JP2010254204A - テレスコピックステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前後位置調節時に、調節レバーと共に回動するロック解除レバー52によりテレスコロック用偏心カム46を揺動変位させて、テレスコロック用凹凸部48とインナコラム14bの上面を離隔させる。この為、前後位置調節時に、これらテレスコロック用凹凸部48とインナコラム14bの上面とが擦れ合う事がなくなり、前記課題を解決できる。
【選択図】図5
Description
このうちのアウタコラムは、筒状で、少なくとも軸方向一部の内径を拡縮可能としている。
又、前記インナコラムは、筒状で、前記アウタコラムの内径側に軸方向の変位を可能に嵌合支持されている。
又、前記ステアリングシャフトは、前記インナコラムの内径側に回転自在に支持されて、このインナコラムの後端開口部よりも後方に突出した後端部にステアリングホイールを固定する。この様なステアリングシャフトは、例えばアウタチューブとインナシャフトとをセレーション係合させる等により、伸縮可能に構成する。但し、中間シャフト(図6に符号「8」で表した部材)を伸縮可能にする代わりに、ステアリングシャフトを伸縮しない構造とする事もできる。この場合には、ステアリングホイールの前後位置調節に伴って、前記ステアリングシャフトの前端部の、ステアリングコラムの前端開口部からの突出量が変化する。
又、前記両支持板部は、前記アウタコラムのうちで前記内径を拡縮可能とした部分を幅方向両側から挟む状態で、固定の部分に設けられている。
又、前記杆状部材は、幅方向に配設されたもので、前記両支持板部の互いに整合する位置に形成された車体側通孔と、前記アウタコラムの一部で前記インナコラムと干渉しない部分に形成したコラム側通孔とを挿通している。そして、前記調節レバーの回動に伴って、前記両支持板部の互いに対向する面同士の間隔を拡縮する。
更に、前記調節レバーは、前記杆状部材の基端部に設けられており、回動に伴って前記両支持板部の互いに対向する面同士の間隔を拡縮させる。尚、この間隔を拡縮する為には、前記調節レバーと前記杆状部材とを同期して回動させても良いし、この杆状部材を回動させずにこの調節レバーのみを回動させても良い。要するに、回動する部材と、当該部材が対向する、回動しない部材とを回動方向に相対変位させる事により、前記杆状部材に軸方向の力を発生させて、前記間隔を拡縮させる。
このうちの支持軸は、前記杆状部材と平行に配設された状態で前記アウタコラムの一部に支持されている。
又、前記テレスコロック用偏心カムは、前記支持軸の中間部に、この支持軸に対する回動を可能に支持されている。このテレスコロック用偏心カムのうちで前記インナコラムの外周面又はこのインナコラムに固定した部材の表面に対向する部分は、後方に向かうに従って前記支持軸の中心からの距離が大きくなるテレスコロック用凸円弧縁としている。そして、このテレスコロック用凸円弧縁に、テレスコロック用凹凸部を形成している。このテレスコロック用凹凸部は、鋸歯状若しくは三角波状である。
又、前記弾性部材は、前記テレスコロック用偏心カムと前記アウタコラム又はこのアウタコラムに対し固定された部材との間に設けられたものであって、このテレスコロック用偏心カムに対して、前記テレスコロック用凹凸部の前寄り部分を前記インナコラムの外周面又はこのインナコラムに固定した部材の表面に当接させる方向の弾力を有する。
更に、前記ロック解除レバーは、前記杆状部材の中間部にその基端部を支持されて、この杆状部材と共に回動して前記テレスコロック用偏心カムと係脱する。そして、前記調節レバーを前記ステアリングホイールの位置を固定する状態から調節する状態にまで回動させる事に伴って、前記テレスコロック用偏心カムを、前記テレスコピックロック用凹凸部の前端部を相手部分から離隔させる方向にこのテレスコロック用偏心カムを揺動変位させる。
又、前記車体側通孔を、この枢軸を中心とする円弧方向に長い長孔とし、前記両支持板部の後端縁を、この枢軸を中心とする円弧状の凸縁部とする。
又、前記支持軸の両端部に1対のチルトロック用偏心カムを、この支持軸を中心とする回転を可能に支持する。
