JP2008293851A - 誘導加熱コイル体 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘導加熱コイル体の剛性を確保すると共に、誘導電流によって、ワークや誘導加熱コイル体自身が破損しにくい誘導加熱コイル体を提供することである。
【解決手段】ワーク20を焼き入れするための加熱コイル6と、絶縁部材8を介して加熱コイル6を支持する支持部材2とを備え、ワーク20を焼き入れする際に加熱コイル6に高周波電流が流れる誘導加熱コイル体1において、支持部材2は、金属で構成されており、支持部材2に生じる誘導電流の経路上にスリット11A〜11F,13及び/又は孔10を設けた。ワーク20の焼き入れ部位の断面が円柱形状であり、前記ワーク20の周囲を焼き入れする。
【選択図】図2

Description

本発明は、金属素材のワークを焼き入れする際に使用される誘導加熱コイル体に関するものである。
機械部品は、強度(耐摩耗性や耐疲労性)を確保するために焼き入れが行われる。例えば、特許文献1には、クランクシャフト等のワークを焼き入れすることができる誘導加熱コイル体の発明が開示されている。誘導加熱コイル体は、焼き入れ対象となるワークと近接する加熱コイルに高周波電流を供給し、ワーク上に誘導電流を生じさせ、この誘導電流による発熱を利用してワークを焼き入れするものである。
特許第3623924号公報
図10は、従来の誘導加熱コイル体の正面図である。以下では、図10を参照しながら従来の誘導加熱コイル体の構成を説明する。
ワーク20を焼き入れする際には、ワーク20と加熱コイル6との距離を一定に保つ必要があり、従来は、誘導加熱コイル体にスペーサ7A,7B,7Cを設け、このスペーサ7A,7B,7Cにワーク20を押し付けた状態を維持することにより、両者間の距離を一定に保っていた。ちなみに、特許文献1の発明においても、このような手法が採用されている。
スペーサ7A,7B,7Cにワーク20を押し付けることによって加熱コイル6とワーク20の間の距離を一定に保つようにすると、次のような問題が生じる。
例えば、クランクシャフトのピン部を焼き入れする際には、ピン部はクランクシャフトの回転軸の周囲を周回移動するため、ピン部の移動と共に加熱コイル6(誘導加熱コイル体)も移動させなければならない。ピン部の周囲を一様に焼き入れするためには、加熱コイル6からピン部までの距離を一定に保つ必要がある。そのためには、スペーサ7A,7B,7Cにピン部を押し付け、スペーサ7A,7B,7Cがピン部から離れないようにしなければならず、誘導加熱コイル体はスペーサ7A,7B,7Cを介してピン部(ワーク20)から荷重を受ける。そのため、誘導加熱コイル体は剛性を有する部材を備えて、ワーク20から受ける荷重に耐えられるように構成する必要がある。
また、ピン部の周回位置によって誘導加熱コイル体に掛かる荷重の向きは変化するので、少なくとも二箇所(特許文献1の発明では三箇所)にスペーサ7A,7B,7Cを配置し、ワーク20を同時に二箇所以上のスペーサ(7Aと、7B又は7Cのいずれか)と接触させることが望ましい。
そこで、誘導加熱コイル体に非磁性体である黄銅等の金属で構成された支持部材2A,2B(特許文献1では金属板材)を設け、この支持部材2A,2Bに金属製のスペーサ7A等を固定することが考えられる。
一方、全てのスペーサ7A,7B,7Cを金属製の支持部材2A,2Bに固定すると、ワーク20の焼き入れに寄与する誘導電流の一部が、誘導加熱コイル体(スペーサを含む)側に流れることがあり、ワーク20とスペーサ(7B又は7C)の間に隙間が生じた際に、ワーク20とスペーサ(7B又は7C)の間にスパークが発生することがあった。
そこで、特許文献1の発明では、金属製の支持部材(金属板材)に絶縁素材で構成された非導電性板材を接続し、さらに三つのスペーサのうちの二つのスペーサ7B,7Cは非導電性板材に固定し、ワーク20を介して流れる誘導電流を遮断しスパークの発生を阻止していた。
ところが、スペーサ7A,7B,7Cは、メンテナンス時には取り外せなくてはならないので、金属板材や非導電性板材に対してネジ等の取り外し可能な取付手段で取り付けられなければならない。しかし、非導電性板材にスペーサ7A,7B,7Cを取り付けるのは、強度が不足するという問題がある。よって、スペーサ7A,7B,7Cは金属製の支持部材(金属板材)に固定するのが好ましいが、それでは依然として誘導電流によるスパークを生じる問題が残る。
