JP2008296786A - チルト調節式ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングホイールにチルト上下方向のいずれの方向の外力が作用しても、その外力に対するステアリングコラムの支持力を増大させてステアリングホイールのチルト位置を保持する。
【解決手段】コラム側ブラケット25と締結手段27との間に、噛み込み式のチルト方向保持部30,31が配置されている。このチルト方向保持部は、締結手段の動作が伝達可能にコラム側ブラケットに配置され、締結手段が締結動作を行うときに車体側ブラケット23の一部に噛み込み、コラム側ブラケットにチルト上方向及びチルト下方向の外力が作用すると車体側ブラケットの一部に対する噛み込み量が増大してコラム側ブラケットのチルト上方向及びチルト下方向の移動を規制する部位である。
【選択図】図4

Description

本発明は、ステアリングホイールの上下方向位置を調整可能なチルト調整式ステアリング装置に関する。
ステアリング装置は、ステアリングホイールを車両後端に装着したステアリングシャフトと、このステアリングシャフトを回転自在に支持し、車両後方に向けて所定角度の上り傾斜を付けて配置したステアリングコラムとを備えた装置であり、この装置の中で、ステアリングホイールが運転者の運転姿勢に応じた最適位置となるように、チルト機構の操作によりステアリングコラムをチルト傾動させるチルト調整式の装置が知られている。
チルト機構は、ステアリングコラムの車両後端側に固定され、車幅方向に貫通孔が形成されているコラム側ブラケットと、このコラム側ブラケットを車幅方向から挟み込むように車体側部材に固定され、前記貫通孔に対応する位置に長軸が斜め上下方向に延在するようにチルト用長孔が形成されている車体側ブラケットと、前記貫通孔及び前記チルト用長孔に挿通されているチルトボルトと、このチルトボルトを回転させることで、コラム側ブラケット及び車体側ブラケットの締結、或いは締結解除を行う締結手段とを備えたものである。
上記チルト機構において、ステアリングホイールにチルト上下方向の外力が作用すると、ステアリングコラムに対してチルト上下方向の支持力が発生するチルト上下保持部を備えたものが知られている(例えば、特許文献1)。
この特許文献1の装置のチルト上下保持部は、車体側ブラケットに回転自在に配置されている偏心ギヤと、締結手段が締結動作を行ったときには車体側ブラケットに対してギヤ噛み込みが行われるように偏心ギヤを締結手段と連動して回転させ、締結手段が締結解除動作を行ったときには、車体側ブラケットに対するギヤ噛み込みが解除されるように偏心ギヤを締結手段と連動して逆周りに回転させる連動部材とを備えており、チルト機構の車幅方向に離間するように一対配置されている。ここで、偏心ギヤは、回転軸の軸心からの距離を変化させたカム外周面にギヤ(以下、カムギヤと称する)を形成した部材である。
ところで、特許文献1の装置の一対のチルト上下保持部の夫々の偏心ギヤは、連動部材を介して締結手段から締結動作時の回転力が伝達されると、車体側ブラケットに対して回転軸からの距離が同一寸法の位置のカムギヤが噛み込むように同一向きに(ステアリングコラムのコラム軸を含んだ上下面を対称面とすると面対称となるように)配置されている。
米国特許第7021660号明細書
ここで、車両衝突時にステアリングホイールにエアバックの展開反力が作用すると、車両後方に向けて所定角度の上り傾斜を付けて配置されているステアリングコラムにはチルト上方向の外力が作用するとともに、車両乗降時にステアリングホイールに運転者の体重が掛かると、ステアリングコラムにはチルト下方向の外力が作用する。
しかしながら、特許文献1の装置は、ステアリングコラムにチルト上下方向の外力の一方が作用したときには支持力を発揮するが、ステアリングコラムにチルト上下方向の外力の他方が作用するときには支持力が低下するおそれがある。
すなわち、ステアリングコラムにチルト下方向の外力が作用したときに、一対のチルト上下保持部の偏心ギヤが、コラム側ブラケットの僅かな上下方向の移動とともに回転して回転軸からの距離が増大した位置でカムギヤが噛み込むと、噛み込み量が増大してチルト下方向の外力に対する支持力が増大する。しかし、同一向きで配置した一対のチルト上下保持部の偏心ギヤは、ステアリングコラムにチルト上方向の外力が作用すると、コラム側ブラケットに対して回転軸からの距離が減少した位置でカムギヤが噛み込み、噛み込み量が減少するように回転するので、チルト上方向の外力に対する支持力が低下してしまうという問題がある。
