JP2008297831A - 受圧構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハニカムパネルを利用した受圧構造物であって、生産効率が高い受圧構造物を提供することを課題とする。
【解決手段】被補強体に埋設されるアンカーを挿通するための挿通口を備える受圧構造物J1であって、ハニカムパネル1と、このハニカムパネル1を補強する補強構造体2とを備え、ハニカムパネル1は、被補強体の表面に当接する裏面板11と、この裏面板11と平行に対向して配置された表面板12と、裏面板11と表面板12との間に配置されたコア13と、を備えて構成されており、補強構造体2は、ハニカムパネル1の中央部から外縁に向かう方向に沿って配置されている複数の梁材21,21,…を含んで構成されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、法面などに設置される受圧構造物に関する。
法面や既設擁壁などの被補強体を補強・安定化するアンカーとともに用いられる受圧構造物には、様々な形態のものがあるが、例えば、特許文献1には、多数の筒状要素を具備するハニカムパネルからなる受圧構造物が開示されている。
特開2003−160940号公報
特許文献1の受圧構造物では、中央に向かって厚みが漸増するハニカムパネルを製作する必要があるので、加工に手間を要し、生産効率が悪いという問題がある。特に、各筒状要素を独立した部材とする場合には、高さ寸法の異なる複数種類の筒状要素を準備して高さ順に並べる必要があるので、極めて煩雑な作業になってしまう。
このような観点から、本発明は、ハニカムパネルを利用した受圧構造物であって、生産効率が高い受圧構造物を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために創案された本発明は、被補強体に埋設されるアンカーを挿通するための挿通口を備える受圧構造物であって、ハニカムパネルと、前記ハニカムパネルを補強する補強構造体とを備え、前記ハニカムパネルは、前記被補強体の表面に当接する裏面板と、前記裏面板と平行に対向して配置された表面板と、前記表面板と前記裏面板との間に配置されたコア材と、を備えて構成されており、前記補強構造体は、前記ハニカムパネルの中央部から外縁に向かう方向に沿って配置されている複数の梁材を含んで構成されていることを特徴とする。
本発明に係る受圧構造物によれば、表面板と裏面板とを平行に対向させることでハニカムパネルの厚さを一定としたので、表面板と裏面板との間に配置されるコア材の高さ(厚さ)も一定になる。つまり、本発明に係る受圧構造物によれば、コア材の高さ(厚さ)を中央に向かって漸増させる必要がないので、加工が容易となり、その結果、生産効率が向上する。また、ハニカムパネルを補強する補強構造体に、ハニカムパネルの中央部から外縁に向かう方向に沿って配置される梁材が含まれているので、挿通口の周囲に作用するアンカーの緊張力が、ハニカムパネルの全体に分散することになる。アンカーの緊張力がハニカムパネルの全体に分散すれば、ハニカムパネルの反りが抑制されるので、裏面板の全体で被補強体の表面を押圧することが可能となる。
本発明においては、前記補強構造体に、前記挿通口に合せて配置される中心部材を具備させるとともに、前記梁材を、前記中心部材に接合するとよい。このようにすると、挿通口の周囲に作用するアンカーの緊張力を効率よく梁材へ伝達させることが可能となるので、挿通口の周囲におけるハニカムパネルの局所的な反りを抑制することが可能となる。
前記補強構造体は、前記ハニカムパネルの外部に配置してもよいし、前記ハニカムパネルの内部に配置してもよい。補強構造体をハニカムパネルの外部に配置すると、受圧構造物の全体が分厚くなるのを防止することが可能となるので、受圧構造物の軽量化を図ることが可能となる。また、補強構造体をハニカムパネルの内部に配置すると、受圧構造物の表面が平坦になるので、土砂等が堆積し難くなり、さらには、受圧構造物の外観がすっきりとしたものになる。
なお、補強構造体のうち、梁材をハニカムパネルの外部に配置する場合には、前記梁材を前記表面板に接合するとよい。このようにすると、梁材とハニカムパネルとの一体化が図られるため、ハニカムパネルに反りが発生し難くなり、その結果、被補強体の表面をしっかりと押圧することが可能となる。
