JP2010254204A - テレスコピックステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリングホイールの前後位置を調節でき、しかも二次衝突時にこのステアリングホイールが前方に変位するのを抑える構造で、しかも、前後位置調節を円滑に行える様にする。
【解決手段】前後位置調節時に、調節レバーと共に回動するロック解除レバー52によりテレスコロック用偏心カム46を揺動変位させて、テレスコロック用凹凸部48とインナコラム14bの上面を離隔させる。この為、前後位置調節時に、これらテレスコロック用凹凸部48とインナコラム14bの上面とが擦れ合う事がなくなり、前記課題を解決できる。
【選択図】図5

Description

この発明は、ステアリングホイールの前後位置を調節する為のテレスコピックステアリング装置の改良に関する。具体的には、二次衝突時にステアリングホイールの前後位置が不用意に変化する事を防止して、運転者の保護を図り易く、しかも、通常時に於けるこの前後位置の調節を円滑に行える構造を実現するものである。
自動車用の操舵装置は、図6に示す様に構成して、ステアリングホイール1の回転をステアリングギヤユニット2の入力軸3に伝達し、この入力軸3の回転に伴って左右1対のタイロッド4、4を押し引きして、前車輪に舵角を付与する様にしている。前記ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5の後端部に支持固定されており、このステアリングシャフト5は、円筒状のステアリングコラム6を軸方向に挿通した状態で、このステアリングコラム6に回転自在に支持されている。又、前記ステアリングシャフト5の前端部は、自在継手7を介して中間シャフト8の後端部に接続し、この中間シャフト8の前端部を、別の自在継手9を介して、前記入力軸3に接続している。
この様な操舵装置で、運転者の体格や運転姿勢に応じて、前記ステアリングホイール1の上下位置を調節する為のチルト機構や、前後位置を調節する為のテレスコピック機構が、従来から広く知られている。このうちのチルト機構を構成する為に、前記ステアリングコラム6を車体10に対して、幅方向(幅方向とは、車体の幅方向を言い、左右方向と一致する。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)に設置した枢軸11を中心とする揺動変位を可能に支持している。又、前記ステアリングコラム6の後端寄り部分に固定した変位ブラケットを、前記車体10に支持した支持ブラケット12に対して、上下方向及び前後方向(前後方向とは、車体の前後方向を言う。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)の変位を可能に支持している。このうち、前後方向の変位を可能とするテレスコピック機構を構成する為に、前記ステアリングコラム6を、アウタコラム13とインナコラム14とをテレスコープ状に伸縮自在に組み合わせた構造とし、前記ステアリングシャフト5を、アウタチューブ15とインナシャフト16とを、スプライン係合等により、トルク伝達自在に、且つ、伸縮自在に組み合わせた構造としている。尚、図示の例は、電動モータ17を補助動力源として前記ステアリングホイール1を操作する為に要する力の低減を図る、電動式パワーステアリング装置も組み込んでいる。
チルト機構やテレスコピック機構の場合、電動式のものを除き、調節レバーの操作に基づいて、前記ステアリングホイール1の位置を調節可能な状態としたり、調節後の位置に固定できる様にしている。例えば特許文献1には、図7〜8に示す様な、調節レバー18に基づく杆状部材19の回転に基づいて、カム装置20の軸方向寸法を拡縮させると同時にカム部材21を揺動変位させる構造が記載されている。この従来構造の場合、前記カム装置20の拡縮に基づき、アウタコラム13aに固定した可動側ブラケット22の、支持ブラケット12aに対する係脱を行わせる。又、前記カム部材21の揺動変位に基づき、インナコラム14aの前記アウタコラム13aに対する摺動の可否を切り換える。
上述の様な特許文献1に記載された従来構造の場合、それ以前の構造(従前構造)に比べれば、ステアリングホイール1の前後位置を固定する場合に於ける摩擦係合部の数を多くして、この前後位置固定に関する強度及び剛性を高くできる。但し、衝突事故の際にステアリングホイール1に加わる大きな衝撃荷重に拘らず、このステアリングホイール1の位置が変化しない様にして、運転者保護をより充実させる為には、改良の余地がある。この点に就いて、以下に説明する。
衝突事故の際には、自動車が他の自動車等とぶつかる、所謂一次衝突に続いて、運転者の身体がステアリングホイールにぶつかる、所謂二次衝突が発生する。この二次衝突の際にステアリングホイールには、斜め前上方に向いた、大きな衝撃荷重が加わる。一方、図6〜8に示した従来構造の場合、このステアリングホイール1を調節後の位置に固定する力は、摩擦力のみで得ている為、前記大きな衝撃荷重に基づいてこの位置がずれ動く可能性がある。具体的には、前記ステアリングホイール1の位置が、前方や上方にずれ動く可能性がある。この結果、このステアリングホイール1と運転者の身体との位置関係が、前記調節後の位置(適正位置)からずれた状態となる。この状態では、前記ステアリングホイール1の後方で開いた(膨張した)エアバッグが運転者の身体を効果的に受け止められなくなって、運転者保護の面から不利になる。
二次衝突時に於けるステアリングホイールのずれ動きを防止する為の構造として従来から、特許文献2、3に記載された構造が知られている。このうちの特許文献2に記載された従来構造の場合、ステアリングコラムの外周面に固定した板片の両側に1対の保持腕を配置し、二次衝突時にこの板片を、これら両腕部により強く挟持して、前記ステアリングコラムの前方への変位を阻止する。この様な特許文献2に記載された従来構造の場合には、構成各部の精度を十分に確保しない限り、前記ステアリングコラムの前方への変位を阻止する力が不均一になり、この変位阻止が不確実になる可能性がある。