したがって、特許文献1の装置のチルト上下保持部は、車両衝突時にステアリングホイールにエアバックの展開反力が作用する場合、或いは車両乗降時にステアリングホイールに運転者の体重が掛かる場合の両方でステアリングコラムをチルト上下方向を支持する力を発揮することはできない。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、ステアリングホイールにチルト上下方向のいずれの方向の外力が作用しても、その外力に対するステアリングコラムの支持力を増大させてステアリングホイールのチルト位置を保持することができるチルト調節式ステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係るチルト調節式ステアリング装置は、ステアリングホイールを取付けたステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムを、車両後方に向けて所定角度の上り傾斜を付けて延在させ、当該ステアリングコラムの車両後端側をチルト機構を介してチルト傾動自在に車体側部材に支持してなるチルト調節式ステアリング装置において、前記チルト機構は、前記ステアリングコラムの車両後端側に固定したコラム側ブラケットと、このコラム側ブラケットを車幅方向から挟み込むように配置されて前記車体側部材に固定されている車体側ブラケットと、前記コラム側ブラケット及び車体側ブラケットの一方に車幅方向に延在して形成されている貫通孔と、前記コラム側ブラケット及び前記車体側ブラケットの他方に、前記貫通孔に対応する位置に長軸が上下方向に延在して形成されているチルト用長孔と、前記貫通孔及び前記チルト用長孔に挿通したチルトボルトと、このチルトボルトに取付けた操作レバーを操作することでコラム側ブラケット及び車体側ブラケットの締結、或いは締結解除を行う締結手段とを備えているとともに、前記締結手段の動作が伝達可能に前記コラム側ブラケットに配置され、前記締結手段が締結動作を行うときに前記車体側ブラケットの一部に噛み込み、前記コラム側ブラケットにチルト上方向及びチルト下方向の外力が作用すると前記車体側ブラケットの一部に対する噛み込み量が増大して前記コラム側ブラケットのチルト上方向及びチルト下方向の移動を規制する噛み込み式のチルト方向保持部を備えているようにした。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のチルト調節式ステアリング装置において、前記噛み込み式のチルト方向保持部は、前記コラム側ブラケットに連結した回転軸に回転自在に支持されている一対の偏心ギヤと、これら一対の偏心ギヤの夫々に連結して前記締結手段から締結、或いは締結解除の回転力を前記一対の偏心ギヤに伝達する一対の回転力伝達部材とを備え、前記一対の偏心ギヤは、回転軸の軸心からの距離が周方向に変化するカム面にギヤを形成した部材であり、前記一対の偏心ギヤの一方は、前記コラム側ブラケットがチルト上方向に移動しようとして回転力が伝達されると、前記車体側ブラケットの一部に対して前記ギヤの噛み込み量が増大するように前記カム面の向きが設定されており、前記一対の偏心ギヤの他方は、前記コラム側ブラケットがチルト下方向に移動しようとして回転力が伝達されると、前記車体側ブラケットの一部に対して前記ギヤの噛み込み量が増大するように前記カム面の向きが設定されているようにした。
さらに、請求項3記載の発明は、請求項2記載のチルト調節式ステアリング装置において、前記回転軸を、前記コラム側ブラケットの車幅方向に貫通するように連結し、前記一対の偏心ギヤを、前記回転軸の車幅方向の両端側に回転自在に支持され、前記コラム側ブラケットを車幅方向から挟み込んでいる前記車体側ブラケットの一対のブラケット側板に噛み込み可能に配置している。
