JP2008298925A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 定着装置20の上流に、記録媒体の先端縁を挟み込んで押圧し、厚みを縮小する先端圧縮装置40又は記録媒体の側縁を挟み込んで押圧し、側縁の厚みを縮小する側縁圧縮装置30を配置する。先端圧縮装置は、周方向の一部に回転中心線からの距離が大きくなった突出部を有する圧縮ローラと対向部材との間に記録媒体の先端縁を挟み込み、回転して先端縁を圧縮する。回転しながら記録媒体の先端縁に沿って移動する圧縮小ローラと、対向部材との間に記録媒体の先端縁を挟み込んで圧縮するものでもよい。側縁圧縮装置は、搬送される記録媒体の側縁を側縁圧縮ローラと対向ローラとの間に挟み込んで圧縮するものを採用することができる。
【選択図】 図1
Description
像保持体の無端状周面に形成された感光体層がほぼ一様に帯電された後、像光が照射されて帯電電位の差による静電潜像が形成される。像保持体の無端状周面は、この周面に沿った方向に移動し、現像装置と対向する位置で、この現像装置から潜像にトナーが選択的に転移され、トナー像が形成される。一方、給紙トレイから一枚ずつ分離して搬送された記録媒体は、像保持体上で搬送されるトナー像又は像保持体から中間転写体上に転写されたトナー像が搬送されるタイミングに合わせて、像保持体又は中間転写体との対向位置に送り込まれる。そして、トナー像が付着された像保持体又は中間転写体と当接され、記録媒体上にトナー像が転写される。トナー像が転写された記録媒体は定着装置に送り込まれ、加熱されて、トナー像は記録媒体上で定着画像となり、画像形成動作が終了する。
例えば、図13に示すように、定着回転体101が表面付近に弾性体層101bを有していると、以下に説明するように弾性体層の表面付近に大きな応力が発生する。
記録媒体Pが定着回転体101と加圧部材102との間に挟み込まれ、強く押圧されたときに、記録媒体Pの先端縁又は側縁つまりエッジPeが押し付けられる位置では、定着回転体101の弾性体層101bは変形量が急変し、応力が集中する。そして、記録媒体Pの厚みが大きくなると弾性体層の変形量の急変によって生じる応力も大きくなる。このような変形が繰り返し作用することによって表面に損傷が生じるものであり、定着回転体101がフッ素樹脂等からなる離型層101cを有する場合には、この離型層の損傷又は剥離等が生じ、画像欠陥の原因となる。
前記記録媒体の先端縁に沿って、該先端縁と直角方向の軸線回りに回転しながら移動する圧縮小ローラと、 前記圧縮小ローラと対向し、該圧縮小ローラとの間に前記記録媒体の先端縁を挟み込んで圧縮する対向部材とを有するものとする。
搬送される前記記録媒体の側縁に接触して回転する側縁圧縮ローラと、 前記側縁圧縮ローラと対向し、該側縁圧縮ローラとの間に前記記録媒体の側縁を挟み込んで圧縮する対向部材とを有するものとする。
図1は、本願に係る発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成図である。
この画像形成装置1は、デジタル画像信号に基づいて画像を形成する画像形成部2と、この画像形成装置で形成された複数色のトナー像が順次に転写される中間転写体3と、この中間転写体と対向する位置に記録シートを一枚ずつ供給するシート供給部4と、中間転写体上で重ね合わされたトナー像を一括して記録シート上に転写する二次転写装置5と、記録シート上に転写された未定着のトナー像を加熱して圧着する定着装置6とが設けられている。そして、定着装置6の下流側には装置内から送り出された記録シートを収容する排紙トレイ7が設けられている。
この中間転写体には、カーボンブラックを添加することによって電気抵抗値を調整した耐熱性ポリイミドフィルム等が用いられる。
この二次転写ローラ24は、導電性もしくは半導電性のローラであり、対向するローラ23との間に電圧を印加することによって、中間転写体15d上のトナー像を記録シートに一括転写することができるものである。
この定着ローラ31の表面の温度は温度センサ31eによって計測され、その計測信号により、図示しない温度コントローラによってハロゲンランプ31dがフィードバック制御されて、定着ローラ31の表面がほぼ一定温度になるように調整される。
また、上記主搬送路8の、カセット用搬送路25a、26a、27a、28aと手差し用搬送路29aとが合流する位置より下流側であって、上記定着装置6の上流側となる位置には、先端圧縮装置40が配置され、記録シートの先端縁付近を圧縮して厚みを縮小するようになっている。
圧縮ローラ41は、図3に示すように、断面が楕円状となったローラであり、楕円の長軸と短軸との交点を中心軸として回転駆動されるものである。したがって、長軸の方向が回転中心より周面までの距離が拡大された突出部41aとなっている。また、この圧縮ローラ41は、軸線方向の長さが使用される最大サイズの記録シートPの幅以上となっており、回転中心軸つまり支持軸41bが記録シートPの搬送方向と直角になるように支持されている。
一方、対向ローラ42は、断面が円形の部材であって支持軸42aの回りに回転が可能に支持されている。この対向ローラは、圧縮ローラ41の突出部41aが対向したときに、双方の表面の間隙が約80μmとなるように支持位置が設定されている。
