JP2008240963A - ハブユニット軸受の組立て方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】内輪要素をハブ軸に嵌合固定し、ハブ軸先端部を径方向に拡開して、加締め部を形成し、加締めによって嵌合部に生じる軸力を適切に、しかも安定して設定できるハブユニット軸受の組立て方法を提供する事。
【解決手段】ハブ軸の先端部を拡開塑性変形させて加締め部を形成して、内輪要素をハブ軸の嵌合部に固定しているハブユニット軸受において、嵌合部の軸力と平面高さの変位量の関係を準備工程で、較正図として作成し、加締め工程中、ローリング加締めをしながら、加締め荷重の移動に追従して、平面高さの変位量をモニター測定し、変位量を較正図と対比しながら軸力を確認して、加締め終了を指示するハブユニット軸受の組立て方法による。
【選択図】図4

Description

本発明は、ハブユニット軸受の組立て方法に関する。
従来、車輪用軸受の一例として、図10に示すようなハブユニット軸受Hzが使用されている。ハブユニット軸受Hzは、外周に取付け用鍔1fzと内周に内周軌道11z、12zとを有する外輪1zと、車両外端側にハブフランジ2fzを有し、ハブフランジ2fzから車両中心側に向けて円筒部2mzと、円筒部2mzに内周軌道11zに対向する外周軌道2azと、円筒部2mzに連設してある段部2czを介して形成された小径部2nzと、小径2nzの車両中心側に先端部2nzとを順に有しているハブ軸2ahzと、小径部2nzに嵌合固定され、先端部2nzを径方向外方に加締めて加締め部2nzを形成して、段部2czと加締め部2nzとの間で軸方向に固定され、外周面に第2外周軌道2bzを有している内輪要素2bzと、で構成された内輪2zと、外内輪間に介装されているボール3z、3zと、ボール3z、3zを保持する保持器4z、4zと、外輪1zの両端部に取付けられている密封シール5az、5bzとから構成されている。
内輪2zの外周軌道2azは、ハブ軸2ahzの外周に一体に形成されており、外周軌道2bzは、ハブフランジ2fzとは別体の内輪要素2bzの外周に形成されている。
内輪要素2bzは、小径部2nzの車両中心側の先端部2nzで先端部2nzを拡開塑性変形させて加締めを行い、加締め部2nzと段部2czとの間で固定されている。
この加締めは、例えば、特開2000−38005号公報に開示されている加締め方法と同様に、加締め治具をハブ軸2ahzの中心線CLに対して角度θだけ傾斜させて、ローリングしながら先端部2nzを塑性変形して加締めてある。
そして、内輪2zは、内周にセレーション2szが切られ、等速ジョイントJhzの駆動軸Jszと嵌合し、駆動軸Jszの端部に螺合しているナットJnzと等速ジョイントJhzとの間で固定されている。
また、外輪1zは、車両の一部であるナックル(図示略)の円筒穴に嵌合され、外輪1zの取付け用鍔1fzを介して、取付けボルトによってナックルに固定されている。
内輪要素2bzをハブ軸2ahzの小径部2nzに嵌合固定し、加締め部2nzと段部2czとで軸方向に固定することは、ハブ軸2ahzの内輪要素2bzとの嵌合部である小径部2nzに、適切な軸力を与えることになり、ハブ軸2ahzがモーメント荷重を受けたときの破壊を防止するために必要な、小径部2nzに軸方向の引っ張り残留応力(以後、軸力と言う)が存在していることになる。
しかし、完成したハブユニット軸受Hzの小径部2nzに作用する軸力を直接測定することは難しい。実際には、ハブ軸2ahz単体に、ひずみゲージを貼った内輪要素2bzを嵌合して先端部2nzの加締めを行い、軸力の反力と等しい内輪要素2bzの圧縮力を測定して、適正な軸力が得られる加締め条件を求めて、加締め条件をコントロールして、間接的に軸力の保証をしていた。
また、加締め工程は、材料の硬さや組織の不均一さの影響を受けるので、軸力と相関のある予圧加重の変位量を確認することにより保証をしていた。内輪要素2bzには軸力の反力として圧縮力がかかり、その大きさに比例して軸方向に弾性変形している。この弾性変形量を測定すれば軸力の測定をしたことになる。
これに関しての提案がある。(例えば、特許文献1を参照。)
特開2001−50832号公報
しかしながら、特許文献1は、準備工程として、加締め前のハブユニット軸受に軸力を負荷することにより、軸力と内輪要素の平面位置の変位量との相関を求めている。