本発明に係るチルト調節式ステアリング装置によると、締結手段が締結動作を行うときに車体側ブラケットの一部に噛み込み、コラム側ブラケットにチルト上方向及びチルト下方向の外力が作用すると車体側ブラケットの一部に対する噛み込み量が増大してコラム側ブラケットのチルト上方向及びチルト下方向の移動を規制する噛み込み式のチルト方向保持部を備え、ステアリングコラムのチルト上下保持部の支持力を増大させていることから、車両衝突時にステアリングホイールにエアバックの展開反力が作用しステアリングコラムにチルト上方向の外力が作用したり、車両乗降時にステアリングホイールに運転者の体重が掛かってステアリングコラムにチルト下方向の外力が作用しても、ステアリングホイールのチルト位置を確実に保持することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図7は本発明に係るステアリング装置を示す図であり、図1は本発明の一実施形態を示す全体構成図、図2はステアリング装置の要部を側部から示した図、図3は図2のA−A線矢視図、図4はステアリング装置の要部を車幅方向の一方側から示した斜視図、図5はステアリング装置の要部を車幅方向の他方側から示した斜視図、図6は本発明に係るチルト上方向保持部を示す図、図7は本発明に係るチルト下方向保持部を示す図である。
図1において、ステアリング装置10は、ステアリングシャフト3を回動自在に支持するステアリングコラム1を有する。ステアリングシャフト3には、その後端にステアリングホイール2が装着され、ステアリングシャフト3の前端にはユニバーサルジョイント4を介して中間シャフト5が連結されている。中間シャフト5にはその前端にユニバーサルジョイント6を介してラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギヤ7が連結されている。このステアリングギヤ7の出力軸がタイロッド8を介して操舵輪9に連結されている。
そして、運転者がステアリングホイール2を操舵すると、ステアリングシャフト3、ユニバーサルジョイント4、中間シャフト5、ユニバーサルジョイント6を介してその回転力がステアリングギヤ7に伝達され、ラックアンドピニオン機構で回転運動が車両幅方向の直線運動に変換されてタイロッド8を介して操舵輪9を転舵する。
なお、ステアリングコラム1の車両後方部位には、コントロールスイッチ、コンビスイッチやコラムカバー等の周辺部品Pが配設されている。
図2に示すように、ステアリングシャフト3を挿通している筒状のステアリングコラム1は、アウタコラム11とインナコラム12とをテレスコープ状に組み合わせてなり、軸方向に位置調整可能に嵌合している。
図3に示すように、アウタコラム11の車両前方側の下部には、クランプ部25が固定されている。このクランプ部25は略コ字状に折曲された金属板であって、開口部を上方に向けた状態でアウタコラム11に固定されている。そして、クランプ部25の車幅方向に対向している一対のクランプ側板25a,25aに貫通孔25bが形成されている。
そして、アウタコラム11のクランプ部25は、第1車体側ブラケット23及びクランプ装置27を介して車体側部材(不図示)にチルト位置調整可能に支持されているとともに、インナコラム12の車両前端側も、第2車体側ブラケット24を介して車体側部材に支持されている。ここで、インナコラム12の車両前端側は、第2車体側ブラケット24に回転自在に支持されたピボットピン24aを中心として上下方向に揺動可能に支持されている。
第2車体側ブラケット24は、図4に示すように、ステアリングコラム1の上部に沿ってコラム車両後端側から車両後方側に延在し、第1車体側ブラケット23を上部から覆うように配置されている。
第1車体側ブラケット23は、図3に示すように、第2車体側ブラケット24に固定されているフランジ23aと、このフランジ23aの車幅方向の両端から略コ字状をなすように折曲されて平行に離間し、アウタコラム11に固定したクランプ部25の一対のクランプ側板25a,25aを車幅方向の外方から挟み込むように当接している一対のブラケット側板23b,23bと、一対のブラケット側板23b,23bに長軸が上下方向に延在するように形成されたチルト用長孔23cとを備えている。
クランプ装置27は、図3に示すように、第1車体側ブラケット23のチルト用長孔23c及びアウタコラム11に固定したクランプ部25の貫通孔25bにチルトボルト27aが挿通され、このチルトボルト27aの頭部側(図3の左側)に固定カム27b、可動カム27c及び操作レバー27eが外嵌されているとともに、チルトボルト27aのねじ側(図3の右側)に、ロッド回転伝達部材28及び調整ナット29が外嵌されている。
ここで、クランプ部25とクランプ装置27との間には、チルト上方向保持部30及びチルト下方向保持部31が配置されている。