また、昨今は、装置の小型化が進み、誘導加熱コイル体もその例外ではない。そのため、加熱コイル6に高周波電流を供給するための導体4が、小型化を図った誘導加熱コイル体の内部で密集する密集部位30が出来てしまう。
特許文献1の発明の例では、黄銅製等の金属板材によって誘導加熱コイル体の剛性をある程度は確保することができるが、昨今のクランクシャフトの小型化に伴って、加熱コイル6を薄くする必要性が出てきた。その結果、金属板材2A,2B(側板)と導体4とが、絶縁部材を介してより接近することとなり、金属板材2A,2Bは誘導を受け易くなった。
ここで金属板材2A,2Bは非磁性体である黄銅製であるにも関わらず、発熱現象が生じる。考察するに、これは高周波電流によって金属板材2A,2Bに無用な誘導電流9A,9Bが生じ、この誘導電流9A,9Bが金属板材2A,2Bを加熱したものと思われる。前述の密集部位30においては金属板材2A,2Bの昇温が著しく、加熱コイル6(導体4)との間に配置した絶縁部材(絶縁テープ部材)が損耗する恐れがある。
そこで本発明は、誘導加熱コイル体の剛性を確保すると共に、誘導電流によって、ワークや誘導加熱コイル体自身が破損しにくい誘導加熱コイル体を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1の発明の誘導加熱コイル体では、ワークを焼き入れするための加熱コイルと、絶縁部材を介して前記加熱コイルを支持する支持部材とを備え、前記ワークを焼き入れする際に前記加熱コイルに高周波電流が流れる誘導加熱コイル体において、前記支持部材は、金属で構成されており、前記支持部材に生じる誘導電流の経路上にスリット及び/又は孔を設けた。
請求項1の発明では、支持部材を、剛性を有する金属で構成し、支持部材に生じる誘導電流の経路上にスリット及び/又は孔を設けたので、誘導加熱コイル体の剛性を保つことができる上に、誘導電流はスリット及び/又は孔に沿って迂回しなければ流れることができないため、実質的に抵抗が大きくなって誘導電流が流れにくくなり、その結果、支持部材の発熱が局所的に集中せず、昇温を抑制して絶縁部材の損耗を防止することができる。
請求項2の発明の誘導加熱コイル体では、ワークを焼き入れするための加熱コイルと、絶縁部材を介して前記加熱コイルを支持する支持部材とを備え、前記ワークを焼き入れする際に前記加熱コイルに高周波電流が流れる誘導加熱コイル体において、前記支持部材は金属で構成されており、前記支持部材の、加熱コイルに高周波電流を導く導体に近接する部分の近傍、又は導体が密集する部分の近傍にスリット及び/又は孔を設けた。
請求項2の発明を実施すると、支持部材の、誘導電流が生じ易い箇所(導体に近接する部分の近傍、又は導体が密集する部分の近傍)において誘導電流が流れにくくなり、支持部材の発熱が局所的に集中せず、昇温を抑制して絶縁部材の損耗を防止することができる。
請求項3の発明の誘導加熱コイル体は、ワークを焼き入れするための加熱コイルと、絶縁部材を介して前記加熱コイルを挟持する支持部材とを備え、前記支持部材には、ワークが当接して前記加熱コイルとワークの距離を一定に保つスペーサが設けてあり、前記ワークを焼き入れする際に前記加熱コイルに高周波電流が流れる誘導加熱コイル体において、前記支持部材は、金属で構成されており、前記支持部材と,スペーサと,ワークとを循環する誘導電流の経路上の支持部材部分にスリットを設けた。
請求項3の発明では、支持部材と,スペーサと,ワークとを循環する誘導電流の経路上の支持部材部分にスリットを設けたので、誘導電流はスリットを迂回しなければ流れることができなくなる。よって、抵抗が大きくなるので誘導電流が流れにくくなり、スペーサとワークの間でスパークが発生しにくくなる。よって、スパークによるワークや支持部材(誘導加熱コイル体)の損耗を防止することができる。
請求項4の発明は、請求項3の発明の誘導加熱コイル体において、いずれかのスペーサを非導通性の素材で構成した。
請求項4の発明を実施すると、いずれかのスペーサが非導通性の素材で構成されているので、ワーク上の誘導電流がスペーサを介して支持部材側へ流れることを阻止することができる。よって、仮にワークとスペーサの間に微少な隙間が生じたとしても、両者間にスパークが生じることを防止することができる。
