JP2008288374A - 電子部品とその製造方法および当該電子部品を有する電子機器 - Google Patents

電子部品とその製造方法および当該電子部品を有する電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】転写元となる第1基体および転写先となる第2基体の選択の自由度が大きくかつ転写時に各部材に加わるダメージが小さい、電子部品の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる電子部品の製造方法は、被転写体130を有する第1基体100を形成する工程と、第2基体200を形成する工程と、被転写体130を第1基体100から第2基体200に転写する転写工程と、を有し、第1基体100を形成する工程は、基板110の上方に犠牲層120を形成する工程と、犠牲層120の上方に被転写体130を形成する工程と、を含み、転写工程は、第2基体200と被転写体130とを接合する接合工程と、犠牲層120を等方性ドライエッチングにより除去し、基板110を剥離する剥離工程と、を含む。
【選択図】図9

Description

本発明は、電子部品とその製造方法および当該電子部品を有する電子機器に関する。
電子部品のうち、製造工程において高温に加熱する必要のある部材を有するものがある。このような電子部品としては、例えば、セラミック系誘電体を有する圧電アクチュエータ素子、強誘電体メモリ素子および焦電センサ素子などが該当する。
このような電子部品の製造においては、高温に加熱する際に、加熱が必要な部材以外の部材への熱の影響を抑える工夫が行われることがある。例えば特開平10−125929号公報には、あらかじめ耐熱性に優れた基板上に分離層を介して被剥離物を形成し、被剥離物に対して加熱処理を行った後に分離層に光を照射して基板から被剥離物を離脱させて、被剥離物を耐熱性に劣る別の基板に転写する方法が提案されている。
上記文献には、耐熱性に優れた基板を介して分離層に光を照射して、該基板から被剥離物を離脱させる方法が記載されている。従って、この方法では透光性の高い基板を用いなくてはならない場合があり、基板の材質が限られることがあった。また、分離層以外の部材に照射光によるダメージなどが及ばないように、反射層や遮光層をさらに設けなくてはならない場合もあった。
特開平10−125929号公報
本発明の目的は、転写元となる第1基体、および転写先となる第2基体の選択の自由度が大きく、かつ転写時に各部材に加わるダメージが小さい電子部品の製造方法、および当該製造方法によって製造される電子部品、並びに当該電子部品を有する電子機器を提供することにある。
本発明にかかる電子部品の製造方法は、
被転写体を有する第1基体を形成する工程と、
第2基体を形成する工程と、
前記被転写体を前記第1基体から前記第2基体に転写する転写工程と、
を有し、
前記第1基体を形成する工程は、
基板の上方に犠牲層を形成する工程と、
前記犠牲層の上方に前記被転写体を形成する工程と、
を含み、
前記転写工程は、
前記第2基体と前記被転写体とを接合する接合工程と、
前記犠牲層を等方性ドライエッチングにより除去し、前記基板を剥離する剥離工程と、
を含む。
このようにすれば、転写元となる第1基体、および転写先となる第2基体の選択の自由度が大きく、かつ転写時に各部材に加わるダメージを小さくすることができる。
本発明において、特定のA部材(以下、「A部材」という。)の上方に設けられた特定のB部材(以下、「B部材」という。)というとき、A部材の上に直接B部材が設けられた場合と、A部材の上に他の部材を介してB部材が設けられた場合とを含む意味である。
本発明にかかる電子部品の製造方法において、
前記接合工程は、導電性接着剤を用いて行われることができる。
本発明にかかる電子部品の製造方法において、
前記第1基体を形成する工程は、さらに前記犠牲層をパターニングする工程を含むことができる。
本発明にかかる電子部品の製造方法において、
前記第1基体を形成する工程は、さらに前記基板をエッチングする工程を含むことができる。
本発明にかかる電子部品の製造方法において、
前記第2基体を形成する工程は、前記第2基体を貫通する貫通孔を形成する工程を含むことができる。
本発明にかかる電子部品の製造方法は、
基板の上方に犠牲層を形成する工程と、
前記犠牲層の上方に被転写体を形成する工程と、
前記犠牲層を等方性ドライエッチングにより除去し、前記基板を剥離する剥離工程と、
を有する。
このようにすれば、基板の選択の自由度が大きく、かつ転写時に各部材に加わるダメージを小さくすることができる。
本発明にかかる電子部品の製造方法において、
