボール3z、3zが介装されている。
ハブユニット軸受Hzは、内輪2zの内周にセレーション2szが切られ、等速ジョイントJzの駆動軸Jszと嵌合し、駆動軸Jszの端部に螺合しているナットJnzと等速ジョイントJhzとの間で固定されている。
また、外輪1zは、車両の一部であるナックル(図示略)の円筒穴に嵌合され、外輪1zの取付け用鍔1fzを介して、取付けボルトによってナックルに固定されている。
前記加締めは、例えば、特開2000−38005号公報に開示されている加締め方法と同様な方法で、加締め治具をハブ軸2ahzの中心線CLに対して角度θだけ傾斜させて、ローリングしながら先端部2nzを塑性変形して加締めてある。
ローリング加締めの場合、加締め治具を先端部2nzに摺接させるために、先端部2nzが加締め治具との間の摩擦で微小な金属凝着が生じ、加締め部2nの表面に微小クラックが発生することがある。このクラックは、加締め変形による応力に加締め治具の摺接による応力が加わり、材料の引張り強度の限界を越えたときに発生する。
軸受の加締め部分には軸力と回転曲げモーメントが作用するためクラックは軸受の分解が発生する原因にもなって、ハブユニット軸受の耐久性が低下する虞もある。
このクラックの発生を解決する提案がある。(例えば、特許文献1を参照)
特開2003−136160号公報
特許文献1は、加締め部分へ潤滑性被膜を形成するものである。確かに、この方法は加締め治具の摺接による応力の軽減効果は期待される。
しかしながら、加締め治具と加締め部の摺接応力は元来高いこと、さらに、加締め部の表面積が大きく引き伸ばされることから潤滑性被膜が加締め工程の終了まで効果を持続できるかどうかが疑問である。
また、さらには、潤滑性被膜が破断して微小クラックが発生してしまった場合、潤滑性被膜はかえって微小クラックを発見しにくいと言う問題もある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、ローリング加締めにおいて、潤滑性被膜を用いることなく、加締め部に発生する応力を低くして微小クラックの発生を防止し、耐久性を向上したハブユニット軸受の組立て方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明は、
内周に第1内周軌道と第2内周軌道とを有する外輪と、
車両外端側にハブフランジを有し、該ハブフランジから車両中心側に向けて延在する円筒部と、該円筒部に車両外端側円筒部と該車両外端側円筒部に設けられた段部を介して形成された小径の車両中心側円筒部と先端部とが車両中心側に向けて順に形成され、前記車両外端側円筒部には一体若しくは別体に設けられた前記第1内周軌道に対向する第1外周軌道が設けられているハブ軸と、前記車両中心側円筒部に嵌合固定され、前記先端部を径方向外方に拡開塑性変形させた加締め部と前記段部との間で軸方向に圧縮固定され、前記第2内周軌道に対向する第2外周軌道を有する内輪要素と、から構成される内輪と、
外輪と内輪との間に介装されている転動体と、
該転動体を保持する保持器と、
前記外輪の両端部に取付けられている密封シールとからなるハブユニット軸受の組立て方法において、
ローリング加締め後の前記加締め部の表面形状は、車両中心側に向けて凸状で、車両中心側に最も寄った頂点と径方向内方にある始点とを結ぶ大略円弧面になっており、該円弧面の前記頂点から前記始点までの円弧長の80ないし90%が加締め治具と摺接するようにしたことを特徴とするハブユニット軸受の組立て方法を提供する。
本発明によれば、ローリング加締めにおいて、潤滑性被膜を用いることなく、加締め部に発生する応力を低くして微小クラックの発生を防止し、耐久性を向上したハブユニット軸受の組立て方法を提供する事が出来る。
以下、本発明に係わる実施形態を図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の説明に当たり、説明の簡略化のため、車両外端側を外端側と、車両中心側を中心側という。
