JP2008291750A - 内燃機関の可変動弁機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気バルブの最大リフト量及び作動角を最大とする機関運転状態のとき、開弁開始後における吸気バルブの開弁方向への加速度を速やかに大きくし、それによって吸気効率を向上させる。
【解決手段】可変動弁機構の出力アーム18aにおけるカム面25では、そのベース円区間ULがリフト区間CL側に延ばされている。これにより、入力アームと出力アーム18aとが最も離されたとき、カム面25と吸気バルブ側との接触点Pの往復移動範囲Aがベース円区間ULとリフト区間CLとの境界を挟んで両者にさしかかるようにされる。また、吸気カムの入力アームに対する作用角に関しては、このときの吸気バルブの作動角がベース円区間ULをリフト区間CL側に延ばさずに上記接触点Pの往復移動範囲Aを上記境界からリフト区間CLのみにさしかかるようにしたときの吸気バルブの作動角と一致するよう拡大される。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関の可変動弁機構に関するものである。
自動車用エンジン等の内燃機関に設けられて吸気バルブのバルブ特性を可変とする可変動弁機構として、吸気バルブの最大リフト量及び作動角を可変とする可変動弁機構が知られている。
こうした可変動弁機構は、特許文献1に示されるように、吸気カムシャフトに固定されて同シャフトと一体回転する吸気カムと、その回転する吸気カムに押されて軸を中心に揺動する入力アームと、その入力アームの揺動に伴い上記軸を中心に揺動して吸気バルブをリフトさせる出力アームとを備えている。この出力アームには吸気バルブ側と接触可能なカム面が形成されている。
出力アームのカム面において、前記軸寄りの部分は同出力アームの揺動に対して吸気バルブをリフトさせないベース円区間となっており、そのベース円区間よりも上記軸から離れる側は出力アームの揺動によって吸気バルブをリフト可能なリフト区間となっている。そして、出力アームの揺動を通じて吸気バルブがリフトする際には、カム面と吸気バルブ側との接触点が同カム面に沿って往復移動する。
以上のように構成された可変動弁機構では、入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置の変更を通じて、吸気バルブをリフトさせるときのカム面と吸気バルブ側との接触点の往復移動範囲を変更させ、それによって吸気バルブの最大リフト量及び作動角を可変とする。
ところで、回転する吸気カムによって吸気バルブを開閉駆動する際の同吸気バルブのリフト量の推移は、出力アームのカム面の形状によって定められる。ここで、カム面の形状としては、入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置を互いに最も離したとき、上記接触点の往復移動範囲がベース円区間とリフト区間との境界から同リフト区間側にさしかかるような形状とすることが一般的である(特許文献1参照)。このようなカム面の形状が採用されるのは、以下に示される[1]〜[3]の理由による。
[1]入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置を互いに最も離す状態とは、吸気バルブの最大リフト量及び作動角度を最も大きくした状態のことであり、この状態への切り換えは内燃機関の吸入空気量の要求量が最大となる機関運転状態のときに行われる。従って、入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置を互いに最も離したとき、上記吸入空気量の要求量の最大値が得られるよう、出力アームのカム面におけるリフト区間の形状を定めなければならない。
[2]吸気バルブの閉弁時には、カム面と吸気バルブとの接触点が同カム面におけるリフト区間のベース円区間に隣接する部分を同ベース円区間に向かう方向に通過する。この部分に関しては、接触点が上述したように通過して吸気バルブの閉弁が行われる際、同バルブがバルブシートに対し高速で打ち付けられることのないように形成しなければならない。より詳しく言えば、上記接触点の単位距離当たりの移動に伴う吸気バルブのリフト量の変化が小さくなるよう、上記部分のベース円区間に対する拡径方向への形状変化を小さく抑えなければならない。
[3]上記[1]と[2]との両方を実現することができるようカム面の形状を設定するに際しては、上記接触点の往復移動範囲全体を用いて吸気バルブをリフトさせるようにすることが上記カム面の形状設定を容易に行うえで好ましい。
以上のように、入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置を互いに最も離した状態を基準としてカム面の形状を設定した場合、内燃機関の吸入空気量の要求量が最大となる機関運転状態(例えば高負荷運転時)のとき以外では、入力アームと出力アームとの相対位置が互いに最も離れた状態に対しより接近した状態とされる。このとき、上記接触点の往復移動範囲はカム面におけるベース円区間寄りに変位される。これにより、吸気バルブの最大リフト量及び作動角がそれぞれの最大値よりも小さい値とされる。