前記犠牲層は、シリコンの同素体からなることができる。
本発明にかかる電子部品の製造方法において、
前記等方性ドライエッチングは、エッチングガスとして、XeF、ClF、BrF、IF、およびIFの少なくとも1種を用いることができる。
本発明にかかる電子部品の製造方法において、
前記電子部品は、圧電振動子であって、
前記被転写体を形成する工程は、
前記犠牲層の上方に第1電極を形成する工程と、
前記第1電極の上方に誘電体層を形成する工程と、
前記誘電体層の上方に第2電極を形成する工程と、
少なくとも前記第2電極、前記誘電体層、および前記第1電極をパターニングする工程と、
前記誘電体層を結晶化させる結晶化工程と、
を有することができる。
本発明にかかる電子部品は、
基体と、
前記基体の上方に形成された導電層と、
前記導電層の上方に形成された被転写体と、
を有し、
前記被転写体の下面の面積は、前記被転写体の上面の面積よりも小さい。
このような電子部品は、基体の選択の自由度が大きく、かつ製造時に被転写体に加わるダメージが小さいものである。
本発明にかかる電子部品において、
前記導電層の上面の面積は、前記被転写体の下面の面積より大きくすることができる。
本発明にかかる電子部品において、
さらに、前記導電層と前記被転写体の間に形成された導電性接着剤層を有することができる。
本発明にかかる電子部品において、
前記電子部品は、圧電振動子であり、
前記被転写体は、
第1電極と、
前記第1電極の下方に形成された誘電体層と、
前記誘電体層の下方であって、前記導電層の上方に形成された第2電極と、
を有することができる。
本発明にかかる電子機器は、上述の電子部品を有する。
以下に本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の一例として説明するものである。
1.電子部品およびその製造方法
以下に、本実施形態にかかる電子部品およびその製造方法の一例について図面を参照しながら説明する。以下には、電子部品が圧電振動子300である場合の例を説明するが、本実施形態にかかる電子部品は、圧電振動子300に限定されない。本実施形態にかかる電子部品としては、圧電振動子300の他に、例えば、アクチュエータ素子、強誘電体メモリ素子、焦電センサ素子、およびその他の半導体素子などを挙げることができる。
2.1.圧電振動子300
図1は、本実施形態にかかる圧電振動子300を模式的に示す平面図である。図2は、本実施形態にかかる圧電振動子300を模式的に示す断面図である。図1のA−A線に沿った断面が図2に相当する。
圧電振動子300は、基体210と、導電層220と、被転写体130と、を有する。
基体210は、単層構造体であっても多層構造体であってもよい。単層構造体である場合には、基体210の材質としては、酸化物、窒化物、酸化窒化物、金属、半導体などが選択される。多層構造体である場合には、基体210は、酸化物、窒化物および酸化窒化物の少なくとも1種からなる層を有する。具体的には、基体210は、酸化シリコン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、窒化シリコン、酸化窒化シリコンなどの層を有することができる。また、基体210の下には、さらにシリコン基板や石英基板などが設けられていても良い。基体210の厚みは、1μmないし20μmとすることができる。
基体210には、振動部214と開口部212とが形成される(図1参照)。開口部212は、基体210を貫通している。開口部212の形状は、振動部214の形状と相補的である。すなわち、開口部212および振動部214は、図1に示すように、振動部214の形状が開口部212の形状によって決定される関係にある。図1に示した例では、振動部214は、略C字型の開口部212に囲まれており、基体210側から開口部212側へ半島状に突き出している。
振動部214は、基体210の一部からなる。振動部214は、片持ち梁状の形状を有する。振動部214は、少なくとも一部が機械的に振動する。片持ち梁の先端側は、自由に運動できる。振動部214の片持ち梁は、1本でも複数本でもよく、梁の途中で分岐した形状に形成されてもよい。振動部214は、例えば図示の例のように1本の梁状であってもよいし、音叉型や、H型となるように形成されてもよい。振動部214は、圧電振動子300の動作部分であり、目的に応じて種々の方向に振動することができる。例えば、振動部214は、基体210の面内すなわち横方向の振動をすることも、基体210の面外すなわち縦方向に振動することもできる。振動部214の本数、振動方向および形状は、適宜設定されることができる。