又、特許文献3には、図9に示す様に、ステアリングコラム6bに固定の可動側ブラケット22に偏心カム23を設け、このステアリングコラム6bが上方に変位する傾向になった場合に、この偏心カム23の外周縁に設けた凹凸部を、車体側に設けた支持ブラケット12bの後端縁に食い込ませる事で、前記ステアリングコラム6bの上方への変位を阻止する構造が記載されている。この様な特許文献3に記載された従来構造の場合、この上方への変位を阻止する機能は優れているが、前方への変位を阻止する機能は持たない。特許文献3に記載された構造を、インナコラムの前方への変位を阻止する構造に適用する事も考えられるが、そのまま適用した場合には、通常時にステアリングホイールの前後位置の調節を円滑に行えなくなる可能性がある。
即ち、ステアリングホイールの前後位置調節を円滑に(過大な抵抗や異音を生じる事なく)行わせる為には、この前後位置調節の為に調節レバーを下方位置に回動させた状態で、偏心カムの凹凸部とインナコラムの外周面とを確実に離隔させる必要がある。一方、近年、衝突事故の際に運転者の膝部分を保護すべく、ステアリングコラムから下方に突出する部分を極力小さくする為に、ステアリングホイールの位置調節用の構成各部材を、ステアリングコラムの上方に設置する事が考えられている。この様な構造で、上述の様な偏心カムによるインナコラムの前方への阻止構造を実施すると、ステアリングホイールの前後位置調節を調節すべく、調節レバーを下方に回動させた状態でも、前記偏心カムが自重により下方に回動し、この偏心カムの凹凸部とインナコラムの外周面とが当接したままの状態になり易い。この様な状態では、ステアリングホイールの上下位置調節を円滑に行えない。
特許第3783524号公報 米国特許第6039350号明細書 米国特許第7021660号明細書
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、ステアリングホイールの前後位置を調節できるテレスコピックステアリング装置に関して、ステアリングホイールの前後位置調節を行う際に、偏心カムの凹凸部と相手面とを確実に離隔させて、この前後位置調節を円滑に行える構造を実現すべく発明したものである。
本発明のテレスコピックステアリング装置は、従来から知られているテレスコピックステアリング装置と同様に、アウタコラムと、インナコラムと、ステアリングシャフトと、1対の支持板部と、杆状部材と、調節レバーとを備える。
このうちのアウタコラムは、筒状で、少なくとも軸方向一部の内径を拡縮可能としている。
又、前記インナコラムは、筒状で、前記アウタコラムの内径側に軸方向の変位を可能に嵌合支持されている。
又、前記ステアリングシャフトは、前記インナコラムの内径側に回転自在に支持されて、このインナコラムの後端開口部よりも後方に突出した後端部にステアリングホイールを固定する。この様なステアリングシャフトは、例えばアウタチューブとインナシャフトとをセレーション係合させる等により、伸縮可能に構成する。但し、中間シャフト(図6に符号「8」で表した部材)を伸縮可能にする代わりに、ステアリングシャフトを伸縮しない構造とする事もできる。この場合には、ステアリングホイールの前後位置調節に伴って、前記ステアリングシャフトの前端部の、ステアリングコラムの前端開口部からの突出量が変化する。
又、前記両支持板部は、前記アウタコラムのうちで前記内径を拡縮可能とした部分を幅方向両側から挟む状態で、固定の部分に設けられている。
又、前記杆状部材は、幅方向に配設されたもので、前記両支持板部の互いに整合する位置に形成された車体側通孔と、前記アウタコラムの一部で前記インナコラムと干渉しない部分に形成したコラム側通孔とを挿通している。そして、前記調節レバーの回動に伴って、前記両支持板部の互いに対向する面同士の間隔を拡縮する。
更に、前記調節レバーは、前記杆状部材の基端部に設けられており、回動に伴って前記両支持板部の互いに対向する面同士の間隔を拡縮させる。尚、この間隔を拡縮する為には、前記調節レバーと前記杆状部材とを同期して回動させても良いし、この杆状部材を回動させずにこの調節レバーのみを回動させても良い。要するに、回動する部材と、当該部材が対向する、回動しない部材とを回動方向に相対変位させる事により、前記杆状部材に軸方向の力を発生させて、前記間隔を拡縮させる。
特に、本発明のテレスコピックステアリング装置に於いては、支持軸と、テレスコロック用偏心カムと、弾性部材と、ロック解除レバーとを備える。
このうちの支持軸は、前記杆状部材と平行に配設された状態で前記アウタコラムの一部に支持されている。
又、前記テレスコロック用偏心カムは、前記支持軸の中間部に、この支持軸に対する回動を可能に支持されている。このテレスコロック用偏心カムのうちで前記インナコラムの外周面又はこのインナコラムに固定した部材の表面に対向する部分は、後方に向かうに従って前記支持軸の中心からの距離が大きくなるテレスコロック用凸円弧縁としている。そして、このテレスコロック用凸円弧縁に、テレスコロック用凹凸部を形成している。このテレスコロック用凹凸部は、鋸歯状若しくは三角波状である。
又、前記弾性部材は、前記テレスコロック用偏心カムと前記アウタコラム又はこのアウタコラムに対し固定された部材との間に設けられたものであって、このテレスコロック用偏心カムに対して、前記テレスコロック用凹凸部の前寄り部分を前記インナコラムの外周面又はこのインナコラムに固定した部材の表面に当接させる方向の弾力を有する。
更に、前記ロック解除レバーは、前記杆状部材の中間部にその基端部を支持されて、この杆状部材と共に回動して前記テレスコロック用偏心カムと係脱する。そして、前記調節レバーを前記ステアリングホイールの位置を固定する状態から調節する状態にまで回動させる事に伴って、前記テレスコロック用偏心カムを、前記テレスコピックロック用凹凸部の前端部を相手部分から離隔させる方向にこのテレスコロック用偏心カムを揺動変位させる。