請求項5の発明は、請求項3の発明の誘導加熱コイル体において、前記支持部材は、隣接するスペーサの間で分割されており、各分割片が剛性を有する絶縁部材で連結固定されていることを特徴とする。
請求項5の発明では、支持部材が隣接するスペーサの間で分割されている。その結果、支持部材の各分割片の間が電気的に遮断されるので、ワークとスペーサの間でスパークが生じることを防止することができる。また、各分割片は剛性を有する絶縁部材で連結固定される。これにより、誘導加熱コイル体の強度が確保される。その結果、誘導加熱コイル体は、スペーサを介してワークから受ける荷重を支持することができる。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のうちのいずれかの誘導加熱コイル体において、ワークの焼き入れ部位の断面が円柱形状であり、前記ワークの周囲を焼き入れするようにした。
請求項6の発明を実施すると、焼き入れ部位の断面が円柱形状のワークの周囲を焼き入れすることができる。例えば、加熱コイルを、ワークの周囲に沿って円弧状に湾曲させ、ワークを回転させながら焼き入れすることにより、ワークの全周囲を焼き入れすることができる。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6のうちのいずれかの誘導加熱コイル体において、ワークを、クランクシャフトとした。
請求項7の発明では、ワークとしてクランクシャフトを焼き入れする。すなわち、クランクシャフトの焼き入れ部位としてはピン部とジャーナル部とがある。このピン部とジャーナル部は、共にスペーサで誘導加熱コイル体に対して距離が一定に保たれている。ところで、ジャーナル部の回転軸はクランクシャフトの回転軸と一致しているため、ジャーナル部を焼き入れする際には、誘導加熱コイル体(加熱コイル)の位置とクランクシャフトの位置は変動せず、ジャーナル部にはスペーサを介して荷重はほとんど掛からない。
しかしピン部は、クランクシャフトの回転軸から離れた位置に配置されているため、クランクシャフトの回転軸を回転させると、ピン部は回転軸の周囲を周回移動するため、ピン部を焼き入れする際には、誘導加熱コイル体もピン部と共に移動させる必要がある。その際、ピン部と誘導加熱コイル体との距離を一定に保つために、ピン部は誘導加熱コイル体(スペーサ)に押し付けた状態を維持しながらクランクシャフトの回転軸の周りを周回移動させなければならない。
しかし、誘導加熱コイル体は、支持部材を備えているので、スペーサを介してピン部から荷重を受けても耐えることができる。
本発明は、支持部材を金属で構成し、支持部材に生じる誘導電流の経路上にスリット及び/又は孔を設けたので、誘導加熱コイル体の剛性を確保することができる上に、支持部材には誘導電流が流れにくい。これにより、支持部材と加熱コイルの間に配置した絶縁部材が損耗することを防止することができる。また、本発明を実施すると、支持部材に誘導電流が流れにくくなるので、ワーク上に生じた誘導電流がスペーサを介して支持部材側へ流れにくくなり、ワークと誘導加熱コイル体の間にスパークが生じにくくなり、ワークと誘導加熱コイル体とを保護することができる。
図1は、本発明を実施した誘導加熱コイル体1の斜視図であり、図2は、図1の誘導加熱コイル体1の正面図であり、図3は、図1の誘導加熱コイル体1の部分拡大斜視図である。また、図4は、後述する導体4によって構成される加熱コイル6の概略斜視図である。図1に示すように誘導加熱コイル体1は、剛性を有する金属製の支持部材2と、導体4によって構成される加熱コイル6とを備えている。
以下、これらの構成を順に説明する。
まず、支持部材2について説明する。
支持部材2は、正面板2Aと裏面板2B(図3)とが図示しないボルトで所定の間隔だけ離間して固定された構造を有しており、支持部材2の内部には正面板2Aと裏面板2Bとで挟まれた空間16が形成されている。支持部材2は、黄銅等の非磁性体の金属合金で構成されている。
