JP2008285562A - 自己潤滑性ゴム組成物及び該ゴム組成物を用いたシール材 - Google Patents

自己潤滑性ゴム組成物及び該ゴム組成物を用いたシール材 Download PDF

Info

Publication number
JP2008285562A
JP2008285562A JP2007130839A JP2007130839A JP2008285562A JP 2008285562 A JP2008285562 A JP 2008285562A JP 2007130839 A JP2007130839 A JP 2007130839A JP 2007130839 A JP2007130839 A JP 2007130839A JP 2008285562 A JP2008285562 A JP 2008285562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber composition
self
fluororubber
sealing material
acid amide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007130839A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichiro Ikehara
潤一郎 池原
Kazuhiko Kobiki
一彦 木挽
Hiroki Miyashiro
浩己 宮代
Kenji Sumi
健二 角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP2007130839A priority Critical patent/JP2008285562A/ja
Publication of JP2008285562A publication Critical patent/JP2008285562A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 低摩擦抵抗の摺動性にて、安定したシール効果が得られるとともに、その安定したシール効果が従来よりも長期に亘って持続するシール材を達成できる自己潤滑性ゴム組成物を提供する。
【解決手段】フッ素ゴムと二硫化モリブデン粉末を含む自己潤滑性ゴム組成物(第1の自己潤滑性ゴム組成物)、フッ素ゴムとグラファイト粉末を含む自己潤滑性ゴム組成物(第2の自己潤滑性ゴム組成物)、或いは、フッ素ゴムとPTFE粉末を含む自己潤滑性ゴム組成物(第3の自己潤滑性ゴム組成物)によって、上記課題が解決される。これらのゴム組成物は脂肪酸アマイドをさらに含有することが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明はゴム組成物及びシール材に関する。
従来より、空気圧シリンダなど空気圧機器においては、回転や往復運動などの運動部分(ピストンなど)の摺動性を損なうことなく、運動部分を作動させる作動液体または作動気体を密封するために、パッキンなどのシール材が用いられる。そして、運動部分とシール材との接触部分には、通常、グリースなどの潤滑剤が塗布される。
シール材を構成するゴムとしては、従来、機械的強度等に優れるニトリルゴム、水素化ニトリルゴム等が多く使用されてきたが、これらのゴムは、それ自体の摩擦係数が高いため、これを用いたシール材では、運動部分の摺動などにより潤滑剤が消耗されると、作動不良、振動、きしみ、鳴きなどを引き起こすという問題がある。また、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴムは耐久性が低いので、シールを長期使用するためには、グリース給油を継続して行う必要があり、グリース給油が困難な箇所(例えば、屋外設備、地中埋設設備のメンテナンスが困難な設備や機器の摺動箇所)に、ニトリルゴムや水素化ニトリルゴムのシール材を適用するには、潤滑のための設計が複雑になるという問題がある。
