JP2008291927A - 摺動材料及びその製造方法、並びに軸受装置 - Google Patents

摺動材料及びその製造方法、並びに軸受装置 Download PDF

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Abstract

【課題】摺動性能及び信頼性に優れると共に、設備能力に依存せず、且つ製造コストを低減できること。
【解決手段】滑り面部材21と、当該滑り面部材とは異種材料からなる基材22と、滑り面部材と基材の間に設けられ複数の空間部27を有する中間部材23と、中間部材と基材とを接合する接合部材24とを有し、中間部材23の空間部27の一部に滑り面部材21の一部が含浸されることにより、滑り面部材21が中間部材23に接合され、中間部材23の空間部27の残部に接合部材24の一部が含浸されることにより、この接合部材24を介して基材22が中間部材23に接合されたものである。
【選択図】 図5

Description

本発明は、軸受装置の摺動部材に適用されて好適な摺動材料及びその製造方法、並びに軸受装置に関する。
近年、工業技術の発展に伴って、各種軸受の高速化、高面圧化が要求されている。これまで、軸受装置の摺動部材を構成する摺動材料としては、ホワイトメタル(例えば、第一種:Sn−88〜92重量%、Sb5〜7重量%、Cu3〜5重量%)等の軟質金属材料が用いられてきたが、これらの軟質金属材料は融点が低く、高温における強度の大幅な低下および焼付きの問題から使用範囲が制限されている。
これに対し、ポリテトラフロオロエチレン(PTFE)樹脂材料は、摩擦係数が低く、耐熱性に優れ、軸受装置の摺動材料として適している。また、ポリエテルエテルケトン(PEEK)樹脂材料、ポリイミド(PI)樹脂材料は、ポリテトラフロオロエチレン樹脂材料と比較して、摩擦係数がやや高いが、高温の機械的性質に優れている。これらの樹脂材料に各種のセラミックス繊維、もしくは粒子の充填材を添加して、機械的性質と摩擦・摩耗特性とを兼備した摺動材料を製造することができる。
ところで、軸受、特に高荷重を支持する軸受の場合には、上記樹脂材料を滑り面部材とし、高荷重を支持するための金属材料を基材とし、これらの異種材料である樹脂材料と金属材料とを接合して製造された摺動材料を用いて、軸受の摺動部材を構成することが要望されている。
しかし、樹脂材料と金属材料との接合においては、金属材料間の接合に適用してきた従来の接合方法では十分な接合強度を得ることが難しいという問題がある。例えば、異なる金属材料を溶湯凝固法で接合する場合には、金属材料同士であるために拡散反応等が起こり、機械的な結合と共に物理的もしくは化学的な結合が生ずるため、十分な結合強度を得ることができる。これに対し、樹脂材料と金属材料とを溶湯凝固法で接合した場合には、単純な機械的結合となるため、十分な接合強度を得ることが困難となる。また、樹脂材料と金属材料とを高温・高圧条件下で接合した場合には、樹脂材料に劣化が生じたり、そのような条件下で長時間保持しなければならないため、製造コストが増大する等の問題がある。
また、樹脂材料と金属材料とを接合する場合に、接着剤等を用いて接合することも考えられる。しかしながら、この場合には、樹脂材料および金属材料の双方に対して良好な接着性を示す接着剤の選定が困難である。更に、樹脂系接着剤の場合には、樹脂と金属との接合界面が必ず存在することになるため、金属材料と樹脂材料間の接合強度を本質的に改善することができない。
2種類の部材を接合する際に接合界面の強度の向上を図る方法として、例えばホーニングや化学エッチング等で表面積を拡大して、接合面積を増大させる方法が知られている。ところが、ホーニングや化学エッチング等では接合面積の拡大に限界があり、また接合界面のせん断剥離に対する抵抗が小さいため、異種材料間の接合強度を十分に高めることができない。
一方、樹脂材料と金属材料の接合強度を十分に高めるものとして、金属材料の表面に多孔質中間層を設け、この多孔質中間層内に樹脂材料を充填しつつ、当該金属材料の表面上に樹脂材料を積層することが提案されている(特許文献1参照)。
特開平10−29256号公報
上記特許文献1に記載の技術によれば、多孔質中間層を金属材料に真空中で予め接合しておくことが必要となる。この技術を用いて、例えば水力発電機器用軸受のような高荷重を支持する軸受を構成する場合、樹脂材料を滑り面部材とし、金属材料を基材とした摺動材料から軸受の摺動部材が構成される。この軸受で、摺動部材の総重量が数百kgから数トンに及ぶ場合には、多孔質中間層を金属材料である基材に真空中で接合するプロセスが極めて大掛かりなものとなって製造コストが上昇し、また、真空設備能力にも限界が生ずる。
このようなことから、樹脂材料と金属材料という異種材料を接合した摺動材料を用いて軸受の摺動部材を構成する場合においては、摩擦・摩耗特性が良好で摺動性能に優れ、且つ滑り面部材と基材との接合強度が高くて信頼性に優れ、更に、設備能力に依存せず、且つ製造コストを低減できることが要望されている。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、摺動性能及び信頼性に優れると共に、設備能力に依存せず、且つ製造コストを低減できる摺動材料及びその製造方法、並びに軸受装置を提供することにある。
本発明に係る摺動材料は、滑り面部材と、当該滑り面部材とは異種材料からなる基材と、前記滑り面部材と前記基材の間に設けられ複数の空間部を有する中間部材と、当該中間部材と前記基材とを接合する接合部材とを有し、前記中間部材の前記空間部の一部に前記滑り面部材の一部が含浸されることにより、当該滑り面部材が前記中間部材に接合され、前記中間部材の前記空間部の残部に前記接合部材の一部が含浸されることにより、この接合部材を介して前記基材が前記中間部材に接合されて構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る摺動材料の製造方法は、滑り面部材と、この滑り面部材とは異種材料からなる基材とを有してなる摺動材料を、前記滑り面部材の一部を中間部材の空間部の一部に含浸させて、これらの滑り面部材と中間部材を接合し、前記中間部材の空間部の残部に接合部材の一部を含浸させて、この接合部材により前記中間部材と前記基材とを接合して製造するにあたり、前記中間部材を金型内に設置する工程と、前記滑り面部材の粉体を前記金型内に挿入する工程と、前記滑り面部材の粉体の一部を前記中間部材の空間部の一部に含浸させながら、当該中間部材の表面に前記滑り面部材を積層して成形体を成形する工程と、前記成形体を加熱して焼成する工程とを有して、前記滑り面部材と前記中間部材の接合体を製造することを特徴とするものである。