なお、上記接触点の往復移動範囲がカム面におけるベース円区間寄りに変位する際の変位量は入力アームと出力アームとが互いに近づくほど大きくなり、それに伴って吸気バルブの最大リフト量及び作動角も小さくなる。従って、入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置を機関運転状態に応じて変更することにより、吸気バルブの最大リフト量及び作動角をそのときの内燃機関の吸入空気量の要求量に対応した値とすることが可能になる。
特開2006−46111公報(段落[0024」、[0051]、図3、図5(c))
ところで、上述したように出力アームのカム面の形状を設定した場合、入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置を互いに最も離した状況のもとでは、回転する吸気カムの押圧による出力アームの揺動開始に伴ってカム面と吸気バルブとの接触点が同カム面におけるリフト区間側に移動開始し、吸気バルブが開弁開始するようになる。すなわち、吸気バルブの開弁開始に関しては、出力アームの揺動速度が「0」の状態から行われることとなる。この状況下での吸気バルブの開弁開始後は出力アームの揺動速度が「0」から徐々に速くなってゆく過程にあり、開弁開始後に出力アームの揺動に伴いリフトする吸気バルブの開弁方向への加速度を速やかに大きくすることはできない。
ここで、高負荷運転時など内燃機関の吸入空気量の要求量が最大となり、入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置を互いに最も離した状態となる状況のもとでは、吸気バルブの開弁後のリフト特性を次のような特性とすることが、内燃機関の吸気効率を高めるうえで好ましい。すなわち、吸気バルブの開弁後のリフト特性に関しては、開弁開始後における吸気バルブの開弁方向への加速度を大きくし、同吸気バルブのリフト量を可能な限り速やかに大きくすることのできる特性とすることが好ましい。しかし、上述したように出力アームのカム面の形状設定を行った場合、開弁開始後における吸気バルブの開弁方向への加速度を速やかに大きくすることに限界があることから、上記内燃機関の吸気効率向上の面で不利であることは否めない。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、吸気バルブの最大リフト量及び作動角を最大とする機関運転状態のとき、開弁開始後における吸気バルブの開弁方向への加速度を速やかに大きくし、それによって吸気効率を向上させることのできる内燃機関の可変動弁機構を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、内燃機関の吸気カムシャフトに固定されて同シャフトと一体回転する吸気カムと、その回転する吸気カムに押されて軸を中心に揺動する入力アームと、前記入力アームの揺動に伴い前記軸を中心に揺動して吸気バルブをリフトさせる出力アームとを備え、前記出力アームの前記吸気バルブ側と接触可能なカム面における前記軸寄りの部分には同出力アームの揺動に対して前記吸気バルブをリフトさせないベース円区間を形成するとともに、前記カム面における前記ベース円区間よりも前記軸から離れる側には前記出力アームの揺動によって前記吸気バルブをリフト可能なリフト区間を形成し、前記入力アームと前記出力アームとの揺動方向についての相対位置の変更を通じて前記カム面と前記吸気バルブとの接触点の吸気バルブをリフトさせるときの往復移動範囲を変更することにより、前記吸気バルブの最大リフト量及び作動角を可変とする内燃機関の可変動弁機構において、前記入力アームと前記出力アームとの揺動方向についての相対位置を互いに最も離したとき、前記接触点の往復移動範囲が前記カム面における前記ベース円区間と前記リフト区間との境界を挟んで両者にさしかかるよう、前記ベース円区間を前記リフト区間側に延ばし、このときの前記吸気バルブの開弁タイミング及び閉弁タイミングが、前記ベース円区間を前記リフト区間側に延ばさずに前記接触点の往復移動範囲が前記境界から前記リフト区間のみにさしかかるようにしたときの吸気バルブの開弁タイミング、及び閉弁タイミングと等しくなるよう、前記吸気カムの前記入力アームに対する作用角を大きくした。
内燃機関の高負荷運転時など同機関の吸入空気量の要求量が最大となる機関運転状態のとき、入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置が互いに最も離れた状態とされる。これにより、吸気バルブの最大リフト量及び作動角はそれぞれ、内燃機関の吸入空気量の要求量に対応した値である最大値とされる。
上記構成によれば、入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置を互いに最も離した状況のもと、回転する吸気カムの押圧による出力アームの揺動が開始されると、カム面と吸気バルブとの接触点が同カム面におけるベース円区間からリフト区間側に向けて移動開始される。このとき、出力アームの揺動速度に関しては、同出力アームの揺動が進むにつれて「0」から徐々に上昇してゆくこととなる。その後、出力アームの揺動速度が「0」に対し大きくなった状態で、上記接触点がカム面のリフト区間にさしかかると、吸気バルブの開弁が開始される。このように出力アームの揺動速度が「0」に対し大きくなった状態で吸気バルブの開弁を開始することで、開弁開始後に出力アームの揺動に伴いリフトする吸気バルブの開弁方向への加速度を速やかに大きくすることが可能になる。そして、このように開弁開始後の吸気バルブの開弁方向についての加速度を速やかに大きくすることで、内燃機関の吸気効率の向上を図ることができる。