そこで、本出願人は、水素化ニトリルゴムに二硫化モリブデンと脂肪酸アマイドを配合することにより、潤滑性及び耐久性に優れるシール材を実現できることを見出した(特許文献1)。
しかしながら、近時、運動部分に摺動状態で接触して使用されるこの種のシール材は、適用される機器の性能安定化、低コスト化、メンテナンスフリー化等にともない、一層の長寿命化が要求されており、上記提案のゴム組成物を使用したシール材の性能ではこのような要求に応えられなくなってきている。
特許第2739304号
上記事情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、シールすべき運動部分の作動不良や振動等を生じることがない低摩擦抵抗の摺動性にて、安定したシール効果が得られるとともに、その安定したシール効果が従来よりも長期に亘って持続し得るシール材を達成できる自己潤滑性ゴム組成物及び該自己潤滑性ゴム組成物を用いたシール材を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を採用する。
すなわち、本発明は、
(1)フッ素ゴムと二硫化モリブデン粉末を含む自己潤滑性ゴム組成物、
(2)フッ素ゴムとグラファイト粉末を含む自己潤滑性ゴム組成物、
(3)フッ素ゴムとPTFE粉末を含む自己潤滑性ゴム組成物、
(4)脂肪酸アマイドをさらに含む上記(1)〜(3)のいずれかに記載の自己潤滑性ゴム組成物、及び
(5)上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載のゴム組成物からなるシール材、に関する。
本発明の自己潤滑性ゴム組成物は、優れた自己潤滑性を有し、しかも、極めて摩耗しにくいため、成形して得られるシール材は、グリースなどの潤滑剤を使用しなくとも、圧接させる相手部材に対して、低い摺動抵抗で摺動しつつ安定したシール効果が得られ、しかも、その安定したシール効果が長期に亘って持続するものとなる。従って、グリース給油が困難な箇所、屋外設備、地中埋設などのメンテナンスが困難な箇所、長期寿命と確実な作動が要求される箇所にシール材を適用でき、実質的に潤滑剤の給油を考慮する必要がないため、設計が単純になるという効果を奏する。また、耐薬品性に優れる組成物態様では、多色塗装機におけるパッキンのような、塗料等の有機溶剤含有液体(薬品系液体)を密封しつつ、運動部(運動する相手部材)に圧接させて使用するシール材に適用しても、長期間安定したシール効果が得られる、シール材を実現することができる。
以下、本発明をより詳しく説明する。
本発明の自己潤滑性ゴム組成物は、ベース材料であるゴムとして、フッ素ゴムを使用する。ここで、フッ素ゴムとしては、フッ素原子を含有するゴム状物質であれば特に制限なく使用でき、例えば、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系共重合体、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル系共重合体、テトラフルオロエチレン−プロピレン系共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル系共重合体などが挙げられる。これら中でも、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル系共重合体を用いるのが好ましい。上記フッ素ゴムは、通常の重合手段によって得られ、その手段に特別の制限はない。また、市販品を使用することができる。
[第1態様のゴム組成物]
本発明の第1の態様はフッ素ゴムと二硫化モリブデン粉末を含む自己潤滑性ゴム組成物である。当該ゴム組成物において、二硫化モリブデン粉末の含有量はフッ素ゴム100重量部に対して1〜100重量部であるのが好ましく、5〜30重量部であるのがより好ましい。二硫化モリブデン粉末の含有量がフッ素ゴム100重量部に対して1重量部未満であると、ゴムへの潤滑性付与効果が不充分となってしまうため好ましくない。また、二硫化モリブデン粉末の含有量がフッ素ゴム100重量部に対して100重量部を超える場合、ゴム組成物の圧縮永久ひずみが増大する傾向となるため、好ましくない。