本発明は、ステアリングホイールの前後位置を調節する為のテレスコピックステアリング装置の改良に関するものであるが、同じく上下位置を調節する為のチルト式ステアリング装置と組み合わせて実施する事もできる。この場合には、請求項2に記載した発明の様に、前記アウタコラム又は前記インナコラムの前端部を、前記杆状部材と平行に配置された枢軸を中心とする揺動変位を可能に支持する。
又、前記車体側通孔を、この枢軸を中心とする円弧方向に長い長孔とし、前記両支持板部の後端縁を、この枢軸を中心とする円弧状の凸縁部とする。
又、前記支持軸の両端部に1対のチルトロック用偏心カムを、この支持軸を中心とする回転を可能に支持する。
このチルトロック用偏心カムのうちで前記凸縁部と対向する部分は、上方に向かうに従って前記支持軸の中心からの距離が大きくなるチルトロック用凸円弧縁とし、このチルトロック用凸円弧縁に、チルトロック用凹凸部を形成する。このチルトロック用凹凸部に関しても、鋸歯状若しくは三角波状とする。
更に、前記調節レバーを前記ステアリングホイールの位置を調節する状態に回動させた状態で、前記チルトロック用凹凸部と前記凸縁部とを離隔させる為の連結部材を、前記調節レバーと共に変位する部分と前記両チルトロック用偏心カムとの間に設ける。
この様な請求項2に記載した発明を実施する場合、より具体的には、請求項3に記載した発明の様に、前記弾性部材を、コイル部を支持軸の中間部に外嵌すると共に、一端部をロック解除レバーに、他端部をアウタコラムに、それぞれ係止した捩りコイルばねとする。又、前記連結部材を、中間部にコイル部を有し、一端部をチルトロック用偏心カムに、杆状部材と共に回転する部分に、それぞれ係止した捩りコイルばねとする。
上述の様に構成する本発明は、次の様に作用して、二次衝突時にステアリングホイールの位置がずれ動く事を抑える。
先ず、ステアリングホイールの位置を調節する際には、調節レバーを所定方向に回動させる事により、支持ブラケットを構成する1対の支持板部の互いに対向する面同士の間隔を拡げる。そして、この状態で、前記インナコラムをアウタコラムに対し摺動させつつ、前記ステアリングホイールの前後位置を調節する。
上述の様に前記調節レバーを所定方向に回動させると、杆状部材と共に回動するロック解除レバーが前記テレスコロック用偏心カムと係合し、このテレスコロック用偏心カムを、前記テレスコピックロック用凹凸部の前端部を、前記インナコラムの外周面又はこのインナコラムに固定した部材の表面から離隔する方向に揺動変位させる。この結果、これら前記テレスコピックロック用凹凸部と相手面とが擦れ合う事がなくなり、前記ステアリングホイールの前後位置を、円滑に調節できる。この様な円滑な調節作業は、支持軸やテレスコロック用偏心カム等を、アウタコラムの上方に設置した構造であっても、確実に実現できる。
請求項2〜3に記載した発明の場合には、上記調節レバーの回動に伴って、前記テレスコロック用凸円弧縁が相手面から離隔する。これに加えて、チルトロック用凸円弧縁が、両支持板部の後端縁に設けられた曲縁部から離隔する。そこで、前記アウタコラムを1対の支持板部に対し、上下方向に変位させつつ、前記ステアリングホイールの上下位置を調節できる。
前記ステアリングホイールを所望の位置(前後位置及び必要とすれば上下位置)に調節した後、前記調節レバーを前記所定方向と逆方向に回動させる。
この逆方向への回動の結果、前記両支持板部の互いに対向する面同士の間隔が縮まり、これら両支持板部が前記アウタコラムを幅方向両側から強く挟持する。この結果、前記アウタコラムの内径が縮まって、このアウタコラムの内周面が前記インナコラムの外周面に強く押し付けられ、このインナコラムがこのアウタコラムに対して変位する事が阻止されて、前記ステアリングホイールの前後位置が固定される。
請求項2〜3に記載した発明の場合には、同時に、前記両支持板部に対してこのアウタコラムが移動する事を阻止されて、前記ステアリングホイールの上下位置も固定される。
この様に、前記ステアリングホイールの前後位置が(請求項2〜3に記載した発明の場合には、前後位置に加えて上下位置も)固定されるまで、前記調節レバーを回動させた状態では、連結部材により支持軸が前記所定方向と逆方向に回転し、前記テレスコロック用凸円弧縁のうち、この支持軸の中心からの距離が最も小さくなった部分が、インナコラムの外周面又はこのインナコラムに固定した部材の表面に当接する。
請求項2〜3に記載した発明の場合には、これに合わせて、前記チルトロック用凸円弧縁のうち、前記支持軸の中心からの距離が最も小さくなった部分が、前記両支持板部の後端縁に設けられた曲縁部に当接する。
この状態から、二次衝突に伴って前記インナコラム及び前記アウタコラムに、前方に向いた衝撃荷重が加わると、前記テレスコロック用凸円弧縁に設けたテレスコロック用凹凸部が、前記インナコラムの外周面又はこのインナコラムに固定した部材の表面に食い込む。この結果、前記ステアリングホイールが前方に変位する事を阻止する大きな力が加わり、このステアリングホイールの位置が前方にずれ動く事を効果的に防止できる。この際、前記テレスコロック用凹凸部を前記インナコラムの外周面又はこのインナコラムに固定した部材の表面に食い込ませる為に要する力は、初期段階で小さく、次第に大きくなる。この様な特性は、ステアリングホイールから前記インナコラム及び前記アウタコラムに伝わった衝撃エネルギを吸収して運転者を保護する面から好ましい。
請求項2〜3に記載した発明の場合には、上述の様にして前記ステアリングホイールの位置が前方にずれ動く事を防止するのと同時に、前記チルトロック用凸円弧縁に設けたチルトロック用凹凸部が前記曲縁部に食い込む事で、前記ステアリングホイールの位置が上方にずれ動く事も防止する。