更に、本発明に係る軸受装置は、本発明に係る摺動材料を用いて、回転軸の軸方向のスラスト荷重を摺動可能に支持するスラスト軸受装置、または前記回転軸の回転方向の軸振れを摺動可能に支持するガイド軸受装置が構成されたことを特徴とするものである。
本発明に係る摺動材料及びその製造方法によれば、中間部材の空間部の一部に滑り面部材の一部が含浸されて、当該滑り面部材が中間部材に接合され、中間部材の空間部の残部に接合部材の一部が含浸されて、この接合部材を介し基材が中間部材に接合されて、滑り面部材と基材とが一体に接合される。このため、滑り面部材及び接合部材が中間部材から剥離または離脱する方向の力、つまり滑り面部材と中間部材の接合界面、及び中間部材と接合部材との接合界面のそれぞれに平行及び垂直な方向の力に対して、中間部材が抗力を有する。この結果、滑り面部材と基材との接合強度が高まり、摺動材料の信頼性を向上させることができる。更に、滑り面部材の摩擦・摩耗特性により、摺動材料の摺動性能を向上させることができる。
また、滑り面部材と中間部材との含浸による接合、及び接合部材を介しての基材と中間部材との接合において、真空設備が不要となるので、例えば、基材が大重量となる場合にも、設備能力に依存せず、且つ製造コストを低減して、摺動材料を製造することができる。
また、本発明に係る軸受装置によれば、スラスト軸受装置またはガイド軸受装置に用いられる摺動材料が摺動性能及び信頼性に優れ、設備能力に依存せず、且つ製造コストを低減できることから、これらの軸受装置においても、摺動性能及び信頼性を向上させ、設備能力に依存せず、且つ製造コストを低減できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。
[A]第1の実施の形態(図1〜図9)
図1は、本発明に係る摺動材料の第1の実施の形態から構成された摺動部材を具備する軸受装置を示す半断面図である。図2は、図1のスラスト軸受装置における摺動部材を示し、(A)が断面図、(B)が斜視図である。図3は、図1のガイド軸受装置における摺動部材を示すA−A´断面図である。
図1に示す軸受装置10は、例えば水車発電機に適用されたものであり、スラスト軸受装置11及びガイド軸受装置(ジャーナル軸受装置とも称する)12により回転軸13を支持する。スラスト軸受装置11は、回転軸13の周囲に複数の摺動部材14Aが放射状に配置されて構成される。各軸受部材14Aは、図2(b)に示すように、略扇形状に形成される。スラスト軸受装置11は、図1に示すように、回転軸13に固定されたスラストカラー15及びスラストランナ16等を介して、回転軸13の軸方向のスラスト荷重、例えば回転軸13等の重量と、運転時に水車に加わる水スラストとの総荷重を、摺動部材14Aにより摺動可能に支持する。
また、ガイド軸受装置12は、回転軸13に摺接する複数の摺動部材14Bが円筒形状に配置して構成される。このガイド軸受装置12は、回転軸13の回転方向の軸振れを摺動部材14Bにより摺動可能に支持する。この摺動部材14Bは、図3に示すように、ガイド軸受装置12を2分割したセグメントである場合や、図4に示すように、ガイド軸受装置12を例えば8分割したセグメントである場合等がある。尚、図1中の符号17は支持部材である。
上述の摺動部材14A及び14Bは、図5に示す摺動材料20にて構成される。この摺動材料20は、滑り面部材21と、この滑り面部材21とは異種材料からなる基材22とが、中間部材23及び接合部材24を用いて接合されて構成されたものである。
滑り面部材21は、ポリテトラフロオロエチレン(PTFE)樹脂材料、ポリエテルエテルケトン(PEEK)樹脂材料、ポリイミド(PI)樹脂材料、または、これらのいずれかの樹脂にセラミックス繊維、もしくは粒子の充填材を添加して含有させた複合材料からなる。ポリテトラフロオロエチレン樹脂材料は、摩擦係数が低く、且つ耐熱性に優れている。また、ポリエテルエテルケトン樹脂材料及びポリイミド樹脂材料は、ポリテトラフロオロエチレン樹脂材料に比べて摩擦係数がやや高いが、高温の機械的特性に優れている。更に、上記複合材料は、摩擦・摩耗特性と機械的特性が共に優れる。
基材22は、鉄系などの各種の金属材料が用いられ、特に構造用炭素鋼(S45C)などの鋼材が好適である。この基材22は、摺動材料20に作用する高荷重を支持する強度メンバーとなる。
中間部材23は、滑り面部材21と基材22との間に配置され、鉄系、銅系またはアルミニウム系などの金属材料からなる板状の要素部材25である。この中間部材23は、鉄系の場合には低コストとなり、銅系の場合には、滑り面部材21及び接合部材24との接合性に優れる。中間部材23の板厚は、滑り面部材21の厚さに対応して適宜設定され、例えば滑り面部材21の厚さが2〜3mmの場合には、1〜2mm程度に設定される。
この中間部材23は、図6に示すように、要素部材25の表面25Aまたは裏面25Bの少なくとも一方、本実施の形態では表面25Aに、凸状に隆起する複数の突起部26を備える。この突起部26の内側に空間部27が形成される(図6(B)〜(E)参照)。
突起部26は、平面視で直線状に延在して矩形状に形成され、両端が要素部材25と一体に設けられる。更に、突起部26の下部には、当該突起部26の延在方向に直交する方向に、要素部材25の表面25Aと裏面25Bを連通させる開口28が互いに対向して形成される。
このような突起部26は、図6(A)に示すように、要素部材25の表面25Aにおいて、当該要素部材25の一辺38の方向に直線状に、縦横に交互に向きを変えてピッチP11の間隔で規則的に配列され、これらが一辺38と直交する要素部材25の他の辺39の方向に、ピッチP12の間隔で複数列配置される。横向きまたは縦向きの突起部26に着目すると、横向きの突起部26は要素部材25の表面25Aにおいて、2列に跨って千鳥状に配列され、縦向きの突起部26も、要素部材25の表面25Aにおいて、2列に跨って千鳥状に配列されている。
