JP2008298040A - ラッシュアジャスタ及びそのリテーナの組付方法 - Google Patents

ラッシュアジャスタ及びそのリテーナの組付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数を増やすことなくプランジャのボディからの抜け止めを図る。
【解決手段】ボディ20の高圧室46内には、逆止弁53を収容するケージ状をなし、プランジャ40の底壁41に対して一体的に圧入されるリテーナ48が設けられている。リテーナ48には、ボディ20の内周面に形成された段差部26に弾性的に掛止されることでプランジャ40のボディ20からの抜け出しを規制する抜止片63が設けられている。プランジャ40のボディ20からの抜け止めを行うにあたり、抜止リングのような専用部材を廃止できることで部品点数を削減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の動弁装置における油圧式のラッシュアジャスタ及びこのラッシュアジャスタに備わるリテーナの組付方法に関するものである。
油圧式のラッシュアジャスタは、シリンダヘッドに固定される有底筒状のボディと、ボディ内で軸方向に移動可能とされ、頂部でロッカアームを支承するプランジャとを備えている(例えば、特許文献1を参照)。プランジャ内は低圧室とされ、ボディ内はプランジャの底壁によって区画された高圧室とされ、プランジャの底壁には低圧室と高圧室とを連通する連通孔が開口されている。低圧室内及び高圧室内は連通孔を介してシリンダヘッドの給油路から供給される作動油で満たされている。また、高圧室内には連通孔を開閉するための逆止弁が設けられ、この逆止弁は同じく高圧室内に設けられたリテーナに収容されている。リテーナはリテーナスプリングによって付勢されてプランジャの底壁に押圧されている。
ここで、プランジャに対してロッカアーム側から下向きの押圧力が作用すると、逆止弁が連通孔を閉じることによって高圧室を密閉し、高圧室内の液圧によってプランジャの下降が阻止される。また、プランジャの上昇によって高圧室内の容積が増加すると、逆止弁がプランジャに対して相対的に下降して連通孔が開き、作動油が低圧室から高圧室内に流入して、高圧室内に作動油が満たされた状態が保たれる。
特開2004−211585公報
ところで、上記のようなラッシュアジャスタの場合、搬送時等の単品状態において、ボディの上端開口縁に抜止リングが嵌め付けられ、プランジャがボディから抜け出ないようにしてある。しかし、使用時にはプランジャはロッカアームによって抜け止めされるため、抜止リングは不要になるという事情があり、部品点数が増えるのを避けるべく抜止リングを廃止したいという要請がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、部品点数を増やすことなくプランジャのボディからの抜け止めを図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、筒状のボディと、頂部でロッカアームを支承するとともに前記ボディの内周面に摺接しつつ軸方向に移動可能なプランジャとを備え、前記プランジャ内には、作動油が貯留された低圧室が設けられ、前記ボディ内には、前記プランジャの底壁によって前記低圧室との間を仕切られる前記作動油が貯留された高圧室が設けられ、前記プランジャの底壁には、前記低圧室と前記高圧室とを連通する連通孔が設けられ、前記高圧室内には、前記連通孔を開閉する逆止弁が設けられ、さらに、前記高圧室内には、前記逆止弁を収容するケージ状をなし、前記プランジャの底壁に対して一体的に圧入されるリテーナが設けられたラッシュアジャスタであって、前記リテーナには、前記ボディの内周面に形成された段差部に掛止されることで前記プランジャの前記ボディからの抜け出しを規制する抜止片が設けられているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記抜止片は、前記リテーナの外周縁に周方向に等間隔をあけて複数配置されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のラッシュアジャスタに備わるリテーナの組付方法であって、前記プランジャを前記ボディ内に挿入する過程で、前記プランジャの底壁によって前記抜止片を押圧することにより、前記抜止片を弾性撓みさせつつ前記ボディの内周面に摺接させ、前記プランジャを前記ボディ内に正規深さで挿入することにより、前記抜止片を前記段差部と対応する位置に至らして拡開方向に弾性復帰させるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載のラッシュアジャスタに備わるリテーナの組付方法であって、前記プランジャを前記ボディ内に挿入する過程で、前記プランジャの底壁によって前記抜止片となり得る部位を前記ボディの内周面と非接触状態で押圧し、前記プランジャを前記ボディ内に正規深さで挿入することにより、前記抜止片となり得る部位を前記ボディの内周面に形成された対向壁と前記プランジャの底壁との間に挟み込み、前記段差部側にはみ出るように前記抜止片を突成するところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
リテーナに設けられた抜止片によってプランジャのボディからの抜け止めを図れるから、抜止リングのような専用部材を廃止でき、部品点数を削減できる。
<請求項2の発明>
抜止片が周方向に等間隔をあけて複数配置されているから、プランジャをバランス良く抜け止めすることができ、抜止動作の安定性を確保できる。
<請求項3の発明>
抜止片をその弾性を利用してボディ内に簡単に組み込むことができる。
<請求項4の発明>
プランジャの挿入過程でボディの内周面が抜止片によって傷付けられるのを防止できる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。本実施形態のラッシュアジャスタ10は、ロッカアーム80を上下方向(軸方向)に揺動可能に支持する油圧式のラッシュアジャスタであって、金属製のボディ20及びプランジャ40を備えている。
ボディ20は、図1に示すように、円形の底部21の周縁から円筒状の筒部22を立ち上げた有底筒状をなしている。そして、ボディ20は、図5に示すように、シリンダヘッド90の上面に凹設された支持穴91にその深さ方向(上下方向)に着脱可能に挿入される。支持穴91の内周面にはシリンダヘッド90の給油路92と交わる給油口93が開口して形成されている。シリンダヘッド90のステム孔94にはバルブステム71が軸方向に移動可能に挿入され、バルブステム71の先端に設けられたバルブ部72が吸気通路70を図示しないシリンダ内に開閉させている。
ボディ20の筒部22の外周面には給油口93と対向して括れ状の外側凹部23が形成されており、ボディ20の筒部22の内周面には外側凹部23と対応して括れ状の内側凹部24が形成されている。そして、ボディ20の筒部22には外側凹部23と内側凹部24とに開口するボディ孔25が貫設されている。
また、ボディ20の内周面の下端部には、後述するリテーナ48の抜止片63が収容される段差部26が凹み形成されている。段差部26の上端は、図3に示すように、上方へ行くにしたがって徐々に縮径されるテーパ状の規制面27とされ、段差部26の下端部はボディ20の底部21の内上面とボディ20の内周面とが交わる角部に肉盛りされた台部28とされ、台部28によって底部21側の内周面がプランジャ40側の内周面より内側に位置している。抜止片63は、段差部26内を上下方向に移動可能とされ、その先端部が段差部26の規制面27に当接することでリテーナ48、ひいてはプランジャ40のそれ以上上方への移動が規制されるようになっている。
一方、プランジャ40は、円形の底壁41の周縁から円筒状の周壁42を立ち上げた有底筒状をなし、ボディ20内に嵌め入れられ、その外周面をボディ20の内周面に摺接させつつ軸方向(上下方向)に移動可能となっている。プランジャ40の上端部(頂部)には、ロッカアーム80の一端部を支承する半球状の支承部43が形成され、この支承部43に、ロッカアーム80に作動油を給油可能な縦孔44がラッパ状に貫通して形成されている。
プランジャ40の内部は底壁41と周壁42とで囲まれる低圧室45とされ、ボディ20内の下端部はその底部21とプランジャ40の底壁41との間に高圧室46を画成している。底壁41の中央部には低圧室45と高圧室46とを連通する連通孔47が上下に貫通して形成されている。
高圧室46にはリテーナ48が組み込まれており、リテーナ48はボディ20の底部21に当接したリテーナスプリング49の付勢力によってプランジャ40の底壁41の下面に押し付けられている。また、底壁41の下面の外周縁にはフランジ部51が全周に亘って立設されており、フランジ部51によって囲まれる内側空間は下向きに開放されたリテーナ48の組付空間52とされている。リテーナ48は底壁41の組付空間52内に圧入されることでプランジャ40と一体的に挙動可能とされる。フランジ部51の下方には台部28が配置され、プランジャ40が最下点まで下降したときに、フランジ部51が台部28に当接可能となっている。