また、突出部41aと対向ローラ42との間には約80μmの間隙が設定されているので、厚さが80μm以上の厚手の記録シートの先端縁は圧縮されるが、厚さが80μm以下の記録シートは後方部だけでなく先端縁も圧縮ローラ41に圧縮されずに通過するものとなっている。
一方、対向部材としては、図4に示すように、圧縮ローラ41又は部分ローラ43の軸線と平行に配置された板状の対向板44を用いることもできる。この対向板44は、画像形成装置本体の支持枠に対して位置が固定された状態で支持され、記録シートPはこの対向板44の表面上を摺動するものとなっている。そして、圧縮ローラ41又は部分ローラ43の突出部41a、43aとの間に記録シートPの先端縁付近を挟み込んで圧縮するものである。
この先端圧縮装置50は、図5に示すように、圧縮小ローラ51とこれに対向して配置される対向板52(対向部材)とで主要部が構成されている。
圧縮小ローラ51は、記録シートの先端縁付近を所定幅で圧縮することができる円形断面のローラであり、記録シートの先端縁と直角方向の軸線回りに回転が可能に支持されている。そして、この支持軸51aは記録シートの先端縁に沿って移動が可能なホルダー51bに支持され、このホルダー51bが弾性部材53を介して対向板52側に押圧されている。また、圧縮小ローラ51の支持軸51aは記録シートの表面に対して搬送方向の前方側で後方側よりも大きな圧縮力が作用するように軸線が傾斜して支持されている。
一方、圧縮小ローラ51に対向して配置された対向板52は、使用される最大サイズの記録シートの幅より長い板状の部材であり、画像形成装置本体の支持枠(図示しない)に対して位置が固定された状態で支持されている。そして、上面は記録シートPの搬送方向と平行になっており、記録シートPはこの対向板の表面を摺動する。圧縮小ローラ51はこの対向板52との間に記録シートPの先端縁付近を挟み込み、圧縮しながら記録シートの幅方向に転動するものとなっている。
この側縁圧縮装置60は、図1に示すように、各給紙カセット25、26、27、28から供給される記録シートPを主搬送路8に導くカセット用搬送路25a、26a、27a、28aにそれぞれ配置されており、給紙カセット25a、26a、27a、28aに収容されている記録シートのサイズに応じて配置されている。つまり、各給紙カセットに収容されている記録シートの側縁の位置に対応したものとなっている。
なお、本実施の形態では、給紙カセット25、26、27、28に対応する全てのカセット用搬送路25a、26a、27a、28aに配置しているが、一部の給紙カセットに対応したカセット用搬送路、つまり厚さの大きい記録シートが収容される給紙カセットに対応するカセット用搬送路に限定して配置されるものであってもよい。
これらの図が示すように、側縁圧縮装置60は、ローラ状部材である側縁圧縮ローラ61と、この側縁圧縮ローラ61と対向するように配置された対向ローラ62とから構成されている。そして、図10に示すように、これらのローラがカセット用搬送路25a、26a、27a、28aを搬送される記録シートPの両側縁と対応する位置にそれぞれ配置される。これらのローラはそれぞれホルダー63,64によって位置を固定して支持され、側縁圧縮ローラ61は、周面が搬送される記録シートの移動方向と同じ方向に移動するように回転駆動される。対向ローラ62は側縁圧縮ローラの回転に従動するものとなっている。したがって、搬送される記録シートPの両側縁は側縁圧縮ローラ61と対向ローラ62との間に挟み込まれ、圧縮されて記録シートの側縁付近の厚さが縮小するようになっている。
また、対向部材は、本実施の形態で採用した対向ローラ62の他、記録シートが摺動可能な板状部材等であってもよい。
画像を形成する信号が入力されると画像形成部2では、スキャナ等によって読み取られた画像信号又はパーソナルコンピュータ等の他の装置から入力された画像信号に基づいて、露光装置13から感光体ドラム11上に像光が照射され、静電電位の差による潜像が形成される。現像装置14と対向する位置では、この静電潜像にトナーが転移してトナー像が形成され、このトナー像が一次転写ローラ15と対向する位置で中間転写体3に転写される。このようなトナー像の形成及び転写がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色について行われ、それぞれの色のトナー像が中間転写体3上で重ね合わされる。
また、記録シートの両側縁も同様に厚さが80μm程度となるように側縁圧縮装置60によって圧縮されているので、繰り返し定着ローラ31の同じ位置に側縁が押し付けられても弾性体層31b及び離型層31cに損傷を与えることが抑制される。
また、上記実施の形態では、先端圧縮装置40及び側縁圧縮装置60によって記録シートの先端縁又は側縁を約80μmの厚さにまで圧縮するものであったが、この厚さは、用いられる記録シートの種類、定着ローラの構成等に応じて適宜に変更することができるものである。そして、本願に係る発明は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内で適宜に変更して実施することできるものである。
7:排紙トレイ、 8:主搬送路、 9:排紙ローラ、