要素部材25に突起部26及び開口28が形成された中間部材23は、パンチングプレス加工法、エンボス加工法、バーリング加工法、ルーバー加工法、切削加工法、またはこれらに類似した加工法(例えばエッチング加工法)などによって加工される。この際、要素部材25の板厚が数mmと薄いため、一度の加工で多数の中間部材23を製造することが可能となり、加工機の設備能力によって製造が制限されることがない。
図5に示す接合部材24は、中間部材23と基材22とを接合するものであり、滑り面部材21の融点または溶融温度よりも低い融点を有するSn系金属材料からなる。具体的には、Sn金属材料であるSn系合金の融点は232℃以下であり、滑り面部材21を構成するポリテトラフロオロエチレン(PTFE)樹脂材料の融着温度375℃付近、ポリエテルエテルケトン(PEEK)樹脂材料の融点343℃付近、ポリイミド(PI)樹脂材料の融点388℃付近よりも低い。このため、Sn系合金製の接合部材24をその融点(232℃以下)付近で溶融加熱しても、滑り面部材21に溶融や劣化を生ずることがない。
また、接合部材24を構成するSn系金属材料には、Pb、Cu、Ag、Bi、Zn、Fe、Co、Ti、Ta、V、Pd、Geのうちの少なくとも一種の元素が含有される。接合部材24は、中間部材23の鉄系もしくは銅系材料、及び基材22の鉄系材料との接合界面のぬれ性を制御し、界面反応によって生成される金属間化合物の大きさや分布を制御し、Sn金属材料であるSn系合金の機械的性質、耐疲労特性及び耐酸化性を向上させ、更に表面張力を下げるために、上述のPb、Cu、Ag、Bi、Zn、Fe、Co、Ti、Ta、V、Pd、Geのうち一種以上の元素が含有されることが好ましい。但し、近年の環境負荷低減の観点からPbを除外しても良い。これらの添加元素の含有量は、特に制限する必要はないが、含有量が過大になると粗大な金属間化合物が形成されて機械的性質が低下するため、一般に、Sn系合金の共晶組成付近を選定することが望ましい。
摺動部材20では、図5に示すように、滑り面部材21と基材22との接合に際して、中間部材23の空間部27に、滑り面部材21と接合部材24のそれぞれの一部が含浸される。つまり、中間部材23の突起部26における空間部27の一部(上半部)に、開口28を経て滑り面部材21の一部が含浸され、これにより、この滑り面部材21は中間部材23に接合されて、この中間部材23における要素部材25の表面25Aに積層される。更に、中間部材23の空間部27の残部(下半部)に接合部材24の一部が含浸され、これによって、この接合部材24を介して基材21が中間部材23に接合される。このようにして、異種材料である滑り面部材21と基材22とが、中間部材23及び接合部材24を用いて接合される。
中間部材23は、滑り面部材21と接合部材24のそれぞれの一部が当該中間部材23の空間部27に含浸されることにより、滑り面部材21及び接合部材24が当該中間部材23から剥離または離脱する方向の力、即ち、滑り面部材21と中間部材23の接合界面29、及び中間部材23と要素部材25との接合界面30のそれぞれに平行な力Fx、Fy(図6)及び垂直な力Fz(図5)に対して、くさび効果に基づく抗力を有する。この抗力によって、滑り面部材21と基材22との接合強度が増大する。尚、上記平行な力Fx及びFyは、接合界面29及び30に平行な平面において互いに直交する力である。
次に、上述のように構成された摺動材料20の製造工程を、図7を用いて説明する。
まず、中間部材23を金型31内に設置する(図7(a))。次に、滑り面部材21の粉体32を金型31内に挿入して、中間部材23の表面25Aに堆積させる(図7(b))。次に、滑り面部材21の粉体32の一部を中間部材23の空間部27内に含浸させながら、中間部材23の表面25Aに滑り面部材21を積層して成形体33を成形する(図7(c))。その後、この成形体33を加熱して焼成し、滑り面部材21と中間部材23との接合体34を製造する(図7(d))。
滑り面部材21と中間部材23との接合体34の製造後、まず、基材22の表面にシート状の接合部材24を載置する(図7(e))。このシート状の接合部材24の載置に変えて、基材22の表面に接合部材24をクラッド圧延法、溶融浸漬法、溶射法もしくは蒸着法により形成し、または基材22の表面に接合部材24の粉体を塗布法もしくは印刷法により形成してもよい。このとき、基材22の表面に接合部材24を予め形成することで、次の製造工程の作業性が向上して効率化を図ることが可能となる。
次に、基材20の表面に載置または形成された接合部材24上に、滑り面部材21と中間部材23との接合体34を載置して、中間部材23を接合部材24に接触させる(図7(f))。その後、接合部材24の融点まで加熱して、接合体34の中間部材23の空間部27に接合部材24を含浸させながら、この接合部材24により、接合体34の中間部材23と基材22とを接合して、摺動材料20を製造する(図7(g))。
上述の製造工程において、滑り面部材21と中間部材23との接合体34を製造するまでの工程(図7(a)〜(d))を、図8に示す工程に置き換えてもよい。
つまり、まず、中間部材23を金型31内に設置する(図8(a))。次に、滑り面部材21の固形物(例えばペレット)を金型31内に挿入して、中間部材23の表面25Aに堆積させる(図8(b))。次に、滑り面部材21を金型31内で溶融加熱する(図8(c))。その後、溶融加熱した滑り面部材21の一部を中間部材23の空間部27に含浸させながら、中間部材23の表面25Aに滑り面部材21を積層して、プレス成形法または射出成形法により成形し、滑り面部材21と中間部材23との接合体34を製造する(図8(d))。
図7(a)〜(d)の製造工程は、例えば滑り面部材21がポリテトラフロオロエチレン(PTFE)樹脂材料の場合に好適であり、図8(a)〜(d)の製造工程は、例えば滑り面部材21がポリエテルエテルケトン(PEEK)樹脂材料またはポリイミド(PI)樹脂材料の場合に好適である。
また、図7に示す摺動材料20の製造工程において、滑り面部材21と中間部材23の接合体34を製造してから摺動材料20を製造するまでの工程(図7(e)〜(g))を、図9に示す工程に置き換えてもよい。
つまり、まず、滑り面部材21と中間部材23との接合体34を製造後、この接合体34を、スペーサ(不図示)を介して基材22の表面に載置する(図9(a))。このとき、接合体34の中間部材23と基材22との間には、上記スペースサにより隙間35が形成される。