高圧室46内には、リテーナ48に対して径方向(軸直交方向)への位置ずれを規制可能に収容されつつ連通孔47の開閉を行う球状の逆止弁53が設けられ、リテーナ48と逆止弁53との間にはバルブスプリング54が介装されている。逆止弁53はバルブスプリング54によって常時上方(底壁41側)へ付勢されており、低圧室45内の液圧が高圧室46内の液圧より上昇した場合にのみ開弁するように構成されている。
また、プランジャ40の外周面にはボディ20の内側凹部24と対向する位置に凹所55が形成されており、さらに、プランジャ40の周壁42には低圧室45と凹所55とを連通するプランジャ孔56がボディ孔25より上方に形成されている。
さて、リテーナ48の構造について詳細に説明すると、このリテーナ48は金属製であって、図2に示すように、全体としてケージ状またはカップ状をなし、逆止弁53を下から受け止める平面視円形の受け板61と、受け板61の外周縁から立ち上げられて逆止弁53の周側方を覆う羽根板62と、羽根板62の外周縁に突成されてプランジャ40の抜け止めをなす抜止片63とを備え、受け板61、羽根板62、抜止片63が径方向外向きに順次連続して配置されている。
受け板61の中央部には底上げによって隆起部64が設けられ、受け板61の外周部には隆起部64の周りを取り囲むように環状溝65が凹設されている。バルブスプリング54はその下端を環状溝65の溝底面に当接させることで遊動規制状態に位置決めされている。
羽根板62は、図4に示すように、やや外向きに拡開するように立ち上がったあと折り返し状に垂れ下がる断面逆Uの字状をなし、その略上半部が底壁41の組付空間52内に収容され、かつ、その袋状の内上面にリテーナスプリング49の上端を当接させることでリテーナスプリング49を遊動規制状態に位置決めしている。羽根板62は受け板61の外周縁に周方向に等間隔をあけて3枚配置されており、隣接する羽根板62間に位置する放射状のスリット66はオイル流路として機能し、ここを作動油が流通可能となっている。
抜止片63は羽根板62の下端に一体に連なりつつ径方向外向きに略水平に張り出す形態であって、角が丸みをおびた略方形をなしている。また、抜止片63は、羽根板62毎に対応するように、各羽根板62の外周縁の周方向中央部に連なる形態であって、周方向に等間隔(120度の角度差)をあけて全部で三つ配置されている。自然状態にある抜止片63の先端部は、平面視においてボディ20の台部28及び規制面27とラップする位置関係にある。
次に、ラッシュアジャスタ10を組み立てる手順について説明する。
まず、プランジャ40の底面(底壁41の下面の組付空間52)に対して逆止弁53及びバルブスプリング54を収容したリテーナ48を圧入状態で一体的に組み付ける。続いて、プランジャ40をボディ20内に挿入するに際し、プランジャ40をボディ20の上端開口から軸方向に押し下げる。すると、図3に示すように、プランジャ40の外周面がボディ20の内周面に摺接するとともに、プランジャ40の底壁41によってリテーナ48が押圧され、抜止片63が縮径方向に弾性的に屈曲されつつボディ20の内周面に摺接し、さらに、リテーナスプリング49がリテーナ48により押圧されて弾縮させられる。その後、プランジャ40が正規の組付位置に至ると、図4に示すように、抜止片63が拡開方向に弾性復帰して段差部26内に進入し、規制面27と抜け方向で係止可能に配置される。
上記の場合において、ラッシュアジャスタ10をシリンダヘッド90との組付現場に搬送するときに、振動等によってプランジャ40に対して抜け方向の力が作用すると、抜止片63が段差部26に対して弾性的に掛止されることでそれ以上上方への移動が規制され、プランジャ40のボディ20からの抜け出しが防止される。なお、プランジャ40の移動許容範囲は段差部26の長さ範囲(上下高さ範囲)で規定される。
次に、ラッシュアジャスタ10の作動について説明する。
ラッシュアジャスタ10をシリンダヘッド90の支持穴91内に装着した後、給油路92を流れる作動油の一部が、給油口93、ボディ孔25、プランジャ孔56を順次通ってラッシュアジャスタ10内に導入され、低圧室45内及び高圧室46内に作動油が貯留される。