チルト上方向保持部30は、図4及び図6(a),(b)に示すように、クランプ装置27の操作レバー27eが位置している車幅方向の一方側に配置されており、保持部32と、この保持部32及び操作レバー27eの基部側の間で連結しているねじりコイルバネ33とを備えている。
保持部32は、クランプ部25の一対のクランプ側板25a,25aを貫通して配置した回転軸34に回転自在に支持され、回転軸34の軸心からの距離を変化させたカム外周面にギヤを形成した偏心ギヤ32aと、偏心ギヤ32a及び回転軸34の軸心を結んだ延長線上に設けられているバネ連結部32bとを備えた板状部材である。
偏心ギヤ32aは、第1車体側ブラケット23の一方のブラケット側板23b,23bの車両前方を向く端面に噛み込むように配置されており、一方のブラケット側板23b,23bの車両前方を向く端面に噛み込んでいる状態でアウタコラム11が上方向(図6(a)の白抜き矢印方向)に移動しようとすると、図6(a)の線状の矢印方向に僅かに回転することで、噛み込み量が増大するようなカム外周面上に形成されている。
ねじりコイルバネ33は、一端が操作レバー27eの基部側に設けた係合孔27e1に挿通されて係合し、他端がバネ連結部32bに設けた係合孔32b1に挿通されて係合している。
チルト下方向保持部31は、図5及び図7(a),(b)に示すように、クランプ装置27のロッド回転伝達部材28が位置している車幅方向の他方側に配置されており、保持部35と、この保持部35及びロッド回転伝達部材28の間で連結しているねじりコイルバネ33とを備えている。
保持部35は、回転軸34に回転自在に支持され、回転軸34の軸心からの距離を変化させたカム外周面にギヤを形成した偏心ギヤ35aと、偏心ギヤ35a及び回転軸34の軸心を結んだ延長線上に設けられているバネ連結部35bとを備えた板状部材である。
偏心ギヤ35aは、第1車体側ブラケット23の他方のブラケット側板23bの車両前方を向く端面に噛み込むように配置されており、他方のブラケット側板23bの車両前方を向く端面に噛み込んでいる状態でアウタコラム11が下方向(図7(a)の白抜き矢印方向)に移動しようとすると、図7(a)の線状の矢印方向に僅かに回転することで、噛み込み量が増大するようなカム外周面上に形成されている。
また、ねじりコイルバネ33は、一端がロッド回転伝達部材28に設けた係合孔28aに挿通されて係合し、他端がバネ連結部35bに設けた係合孔35b1に挿通されて係合している。
なお、本発明のコラム側ブラケットがクランプ分25に対応し、本発明の車体側ブラケットが第1車体側ブラケットに対応し、本発明の回転力伝達部材がバネ連結部32b,35b及びねじりコイルバネ33に対応し、噛み込み式のチルト方向保持部がチルト上方向保持部30及びチルト下方向保持部31に対応している。
次に、本実施形態のステアリング装置の動作及び作用効果について説明する。
チルト調整を行なうには、先ず、第1車体側ブラケット23の一対のブラケット側板23b,23bが互いに車幅方向に離間する方向にクランプ装置27の操作レバー27eを回動する。これにより、第1車体側ブラケット23の一対のブラケット側板23b,23bを介したアウタコラム11のクランプ部25に対するクランプが解除される。
ここで、クランプ装置27がクランプ部25に対するクランプを解除したとき、チルト上方向保持部30及びチルト下方向保持部31は、アウタコラム11を上下方向に揺動自在とする。
すなわち、チルト上方向保持部30は、図6(b)に示すように、操作レバー27eを線状の矢印方向に回転させると、この回転力が、弾性変形するねじりコイルバネ33を介して保持部32に線状の矢印方向の回転として伝達される。保持部32が前述した方向に回転すると、偏心ギヤ32aが第1車体側ブラケット23の一方のブラケット側板23bの車両前方を向く端面から離間する。また、チルト下方向保持部31も、図7(b)に示すように、操作レバー27eの回転とともにロッド回転伝達部材28が線状の矢印方向に回転すると、この回転力が、弾性変形するねじりコイルバネ33を介して保持部35に線状の矢印方向の回転として伝達される。保持部35が前述した方向に回転すると、偏心ギヤ35aが第1車体側ブラケット23の他方のブラケット側板23bの車両前方を向く端面から離間する。
