JP2008293847A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムに関し、不純物の蓄積に起因する燃料電池性能の低下の防止と、燃料ガスの排気量の抑制による燃費の向上との両立を簡素でコンパクトな構成にて実現する。
【解決手段】各単位電池20のアノードガス流路の出口に連通して燃料ガス中の不純物を蓄積する不純物蓄積部30を燃料電池2の内部に形成する。不純物蓄積部30の容積は、好ましくは、燃料ガス入口マニホールド24の容積よりも大きくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の単位電池が積層されてなる燃料電池を有する燃料電池システムに関し、詳しくは、各単位電池の発電に供する燃料ガスを燃料電池内に実質的に止めた状態で運転する燃料電池システムに関する。
従来、例えば下記の各特許文献に開示されるように、燃料電池内に燃料ガスを止めて運転し、発電によって消費された分の燃料ガスを燃料電池に供給するようにした燃料電池システム(以下、デッドエンド型システムという)が知られている。デッドエンド型システムでは、運転時間の経過と共に燃料電池を構成する各単位電池のアノードガス流路内に窒素を主とした不純物が蓄積されていく。これら不純物がMEAの表面を覆ってしまうと電極触媒における起電反応が阻害されて電圧の低下を招いてしまう。また、発生した異常電位がMEAを劣化させてしまうおそれもある。このような不具合を防止して燃料電池性能を維持するためには、適宜のタイミングにてアノードガス流路内に蓄積された不純物を燃料電池の外部に排気してやる必要が有る。
しかし、アノードガス流路内の不純物を排気する際には、不純物だけでなくアノードガス流路内の燃料ガスも一緒に排気されてしまう。このため、頻繁な排気の実行は燃費の悪化を招くことになり好ましくない。また、不純物を十分に蓄積した状態で排気を実行すれば、その分、無駄に排気される燃料ガスの量は抑えることができる。つまり、燃料電池性能の維持という観点からは不純物質の蓄積は好ましくはないが、燃費の向上という観点からは排気の実行頻度は出来る限り抑えたい。
このような背反する二つの要求、すなわち、不純物質の蓄積に起因する燃料電池性能の低下の防止と、燃料ガスの排気量の抑制による燃費の向上とを両立させることができるシステムが特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたシステムでは、燃料電池から燃料ガスのオフガスを排出する排出管に不純物を蓄積する貯蔵容器(バッファ)を設け、この貯蔵容器の下流に遮断弁を配置している。燃料ガス中の不純物を燃料電池の外部に設けた貯蔵容器に導くことで、アノードガス流路内の不純物濃度の上昇を抑えることができ、遮断弁を開くことによる排気の実行頻度を抑えることができる。
特開2005−243477号公報 特開2006−12553号公報 特開2005−353569号公報 特開2005−353303号公報 特開平9−312167号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたシステムでは、燃料電池とは別に貯蔵容器を配置するための空間を確保する必要が生じる。自動車等の移動体の動力源としての使用を考慮すると、燃料電池システムの構成は可能な限り簡素でコンパクトなものとしたい。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、不純物の蓄積に起因する燃料電池性能の低下の防止と、燃料ガスの排気量の抑制による燃費の向上との両立を簡素でコンパクトな構成にて実現できるようにした燃料電池システムを提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、複数の単位電池が積層されてなる燃料電池を有し、各単位電池の発電に供する燃料ガスを前記燃料電池の内部に実質的に止めた状態で運転する燃料電池システムにおいて、
前記燃料電池の内部に形成され、各単位電池のアノードガス流路の出口に連通して燃料ガス中の不純物を蓄積する不純物蓄積部を備えたことを特徴としている。