そして、エンジンの動力が伝えられるカムシャフト31とともにカム30が回転し、カムノーズ32によってロッカアーム80が上方から押圧されると、プランジャ40がロッカアーム80の一端によって押圧されてボディ20に対して下方へ移動し、高圧室46内に貯留された作動油が圧縮させられ、高圧室46内の圧力が上昇する。高圧室46内の圧力上昇に伴い、高圧室46内の若干の作動油は、ボディ20の筒部22の内周面とプランジャ40の周壁42の外周面との間を通って上昇し、プランジャ孔56を経て低圧室45内に流入される。ラッシュアジャスタ10の全長は高圧室46内からの作動油の流出分だけ僅かに短縮させられる。また、高圧室46内の圧力上昇によってボディ20とプランジャ40が一体となって剛体化し、ラッシュアジャスタ10はロッカアーム80の動作の支点となる。
カム30の回転に伴ってカムノーズ32が最下点から上向き状態になると、ロッカアーム80への押圧状態が解除され、高圧室46内の圧力とリテーナスプリング49の付勢力とによってプランジャ40が上方へ押し戻される。プランジャ40の上方への移動に伴い、高圧室46内の圧力が低下して低圧室45内の圧力より低くなると、逆止弁53がバルブスプリング54の付勢力に抗して開弁し、低圧室45内に導入された作動油が連通孔47を通って高圧室46内に流入され、ラッシュアジャスタ10の全長が伸張させられる。このラッシュアジャスタ10の伸張動作によってラッシュアジャスタ10の支承部43とロッカアーム80との間に隙間が生じるのが防止され、バルブクリアランスがゼロに調整される。
上記したように本実施形態によれば、単品状態のラッシュアジャスタ10において、リテーナ48に設けられた抜止片63によってプランジャ40のボディ20からの抜け止めを図れるから、抜止リングのような専用部材が不要となり、部品点数を削減できる。
また、抜止片63が周方向に等間隔をあけて三つ配置されているから、プランジャ40をバランス良く抜け止めすることができ、抜止動作の安定性を確保できる。
さらに、プランジャ40のボディ20への挿入動作に伴い、抜止片63をその弾性を利用してボディ20内に簡単に組み込むことができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図6によって説明する。実施形態2では、リテーナ48(抜止片63)の組付方法が実施形態1とは異なるが、ラッシュアジャスタ10の形態は実施形態1と概ね同じである。
すなわち、実施形態2によれば、プランジャ40をボディ20内に挿入する前、抜止片63となり得る部分(以下、抜止素片63A)が、羽根板62の下端から下向き傾斜で垂れ下がる形態をなしており、羽根板62の下端から径方向外向きに略水平に折り曲げられた上記抜止片63とは形態を異にし、抜止片63として未だ成形されていない。抜止素片63Aの先端(外端)は、抜止片63の先端(外端)より径方向内側に控えて位置し、径方向外側への突出量が抑えられている。
プランジャ40がボディ20内に挿入されると、その挿入過程では、抜止素片63Aの突出量が抑えられていることに起因し、抜止素片63Aとボディ20の内周面とが非接触状態で保たれる。その後、プランジャ40が正規深さで挿入されると、抜止素片63Aがプランジャ40のフランジ部51と台部28(本発明の対向壁に相当)との間に挟み込まれるとともに、その挟持力によって抜止素片63Aがフランジ部51の外縁に沿うように径方向外側へ略直角に屈曲させられ、もって抜止片63が成形される。なお、実施形態2における段差部26は、径方向外向きにはみ出る抜止片63(抜止素片63A)を収容可能なように実施形態1より深く抉ってあり、規制面27の形成範囲も長くなっている。
実施形態2によれば、プランジャ40の挿入過程で抜止片63(抜止素片63A)がボディ20の内周面と非接触とされるから、ボディ20の内周面が抜止片63(抜止素片63A)によって損傷されるのを防止できる。
<実施形態3>
図7は本発明の実施形態3を示す。実施形態3では、実施形態2と同様、プランジャ40をボディ20に挿入する前、抜止片63となり得る部分が抜止素片63Bとして構成されており、プランジャ40の正規組付に伴って抜止片63が成形される。
実施形態3の抜止素片63Bは、羽根板62の下端から径方向外向きに延びたあと径方向内向きに延びることで山形に膨出する形状をなし、その延び端が内側を向いて配置されている。抜止素片63Bの外端は、抜止片63の外端より径方向内側に控えて位置し、径方向外側への突出量が抑えられている。
