JP2008302648A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成方法(出力モード)の種類を考慮してどのような頻度でキャリブレーションを実施するかを算出する。
【解決手段】複数の出力モードに対応させて出力モード毎の利用頻度をカウントするカウント手段と、前記カウント手段の結果と補正係数を用いて、前記出力モードごとの優先順位を算出する演算手段と、前記演算手段から出力された前記優先順位に従って、出力モード毎に順番にキャリブレーションを実行する実行手段とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置およびキャリブレーション方法に関する。
詳しくは、画像形成における複数のキャリブレーションを実行することが可能な画像形成装置におけるキャリブレーションの実行に関するものである。
従来、画像形成装置として、プリンタや複写機が代表的なものとして知られている。例えば、フルカラー画像を形成する複写機では、複数の出力色成分C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)およびK(ブラック)について面順次に画像を形成する。そして、その画像形成には、レーザビームを用いた電子写真方式が多く採用される。この方式では、画像信号に応じてパルス幅変調した信号によってレーザビームの発光を制御することにより、形成するドットのサイズを変化させて中間調表現を可能としている。
このような画像形成装置では、画像形成動作を連続したり、画像形成装置の設置環境が変化することで、感光ドラムにおける潜像形成特性やトナーによる現像の特性等、装置の各要素の特性が変化する。結果として形成される画像の品位が低下したり、同じ画像が複数出力される場合に出力する時間によって品位が異なったりすることがある。また、このような特性の変化は上記各要素の経年変化としても現われるものである。以上のような特性の変化に対応すべく、従来、画像形成特性を一定のものに維持すべくキャリブレーションが行なわれることが知られている。
このキャリブレーションは、所定のテストパターンを、感光ドラムや中間転写体などの像担持体上または記録用紙などの媒体上に形成する。そして、その所定パターンの濃度をセンサやスキャナなどによって読み取る。更に、その読取り結果に基づいて、画像形成における出力特性を一定のものとする処理を行なうものである。
特に、画像形成における出力濃度や階調特性など複数の特性それぞれについてキャリブレーションを行なうことも知られている。この場合には、例えば、上記読取り結果に基づいて、感光ドラムのグリッド電位や現像バイアス電位を調整する。更に、画像処理におけるガンマ補正テーブルの内容を更新する処理を行なっている。
この場合のキャリブレーションの実行は、上述のように、テストパターンの出力やその読取りのための操作を伴うものであり、ユーザはそのための時間と操作を必要とする。従って、画像形成にかかる複数の特性についてそれぞれ対応するキャリブレーションを一律に行なう場合には、上記の時間や操作(ユーザ負荷)がさらに増すことになる。結果的に、キャリブレーションを実行するための十分な時間が必要となり画像形成のスループットの低下は顕著となる。
特に、階調特性に関するキャリブレーションでは、その装置で設定されている画像形成に関する解像度の全てについてパターンを出力してそれぞれキャリブレーションを実行する必要がある。例えば、画像形成を行なうプリンタエンジンがパルス幅変調方式のレーザを用いる場合、解像度に関して、高解像度、中間解像度、低解像度で画像を形成する画像形成装置が知られている。この画像形成装置では、高解像度、中解像度、低解像度のそれぞれの線数(これらを高線数、中間線数、低線数と呼ぶ)に応じた階調パターンを出力してそれらを読み込むみ濃度補正テーブルを作成する。このため、さらにキャリブレーションに時間を要することとなる。
以上のような課題について、フルキャリブレーションと簡易キャリブレーションを設け、通常は簡易キャリブレーションを実行する事でキャリブレーションの実行時間を短縮する事が提案されている。(例えば特許文献2)これら提案では、フルキャリブレーションでは、全ての画像形成モードのキャリブレーションを実行する。また、簡易キャリブレーションでは、幾つかの限定された画像形成モードのキャリブレーションを実行している。
一方、キャリブレーションを実行するタイミングを画像形成モードごとに設定する技術も考えられている。(例えば、特許文献1)この場合、出力枚数をカウントし、夫々の画像形成モードが持つキャリブレーションタイミングを見計らって補正テーブルを更新している。
