JP2008286726A - 探知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波エコーの信号強度が白色ノイズの信号強度と同等又は小さい場合であっても、白色ノイズと水中物を区別して表示することができる探知装置を提供することを目的とする。
【解決手段】以上説明したように、この実施態様に係る探知装置10は、超音波パルスを水中に発射し、水中物によって反射された超音波エコーを第1フィルタ21を通じて、包絡線検波する第1検波部31と、前記超音波エコーを第1フィルタ21よりも帯域幅が狭い第2フィルタ22を通じて、包絡線検波する第2検波部32とを備え、第1検波部31からの出力信号の信号強度と、第2検波部32からの出力信号の信号強度の比として信頼度Rを計算し、前記信頼度Rに基づいて、表示部44に表示される超音波エコーの表示色の濃淡を変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、超音波パルスを水中に送信し、水中物によって反射された超音波エコーの信号強度に応じて表示色を異ならせて表示する探知装置に関する。
従来から超音波パルスを水中に発射し、水中物によって反射された超音波エコーから水中物を確認する探知装置が知られている。この種の探知装置では、超音波エコーの信号強度に応じて表示色を変化させて水中物の表示を行っている(特許文献1参照)。
図6は、この種の一般的な探知装置に係る探知装置60のブロック図である。探知装置60では、送信制御部14が、超音波送受波器12から水中に対して超音波パルスを送信するために、所定の送信間隔でパルス信号をパルス送信部16に出力する。パルス送信部16は、前記パルス信号に基づいてゲートパルス信号を作成して超音波送受波器12に送信し、超音波送受波器12は前記ゲートパルス信号のパルス幅に応じた時間の間、水中に超音波パルスを発射する。超音波送受波器12は、水中に発射した超音波パルスが水中物によって反射された超音波エコーを受信して、電気信号に変換したエコー信号をアナログ受信部18に出力する。
アナログ受信部18では、表示部44で表示可能な信号強度に増幅するとともに、図示しない帯域フィルタによって表示対象となる周波数成分が取り出され、A/D変換部20でディジタル信号に変換され、第1検波部31に入力される。第1検波部31では、帯域幅Bw1の帯域フィルタである第1フィルタ21を通過したエコー信号は、包絡線検波部24で包絡線検波された後に、表示制御部34に出力される。表示制御部34では、送信制御部14から出力されるパルス信号を受信してから、次のパルス信号を受信するまでの間に受信した第1検波部31からのエコー信号を表示制御の対象とし、エコー信号の信号強度を検出して、信号強度に応じた表示色で表示部44に表示される。通常、超音波エコーには水中物を示すターゲット信号以外に白色ノイズが含まれており、この白色ノイズを除去することが重要である。
水中物からの超音波エコーは、超音波パルスの送信周期に同期して所定の位置に現れるのに対して、白色ノイズは不規則に現れる性質が知られている。この性質を利用して、同じ位置に連続して現れる超音波エコーのみを表示し、不規則に現れる超音波エコーは白色ノイズであるとみなして除去することが行われている(特許文献2参照)。
特開2002−116249号公報 特開平4−5594号公報
しかしながら、上記の白色ノイズの除去方法では、水中物からの超音波エコーの信号強度が、白色ノイズの信号強度よりも大きい場合には有効であるが、超音波エコーの信号強度が白色ノイズの信号強度と同等又はより小さい場合には、水中物からの超音波エコーと白色ノイズが区別できないために白色ノイズのみを除去することが困難であった。
本発明は、上記の課題を考慮してなされたものであって、超音波エコーの信号強度が白色ノイズの信号強度と同等又はより小さい場合であっても、白色ノイズと水中物を区別して表示することができる探知装置を提供することを目的とする。
本発明に係る探知装置は、超音波パルスを水中に発射し、水中物によって反射された超音波エコーを第1フィルタを通じて、包絡線検波する第1検波手段を備え、前記第1検波手段からの出力信号の信号強度に応じて表示色を異ならせて表示する探知装置であって、前記超音波エコーを前記第1フィルタよりも帯域幅が狭い第2フィルタを通じて、包絡線検波する第2検波手段と、前記第1検波手段からの出力信号の信号強度と、前記第2検波手段からの出力信号の信号強度とに基づいて前記表示色の濃淡を変化させる濃淡表示制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、前記第1検波手段からの出力信号の信号強度と、前記第2検波手段からの出力信号の信号強度に基づいて前記表示色の濃淡を変化させることにより、ターゲット信号が白色ノイズの信号強度と同等又はより小さい場合であっても、ターゲットとなる水中物と白色ノイズとを目視で区別することが可能となる。