開弁開始後の吸気バルブの開弁方向についての加速度を大きくすることを目的として、出力アームの揺動速度が「0」に対し大きくなった状態で吸気バルブの開弁を開始することは、出力アームのカム面におけるベース円区間をリフト区間側に延ばすことによって実現される。ただし、このようにベース円区間をリフト区間側に延ばすと、吸気バルブの開弁タイミングが遅くなるとともに閉弁タイミングが早くなって同吸気バルブ作動角が小さくなり、それが内燃機関の吸気効率の低下を招くおそれがある。こうした不具合を回避することを意図して、上述したように吸気カムの入力アームに対する作用角が大きくされ、これにより吸気バルブの開弁タイミングが遅くなったり閉弁タイミングが速くなったりすることが防止される。従って、カム面のベース円区間をリフト区間側に延ばすことで吸気バルブの作動角が小さくなり、内燃機関の吸気効率の低下を招くという不具合は回避される。
以上のように、出力アームのカム面におけるベース円区間をリフト区間側に延ばすとともに、入力アームに対する吸気カムの作用角を大きくすることで、吸気バルブの最大リフト量及び作動角を最大とする機関運転状態のとき、開弁開始後における吸気バルブの開弁方向への加速度を速やかに大きくし、それによって内燃機関の吸気効率を向上させることができる。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記吸気バルブ及びそれをリフトさせる前記出力アームは、内燃機関の一つの気筒につき複数設けられ、前記一つの気筒における各出力アームのカム面の前記ベース円区間がそれぞれ前記リフト区間側に延ばされていることを要旨とした。 内燃機関の可変動弁機構。
上記構成によれば、一気筒につき複数設けられた吸気バルブをそれぞれ吸気カムの回転に基づきリフトさせる可変動弁機構において、吸気バルブの最大リフト量及び作動角を最大とする機関運転状態のとき、開弁開始後における吸気バルブの開弁方向への加速度を速やかに大きくし、それによって内燃機関の吸気効率を向上させることができる。
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の発明において、前記吸気カムの前記入力カムに対する作用角を大きくすることは、その吸気カムのノーズ部分を大きくすることと、前記入力アームの前記吸気カムと接触する部分を同吸気カム側に拡大することとの少なくとも一方により実現されることを要旨とした。
上記構成によれば、入力カムに対する吸気カムの作用角の拡大を的確に実現することができる。また、その作用角の拡大を吸気カムのノーズ部分を大きくすることと前記入力アームの前記吸気カムと接触する部分を同吸気カム側に拡大することとの両方で実現すれば、上記作用角の拡大をより簡単に実現することができる。
以下、本発明を自動車用の多気筒エンジンに適用した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1は、エンジン1における所定気筒のシリンダヘッド2周りの構造を示す拡大断面図である。このエンジン1においては、シリンダヘッド2、シリンダブロック3、及びピストン5によって各気筒毎に一つの燃焼室6が区画され、各燃焼室6には各々吸気通路7及び排気通路8が接続されている。各気筒の吸気通路7及び排気通路8は二つに分岐した状態で燃焼室6に繋がっている(図1には分岐後の一方の吸気通路7及び排気通路8のみ図示)。
吸気通路7における二つに分岐した部分と燃焼室6との間にはそれぞれ吸気バルブ9a,9b(図1には吸気バルブ9aのみ図示)が設けられている。そして、吸気通路7の分岐した部分と燃焼室6との間は、これら二つの吸気バルブ9a,9bの開閉動作によって連通・遮断されるようになる。また、排気通路8における二つに分岐した部分と燃焼室6との間にはそれぞれ排気バルブ10a,10b(図1には排気バルブ10aのみ図示)が設けられている。そして、排気通路8の分岐した部分と燃焼室6との間は、これら二つの排気バルブ10a,10bの開閉動作によって連通・遮断されるようになる。
シリンダヘッド2には、これら吸気バルブ9a,9b、及び、排気バルブ10a,10bを駆動するための吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12が設けられている。これら吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12は、エンジン1のクランクシャフトからの回転伝達によって回転するようになっている。また、吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12には、それぞれ吸気カム11a及び排気カム12aが固定されている。そして、これら吸気カム11a及び排気カム12aの吸気カムシャフト11及び排気カムシャフト12との一体回転を通じて、吸気バルブ9a,9b、及び、排気バルブ10a,10bが開閉動作するようになっている。