実施形態3によれば、実施形態2と同様、プランジャ40の挿入過程で抜止片63(抜止素片63B)がボディ20の内周面と非接触とされ、ボディ20の内周面が抜止片63(抜止素片63B)によって損傷されるのを防止できる。この場合、フランジ部51と台部28との間に抜止素片63Bが挟み込まれることにより、抜止素片63Bが上下方向(軸方向)に折り畳まれて二枚重ねの抜止片63が得られるから、その強度が高められる。また、抜止素片63Bが台部28に面当りしてその折り畳み動作を誘導するから、抜止片63を円滑に成形できるとともに、台部28が損傷されるのを防止できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)抜止片は、拡開状態を記憶した形状記憶合金からなり、プランジャの挿入過程では縮径形状をとることでボディの内周面とは非接触とされることにより、ボディの内周面が傷付くのを防止し得る形態であってもよい。
(2)抜止片は、ボディの段差部と抜止状態で係合可能なようにリテーナに設けられていればよく、その形状、配置、個数は任意に設定できる。
(3)本発明におけるラッシュアジャスタは、特にその用途が限定されるわけではなく、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等あらゆる内燃機関に適用可能である。
実施形態1におけるラッシュアジャスタの全体の縦断面図 リテーナの平面図 プランジャを組み付ける途中の状態を示す要部拡大縦断面図 プランジャを正規組み付けした状態を示す要部拡大縦断面図 ラッシュアジャスタを取り付けた動弁装置の縦断面図 実施形態2におけるプランジャの組み付け動作を示す要部拡大縦断面図 実施形態3におけるプランジャの組み付け動作を示す要部拡大縦断面図
符号の説明
10…ラッシュアジャスタ
20…ボディ
26…段差部
27…規制面
40…プランジャ
41…底壁
45…低圧室
46…高圧室
48…リテーナ
53…逆止弁
63…抜止片

Claims (4)

  1. 筒状のボディと、頂部でロッカアームを支承するとともに前記ボディの内周面に摺接しつつ軸方向に移動可能なプランジャとを備え、
    前記プランジャ内には、作動油が貯留された低圧室が設けられ、
    前記ボディ内には、前記プランジャの底壁によって前記低圧室との間を仕切られる前記作動油が貯留された高圧室が設けられ、
    前記プランジャの底壁には、前記低圧室と前記高圧室とを連通する連通孔が設けられ、
    前記高圧室内には、前記連通孔を開閉する逆止弁が設けられ、さらに、
    前記高圧室内には、前記逆止弁を収容するケージ状をなし、前記プランジャの底壁に対して一体的に圧入されるリテーナが設けられたラッシュアジャスタであって、
    前記リテーナには、前記ボディの内周面に形成された段差部に掛止されることで前記プランジャの前記ボディからの抜け出しを規制する抜止片が設けられていることを特徴とするラッシュアジャスタ。
  2. 前記抜止片は、前記リテーナの外周縁に周方向に等間隔をあけて複数配置されていることを特徴とする請求項1に記載のラッシュアジャスタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のラッシュアジャスタに備わるリテーナの組付方法であって、
    前記プランジャを前記ボディ内に挿入する過程で、前記プランジャの底壁によって前記リテーナを押圧することにより、前記抜止片を弾性撓みさせつつ前記ボディの内周面に摺接させ、
    前記プランジャを前記ボディ内に正規深さで挿入することにより、前記抜止片を前記段差部と対応する位置に至らして拡開方向に弾性復帰させることを特徴とするリテーナの組付方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載のラッシュアジャスタに備わるリテーナの組付方法であって、
    前記プランジャを前記ボディ内に挿入する過程で、前記プランジャの底壁によって前記リテーナを押圧することにより、前記抜止片となり得る部位を前記ボディの内周面と非接触状態で通過させ、
    前記プランジャを前記ボディ内に正規深さで挿入することにより、前記抜止片となり得る部位を前記ボディの内周面に形成された対向壁と前記プランジャの底壁との間に挟み込み、前記段差部側にはみ出るように前記抜止片を突成することを特徴とするリテーナの組付方法。
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