また、他の本発明に係る探知装置は、超音波パルスを水中に発射し、水中物によって反射された超音波エコーを第1フィルタを通じて、包絡線検波する第1検波手段を備え、前記第1検波手段からの出力信号の信号強度に応じて表示色を異ならせて表示する探知装置であって、前記超音波エコーを前記第1フィルタよりも帯域幅が狭い第2フィルタを通じて、包絡線検波する第2検波手段と、前記超音波エコーを直接に包絡線検波する第3検波手段と、前記第2検波手段からの出力信号の信号強度と、前記第3検波手段からの出力信号の信号強度とに基づいて前記表示色の濃淡を変化させる濃淡表示制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、前記第2検波手段からの出力信号の信号強度と、前記第3検波手段からの出力信号の信号強度に基づいて前記表示色の濃淡を変化させることにより、ターゲット信号が白色ノイズの信号強度と同等又はより小さい場合であっても、ターゲットとなる水中物と白色ノイズとを目視で区別することが可能となる。
また、前記第1フィルタの帯域幅と前記第2フィルタの帯域幅との比が、前記第1フィルタ及び前記第2フィルタの各減衰率に基づいて定められる。
本発明によれば、前記第1検波手段からの出力信号の信号強度と、前記第2検波手段からの出力信号の信号強度、又は、前記第2検波手段からの出力信号の信号強度と、前記第3検波手段からの出力信号の信号強度に基づいて、前記表示色の濃淡を変化させることにより、ターゲット信号が白色ノイズの信号強度と同等又はより小さい場合であっても、ターゲットとなる水中物と白色ノイズとを目視で区別することが可能となる。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る探知装置10のブロック図である。なお、図6に示した探知装置60と同一の構成要素には同一の符号を付している。
探知装置10は、探知装置60に対して、第2検波部32が追加され、表示制御部34に変わって、濃淡表示制御部40が追加されている。
第2検波部32は、帯域幅Bw2の帯域フィルタである第2フィルタ22と、第2フィルタ22を通じてA/D変換部20から出力されたエコー信号の包絡線検波を行う包絡線検波部24bとを備える。第2フィルタ22の帯域幅Bw2は、第1フィルタ21の帯域幅Bw1よりも狭く設定される。また、第2フィルタ22は帯域フィルタであれば、特に限定されるものではないが、アクティブ帯域フィルタである方が好ましい。
濃淡表示制御部40は、第1検波部31からの出力信号と第2検波部32からの出力信号との同期をとるための遅延回路46と、第1検波部31からの出力信号と第2検波部32からの出力信号に基づいてエコー信号の信頼度を計算する信頼度計算部48と、第1検波部31から出力された出力信号の信号強度を前記信頼度に応じて表示色を異ならせて表示するための表示信号を生成し、表示部44に出力する表示制御部42とを備える。
本発明の実施形態に係る探知装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、その動作について説明する。
探知装置10では、送信制御部14が、超音波送受波器12から水中に対して超音波パルスを送信するために、パルス信号をパルス送信部16に出力する。パルス送信部16は、前記パルス信号に基づいてゲートパルス信号を作成して超音波送受波器12に送信し、超音波送受波器12は前記ゲートパルス信号のパルス幅に応じた時間の間、水中に超音波パルスを発射する。
超音波送受波器12は、水中に発射した超音波パルスが水中物によって反射された超音波エコーを受信して、電気信号に変換したエコー信号をアナログ受信部18に出力する。
アナログ受信部18では、表示部44で表示可能な信号強度に増幅するとともに、図示しない帯域フィルタによって表示対象となる周波数成分が取り出され、A/D変換部20でディジタル信号に変換され、第1検波部31の第1フィルタ21及び第2検波部32の第2フィルタ22に入力される。