そして、チルト位置を調整するには、チルトボルト27aを第1車体側ブラケット23のチルト用長孔23cの長軸方向にスライドさせ、ステアリングコラム1(アウタコラム11)を上下方向に揺動させながらステアリングホイール2の傾動動作を行う。
そして、第1車体側ブラケット23の一対のブラケット側板23b,23bが互いに近接するようにクランプ装置27の操作レバー27eを回動すると、クランプ部25を介してアウタコラム11のクランプが完了する。
クランプ装置27の操作によりアウタコラム11のクランプが完了すると、チルト上方向保持部30は、図6(a)示すように、偏心ギヤ32aが第1車体側ブラケット23の一方のブラケット側板23bの車両前方を向く端面に噛み込み、チルト下方向保持部31は、図7(a)示すように、偏心ギヤ35aが第1車体側ブラケット23の他方のブラケット側板23bの車両前方を向く端面に噛み込んだ状態となる。
ここで、車両衝突時、ステアリングホイール2にエアバック(不図示)の展開反力が作用すると、車両後方に向けて所定角度の上り傾斜を付けて配置されているステアリングコラム1にはチルト上方向の外力が作用する。また、車両乗降時にステアリングホイール2に運転者の体重が掛かると、ステアリングコラム1にはチルト下方向の外力が作用する。
本実施形態は、ステアリングコラム1にチルト上方向の外力が作用し、アウタコラム11が上方向(図6(a)の白抜き矢印方向)に移動しようとすると、チルト上方向保持部30の保持部32が、図6(a)の線状の矢印方向に回転軸34回りに僅かに回転し、回転軸34の軸心に対して離間した位置の偏心ギヤ32aが、第1車体側ブラケット23のブラケット側板23bの車両前方を向く端面に対して噛み込み量が増大した状態で当接し、アウタコラム11(ステアリングコラム1)のチルト上方向の移動を確実に規制する。
このように、車両衝突時、ステアリングホイール2にエアバックの展開反力が作用し、ステアリングコラム1にチルト上方向の外力が作用しても、第1車体側ブラケット23のブラケット側板23bに対するチルト上方向保持部30の偏心ギヤ32aの噛み込み量が増大することによって、アウタコラム11(ステアリングコラム1)のチルト上方向の支持力を増大することができる。
また、本実施形態は、ステアリングコラム1にはチルト下方向の外力が作用し、アウタコラム11が下方向(図7(a)の白抜き矢印方向)に移動しようとすると、チルト下方向保持部31の保持部35が、図7(a)の線状の矢印方向に回転軸34回りに僅かに回転し、回転軸34の軸心に対して離間した位置の偏心ギヤ35aが、第1車体側ブラケット23のブラケット側板23bの車両前方を向く端面に対して噛み込み量が増大した状態で当接し、アウタコラム11(ステアリングコラム1)のチルト下方向の移動を確実に規制する。
このように、車両乗降時にステアリングホイール2に運転者の体重が掛かり、ステアリングコラム1にチルト下方向の外力が作用しても、第1車体側ブラケット23のブラケット側板23bに対するチルト下方向保持部31の偏心ギヤ35aの噛み込み量が増大することによって、アウタコラム11(ステアリングコラム1)のチルト上方向の支持力を増大することができる。
したがって、本実施形態のステアリング装置10は、ステアリングホイール2にチルト上下方向のいずれの方向の外力が作用しても、ステアリングコラム1のチルト上下保持部の支持力を増大させることでステアリングホイール2のチルト位置を確実に保持することができる。
なお、上述した実施形態は、車両後方に配置したアウタコラム11が、車両前方に配置したインナコラム12を摺動自在に内嵌してステアリングコラム1を構成しているが、車両前方にアウタコラムを配置し、車両後方にインナコラムを配置し、アウタコラムをコラムブラケットにて車体側部材にチルト位置に支持するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、チルト上方向保持部30をクランプ装置27の操作レバー27eが位置している車幅方向の一方側に配置し、チルト下方向保持部31をクランプ装置27のロッド回転伝達部材28が位置している車幅方向の他方側に配置しているが、チルト上方向保持部30及びチルト下方向保持部31の車幅方向位置を逆にしてもよい。
さらに、本実施形態のステアリング装置10にテレスコ位置を調整可能な機能を備えてもよい。