(実施形態1)
図1、図2、図3A、図3B、図3C、図3Dを参照しながら、本発明の実施形態1を説明する。
図1は、本実施形態の対象となるハブユニット軸受を説明する断面図を示し、図2は本発明を用いた組立て方法の全体説明図であり、図3A、図3B、図3C、図3Dは本発明の詳細説明図である。
最初に、図1を参照しながら、本発明の組立て方法の実施により得られたハブユニット軸受Hに関し説明する。なお、ハブユニット軸受Hは駆動輪に使用される。
ハブユニット軸受Hは、第1内周軌道11および第2内周軌道12を有する外輪1と、内輪2と、外輪1の両端部に設けられ、外輪1と内輪2との間を密封する第1密封シール5aおよび第2密封シール5bと、外内輪間に介装された転動体としてのボール3、3と、ボール3、3を保持する保持器4、4とから構成されている。
内輪2は、外端側にハブフランジ2fを有し、ハブフランジ2fから中心側に向けて延在する円筒部2mに、外端側円筒部2mと中心側円筒部2mとが形成されており、外端側円筒部2mには第1外周軌道2aが一体に設けられ、さらに中心側に外端側円筒部2mに連設された段部2cと、段部2cを介して設けられている中心側円筒部2mと、中心側円筒部2mの先端部2nとが順に形成されているハブ軸2ahと、中心側円筒部2mを嵌合部として嵌合され、先端部2nを径方向外方に拡開塑性変形させて加締めて加締め部2nを形成して、段部2cと加締め部2nとの間で軸方向に固定され、外周に第2外周軌道2bを有する内輪要素2bとからなる。
中心側円筒部2mは外端側円筒部2mに比べ、小径である小径部2nとなっている。また、第1外周軌道2aおよび第2外周軌道2bは、それぞれ第1内周軌道11および第2内周軌道12に対向していて、これらの間にはボール3、3が介装されている。
次に、ハブユニット軸受Hを対象にした本実施形態の組立て方法について説明する。
第1に、内輪要素2bを中心側円筒部2mである小径部2nに先端部2nを加締め固定する前のハブユニット軸受Hを、ハブフランジ2fの外端側の車輪取付け面2fを支持型Wで受け、さらに、作業台Wに載せる。
第2に、ハブユニット軸受Hの中心線CLに対して角度θだけ傾斜している加締め治具Tを回転数Nで、ローリングさせながら先端部2nを加締める。ローリング加締めは、先端部2nを円周方向同時に加締めるのではなく、加締め治具Tをローリングさせながら円周方向に加締め荷重Fの作用点Pを移動させながら加締めていく。(図2参照)
図2においては、加締め前の先端部2nを2点破線で示し、加締めが終了して加締め部2nが形成され、内輪要素2bの中心側平面部2b12に当接した加締め部2nから加締め荷重Fが内輪要素2bに作用している状態は実線で示している。
次に、図2、図3A、図3B、図3C、図3Dを参照しながら、本実施形態の組立て方法を詳細に説明するが、本説明では、理解を容易にするために、加締め荷重Fの作用点Pを円周方向に移動させることなく、瞬間的な一断面についての加締めを説明する。
先ず、加締め治具Tを回転数Nでローリングさせながら、先端部2nに加締め治具Tの円弧状をした荷重付加部Tの荷重点Pを摺接させながら(図2おいて破線部で示す先端部2nおよび図3Aを参照)加締め治具Tを軸方向に送っていく(図2においては下方向、図3Aにおいては左方向)。
加締め治具Tの送りを軸方向に進めるに従い、暫時、先端部2nは径方向外方へ拡開していく。荷重点Pは円弧状の荷重付加部Tを径方向外方に移動していく。(図3B参照)
加締め治具Tの送りをさらに進めると、先端部2nの拡開が進み、先端部2nは最終的には内輪要素2bの中心側平面部2b12に密着当接して、その結果、加締め部2nを形成し、この加締め部2nは内輪要素2bに軸方向に加締め荷重Fを作用させて、加締め部2nとハブ軸2ahの段部2cとで内輪要素2bを固定する。(図3C参照)
図3Cの加締め部2nの拡大図である図3Dによりさらに説明を加える。