第2の発明は、第1の発明において、
前記不純物蓄積部を前記燃料電池の外部に連通させる連通機構を備えたことを特徴としている。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、
前記燃料電池の内部には、前記燃料電池の外部から供給される燃料ガスを各単位電池のアノードガス流路に分配する燃料ガス入口マニホールドが形成されており、前記不純物蓄積部の容積は前記燃料ガス入口マニホールドの容積よりも大きいことを特徴としている。
第4の発明は、第3の発明において、
前記燃料電池の内部には、前記燃料電池の外部から供給される空気を各単位電池のカソードガス流路に分配する空気入口マニホールドと、各単位電池のカソードガス流路から空気を回収して前記燃料電池の外部に排出する空気出口マニホールドとが形成されており、前記不純物蓄積部の容積は前記燃料ガス入口マニホールド、空気入口マニホールド及び空気出口マニホールドの合計容積よりも大きいことを特徴としている。
第5の発明は、第4の発明において、
前記燃料電池の内部には、前記燃料電池の外部から供給される冷媒を各単位電池の冷媒流路に分配する冷媒入口マニホールドと、各単位電池の冷媒流路から冷媒を回収して前記燃料電池の外部に排出する冷媒出口マニホールドとが形成されており、前記不純物蓄積部の容積は前記燃料ガス入口マニホールド、空気入口マニホールド、空気出口マニホールド、冷媒入口マニホールド及び冷媒出口マニホールドの合計容積よりも大きいことを特徴としている。
第6の発明は、第3乃至第5の何れか1つの発明において、
前記燃料ガス入口マニホールドと各単位電池のアノードガス流路との連通部には絞りが形成されていることを特徴としている。
第1の発明によれば、燃料ガス中の不純物を燃料電池の内部に形成した不純物蓄積部に導くことで、アノードガス流路内の不純物濃度の上昇を抑えることができる。したがって、燃料電池内から燃料ガスのオフガスを排気する頻度は少なくて済み、燃料ガスの無駄を抑制することができる。また、各単位電池のアノードガス流路の出口からアノードオフガスを回収し、不純物蓄積部に導くための燃料ガス出口マニホールドを別途設ける必要がない。つまり、システム全体の構成を簡素でコンパクトなものにすることができる。
第2の発明によれば、不純物蓄積部を燃料電池の外部に連通させることで、不純物蓄積部に蓄積された不純物を外部に排出することができる。
第3の発明によれば、不純物蓄積部の容積を燃料ガス入口マニホールドの容積よりも大きくすることで、多くの不純物を不純物蓄積部に蓄積することができ、その分、排気の実行頻度を少なくすることができる。
第4の発明によれば、不純物蓄積部の容積を燃料ガス入口マニホールド、空気入口マニホールド及び空気出口マニホールドの合計容積よりも大きくすることで、より多くの不純物を不純物蓄積部に蓄積して排気の実行頻度をより少なくすることができる。
第5の発明によれば、不純物蓄積部の容積を燃料ガス入口マニホールド、空気入口マニホールド、空気出口マニホールド、冷媒入口マニホールド及び冷媒出口マニホールドの合計容積よりも大きくすることで、さらに多くの不純物を不純物蓄積部に蓄積して排気の実行頻度をさらに少なくすることができる。
第6の発明によれば、燃料ガス入口マニホールドと各単位電池のアノードガス流路との連通部に絞りを形成することで、アノードガス流路で発生する圧力損失よりも大きな圧力損失を連通部に発生させることができる。これによれば、各単位電池のアノードガス流路の出口間の圧力差を縮小することができ、その圧力差に起因する不純物蓄積部からアノードガス流路への不純物の逆流を防止することができる。
以下、図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態としての燃料電池システムの構成を模式的に示す図である。燃料電池システムは、燃料電池2によって発電してその電力をモータ等の電気的負荷に供給するシステムである。燃料電池2は複数の単位電池20が積層されたものであり、各単位電池20は電気的に直列に接続されている。単位電池20は、図示は省略するが、MEA(膜電極接合体)を一対の集電板で挟んだ構成になっている。MEAは、固体高分子電解質膜の両面に触媒電極が一体化されたものであり、さらにその各面にはカーボンシート等で作られたガス拡散層が一体化されている。集電板は、隣接する2枚のMEAの間を仕切るセパレータとしても機能している。各単位電池20は、アノードに燃料ガス(例えば水素)の供給を受け、カソードに空気の供給を受けて発電する。