図1に示すように、正面板2A(裏面板2Bも同様)の下部には、各々切欠き部12が設けられている。この切欠き部12は、後述する加熱コイル6及び焼き入れ処理されるワーク20に沿って湾曲する底部12aと、底部12aと連続する冷却ジャケット装着部12bとを備えている。冷却ジャケット装着部12bには冷却ジャケット3が装着される。
切欠き部12の底部12aは略半円弧状であり、レイアウト上、正面板2Aにおける半開放鞍型の加熱コイル6に近接する部分に配置されている。さらに切欠き部12は、底部まで正面板2Aの下端側からワーク20が侵入することができるように形成されている。
この切欠き部12の略半円弧状の底部12aの中央には、下方(ワーク20の進退方向)を向いたスペーサ7Aが突出配置されている。また、切欠き部12の底部12aと連続する部位には、ワーク20の側方から当接するスペーサ7B,及びスペーサ7Cが対向配置されている。各スペーサ7A〜7Cは、各々支持部材2の正面板2Aと裏面板2Bに対してネジで固定されており、メンテナンス時には支持部材2から取り外しできるようになっている。
スペーサ7Aは、後述する加熱コイル6の湾曲した中央部分を分断するように配置されている。スペーサ7Aには、スペーサ7B及び7Cよりもワーク20の押し付け力が強く作用して摩耗し易いため、少なくともスペーサ7Aは超鋼(合金)等の耐摩耗性に優れた金属素材で構成する。スペーサ7B及び7Cもスペーサ7Aと同様に金属素材で構成するのが好ましいが、場合によってはセラミックス等の非導通性の素材を採用することも可能である。ここでは、全てのスペーサ7A〜7Cが、耐摩耗性に優れた超鋼で構成されている場合を例にとって説明する。
支持部材2の下部の冷却ジャケット装着部12bには、冷却ジャケット3が設置されている。冷却ジャケット3には図示しない液供給源から冷却液が供給されており、冷却ジャケット3は焼き入れされて昇温したワーク20に冷却液を噴射する噴射口3aを備えており、噴射口3aから冷却液を噴射してワーク20を冷却する。また、支持部材2の上部には電源に接続される電極(図示せず)が配置されている。
次に加熱コイル6について主に図3及び図4を参照しながら説明する。
加熱コイル6は、一本の導体4によって構成されている。この導体4の両端が、支持部材2の上部に配置された電極に接続されており、導体4には高周波電流が供給可能になっている。また、導体4の途中の部分が、加熱コイル6を形成し、加熱コイル6に高周波電流を供給することによってワーク20上に誘導電流を生じさせ、ワーク20を焼き入れする。
導体4は管状体であり、導体4の内部には図示しない分岐配管を介して冷却液を供給することができるようになっている。これによって導体4自体の過熱を回避することができる。導体4としては通電性や耐久性に優れた銅製のパイプを採用するのが好ましい。
図4に示すように、加熱コイル6は半開放鞍型コイルであり、ワーク20の上側の外形(円周形)に沿って、円弧状に湾曲形成されている。ワーク20と対向する加熱コイル6の中央部分には、レイアウト上スペーサ7Aが配置されるので、このスペーサ7Aを回避する迂回部6eが設けてある。
すなわち加熱コイル6は、ワーク20が誘導加熱コイル体1に設置された際(ワーク20がスペーサ7A〜7Cのうちの少なくとも2つに当接した際)に、ワーク20の略上半分の部位の外周部分との間隔が略一定となるように湾曲した湾曲部6a及び6bと、ワーク20の幅方向に延びる端部方向変換部6c及び6dと、中央部方向変換部6f及び6gと、スペーサ7Aを迂回する迂回部6eとを備えている。
図3及び図4で明瞭に描写したように、湾曲部6a及び6bと、端部方向変換部6c及び6dと、中央部方向変換部6f及び6gとが、ワーク20に対して所定の間隔をあけて配置される。加熱コイル6の形状は図3に示す通りである。
導体4は、図示しない電源から給電された際に、支持部材2の金属製の正面板2A及び裏面板2Bと通電しないように、絶縁部材8で被覆されている。すなわち、導体4のうち、ワーク20と対向する部位(加熱コイル6部分)を除いた部位は、絶縁部材8で被覆されている。
以上のように構成された誘導加熱コイル体1において、本発明の特徴的な構成を以下で説明する。正面板2Aと裏面板2Bは、表裏の違いはあるが、構成は同じであるため、以下では正面板2Aを例にとって説明する。