本発明の実施の形態の1例を示す斜視図。 同じく分解斜視図。 一部の部品を取り出して示す分解斜視図。 図1のX−X断面図。 ステアリングホイールの位置を固定した状態(A)と位置調節を行う状態(B)とを示す、図4のY−Y断面図。 テレスコピックステアリング装置を組み込んだ自動車用操舵装置の1例を示す、部分切断側面図。 従来から知られているテレスコピックステアリング装置の1例を示す縦断側面図。 図7の拡大Z−Z断面図。 従来から知られている、ステアリングホイールの位置ずれ防止構造の1例を示す部分側面図。
図1〜5は、本発明の実施の形態の1例を示している。本例のテレスコピックステアリング装置は、ステアリングホイール1(図6参照)の前後位置を調節する為のテレスコピック機構に加えて、上下位置を調節する為のチルト機構も備えている。このうちのテレスコピック機構を構成する為に本例の場合には、一般的にハウジング部と称されるアウタコラム13bの内径側に、それ自体が伸縮可能なインナコラム14bの後半部を、軸方向(斜め前後方向)の変位を可能に挿通している。このインナコラム14bは、円筒状で比較的小径の前半素子25の後端部と、円筒状で比較的大径の後半素子26の前端部とを、軸方向の変位可能に、テレスコピック状に嵌合する事で、伸縮可能としている。この様な前記インナコラム14bの前端部に枢支ブラケット24を固定し、この枢支ブラケット24を車体に対して、幅方向に配置した枢軸11(図6〜7参照)を中心とする揺動変位を可能に支持する様にしている。そして、この揺動変位に基づいて、後述するステアリングホイール1の高さ位置を調節可能としている。即ち、本例の場合には、テレスコピック機構と、ステアリングコラム全体の前端部を中心として揺動させる、所謂腰振り式のチルト機構とを組み合わせている。
前記テレスコピック機構を構成する為に、前記インナコラム14bを伸縮可能とする事に加えて、このインナコラム14bの内側に回転自在に支持したステアリングシャフト5aを伸縮可能なものとして、前記ステアリングホイール1の前後位置を調節可能としている。前記ステアリングシャフト5aは、前述した図6の構造と同様、図4に示す様に、アウタチューブ15aとインナシャフト16aとを、トルク伝達及び伸縮可能に組み合わせて成るもので、前記インナコラム14bの内径側に、単列深溝型の玉軸受とニードル軸受との組み合わせ等により、回転のみ自在に支持している。この状態で前記ステアリングシャフト5a(を構成するアウタチューブ15a)の後端部で、前記インナコラム14bの後端開口から突出した部分に、前記ステアリングホイール1を固定自在としている。
一方、前記アウタコラム13bは、例えばアルミニウム合金等の軽金属を鋳造する事により造られており、主部27と、被挟持部28と、左右1対の係止腕部29、29とを備える。このうちの主部27は、上端部にスリット状の不連続部30を、軸方向に関して後端部乃至中間部に亙って設ける事により、前端部を除く部分を欠円筒状に形成している。従って、前記主部27のうちで少なくとも後端寄り部分の内径は、弾性的に拡縮可能である。又、前記被挟持部28は、前記主部27の中間部上面に、前記不連続部30を左右両側から挟み、上方に突出する状態で設けられたもので、左右両外側面同士はほぼ平行で、これら両外側面同士の間隔が、前記主部27の外径よりも大きい。更に、前記両係止腕部29、29は、次述する支持ブラケット12cとの間に掛け渡す引っ張りばね31、31の下端部を係止する為に設けている。
上述の様なアウタコラム13bは、車体に対して支持される支持ブラケット12cに対し、昇降可能に支持している。この支持ブラケット12cは、鋼板等の十分な強度及び剛性を有する金属板製で、左右1対ずつの取付板部32、32と支持板部33、33とを備える。前記支持ブラケット12cは、このうちの取付板部32、32を車体に対し、それぞれ滑り板34、34と図示しないボルトとにより、二次衝突時に加わる大きな衝撃荷重に基づいて前方への離脱を可能に支持する。又、前記両支持板部33、33は、前記両取付板部32、32から下方に向け直角に折れ曲がったもので、互いに平行であり、互いに整合する位置に、前記枢支ブラケット24を枢支した枢軸を中心とする円弧方向(斜め上下方向)に長い長孔35、35を設けている。これら両長孔35、35が、特許請求の範囲に記載した車体側通孔に相当する。尚、図示の例では、上記両支持板部33、33の上端部に連結板36を溶接固定して、左右1対ずつの取付板部32、32と支持板部33、33とを連結固定している。
前記アウタコラム13bは上述の様な支持ブラケット12cを構成する前記両支持板部33、33同士の間に、昇降可能に支持している。この為に、これら両支持板部33、33同士の間に前記被挟持部28を配置した状態で、前記両長孔35、35と、この被挟持部28に左右方向に貫通する状態で設けた、特許請求の範囲に記載したコラム側通孔に相当する通孔37とに、杆状部材19aを挿通している。この杆状部材19aは、回転に伴って前記両支持板部33、33の互いに対向する面同士の間隔を拡縮する為のもので、その両端部を、これら両支持板部33、33の外側面から突出させている。そして、前記杆状部材19aの基端部(図1〜3の左端部)に調節レバー18aの基部を結合固定すると共に、先端部(図1〜3の右端部)に、前記杆状部材19aに対する回転を阻止した状態で外嵌した抑え板38の基部外側面をナット39により抑え付けて、この抑え板38の抜け止めを図っている。