特開平11−177822号公報 特開2002−296851号公報
しかしながら、フルキャリブレーションと簡易キャリブレーションを設けて、キャリブレーションの実行をユーザーが行う場合、簡易キャリブレーションには高解像度のキャリブレーションは含まない。高解像度は、一般的には文字部分についての画像形成で使われるからだ。文字部分には、濃度階調性は必要性が少ないとの判断である。しかしながら、デザインされた文字などを利用する場合などでは、中間調文字(薄文字や色付き文字)が多く利用される事が課題となる。
結局、様々なユーザーの環境に対応しようと考えた場合、全てのモードにおけるキャリブレーションが必要となってしまい、簡易キャリブレーションでキャリブレーションを実行するモードの選択が難しくなる。
また、ユーザーが高線数、中間線数、低線数のそれぞれのキャリブレーションタイミングを設定する事が可能となった場合、ユーザーは自分が設定すべき解像度がどれかを選択する必要がある。この場合は、画像形成モードが増加している昨今のMFP(マルチファンクションプリンタ)では、ユーザーの設定が煩雑になってしまう。
例えば低線数、中間線数、高線数のディザマトリックスに加え、誤差拡散法など、様々に提案されている画像形成方法にも対応させなくてはならない。一方、各モードのキャリブレーションタイミングを設計者が予め規定値とする場合には、フルキャリブレーションと簡易キャリブレーションを設けた技術と同じ課題が発生する。つまり、ユーザーの利用する環境によってはユーザーがあまり利用しないと思われるモードが多用された場合の対応が出来ない為、全てのモードをある程度は頻繁な間隔でキャリブレーションを実行しなくてはならなくなる。
さまざまな画像形成方法(出力モード)を用いて画像形成を行なう画像形成装置において、画像形成方法(出力モード)の種類を考慮してどのような頻度でキャリブレーションを実施するのがよいかについて、まだ検討の余地がある。
本発明は上記点を解決するためになされたもので、画像を設定された出力条件に応じて処理し画像形成する画像形成装置において、複数の出力モードに対応させて出力モード毎の利用頻度をカウントするカウント手段と、前記カウント手段の結果と補正係数を用いて、前記出力モードごとの優先順位を算出する演算手段と、前記演算手段から出力された前記優先順位に従って、出力モード毎に順番にキャリブレーションを実行する実行手段とを有する。
本発明により、画像を設定された出力条件に応じて処理し画像形成する画像形成装置において、複数の出力モードに対応させて出力モード毎の利用頻度をカウントし、前記カウントの結果と補正係数を用いて、前記出力モードごとの優先順位を算出し該優先順位に従って、出力モード毎に順番にキャリブレーションを実行するのでので、出力モードの利用頻度を踏まえた優先順位に従いキャリブレーションをスケジュールできる。その結果、例えば、高画質が求められる出力モードや、利用頻度が多い出力モードについてはより頻繁にキャリブレーションを実施することが可能となり、必要なキャリブレーションを行化的に実現できる。
(実施例1)
以下、図面を用いて本発明の好適な実施形態の1例を説明する。
図1は本実施形態の印刷装置を示す概略のブロック図である。
図1において、100はホスト・コンピュータ(以下ホストと称する)であり、破線で示されたプリンタ装置の制御ユニット101とは、コネクタ/ネットワークなどを介して接続されている。
制御ユニット101では、ホスト・コンピュータ100から印字データを受け取って印刷出力されるように構成されている。
102はCPUであり、本プリンタ装置制御ユニット101の全制御を行なうための演算・制御を行なう。
103は送/受信バッファであり、ホスト・コンピュータ100とやりとりする送/受信データを一時的に蓄える。
104はプログラムROMであり、一連のプリンタ制御を実現するためのプログラム等が格納されている。
105は画像出力部であり、プリンタエンジン部に対してのラスタ格納部108に格納されている画像データを出力する。
106はスキャナ部であり、原稿画像などを読みとる。107はフォントROMであり、文字フォントが格納されている。
108はRAMである。RAM108では、CPU102が各プログラムを実行する際のワークエリアとして機能する。更に、1ページ分の描画済み画像を格納するラスタ格納部114を含む。また、描画コマンドの色補正に用いる補正テーブルを格納する補正テーブル格納部115や、画像形成オブジェクトのカウンタ116として機能する。さらに、本制御ユニット101には不図示の電源装置が接続されている。