加締め部2nは車両中心側に向けて凸状の表面形状を有する大略円弧面Qを形成する。この状態では、荷重付加部Tは円弧面Qに大部分で当接している。
円弧面Qは径方向内方の円筒部2nとの交点を始点Pとし、始点Pから径方向外方端の終点Pまでになっている。円弧面Qは、始点Pから終点Pまでの間で、中心側に最も寄った位置に頂点Pを有している。円筒部2nは小径部2nの内周面に相当する。
また、円弧面Qは加締め治具Tとの摺接により、加締め荷重Fを受ける部分の径方向の内方点Pと、径方向の外方点Pとを有し、摺接の境界部となる。
内方点P、外方点Pは円弧面Qの始点Pから終点Pまでの範囲にある。
内方点Pから外方点Pまでは、外観上、加締め治具Tとの摺接により、光輝状態になるので、他の部分とは識別が出来る。
内方点Pから頂点Pまでと、始点Pから頂点Pまでの関係が、不等式
0.94≧{(P〜P)/(P〜P)}≧0.8
が成立するように加締め治具Tの形状、加締め条件など設定する。
その理由について、以下に説明する。
ハブ軸2ahは、中炭素鋼の鋼材を使用しており、鋼材は、圧縮応力下で流動性が増加するが、加締め部2nは、加工中は加締め治具Tにより加締め荷重Fを受けていて圧縮応力と摺接応力が発生している。表面に圧縮応力が加わると、流動性が増加して表面の微小クラックの防止に有効である。
一方、上述のように、加締めが終了した円弧面Qは、始点Pから終点Pまでが加締め治具Tの荷重付加部Tと摺接したわけではなく、加締め治具Tが摺接する部分と摺接しない部分とがあって、そのため、摺接する部分である内方点Pおよび外方点Pで示すような境界部が存在する。
本実施形態では、加締めが終了した段階で、内方点Pから頂点Pまでの長さを、始点Pから頂点Pまでの長さの80(0.80)から94%(0.94)になるように加締め治具Tの荷重付加部Tの形状を設定してあるので、摺接する部分が長く、荷重付加部Tから受ける摺接応力および圧縮応力が小さくて済む。
境界部では、加締め治具Tによる摺接応力と圧縮応力とが付与されている部分と、加締め力による引張り応力のみが付加されている部分とが連続して繋がっている。この境界部は加締め治具Tの円周方向への移動の際の通過により、応力状態が大きく変動し、そのこと自体がクラック発生の原因になる。そのため、境界部を何処にするかが重要である。
好適には、内方点Pから外方点Pまでの範囲を広げて加締めによる摺接応力を受けない部分を少なくして、加締め治具Tと広い範囲で摺接するようにすれば、摺接応力と圧縮応力とを与えることができる。
しかし、加締めの際、小径部2nが径方向に拡径し、内輪要素2bに大きな円周応力を与えるので、加締め部2nの内径寸法のばらつき等により、内輪要素2bの割れや、軌道面2bに高い応力を生じて軸受寿命の低下を招く虞もあるという別の問題もあって、始点Pと内方点Pを一致させることは、実際には、好ましくない。
また、始点Pと内方点Pを一致させると、圧縮応力を受ける部分と受けない部分との境界がエッジ形状になり、そのエッジを起点に微小クラックが入る虞もある。
本実施形態では、上述のように、内方点Pから頂点Pまでの長さを始点Pから頂点Pまでの長さの80から94%に加締め治具Tが摺接するように設定したので、上述の虞は解決できる。
80%を下限として設定すると、境界部を示す内方点Pにおいては加締めによる材料の延びは5%程度であり、破断に至る限界延び量の略30%であるから、微小クラックが発生することはない。
また、ローリング加締めの加締め治具Tの揺動角θは5°程度であり、揺動中に加工物からの加締め治具抜きを可能にするためには、94%に上限の設定が必要になる。
次に、図4を参照しながら本実施形態の変形例を説明する。
本変形例は、実施形態1に説明したハブユニット軸受Hの組立て方法を図4に示すハブユニット軸受Hに適用したものであり、対象となるハブユニット軸受Hが、図1と異なる点は以下のようである。なお、本軸受も駆動輪に使用される。
ハブユニット軸受Hは第1外周軌道2aがハブ軸2ahと別体に設けられていることである。