図1に示すように、前述の正面板2Aの、加熱コイル6の迂回部6eと対向する部位には孔10が設けられている。また、孔10には、スリット11A〜11Fが設けられている。すなわち、孔10やスリット11A〜11Fによって、支持部材2の外部と内部の空間16とが連通しており、特に孔10を介して絶縁部材8で被覆された導体4の一部が外部に晒されている。
また、正面板2Aの凹部12には、スリット13が設けられている。
この孔10,スリット11A〜11Fと、スリット13とが本発明の特徴的な構成である。以下では、まず、正面板2Aの迂回部6eと対向する部位(孔10等)について説明し、続いて凹部12(スリット13)について説明する。
ワーク20を焼き入れ処理する際に、導体4に高周波電流が供給されると、導体4が絶縁部材8で被覆されており、且つ、正面板2Aが非磁性体の金属素材で構成されているにも関わらず、正面板2Aには誘導電流9A,9B(図10)が生じるものと思われる。この誘導電流9A,9Bは、導体4を流れる高周波電流に対応して生じるので、正面板2A内を図10の矢印の向き及び矢印とは逆向きに方向を転じて流れ、正面板2A内で熱を生じさせる。
図4に示すように、迂回部6eにおいて導体4は特に密集している。そのため、迂回部6eにおいて、仮に従来技術のように正面板2Aと裏面板2Bに孔10や各スリット11A〜11Fが設けられていなければ、この部位に誘導電流9A,9Bが集中し、一箇所に熱が集中する。この集中した熱は、正面板2A及び裏面板2Bの焼け付き,割れ,歪みの要因となる。
しかし、図1,図2に示す例では、正面板2Aには孔10とスリット11A〜11Fとが設けられているので、誘導電流9A,9Bは孔10及びスリット11A〜11Fの縁に沿って迂回しなければ流れることができず、誘導電流9A,9Bは分散される。また、抵抗が大きくなり、誘導電流9A,9B自体も減衰する。これにより、誘導電流9A,9Bによって正面板2Aに発生する熱が一箇所に集中することを回避できる上に発熱量も減少し、正面板2A(裏面板2B)の損耗を阻止することができるようになる。
図1では、孔10と6つのスリット11A〜11Fを設ける例を示したが、スリット11A〜11Fを省略して孔10のみを有する構成としても本発明の効果を奏することができる。
また、図5に示すように、孔10を設けず、スリット21a,21bを設けることもできる。図5は、本発明の図1とは別の実施形態の誘導加熱コイル体25の斜視図である。この場合には、少なくとも正面板2A(裏面板2B)上に生じる熱によって正面板2A自身(裏面板2B自身)が焼け付かない程度に、誘導電流が迂回(又は分散)するようにスリット(21a,21b)の長さ,向き,及び数を設定する。
次に、凹部12について説明する。
前述したように、凹部12にはスリット13が設けられている。
加熱コイル6に流れる高周波電流によって、ワーク20上には誘導電流16が生じ、この誘導電流16による発熱によってワーク20は焼き入れ処理される。
ところで、加熱コイル6からワーク20までの距離を一定に保つために、金属製のスペーサ7Aと7B,又はスペーサ7Aと7Cとが同時にワーク20に接している。図2では、ワーク20とスペーサ7Bの間にごく僅かな隙間があり、ワーク20がスペーサ7Aと7Cに接している場合を示している。
この誘導電流16は、ワーク20から金属製のスペーサ7Cを介して正面板2A(凹部12)及びスペーサ7Aを循環してワーク20に戻るループ(矢印9Cで示す誘導電流)を形成することがある。なお、このときワーク20とスペーサ7Bとの間には若干の隙間が生じているので、誘導電流16はスペーサ7B側へは流れていない。
誘導電流9Cが凹部12側へ流れているときに、仮にワーク20がスペーサ7B側に移動し、ワーク20とスペーサ7Cの間に隙間が生じると、ワーク20とスペーサ7Cの間にスパークが生じ、ワーク20が破損することがある。
しかし、図1に示すように、凹部12にスリット13を設けると、前述の誘導電流9Cがスペーサ7Cを介して凹部12へ流れにくくなる。すなわち、スリット13によって抵抗が増加し、誘導電流9Cは流れにくくなる。よって、仮に今まで接していたワーク20とスペーサ7Cの間に隙間が生じたとしても、両者間におけるスパークの発生を抑制する(又は阻止する)ことができる。よって、スパークによってワーク20が破損することを回避することができる。また、誘導電流16がワーク20内を循環し易くなり、良好な焼き入れを実施することができるようになる。