また、プログラムROM104には、幾つかのプログラムが存在する。ホストから入力された印字コマンドをラスタ格納部115に描画を行なう描画部109や、受信された描画コマンドに対して色補正を行なう補正部110を含む。更に、定期的に補正テーブルを更新するタイミングを検知する補正テーブル更新間隔検知部111や、ホストやパネルから補正テーブルを更新する間隔を設定する補正テーブル更新間隔設定部112も含む。それらに加えて、104は、補正テーブル更新間隔検知部111で検知されたタイミングで補正テーブルの更新を行なう補正テーブル作成部113が格納されている。
補正部110は、ユーザのマニュアル指示に応じたマスキング処理、量子化処理(ディザ処理や誤差拡散処理など)や補正テーブル格納部に格納された補正テーブルを用いた階調補正を描画コマンドの色データに対して行う。
マスキング処理および量子化処理は、ホストコンピュータに格納されているプリンタ装置対応のドライバソフトのユーザインターフェイスによって設定される出力モード(高精度、高速または解像度重視、階調重視など)に応じて処理内容が設定される。なお、設定された出力モード情報はホストコンピュータから送/受信バッファを介して入力され、補正部110の各処理の内容はこの出力条件情報に応じてCPU102によって設定される。
また、113は、補正テーブル更新部であり、出力パッチ作成部117、出力パッチ出力部118、出力パッチ読取り部119、補正テーブル作成部120を含む。
出力パッチ作成部117は、出力パッチを示すデータを作成する。出力パッチ出力部118は、117で作成された出力パッチを出力する。出力パッチ読み取り部119は、117で出力された出力パッチの濃度レベルを読み取る。補正テーブル作成部120は、117で読み取られた濃度レベルを演算によって補正テーブルを作成する。
さらに、優先順位作成部121は、オブジェクト解析部122のプログラムから出力される値をRAM108内部のカウンタ値格納部116の値を利用して優先順位を作成する。
上記プログラムROMに格納されている各部のプログラムは、図2に示されるフローチャートを実現するために、CPU102の制御のもとに読み出されRAM108をワークメモリとして使用し実行される。
[印刷]
次に、図1の構成を備えるプリンタ101の動作について図2に示すフローチャートを用いて説明する。
プリンタ101において、印刷ジョブが実行されると、S201にて印刷データが受信される。この印刷データにはオブジェクトデータが含まれており、S203でオブジェクト解析が行われる。図3はオブジェクト解析結果のイメージ図である。図3(a)が実際に印刷されるイメージのレイヤー(レンダリング後のビットマップ画像)であり、図3(b)がオブジェクトレイヤーに相当する。
オブジェクトレイヤーには、例えば写真・ロゴ・イラスト・文字・網点原稿部スキャン画像などのオブジェクト種類が考えられ、イメージのレイヤーを生成する時に生成される。例えば、図3(a)では、第1オブジェクトをロゴ、第2オブジェクトを文字、第3オブジェクトを写真とするが、これは一例でしかない。
各オブジェクト種には、そのオブジェクト種によって画像形成方法が割り当てられている。例えば、文字部はシャープなエッジを実現する為に高線数や誤差拡散を割り当てるのが一般的であり、写真部は階調保存を行う為に低線数を利用する事が一般的である。更に、網点写真原稿(印刷写真原稿)をイメージスキャナなどによってスキャンされた画像の場合は、網点写真原稿のドット周期とディザマトリックスの周期が干渉し、モアレが発生する。モアレを防止する為には、誤差拡散法を用いて画像形成を行う方法が一般的である。
図3(c)は、このようなオブジェクト種類によって割り当てられた画像形成方法を表にしたものであり、実際にはプログラムROM104に格納されている。図3(c)では、例えば複数種類の画像形成指定を持ち、ユーザーがホストのユーザインターフェイス部もしくは印刷装置のオペレーションパネルから好適に設定する構成としている。
次にS203でオブジェクト種類毎のカウンターによって、利用されたオブジェクトがカウントされる。
図4は図3のオブジェクトレイヤーに沿って、実際にカウントした時の様子を図示したものである。例えば、印刷JOB実行後では、高線数画像形成は図3で第1オブジェクトと第3オブジェクトが指定されている為、高線数画像形成(出力モード)オブジェクトカウンタには2が加算される。一方、低線数画像形成は、第2オブジェクトが指定されている為、低線数画像形成(出力モード)オブジェクトカウンタは1が加算される。