更に、前記調節レバー18aの基端部内側面と一方(図1〜3の左方)の支持板部33の外側面との間にカム装置20aを設けて、前記調節レバー18aの回動に伴って、前記両側面同士の間隔を拡縮可能としている。前記ステアリングホイール1の位置調節を行う際には、前記調節レバー18aを下方(図1〜3、5の時計方向)に回動させて、この調節レバー18aの基端部内側面と前記一方の支持板部33の外側面との間隔を縮める。すると、1対の支持板部33、33の内側面同士の間隔が弾性的に拡がって、これら両支持板部33、33の内側面と前記アウタコラム13bの被挟持部28の外側面との当接部の面圧が低下乃至は喪失する。同時に、このアウタコラム13bの内径が弾性的に拡がって、このアウタコラム13bの内周面と、前記インナコラム14bの後半素子26の外周面との当接圧が低下し、この後半素子26を前後方向に変位可能になる。この結果、前記ステアリングホイール1の前後位置及び上下位置の調節が可能になる。
尚、この状態では、前記支持ブラケット12cと前記両係止腕部29、29との間に掛け渡した、前記両引っ張りばね31、31が、前記ステアリングホイール1と共に昇降する部分の重量の全部又は一部を支える。従って、このステアリングホイール1の上下位置調節時にこの重量を手で支える必要は少なく、この調節作業を容易に行える。位置調節後、前記調節レバー18aを上方(図1〜3、5の反時計方向)に回動させれば、この調節レバー18aの基端部内側面と前記一方の取付板部33の外側面との間隔が拡がる代わりに前記両支持板部33、33の内側面同士の間隔が縮まり、これら両支持板部33、33の内側面と前記被挟持部28の外側面との当接部の面圧が大きくなって、前記ステアリングホイール1が調節後の位置に支持される。又、前記間隔を拡縮する為には、前記カム装置20aを構成する1対のカム部材が回転方向に相対変位すれば足りる。前記杆状部材19aは前記調節レバー18aと共に回転しても良いが、必ずしも回転しなくても(回転せずに軸方向に変位するのみであっても)良い。
更に、本例の構造の場合には、前記アウタコラム13bの後部で、前記両支持板部33、33よりも後方に突出した部分にも、前記被挟持部28と同様に、上方に突出した、突出部分40を設けている。この突出部分40に関しても、前記被挟持部28と同様に、前記不連続部30を左右両側から挟む状態で設けている。又、前記突出部分40の幅寸法は、前記被挟持部28の幅寸法よりも少し小さくして、これら突出部分40と被挟持部28との間に、図3に示す様な、後方に向いた段差面41を、前記アウタコラム13bの左右両側面に、それぞれ設けている。
上述の様な突出部分40を幅方向に貫通する状態で形成した貫通孔42に、支持軸43を挿通している。この支持軸43は、前記杆状部材19aと平行に配設されたもので、基端部(図1〜3の左端部)に頭部44を設け、先端部(図1〜3の右端部)に設けた雄ねじ部にナット45を螺着している。そして、これら頭部44とナット45との間部分の中央部にテレスコロック用偏心カム46を、同じく両端部にチルトロック用偏心カム47、47を、それぞれ前記支持軸43に対する相対回転を可能とした状態で外嵌している。
前記各偏心カム46、47、47のうちで、中央部に設けたテレスコロック用偏心カム46は、前記アウタコラム13bの不連続部30に入り込んで、前記インナコラム14bの上面と対向する。この様なテレスコロック用偏心カム46の外周縁部のうちで、このインナコラム14bの外周面に対向する部分は、後方に向かうに従って前記支持軸43の中心からの距離が大きくなる方向に傾斜した、テレスコロック用凸円弧縁としている。そして、このテレスコロック用凸円弧縁に、テレスコロック用凹凸部48を形成している。更に、本例の構造の場合には、前記テレスコロック用偏心カム46の外周縁部分のうちで、前記テレスコロック用凹凸部48の大径側端部よりも後方に外れた部分に、衝突時過回動防止用ストッパ49を、当該部分よりも十分後方に突出する状態で設けている。この様なテレスコロック用偏心カム46は、中炭素鋼、高炭素鋼、浸炭鋼、軸受鋼等の、前記インナコラム14bを構成する、低炭素鋼、アルミニウム系合金等の金属材料よりも硬い金属材料により造られている。
上述の様なテレスコロック用偏心カム46と前記アウタコラム13bとの間に、弾性部材である、テレスコロック付勢ばね50を設けている。このテレスコロック付勢ばね50は、ばね鋼製の線材を曲げ形成して成る捩りコイルばねで、コイル部を前記支持軸43に外嵌した状態で、一端(図5の上端)を前記テレスコロック用偏心カム46の一部に、他端を前記アウタコラム13bに形成した係止凹部51に、それぞれ係合させている。この状態で前記テレスコロック用偏心カム46に、前記テレスコロック用凹凸部48を前記インナコラム14bの上面に突き当てる方向(図5の時計方向)の弾力を付与している。
この様なテレスコロック用偏心カム46と対向させる状態で、前記杆状部材19aの中央部にロック解除レバー52を、この杆状部材19aと同期して回転する状態で設けている。即ち、このロック解除レバー52の基端部に形成した断面非円形(図示の例では小判形)の取付孔53と、前記杆状部材19aの中央部に形成した非円柱部分とをがたつきなく(好ましくは締り嵌めで)嵌合させている。この様なロック解除レバー52の先端部54は、前記テレスコロック用偏心カム46の基部外周面に、上方に向いた状態で設けられた受段差面55に対向させている。
そして、前記ステアリングホイール1の位置調節を可能とすべく、前記調節レバー18aを下方に回動させて、前記杆状部材19aを図5の時計方向に回動させた状態で、前記先端部54により前記受段差面55を下方に押圧し、前記テレスコロック用偏心カム46を前記テレスコロック付勢ばね50の弾力に抗して{図5の(A)→(B)に示す様に同図の反時計方向に}回動させる様にしている。本例の場合、この様なロック解除レバー52を設ける事により、前記テレスコロック用偏心カム46を前記アウタコラム13bの上方に配置した構造に拘らず、前記ステアリングホイール1の位置調節を行う状態で、前記テレスコロック用凹凸部48と前記インナコラム14bの上面とを、図5の(B)に示す様に確実に離隔させて、前記ステアリングホイール1の前後位置調節を円滑に行える様にしている。