また、エンジン1には、吸気バルブ9a,9b、及び、排気バルブ10a,10bといった機関バルブのバルブ特性を可変とする可変動弁機構として、吸気バルブ9a,9bの最大リフト量及び作動角を可変とする可変動弁機構14が設けられている。この可変動弁機構14の動作を通じて、例えば吸入空気量を多く必要とするエンジン運転状態になるほど、最大リフト量及び作動角が大となるよう制御される。これは最大リフト量及び作動角を大とするほど、吸気通路7から燃焼室6への空気の吸入が効率よく行われ、上述した吸入空気量に関する要求を満たすことが可能なためである。
次に、可変動弁機構14の詳細な構造について説明する。
可変動弁機構14は、吸気カムシャフト11に固定されて同シャフト11と一体回転する上記吸気カム11aを備えている。また、可変動弁機構14は、回転する吸気カム11aにより押されて上記吸気カムシャフト11と平行に延びるロッカシャフト15及びコントロールシャフト16の軸線を中心に揺動する入力アーム17、及び、この入力アーム17の揺動に基づき上記軸線を中心に揺動する出力アーム18a,18b(図1には出力アーム18aのみ図示)も備えている。
可変動弁機構14の入力アーム17に関しては、ローラ19が回転可能に取り付けられるとともに、そのローラ19が吸気カム11aに押しつけられるようコイルスプリング20によって吸気カム11a側に付勢されている。一方、可変動弁機構14の出力アーム18a,18bは各々、一つの気筒に設けられる二つの吸気バルブ9a,9bに対応するように設けられており、揺動時にロッカアーム21に押しつけられる。このロッカアーム21の基端部はラッシュアジャスタ22によって支持され、同ロッカアーム21の先端部は吸気バルブ9a,9bに接触している。また、ロッカアーム21は吸気バルブ9a,9bのバルブスプリング24によって出力アーム18a,18b側に付勢され、これによりロッカアーム21の基端部と先端部との間に回転可能に支持されたローラ23が出力アーム18a,18bに押しつけられている。
従って、吸気カム11aの回転に基づき入力アーム17及び出力アーム18a,18bが揺動すると、出力アーム18a,18bがロッカアーム21を介して吸気バルブ9a,9bをリフトさせ、吸気バルブ9a,9bの開閉動作が行われるようになる。なお、出力アーム18a,18bにおけるロッカアーム21と対向する面は、吸気バルブ9a,9bを駆動するためのカム面25となっており、ロッカアーム21のローラ23と接触することとなる。このカム面25における吸気バルブ9a,9b側との接触点、即ちローラ23との接触点は、出力アーム18a,18bの揺動に伴い吸気バルブ9a,9bがリフトする際にカム面25に沿って往復動する。即ち、吸気バルブ9a,9bリフト量が増加するときには、上記接触点がリフト量の増加につれてロッカシャフト15から離れる方向に変位してゆく。逆に、吸気バルブ9a,9bのリフト量が減少するときには、その減少につれて上記接触点がロッカシャフト15に接近する方向に変位してゆく。
可変動弁機構14では、パイプ状のロッカシャフト15内に配置されたコントロールシャフト16を軸方向に変位させることで、入力アーム17と出力アーム18a,18bとの揺動方向についての相対位置を変更することが可能となっている。このように、入力アーム17と出力アーム18a,18bとの揺動方向についての相対位置を変更すると、吸気バルブ9a,9bの開閉時におけるカム面25の吸気バルブ9a,9b側(ローラ23)との接触点の往復移動範囲が変更され、それによって吸気バルブ9a,9bの最大リフト量及び作動角が可変とされる。より詳しくは、入力アーム17と出力アーム18a,18bとを揺動方向について互いに接近させるほど、上記接触点の往復移動範囲がロッカシャフト15寄りに変位してゆき、それに伴い吸気バルブ9a,9bの最大リフト量及び作動角は互いに同期した状態で小となってゆく。逆に、入力アーム17と出力アーム18a,18bとを揺動方向について互いに離間させるほど、上記接触点の往復移動範囲がロッカシャフト15から離れる方向に変位してゆき、吸気バルブ9a,9bの最大リフト量及び作動角は互いに同期した状態で大となってゆく。
次に、可変動弁機構14の内部構造について、図2〜図4を参照して説明する。
図2は、可変動弁機構14における入力アーム17及び出力アーム18a,18bの内側の構造を示す破断斜視図である。
可変動弁機構14は、入力アーム17及び出力アーム18a,18bの内側に配設された円筒状のスライダ26を備えている。このスライダ26の内部には上記ロッカシャフト15が挿入され、ロッカシャフト15の内部には上記コントロールシャフト16が挿入されている。そして、コントロールシャフト16が軸線方向に移動すると、その移動がコントロールシャフト16に取り付けられたピン及びブッシュ(共に図示せず)によって、スライダ26に伝達されて同スライダ26も上記軸線方向に変位する。スライダ26の外壁において、長手方向中央部にはヘリカルスプライン27を有する入力ギヤ27aが固定され、長手方向両端部にはヘリカルスプライン29を有する出力ギヤ29aが固定されている。