導電層220は、基体210の上に形成される。導電層220の上には、被転写体130が形成される。導電層220は、少なくとも一部が振動部214の上に形成される。導電層220は、被転写体130に電気的に接続する配線としての機能を有する。導電層220は、金属、導電性酸化物等の材料で形成される。導電層220は、単層構造であっても多層構造であっても良い。基体210が導電性の場合、導電層220の下には、例えば、基体210との間に絶縁性の接着層などを設けることもできる。導電層220の上面の材質は、上方の被転写体130の下面との接合の形態によって選択されることがある。例えば、金属の熱融着によって両者が接合される場合は金などが好ましく、表面活性化接合によって接合される場合は白金なども選択できる。導電層220としては、例えば、クロム(Cr)層(50nm)の上に金(Au)層(100nm)を設けたものを用いることができる。
被転写体130は、第2電極136と誘電体層134と第1電極132との積層構造を有する。被転写体130は、キャパシタ構造を有する圧電素子である。被転写体130は、図1および図2に示すように、下面の面積が上面の面積よりも小さい。例えば、被転写体130の断面形状は、上底が下底よりも長い台形形状(逆台形形状)である。例えば、第2電極136の下面の面積は、第1電極132の上面の面積よりも小さい。
第2電極136は、導電層220の上であって、誘電体層134の下に形成される。第2電極136は、例えば、白金などの金属材料やランタンとニッケルの複合酸化物(LaNiO)などの導電性酸化物からなることができ、単層でも多層でもよい。第2電極136の厚さは、例えば10nmないし5μmとすることができる。第2電極136の下面の材質は、下方の導電層220の上面との接合の形態によって選択されることがある。例えば、金属の熱融着によって接合される場合には金などが好ましく、表面活性化接合によって接合される場合には白金なども選択できる。第2電極136としては、例えば、金(Au)層(100nm)の上にクロム(Cr)層(50nm)を設けたものを用いることができる。
誘電体層134は、第2電極136の上に形成される。圧電振動子300の誘電体層134は、圧電性を有する。誘電体層134の厚さは、例えば0.1μmないし20μmとすることができる。誘電体層134の材質としては、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O)、ニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti,Nb)O)、窒化アルミニウム(AlN)などが挙げられる。誘電体層134は、第2電極136および第1電極132によって電圧が印加されるとその圧電性によって伸縮することができる。この伸縮により下方の振動部214を動作させることができる。また逆に誘電体層134は、伸縮されると第2電極136および第1電極132の間に電圧を発生することができ、この性質によって下方の振動部214等の動作を検知することもできる。誘電体層134の伸縮方向は、振動部214の振動方向に応じて選ぶことができる。
第1電極132は、誘電体層134の上に形成される。第1電極132は、単層でも多層でもよい。第1電極132の厚さは、例えば10nmないし5μmとすることができる。第1電極132は、例えば、白金などの金属材料やランタンとニッケルの複合酸化物(LaNiO)などの導電性酸化物からなることができる。第1電極132としては、例えば、白金(Pt)層(200nm)の上にチタン(Ti)層(50nm)を設けたものを用いることができる。
以上のような圧電振動子300は、基体210の選択の自由度が大きく、かつ製造時に被転写体130に加わるダメージが小さいという特徴を有する。この理由については後述する。
さらに、圧電振動子300は、第2電極136の下面の面積が第1電極132の上面の面積よりも小さいため、例えば、第2電極136の下面の面積が第1電極132の上面の面積以上である場合に比べ、被転写体130が導電層220に接する面積を小さくすることができる。そのため、圧電振動子300を駆動したときに、例えば、誘電体層134のうち、各電極が対向する部分以外の部分に生じる歪みに対する機械的拘束力を減らすことができる。これにより歪みによるダメージが誘電体層134に生じにくいため、圧電振動子300の信頼性を向上させることができる。
また、圧電振動子300において、導電層220の上面の面積は、第2電極136の下面の面積よりも大きくすることができる。このようにすると、後述する接合工程において、位置あわせマージンを大きくとることができ、製造歩留まりが向上する。