次に、S204で印刷が実行され、画像は画像出力部105に転送される。印刷実行時の画像形成回路を図5に示す。イメージレイヤー図3(a)で模式的に示されるレンダリング後のビットマップ画像に対して、501〜504の画像形成回路によって連続階調から擬似階調へと変換が行なわれる。
連続階調イメージレイヤーは、501において変換されその出力は高線数で画像形成された擬似階調イメージとなる。連続階調イメージレイヤーは、502において変換されその出力は中間線数で画像形成された擬似階調イメージとなる。連続階調イメージレイヤーは、503において変換されその出力は低線数で画像形成された擬似階調イメージとなる。連続階調イメージレイヤーは504において変換されその出力は、誤差拡散で画像形成された擬似階調イメージとなる。
505はセレクタであり、501〜504から出力された擬似階調イメージをオブジェクトレイヤー図3(b)によって画素単位で後段の処理を選択していく。
選択方法は、506に記憶されている画像形成指定ROMに入っている条件に従う。506の内部の画像形成指定は、図3(c)と同じ内容が書き込まれている。セレクタによって、画素ごとに適正な擬似階調となったイメージは画像記録部(プリンタ)によって印刷される。
S205で印刷枚数をインクリメントしてカウントする。これは、キャリブレーションの実行タイミングが、例えば500枚ごと、1000枚ごと、と設定されていた場合には、ジョブの終了後にキャリブレーションの実行を行う場合があるからである。そして、S206で印刷ジョブが終了したかどうかでシーケンスが分岐する。印刷ジョブが終了していない、つまり次ページ以降がある場合には、S201の印刷データ受信に戻って、再び印刷ジョブを実行する。一方、印刷終了であるならば、印刷ジョブは終了させて、待機状態になる。この時、印刷枚数カウンタがキャリブレーションを実行する規定値以上になっていた場合は、印刷ジョブ終了後にキャリブレーションを実行する事も考えられる。
[キャリブレーションの実行]
次にキャリブレーションの実行時のシーケンスについて解説する。ユーザーの指定、若しくはS205でカウントされた印刷枚数が規定値、例えば100枚に達した時にキャリブレーションは実行される。
キャリブレーションの実行を図6に従って解説する。S601でキャリブレーションのプログラムが実行される。次に、S602によってキャリブレーションを行う画像形成の優先順位を作成する。優先順位の作成は、図7に示すイメージに従って優先順位を作成する。
図7を詳細に説明する。図4で解説したカウント値に従って、且つ補正係数の掛け算を実行する事によって数値の大きい順に優先順位を作成する。例えば、図7では、低線数画像形成(出力モード)オブジェクトカウンターは62であり、補正係数の7を掛けて434で、優先順位を1とする。一方、中間線数画像形成(出力モード)オブジェクトカウンターは30であるが、補正係数は4なので、120となり、演算結果が150である誤差拡散画像形成の方が優先順位が上がる。
次に補正係数の決定について解説する。誤差拡散を使うことの多い網点写真原稿のスキャン画像の方が階調表現の正確性を問われる事が多い。ユーザーが利用する事が少ない画像形成方法であったとしても、網点写真原稿は補正係数を高く設定して優先順位を高くした方がユーザーメリットが高いと考えられる。無論、誤差拡散画像形成の補正係数を高く設定する事は一例である。画像形成装置を提供するメーカ(設計者)が、補正係数を予め用意して、ROM104に記憶させといても良いし、ユーザーが画像形成装置のオペレーションパネルもしくはホストから選択させる構成でも良い。
次にS603で規定の連続階調のパッチを第1優先の画像形成方法を利用した擬似階調のパッチ画像を作成する。パッチ画像の例を図8に示す。出力パッチ作成部117で作成したパッチを、例えば第1優先の画像形成方法が低線数画像形成だったとする。この時、図5の503のブロックのみを利用して図8のパッチの低線数画像形成によるパッチを作成する。このパッチ画像をS604のシーケンスにおいて、出力パッチ出力部118で出力する。この場合の出力は、画像転写部や記録紙のどちらを利用してもよい。出力されたパッチは、S605のシーケンスにて、出力パッチ読取部119によってパッチの濃度特性が読み取られる。出力パッチ読取部は、中間転写部でのパッチ出力の場合には、中間転写部の上側にセンサーを設け、このセンサーによって中間転写部上に出力されたパッチの濃度を測定することとなる。一方、記録紙にパッチを出力する場合は、イメージスキャナ、濃度計などを利用して記録紙上の出力パッチの濃度を測定する。
S606では、割り込みJOBがあるかどうかを確認する。割り込みJOBとは、ユーザーが次の印刷ジョブを命令したり、マルチファンクションプリンタではコピー機能を実行した時に発生する割り込みである。この割り込みが発生していた場合には、S609にシーケンスを移動させる。