次に、この接合体34が載置された基材22を、液槽36内の溶融した接合部材24の溶融液に浸漬する(図9(b))。このとき、接合部材24の液面37が滑り面部材21に至らないように調整される。この状態で、接合部材24の溶融液は、接合体34の中間部材23と基材22との前記隙間35内に侵入する。
その後、滑り面部材21と中間部材23との接合体34及び基材22を、接合部材24の溶融液から引き上げる(図9(c))。そして、接合体34の中間部材23と基材24との隙間35に侵入した接合部材24が冷却されることにより、中間部材23の空間部27に接合部材24が含浸された状態で、接合体34の中間部材23と基材22とが接合されて、摺動材料20が製造される。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)〜(3)を奏する。
(1)中間部材23の空間部27の一部(上半部)に滑り面部材21の一部が含浸されて、当該滑り面部材21が中間部材23に接合され、この中間部材23の空間部27の残部(下半部)に接合部材24の一部が含浸されて、この接合部材24を介して基材22が中間部材23に接合されて、滑り面部材21と基材22とが一体に接合される。このため、滑り面部材21及び接合部材24が中間部材23から剥離または離脱する方向の力、つまり滑り面部材21と中間部材23の接合界面29、及び中間部材23と接合部材24との接合界面30のそれぞれに平行な力Fx、Fy及び垂直な方向の力Fzに対して、中間部材23が抗力を有する。この結果、互いに異種材料である滑り面部材21と基材22との接合強度が高まり、摺動材料20の信頼性を向上させることができる。更に、滑り面部材21の摩擦・摩耗特性が良好であることによって、摺動部材20の摺動性能を向上させることができる。
(2)また、滑り面部材21と中間部材23との含浸による接合、及び接合部材24を介しての基材22と中間部材23との接合において、真空設備が不要となるので、例えば基材22が大重量となる場合にも、設備能力に依存せず、且つ製造コストを低減して摺動材料20を製造することができる。
(3)スラスト軸受装置11またはガイド軸受装置12に用いられる摺動材料20が摺動性能及び信頼性に優れ、設備能力に依存せず、且つ製造コストを低減できることから、これらのスラスト軸受装置11及びガイド軸受装置12を備えた軸受装置10においても、摺動性能及び信頼性を向上させ、設備能力に依存せず、且つ製造コストを低減できる。
[B]第2の実施の形態(図10及び図11)
図10は、本発明に係る摺動材料の第2の実施の形態を示す断面図である。この第2の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付して説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の摺動材料40が前記第1の実施の形態の摺動材料20と異なる点は、中間部材41における突起部の形状及び配列である。
つまり、図11に示すように、中間部材41の要素部材25の表面25Aに、矩形状の複数の突起部26が、要素部材25の一辺38の方向に直線状に、縦横に交互に向きを変えてピッチP21の間隔で配列され、これらが要素部材25の他の辺39の方向に、ピッチP22の間隔で複数列配置される。この突起部26の内側に空間部27が設けられる。また、各突起部26の下部には、要素部材25の表面25Aと裏面25Bとを連通する開口28が、互いに対向して形成されている。
また、中間部材41の要素部材25の裏面25Bに、周囲が要素部材25と一体に設けられて凸状に隆起する円形状の突起部42が複数形成される。これらの突起部42は、要素部材25の裏面25Bにおいて、突起部26に対応する位置と異なる位置であって、要素部材25の一辺38の方向に直線状にピッチP23の間隔で配列され、これらが要素部材25の他の辺39の方向に、ピッチP24の間隔で複数列配置される。この突起部42の内側に空間部43が設けられる。また、各突起部42の最も突出した位置に、要素部材25の表面25Aと裏面25Bとを連通する開口44が形成される。
この摺動部材40では、図10に示すように、滑り面部材21と基材22との接合に際して、中間部材41の空間部27及び43に、滑り面部材21と接合部材24のそれぞれの一部が含浸される。つまり、中間部材41の突起部26における空間部27の一部(上半部)に、開口28を経て滑り面部材21の一部が含浸され、且つ突起部42における空間部43の一部(上半部)に滑り面部材21の一部が含浸される。これにより、この滑り面部材21は、中間部材41に接合されて、当該中間部材41における要素部材25の表面25Aに積層される。更に、中間部材41の突起部26の空間部27の残部(下半部)に接合部材24の一部が含浸され、突起部42の空間部43の残部(下半部)に、開口44を経て接合部材24の一部が含浸される。これにより、この接合部材24を介して、基材22が中間部材41に接合される。
ここで、中間部材41は、中間部材23と同様に、パンチングプレス加工法等により加工される。また、摺動材料40は、滑り面部材21、基材22、中間部材41及び接合部材24を用いて、摺動材料20と同様の工程で製造される。更に、この摺動材料40を用いてスラスト軸受装置11及びガイド軸受装置12が製造される。
従って、本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(3)と同様な効果を奏するほか、次の効果(4)を奏する。
(4)中間部材41には、要素部材25の裏面25Bに円形状の突起部42が設けられ、この突起部42の内側の空間部43に、滑り面部材21と接合部材24の少なくとも一方が含浸される。このことから、この空間部43内の滑り面部材21、接合部材24によっても、中間部材41は、滑り面部材21及び接合部材24が中間部材41から剥離または離脱する方向の力、つまり滑り面部材21と中間部材41の接合界面29、及び中間部材41と接合部材24との接合界面30のそれぞれに平行な力Fx、Fy(図11)及び垂直な力Fz(図10)に対して抗力を有する。すなわち、要素部材25の表面25Aに形成された突起部26の空間部27に含浸された滑り部材21は、主に要素部材25と滑り部材との接合強度を、一方、要素部材25の裏面25Bの円形状の突起部42の内側の空間部43に含浸された接合部材24は、主に要素部材25と接合部材24との接合強度を、それぞれ分担させることができる。従って、本実施の形態の摺動材料40では、接合部材25の表面25Aのみに形成された突起部26の内側の空間部27に滑り面部材21、接合部材24が含浸された第1の実施の形態の摺動材料20に比べ、特に中間部材41と接合部材24との接合界面30の面積が、円形状の突起部42を設けた分だけ増大するため、より強固に滑り面部材21と基材22との接合強度を更に増大でき、摺動材料40の信頼性をより一層向上させることができる。