燃料電池2には、高圧水素タンク等の燃料ガス供給源4から燃料電池2に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給管6が接続されている。燃料電池2に供給された燃料ガスは、燃料電池2内に形成された燃料ガス入口マニホールド26によって各単位電池20のアノードガス流路に分配され、発電部であるMEAにおいて使用される。
燃料電池2内には、各単位電池20のアノードガス流路の出口に連通する燃料ガス出口マニホールド30が形成されている。燃料電池2の発電時には、発電により消費される分を補うように燃料ガス入口マニホールド26から燃料ガスが流れ込むことにより、アノードガス流路内には燃料ガスの流れが生じる。この燃料ガスの流れにより、アノードガス流路内の不純物(カソード側から固体高分子電解質膜を透過してきた窒素)は、アノードガス流路の下流にある燃料ガス出口マニホールド30に蓄積されていく。本実施の形態の燃料電池システムは、燃料ガス出口マニホールド30を燃料ガス中の不純物を蓄積する不純物蓄積部として機能させることに特徴がある。
燃料ガス出口マニホールド30には、燃料電池2に接続された排気管8が連通している。排気管8には、燃料ガス出口マニホールド30内と系外との連通を遮断/許容する排気弁10が設けられている。排気弁10の開閉状態は制御装置14によって制御される。本実施の形態の燃料電池システムは、燃料ガスを燃料電池2の内部に止めた状態で運転する、いわゆる、デッドエンド型システムである。したがって、制御装置14は、通常の発電時には排気弁10を閉状態に維持し、所定のパージ条件が成立した場合のみ、極短時間だけ排気弁10を開くように制御する。本実施の形態では、燃料ガス出口マニホールド30内の水素濃度が所定の基準値を下回ることがパージ条件とされている。燃料ガス出口マニホールド30内の水素濃度は、燃料電池2に取り付けられた水素濃度センサ12によって測定される。
図1では、燃料ガス出口マニホールド30が燃料ガス入口マニホールド26よりも格段に大きく描かれている。これは、本実施の形態の燃料電池システムでは、燃料ガス出口マニホールド30は、その容積が燃料ガス入口マニホールド26の容積に比較して格段に大きくなるように形成されていることを意味している。本実施の形態のようなデッドエンド型システムでは、燃料電池2に供給する燃料ガスの流量は燃料電池2の内部での消費量に見合ったものでよい。したがって、燃料ガスを循環させる循環型システムに比較して、燃料ガス入口マニホールド26の容積、より詳しくは、その流路断面積を小さくすることができる。本実施の形態では、燃料ガス入口マニホールド26の流路断面積を小さくした分、燃料ガス出口マニホールド30の流路断面積を大きく取っている。
図2は、図1のA−A断面図であり、燃料電池2を構成する単位電池20の形状、より詳しくは、セパレータ(集電板)24の形状を示している。前述のように、単位電池20は、MEAを一対のセパレータ24で挟んだ構成になっている。セパレータ24のMEAのアノード面が積層される部位には、アノードガス流路22が設けられている。アノードガス流路22の形状や構成には限定はない。例えば、セパレータ24の表面に溝を形成し、その溝をアノードガス流路22としてもよい。また、導電性材料からなる多孔体層を設け、多孔体層内の連続する気孔によってアノードガス流路22を形成してもよい。
アノードガス流路22はセパレータ24の中央部に位置し、セパレータ24の外枠部にはアノードガス流路22を囲むようにして複数の開口26,30,32,34,36,38が形成されている。そのうちの1つは前述の燃料ガス入口マニホールド26であり、別の1つが燃料ガス出口マニホールド30である。燃料ガス入口マニホールド26はアノードガス流路22の入口に連通し、燃料ガス出口マニホールド30はアノードガス流路22の出口に連通している。その他の開口は、空気入口マニホールド32、空気出口マニホールド34、冷媒入口マニホールド36、そして、冷媒出口マニホールド38である。