すなわち、ハブユニット軸受Hは、外端側にハブフランジ2fを有し、ハブフランジ2fから中心側に向けて延在する円筒部2mが形成されており、円筒部2mは外端側円筒部2mと中心側円筒部2mとからなり、円筒部2mに内輪要素2aが嵌合固定されているハブ軸2ahと、内輪要素2aに並設されて中心側円筒部2mに嵌合された内輪要素2bとで内輪2を構成している。外端側円筒部2mは別体に嵌合されている内輪要素2aの外周面に相当する。
内輪要素2aと内輪要素2bとは、各々軸受内方側の端部2a、2bとで突き合わせられている。本変形例においては、内輪要素2aの端部2aが、実施形態1における外端側円筒部2mの段部2cに対応する部位であり、内輪要素2bを加締め部2nとの間で固定している。また、中心側円筒部2mは実施形態1における小径部2nに相当している。
さらに、ハブフランジ2fの中心側内方端部2fと先端部2nの加締め部2nとの間で内輪要素2aと内輪要素2bとを軸方向に加締め荷重Fに等しい軸力Fによって固定している。他の点については、図1と同じであり、同じ符号、同じ部位に付いて説明は省略する。
以上、実施形態1および変形例を説明したが、本発明により、ローリング加締めにおいて、潤滑性被膜を用いることなく、加締め部に発生する応力を低くして微小クラックの発生を防止し、耐久性を向上したハブユニット軸受の組立て方法を得ることが出来る。
なお、以上の説明では、転動体をボールとしたが、ボールに限らず、円錐ころ、円筒ころでも実施するものである。
また、本発明は、上記説明した、実施形態1および各変形例に限らず、本発明の思想の範囲にて実施するものである。
本発明に対象とするハブユニット軸受の断面図である。 本発明の実施形態1の説明図である。 実施形態1の説明図である。 実施形態1の説明図である。 実施形態1の説明図である。 実施形態1の説明図である。 本発明を他のハブユニット軸受に適用した例を示す。 ハブユニット軸受の従来の使用例を示す。
符号の説明
、H:ハブユニット軸受
1:外輪
11、12:内周軌道
2:内輪
2a、2b:内輪要素
2a、2b:外周軌道
2ah:ハブ軸
2c:段部
2f:ハブフランジ
2m:円筒部
2m:外端側円筒部
2m:中心側円筒部
2n:小径部
2n:先端部
2n:加締め部
3:ボール
4:保持器
5a:第1密封シール
5b:第2密封シール
:加締め治具
:荷重付加部
:円弧面の始点
:円弧面の終点
:内方点
:外方点
:頂点
:支持型
:作業台
P:荷重点

Claims (1)

  1. 内周に第1内周軌道と第2内周軌道とを有する外輪と、
    車両外端側にハブフランジを有し、該ハブフランジから車両中心側に向けて延在する円筒部と、該円筒部に車両外端側円筒部と該車両外端側円筒部に設けられた段部を介して形成された小径の車両中心側円筒部と先端部とが車両中心側に向けて順に形成され、前記車両外端側円筒部には一体若しくは別体に設けられた前記第1内周軌道に対向する第1外周軌道が設けられているハブ軸と、前記車両中心側円筒部に嵌合固定され、前記先端部を径方向外方に拡開塑性変形させた加締め部と前記段部との間で軸方向に圧縮固定され、前記第2内周軌道に対向する第2外周軌道を有する内輪要素と、から構成される内輪と、
    外輪と内輪との間に介装されている転動体と、
    該転動体を保持する保持器と、
    前記外輪の両端部に取付けられている密封シールとからなるハブユニット軸受の組立て方法において、
    ローリング加締め後の前記加締め部の表面形状は、車両中心側に向けて凸状で、車両中心側に最も寄った頂点と径方向内方にある始点とを結ぶ大略円弧面になっており、該円弧面の前記頂点から前記始点までの円弧長の80ないし90%が加締め治具と摺接するようにしたことを特徴とするハブユニット軸受の組立て方法。
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