このチルトロック用偏心カムのうちで前記凸縁部と対向する部分は、上方に向かうに従って前記支持軸の中心からの距離が大きくなるチルトロック用凸円弧縁とし、このチルトロック用凸円弧縁に、チルトロック用凹凸部を形成する。このチルトロック用凹凸部に関しても、鋸歯状若しくは三角波状とする。
更に、前記調節レバーを前記ステアリングホイールの位置を調節する状態に回動させた状態で、前記チルトロック用凹凸部と前記凸縁部とを離隔させる為の連結部材を、前記調節レバーと共に変位する部分と前記両チルトロック用偏心カムとの間に設ける。
先ず、ステアリングホイールの位置を調節する際には、調節レバーを所定方向に回動させる事により、支持ブラケットを構成する1対の支持板部の互いに対向する面同士の間隔を拡げる。そして、この状態で、前記インナコラムをアウタコラムに対し摺動させつつ、前記ステアリングホイールの前後位置を調節する。
前記ステアリングホイールを所望の位置(前後位置及び必要とすれば上下位置)に調節した後、前記調節レバーを前記所定方向と逆方向に回動させる。
請求項2〜3に記載した発明の場合には、同時に、前記両支持板部に対してこのアウタコラムが移動する事を阻止されて、前記ステアリングホイールの上下位置も固定される。
請求項2〜3に記載した発明の場合には、これに合わせて、前記チルトロック用凸円弧縁のうち、前記支持軸の中心からの距離が最も小さくなった部分が、前記両支持板部の後端縁に設けられた曲縁部に当接する。
請求項2〜3に記載した発明の場合には、上述の様にして前記ステアリングホイールの位置が前方にずれ動く事を防止するのと同時に、前記チルトロック用凸円弧縁に設けたチルトロック用凹凸部が前記曲縁部に食い込む事で、前記ステアリングホイールの位置が上方にずれ動く事も防止する。
先ず、このステアリングホイール1の位置を調節する際には、前記調節レバー18aを下方に回動させる。この結果、前述した様にカム装置の働きにより、前記両取付板部33、33の内側面と前記アウタコラム13bの被挟持部28の外側面との当接部の面圧が低下乃至は喪失する。
又、本例の場合には、テレスコピック機構と腰振り式のチルト機構とを組み合わせた構造に就いて示したが、本発明を実施する場合に、テレスコピック機構と、アウタコラムとインナコラムとの連続部を中心とする揺動変位に基づいてステアリングホイルの高さ位置を調節する、所謂首振式のチルト機構とを組み合わせる事もできる。
又、腰振り式のチルト機構であるか、首振式のチルト機構であるかに拘らず、チルト中心、即ち揺動変位の為の枢軸を、アウタコラムの前端部に設ける構造を採用する事もできる。
更には、チルト機構を持たない、テレスコピック機構単独の構造で本発明を実施する事もできる。
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5、5a ステアリングシャフト
6、6a、6b ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 車体
11 枢軸
12、12a、12b、12c 支持ブラケット
13、13a、13b アウタコラム
14、14a、14b インナコラム
15 アウタチューブ
16 インナシャフト
17 電動モータ
18、18a 調節レバー
19、19a 杆状部材
20、20a カム装置
21 カム部材
22 可動側ブラケット
23 偏心カム
24 枢支ブラケット
25 前半素子
26 後半素子
27 主部
28 被挟持部
29 係止腕部
30 不連続部
31 引っ張りばね
32 取付板部
33 支持板部
34 滑り板
35 長孔
36 連結板
37 通孔
38 抑え板
39 ナット
40 突出部分
41 段差面
42 貫通孔
43 支持軸
44 頭部
45 ナット
46 テレスコロック用偏心カム
47 チルトロック用偏心カム
48 テレスコロック用凹凸部
49 衝突時過回動防止用ストッパ
50 テレスコロック付勢ばね
51 係止凹部
52 ロック解除レバー
53 取付孔
54 先端部
55 受段差面
56 曲縁部
57 チルトロック用凹凸部
58 被駆動腕部
59 衝突時過回動防止用ストッパ
60 チルトロック係脱用ばね
61 コイル部