図2に示すように、燃料ガス出口マニホールド30は、他のマニホールド26,32,34,36,38に比較してその流路断面積(開口面積)が各段に大きくなるように形成されている。より詳しくは、他のマニホールド26,32,34,36,38の合計流路断面積よりも、燃料ガス出口マニホールド30の流路断面積の方が大きく取られている。各マニホールドの流路断面積は積層方向に一定であるので、図2に示すような各マニホールドの形状によれば、燃料ガス出口マニホールド30の容積を他のマニホールド26,32,34,36,38の合計容積よりも大きくすることができる。
燃料ガス出口マニホールド30の容積を大きく取ることで、アノードガス流路の出口30から排気弁10までの間に大きなデッドボリュームを確保することができる。これによれば、アノードガス流路22内にて発生する燃料ガス中の不純物をデッドボリュームに導いて蓄えることができ、アノードガス流路22内の不純物濃度の上昇を抑えることができる。なお、デッドボリュームは燃料電池2の外部に貯蔵容器を設けることでも確保することができる。しかし、その場合には部品点数が増えるだけでなく、貯蔵容器を配置するための空間を確保する必要も生じる。本実施の形態のように不純物を蓄積するためのデッドボリュームを燃料電池2の内部に確保することとすれば、燃料電池2とは別に不純物を蓄積するための空間を確保する必要もない。つまり、システム全体の構成を簡素でコンパクトなものにすることができる。
アノードガス流路22内の不純物濃度の上昇を抑えることができれば、燃料電池2内から燃料ガスのオフガスを排気する頻度は少なくて済む。本実施の形態では、燃料ガス出口マニホールド30内の水素濃度が基準値を下回ったら排気弁10を開くこととなっているが、燃料ガス出口マニホールド30は大容積であるので、燃料ガス出口マニホールド30内に不純物が蓄積されて水素濃度が基準値まで低下するまでには時間を要する。したがって、排気弁10を開いてパージを実行する頻度は少なくて済み、その分、燃料ガスの無駄を抑制することができる。
また、本実施の形態の燃料電池システムの更なる特徴として、燃料ガス入口マニホールド26とアノードガス流路22との連通部に絞り28が形成されている。この絞り28の存在により、燃料ガス入口マニホールド26からアノードガス流路22に燃料ガスが流れ込む際に圧力損失が発生する。発生する圧力損失の大きさは、絞り28の径によって調整することができる。本実施の形態では、アノードガス流路22内で発生する圧力損失の少なくとも10倍の圧力損失が絞り28にて発生するように、絞り28の径が設定されている。
アノードガス流路22で発生する圧力損失の大きさには単位電池20間でばらつきがあり、圧力損失のばらつきに応じてアノードガス流路22の出口圧力にもばらつきが生じる。アノードガス流路22間で出口圧力に差がある場合、出口圧力が低いアノードガス流路22には燃料ガス出口マニホールド30から不純物が逆流する場合がある。しかし、本実施の形態のように大きな圧力損失を入口の絞り28で発生させれば、アノードガス流路22内の圧力損失のばらつきに起因する出口部の圧力差を縮小させ、出口部の圧力差に起因する燃料ガス出口マニホールド30からアノードガス流路22への不純物の逆流を防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、次のように変形して実施してもよい。
燃料ガス出口マニホールドの容積は、少なくとも燃料ガス入口マニホールドの容積よりも大きければよい。ただし、好ましくは、燃料ガス入口マニホールド、空気入口マニホールド及び空気出口マニホールドの合計容積よりも大きくする。最も好ましいのは、上記実施の形態のように、燃料ガス出口マニホールドの容積を他の全マニホールドの合計容積よりも大きくすることである。