一方、図3に示されるように、入力アーム17の内壁にはヘリカルスプライン28を有する円環状の内歯ギヤ28aが形成され、出力アーム18a,18bの内壁にはヘリカルスプライン30を有する円環状の内歯ギヤ30aが形成されている。そして、入力アーム17の内歯ギヤ28aはスライダ26の入力ギヤ27a(図2)と噛み合わされ、出力アーム18a,18bの内歯ギヤ30aはスライダ26の出力ギヤ29a(図2)と噛み合わされている。なお、ヘリカルスプライン27,28とヘリカルスプライン29,30とは、互いに傾斜角が異なっており、例えば互いに歯すじの傾斜方向が逆となっている。
そして、コントロールシャフト16の軸線方向への移動に基づきスライダ26が同軸線方向に変位すると、ヘリカルスプライン27,29とヘリカルスプライン28,30との噛み合いにより、入力アーム17と出力アーム18a,18bとの揺動方向についての相対位置が変更される。具体的には、スライダ26を図2の矢印L方向に変位させるほど入力アーム17と出力アーム18a,18bとの揺動方向についての相対位置が互いに接近するように変更され、スライダ26を矢印H方向に変位させるほど上記相対位置が互いに離間するように変更される。こうした入力アーム17及び出力アーム18a,18bの揺動方向についての相対位置の変更を通じて、吸気カム11aの回転により出力アーム18a,18bが揺動したときの吸気バルブ9a,9bの最大リフト量及び作動角が可変とされる。
図4は、入力アーム17、出力アーム18a,18b、スライダ26及びロッカシャフト15等の内部構造を示す断面図である。
同図に示されるように、可変動弁機構14の入力アーム17及び出力アーム18a,18bは、シリンダヘッド2に設けられた複数の立壁部45に挟まれた状態となっている。また、同機構14のロッカシャフト15及びコントロールシャフト16は各立壁部45を貫通するとともに入力アーム17及び出力アーム18a,18bも貫通している。これら入力アーム17及び出力アーム18a,18bにおける上記ロッカシャフト15及びコントロールシャフト16の軸線方向についての変位は上記立壁部45によって規制されている。
コントロールシャフト16には、同シャフト16とスライダ26とを一体移動可能に繋ぐためのピン51が径方向に挿入されている。このようにコントロールシャフト16に挿入されたピン51は、同シャフト16の外周面から突出した状態となっている。また、ロッカシャフト15における上記ピン51に対応する位置には、軸線方向に延びるとともに同ピン51をロッカシャフト15の内周面側から外周面側に貫通させるための長穴33が形成されている。この長穴33とピン51とは、上記軸線方向(図中の左右方向)についての相対移動のみ可能となっており、ロッカシャフト15の周方向についての相対移動は不能となっている。更に、スライダ26の内周面における上記ピン51に対応する位置には、周方向に延びてピン51の先端が挿入される溝34が形成されている。溝34内にはブッシュ35が設けられ、同ブッシュ35にはピン51の先端部分が挿入される挿入孔36が形成されている。そして、ピン51の先端部分をブッシュ35の挿入孔36に挿入することで、スライダ26がピン51及びブッシュ35によってコントロールシャフト16と一体移動可能に繋がれている。
従って、コントロールシャフト16が軸線方向に移動すると、それに伴いピン51がロッカシャフト15の長穴33に沿って移動する。その結果、ピン51がブッシュ35の外側面を介して溝34の内側面に押しつけられ、スライダ26がコントロールシャフト16の軸線方向に変位する。そして、このスライダ26の変位を通じて入力アーム17と出力アーム18a,18bとの揺動方向についての相対位置が可変とされ、吸気カム11a(図1)の回転により入力アーム17及び出力アーム18a,18bが揺動したときの吸気バルブ9a,9bの最大リフト量及び作動角が可変とされる。なお、入力アーム17及び出力アーム18a,18bが揺動するときには、それに伴ってスライダ26も周方向に揺動(回動)する。このとき、スライダ26の溝34の内側面がブッシュ35の外側面に対して摺動し、両者の間の摩擦力によってブッシュ35及びピン51も上記周方向に揺動しようとする。しかし、スライダ26の揺動につられてのブッシュ35及びピン51の揺動は、ロッカシャフト15の長穴33の対向する内側面によって規制される。
次に、出力アーム18a,18bのカム面25の形状について説明する。このカム面25の形状により、回転する吸気カム11aによって吸気バルブ9a,9bを開閉駆動する際の吸気バルブ9a,9bのリフト量の推移が定められることとなる。なお、出力アーム18bのカム面25の形状は、出力アーム18aのカム面と同一形状となっており、以下では出力アーム18aのカム面の形状について従来の出力アームにおけるカム面の形状との比較のもと詳しく説明する。
図5は出力アーム18aをロッカシャフト15の軸線方向から見た拡大図である。