図1に示す例では、凹部12には直線状のスリット13が左右一つずつしか設けられていないが、凹部12に設けるスリットの数,向き,及び形状は、任意に変更可能である。すなわち、スペーサ7B,7Cのどちらかとワーク20の間に隙間が生じた際に、隙間にスパークが生じない程度に、凹部12上を流れる誘導電流16が弱まるように、凹部12にスリットを設ける。
本発明のさらに別の実施形態を図6に示す。図6は、本発明を実施した図1及び図5とは別の誘導加熱コイル体26の正面図である。誘導加熱コイル体26の支持部材は、正面側が符号2a,2c,及び2eで示すように分割されている。支持部材2a,2c,及び2eには、各々スペーサ7A,7B,及び7Cが固着されている。支持部材2c及び2eと支持部材2aとは、ボルト18及びナット19によって剛性を有する絶縁連結部材17を介して連結固定されている。
また、誘導加熱コイル体26の裏面側の支持部材も、正面側の支持部材と同様に構成されている。図中、カッコ書きの符号は裏面側の支持部材を示すが、具体的な構成は正面側と同様なので重複する記載を省略する。図2の誘導加熱コイル体1では、支持部材2A(2B)の凹部12aにスリット13が設けられていたが、誘導加熱コイル体26には、スリット13は設けられておらず、代わりに、支持部材2a(2b)と支持部材2c(2d)の間、及び支持部材2a(2b)と支持部材2e(2f)の間には隙間22が形成されている。よって、支持部材2a(2b)と支持部材2c(2d)の間と、支持部材2a(2b)と支持部材2e(2f)の間は、電気的に遮断されている。誘導加熱コイル体26の支持部材を除くその他の構成は、図2に示す誘導加熱コイル体1の構成と同じである。
図6に示すように構成された誘導加熱コイル体26は、ワーク20がスペーサ7A,7B,及び7Cのいずれに接触しても、各スペーサは剛性を有する金属素材で構成された支持部材2a(2b),2c(2d),及び2e(2f)に固着されており、且つ、各支持部材同士が剛性を有する絶縁連結部材17で連結固定されているので、強度的に何ら問題はなく、さらに、ワーク20側から凹部12側へ誘導電流が流れない。よって、ワーク20とスペーサ7B又は7Cのいずれかの間にギャップが生じても、スパークが発生することがない。よって、ワーク20がスパークによって損傷することを回避することができる。
ここで、スペーサ7Aについて詳述する。
上述したようにスペーサ7A,7B,7Cは、支持部材2(正面板2A,裏面板2B)に固定され、加熱コイル6とワーク20とを焼き入れに適した所定距離に隔てる機能を有している。
スペーサ7A,7B,7Cは、ワーク20よりも硬い素材(超硬,セラミックス等)で構成されているが、焼入作業が長時間(長期間)に渡って実施されると、回転するワーク20が接触することによって徐々に摩耗する。特にスペーサ7Aは、他のスペーサ7B及び7Cと比べて摩耗し易く、スペーサ7Aの摩耗が進むとワーク20と加熱コイル6の間隔が狭くなり、放置するとやがて両者は接触(コイルタッチ)してしまう恐れがある。また、ワーク20と加熱コイル6の間隔が狭くなると、ワーク20の焼入の品質が悪化してしまう。そこで、誘導加熱コイル体を以下で説明するように構成すると、スペーサ7Aの使用可能期間を延ばし、長期間に渡って良好に焼入作業を実施することができるようになる。
具体的な構成を、図7,図8(a)〜図8(c)を参照しながら説明する。
図7は、本発明を実施した誘導加熱コイル体27の正面図である。また、図8(a)〜図8(c)は、各々誘導加熱コイル体27の部分断面図である。
図7の誘導加熱コイル体27の正面板2A(裏面板2B)には、図5に示す誘導加熱コイル体25と同様にスリット21a,21b,及び加えてスリット21cが設けられている。スリット21a,21b,21cは、正面板2A(裏面板2B)上に生じる無用の誘導電流9A,9Bを広域に分散させる機能を有している。図7では正面板2A(裏面板2B)にスリット21a〜21cを設けた例を示したが、図5に示すようにスリット21aと21bのみでもよい。
さらにスリット21cには、スリット7Aの位置を調整する機能も兼ね備えている。図8(a)に示すように正面板2A(裏面板2B)の内側にはストッパ14aが皿ネジ15(ボルト・ナット締結構造)で固着されている。