2.2.圧電振動子300の変形
上述した圧電振動子300は、種々の変形が可能である。以下に変形例を記す。図3は、圧電振動子300の変形例を模式的に示す断面図である。
圧電振動子300は、さらに他の機能を付与する層を有してもよい。例えば、図3に示すように、第2電極136と、導電層220との間に導電性接着剤層150を有してもよい。これにより、上述した第2電極136および導電層220の材質によらずに両者を接合することができる。
3.1.圧電振動子300の製造方法
以下に、圧電振動子300の製造方法について図面を参照しながら説明する。図4ないし図11は、図1および図2に示す圧電振動子300の製造工程を模式的に示す断面図である。
本実施形態の圧電振動子300の製造方法は、第1基体100を形成する工程と、第2基体200を形成する工程と、転写工程と、を有する。
第1基体100を形成する工程は、基板110の上に犠牲層120aを形成する工程と、犠牲層120aの上に被転写体130を形成する工程と、を含む。
まず、図4に示すように、基板110の上に犠牲層120aを形成する。基板110としては、例えば、表面にシリコンが露出していないものを用いることができる。基板110の材質としては、例えば、酸化物、窒化物、酸化窒化物、金属、半導体、またはこれらの2種以上を複合したものを選択することができる。より具体的には、基板110としては、ガラス基板、石英基板、サファイヤ基板、ジルコニウム基板、ステンレス板、砒化ガリウム基板などとすることができる。また、例えば、基板110の主たる材質がシリコンであり、表面にシリコン酸化膜が設けられているものを用いることもできる。
犠牲層120aは、基板110との間に他の層を介して形成されてもよい。犠牲層120aの厚みは、例えば100nmないし20μmとすることができる。犠牲層120aの材質は、後述する等方性ドライエッチングの際のエッチングレートが被転写体130や第2基体200のそれより大きくなるように選ばれる。例えば、犠牲層120aの材質としては、シリコンの同素体、すなわち、アモルファスシリコン、多結晶シリコンおよび単結晶シリコンの少なくとも1種から選択することができる。犠牲層120aを形成する方法としては、蒸着法、スパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などの方法を用いることができる。
次に、犠牲層120aの上に被転写体130を形成する工程を行う。被転写体130は、図6に示すようなキャパシタ構造部130である。
被転写体130を形成する工程は、第1電極132aを形成する工程と、誘電体層134aを形成する工程と、第2電極136aを形成する工程と、パターニングする工程と、結晶化工程と、を有する。
犠牲層120aの上に第1電極132aを形成する工程は、蒸着法、スパッタ法、CVD法、メッキ法、ゾル−ゲル法などにより行われることができる。第1電極132aの上に誘電体層134aを形成する工程は、ゾル−ゲル法、MOD(Metallo−Organic Decomposition)法、スパッタ法、レーザーアブレーション法などによって行うことができる。誘電体層134aの上に第2電極136aを形成する工程は、蒸着法、スパッタ法、CVD法、メッキ法、ゾル−ゲル法などによって行うことができる。こうして図5に示すような積層構造が形成される。
続いて、少なくとも第2電極136a、誘電体層134a、および第1電極132aをパターニングする工程を行う。本工程のパターニングの方法は、一般的なフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて行うことができる。このパターニングは、複数回行われてもよい。本工程のパターニングによって、第2電極136、誘電体層134、および第1電極132が積層した被転写体130が形成される。被転写体130の上面の位置および形状は、後述する第2基体200の導電層220に接合しうるように形成される。また、本工程のパターニングにより、被転写体130の上面の面積は、下面の面積より小さく形成される。例えば、被転写体130の断面形状は、上底が下底よりも短い台形形状となって形成される。例えば、第2電極136の上面の面積は、第1電極132の下面の面積よりも小さく形成される。こうして図6に示すように犠牲層120aの上に被転写体130が形成される。