本発明の一実施形態を示す全体構成図である。 ステアリング装置の要部を側部から示した図である。 図2のA−A線矢視図である。 ステアリング装置の要部を車幅方向の一方側から示した斜視図である。 ステアリング装置の要部を車幅方向の他方側から示した斜視図である。 本発明に係るチルト上方向保持部を示す図である。 本発明に係るチルト下方向保持部を示す図である。
符号の説明
1…ステアリングコラム、2…ステアリングホイール、3…ステアリングシャフト、4…ユニバーサルジョイント、5…中間シャフト、6…ユニバーサルジョイント、7…ステアリングギヤ、8…タイロッド、9…操舵輪、10…ステアリング装置、11…アウタコラム、12…インナコラム、23…第1車体側ブラケット、23a…フランジ、23b…ブラケット側板、23c…チルト用長孔、24…第2車体側ブラケット、24a…ピボットピン、25…クランプ部、25a…クランプ側板、25b…貫通孔、27…クランプ装置、27a…チルトボルト、27b…固定カム、27c…可動カム、27e…操作レバー、27e1…係合孔、28…ロッド回転伝達部材、28a…係合孔、29…調整ナット、30…チルト上方向保持部、31…チルト下方向保持部、32…保持部、32a…偏心ギヤ、32b…バネ連結部、32b1…係合孔、33…ねじりコイルバネ、34…回転軸、35…保持部、35a…偏心ギヤ、35b…バネ連結部、35b1…係合孔、P…周辺部品

Claims (3)

  1. ステアリングホイールを取付けたステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムを、車両後方に向けて所定角度の上り傾斜を付けて延在させ、当該ステアリングコラムの車両後端側をチルト機構を介してチルト傾動自在に車体側部材に支持してなるチルト調節式ステアリング装置において、
    前記チルト機構は、前記ステアリングコラムの車両後端側に固定したコラム側ブラケットと、このコラム側ブラケットを車幅方向から挟み込むように配置されて前記車体側部材に固定されている車体側ブラケットと、前記コラム側ブラケット及び車体側ブラケットの一方に車幅方向に延在して形成されている貫通孔と、前記コラム側ブラケット及び前記車体側ブラケットの他方に、前記貫通孔に対応する位置に長軸が上下方向に延在して形成されているチルト用長孔と、前記貫通孔及び前記チルト用長孔に挿通したチルトボルトと、このチルトボルトに取付けた操作レバーを操作することでコラム側ブラケット及び車体側ブラケットの締結、或いは締結解除を行う締結手段とを備えているとともに、
    前記締結手段の動作が伝達可能に前記コラム側ブラケットに配置され、前記締結手段が締結動作を行うときに前記車体側ブラケットの一部に噛み込み、前記コラム側ブラケットにチルト上方向及びチルト下方向の外力が作用すると前記車体側ブラケットの一部に対する噛み込み量が増大して前記コラム側ブラケットのチルト上方向及びチルト下方向の移動を規制する噛み込み式のチルト方向保持部を備えていることを特徴とするチルト調節式ステアリング装置。
  2. 前記噛み込み式のチルト方向保持部は、前記コラム側ブラケットに連結した回転軸に回転自在に支持されている一対の偏心ギヤと、これら一対の偏心ギヤの夫々に連結して前記締結手段から締結、或いは締結解除の回転力を前記一対の偏心ギヤに伝達する一対の回転力伝達部材とを備え、
    前記一対の偏心ギヤは、回転軸の軸心からの距離が周方向に変化するカム面にギヤを形成した部材であり、
    前記一対の偏心ギヤの一方は、前記コラム側ブラケットがチルト上方向に移動しようとして回転力が伝達されると、前記車体側ブラケットの一部に対して前記ギヤの噛み込み量が増大するように前記カム面の向きが設定されており、
    前記一対の偏心ギヤの他方は、前記コラム側ブラケットがチルト下方向に移動しようとして回転力が伝達されると、前記車体側ブラケットの一部に対して前記ギヤの噛み込み量が増大するように前記カム面の向きが設定されていることを特徴とする請求項1記載のチルト調節式ステアリング装置。
  3. 前記回転軸は、前記コラム側ブラケットの車幅方向に貫通するように連結され、
    前記一対の偏心ギヤは、前記回転軸の車幅方向の両端側に回転自在に支持され、前記コラム側ブラケットを車幅方向から挟み込んでいる前記車体側ブラケットの一対のブラケット側板に噛み込み可能に配置されていることを特徴とする請求項2記載のチルト調節式ステアリング装置。
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