当該第1態様のゴム組成物は、フッ素ゴム及び二硫化モリブデン粉末を含むことで、目的の低い摺動抵抗と優れた耐摩耗性のシール材を実現できる自己潤滑性ゴム組成物となり得るが、シール材の摺動抵抗の一層の低減、耐摩耗性の一層の向上等を図るために、フッ素ゴム及び二硫化モリブデン粉末に加えて脂肪酸アマイドをさらに含有する組成物とするのが好ましい。このようなゴム組成物はより高い自己潤滑性が付与され、得られるシール材の摺動抵抗は一層低下し、耐摩耗性がさらに向上する。
上記脂肪酸アマイドとしては、炭素数1〜100、好ましくは炭素数30〜60の飽和または不飽和の脂肪酸の第一アマイドが挙げられる。具体的には、ステアリン酸アマイド、ヒドロキシステアリン酸アマイド、オレイン酸アマイド、エルカ酸アマイド、パルミチン酸アマイド、ラウリン酸アマイド、ベヘン酸アマイドなどのモノアマイド類、メチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビスラウリン酸アマイド、ジステアリルアジピン酸アマイド、エチレンビスオレイン酸アマイド、エチレンビスベヘン酸アマイド、ジオレイルアジピン酸アマイドなどのビスアマイド類が例示される。また、脂肪酸アマイドは置換基を有していてもよく、N−ステアリルステアリン酸アマイド、N−オレイルステアリン酸アマイド、N−ステアリルエルカ酸アマイドなどの炭素数1〜100、好ましくは炭素数30〜60程度の飽和または不飽和炭化水素一価基が置換した置換アマイド類、メチロールステアリン酸アマイド、メチロールベヘン酸アマイドなどのメチロールが置換したメチロールアマイド類が例示される。これらの中でも、エチレンビスべへン酸アマイドが好ましい。
脂肪酸アマイドの含有量は、フッ素ゴム100重量部に対して0.1重量部〜10重量部が好ましく、1重量部〜5重量部がより好ましく、1〜3重量部がとりわけ好ましい。脂肪酸アマイドの含有量がフッ素ゴム100重量部に対して0.1重量部未満であると、自己潤滑性の向上効果が得られにくく、また、フッ素ゴム100重量部に対して10重量部を超えると、ゴム組成物の圧縮永久ひずみが増大する傾向となり、好ましくない。
当該第1態様のゴム組成物は、圧縮永久歪み軽減の目的から、カーボンブラックを含有するのが好ましく、該カーボンブラックとしては、HAFカーボンブラック、MAFカ−ボンブラック、FEFカーボンブラック、SRFカーボンブラック、GPFカーボンブラック等のファーネスブラック;FTカーボンブラック、MTカーボンブラック等のサーマルブラック;等の公知の各種カーボンブラックを制限なく使用できる。なお、カーボンブラックの含有により、組成物中の二硫化モリブデン粉末、脂肪酸アマイド等の摺動特性向上に作用する配合剤の含有量比率が低下することとなるので、ゴム組成物を摺動特性を特に重視する用途に使用する場合、カーボンブラックを配合しないこともある。従って、カーボンブラックの含有量はフッ素ゴム100重量部に対して0〜100重量部が好ましく、10〜50重量部がより好ましい。
当該第1態様のゴム組成物には、通常、フッ素ゴムの加硫(架橋)処理に使用される公知の架橋剤、架橋助剤等が配合され、加硫(架橋)処理して使用される。また、本発明の効果を損なわない範囲で、老化防止剤、安定化剤、滑剤、可塑剤などの各種の添加剤を必要に応じて配合することができる。これら架橋剤、架橋助剤や添加剤は、常法に従って適当量を配合すればよい。
本発明において、第1態様のゴム組成物は、フッ素ゴム及び二硫化モリブデン粉末に、或いは、フッ素ゴム、二硫化モリブデン粉末及び脂肪酸アマイドに、架橋剤や架橋助剤の他、カーボンブラック等の必要に応じて添加される添加剤等を配合して、ニーダーおよびオープンロール等を用いて室温〜80℃で混練して均一に分散することによって調製される。そして、こうして得られた混練物を一次加硫(150〜180℃で、5〜30分程度)した後、二次加硫(150〜250℃で、1時間〜24時間程度)を行うことによって好適にシール材に成形される。パッキンなどのリング状のシール材を得る場合は、まず、上記の混練物を調製した後、それをロールにて圧延し(1次加硫)、紐状に切断し、ついで、この紐状のゴム組成物をリング状の金型に入れ、加熱プレス(二次加硫)することで、リング状のシール材を作製する。