[C]第3の実施の形態(図12、図13)
図12は、本発明に係る摺動材料の第3の実施の形態を示す断面図である。この第3の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付して説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の摺動材料50が前記第1の実施の形態の摺動材料20と異なる点は、中間部材51における突起部の形状及び配列などである。
つまり、図13に示すように、中間部材51の要素部材25の表面25Aに、凸状に隆起する半オーバル形状の複数の突起部52が、要素部材25の一辺38の方向に直線状にピッチP31の間隔で配列され、これらが要素部材25の他の辺39の方向にピッチP32の間隔で複数列配置される。この突起部52の内側に空間部53が設けられる。この突起部52は、一端側が要素部材25と一体に設けられると共に、他端側に、要素部材25の表面25Aと裏面25Bとを連通させる開口54が、要素部材25に対して同一の方向に形成される。
更に、中間部材51の要素部材25に、当該要素部材25を貫通する貫通孔55が設けられる。この貫通孔55は、突起部52に対応する位置と異なる位置であって、要素部材25の一辺38の方向に直線状にピッチP33の間隔で配列され、これらが要素部材25の他の辺39の方向にピッチP34の間隔で複数列配置される。
この摺動材料50では、図12に示すように、滑り面部材21と基材22との接合に際して、中間部材51の突起部52における空間部53と貫通孔55に、滑り面部材21と接合部材24のそれぞれの一部が含浸される。つまり、中間部材51の突起部52における空間部53の一部(上半部)に、開口54を経て滑り面部材21の一部が含浸され、且つ貫通孔55の一部に滑り面部材21の一部が含浸される。これにより、この滑り面部材21は、中間部材51に接合されて、この中間部材51の要素部材25の表面25Aに積層される。更に、中間部材51の突起部52における空間部53の残部(下半部)に、接合部材24の一部が含浸され、貫通孔55の残部に接合部材24の一部が含浸される。これにより、この接合部材24を介して基材22が中間部材51に接合される。
ここで、中間部材51は、中間部材23と同様に、パンチングプレス加工法等により加工される。また、摺動材料50は、滑り面部材21、基材22、中間部材51及び接合部材24を用いて、摺動材料20と同様の工程で製造される。更に、この摺動材料50を用いてスラスト軸受装置11及びガイド軸受装置12が製造される。
従って、本実施の形態によれば、中間部材51の突起部52における空間部53と貫通孔55に、滑り面部材21と接合部材24のそれぞれの一部が含浸されることから、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(3)と同様な効果に加え、以下の効果も奏する。
すなわち、要素部材25の表面に設けられた突起部52が同一の方向に形成されているため、開口54に向かう方向(図13において、+Fy方向)の負荷に対しては、他の方向からの負荷よりも、より強度が増す。よって、予め負荷の方向が既知の機器に対しては有効である。
[D]第4の実施の形態(図14)
図14は、本発明に係る摺動材料の第4の実施の形態における中間部材を示し、(A)が平面図、(B)、(C)が図14(A)のそれぞれB−B線、C−C線に沿う断面図である。この第4の実施の形態において、前記第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付して説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の摺動材料60が前記第1の実施の形態の摺動材料20と異なる点は、中間部材61における突起部の配列などである。
つまり、中間部材61の要素部材25における表面25Aに、矩形状の複数の突起部26が、要素部材25の一辺38の方向に横向きで直線状にピッチP41の間隔で配列され、これらが要素部材25の他の辺39の方向にピッチP42の間隔で複数列配置される。この突起部26の内側に空間部27が形成され、突起部26の下部に開口28が互いに対向して設けられる。尚、これらの突起部26は、要素部材25の一辺38の方向に直線状ではなく、千鳥状に配列されてもよい。
そして、この摺動材料60では、第1の実施の形態の摺動材料20と同様に、滑り面部材21と基材22との接合に際して、中間部材61の突起部26における空間部27の一部(上半部)に、開口28を経て滑り面部材21が含浸され、空間部27の残部(下半部)に接合部材24が含浸される。
ここで、中間部材61は、中間部材23と同様に、パンチングプレス加工法等により加工される。また、摺動材料60は、滑り面部材21、基材22、中間部材61及び接合部材24を用いて、摺動材料20と同様の工程で製造される。更に、この摺動材料60を用いてスラスト軸受装置11及びガイド軸受装置12が製造される。
従って、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(3)と同様な効果に加え、以下の効果も奏する。
すなわち、突起部26の下部の開口28は一方向(図14において、Fx方向)に向いているため、この方向に垂直な方向(図14において、Fy方向)の負荷に対しては、他の方向から負荷よりも、より強度が高い。よって、予め負荷の方向が既知の機器に対しては有効である。加えて、中間材61は、一方向に向いた単純な突起部26であるので、プレス加工等の加工費が第1の実施の形態乃至第4の実施の形態に比較して安価に製造可能となるという効果も奏する。
[E]第5の実施の形態(図15)