また、梁材をハニカムパネルの外部に配置する場合には、ハニカムパネルの内部に、前記梁材を支持する支持部材を配置するとよい。このようにすると、支持部材が補強構造体の土台となるので、ハニカムパネルの表面板に発生する沈み込みを抑制することが可能となる。とくに、前記支持部材を、前記梁材の長手方向に沿って配置すれば、表面板の沈み込みをより一層確実に抑制することが可能となる。
梁材と中心部材とを備えた補強構造体において、梁材をハニカムパネルの外部に配置する場合には、中心部材の少なくとも一部をハニカムパネルの外部に露出させるとよい。なお、前記中心部材が、前記ハニカムパネルの外部に露出する本体部と、前記ハニカムパネルの内部に挿入される挿入部とを備えている場合には、前記梁材の端部を、前記本体部に接合する。
補強構造体をハニカムパネルの内部に配置する場合には、前記補強構造体を前記表面板と前記裏面板とに接合するとよい。このようにすると、補強構造物とハニカムパネルとの一体化が図られるため、ハニカムパネルの強度を向上させることが可能となる。
また、補強構造体をハニカムパネルの内部に配置する場合には、前記ハニカムパネルの外縁部における前記表面板と前記裏面板との間に外枠体を配置し、前記梁材を前記外枠体に接合するとよい。このようにすると、ハニカムパネルの剛性が向上するとともに、梁材に伝達したアンカーの緊張力をハニカムパネルの外縁部に沿って分散させることが可能となるので、被補強体の表面を均一に押圧することが可能となる。
本発明によれば、受圧構造物の生産効率が向上するので、その低コスト化を実現することが可能となる。
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態に係る受圧構造物J1は、法面や既設擁壁などの図示せぬ被補強体の表面に設置されるものであり、図1に示すように、ハニカムパネル1と、補強構造体2とを備えて構成されている。また、受圧構造物J1の中央部には、被補強体に埋設されるアンカーを挿通するための挿通口S1が形成されている。
ハニカムパネル1は、図2に示すように、図示せぬ被補強体の表面に当接する裏面板11と、この裏面板11と平行に対向して配置された表面板12と、裏面板11と表面板12との間に配置されたコア材(芯材)13とを備えて構成されており、さらに本実施形態では、裏面板11と表面板12との間に配置された外枠材14、環状部材15および支持部材16を備えている。
裏面板11は、アルミニウム合金製の圧延材からなり、その中央部には、挿通口S1となる円孔が形成されている。表面板12は、裏面板11と同一平面形状のアルミニウム合金製の圧延材からなり、その中央部には、挿通口S1となる円孔が形成されている。
コア材13は、複数の筒状要素を蜂の巣状(多孔状)に集合させたものであり、隣接する筒状要素の側面同士は、ろう材あるいは接着剤を介して互いに接合されている。裏面板11と表面板12とを平行に対向させているので、コア材13の高さ(厚さ)は、場所によらず一定である。なお、図2では、コア材13の一部のみを図示しているが、コア材13は、外枠材14と環状部材15との間にある領域の全体に配置されている。なお、図示は省略するが、アルミニウム合金製の帯状の箔ないし薄板を互い違いに接合しつつ積層し、これを積層方向に引き伸ばして形成した蜂の巣状の部材(六角形柱状の空間が多数形成された部材)をコア材13としてもよい。
外枠材14は、ハニカムパネル1の外周縁に沿って配置されていて、ハニカムパネル1の外形形状に合せて矩形枠状を呈している。外枠材14は、複数のアルミニウム合金製の中空押出形材を矩形枠状に組み合わせることで形成されたものであり、ろう材あるいは接着剤を介して裏面板11および表面板12に接合される。
環状部材15は、上下が開口した円筒状の部材からなり、裏面板11の中央部および表面板12の中央部に設けられた円孔を取り囲むように配置されていて、挿通口S1(図3の(b)参照)の一部となる。
支持部材16は、補強構造体2の土台となるものであり、ハニカムパネル1の内部において環状部材15から外枠材14に向かって配置されていて、その両端部がそれぞれ外枠材14および環状部材15に接合されている。支持部材16は、後記する補強構造体2の梁材21の直下において梁材21の長手方向に沿って配置されていて、表面板12を介して梁材21を下側から支持する(図3の(c)参照)。本実施形態では、一の梁材21につき、二つの支持部材16が互いに平行になるように配置されている。なお、本実施形態では、支持部材16の内空部に、支持部材16の剛性を向上させるための芯材16aが挿入されている。芯材16aは、支持部材16の上下方向の潰れを防止する目的で配置されるものであり、支持部材16の内空部の高さ寸法と同じ高さ寸法を具備している。