第1フィルタ21を通過したエコー信号は、帯域幅Bw1に従って周波数成分が取り出され、包絡線検波部24aで包絡線検波されて、濃淡表示制御部40内の遅延回路46を介して表示制御部42及び信頼度計算部48に出力される。また、第2フィルタ22を通過したエコー信号は、帯域幅Bw2に従って周波数成分が取り出され、包絡線検波部24bで包絡線検波されて信頼度計算部48に出力される。
信頼度計算部48では、第1検波部31から出力されたエコー信号である出力信号Fと、第2検波部32から出力されたエコー信号である出力信号Sとに基づいて信頼度Rが計算される。信頼度Rは、出力信号Sと出力信号Fとの比、すなわち、R=S/Fとして求められる。信頼度Rは、超音波エコーに含まれる水中物を示すエコー信号であるターゲット信号の含有率と相関関係を有する。
この信頼度Rについて、図2A〜図2Cを用いて説明する。図2Aは、第1検波部31及び第2検波部32に入力される前のA/D変換部20から出力されたエコー信号について周波数成分に対する信号強度を表した説明図であり、図2Bは、第1検波部31から出力された出力信号Fについて周波数成分に対する信号強度を表した説明図であり、図2Cは、第2検波部32から出力された出力信号Sについて周波数成分に対する信号強度を表した説明図である。
A/D変換部20から出力されたエコー信号は、図2Aに示すように、ターゲット信号と白色ノイズから構成される。ターゲット信号は、中心周波数f0付近を盛り上がった部分に対応し、この盛り上がった領域をGとする。また、一般に白色ノイズは周波数に対して一定の信号強度を有し、この一定の信号強度の領域をWとする。
第1検波部31からの出力信号Fは、図2Bに示すように、第1フィルタ21によって、f0−Bw1/2以下の周波数帯域及びf0+Bw1/2以上の周波数帯域がカットされる。なお、このカットされた領域をAとする。
第2検波部32からの出力信号Sは、図2Cに示すように、第2フィルタ22によって、f0−Bw2/2以下の周波数帯域及びf0+Bw2/2以上の周波数帯域がカットされる。なお、このカットされたf0−Bw1/2以上f0−Bw2/2以下の部分及びf0+Bw2/2以上f0+Bw1/2以下の領域をBとする。
図2Bより、出力信号Fに相当する領域FDは次式(1)として表される。
FD=G+W−A (1)
図2Cより、出力信号Sに相当する領域SDは次式(2)として表される。
SD=G+W−A−B (2)
信頼度Rは、出力信号Sと出力信号Fの比であり、この比は、領域SDと領域FDの比に対応するので、信頼度Rを式(1)、(2)を用いて表すと、次式(3)として表される。
R=S/F=SD/FD=(G+W−A−B)/(G+W−A) (3)
また、出力信号Fに含まれるターゲット信号の含有率をPとすると、次式(4)として表される。
P=G/(W−A) (4)
式(3)に式(4)を代入して整理すると、信頼度Rは、次式(5)として表される。
R=1−β/(P+1) (5)
なお、β=B/(W−A)である。
この式から明らかなように含有率Pが高いほど信頼度Rは1に近づき、含有率Pが低いほど信頼度Rは0に近づくことから、信頼度Rは、エコー信号に対する超音波エコーに含まれる水中物を示すエコー信号であるターゲット信号の含有率に相当するものであることが理解されよう。
次に、第1フィルタ21の帯域幅Bw1と第2フィルタ22の帯域幅Bw2との関係について説明する。
第1検波部31、第2検波部32への入力信号が白色ノイズだけ構成される場合には、第2検波部32からの出力信号Sと第1検波部31からの出力信号Fとの比は、第2フィルタ22と第1フィルタ21の帯域幅の比に対応するので次式(6)の関係になる。また、第1フィルタ21と第2フィルタ22の各帯域幅の関係はBw2<Bw1であることから出力信号Sは出力信号Fよりも小さくなるので、次式(7)の関係になる。
S/F=√(Bw2/Bw1) (6)
S/F<1 (7)
ターゲット信号の信号強度をSig、白色ノイズの信号強度をNwとすると、第1フィルタ21を通過して出力される出力信号Fは、SigとNwの和であるから、次式(8)で表される。
F=Sig+Nw (8)
また、第2フィルタ22を通過して出力される出力信号Sは次式(9)で表される。
S=BLvl×Sig+Nw×√(Bw2/Bw1) (9)
ここで、パルス信号であるターゲット信号が第1フィルタ21、第2フィルタ22を通過する際の各減衰率において、第1フィルタ21の減衰率に対する第2フィルタ22の減衰率の比をBLvlとしている。なお、第1フィルタ21、第2フィルタ22の減衰率は、フィルタの構成、分布定数、ターゲット信号のパルス幅等によって定まる。