図15は、本発明に係る摺動材料の第5の実施の形態における中間部材を示し、(A)が平面図、(B)、(C)が図15(A)のそれぞれB−B線、C−C線に沿う断面図である。この第5の実施の形態において、前記第1及び第3の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付して説明を簡略化し、または省略する。
本実施の形態の摺動材料70が前記第3の実施の形態の摺動材料50と異なる点は、中間部材71の構成である。
つまり、この中間部材71では、要素部材25に貫通孔55が形成されず、要素部材25の表面25Aに半オーバル形状の複数の突起部52が、要素部材35の一辺38の方向に直線状にピッチP51の間隔で配列され、これらが要素部材25の他の辺39の方向にピッチP52の間隔で複数列配置される。この突起部52の内側に空間部53が設けられると共に、突起部52には、要素部材25に対して同一の方向に開口54が形成される。尚、これらの突起部52は、要素部材25の一辺38の方向に直線状ではなく、千鳥状に配列されてもよい。
そして、この摺動材料70では、第3の実施の形態の摺動材料50と同様に、滑り面部材21と基材22との接合に際して、中間部材71の突起部52における空間部53の一部(上半部)に、開口54を経て滑り面部材21が含浸され、空間部53の残部(下半部)に接合部材24が含浸される。
ここで、中間部材71は、中間部材23と同様に、パンチングプレス加工法等により加工される。また、摺動材料70は、滑り面部材21、基材22、中間部材71及び接合部材24を用いて、摺動材料20と同様の工程で製造される。更に、この摺動材料70を用いてスラスト軸受装置11及びガイド軸受装置12が製造される。
従って、本実施の形態においても、前記第1の実施の形態の効果(1)〜(3)と同様な効果に加え、以下の効果も奏する。
すなわち、要素部材25に設けられている突起部52の開口54が同一の方向に形成されているため、この開口54の方向に向かう負荷(図15における+Fy方向の負荷)に対しては、他の方向に対する負荷よりも中間部材71と滑り面部材21との接合強度が高くなる。よって、予め負荷方向の既知の機器に対しては有効である。また、接合部材24(図示せず)と空間部53との接合界面が、負荷方向(すなわち、Fy方向)に対してほぼ垂直に形成されるので、接合界面が鋭角に形成される第4の実施の形態よりも、中間部材71と接合部材24との接合強度が強固になるという効果も奏する。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、前記第1〜第5の実施の形態では、摺動材料20、40、50、60、70は、スラスト軸受装置11及びガイド軸受装置12における摺動部材14A及び14Bに適用されるものを述べたが、図16に示す重量物支持装置80の摺動部材81に適用されてもよい。この重量物支持装置80では、重量物である建物や橋梁等の建築物82と基礎83とのいずれか一方、例えば建築物82に摺動部材81が設置され、建築物82と基礎83の他方、例えば基礎83に、例えば鋼材製の基台84が設置され、これらの摺動部材81と基台84とが摺動可能に接触する。建築物82は、摺動部材81を介して基礎83の基台84に支持されることで、温度変化による伸縮等の変形が許容される。尚、建築物82と基礎83間には、摺動を吸収する免震装置85等が設置されてもよい。
次に、本発明の具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
まず、図6に示すように、厚さt=0.8mm、幅300mm、長さ300mmの冷間圧延鋼板製の要素部材25の表面25Aに、幅w=3mm、全体長さL=6mm、平行部の長さl=3mm、張り出し高さh=0.8mmの矩形状の突起部26を、ピッチP11=7.5mmの間隔で縦横に交互に直線状に配列し、更にこれらを、P12=7.5mmの間隔で配置して、中間部材23を製作した。
次に、この中間部材23を金型31(図7)内に設置し、滑り面部材21となるポリテトラフロオロエチレン樹脂材料の粉末32を金型31内に充填する。そして、約500kgf/cmの加圧力で、ポリテトラフロオロエチレン樹脂材料の一部を中間部材23の空間部27に含浸させながら、中間部材23の上部に、厚さ約3mmのポリテトラフロオロエチレン樹脂材料層を成形する。その後、375℃で、60分間加熱して焼成し、ポリテトラフロオロエチレン樹脂材料製の滑り面部材21と中間部材23とを接合して接合体34を製造した。
次いで、厚さ70mm、幅300mm、長さ350mmのS45C(構造用炭素鋼)からなる基材22の表面に、接合部材24となる厚さ150μmのSn−3重量%Ag−0.5重量%Cuのクリームはんだ層をスクリーン印刷して形成する。その後、前記滑り面部材21を接合した中間部材23(接合体34)を、接合部材24の上部に設置し、窒素ガス雰囲気中で250℃、5分間加熱して、基材22と接合体34の中間部材23とを接合して、摺動材料20を製作した。
次に、図2に示すように、前記摺動材料20から摺動部材14Aを構成し、この摺動部材14Aを10セグメント用いてスラスト軸受装置11を製作し、発電機に組み込み、軸受の性能と信頼性を検証した。発電機の始動・停止、種々の負荷変動、及び高面圧、高速の運転条件において、低摩擦、耐摩耗、耐焼付性を確認した。その結果、過酷な運転条件での長期信頼性試験においても、滑り面部材21と基材22の接合界面に剥離や離脱が認められず、軸受破損も生じなかった。
(実施例2)
図11に示すように、厚さt=0.6mm、幅300mm、長さ500mmの冷間圧延鋼板製の要素部材25の表面25Aに、幅w=3mm、全体長さL=6mm、平行部の長さl=3mm、張り出し高さh=0.8mmの矩形状の突起部26を、ピッチP21=7.5mmの間隔で直線状に、縦横に向きを変えて交互に配列し、これらをP22=7.5mmの間隔で配置し、更に、要素部材25の裏面25Bに、直径R=6mm、開口径3mm、張り出し高さh=0.6mmの円形状の突起部42を、ピッチP23=7.5mmの間隔で直線状に配列し、これらをピッチP24=7.5mmの間隔で配置して、中間部材41を製作した。