補強構造体2は、図1に示すように、ハニカムパネル1の外部(上面)に配置されており、かつ、表面板12に接合されている。補強構造体2は、ハニカムパネル1の中央部から外縁に向かう方向に沿って配置されている複数(本実施形態では四つ)の梁材21,21,…と、挿通口S1に合せて配置される中心部材22とを備えて構成されている。
梁材21,21,…は、ハニカムパネル1の上面において放射状(本実施形態では十字状)に配置されている。梁材21は、断面矩形枠状を呈するアルミニウム合金製の押出形材からなり、溶接等によってハニカムパネル1の上面(表面板12)に接合される。また、ハニカムパネル1の中央部側に位置する梁材21の端部は、溶接等によって中心部材22に接合されている。なお、本実施形態では、中心部材22の本体部22aに梁材21の端部が接合されている。
中心部材22は、図示せぬアンカー頭部の台座となる部位であり、ハニカムパネル1の中央部に配置されていて、溶接等によってハニカムパネル1の上面(表面板12)に接合されている。中心部材22は、図2に示すように、中央部に貫通孔22cが形成されたブロック状の本体部22aと、この本体部22aの外周面に突設された矩形枠状のスリーブ22b,22b,…とを備えて構成されていて、図3の(b)に示すように、その全体がハニカムパネル1の外部に露出している。本体部22aは、環状部材15の直上においてハニカムパネル1の外部に露出している。スリーブ22bは、梁材21の内空形状と等しい外形形状を具備しており、梁材21の内空部に嵌挿される。貫通孔22cは、法面等の法線に対して斜めに配置されるアンカー(図示略)にも対応できるように、下拡がりの円錐台状を呈していて、かつ、貫通孔22cの下端部の孔径は、環状部材15の直径と略等しくなっている。
中心部材22は、アルミニウム合金製の鋳造品からなり、本体部22aとスリーブ22b,22b,…とは一体に成形されている。なお、図3の(b)に示すように、中心部材22は、その貫通孔22cが環状部材15と同心となるように設置される。
以上のように構成された受圧構造物J1によれば、コア材13の高さ(厚さ)を中央に向かって漸増させる必要がないので、加工が容易となり、その結果、生産効率が向上する。また、補強構造体2に、ハニカムパネル1の外縁に向かう方向に沿って配置される梁材21,21,…が含まれているので、挿通口S1の周囲に作用するアンカーの緊張力が、ハニカムパネル1の全体に分散することになる。アンカーの緊張力がハニカムパネル1の全体に分散すれば、ハニカムパネル1の反りが抑制されるので、裏面板11の全体で被補強体の表面を均一に押圧することが可能となる。
さらに本実施形態においては、各梁材21を中心部材22に接合しているので、アンカーの緊張力を効率よく梁材21へ伝達させることが可能となり、ひいては、挿通口S1の周囲におけるハニカムパネル1の局所的な反りを抑制することが可能となる。
また、本実施形態においては、ハニカムパネル1の外部に補強構造体2を取り付けたので、受圧構造物J1の全体が分厚くなるのを防止することが可能となり、ひいては、受圧構造物J1の軽量化を図ることが可能となる。しかも本実施形態においては、補強構造体2を表面板12に接合してハニカムパネル1と補強構造物2との一体化を図っているため、ハニカムパネル1に反りが発生し難くなり、その結果、被補強体の表面をしっかりと押圧することが可能となる。
さらに、本実施形態では、ハニカムパネル1の内部に補強構造体2を支持する支持部材16,16,…を配置しているので、ハニカムパネル1の表面板12に発生する沈み込みを抑制することが可能となる。とくに、本実施形態では、支持部材16を、梁材21の長手方向に沿って配置しているので、表面板12の沈み込みをより一層確実に抑制することが可能となる。
なお、第一の実施形態では、中心部材22をハニカムパネル1の上面(表面板12)に載置した場合を例示したが、中心部材22の形態を限定する趣旨ではない。例えば、図4に示す中心部材23のように、その下端部をハニカムパネル1の内部に挿入してもよい。