[第2態様のゴム組成物]
本発明の第2の態様はフッ素ゴムとグラファイト粉末を含む自己潤滑性ゴム組成物である。グラファイト粉末をニトリルゴムや水素化ニトリルゴムに配合すると、ゴムに自己潤滑性が付与されるが、ゴムの硬さ、引張強さ、伸びや圧縮永久歪み等の機械的特性の低下が大きくなるため、シール材に適用するゴムの改質剤としては余り好ましくないとの認識が一般的であった。しかし、本発明者等は、フッ素ゴムにグラファイト粉末を特定量分散させると、ゴムに自己潤滑性が付与される一方、ゴムの引張強さの低下や圧縮永久歪みの増大が比較的軽度に抑制されると同時にゴムの硬度は適度に高まり、かかるゴム組成物を成形して得られるシール材は、低い摺動抵抗と優れた耐摩耗性を有し、安定したシール効果が長期間持続するシール材となることを見出した。
グラファイト粉末の含有量はフッ素ゴム100重量部に対して1〜100重量部であるのが好ましく、5〜30重量部であるのがより好ましい。グラファイト粉末の含有量がフッ素ゴム100重量部に対して1重量部未満であると、ゴムへの潤滑性付与効果が不充分となってしまうため好ましくない。また、グラファイト粉末の含有量がフッ素ゴム100重量部に対して100重量部を超える場合、ゴム組成物の圧縮永久ひずみが増大する傾向となるため、好ましくない。
当該第2態様のゴム組成物は、フッ素ゴム及びグラファイト粉末を含むことで、目的の低い摺動抵抗と優れた耐摩耗性のシール材を達成できる自己潤滑性ゴム組成物となり得るが、シール材の摺動抵抗の一層の低減、耐摩耗性の一層の向上等を図るために、フッ素ゴム及びグラファイト粉末に加えて脂肪酸アマイドをさらに含む組成物とするのが好ましい。脂肪酸アマイドをさらに含有することでゴム組成物はより高い自己潤滑性が付与され、得られるシール材の摺動抵抗は一層低下し、耐摩耗性がさらに向上する。
脂肪酸アマイドとしては、上記第1態様のゴム組成物に配合するものとして挙げた脂肪酸アマイドの具体例と同様のものが挙げられ、中でも、エチレンビスべへン酸アマイドが好適である。また、脂肪酸アマイドの含有量も上記第1態様のゴム組成物におけるそれが踏襲される。
当該第2態様のゴム組成物においても、第1態様のゴム組成物と同様に、圧縮永久歪み軽減の目的から、カーボンブラックを含有するのが好ましく、カーボンブラックの具体例は上記第1態様のゴム組成物のそれが踏襲される。ただし、カーボンブラックの含有により、組成物中のグラファイト粉末、脂肪酸アマイド等の摺動特性向上に作用する配合剤の含有量比率が低下することとなるので、第1態様のゴム組成物と同様に、当該ゴム組成物を摺動特性を特に重視する用途に使用する場合、カーボンブラックを配合しないこともある。従って、カーボンブラックの含有量は、フッ素ゴム100重量部に対して0〜100重量部が好ましく、10〜50重量部がより好ましい。
本発明において、当該第2態様のゴム組成物は、通常、フッ素ゴムの加硫(架橋)処理に使用される公知の架橋剤、架橋助剤等が配合され、加硫(架橋)処理して使用される。また、本発明の効果を損なわない範囲で、老化防止剤、安定化剤、滑剤、可塑剤などの各種の添加剤を必要に応じて配合することができる。これら架橋剤、架橋助剤や添加剤は、常法に従って適当量を配合すればよい。