一方、割り込みジョブが無ければ、S607で優先順位の最下位の画像形成方法までパッチ出力とパッチデータ読取が終了したかどうかで分岐する。終了していなかった場合には、S608で次の優先順位画像形成によって擬似階調処理をされたパッチを作成する。この動作は、S603で解説した処理と同じ処理であり、実施例の場合には、図5の501〜504を図7の優先順位に従って順番に処理を実行している。繰り返しの実行制御なので、ここでは詳細な説明を割愛する。
S609では、パッチ濃度の測定が終了した画像形成方法用の補正テーブルを作成する。図9では、S609において、ある記録材の出力パッチ作成部117で作成された濃度(入力濃度)と、出力パッチ読みとり部119で読みとられた濃度(出力濃度)の関係の1例を示す。
入力濃度0に対して出力濃度0、入力濃度0.25に対して出力濃度0.5、入力濃度0.5に対して出力濃度0.75、入力濃度0.75に対して出力濃度0.875、入力濃度1に対して出力濃度1、である。この場合、点線で示したリニアな理想濃度に比較して、入力濃度に対して出力濃度が高いため、望んだ結果よりも濃い色で印字されてしまう。そこで、図9に示す特性の逆特性を示す処理を入力データ濃度に施す補正テーブルを、公知のキャリブレーションの技術により作成する。
図10に送受信バッファ103で受信された入力データの濃度と、補正テーブルによって補正された濃度の関係を示す。
入力濃度0に対して補正後濃度0、入力濃度0.25に対して補正後濃度0.125、入力濃度0.5に対して補正後濃度0.25、入力濃度0.75に対して補正後濃度0.5、入力濃度1に対して補正後濃度1、である。このようにして、入力データを補正してやることにより、望んだ濃度で印字することができる。
図9に図8のパッチを利用した場合のシアンの例を示す。図9の出力特性の場合、図10の例の補正をかけることで、適正な濃度の出力が可能となる。図9ではシアンのみを例としているが、マジェンダ、イエロー、ブラックの全てに対して同様に補正を行っている。したがって、補正テーブル作成部120では、各記録材に対して独立に出力パッチによって得られる出力特性に基づく補正テーブルを作成する。
S606で割り込みが発生した場合でも、キャリブレーションを途中で止めてユーザーの割り込み作業を優先させる事が出来る。一方で、優先順位の高い画像形成方法は、割り込みが発生した時にはパッチ濃度の測定が既に終わっている。この測定済みのパッチ濃度データを利用することで、補正テーブルを作成する事が出来る。優先順位の高い画像形成方法は、ユーザーが最も良く使い、且つ常に補正されている状態が好ましい。
本実施例に拠れば、出力モードの利用頻度を踏まえた優先順位に従いキャリブレーションをスケジュールできる。その結果、例えば、高画質が求められる出力モードや、利用頻度が多い出力モードについてはより頻繁にキャリブレーションを実施することが可能となり、必要なキャリブレーションを効果的に実現できる。
また本実施例を用いることで、優先順位の高い画像形成方法に対しては常に精度のよいキャリブレーションを実現できユーザーにとって好適にキャリブレーションされた画像形成を提供する事が出来る。
(実施例2)
実施例2では、実施例1との差分となるキャリブレーションの実行時のシーケンスについてのみ解説する。他の構成は、実施例1と同様のため説明を割愛する。
[キャリブレーションの実行]
ユーザーの指定、若しくはS106でカウントされた印刷枚数が規定値、例えば500枚に達した時にキャリブレーションは実行される。
キャリブレーションの実行を図11に従って解説する。S1001でキャリブレーションのプログラムが実行される。次に、S1002によってキャリブレーションを行う画像形成の優先順位を作成する。優先順位の作成は、図7に示すイメージに従って優先順位を作成する。図4で解説したカウント値に従って、且つ補正係数の掛け算を実行する事によって数値の大きい順に優先順位を作成する。例えば、図7では、低線数画像形成オブジェクトカウンターは62であり、補正係数の7を掛けて434で、優先順位を1とする。一方、中間線数画像形成オブジェクトカウンターは30であるが、補正係数は4なので、120となり、演算結果が150である誤差拡散画像形成の方が優先順位が上がる。
これは、誤差拡散を使うことの多い網点写真原稿のスキャン画像の方が階調表現の正確性を問われる事が多い為、ユーザーが利用する事が少ない画像形成方法であったとしても、補正係数を高く設定して優先順位を高くした方がユーザーメリットが高いからである。