この工程において、犠牲層120aをパターニングしてもよい。パターニング後の断面形状を図7に示す。犠牲層120aのパターニングは、ドライエッチングおよびウエットエッチングのいずれで行ってもよいが、エッチャントとしては、異方性のものを用いることが好ましい。異方性のエッチングガスとしては、例えば、CF、SF、CHF、Cl、BCl、CHClから選ばれる少なくとも1種を含むものが好ましい。このエッチングは被転写体130をマスクとして行うことができる。このようにエッチングにより犠牲層120aの一部を除去すると、犠牲層120の量を減らすことができ、後に行われる等方性ドライエッチングのエッチングガスの消費量を減らすことができる。以下は、この工程を経て形成された第1基体100(図7参照)であって、犠牲層120aがパターニングされ犠牲層120となっているものを用いて説明する。
誘電体層134を結晶化させる結晶化工程は、誘電体層134aを形成する工程において行われてもよいし、誘電体層134aがパターニングされて誘電体層134となった後に行われてもよい。誘電体層134aは、上述した方法により形成されるが、いずれの方法にも誘電体を高温で焼結する工程(以下「高温焼結工程」という)が含まれている。この高温焼結工程は、非晶状態または不十分な結晶状態にある誘電体を、より十分に結晶化させる工程である。即ち、この高温焼結工程は、誘電体層134の結晶化工程である。結晶化工程は、例えば500℃ないし1100℃の温度で行われる。
以上のように第1基体100が形成される。
次に第2基体200を形成する工程について説明する。第2基体200を形成する工程は、例えば、基体210に振動部214および開口部212(図1参照)を形成する工程と、基体210の上に導電層220を形成する工程と、を含む。
基体210に振動部214および開口部212を形成する方法としては、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて基体210をパターニングして行うことができる。
基体210の上に導電層220を形成する工程は、蒸着法、スパッタ法、CVD法、メッキ法、ゾル−ゲル法などにより行われることができる。導電層220は、振動部214の上方に所定数の被転写体130が配置可能なように形成される。
このようにして、図8に示すような第2基体200が形成される。
次に、転写工程について説明する。転写工程は、接合工程と、剥離工程と、を含む。
第2基体200と被転写体130とを接合する接合工程は、図9に示すように、第2基体200に被転写体130が接触するように、第1基体100を重ねて接着する工程である。図9には、図7に示した第1基体100の上下を反転して第2基体200の上に重ねた断面図が描かれている。図9に示すように重ねることによって、被転写体130の第2電極134と、第2基体200の導電層220とが接触した状態となる。接触したこれらの部材は、例えば、熱融着法、表面活性化接合法などによって接着され、機械的にも電気的にも接合される。このようにして図9に示すような積層体が形成される。
次に図10に示すように、犠牲層120を等方性ドライエッチングにより除去し、基板110を剥離する剥離工程を行う。等方性ドライエッチングのエッチングガスは、基板110と基体210との隙間を通じて犠牲層120に接触される。圧電振動子300の場合は、基体210に開口部212(図1参照)が形成されているため、犠牲層120にエッチングガスが到達しやすく、エッチングの効率がよい。そして図10に示すようにエッチングが進むと、基板110の下の犠牲層120が除去され、図11に示すように基板110が分離され、被転写体130は第2基体200上に残る。剥離工程のエッチングガスには、等方的なエッチングが行われるものが選ばれる。また、剥離工程のエッチングガスには、他の層よりも犠牲層120に対してエッチング作用が大きいガスが選ばれる。剥離工程のエッチングガスとしては、XeF、ClF、BrF、IF、およびIFの少なくとも1種が好ましい。剥離工程は、基板110から被転写体130が脱離できるまで行われるが、さらに犠牲層120が完全に除去されるまで行うこともできる。このようにすれば、基板110の表面を、犠牲層120aが形成される前の、当初の状態に復帰させることができるため、そのまま基板110を再使用することができるようになる。
このようにして、図1および図2に示す圧電振動子300が製造される。上述の製造方法によれば、基板110および基体210が光透過性を有する必要がない。そのため第1基体100および第2基体200の選択の自由度が大きい。また、転写工程において、等方性ドライエッチングを行うため、例えば光照射などを行う場合に比べ、各部材へのダメージを小さくすることができる。さらに、転写工程にはドライエッチングを用いるため、部材間の貼り付き(スティッキング)などが生じにくく、製造歩留まりを高めることができる。
3.2.圧電振動子300の製造方法の変形