当該第2態様のゴム組成物は、フッ素ゴム及びグラファイト粉末に、或いは、フッ素ゴム、グラファイト粉末及び脂肪酸アマイドに、架橋剤や架橋助剤の他、カーボンブラック等の必要に応じて添加される添加剤等を配合して、ニーダーおよびオープンロール等を用いて室温〜80℃で混練して均一に分散することによって調製される。そして、こうして得られた混練物を一次加硫(150〜180℃で、5〜30分程度)した後、二次加硫(150〜250℃で、1時間〜24時間程度)を行うことによって好適にシール材に成形される。パッキンなどのリング状のシール材を得る場合は、まず、上記の混練物を調製した後、それをロールにて圧延し(1次加硫)、紐状に切断し、ついで、この紐状のゴム組成物をリング状の金型に入れ、加熱プレス(二次加硫)することで、リング状のシール材を作製する。
[第3態様のゴム組成物]
本発明の第3の態様は、フッ素ゴムとPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)粉末を含む自己潤滑性ゴム組成物である。PTFE粉末をシール材の代表的なベース材料であるニトリルゴムや水素化ニトリルゴムに配合すると、ゴムに自己潤滑性が付与されるが、ゴムの摩耗量が多くなり(耐摩耗性が低下し)、シール材に適用するゴムの改質剤としては余り好ましくないとの認識が一般的であった。しかし、本発明者等は、フッ素ゴムにPTFE粉末を特定量分散させることで、ゴムに自己潤滑性が付与されるとともに、フッ素ゴムの伸び及び硬度がいずれも高まって、それから得られるシール材は、低い摺動抵抗と優れた耐摩耗性を有し、しかも有機溶剤含有液体(薬品系液体)と接触する状態で使用されても、その低い摺動抵抗と優れた耐摩耗性が十分に発揮されるシール材となることを見出した。
当該第3態様のゴム組成物において、PTFE粉末の含有量はフッ素ゴム100重量部に対して1〜100重量部であるのが好ましく、5〜30重量部であるのがより好ましい。PTFE粉末の含有量がフッ素ゴム100重量部に対して1重量部未満であると、フッ素ゴムにPTFE粉末をブレンドしたことによるゴムへの潤滑性付与効果が不充分となってしまうため好ましくない。また、PTFE粉末の含有量がフッ素ゴム100重量部に対して100重量部を超える場合、ゴム組成物の圧縮永久ひずみが増大する傾向となるため、好ましくない。
当該第3態様のゴム組成物は、フッ素ゴム及びPTFE粉末を含むことで、目的の低い摺動抵抗と優れた耐摩耗性のシール材を達成できる自己潤滑性ゴム組成物となり得るが、シール材の摺動抵抗の一層の低減、耐摩耗性の一層の向上等を図るために、フッ素ゴム及びPTFE粉末に加えて脂肪酸アマイドをさらに含む組成物とするのが好ましい。脂肪酸アマイドをさらに含有することでゴム組成物はより高い自己潤滑性が付与され、得られるシール材の摺動抵抗は一層低下し、耐摩耗性がさらに向上する。
ここで、脂肪酸アマイドとしては、上記第1態様のゴム組成物に配合するものとして挙げた脂肪酸アマイドの具体例と同様のものが挙げられ、中でも、エチレンビスべへン酸アマイドが好適である。また、脂肪酸アマイドの含有量も上記第1態様のゴム組成物のそれが踏襲される。
当該第3態様のゴム組成物においても、第1態様のゴム組成物と同様に、圧縮永久歪み軽減の目的から、カーボンブラックを含有するのが好ましく、カーボンブラックの具体例は上記第1態様のゴム組成物のそれが踏襲される。ただし、カーボンブラックの含有により、組成物中のグラファイト粉末、脂肪酸アマイド等の摺動特性向上に作用する配合剤の含有量比率が低下することとなるので、第1態様のゴム組成物と同様に、当該ゴム組成物を摺動特性を特に重視する用途に使用する場合、カーボンブラックを配合しないこともある。従って、カーボンブラックの含有量は、フッ素ゴム100重量部に対して0〜100重量部が好ましく、10〜50重量部がより好ましい。
当該第3態様のゴム組成物は、通常、フッ素ゴムの加硫(架橋)処理に使用される公知の架橋剤、架橋助剤等が配合され、加硫(架橋)処理して使用される。また、本発明の効果を損なわない範囲で、老化防止剤、安定化剤、滑剤、可塑剤などの各種の添加剤を必要に応じて配合することができる。これら架橋剤や架橋助剤、必要に応じて添加される加剤は、常法に従って適当量を配合すればよい。