ここで、BLvlは、帯域幅Bw2は帯域幅Bw1よりも小さいことから次式(10)の関係になる。
0<BLvl≦1 (10)
なお、第1フィルタ21、第2フィルタ22の通過帯域内でトーン信号がゲイン0(dB)で通過する場合には、次式(11)が成立することを要する。
BLvl=1 (11)
さらに、式(8)、(9)を式(3)に代入して得られる信頼度Rは、ターゲット信号の信号強度のSigに応じて変化する必要があるので次式(12)の関係になる。
BLvl≠√(Bw2/Bw1) (12)
従って、式(6)〜式(12)の関係から次式(13)の関係が導かれる。
BLvl>√(Bw2/Bw1) (13)
次いで、信頼度計算部48で計算された信頼度Rは表示制御部42に出力される。図3は、表示制御部42でエコー信号の信号強度に応じて表示色を異ならせて表示制御する際に用いる色変換テーブルを示す図である。色変換テーブルは、信号強度に応じて表示部44で表示すべき表示色が決まり、信号強度の低いものから高いものへの変化に対応してテーブルの縦方向に表示色が対応するように配列されている。また、信頼度Rに応じて、信頼度Rの高いものから低いものへの変化に対応して表示色を濃いものから薄いものへと変化させるべく、テーブルの横方向に表示濃度が変化するように配列されている。
表示制御部42では、遅延回路46を介して第1検波部31から出力されたエコー信号の信号強度を検出して表示色を定めるとともに、信頼度計算部48から出力された信頼度Rに応じて、表示色の表示濃度が決められる。例えば、信号強度が最も低いが、信頼度が最も高いときには、C00と定められ、表示信号として表示部44に出力されて、C00で定める表示色、表示濃度で表示部44に表示される。
図4A、図4Bは、エコー信号の表示例を示す図であり、図4Aは、従来の探知装置による表示例であり、図4Bは探知装置10による表示例を示した説明図である。
図4Aに示すように、従来の探知装置ではターゲット信号と白色ノイズの信号強度が同じ場合には、水中物と白色ノイズを区別して表示することができず、図4Aで線で囲んだ水中物を表す部分が白色ノイズの中に埋もれて表示されている。
これに対して、探知装置10によれば、図4Bに示すように、ターゲット信号と白色ノイズの信号強度が同じ場合であっても、信頼度Rによって、エコー信号を濃淡をつけて表示することにより、水中物の表示色を濃く表示し、白色ノイズの表示色を薄く表示することにより、水中物と白色ノイズとを区別することができる。
以上説明したように、この実施態様に係る探知装置10は、超音波パルスを水中に発射し、水中物によって反射された超音波エコーを第1フィルタ21を通じて、包絡線検波する第1検波部31と、前記超音波エコーを第1フィルタ21よりも帯域幅が狭い第2フィルタ22を通じて、包絡線検波する第2検波部32とを備えている。
探知装置10では、濃淡表示制御部40において、第1検波部31からの出力信号の信号強度と、第2検波部32からの出力信号の信号強度との比として信頼度Rを計算し、この信頼度Rによって表示濃度を変化させて表示させることにより、ターゲット信号と白色ノイズの信号強度が同等又はより小さい場合であっても、ターゲットとなる水中物と白色ノイズとを目視で区別することが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る探知装置10Aのブロック図である。この第2実施形態に係る探知装置10Aは、第1実施形態の探知装置10に対して、A/D変換部20から出力されたエコー信号が入力される包絡線検波部(第3検波手段)24cが追加され、濃淡表示制御部40の代わりに濃淡表示制御部50を有している。
濃淡表示制御部50は、表示制御部42と、遅延回路46と、包絡線検波部24cからの出力信号と第2検波部32からの出力信号との同期をとるための遅延回路46aと、遅延回路46aからの出力信号と第2検波部32からの出力信号に基づいてエコー信号の信頼度を計算する信頼度計算部52とを備える。
探知装置10Aの動作は、基本的には探知装置10と同様である。探知装置10Aでは、超音波送受波器12が水中に発射した超音波パルスが水中物によって反射された超音波エコーを受信して、電気信号に変換されたエコー信号がアナログ受信部18及びA/D変換部20を介して、第1検波部31、第2検波部32及び包絡線検波部24cに入力される。