一方、前記両チルトロック用偏心カム47、47は、前記支持ブラケット12cに設けた、前記両支持板部33、33の後端縁に対向乃至は当接する(幅方向に関する位相が一致する)。これら両支持板部33、33の後端縁は、前記枢支ブラケット24を枢支した枢軸11を中心とする凸円弧形の曲縁部56としている。従って、前記ステアリングホイール1の上下位置調節に伴い、前記支持ブラケット12cに対して前記支持軸43が昇降した場合でも、この支持軸43と前記両曲縁部56との距離が変化する事はない。又、前記両チルトロック用偏心カム47、47の外周縁部分のうちで前記両曲縁部56に対向する部分は、上方(ステアリングホイール1の位置を固定した状態での位置関係で言う。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)に向かうに従って前記支持軸43の中心からの距離が大きくなる方向に傾斜した(その中心がこの支持軸43の中心から前上方に偏っている)チルトロック用凸円弧縁としている。そして、このチルトロック用凸円弧縁に、チルトロック用凹凸部57を形成している。又、前記両チルトロック用偏心カム47、47のうちで、前記支持軸43を挟んで前記チルトロック用凸円弧縁と反対側部分を径方向外方に延出して、被駆動腕部58としている。
更に、本例の構造の場合には、前記両チルトロック用偏心カム47、47の外周縁部分のうちで前記チルトロック用凹凸部57の上側部分に、衝突時過回動防止用ストッパ59を設けている。この衝突時過回動防止用ストッパ59の頂部は、前記チルトロック用凸円弧縁の外径側端部の、ほぼ接線位置に存在する。尚、それぞれがこの様な構成を有する、前記両チルトロック用偏心カム47、47は、中炭素鋼、高炭素鋼、浸炭鋼、軸受鋼等の、前記支持ブラケット12cを構成する、低炭素鋼、アルミニウム系合金等の金属材料よりも硬い金属材料により造られている。
更に、前記調節レバー18a及び前記抑え板38と前記両チルトロック用偏心カム47、47との間に、それぞれが連結部材である、チルトロック係脱用ばね60、60を設けて、前記調節レバー18aと共に回動する前記杆状部材19aの動きを、前記両チルトロック用偏心カム47、47に伝達可能としている。本例の場合には、前記両チルトロック係脱用ばね60、60を、ばね鋼製の線材を曲げ形成する事により構成しており、一端部を、前記調節レバー18aの基端又は前記抑え板38の先端部に、他端部を前記チルトロック用偏心カム47、47の被駆動腕部58の先端部に、それぞれ係止している。又、中間部に、撓み量を確保する為のコイル部61を設けている。このコイル部61は、多少の製造誤差に拘らず、前記両チルトロック用偏心カム47、47に適正な弾力を付与する為に設けている。
上述の様に構成する事により、前記調節レバー18aを上方に回動させ、前記ステアリングホイール1の位置を固定する事に伴って、前記両チルトロック用偏心カム47、47を図1〜3で反時計方向に回動させる様にしている。そして、この回動に伴って、これら両チルトロック用偏心カム47、47のチルトロック用凹凸部57の下端部乃至中間部を、前記支持ブラケット12c側の曲縁部56に突き当てる様にしている。尚、この状態で、前記テレスコロック用偏心カム46のテレスコロック用凹凸部48の前端部が、前記インナコラム14bの上面に突き当たる様に、構成各部の形状及び寸法を規制している。
上述の様に構成する本例のテレスコピックステアリング装置は、次の様に作用して、このステアリングホイール1の前後位置及び上下位置を調節可能にすると共に、二次衝突時に前記ステアリングホイール1の位置が、前方や上方にずれ動く事を抑えて、このステアリングホイール1に衝突した運転者の保護充実を図る。
先ず、このステアリングホイール1の位置を調節する際には、前記調節レバー18aを下方に回動させる。この結果、前述した様にカム装置の働きにより、前記両取付板部33、33の内側面と前記アウタコラム13bの被挟持部28の外側面との当接部の面圧が低下乃至は喪失する。
この状態で、前記ステアリングホイール1の前後位置を調節できる。本例の場合には、前記アウタコラム13bに対して、前記インナコラム14bの後半素子26を摺動させる事により、前後位置を調節できる。この際、前記インナコラム14bが伸縮する。この様な前後位置の調節作業時には、前述の図5(B)に示す様に、インナコラム14bの上面と前記テレスコロック用偏心カム46とが完全に離隔しているので、前記調節作業を円滑に行える。更に本例の場合には、これに加えて、次の様にして、このステアリングホイール1の上下位置も調節できる。即ち、前記調節レバー18aを下方に回動させると、前述した様に、前記両支持板部33、33の内側面と前記アウタコラム13bの被挟持部28の外側面との当接部の面圧が低下乃至は喪失する。又、前記両チルトロック用偏心カム47、47が図1〜3の時計方向に回動して、これら両チルトロック用偏心カム47、47のチルトロック用凹凸部57が前記両曲縁部56から離隔する。この状態で、前記杆状部材19aを前記両支持板部33、33の長孔35、35に沿って移動させる事で、前記ステアリングホイール1の上下位置を調節できる。
上述の様にして前記ステアリングホイール1を所望の位置に調節した後、前記調節レバー18aを前記所定方向と逆方向(図1〜3の反時計方向)に、この調節レバー18aが前記アウタコラム13b及び前記インナコラム14bとほぼ平行になるまで、上方に回動させる。この逆方向への回動の結果、前述した様なカム装置の働きにより、前記両支持板部33、33が前記アウタコラム13bを幅方向両側から強く挟持して、前記ステアリングホイール1の上下位置が固定される。同時に、前記不連続部30の幅寸法が縮まる事により、前記アウタコラム13bの内径が縮まって、このアウタコラム13bの内周面が前記インナコラム14bの外周面に強く押し付けられ、これら両コラム13b、14bが軸方向に相対変位する事が阻止されて、前記ステアリングホイール1の前後位置が固定される。