中心部材23は、ハニカムパネル1の外部に露出する本体部23aと、この本体部23aの外周面に突設されたスリーブ23b,23b,…と、本体部23aの下側に延設された挿入部23dとを備えて構成されている。本体部23aおよび挿入部23dの中央部には、挿通口S1となる貫通孔23cが形成されている。本体部23aは、図3の(b)に示す中心部材22の本体部22aと同様の構成を具備しており、梁材21の端部と接合される。挿入部23dは、環状部材15の内側に丁度収まる外形を具備しており、挿入部23dの下端部は、溶接によりハニカムパネル1の下面(裏面板11)および環状部材15に接合される。中心部材23を用いれば、ハニカムパネル1の中央部における変形を抑制することが可能となる。
また、第一の実施形態では、中心部材22をアルミニウム合金製の鋳造品としたが、これに限定されることはなく、図5に示す中心部材24のように、アルミニウム合金製の押出形材からなるものであっても差し支えない。
中心部材24は、貫通孔24cおよび溝条部24e,24e…が形成された本体部24aと、溝条部24eの底に突設された突条部24fとを備えて構成されている。溝条部24eは、本体部24aの外周面に凹設されており、上下方向に連続している。溝条部24eの溝幅は、梁材21の外形と等しくなっている。突条部24fは、上下方向に連続しているが、その上端部および下端部が梁材21の肉厚分だけ切除されていて、梁材21の内空部に挿入可能になっている。なお、梁材21は、その内空部に入り込んだ突条部24fによって上下方向への移動が阻止された状態で、溶接等により中心部材24の本体部24aに接合される。このように、押出形材を利用して中心部材24を製造すれば、その寸法精度が高くなるだけでなく、製造コストの削減を図ることが可能となる。
(第二の実施形態)
第二の実施形態に係る受圧構造物J2も、図6に示すように、ハニカムパネル3と、補強構造体4とを備えて構成されているが、補強構造体4がハニカムパネル3の内部に配置されている点が第一の実施形態に係る受圧構造物J1と異なっている。
ハニカムパネル3は、図示せぬ被補強体の表面に当接する裏面板31と、この裏面板31と平行に対向して配置された表面板32と、裏面板31と表面板32との間に配置された図示せぬコア材とを備えて構成されており、さらに本実施形態では、裏面板31と表面板32との間に配置された外枠材34を備えている。
裏面板31は、アルミニウム合金製の圧延材からなり、その中央部には、挿通口S2となる円孔31a(図7参照)が形成されている。表面板32は、裏面板31と同一平面形状のアルミニウム合金製の圧延材からなり、その中央部には、挿通口S2となる円孔32a(図7参照)が形成されている。
コア材は、図示は省略するが、第一の実施形態に係るコア材13と同様に、複数の筒状要素を蜂の巣状に集合させたものである。なお、図示は省略するが、アルミニウム合金製の帯状の箔ないし薄板を互い違いに接合しつつ積層し、これを積層方向に引き伸ばして形成した蜂の巣状の部材(六角形柱状の空間が多数形成された部材)をコア材としてもよい。
外枠材34は、ハニカムパネル3の外周縁に沿って配置されていて、矩形枠状を呈している。外枠材34は、複数のアルミニウム合金製の中空押出形材を矩形枠状に組み合わせることで形成され、ろう材あるいは接着剤を介して裏面板31および表面板32に接合される。
補強構造体4は、ハニカムパネル3の内部に配置されており、裏面板31と表面板32とに接合されている。補強構造体4は、ハニカムパネル3の中央部から外縁に向かう方向に沿って配置されている複数(本実施形態では四つ)の梁材41,41,…と、挿通口S2に合せて配置される中心部材42とを備えて構成されている。
梁材41,41,…は、ハニカムパネル1の内部において放射状(本実施形態では十字状)に配置されている。なお、各梁材41は、ろう材あるいは接着剤を介して裏面板31と表面板32とに接合される。図7に示すように、ハニカムパネル3の中央部側に位置する梁材41の端部は、溶接等によって中心部材42に接合されており、ハニカムパネル3の外縁側に位置する梁材41の端部は、溶接等によって外枠材34の内側側面に接合されている。なお、梁材41も、断面矩形枠状を呈するアルミニウム合金製の押出形材からなる。