探知装置10の信頼度計算部48は、第1検波部31からの出力信号Fと第2検波部32からの出力信号Sに基づいて信頼度Rを計算していたが、探知装置10Aの信頼度計算部52は、遅延回路46aを介して包絡線検波部24cから出力されたエコー信号Nと、第2フィルタ22を通過して包絡線検波部24bから出力されたエコー信号Sに基づいて信頼度R’を計算している。すなわち、信頼度R’=S/Nとなる。探知装置10Aにおける信頼度R’も探知装置10における信頼度Rと同様に、エコー信号に対する超音波エコーに含まれる水中物を示すエコー信号であるターゲット信号の含有率に相当するものであることが理解されよう。
表示制御部42では、遅延回路46を介して第1検波部31から出力されたエコー信号の信号強度を検出して表示色を定めるとともに、信頼度計算部52から出力された信頼度R’に応じて、表示色の表示濃度が決められる。
以上説明したように、この実施態様に係る探知装置10Aは、超音波パルスを水中に発射し、水中物によって反射された超音波エコーを第1フィルタ21を通じて、包絡線検波する第1検波部31と、前記超音波エコーを第1フィルタ21よりも帯域幅が狭い第2フィルタ22を通じて、包絡線検波する第2検波部32と、前記超音波エコーを直接包絡線検波する包絡線検波部24cを備える。
探知装置10Aでは、濃淡表示制御部50において、第2検波部32からの出力信号の信号強度と、包絡線検波部24cからの出力信号の信号強度との比として信頼度R’を計算し、この信頼度R’によって表示濃度を変化させて表示させることにより、ターゲット信号と白色ノイズの信号強度が同等又はより小さい場合であっても、ターゲットとなる水中物と白色ノイズとを目視で区別することが可能となる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本発明の第1実施形態に係る探知装置のブロック図である。 図2Aは、第1検波部及び第2検波部に入力される前のエコー信号について周波数成分に対する信号強度を表した説明図であり、図2Bは、出力信号Fについて周波数成分に対する信号強度を表した説明図であり、図2Cは、出力信号Sについて周波数成分に対する信号強度を表した説明図である。 色変換テーブルを示す図である。 図4A、図4Bは、エコー信号の表示例を示す図であり、図4Aは、従来の探知装置による表示例であり、図4Bは探知装置10による表示例を示した説明図である。 本発明の第2実施形態に係る探知装置のブロック図である。 従来の探知装置のブロック図である。
符号の説明
10、10A、60…探知装置 12…超音波送受波器
14…送信制御部 16…パルス送信部
18…アナログ受信部 20…A/D変換部
21…第1フィルタ 22…第2フィルタ
24、24a〜24c…包絡線検波部 31…第1検波部
32…第2検波部 34、42…表示制御部
40…濃淡表示制御部 44…表示部
46、46a…遅延回路 48、52…信頼度計算部
50…濃淡表示制御部

Claims (3)

  1. 超音波パルスを水中に発射し、水中物によって反射された超音波エコーを第1フィルタを通じて、包絡線検波する第1検波手段を備え、前記第1検波手段からの出力信号の信号強度に応じて表示色を異ならせて表示する探知装置であって、
    前記超音波エコーを前記第1フィルタよりも帯域幅が狭い第2フィルタを通じて、包絡線検波する第2検波手段と、
    前記第1検波手段からの出力信号の信号強度と、前記第2検波手段からの出力信号の信号強度とに基づいて前記表示色の濃淡を変化させる濃淡表示制御手段と、を有することを特徴とする探知装置。
  2. 超音波パルスを水中に発射し、水中物によって反射された超音波エコーを第1フィルタを通じて、包絡線検波する第1検波手段を備え、前記第1検波手段からの出力信号の信号強度に応じて表示色を異ならせて表示する探知装置であって、
    前記超音波エコーを前記第1フィルタよりも帯域幅が狭い第2フィルタを通じて、包絡線検波する第2検波手段と、
    前記超音波エコーを直接に包絡線検波する第3検波手段と、
    前記第2検波手段からの出力信号の信号強度と、前記第3検波手段からの出力信号の信号強度とに基づいて前記表示色の濃淡を変化させる濃淡表示制御手段と、を有することを特徴とする探知装置。
  3. 請求項1又は2記載の探知装置において、
    前記第1フィルタの帯域幅と前記第2フィルタの帯域幅との比が、前記第1フィルタ及び前記第2フィルタの各減衰率に基づいて定められることを特徴とする探知装置。
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