この様に、前記ステアリングホイール1の位置が固定されるまで、前記調節レバー18aを上方に回動させた状態では、前記ロック解除レバー52の先端部54が、前記テレスコロック用偏心カム46の受段差面55から離隔する。この結果、このテレスコロック用偏心カム46が、前記テレスコロック付勢ばね50の弾力により、図5の時計方向に回動し、図5の(A)に示す様に、このテレスコロック偏心カム46のテレスコロック用凹凸部48の小径側端部乃至中間部が、前記インナコラム14bの上面に当接する。又、前記両チルトロック用偏心カム47、47が前記チルトロック係脱用ばね60、60に引っ張られて前記両曲縁部56、56に近付く。そして、これら両チルトロック用偏心カム47、47のチルトロック用凹凸部57のうち、前記支持軸43の中心からの距離が最も小さくなった下端部が、前記両支持板部33、33の後端縁に設けられた前記曲縁部56に当接する。
この様に前記ステアリングホイール1の位置を固定した状態で、二次衝突に伴って前記インナコラム14b及び前記アウタコラム13bに、前上方に向いた衝撃荷重が加わると、次の様にして、前記ステアリングホイール1の位置がずれ動く事を防止する。先ず、前記インナコラム14bが前方に変位する傾向になるのに伴って、前記テレスコロック用凹凸部48のうちで前記インナコラム14bの上面と噛み合っている部分が、このテレスコロック用凹凸部48の後方に、即ち、前記支持軸部41の中心からの距離が大きい部分に移動する傾向になる。この結果、前記テレスコロック用凹凸部48の前記インナコラム14bの上面に対する噛み込み深さが次第に大きくなる。この様に噛み込み深さが大きくなる事に対しては大きな抵抗が働くので、前記ステアリングホイール1が前方に変位する事が抑えられる。二次衝突に伴う衝撃荷重が大きく、前記テレスコロック用偏心カム46の回動量が多くなると、前記衝突時過回動防止用ストッパ49が前記インナコラム14bの上面に突き当たり、前記テレスコロック用偏心カム46がそれ以上(図1〜3、5の時計方向に)回動する事がなくなる。この状態では、前記ステアリングホイール1の前方への変位を抑える為の力が十分に大きくなり、このステアリングホイール1がそれ以上前方に変位する事はなくなる。尚、前記テレスコロック用偏心カム46の材質は前記インナコラム14bの材質よりも硬いので、前記噛み込みは確実に行われる。
又、前記ステアリングホイール1の上方へのずれ動きは、前記両チルトロック用偏心カム47、47のチルトロック用凸円弧縁に設けたチルトロック用凹凸部57が、前記両支持板部33の曲縁部56に食い込む事により図られる。即ち、二次衝突時に前記アウタコラム13bが前記両支持板部33、33(を設けた支持ブラケット12c)に対して上方に変位する傾向になると、前記両曲縁部56、56と前記両チルトロック用凹凸部57との噛み合いに基づいて、前記チルトロック用偏心カム47、47が前記支持軸43を中心として、図1〜3の反時計方向に回動する傾向になる。
この為、前記チルトロック用凹凸部57のうちで前記両曲縁部56、56と噛み合っている部分が、このチルトロック用凹凸部57の上方に、即ち、前記支持軸43の中心からの距離が大きい部分に移動する傾向になる。この結果、前記チルトロック用凹凸部57の前記両曲縁部56、56に対する噛み込み深さが次第に大きくなる。この様に噛み込み深さが大きくなる事に対しては大きな抵抗が働くので、前記ステアリングホイール1が上方に変位する事が抑えられる。二次衝突に伴う衝撃荷重が大きく、前記チルトロック用偏心カム47、47の回動量が多くなると、前記衝突時過回動防止用ストッパ59が前記両曲縁部56、56に突き当たり、前記チルトロック用偏心カム47、47がそれ以上回動する事がなくなる。この状態では、前記ステアリングホイール1の上方への変位を抑える為の力が十分に大きくなり、このステアリングホイール1がそれ以上上方に変位する事はなくなる。尚、前記チルトロック用偏心カム47、47の材質は前記支持ブラケット12cの材質よりも硬いので、前記噛み込みは確実に行われる。
この結果、前記ステアリングホイール1が前上方に変位する事を阻止する大きな力が加わり、このステアリングホイール1の位置がずれ動く事を効果的に防止できる。この際、前記チルトロック用凸円弧縁のチルトロック用凹凸部57を前記両曲縁部56、56に食い込ませる為に、前記テレスコロック用凸円弧縁のテレスコロック用凹凸部48を前記インナコラム14bの上面に食い込ませる為に、それぞれ要する力は、初期段階で小さく、次第に大きくなる。この様な特性は、前記ステアリングホイール1から前記インナコラム14b及び前記アウタコラム13bに伝わった衝撃エネルギを吸収して運転者を保護する面から好ましい。即ち、二次衝突発生の瞬間に運転者の身体に加わる衝撃を低く抑えつつ、この運転者の身体を支承する力を次第に大きくできて、運転者の保護充実の為のチューニングの自由度を確保する面から有利である。
図示の例は、杆状部材及び支持軸をアウタコラムの上方に配置し、テレスコロック用凹凸部をインナコラムの上面に係合させる場合に就いて示した。但し、位置調節用の機構をステアリングコラムの下方に設置する構造に関して本発明を実施する事もできる。位置調節用の機構をステアリングコラムの下方に設置する構造の場合には、調節レバーを、ステアリングホイールの位置調節を可能とすべく、下方に変位させた状態で、テレスコロック用凹凸部とインナコラムの下面等の相手面とを離隔させ易い。但し、本発明を適用する事で、この離隔をより確実にできる。
又、本例の場合には、テレスコピック機構と腰振り式のチルト機構とを組み合わせた構造に就いて示したが、本発明を実施する場合に、テレスコピック機構と、アウタコラムとインナコラムとの連続部を中心とする揺動変位に基づいてステアリングホイルの高さ位置を調節する、所謂首振式のチルト機構とを組み合わせる事もできる。
又、腰振り式のチルト機構であるか、首振式のチルト機構であるかに拘らず、チルト中心、即ち揺動変位の為の枢軸を、アウタコラムの前端部に設ける構造を採用する事もできる。