上述した圧電振動子300の製造方法は、種々の変形が可能である。
上述の例では、等方性ドライエッチングに用いるエッチングガスを節約するために、犠牲層120aをパターニングする工程が被転写体130が形成された後に行われる場合について説明した。このパターニング工程は、被転写体130を形成する前に行ってもよい。すなわち、まず、図12に示すように、基板110の上にパターニングされた犠牲層120を形成し、その上に第1電極132b、誘電体層134bおよび第2電極136bを積層する。そして、図13に示すように、第1電極132b、誘電体層134bおよび第2電極136bをパターニングして被転写体130を形成する工程を行ってもよい。また、犠牲層134の等方性ドライエッチングを行う前に、基板110を図14に示すように変形させておくこともできる。すなわち、犠牲層120の端部付近の空間を広くするために、その付近の基板110の厚みを薄くすることができる。このようにすれば、図14中の矢印で模式的に示したように、等方性ドライエッチングの際、エッチングガスをより一層効率良く流動させることができる。このような基板110の変形は、例えば、第1基体100を形成する工程において、犠牲層120を形成した後に、さらに犠牲層120をマスクとした基板110のエッチングによって行うことができる。また、あらかじめ図14に示す形状の基板110を用意して、基板110の凸部上(図14では凸部下)に犠牲層120を形成してもよい。
上述した転写工程における接合工程の変形としては、導電性接着剤層150(図3参照)を形成して第2電極136と導電層220を接合する方法がある。
4.電子部品およびその製造方法の変形
以上のように圧電振動子300を例として、本発明にかかる電子部品およびその製造方法について説明したが、本発明にかかる電子部品およびその製造方法は、変形が可能である。
第2基体200の基体210の材質は、上述の圧電振動子300においては、酸化物、窒化物、酸化窒化物、金属、半導体などから選択されるが、例えばさらに広範な物質を選択することができる。基体210としては、基体210の表面にシリコンが露出していないものを用いることができる。基体210の材質としては、例えば、酸化物、窒化物、酸化窒化物、金属、半導体、樹脂、またはこれらの2種以上を複合したものを選択することができる。より具体的には、基体210としては、ガラス基板、石英基板、サファイヤ基板、ジルコニウム基板、ステンレス板、砒化ガリウム基板、アクリル板、フレキシブルプリント基板などとすることができる。また、例えば、基体210の主たる材質がシリコンであり、表面にシリコン酸化膜が設けられているものを用いることもできる。
誘電体層130は、焦電性や強誘電性を有するものとしてもよい。このような変形により、焦電センサ、強誘電体メモリなどのキャパシタ構造を有する電子部品を提供することができる。
また、上述した圧電振動子300の例では、基体210に開口部212が設けられる場合について説明した。本発明にかかる電子部品のうち、開口部212等を有さない電子部品を製造する場合において、図15に示すように、基体210に貫通孔216を設けることができる。このようにすれば、犠牲層134の等方性ドライエッチングの際にエッチングガスが、貫通孔216を通じて犠牲層134付近に到達しやすくなるため、エッチング時間を短縮することができる。
また、電子部品の製造方法においては、例えば、第1基体100を第2基体200に転写しなくても良い。この変形例の場合には、第1基体100を形成した後、基板110を支持材として用いて犠牲層120を除去し、基板110と被転写体130を分離させ、電子部品(この変形例の場合には被転写体130)を得ることができる。
以上のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、上述した本発明の実施形態にかかる電子部品は、各種電子機器、デジタルカメラ、ハードディスクなどの情報機器や、アンチロックブレーキ、エアバッグシステムなどの車載機器に適用されることができる。
本発明にかかる圧電振動子300を模式的に示す平面図。 本発明にかかる圧電振動子300を模式的に示す断面図。 本発明にかかる圧電振動子300の変形例を模式的に示す断面図。 本発明の電子部品の製造工程を模式的に示す断面図。 本発明の電子部品の製造工程を模式的に示す断面図。 本発明の電子部品の製造工程を模式的に示す断面図。 本発明の電子部品の製造工程を模式的に示す断面図。 本発明の電子部品の製造工程を模式的に示す断面図。 本発明の電子部品の製造工程を模式的に示す断面図。 本発明の電子部品の製造工程を模式的に示す断面図。 本発明の電子部品の製造工程を模式的に示す断面図。 本発明の電子部品の製造工程の変形例を模式的に示す断面図。 本発明の電子部品の製造工程の変形例を模式的に示す断面図。 本発明の電子部品の製造工程の変形例を模式的に示す断面図。 本発明の電子部品の製造工程の変形例を模式的に示す断面図。