11:感光体ドラム、 12:帯電装置、 13:露光装置、 14:現像装置、 15:一次転写ローラ、 16:クリーニング装置、 17:除電装置、
21,22,23:中間転写体を張架するローラ、 24:二次転写ローラ、
25,26,27,28:給紙カセット、 25a、26a、27a、28a:カセット用搬送路、 25b、26b、27b、28b:ピックアップローラ、 25c、25c、25c、25c:搬送ローラ、 29:手差し供給部、 29a:手差し用搬送路、
31:定着ローラ、 31a:円筒状芯金、 31b:弾性体層、 31c:離型層、 32:エンドレスベルト、 33:加圧パッド、 33a:弾性部材、 33b:圧力付与部材、 34:ベルト走行ガイド、
40、50:先端圧縮装置、 41、43:圧縮ローラ、 41a、43a:突出部、 41b:支持軸、 42:対向ローラ、 42a:支持軸、 44:対向板、 51、54:圧縮小ローラ、 51a、54a:支持軸、 51b:ホルダー、 52、55:対向板、 53:弾性部材、
60:側縁圧縮装置、 61、65:側縁圧縮ローラ、 61a,62a:支持軸、 62:対向ローラ、 63、64:ホルダー
Claims (9)
- 静電電位の差による潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する像形成ユニットと、
前記トナー像を、搬送される記録媒体に直接転写するか、又は中間転写体に一旦転写した後、搬送される記録媒体に転写する転写装置と、
トナー像が転写された前記記録媒体を、互いに圧接される定着回転体と加圧部材との間に送り込み、加熱及び加圧して前記トナー像を前記記録媒体上に定着する定着装置と、
前記記録媒体の搬送方向における前記定着装置よりも上流側に設けられ、前記記録媒体の先端縁を押圧し、厚さを縮小する先端圧縮装置とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記先端圧縮装置は、
搬送される前記記録媒体の先端縁と平行な支持軸回りに回転が可能に設けられ、周方向の一部の範囲で前記支持軸の回転中心からの距離が大きくなった突出部を、該支持軸の軸線方向に前記記録媒体の全幅以上の範囲に有する回転圧縮部材と、
前記回転圧縮部材と対向するように配置された対向部材とを有し、
前記回転圧縮部材は、前記突出部と前記対向部材との間に前記記録媒体の先端縁を挟み込み、回転して該先端縁を圧縮するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記回転圧縮部材は、前記突出部と前記対向部材との間に挟み込んだ先端縁が通過した後、非突出部が前記対向部材と対向する位置で停止するように制御されるものであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記先端圧縮装置は、
前記記録媒体の先端縁に沿って、該先端縁と直角方向の軸線回りに回転しながら移動する圧縮小ローラと、
前記圧縮小ローラと対向し、該圧縮小ローラとの間に前記記録媒体の先端縁を挟み込んで圧縮する対向部材とを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記圧縮小ローラは、前記記録媒体の搬送方向における前方側で後方側より大きな圧縮力が該記録媒体に作用するように設定されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記圧縮小ローラは、前記記録媒体が所定の位置で一旦停止した後に駆動され、
前記先端縁に沿って移動するものであることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置。 - 静電電位の差による潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する像形成ユニットと、
前記トナー像を、搬送される記録媒体に直接転写するか、又は中間転写体に一旦転写した後、搬送される記録媒体に転写する転写装置と、
トナー像が転写された前記記録媒体を、互いに圧接される定着回転体と加圧部材との間に送り込み、加熱及び加圧して前記トナー像を前記記録媒体上に定着する定着装置と、
前記記録媒体の搬送方向における前記定着装置よりも上流側に設けられ、搬送される前記記録媒体の側縁を押圧し、厚さを縮小する側縁圧縮装置とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記側縁圧縮装置は、
搬送される前記記録媒体の側縁に接触して回転する側縁圧縮ローラと、
前記側縁圧縮ローラと対向し、該側縁圧縮ローラとの間に前記記録媒体の側縁を挟み込んで圧縮する対向部材とを有することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記側縁圧縮ローラは、前記記録媒体の側縁側で幅方向における中央側より大きな圧縮力が該記録媒体に作用するように設定されていることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
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