同図に示されるように、出力アーム18aのカム面25にはベース円区間UL及びリフト区間CLが形成されている。上記ベース円区間ULは、カム面25におけるロッカシャフト15寄りの部分に形成されている。このベース円区間ULは、ロッカシャフト15の軸線を中心とするベース円B上に沿って延びる区間であって、これにより出力アーム18a,18bの揺動に対し吸気バルブ9a,9bがリフトしない区間となっている。また、上記リフト区間CLは、カム面25におけるベース円区間ULよりもロッカシャフト15から離れる側に形成されている。このリフト区間CLは、上記ベース円Bに対しロッカシャフト15から離れるように延びる区間であって、これにより出力アーム18aの揺動に対して吸気バルブ9aをリフト可能な区間となっている。
図6は、従来の出力アームにおけるカム面のベース円区間及びリフト区間を示したものである。同図に示されるカム面の形状は、入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置を互いに最も離したとき、吸気バルブの開閉時におけるカム面と吸気バルブ側との接触点の往復移動範囲が、同図に示されるようにベース円区間とリフト区間との境界からリフト区間側のみにさしかかるよう定められる。このようにカム面の形状を定めるのは、[背景技術]の欄に記載した[1]〜[3]の理由による。
しかし、このようにカム面の形状を定めると、高負荷運転時などエンジン1の吸入空気量の要求量が最大となり、入力アームと出力アームとの揺動方向についての相対位置を互いに最も離した状態となる状況のもとでは、吸気バルブの開弁開始後における開弁方向への加速度を速やかに大きくすることはできない。従って、エンジン1の吸気効率の向上を図るべく、開弁開始後の吸気バルブの開弁方向への加速度を速やかに大きくしようとしても、それには限界があることから、従来のカム面の形状設定では上記エンジン1の吸気効率向上の面で不利であることは[発明が解決しようとする課題]の欄に記載したとおりである。
こうした不具合に対処すべく、本実施形態の出力アーム18a,18b(図5には出力アーム18aのみ図示)のカム面においては、吸気バルブ9aの開閉時におけるカム面25と吸気バルブ9a,9b側(正確にはローラ23)との接触点Pの往復移動範囲Aが次のように位置するよう、形状が定められている。すなわち、入力アーム17と出力アーム18a,18bとを揺動方向についての相対位置を互いに最も離した状態のとき、上記往復移動範囲Aがベース円区間ULとリフト区間CLとの境界を挟んで両者にさしかかるようベース円区間ULをリフト区間CL側に延ばした形状に、カム面25の形状が定められている。
そして、このようにカム面25の形状を定めた場合、入力アーム17と出力アーム18a,18b(図5には出力アーム18aのみ図示)との揺動方向についての相対位置を互いに最も離した状況のもとでは、吸気バルブ9aが吸気カム11aの回転に伴い次のように開弁する。すなわち、回転する吸気カム11aの押圧を通じて出力アーム18aが揺動開始されると、上記接触点Pがカム面25におけるベース円区間ULからリフト区間CL側に向けて移動開始される。このとき、出力アーム18aの揺動速度に関しては、同出力アーム18aの揺動が進むにつれて「0」から徐々に上昇してゆくこととなる。その後、出力アーム18aの揺動速度が「0」に対し大きくなった状態で、上記接触点Pがカム面25のリフト区間CLにさしかかると、吸気バルブ9aの開弁が開始される。このように出力アーム18aの揺動速度が「0」に対し大きくなった状態で吸気バルブ9aの開弁を開始することで、開弁開始後に出力アーム18aの揺動に伴いリフトする吸気バルブ9aの開弁方向についての加速度を速やかに大きくすることが可能になる。そして、このように開弁開始後の吸気バルブ9aの開弁方向についての加速度を速やかに大きくすることで、エンジン1の吸気効率の向上を図ることができる。
開弁開始後の吸気バルブ9aの開弁方向についての加速度を大きくすることを目的として、出力アーム18aの揺動速度が「0」に対し大きくなった状態で吸気バルブ9aの開弁を開始することは、出力アーム18aのカム面25におけるベース円区間ULをリフト区間CL側に延ばすことにより実現されることは上述した。ただし、このようにベース円区間ULをリフト区間CL側に延ばすと、吸気バルブ9aの開弁タイミングが遅くなるとともに閉弁タイミングが早くなって同吸気バルブ9aの作動角が小さくなり、それがエンジン1の吸気効率の低下を招くおそれがある。こうした不具合を回避することを意図して、吸気バルブ9aの開弁タイミング及び閉弁タイミングが、図6に示される従来のカム面を採用した場合の吸気バルブの開弁タイミング及び閉弁タイミングと等しくなるよう、吸気カム11aの入力アーム17に対する作用角が大きくされる。具体的には、吸気カム11aのノーズ部分11b(図1)を大きくすることと、入力アーム17の吸気カム11aと接触する部分を同吸気カム11a側に拡大することとの少なくとも一方により、上述した吸気カム11aの入力アーム17に対する作用角の拡大が実現される。このように吸気カム11aの入力アーム17に対する作用角を大きくすることで、カム面25のベース円区間ULをリフト区間CL側に延ばすことで吸気バルブ9aの作動角が小さくなることは抑制され、ひいては、エンジン1の吸気効率の低下を招くという不具合が回避される。
以上のように、出力アーム18a,18bのカム面25におけるベース円区間ULをリフト区間CL側に延ばすとともに、入力アーム17に対する吸気カム11aの作用角を大きくすることで、開弁開始後における吸気バルブ9a,9bの開弁方向への加速度を速やかに大きくし、それによって吸気効率を向上させることができる。