加締め荷重の作用点が円周方向に移動しつつ、軸方向と径方向との両方に変形が進行する特許文献1の方法にあっては加締め荷重の作用点が、ハブ軸の中心から偏っているため加締め荷重の軸方向成分はモーメント荷重として作用し、加締め部の拡開の反力として径方向の変形応力成分も発生しているので、これらを考慮していない相関を、特許文献1に記載の加締め方法に適用するのは不適切であり、正確な軸力の保証が出来ないという問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、内輪要素をハブ軸に嵌合固定し、ハブ軸の先端部を径方向に拡開して、加締め部を形成し、加締めによってハブ軸と内輪要素との嵌合部に生じる軸力を適切に、しかも安定して設定できるハブユニット軸受の組立て方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明は、
内周に第1内周軌道と第2内周軌道とを有する外輪と、
車両外端側にハブフランジを有し、該ハブフランジから車両中心側に向けて延在する円筒部と、該円筒部に車両外端側円筒部と該車両外端側円筒部に設けられた段部を介して形成された小径の車両中心側円筒部と先端部とが車両中心側に向けて順に形成され、前記車両外端側円筒部には一体若しくは別体に設けられた前記第1内周軌道に対向する第1外周軌道が設けられているハブ軸と、前記車両中心側円筒部に嵌合固定され、前記先端部を径方向外方に拡開塑性変形させた加締め部と前記段部との間で軸方向に圧縮固定され、前記第2内周軌道に対向する第2外周軌道を有する内輪要素と、から構成される内輪と、
外輪と内輪との間に介装されている転動体と、
該転動体を保持する保持器と、
前記外輪の両端部に取付けられている密封シールとからなるハブユニット軸受の組立て方法において、
歪ゲージを貼った前記内輪要素もしくは前記内輪要素と同一の仕様に作成されたロードセルを測定治具とし、該測定治具を前記車両中心側円筒部に嵌合して、所定の基準面から前記測定治具の車両中心側平面部までの距離寸法を平面高さとして測定した後、前記先端部を加締めて、前記車両中心側円筒部に生じる軸力と前記平面高さの変位量との相関をとって較正図を作成する準備工程と、
前記内輪要素を前記車両中心側円筒部に嵌合し、前記先端部を加締め前の状態で、
ハブフランジの車両外端側の面またはハブ軸パイロット先端部を基準面として、該基準面から前記内輪要素の車両中心側平面部までの距離寸法を平面高さとして測定する工程と、
前記先端部を円周方向に沿って加締め荷重を移動しながら付与するローリング加締め工程と、
加締め中に、前記先端部に作用する加締め荷重の円周方向位相と同位相の平面高さを各位相ごとに加締め荷重の移動に追従して測定するモニター工程と、
前記較正図を用いて、前記モニター工程で測定された各位相ごとの平面高さを平面高さに補正する工程と、
平面高さの変位量が規定値に到達したときに加締め終了を指示する工程と、
からなるハブユニット軸受の組立て方法を提供する。
また、本発明は、
内周に第1内周軌道と第2内周軌道とを有する外輪と、
車両外端側にハブフランジを有し、該ハブフランジから車両中心側に向けて延在する円筒部と、該円筒部には車両外端側円筒部と該車両外端側円筒部に設けられた段部を介して形成された小径の車両中心側円筒部と先端部とが車両中心側に向けて順に形成され、車両外端側円筒部には一体若しくは別体に設けられた前記第1内周軌道に対向する第1外周軌道が設けられているハブ軸と、前記車両中心側円筒部に嵌合固定され、前記先端部を径方向外方に拡開塑性変形させた加締め部と前記段部との間で軸方向に圧縮固定され、前記第2内周軌道に対向する第2外周軌道を有する内輪要素と、からなる内輪と、
外内輪間に介装されている転動体と、
該転動体を保持する保持器と、
前記外輪の両端部に取付けられている密封シールとからなるハブユニット軸受の組立て方法において、
歪ゲージを貼った前記内輪要素もしくは前記内輪要素と同一の仕様に作成されたロードセルを測定治具とし、該測定治具を前記車両中心側円筒部に嵌合して、所定の基準面から前記測定治具の車両中心側平面部までの距離寸法を平面高さとして測定した後、前記先端部を加締めて、前記車両中心側円筒部に生じる軸力と前記平面高さの変位量との相関をとって較正図を作成する準備工程と、