ストッパ14aの下端は、スリット21cの上端と一致している。
今、スペーサ7Aの出代が寸法L1であればスペーサ7Aの下部に当接するワーク20から加熱コイル6までの距離が適正距離L2(所定距離)になるとすると、そのときのストッパ14aの下端及び/又はスリット21cの上端(上縁)と、スペーサ7Aの上部7a(頭部)の間にシム23aを配置する。シム23aは、ストッパ14aの下端及び/又はスリット21cの上端からスペーサ7Aの上部7aまでの空隙を埋める厚みを有しており、シム23aを配置し、シム23aにスペーサ7Aの上部7aを当接させることによって、スペーサ7Aの高さ方向の位置決めを行う。同様に、裏面板2B側のスペーサ7Aの上端も裏面板2Bの内側に固定したストッパ14bの下端に当接させ、位置調整(位置決め)を行う。
そして正面板2A側及び裏面板2B側の両方のスペーサ7Aの位置調整を行った後、皿ネジ28a,28b,及び皿ネジ29a,29b(ボルト・ナット締結構造)で両スペーサ7Aを支持部材2(正面板2A,裏面板2B)に固定する。すなわち、スペーサ7Aの高さ方向の位置調整ができるように、スペーサ7Aには長孔31a,31bが設けてある。皿ネジ28a及び29aは、スペーサ7Aの長孔31a,31bを貫通し、高さ方向の位置調整が完了したスペーサ7Aを支持部材2に固定する。なお、正面板2A側のスペーサ7Aと、裏面板2B側のスペーサ7Aの間には、両スペーサ7A間を一定に保つ剛性スペーサ32が設けてある。皿ネジ28a,29aは、剛性スペーサ32も貫通している。
この状態で、多数のワーク20の焼入作業を行うと、やがて回転するワーク20によってスペーサ7Aが摩耗する。図8(b)では、正面板2A側のスペーサ7Aは、摩耗部35a(寸法L3)だけ摩耗しており、裏面板2B側のスペーサ7Aは、摩耗部35b(寸法L4)だけ摩耗している。スペーサ7Aが摩耗すると、ワーク20から加熱コイル6までの距離が短くなる。これを放置すると焼入の品質に悪影響を及ぼし、最悪の場合には両者が接触(コイルタッチ)してしまう。
そこで、図8(b)に示すように正面板2A側に配置されたスペーサ7Aを摩耗部35aに相当する寸法L3に相当する距離だけ下方へずらす。すなわち、皿ネジ28,29を緩め、スペーサ7Aを高さ方向に移動可能にし、ストッパ14aとスペーサ7Aの間に、磨耗量に相当する厚みを有するシム23bを新たに追加する。よって、調整後はストッパ14aとスペーサ7Aの間にはシム23aとシム23bとが介在することになる。シム23bを追加する代わりにシム23aとシム23bの厚みの合計に相当する厚みを有するシムを採用することもできる。
また、裏面板2B側に設けられたスペーサ7Aは、摩耗部35(寸法L4)だけ磨耗しており、寸法L4に相当する厚みを有するシム23cを追加し、ワーク20から加熱コイル6までの距離が所定間隔L2となるように調整する。
シムは、図8(b)に示す以外に、例えば図8(c)に示すように設けることもできる。すなわち、正面板2A側には1枚のシム23dが配置されており、裏面板2B側には4枚の同じ厚みのシム23eが配置されている。このように、スペーサ7Aの摩耗量に対応する厚みを有するシムをその都度取替採用してもよいし、厚みの合計がスペーサ7Aの摩耗量に対応するように複数枚のシムを採用してもよい。
図9(a),(b)は、スペーサ7Aの高さ方向の位置調整を容易にするためのさらに別の構成を描写した断面図である。すなわち、図9(a)に示す例では、スリット21cの上縁部分が直角に屈曲して屈曲部24を形成している。この屈曲部24とスペーサ7Aの間に空隙があると、その空隙をシムが埋める。図9(a)では初期設定の際に、屈曲部24とスペーサ7Aの間にシム23fが配置されている。図9(b)に示す例では、図9(a)に示す状態から裏面板2B側のスペーサ7Aのみが摩耗しており、摩耗部35cの摩耗量に応じた厚みのシム23gが追加されている。これによって、ワーク20から加熱コイル6までの距離が、初期設定時と同じ寸法L2(出代L2)に矯正されている。