Claims (4)
- 少なくとも軸方向一部の内径を拡縮可能とした、筒状のアウタコラムと、このアウタコラムの内径側に軸方向の変位を可能に嵌合支持された筒状のインナコラムと、このインナコラムの内径側に回転自在に支持されていて、このインナコラムの後端開口部よりも後方に突出した後端部にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトと、前記アウタコラムのうちで前記内径を拡縮可能とした部分を幅方向両側から挟む状態で固定の部分に設けられた1対の支持板部と、これら両支持板部の互いに整合する位置に形成された車体側通孔と前記アウタコラムの一部で前記インナコラムと干渉しない部分に形成したコラム側通孔とを挿通した状態で幅方向に配設された、前記両支持板部の互いに対向する面同士の間隔を拡縮する為の杆状部材と、この杆状部材の基端部に設けられて回動に伴ってこの間隔を拡縮させる調節レバーとを備えたテレスコピックステアリング装置に於いて、
支持軸と、テレスコロック用偏心カムと、弾性部材と、ロック解除レバーとを備えており、
このうちの支持軸は、前記杆状部材と平行に配設された状態で前記アウタコラムの一部に支持されており、
前記テレスコロック用偏心カムは、前記支持軸の中間部に、この支持軸に対する回動を可能に支持されたもので、このテレスコロック用偏心カムのうちで前記インナコラムの外周面又はこのインナコラムに固定した部材の表面に対向する部分は、後方に向かうに従って前記支持軸の中心からの距離が大きくなるテレスコロック用凸円弧縁であって、このテレスコロック用凸円弧縁に、テレスコロック用凹凸部が形成されており、
前記弾性部材は、前記テレスコロック用偏心カムと前記アウタコラム又はこのアウタコラムに対し固定された部材との間に設けられたものであって、前記テレスコロック用偏心カムに対して、前記テレスコロック用凹凸部の前寄り部分を前記インナコラムの外周面又はこのインナコラムに固定した部材の表面に当接させる方向の弾力を有するものであり、 前記ロック解除レバーは、前記杆状部材の中間部にその基端部を支持されて、この杆状部材と共に回動して前記テレスコロック用偏心カムと係脱するものであって、前記調節レバーを前記ステアリングホイールの位置を固定する状態から調節する状態にまで回動させる事に伴って、前記テレスコロック用偏心カムを、前記テレスコピックロック用凹凸部の前端部を相手部分から離隔させる方向に揺動変位させるものである事を特徴とするテレスコピックステアリング装置。 - アウタコラム又はインナコラムの前端部が、杆状部材と平行に配置された枢軸を中心とする揺動変位を可能に支持されており、車体側通孔がこの枢軸を中心とする円弧方向に長い長孔であり、両支持板部の後端縁がこの枢軸を中心とする円弧状の凸縁部であり、支持軸の両端部に1対のチルトロック用偏心カムが、この支持軸を中心とする回転を可能に支持されており、このチルトロック用偏心カムのうちで前記凸縁部と対向する部分が、上方に向かうに従って前記支持軸の中心からの距離が大きくなるチルトロック用凸円弧縁であって、このチルトロック用凸円弧縁に、チルトロック用凹凸部が形成されており、調節レバーをステアリングホイールの位置を調節する状態に回動させた状態で、前記チルトロック用凹凸部と前記凸縁部とを離隔させる為の連結部材が設けられている、請求項1に記載したテレスコピックステアリング装置。
- 弾性部材が、コイル部を支持軸の中間部に外嵌すると共に、一端部をロック解除レバーに、他端部をアウタコラムに、それぞれ係止した捩りコイルばねであり、連結部材が、中間部にコイル部を有し、一端部をチルトロック用偏心カムに、他端部を杆状部材と共に回転する部分に、それぞれ係止した捩りコイルばねである、請求項2に記載したテレスコピックステアリング装置。
- 支持軸と、テレスコロック用偏心カムと、弾性部材と、ロック解除レバーとを、アウタコラムの上方に設けている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したテレスコピックステアリング装置。
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