前記内輪要素を前記車両中心側円筒部に嵌合し、前記先端部を加締め前の状態で、
ハブフランジの車両外端側の面またはハブ軸パイロット先端部を基準面として、該基準面から前記内輪要素の車両中心側平面部までの距離寸法を平面高さとして測定する工程と、
前記先端部を円周方向に沿って加締め荷重を移動しながら付与するローリング加締め工程と、
加締め中に、前記先端部に作用する加締め荷重の円周方向位相と同位相の平面高さを各位相ごとに加締め荷重の移動に追従して測定するモニター工程と、
前記較正図を用いて、前記モニター工程で測定された各位相ごとの平面高さを平面高さに補正する工程と、
加締め中に、加締めの中断をして、加締め荷重を解放し、加締め前と同じ基準面からの前記平面高さの変位量を測定する工程と、
前記平面高さの変位量から、残りの加締め条件を調整する工程と、
残りの加締めを実行して、平面高さの変位量が規定値に到達したら加締め終了を指示する工程と、
からなるハブユニット軸受の組立て方法を提供する。
本発明によれば、内輪要素をハブ軸に嵌合固定し、ハブ軸の先端部を径方向に拡開して、加締め部を形成し、加締めによってハブ軸と内輪要素との嵌合部に生じる軸力を適切に、しかも安定して設定できるハブユニット軸受の組立て方法を提供する事が出来る。
以下、本発明に係わる実施形態を図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の説明に当たり、説明の簡略化のため、車両外端側を外端側と、車両中心側を中心側という。
(実施形態1)
図1から図6、特に、図2から図6を参照しながら、本発明の実施形態1を説明する。
図1は、本実施形態の対象となるハブユニット軸受を説明する断面図を示し、図2から図6は組立て方法の説明図である。
最初に、図1を参照しながら、本発明の組立て方法を実施するハブユニット軸受Hに関し説明する。
ハブユニット軸受Hは、第1内周軌道11および第2内周軌道12を有する外輪1と、外端側にハブフランジ2fを有し、ハブフランジ2fから中心側に向けて延在する円筒部2mを有し、円筒部2mが外端側円筒部2mと中心側円筒部2mから構成され、外端側円筒部2mに一体に設けられている外周軌道2aと、外端側円筒部2mに連設された段部2cと、段部2cを介して設けられている小径の中心側円筒部2mと、中心側円筒部2mの先端部2nと、が順に形成されているハブ軸2ahと、中心側円筒部2mを嵌合部として嵌合固定され、先端部2nを径方向外方に拡開塑性変形させて加締めて加締め部2nを形成し、段部2cと加締め部2nとの間で軸方向に弾性的に圧縮固定されている内輪要素2bとからなる内輪2と、外輪1の両端部に設けられ、外輪1と内輪2との間を密封する第1密封シール5aおよび第2密封シール5bと、外内輪間に介装された転動体としてのボール3、3と、ボール3、3を保持する保持器4、4とから構成されている。
なお、中心側円筒部2mは外端側円筒部2mに比べ、小径である小径部2nとなっている。
次に、本実施形態の組立て方法について図2から図6を参照しながら説明する。
本実施形態の組立て方法は準備工程と実工程とからなっている。
まず、準備工程について説明する。
第1に、ハブユニット軸受Hを中心側円筒部2mである小径部2nの先端部2n(図2における2点破線の部分)を未加締め状態で、ハブフランジ2fの外端側の車輪取付け面2fにより支持型Wで受け、内輪要素2bと材料、硬さ、形状など同一仕様で作成されているロードセル2wを、ハブ軸2ahの小径部2nに嵌合し、車輪取付け面2f(測定基準面)から、ロードセル2wの中心側平面部2w13までの距離寸法を平面高さLの基準寸法として実測する。
第2に、加締め荷重Fを付与して、ハブ軸2ahの先端部2nを加締めて、平面高さLの変位量δを変位量測定器Vを中心側平面2w13に当てて実測し、ロードセル2wから読むことのできる加締め荷重Fと平面高さLの変位量δとの関係を、較正図(図3参照)として作成しておく。なお、図2において、中心側平面部2w13の変位量δを点線で示している。以下の説明図においても同様である。
較正図は、横軸に加締め荷重Fを、縦軸に平面高さの変位量δをとってある。
この加締め荷重Fは後述する軸力である。