更には、チルト機構を持たない、テレスコピック機構単独の構造で本発明を実施する事もできる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5、5a ステアリングシャフト
6、6a、6b ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 車体
11 枢軸
12、12a、12b、12c 支持ブラケット
13、13a、13b アウタコラム
14、14a、14b インナコラム
15 アウタチューブ
16 インナシャフト
17 電動モータ
18、18a 調節レバー
19、19a 杆状部材
20、20a カム装置
21 カム部材
22 可動側ブラケット
23 偏心カム
24 枢支ブラケット
25 前半素子
26 後半素子
27 主部
28 被挟持部
29 係止腕部
30 不連続部
31 引っ張りばね
32 取付板部
33 支持板部
34 滑り板
35 長孔
36 連結板
37 通孔
38 抑え板
39 ナット
40 突出部分
41 段差面
42 貫通孔
43 支持軸
44 頭部
45 ナット
46 テレスコロック用偏心カム
47 チルトロック用偏心カム
48 テレスコロック用凹凸部
49 衝突時過回動防止用ストッパ
50 テレスコロック付勢ばね
51 係止凹部
52 ロック解除レバー
53 取付孔
54 先端部
55 受段差面
56 曲縁部
57 チルトロック用凹凸部
58 被駆動腕部
59 衝突時過回動防止用ストッパ
60 チルトロック係脱用ばね
61 コイル部

Claims (4)

  1. 少なくとも軸方向一部の内径を拡縮可能とした、筒状のアウタコラムと、このアウタコラムの内径側に軸方向の変位を可能に嵌合支持された筒状のインナコラムと、このインナコラムの内径側に回転自在に支持されていて、このインナコラムの後端開口部よりも後方に突出した後端部にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトと、前記アウタコラムのうちで前記内径を拡縮可能とした部分を幅方向両側から挟む状態で固定の部分に設けられた1対の支持板部と、これら両支持板部の互いに整合する位置に形成された車体側通孔と前記アウタコラムの一部で前記インナコラムと干渉しない部分に形成したコラム側通孔とを挿通した状態で幅方向に配設された、前記両支持板部の互いに対向する面同士の間隔を拡縮する為の杆状部材と、この杆状部材の基端部に設けられて回動に伴ってこの間隔を拡縮させる調節レバーとを備えたテレスコピックステアリング装置に於いて、
    支持軸と、テレスコロック用偏心カムと、弾性部材と、ロック解除レバーとを備えており、
    このうちの支持軸は、前記杆状部材と平行に配設された状態で前記アウタコラムの一部に支持されており、
    前記テレスコロック用偏心カムは、前記支持軸の中間部に、この支持軸に対する回動を可能に支持されたもので、このテレスコロック用偏心カムのうちで前記インナコラムの外周面又はこのインナコラムに固定した部材の表面に対向する部分は、後方に向かうに従って前記支持軸の中心からの距離が大きくなるテレスコロック用凸円弧縁であって、このテレスコロック用凸円弧縁に、テレスコロック用凹凸部が形成されており、
    前記弾性部材は、前記テレスコロック用偏心カムと前記アウタコラム又はこのアウタコラムに対し固定された部材との間に設けられたものであって、前記テレスコロック用偏心カムに対して、前記テレスコロック用凹凸部の前寄り部分を前記インナコラムの外周面又はこのインナコラムに固定した部材の表面に当接させる方向の弾力を有するものであり、 前記ロック解除レバーは、前記杆状部材の中間部にその基端部を支持されて、この杆状部材と共に回動して前記テレスコロック用偏心カムと係脱するものであって、前記調節レバーを前記ステアリングホイールの位置を固定する状態から調節する状態にまで回動させる事に伴って、前記テレスコロック用偏心カムを、前記テレスコピックロック用凹凸部の前端部を相手部分から離隔させる方向に揺動変位させるものである事を特徴とするテレスコピックステアリング装置。
  2. アウタコラム又はインナコラムの前端部が、杆状部材と平行に配置された枢軸を中心とする揺動変位を可能に支持されており、車体側通孔がこの枢軸を中心とする円弧方向に長い長孔であり、両支持板部の後端縁がこの枢軸を中心とする円弧状の凸縁部であり、支持軸の両端部に1対のチルトロック用偏心カムが、この支持軸を中心とする回転を可能に支持されており、このチルトロック用偏心カムのうちで前記凸縁部と対向する部分が、上方に向かうに従って前記支持軸の中心からの距離が大きくなるチルトロック用凸円弧縁であって、このチルトロック用凸円弧縁に、チルトロック用凹凸部が形成されており、調節レバーをステアリングホイールの位置を調節する状態に回動させた状態で、前記チルトロック用凹凸部と前記凸縁部とを離隔させる為の連結部材が設けられている、請求項1に記載したテレスコピックステアリング装置。
  3. 弾性部材が、コイル部を支持軸の中間部に外嵌すると共に、一端部をロック解除レバーに、他端部をアウタコラムに、それぞれ係止した捩りコイルばねであり、連結部材が、中間部にコイル部を有し、一端部をチルトロック用偏心カムに、他端部を杆状部材と共に回転する部分に、それぞれ係止した捩りコイルばねである、請求項2に記載したテレスコピックステアリング装置。
  4. 支持軸と、テレスコロック用偏心カムと、弾性部材と、ロック解除レバーとを、アウタコラムの上方に設けている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したテレスコピックステアリング装置。
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