また、上記実施の形態では燃料ガス出口マニホールドの容積を大きく取って不純物蓄積部としているが、燃料電池の内部に形成された空間であって、且つ、各単位電池のアノードガス流路の出口に連通している空間であれば、燃料ガス出口マニホールドとは別の空間を不純物蓄積部としてもよい。その場合のアノードガス流路の出口との連通は、直接連通するのでもよく、燃料ガス出口マニホールドを介して連通するのでもよい。
上記実施の形態では排気弁を完全に閉じたデッドエンド運転を燃料電池システムの基本運転としているが、排気弁を僅かに開いた連続少量排気運転を基本運転としてもよい。連続少量排気運転は、実質的には、デッドエンド運転と同様に燃料ガスを燃料電池の内部に止めた状態での運転であり、系外へ排気されるオフガスの流量が燃料電池内での燃料ガスの消費量に比較して極微小な値になるように排気弁の開度を調整する。この連続少量排気運転によれば、燃料ガス出口マニホールドに溜まる不純物を系外に少しずつ排気してアノードガス流路から燃料ガス出口マニホールドへの不純物の移動を持続させることができるので、アノードガス流路内の不純物濃度を低い状態に維持することが可能になる。
本発明の実施の形態としての燃料電池システムの構成を模式的に示す図である。 図1のA−A断面図である。単位燃料電池の内部の構造とそこで起きている現象を模式的に示す図である。
符号の説明
2 燃料電池
4 燃料ガス供給源
6 燃料ガス供給管
8 排気管
10 排気弁
12 水素濃度センサ
14 制御装置
20 単位電池
22 アノードガス流路
24 セパレータ
26 燃料ガス入口マニホールド
28 絞り
30 燃料ガス出口マニホールド
32 空気入口マニホールド
34 空気出口マニホールド
36 冷媒入口マニホールド
38 冷媒出口マニホールド

Claims (6)

  1. 複数の単位電池が積層されてなる燃料電池を有し、各単位電池の発電に供する燃料ガスを前記燃料電池の内部に実質的に止めた状態で運転する燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池の内部に形成され、各単位電池のアノードガス流路の出口に連通して燃料ガス中の不純物を蓄積する不純物蓄積部を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記不純物蓄積部を前記燃料電池の外部に連通させる連通機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池の内部には、前記燃料電池の外部から供給される燃料ガスを各単位電池のアノードガス流路に分配する燃料ガス入口マニホールドが形成されており、前記不純物蓄積部の容積は前記燃料ガス入口マニホールドの容積よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池の内部には、前記燃料電池の外部から供給される空気を各単位電池のカソードガス流路に分配する空気入口マニホールドと、各単位電池のカソードガス流路から空気を回収して前記燃料電池の外部に排出する空気出口マニホールドとが形成されており、前記不純物蓄積部の容積は前記燃料ガス入口マニホールド、空気入口マニホールド及び空気出口マニホールドの合計容積よりも大きいことを特徴とする請求項3記載の燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池の内部には、前記燃料電池の外部から供給される冷媒を各単位電池の冷媒流路に分配する冷媒入口マニホールドと、各単位電池の冷媒流路から冷媒を回収して前記燃料電池の外部に排出する冷媒出口マニホールドとが形成されており、前記不純物蓄積部の容積は前記燃料ガス入口マニホールド、空気入口マニホールド、空気出口マニホールド、冷媒入口マニホールド及び冷媒出口マニホールドの合計容積よりも大きいことを特徴とする請求項4記載の燃料電池システム。
  6. 前記燃料ガス入口マニホールドと各単位電池のアノードガス流路との連通部には絞りが形成されていることを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の燃料電池システム。
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