なお、ここに記述した準備工程では、ロードセル2wを用いて加締め荷重Fと変位量δの関係を確認しているが、歪ゲージを貼った内輪要素2bを使用しても実施するものである。
次に、実工程について説明する。(図4ないし図6を参照)
第1に、内輪要素2bを小径部2nに先端部2nを加締めて固定する前のハブユニット軸受Hを、ハブフランジ2fの外端側の車輪取付け面2fを支持型Wで受け、支持型Wの下方を荷重計Wで受け、さらに、作業台Wに載せる。
第2に、車輪取付け面2fを測定基準面として、車輪取付け面2fから内輪要素2bの中心側平面2b13までの距離寸法を平面高さLとして、変位量測定器Vを中心側平面2b13にあてて実測する。
第3に、ハブユニット軸受Hの中心線CLに対して角度θだけ傾斜している加締め治具Tを回転数Nでローリングさせながら先端部2nを加締める(図4ならびに図4の要部を拡大した図5を参照)。ローリング加締めは、先端部2nを同時に加締めるのではなく、加締め治具Tをローリングさせながら円周方向に加締め荷重Fの作用点Pを移動させながら加締めていく。加締めが進行するにしたがって、作用点Pは加締め治具Tの径方向外方へ移動していく。
加締め荷重Fの作用点Pはハブ軸2ahの中心線CLから径方向に偏っているので、加締め荷重Fの軸方向成分は、内輪要素2bにモーメント荷重M(加締め荷重FX中心線CLから作用点Pまでの半径寸法r)として作用し、また、内輪要素2bを拡径する力の径方向反力として径方向の変形に伴う応力も発生してくる。
第4に、ローリング加締めにおいては、加締め荷重Fの作用点Pが円周方向に順次移動していくので、内輪要素2bの平面高さLの変位量δも加締め荷重Fの作用点Pの移動に伴って、変化するために、モーメント荷重Mや径方向反力の影響を含んでいる変位量δをモニター測定している必要がある。加締め荷重Fの移動に追従してモニター測定した結果、モニターされている平面高さLの変位量δを較正図と対比しながら、継続的に補正して、平面高さLの変位量δとする。
上述のように、内輪要素2bにモーメント荷重Mや径方向反力を考慮した補正ができるので、変位量δが正確に確認できる。
また、加締め治具Tの位相をもモニターし、予め決めてある位相の変位量だけを測定することができるが、その場合は、さらに軸力の設定は正確になる。
第5に、平面高さLの変位量δが規定値に到達した時に、加締めが終了したものと見なして、加締めを終了する。内輪要素2bは加締め部2nと段部2cとの間で、弾性的に圧縮固定された状態になっている。
本実施形態によると、加締め荷重の作用点が円周方向に順次移動するのに伴い、平面高さの変位量を移動に追従しながらモニター測定して、変位量を継続的に補正しているので、嵌合部に生じる軸力を適切に、安定して設定できる。
以上、本実施形態の工程を説明したが、準備工程は、個々のハブユニット軸受に対して実施する必要はなく、寸法、形状、材質、硬度、などの仕様が同一の軸受については始めに行えばよい。使用が異なる軸受に関しては、組立て工程の始めに行う必要がある。
また、上記の準備工程の説明では、加締め荷重と平面高さの変位量を確認するのにロードセルを使用したが、歪ゲージを貼った内輪要素を使用して、図3に示す較正図を作成することもできる。
次に、図7を参照しながら本実施形態の変形例を説明する。
本変形例は実施形態1に説明したハブユニット軸受Hの組立て方法を図7に示すハブユニット軸受Hに適用したものであり、ハブユニット軸受Hが、図1と異なる点は以下のようである。
ハブユニット軸受Hは第1外周軌道2aがハブ軸2ahに別体に形成されていることである。
すなわち、ハブユニット軸受Hは、外端側にハブフランジ2fを有し、ハブフランジ2fから中心側に向けて延在する円筒部2mが形成されており、円筒部2mは外端側円筒部2mと中心側円筒部2mとからなり、円筒部2mに内輪要素2aが嵌合固定されて外端側円筒部2mを形成したハブ軸2ahと、内輪要素2aに並設されて中心側円筒部2mに嵌合された内輪要素2bとで内輪2を構成している。外端側円筒部2mは別体に嵌合されている内輪要素2aの第1外周軌道2aを含む構成である。
内輪要素2aと内輪要素2bとは、各々軸受内方側の端部2a、2bとで突き合わせられている。本変形例においては、内輪要素2aの端部2aが、実施形態1における外端側円筒部2mの段部2cに対応する部位であり、内輪要素2bを加締め部2nとの間で弾性的に圧縮固定している。また、中心側円筒部2mは小径部2nに対応している。