次に、この中間部材41を金型31(図7)内に設置し、滑り面部材21となるポリテトラフロオロエチレン樹脂の粉末32を金型31内に充填する。そして、約500kgf/cmの加圧力でポリテトラフロオロエチレン樹脂材料の一部を、中間部材41における突起部26の空間部27及び突起部42の空間部43に含浸させながら、中間部材41の上部に、厚さ約3mmのポリテトラフロオロエチレン樹脂材料層を成形する。その後、375℃で、60分間加熱して焼成し、滑り面部材21としてのポリテトラフロオロエチレン樹脂材料と中間部材41とを接合して接合体34を製造した。
次に、滑り面部材21を接合した中間部材41(接合体34)を、滑り面部材21を内側にして曲げ加工し、滑り面部材21の内周径が約300mm、幅300mmの半円筒形となるように、この接合体34を成形した。
次いで、図7及び図3に示すように、幅300mm、内径300mm、外径450mmのS45C(構造用炭素鋼)からなる半円筒形の基材22の内周面に、接合部材24となる厚さ500μmのSn−0.75重量%Cuのはんだシートを挿置する。その後、半円筒形に曲げ加工した接合体34(滑り面部材21を接合した中間部材41)を接合部材24上に設置し、窒素ガス雰囲気中で250℃、5分間加熱して、前記基材22と前記接合体34の中間部材41とを接合して、摺動材料40を製作した。
次に、図3に示すように、前記摺動材料40から摺動部材14Bを構成し、この摺動材料14Bを2セグメント用いて2分割円筒形のガイド軸受装置12を製作し、実施例1と同様に、発電機に組み込み、軸受の性能と信頼性を検証した。発電機の始動・停止、種々の負荷変動、及び高面圧、高速の運転条件において、低摩擦、耐摩耗、耐焼付性を確認した。その結果、過酷な運転条件での長期信頼性試験においても、滑り面部材21と基材22の接合界面に剥離や離脱が認められず、軸受破損も生じなかった。
(実施例3)
図13に示すように、厚さt=0.8mm、幅300mm、長さ375mmの冷間圧延鋼板製の要素部材25の表面25Aに、幅w=3mm、長さL=6mm、張り出し高さh=0.6mmのオバル形状の突起部52を、ピッチP31=7.5mmの間隔で直線状に配列し、これらをP32=7.5mmの間隔で配置し、更に、直径3mmの貫通孔55を、ピッチP33=7.5mmの間隔で直線状に配列し、これらをピッチP34=7.5mmの間隔で配置して、中間部材51を製作した。
次に、この中間部材51を金型31(図7)内に設置し、滑り面部材21となるポリテトラフロオロエチレン樹脂の粉末32を金型31内に充填する。そして、約500kgf/cmの加圧力でポリテトラフロオロエチレン樹脂材料の一部を、中間部材51の空間部53及び貫通孔55に含浸させながら、この中間部材51の上部に、厚さ約3mmのポリテトラフロオロエチレン樹脂材料層を成形する。その後、375℃で、60分間加熱して焼成し、滑り面部材21としてのポリテトラフロオロエチレン樹脂と中間部材51とを接合して接合体34を製造した。
次に、滑り面部材21を接合した中間部材51(接合体34)を、滑り面部材21を内側にして曲げ加工し、滑り面部材21の内周面の曲率半径が約500mm、幅300mmの曲面形状に、この接合体34を成形した。
次いで、図7及び図4に示すように、幅300mm、内周面の曲率半径500mm、内周面の周囲方向の長さ350mm、外周面の曲率半径570mmのS45C(構造用炭素鋼)からなる基材22の内周面に、接合部材24となる厚さ500μmのSn−0.75重量%Cuのはんだシートを挿置する。その後、曲げ加工した接合体34(滑り面部材21を接合した中間部材51)を接合部材24上に設置し、窒素ガス雰囲気中で250℃、5分間加熱して、前記基材22と前記接合体34の中間部材51とを接合して、摺動材料50を製作した。
次に、図4に示すように、前記摺動材料50から摺動部材14Bを構成し、この摺動材料14Bを8セグメント用いて8分割円筒形のガイド軸受装置12を製作し、実施例1と同様に、発電機に組み込み、軸受の性能と信頼性を検証した。発電機の始動・停止、種々の負荷変動、及び高面圧、高速の運転条件において、低摩擦、耐摩耗、耐焼付性を確認した。その結果、過酷な運転条件での長期信頼性試験においても、滑り面部材21と基材22の接合界面に剥離や離脱が認められず、軸受破損も生じなかった。
本発明に係る摺動材料の第1の実施の形態から構成された摺動部材を具備する軸受装置を示す半断面図。 図1のスラスト軸受装置における摺動部材を示し、(A)は断面図、(B)は斜視図。 図1のガイド軸受装置における摺動部材を示す断面図。 図1のガイド軸受装置における摺動部材の他の例を示す断面図。 図2〜図4の摺動部材を構成する摺動材料を示す断面図。 図5の摺動材料における中間部材を示し、(A)は平面図、(B)、(C)、(D)、(E)は図6(A)のそれぞれB−B線、C−C線、D−D線、E−E線に沿う断面図。 図5の摺動材料の製造工程を示す行程図。 図5の摺動材料の製造工程における他の例を示す工程図。 図5の摺動材料の製造工程における更に他の例を示す工程図。 本発明に係る摺動材料の第2の実施の形態を示す断面図。 図10の摺動材料における中間部材を示し、(A)は平面図、(B)、(C)、(D)は図11(A)のそれぞれB−B線、C−C線、D−D線に沿う断面図。 本発明に係る摺動材料の第3の実施の形態を示す断面図。 図12の摺動材料の中間部材を示し、(A)は平面図、(B)、(C)、(D)は図13(A)のそれぞれB−B線、C−C線、D−D線に沿う断面図。 本発明に係る摺動材料の第4の実施の形態における中間部材を示し、(A)は平面図、(B)、(C)は図14(A)のそれぞれB−B線、C−C線に沿う断面図。 本発明に係る摺動材料の第5の実施の形態における中間部材を示し、(A)は平面図、(B)、(C)は図15(A)のそれぞれB−B線、C−C線に沿う断面図。 本発明に係る摺動材料の第1〜第5の実施の形態から構成された摺動部材を具備する重量物支持構造を示す断面図。
符号の説明
10 軸受装置
11 スラスト軸受装置
12 ガイド軸受装置
13 回転軸
14A、14B 摺動部材
20 摺動材料
21 滑り面部材
22 基材
23 中間部材
24 接合部材
25 要素部材
26 突起部
27 空間部
28 開口
29、30 接合界面
32 粉体
33 成形体
34 接合体
40 摺動材料
41 中間部材
42 突起部
43 空間部
44 開口
50 摺動材料
51 中間部材
52 突起部
53 空間部
54 開口
55 貫通孔
60 摺動材料
61 中間部材