中心部材42は、ハニカムパネル3の中央部に配置されていて、ろう材あるいは接着剤を介して裏面板31と表面板32とに接合されている。中心部材42は、中央部に貫通孔42cが形成されたブロック状の本体部42aと、この本体部42aの外周面に突設されたスリーブ42b,42b,…とを備えて構成されている。中心部材42は、アルミニウム合金製の鋳造品からなり、本体部42aとスリーブ42b,42b,…とは一体に成形されている。スリーブ42bは、梁材41の内空形状と等しい外形形状を具備しており、梁材41の内空部に嵌挿される。貫通孔42cは、法面等の法線に対して斜めに配置されるアンカー(図示略)にも対応できるように、下拡がりの円錐台状を呈している。貫通孔42cの下端部の孔径は、裏面板31の円孔31aの孔径と略等しくなっており、貫通孔42cの上端部の孔径は、表面板32の円孔32aの孔径と略等しくなっている。
以上のように構成された受圧構造物J2でも、コア材の高さ(厚さ)を中央に向かって漸増させる必要がないので、加工が容易となり、その結果、生産効率が向上する。また、補強構造体4に、ハニカムパネル3の外縁に向かう方向に沿って配置される梁材41,41,…が含まれているので、挿通口S2の周囲に作用するアンカーの緊張力が、ハニカムパネル3の全体に分散することになる。アンカーの緊張力がハニカムパネル3の全体に分散すれば、ハニカムパネル3の反りが抑制されるので、裏面板31の全体で被補強体の表面を押圧することが可能となる。
さらに、受圧構造物J2によれば、ハニカムパネル3の内部に補強構造体4を配置したので、すっきりとした外観となる。また、ハニカムパネル3の内部に補強構造体4を配置することで、ハニカムパネル3と補強構造物4との一体化が図られることになるので、ハニカムパネル3の強度を向上させることが可能となる。さらに、受圧構造物J2によれば、その表面に土砂等が堆積し難くなるので、供用後も美観を損ねることがない。
さらに本実施形態においては、補強構造体4の梁材41をハニカムパネル3の外枠体34に接合しているので、ハニカムパネル3の剛性が向上することになる。梁材41を外枠体34に接合すると、梁材41に伝達したアンカーの緊張力をハニカムパネル3の外縁部に沿って分散させることが可能となるので、被補強体の表面を均一に押圧することが可能となる。
(第三の実施形態)
第二の実施態様においては、中心部材42に梁材41,41,…を組み付けてなる補強構造体4に裏面板31および表面板32を覆設した場合を例示したが、図8に示す第三の実施形態に係る受圧構造物J3のように、補強構造体6のうち梁材61,61,…に対してのみ裏面板51および表面板52を覆設し、ハニカムパネル5を形成した後に、中心部材62を組み付けて補強構造体6を完成させてもよい。
なお、ハニカムパネル5の構成は、その中央部に中心部材62を挿入可能な開口部5aが形成されている点以外は、第二の実施形態のハニカムパネル3と同様なので、その詳細な説明は省略する。
梁材61の構成も、第二の実施形態に係る梁材41と同様なので、その詳細な説明を省略するが、図8の(b)に示すように、梁材61の中心部材62側の端部には、上下方向の変形を抑制するための小口部材63が配置されている。小口部材63は、梁材61の内部に挿入可能な外形形状を具備しており、少なくとも梁材61の内空部の上下面に当接した状態で梁材61に接合されている。
中心部材62は、中央部に貫通孔62cが形成されたブロック状の部材からなり、ハニカムパネル5の中央部に形成された開口部5aに挿入可能な外形形状を具備していて、本実施形態では、その全体がハニカムパネル5の内部に配置される。なお、中心部材62および開口部5aの形状は、図示のものに限定されることはなく、例えば、両者を平面視円形としても差し支えない。
このような構成の受圧構造物J3を製造するには、まず、中央部に開口部が形成された裏面板51と表面板52との間に梁材61や図示せぬコア材などを配置し、これらをろう付けにより接合して梁材61が内包されたハニカムパネル5を組み立て、次に、ハニカムパネル5の開口部5aに中心部材62を挿入し、その後、裏面板51と梁材61とに跨って形成された開先において溶接W1を行なって裏面板51、梁材61および中心部材62を一括して接合するとともに、表面板52と梁材61とに跨って形成された開先において溶接W2を行なって表面板52、梁材61および中心部材62を一括して接合すればよい。なお、開先は、中心部材62を開口部5aに挿入した後に形成してもよいし、裏面板51および表面板52の開口縁部や中心部材62の周縁部を予め面取りするなどしておき、中心部材62を開口部5aに挿入した際に形成されるようにしてもよい。また、開先を省略しても勿論差し支えない。