さらに、ハブフランジ2fの中心側内方端部2fと先端部2nの加締め部2nとの間で内輪要素2aと内輪要素2bとを軸方向に軸力Fによって弾性的に圧縮固定した構成になっている。
他の点については、図1と同じであり、同じ符号、同じ部位に付いて説明は省略する。
次に、本発明の実施形態2について説明する。
(実施形態2)
図8、図9を参照しながら、本実施形態を説明する。
図8、図9は図4、図6に相当するが、図4、図6と異なる点は、図4において説明しているハブユニット軸受の支持方法と、図6において説明しているブロック図における工程である。
以下に説明する。
ハブユニット軸受Hをハブフランジ2fの車輪取付け面2fより外端側に伸びているパイロット部2fの外周面2fをガイド面とし、パイロット部2fの先端部2fを加締め荷重Fを受ける支持型Wに当てる。本実施形態においては、パイロット部2fの先端部2fから内輪要素2bの中心側平面2b13までの距離寸法が平面高さLの基準寸法となる。
加締め工程中に、加締め荷重Fの作用点Pの位相と同位相における平面高さLの変位量δをモニター測定し、較正図との対比によって、平面高さLの変位量δを補正して、平面高さLを求めるが、図9においては、加締め中の所定の時期に、加締めを中断して、加締め荷重Fを開放して、その時の平面高さLを測定して、変位量δを確認し、残りの加締め条件を調整して、調整した加締め条件にて加締めを継続する。
この方法は、ラインタクトに比べて、加締め工程のサイクルタイムに余裕がある場合に有効である。
他の点においては実施形態1と同じであるから説明を省略する。
以上、実施形態1と重複する部位、符号については説明を省略してある。
また、実施形態1および変形例ならびに実施形態2を説明したが、本発明を、これら、実施形態、変形例に限定することなく、本発明の思想の範囲内で実施するものである。
さらに、また、転動体としてボールを使用しているが、ボールに限らず、円すいころ、円筒ころでも実施するものである。
本発明を実施するハブユニット軸受の断面図を示す。 本発明の準備工程の説明図である。 較正図の説明図である。 本発明の実施形態1の説明図である。 本発明の実施形態1の説明図である。 本発明の実施形態1を説明するブロック図である。 実施形態の変形例の断面図である。 本発明の実施形態2の説明図である。 本発明の実施形態2を説明するブロック図である。 従来、使用されているハブユニット軸受の説明図である。
符号の説明
、H:ハブユニット軸受
1:外輪
11、12:内周軌道
1f:取付け用鍔
2:内輪
2a、2b:内輪要素
2a、2b:外周軌道
2ah:ハブ軸
2c:段部
2f:ハブフランジ
2m:円筒部
2m:外端側円筒部
2m:中心側円筒部
2n:小径部
2n:先端部
2n:加締め部
2w:ロードセル
3:ボール
4:保持器
5a:第1密封シール
5b:第2密封シール
V:変位量測定器
:支持型
:荷重計
:作業台

Claims (2)

  1. 内周に第1内周軌道と第2内周軌道とを有する外輪と、
    車両外端側にハブフランジを有し、該ハブフランジから車両中心側に向けて延在する円筒部と、該円筒部に車両外端側円筒部と該車両外端側円筒部に設けられた段部を介して形成された小径の車両中心側円筒部と先端部とが車両中心側に向けて順に形成され、前記車両外端側円筒部には一体若しくは別体に設けられた前記第1内周軌道に対向する第1外周軌道が設けられているハブ軸と、前記車両中心側円筒部に嵌合固定され、前記先端部を径方向外方に拡開塑性変形させた加締め部と前記段部との間で軸方向に圧縮固定され、前記第2内周軌道に対向する第2外周軌道を有する内輪要素と、から構成される内輪と、
    外輪と内輪との間に介装されている転動体と、
    該転動体を保持する保持器と、
    前記外輪の両端部に取付けられている密封シールとからなるハブユニット軸受の組立て方法において、
    歪ゲージを貼った前記内輪要素もしくは前記内輪要素と同一の仕様に作成されたロードセルを測定治具とし、該測定治具を前記車両中心側円筒部に嵌合して、所定の基準面から前記測定治具の車両中心側平面部までの距離寸法を平面高さとして測定した後、前記先端部を加締めて、前記車両中心側円筒部に生じる軸力と前記平面高さの変位量との相関をとって較正図を作成する準備工程と、