次に、可変動弁機構14の入力アーム17と出力アーム18a,18bとを最も離れた状態とし、吸気バルブ9a,9bの最大リフト量及び作動角を最大としたときの吸気バルブ9a,9bのリフト特性について、従来の吸気バルブのリフト特性との比較のもと、図7を参照して説明する。
図7(a)において、破線は従来の出力アーム(図6)及び吸気カムを用いた場合のクランク角の変化に対する吸気バルブのリフト量の推移であり、実線は図5に示される出力アーム18aと本実施形態の吸気カム11a及び入力アーム17(共に図1)とを用いた場合のクランク角の変化に対する吸気バルブ9aのリフト量の推移である。
出力アーム18aのカム面25では、従来の出力アームのカム面(図6)と比較して、ベース円区間ULがリフト区間CL側に延ばされているため、吸気バルブ9aの開弁タイミングが遅くなるとともに閉弁タイミングが早くなり、同吸気バルブ9aの作動角が小さくなるおそれがあることは上述したとおりである。これを回避すべく吸気カム11aの入力アーム17に対する作用角が上述したように大きくされ、図7(a)に実線で示されるように吸気バルブ9aの開弁タイミング及び閉弁タイミングが従来の吸気バルブの開弁タイミング及び閉弁タイミング(破線)と等しくなるようにされている。
図7(b)において、破線は従来の吸気カムを用いて図6に示される出力アームを揺動させた場合のクランク角の変化に対する出力アームの揺動速度の推移である。また、同図の実線は、本実施形態の吸気カム11a及び入力アーム17(共に図1)を用いて図5に示される出力アーム18aを揺動させた場合のクランク角の変化に対する出力アーム18aの揺動速度の推移である。
吸気カム11aの入力アーム17に対する作用角は上述したように大きくされているため、入力アーム17と一体的に揺動する出力アーム18aの揺動速度の「0」からの上昇開始タイミング(T1)が従来のタイミング(T2)よりも早くなるとともに、同揺動速度の「0」への収束完了タイミング(T5)が従来のタイミング(T4)よりも遅くなる。従って、図同(b)において破線に対する実線のずれは、吸気カム11aの入力アーム17に対する作用角の従来の作用角に対する拡大分を表している。
図7(c)において、破線は従来の吸気カム及び出力アーム(図6)を用いた場合のクランク角の変化に対する吸気バルブの加速度の推移であり、実線は本実施形態の吸気カム11a及び入力アーム17(共に図1)と出力アーム18a(図5)とを用いた場合のクランク角の変化に対する吸気バルブ9aの加速度の推移である。
出力アーム18aの揺動速度の「0」からの上昇開始後(タイミングT1後)、その揺動速度が「0」に対し大きくなった状態で、出力アーム18aの揺動に伴う吸気バルブ9aの開弁が開始される(タイミングT2)。なお、タイミングT1からタイミングT2までの期間は、図5に示される出力アーム18aのカム面25と吸気バルブ9a側との接触点Pがカム面25におけるベース円区間ULを変位する期間である。その後、出力アーム18aの揺動に伴い上記接触点Pがリフト区間CLにさしかかると、上述したように吸気バルブ9aの開弁が開始される。このときの吸気バルブ9aの開弁開始に関しては、出力アーム18aの揺動速度が「0」に対し大きくなった状態で行われるため、開弁開始後における吸気バルブ9aの開弁方向についての加速度は、図7(c)に実線で示されるように従来の加速度(破線)と比較して速やかに大きくされる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)可変動弁機構14の出力アーム18a,18bにおけるカム面25では、そのベース円区間ULがリフト区間CL側に延ばされている。これにより、入力アーム17と出力アーム18a,18bとの揺動方向についての相対位置を互いに最も離したとき、出力アーム18a,18bのカム面25と吸気バルブ9a,9b側との接触点Pの往復移動範囲Aが上記カム面25におけるベース円区間ULとリフト区間CLとの境界を挟んで両者にさしかかるようにされる。
また、可変動弁機構14における吸気カム11aの入力アーム17に対する作用角においては、入力アーム17と出力アーム18a,18bとの揺動方向についての相対位置を互いに最も離したときの吸気バルブ9a,9bの作動角に関係して、次のように拡大が図られている。すなわち、上記吸気バルブ9a,9bの作動角が、ベース円区間ULをリフト区間CL側に延ばさずに上記接触点Pの往復移動範囲Aが上記境界からリフト区間CLのみにさしかかるようにしたときの吸気バルブの作動角(従来の作動角)と一致するよう、吸気カム11aの入力アーム17に対する作用角が拡大されている。
以上により、入力アーム17と出力アーム18a,18bとの揺動方向についての相対位置を互いに最も離したとき、開弁開始後における吸気バルブ9a,9bの開弁方向への加速度を速やかに大きくし、それによってエンジン1の吸気効率を向上させることができるようになる。