70 摺動材料
71 中間部材
Fx、Fy 平行な力
Fz 垂直な力

Claims (14)

  1. 滑り面部材と、
    当該滑り面部材とは異種材料からなる基材と、
    前記滑り面部材と前記基材の間に設けられ複数の空間部を有する中間部材と、
    当該中間部材と前記基材とを接合する接合部材とを有し、
    前記中間部材の前記空間部の一部に前記滑り面部材の一部が含浸されることにより、当該滑り面部材が前記中間部材に接合され、
    前記中間部材の前記空間部の残部に前記接合部材の一部が含浸されることにより、この接合部材を介して前記基材が前記中間部材に接合されて構成されたことを特徴とする摺動材料。
  2. 前記中間部材は、金属材料からなる板状の要素部材であって、その表面または裏面の少なくとも一方に、凸状に隆起して内側に空間部を形成する突起部が複数設けられると共に、これらの突起部には、前記要素部材の表面と裏面を連通させる開口が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の摺動材料。
  3. 前記突起部は、その両端が要素部材と一体に設けられると共に、直線状に形成され、この直線と直交する方向の当該突起部の下部に、前記要素部材の表面と裏面を連通させる開口が、互いに対向して設けられたことを特徴とする請求項2に記載の摺動材料。
  4. 前記突起部は、その周囲が要素部材と一体に設けられると共に、円形状に形成され、当該突起部の最も突出した位置に、前記要素部材の表面と裏面を連通させる開口が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の摺動材料。
  5. 前記突起部は、その一端側が要素部材と一体に設けられると共に、他端側に、前記要素部材の表面と裏面を連通させる開口が、当該要素部材に対して同一の方向に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の摺動材料。
  6. 前記中間部材は、要素部材の表面と裏面の少なくとも一方に、同一または異なる形状の複数の突起部が、直線状または千鳥状に配置して構成されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の摺動材料。
  7. 前記滑り面部材は、ポリテトラフロオロエチレン(PTFE)樹脂材料、ポリエテルエテルケトン(PEEK)樹脂材料、ポリイミド(PI)樹脂材料、またはセラミックス繊維若しくは粒子の充填材を含有した前記樹脂材料を具備する複合材料のいずれか1種からなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の摺動材料。
  8. 前記接合部材は、前記滑り面部材の融点または溶融温度よりも低い融点を有するSn系金属材料からなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の摺動材料。
  9. 滑り面部材と、この滑り面部材とは異種材料からなる基材とを有してなる摺動材料を、前記滑り面部材の一部を中間部材の空間部の一部に含浸させて、これらの滑り面部材と中間部材を接合し、前記中間部材の空間部の残部に接合部材の一部を含浸させて、この接合部材により前記中間部材と前記基材とを接合して製造するにあたり、
    前記中間部材を金型内に設置する工程と、
    前記滑り面部材の粉体を前記金型内に挿入する工程と、
    前記滑り面部材の粉体の一部を前記中間部材の空間部の一部に含浸させながら、当該中間部材の表面に前記滑り面部材を積層して成形体を成形する工程と、
    前記成形体を加熱して焼成する工程とを有して、
    前記滑り面部材と前記中間部材の接合体を製造することを特徴とする摺動材料の製造方法。
  10. 滑り面部材と、この滑り面部材とは異種材料からなる基材とを有してなる摺動材料を、前記滑り面部材の一部を中間部材の空間部の一部に含浸させて、これらの滑り面部材と中間部材を接合し、前記中間部材の空間部の残部に接合部材の一部を含浸させて、この接合部材により前記中間部材と前記基材とを接合して製造するにあたり、
    前記中間部材を金型内に設置する工程と、
    前記滑り面部材の固形物を前記金型内に挿入する工程と、
    前記滑り面部材を前記金型内で溶融加熱する工程と、
    前記溶融加熱した前記滑り面部材の一部を前記中間部材の空間部の一部に含浸させながら、当該中間部材の表面に前記滑り面部材を積層して成形する工程とを有して、
    前記滑り面部材と前記中間部材の接合体を製造することを特徴とする摺動材料の製造方法。
  11. 前記基材の表面にシート状の接合部材を載置する工程と、
    滑り面部材と中間部材の接合体を、前記接合部材上に載置する工程と、
    前記接合部材の融点まで加熱して、当該接合部材により前記基材と前記接合体とを接合する工程と、
    を有することを特徴とする請求項9または10に記載の摺動材料の製造方法。
  12. 前記基材の表面に接合部材をクラッド圧延法、溶融浸漬法、溶射法もしくは蒸着法により形成し、または前記基材の表面に前記接合部材の粉体を塗装法もしくは印刷法により形成する工程と、
    滑り面部材と中間部材の接合体を、前記接合部材上に載置する工程と、
    前記接合部材の融点まで加熱して、当該接合部材により前記基材と前記接合体とを接合する工程と、
    を有することを特徴とする請求項9または10に記載の摺動材料の製造方法。
  13. 前記基材の表面に、滑り面部材と中間部材の接合体を載置する工程と、
    この接合体が載置された前記基材を、溶融した接合部材の溶融液に浸漬する工程と、
    前記接合体及び前記基材を、前記接合部材の溶融液から引き上げる工程と、
    を有することを特徴とする請求項9または10に記載の摺動材料の製造方法。
  14. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の摺動材料を用いて、回転軸の軸方向のスラスト荷重を摺動可能に支持するスラスト軸受装置、または前記回転軸の回転方向の軸振れを摺動可能に支持するガイド軸受装置が構成されたことを特徴とする軸受装置。
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