    前記内輪要素を前記車両中心側円筒部に嵌合し、前記先端部を加締め前の状態で、
    ハブフランジの車両外端側の面またはハブ軸パイロット先端部を基準面として、該基準面から前記内輪要素の車両中心側平面部までの距離寸法を平面高さとして測定する工程と、
    前記先端部を円周方向に沿って加締め荷重を移動しながら付与するローリング加締め工程と、
    加締め中に、前記先端部に作用する加締め荷重の円周方向位相と同位相の平面高さを各位相ごとに加締め荷重の移動に追従して測定するモニター工程と、
    前記較正図を用いて、前記モニター工程で測定された各位相ごとの平面高さを平面高さに補正する工程と、
    平面高さの変位量が規定値に到達したときに加締め終了を指示する工程と、
    からなるハブユニット軸受の組立て方法。
  2. 内周に第1内周軌道と第2内周軌道とを有する外輪と、
    車両外端側にハブフランジを有し、該ハブフランジから車両中心側に向けて延在する円筒部と、該円筒部には車両外端側円筒部と該車両外端側円筒部に設けられた段部を介して形成された小径の車両中心側円筒部と先端部とが車両中心側に向けて順に形成され、車両外端側円筒部には一体若しくは別体に設けられた前記第1内周軌道に対向する第1外周軌道が設けられているハブ軸と、前記車両中心側円筒部に嵌合固定され、前記先端部を径方向外方に拡開塑性変形させた加締め部と前記段部との間で軸方向に圧縮固定され、前記第2内周軌道に対向する第2外周軌道を有する内輪要素と、からなる内輪と、
    外内輪間に介装されている転動体と、
    該転動体を保持する保持器と、
    前記外輪の両端部に取付けられている密封シールとからなるハブユニット軸受の組立て方法において、
    歪ゲージを貼った前記内輪要素もしくは前記内輪要素と同一の仕様に作成されたロードセルを測定治具とし、該測定治具を前記車両中心側円筒部に嵌合して、所定の基準面から前記測定治具の車両中心側平面部までの距離寸法を平面高さとして測定した後、前記先端部を加締めて、前記車両中心側円筒部に生じる軸力と前記平面高さの変位量との相関をとって較正図を作成する準備工程と、
    前記内輪要素を前記車両中心側円筒部に嵌合し、前記先端部を加締め前の状態で、
    ハブフランジの車両外端側の面またはハブ軸パイロット先端部を基準面として、該基準面から前記内輪要素の車両中心側平面部までの距離寸法を平面高さとして測定する工程と、
    前記先端部を円周方向に沿って加締め荷重を移動しながら付与するローリング加締め工程と、
    加締め中に、前記先端部に作用する加締め荷重の円周方向位相と同位相の平面高さを各位相ごとに加締め荷重の移動に追従して測定するモニター工程と、
    前記較正図を用いて、前記モニター工程で測定された各位相ごとの平面高さを平面高さに補正する工程と、
    加締め中に、加締めの中断をして、加締め荷重を解放し、加締め前と同じ基準面からの前記平面高さの変位量を測定する工程と、
    前記平面高さの変位量から、残りの加締め条件を調整する工程と、
    残りの加締めを実行して、平面高さの変位量が規定値に到達したら加締め終了を指示する工程と、
    からなるハブユニット軸受の組立て方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014168223A1 (ja) * 2013-04-11 2014-10-16 Ntn株式会社 車輪用軸受装置の軸受すきま管理方法
US20200406338A1 (en) * 2018-02-13 2020-12-31 Nsk Ltd. Dynamic load measurement method for rotary forging device, dynamic load measuring device, method for calibrating rotary forging device, method for manufacturing hub unit bearing, and method for manufacturing vehicle

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