以上説明したように、スペーサ7Aの高さ方向の取付位置を調整可能にすることにより、スペーサ7Aが摩耗しても、スリット21cの高さ方向の幅の範囲内であれば、加熱コイル6からワーク20までの距離を適正に保つことができるようになる。よって、図8及び図9に示す調整構造を採用し、スペーサ7Aが摩耗した際に、スペーサ7Aの出代L2を保つようにスペーサ7Aの取付位置を調整することによりワーク20から加熱コイル6までの距離が適正に保たれ、良好な焼き入れを行うことができると共に、加熱コイル6とワーク20とが接触する事故を回避することができるようになる。
なお、図7〜図9(a),(b)では、支持部材2にスリット21cを設けた例を示したが、ストッパ14a,14bを固定することができ、且つ、ストッパ14a,14bとスペーサ7Aの間にシム(又はその代用部材)を介在させることができる構成であれば、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
本発明を実施した誘導加熱コイル体の斜視図である。 図1の誘導加熱コイル体の正面図である。 図1の誘導加熱コイル体の部分拡大斜視図である。 図1の誘導加熱コイル体の加熱コイルの斜視図である。 本発明を実施した図1とは別の誘導加熱コイル体の斜視図である。 本発明を実施した図1及び図5とは別の誘導加熱コイル体の正面図である。 本発明を実施した図1,図5,図6とは別の誘導加熱コイル体の正面図である。 図7の各々誘導加熱コイル体の部分断面図である。(a)は、スペーサが摩耗する前の状態を示しており、(b)は摩耗したスペーサの位置調整を行った状態を示しており、(c)は(b)の変形例を示している。 (a),(b)は、スペーサ7の高さ方向の位置調整を容易にするためのさらに別の構成を描写した断面図である。 従来の誘導加熱コイル体の正面図である。
符号の説明
1 誘導加熱コイル体
2A 正面板(支持部材)
2B 裏面板(支持部材)
3 冷却ジャケット
4 導線
5 電極
6 加熱コイル
7A〜7C スペーサ
8 絶縁部材
9A,9B,9C 誘導電流
10 孔
11A〜11F スリット
12 凹部
13 スリット
16 誘導電流
20 ワーク

Claims (7)

  1. ワークを焼き入れするための加熱コイルと、絶縁部材を介して前記加熱コイルを支持する支持部材とを備え、前記ワークを焼き入れする際に前記加熱コイルに高周波電流が流れる誘導加熱コイル体において、前記支持部材は、金属で構成されており、前記支持部材に生じる誘導電流の経路上にスリット及び/又は孔を設けたことを特徴とする誘導加熱コイル体。
  2. ワークを焼き入れするための加熱コイルと、絶縁部材を介して前記加熱コイルを支持する支持部材とを備え、前記ワークを焼き入れする際に前記加熱コイルに高周波電流が流れる誘導加熱コイル体において、前記支持部材は金属で構成されており、前記支持部材の、加熱コイルに高周波電流を導く導体に近接する部分の近傍、又は導体が密集する部分の近傍のいずれかにスリット及び/又は孔を設けたことを特徴とする誘導加熱コイル体。
  3. ワークを焼き入れするための加熱コイルと、絶縁部材を介して前記加熱コイルを挟持する支持部材とを備え、前記支持部材には、ワークが当接して前記加熱コイルとワークの距離を一定に保つスペーサが設けてあり、前記ワークを焼き入れする際に前記加熱コイルに高周波電流が流れる誘導加熱コイル体において、前記支持部材は、金属で構成されており、前記支持部材と,スペーサと,ワークとを循環する誘導電流の経路上の支持部材部分に、スリットを設けたことを特徴とする誘導加熱コイル体。
  4. いずれかのスペーサが非導通性の素材で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の誘導加熱コイル体。
  5. 前記支持部材は、隣接するスペーサの間で分割されており、各分割片が剛性を有する絶縁部材で連結固定されていることを特徴とする請求項3に記載の誘導加熱コイル体。
  6. 前記ワークの焼き入れ部位の断面が円柱形状であり、前記ワークの周囲を焼き入れすることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載の誘導加熱コイル体。
  7. 前記ワークは、クランクシャフトであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちのいずれかに記載の誘導加熱コイル体。
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