符号の説明
100 第1基体、110 基板、120 犠牲層、130 被転写体、
132 第1電極、134 誘電体層、136 第2電極、150 導電性接着剤層、
200 第2基体、210 基体、212 開口部、214 振動部、
216 貫通孔、220 導電層、300 圧電振動子

Claims (14)

  1. 被転写体を有する第1基体を形成する工程と、
    第2基体を形成する工程と、
    前記被転写体を前記第1基体から前記第2基体に転写する転写工程と、
    を有し、
    前記第1基体を形成する工程は、
    基板の上方に犠牲層を形成する工程と、
    前記犠牲層の上方に前記被転写体を形成する工程と、
    を含み、
    前記転写工程は、
    前記第2基体と前記被転写体とを接合する接合工程と、
    前記犠牲層を等方性ドライエッチングにより除去し、前記基板を剥離する剥離工程と、
    を含む、電子部品の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記接合工程は、導電性接着剤を用いて行われる、電子部品の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記第1基体を形成する工程は、さらに前記犠牲層をパターニングする工程を含む、電子部品の製造方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、
    前記第1基体を形成する工程は、さらに前記基板をエッチングする工程を含む、電子部品の製造方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、
    前記第2基体を形成する工程は、前記第2基体を貫通する貫通孔を形成する工程を含む、電子部品の製造方法。
  6. 基板の上方に犠牲層を形成する工程と、
    前記犠牲層の上方に被転写体を形成する工程と、
    前記犠牲層を等方性ドライエッチングにより除去し、前記基板を剥離する剥離工程と、
    を有する、電子部品の製造方法。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかにおいて、
    前記犠牲層は、シリコンの同素体からなる、電子部品の製造方法。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかにおいて、
    前記等方性ドライエッチングは、エッチングガスとして、XeF、ClF、BrF、IF、およびIFの少なくとも1種を用いる、電子部品の製造方法。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかにおいて、
    前記電子部品は、圧電振動子であって、
    前記被転写体を形成する工程は、
    前記犠牲層の上方に第1電極を形成する工程と、
    前記第1電極の上方に誘電体層を形成する工程と、
    前記誘電体層の上方に第2電極を形成する工程と、
    少なくとも前記第2電極、前記誘電体層、および前記第1電極をパターニングする工程と、
    前記誘電体層を結晶化させる結晶化工程と、
    を有する、電子部品の製造方法。
  10. 基体と、
    前記基体の上方に形成された導電層と、
    前記導電層の上方に形成された被転写体と、
    を有し、
    前記被転写体の下面の面積は、前記被転写体の上面の面積よりも小さい、電子部品。
  11. 請求項10において、
    前記導電層の上面の面積は、前記被転写体の下面の面積より大きい、電子部品。
  12. 請求項10または請求項11において、
    さらに、前記導電層と前記被転写体の間に形成された導電性接着剤層を有する、電子部品。
  13. 請求項10ないし請求項12のいずれかにおいて、
    前記電子部品は、圧電振動子であり、
    前記被転写体は、
    第1電極と、
    前記第1電極の下方に形成された誘電体層と、
    前記誘電体層の下方であって、前記導電層の上方に形成された第2電極と、
    を有する、電子部品。
  14. 請求項10ないし請求項13のいずれかに記載の電子部品を有する、電子機器。
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