(2)吸気カム11aの入力アーム17に対する作用角の拡大に関しては、吸気カム11aのノーズ部分11bを大きくすることと入力アーム17の吸気カム11aと接触する部分を吸気カム11a側に拡大することとの少なく一方により、的確に実現することができる。また、吸気カム11aの入力アーム17に対する作用角の拡大を、吸気カム11aのノーズ部分11bを大きくすることと入力アーム17の吸気カム11aと接触する部分を吸気カム11a側に拡大することとの両方で実現すれば、上記作用角の拡大をより簡単に実現することができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・吸気バルブは一つの気筒につき一つであってもよいし、三つ以上であってもよい。この場合、可変動弁機構の出力アームの数が一つの気筒に設けられる吸気バルブの数と同じ数とされる。
・吸気カム11aの入力アーム17に対する作用角の拡大を、吸気カム11aのノーズ部分11bを大きくすることのみにより実現したり、入力アーム17の吸気カム11aと接触する部分を吸気カム11a側に拡大することのみにより実現したりしてもよい。
本実施形態の可変動弁機構の適用されるエンジンのシリンダヘッド回りの構造を示す拡大断面図。 上記可変動弁機構の内部構造を示す破断斜視図。 入力アーム及び出力アームの内部構造を示す破断斜視図。 可変動弁機構の内部構造を示す断面図。 本実施形態の出力アームをロッカシャフトの軸線方向から見た拡大図。 従来の出力アームをロッカシャフトの軸線方向から見た拡大図。 (a)〜(c)は、クランク角の変化に対する吸気バルブのリフト量の推移、出力アームの揺動速度の推移、及び吸気バルブの加速度の推移を示すタイミングチャート。
符号の説明
1…エンジン、2…シリンダヘッド、3…シリンダブロック、5…ピストン、6…燃焼室、7…吸気通路、8…排気通路、9a,9b…吸気バルブ、10a,10b…排気バルブ、11…吸気カムシャフト、11a…吸気カム、11b…ノーズ部分、12…排気カムシャフト、12a…排気カム、14…可変動弁機構、15…ロッカシャフト、16…コントロールシャフト、17…入力アーム、18a,18b…出力アーム、19…ローラ、20…コイルスプリング、21…ロッカアーム、22…ラッシュアジャスタ、23…ローラ、24…バルブスプリング、25…カム面、26…スライダ、27…ヘリカルスプライン、27a…入力ギヤ、28…ヘリカルスプライン、28a…内歯ギヤ、29…ヘリカルスプライン、29a…出力ギヤ、30…ヘリカルスプライン、30a…内歯ギヤ、33…長穴、34…溝、35…ブッシュ、36…挿入孔、45…立壁部、51…ピン。

Claims (3)

  1. 内燃機関の吸気カムシャフトに固定されて同シャフトと一体回転する吸気カムと、その回転する吸気カムに押されて軸を中心に揺動する入力アームと、前記入力アームの揺動に伴い前記軸を中心に揺動して吸気バルブをリフトさせる出力アームとを備え、前記出力アームの前記吸気バルブ側と接触可能なカム面における前記軸寄りの部分には同出力アームの揺動に対して前記吸気バルブをリフトさせないベース円区間を形成するとともに、前記カム面における前記ベース円区間よりも前記軸から離れる側には前記出力アームの揺動によって前記吸気バルブをリフト可能なリフト区間を形成し、前記入力アームと前記出力アームとの揺動方向についての相対位置の変更を通じて前記カム面と前記吸気バルブ側との接触点の吸気バルブをリフトさせるときの往復移動範囲を変更することにより、前記吸気バルブの最大リフト量及び作動角を可変とする内燃機関の可変動弁機構において、
    前記入力アームと前記出力アームとの揺動方向についての相対位置を互いに最も離したとき、前記接触点の往復移動範囲が前記カム面における前記ベース円区間と前記リフト区間との境界を挟んで両者にさしかかるよう、前記ベース円区間を前記リフト区間側に延ばし、
    このときの前記吸気バルブの開弁タイミング及び閉弁タイミングが、前記ベース円区間を前記リフト区間側に延ばさずに前記接触点の往復移動範囲が前記境界から前記リフト区間のみにさしかかるようにしたときの吸気バルブの開弁タイミング、及び閉弁タイミングと等しくなるよう、前記吸気カムの前記入力アームに対する作用角を大きくした
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁機構。
  2. 前記吸気バルブ及びそれをリフトさせる前記出力アームは、内燃機関の一つの気筒につき複数設けられ、
    前記一つの気筒における各出力アームのカム面の前記ベース円区間がそれぞれ前記リフト区間側に延ばされている
    請求項1記載の内燃機関の可変動弁機構。
  3. 前記吸気カムの前記入力アームに対する作用角を大きくすることは、その吸気カムのノーズ部分を大きくすることと、前記入力アームの前記吸気カムと接触する部分を同吸気カム側に拡大することとの少なくとも一方により実現される
    請求項1又は2記載の内燃機関の可変動弁機構。
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JP2011196306A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Toyota Motor Corp 可変動弁機構

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