次にS1003でパッチ数を演算する。この時パッチ数としては優先順位の高い低線数画像形成についてよりパッチ数を多く形成することで高精度なキャリブレーションを行う。一方、より優先順位の低い画像生成については、パッチ数を少なくする。その結果、より少ない形成数のパッチで補正を行う事を実現する。この時のパッチ形成は、例えば以下の式に従う。
(各演算結果/演算結果の和)*規定パッチ数
例えば、規定パッチ数を32パッチとした場合、図7の表の結果に従えば、
規定パッチ数:32パッチ
演算結果の和:150+64+120+434=768
誤差拡散画像形成:150÷768×32=6
高線数画像形成:64÷768×32=3
中間線数画像形成:120÷768×32=5
低線数画像形成:434÷768×32=18
となる。
以上のようにユーザーにとってメリットのある画像形成方法に対するキャリブレーションの実施頻度を多くすることで、ユーザの画像形成装置の使用状況を反映した上でキャリブレーションの精度を高める事ができる。
さらに、簡易キャリブレーションとフルキャリブレーションのモードを用意した時には、上記の例の規定パッチ数を増減させることでパッチ数をコントロールする。例えば、フルキャリブレーションでは、規定パッチ数を32パッチとし、簡易キャリブレーションでは規定パッチ数を16とする。この場合、例えば1ページ分のキャリブレーションを8パッチとした場合に、フルキャリブレーションは4ページ分のキャリブレーションが必要であるが、簡易キャリブレーションは2ページ分で済む。これによって時間を短縮する事が出来る。一方で、簡易キャリブレーションでも低線数画像形成は多くのパッチによって精度の高いキャリブレーションが可能となる。
S1003で作成されたパッチ数を元に作成されたパッチ画像をS1004のシーケンスにおいて、出力パッチ出力部118で出力する。この場合の出力は、画像転写部や記録紙のどちらを利用してもよい。出力されたパッチは、S1005のシーケンスにて、出力パッチ読取部119によってパッチの濃度特性を読み取られる。出力パッチ読取部は、画像転写部でのパッチ出力の場合には、画像転写部の上側にセンサーを設ける事で、センサーによって出力濃度を測定することとなる。一方、記録紙にパッチを出力する場合は、イメージスキャナ、濃度計などを利用して出力濃度を測定する。
S1006では、全ての画像形成のパッチ、つまりS1003で決定したパッチのページ数を全て濃度測定が終了したかをチェックする。終了していた場合には、S1007にて、次のページとして用意されているパッチを形成して転写部に転写する。そして、次ページもS1005で濃度測定を行う。
S1006で全画像形成が終了していた場合には、S1008に進み、濃度補正テーブルを作成する。
S1008での濃度補正テーブル作成は、実施例1のS609と同じなので、ここでは割愛する。
本実施例に拠れば、出力モードの利用頻度を踏まえた優先順位に従いキャリブレーションをスケジュールでき、更にパッチ数を制限することが可能となる。その結果、例えば、高画質が求められる出力モードや、利用頻度が多い出力モードについてはより精度のよいキャリブレーションを実施することが可能となり、必要なキャリブレーションを効果的に実現できる。
本実施例を用いることで、利用頻度ユーザーにとって好適にキャリブレーションされた画像形成を提供する事が出来る。
(その他の実施例)
さらに本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用することも、一つの機器からなる装置(複合機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用することも可能である。
また本発明の目的は、上述した実施例で示したフローチャートの手順を実現するプログラムコードを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体から、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が、そのプログラムコードを読出し実行することによっても達成される。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになる。そのため、プログラムコード及びプログラムコードを記憶した記録媒体も本発明の一つを構成することになる。
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
またコンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムコードの指示に基づきコンピュータ上で稼動しているオペレーティングシステムなどが実際の処理の一部または全部を行うことによって上述した実施形態の機能が実現される場合もある。
更に、メモリ及びCPUを備えた機能拡張ボード又は機能拡張ユニットを用いて上述した実施形態の機能が実現される場合もある。すなわち、記録媒体から読出されたプログラムコードが、当該メモリに書き込みされた後、そのプログラムコードの指示に基づき、当該CPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことによって上述した実施形態の機能が実現される場合もある。
システムのブロック構成図である。 印刷時のフローチャートである。 印刷時の画像オブジェクト構造である。 カウンターの説明図である。 印刷時の画像形成ブロック図である。 実施例1のキャリブレーションフローチャートである。 優先順位の説明図である。 パッチの出力例である。 キャリブレーション時の濃度特性である。 キャリブレーション後の濃度補正テーブルである。 実施例2のキャリブレーションフローチャートである。
符号の説明
104 プログラムを格納したROM
113 ROM内部の補正テーブル更新部
115 RAM内の補正テーブル格納部
116 RAM内のカウンタ値格納部
501 高線数画像形成モジュール
502 中間線数画像形成モジュール
503 低線数画像形成モジュール
504 誤差拡散画像形成モジュール

Claims (11)

  1. 複数の出力モードに対応させて出力モード毎の利用頻度をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段の結果と補正係数を用いて、前記出力モードごとの優先順位を算出する演算手段と、
    前記演算手段から出力された前記優先順位に従って、出力モード毎に順番にキャリブレーションを実行する実行手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記カウント手段は、オブジェクト種類毎に出力モードをカウントすることを特徴とした請求項1項記載の画像形成装置。
  3. 前記補正係数は、前記画像形成装置のメーカもしくは、前記画像形成装置のオペレーションパネルからユーザにより設定されることを特徴とする請求項1項記載の画像形成装置。
  4. 複数の出力モードに対応させて出力モード毎の利用頻度をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段の結果と補正係数を用いて、前記出力モードの優先順位を算出する演算手段と、
    前記優先順位に従って、出力モード毎に形成するパッチ数を演算する演算手段と、
    前記演算手段によって決定されたパッチ数に従ってパッチを生成しキャリブレーションを実行する実行手段を有することを特徴とした画像形成装置。
  5. 前記カウント手段は、オブジェクト種類毎に出力モードをカウントすることを特徴とした請求項4項記載の画像形成装置。
  6. 複数の出力モードに対応させて出力モード毎の利用頻度をカウントするカウント工程と、
    前記カウント工程の結果と補正係数を用いて、前記出力モードごとの優先順位を算出する演算工程と、
    前記演算工程から出力された前記優先順位に従って、出力モード毎に順番にキャリブレーションを実行することを特徴とするキャリブレーション方法。
  7. 前記カウント工程は、オブジェクト種類毎に出力モードをカウントすることを特徴とした請求項6項記載のキャリブレーション方法。
  8. 前記補正係数は、前記キャリブレーションを行なう画像形成装置のメーカもしくは、前記画像形成装置のオペレーションパネルからユーザにより設定されることを特徴とする請求項6項記載のキャリブレーション方法。
  9. 複数の出力モードに対応させて出力モード毎の利用頻度をカウントするカウント工程と、
    前記カウント工程の結果と補正係数を用いて、前記出力モードの優先順位を算出する算出工程と、
    前記優先順位に従って、出力モード毎に形成するパッチ数を演算する演算工程と、
    前記演算工程によって決定されたパッチ数に従ってパッチを生成しキャリブレーションを実行する実行工程を有することを特徴としたキャリブレーション方法。
  10. 前記カウント工程は、オブジェクト種類毎に出力モードをカウントすることを特徴とした請求項9項記載のキャリブレーション方法。
  11. 前記請求項6もしくは8の処理をコンピュータで実行させるプログラム。
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