熱容量の大きな中心部材62をろう付け工程の後にハニカムパネル5に後付けすれば、中心部材62の存在によってろう付け時の熱バランスが不安定になる虞がないので、ろう付け時の温度管理等が容易になり、ひいては、ハニカムパネル5の製造が容易になる。
また、梁材61の中心部材62側の小口に小口部材63を固定しておけば、梁材61の剛性が向上するので、ハニカムパネル5の中央部における変形を抑制することが可能となる。なお、小口部材63は、中心部材62を摩擦攪拌接合により各面板51,52および梁材61に接合する場合にも有用である。すなわち、小口部材63を梁材61の端部に配置しておけば、摩擦攪拌接合用の回転ツールを各面板51,52に押し当てた際に、これらに反り等の変形が発生し難くなるので、接合作業時の管理が容易となり、さらには、中心部材62との接合強度を高めることが可能となる。
なお、本実施形態では、梁材61が内包されたハニカムパネル5を、ろう付けを利用して組み立てる場合を例示したが、接着剤を利用して組み立てても差し支えない。
第一の実施形態に係る受圧構造物を示す斜視図である。 第一の実施形態に係る受圧構造物を示す分解斜視図である。 (a)は第一の実施形態に係る受圧構造物を示す平面図、(b)は(a)のB−B線断面図、(c)は(a)のC−C線断面図である。 中心部材の変形例を示す断面図である。 中心部材の他の変形例を示す分解斜視図である。 第二の実施形態に係る受圧構造物を示す斜視図である。 第二の実施形態に係る受圧構造物を示す断面図である。 (a)は第三の実施形態に係る受圧構造物を示す分解斜視図、(b)は同じく断面図である。
符号の説明
J1,J2,J3 受圧構造物
S1,S2,S3 挿通口
1,3,5 ハニカムパネル
11,31,51 裏面板
12,32,52 表面板
13 コア材
14,34 外枠材
16 支持部材
2,4,6 補強構造体
21,41,61 梁材
22,23,24,42,62 中心部材

Claims (8)

  1. 被補強体に埋設されるアンカーを挿通するための挿通口を備える受圧構造物であって、
    ハニカムパネルと、前記ハニカムパネルを補強する補強構造体とを備え、
    前記ハニカムパネルは、前記被補強体の表面に当接する裏面板と、前記裏面板と平行に対向して配置された表面板と、前記表面板と前記裏面板との間に配置されたコア材と、を備えて構成されており、
    前記補強構造体は、前記ハニカムパネルの中央部から外縁に向かう方向に沿って配置されている複数の梁材を含んで構成されていることを特徴とする受圧構造物。
  2. 前記補強構造体は、前記挿通口に合せて配置される中心部材をさらに備えており、
    前記梁材が、前記中心部材に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の受圧構造物。
  3. 前記梁材が、前記ハニカムパネルの外部に配置されており、かつ、前記表面板に接合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の受圧構造物。
  4. 前記ハニカムパネルの内部に、前記梁材を支持する支持部材が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の受圧構造物。
  5. 前記支持部材が、前記梁材の長手方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項4に記載の受圧構造物。
  6. 前記中心部材が、前記ハニカムパネルの外部に露出する本体部と、前記ハニカムパネルの内部に挿入される挿入部とを備えており、
    前記梁材が、前記ハニカムパネルの外部に配置されており、かつ、前記表面板に接合されており、
    前記梁材の端部が、前記本体部に接合されていることを特徴とする請求項2に記載の受圧構造物。
  7. 前記補強構造体が、前記ハニカムパネルの内部に配置されており、かつ、前記表面板と前記裏面板とに接合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の受圧構造物。
  8. 前記ハニカムパネルは、前記表面板と前記裏面板との間に配置された外枠材をさらに備えており、
    前記外枠材が、前記ハニカムパネルの外縁部に配置されており、
    前記梁材が、前記外枠材に接合されていることを特徴とする請求項7に記載の受圧構造物。
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