本発明において、当該第3態様のゴム組成物は、フッ素ゴム及びPTFE粉末に、或いは、フッ素ゴム、PTFE粉末及び脂肪酸アマイドに、上記の架橋剤や架橋助剤の他、カーボンブラック等の必要に応じて添加される添加剤等を配合して、ニーダーおよびオープンロール等を用いて室温〜80℃で混練して均一に分散することによって調製される。そして、こうして得られた混練物を一次加硫(150〜180℃で、5〜30分程度)した後、二次加硫(150〜250℃で、1時間〜24時間程度)を行うことによって好適にシール材に成形される。パッキンなどのリング状のシール材を得る場合は、まず、上記の混練物を調製した後、それをロールにて圧延し(1次加硫)、紐状に切断し、ついで、この紐状のゴム組成物をリング状の金型に入れ、加熱プレス(二次加硫)することで、リング状のシール材を作製する。
本発明において、第1態様〜第3態様のゴム組成物は、これらから選ばれるいずれか2つの態様を複合して実施してもよいし、3つ全ての態様を複合して実施してもよい。すなわち、本発明のゴム組成物には、フッ素ゴムと二硫化モリブデン粉末とグラファイト粉末を含むゴム組成物、フッ素ゴムと二硫化モリブデン粉末とPTFE粉末を含むゴム組成物、及びフッ素ゴムとグラファイト粉末とPTFE粉末を含むゴム組成物も含まれる。なお、このような態様のゴム組成物において、二硫化モリブデン粉末、グラファイト粉末、PTFE粉末等の組成物中の含有量は、前記で示したフッ素ゴム100重量部に対する規定の量の範囲から選択できるが、二硫化モリブデン粉末、グラファイト粉末及びPTFE粉末から選ばれる2種または3種の合計含有量がフッ素ゴム100重量部当たり30重量部以下であるのが好ましい。
本発明のゴム組成物を成形して得られるシール材は、空気圧シリンダ、油圧シリンダ、電磁弁、スプール弁、半導体製造装置用シール、多色塗装機のパッキンなどの摺動部用のシール材として好適に使用することができる。本発明のシール材の形状は特に限定されず、Oリング、Dリング、Uパッキン、Yパッキン、リップシール(軸シール)などその目的に応じて従来公知の形状より適宜選ばれる。またシール材の大きさも特に限定はなく、目的に応じて適宜選ばれる。
以下に実施例を示して本発明をより詳しく説明するが、本発明の範囲は以下に記載の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〜6、比較例1、2〕
下記の表1に記載された各ゴム組成物(配合量は重量部を示す。)を用いて、後述の試験に応じた形状の試料を成形した。試料は、各成分の所定量をニーダーおよびオープンロールで混練し、160℃、10分間でプレス加硫し、180℃、4時間のオーブン加硫を行って調製した。
なお、表1中のフッ素ゴムのうち、「ダイエルG−952」はビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系共重合体(ダイキン社製)、「バイトン ETP−S」はエチレン−テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル系共重合体(デュポンエラストマー社製)である。また、「H−NBR」は結合アクリロニトリル量44%、ヨウ素価25g/100gの水素化アクリロニトリルゴム、「二硫化モリブデン粉末」はダイゾー社製、M−5パウダー(平均粒径:0.45μm)、「グラファイト粉末」は日本黒鉛工業社製、黒鉛RAS−1(平均粒径:2μm)、「PTFE粉末」は旭硝子社製、フルオンL−169J(平均粒径:14〜20μm)、「脂肪酸アマイド」はエチレンビスべへン酸アマイド、である。
〔評価試験〕
下記表1に記載された項目について、上記実施例1〜6、比較例1、2により得られた試料を用いて試験を行った。
なお、硬さについては、JIS K 6253により測定し、引張り強さ、伸びについては、JIS K 6251により測定した。また、圧縮永久ひずみ(50℃×70時間)はJIS K 6262により測定した。また、摩耗量、始動抵抗(ピストンを動かし始めるときに要する力)、摺動抵抗(ピストンが動いているときの力)の項目については、以下の試験方法により測定した。結果は表1に示した。
なお、表1には特許文献1に記載の比較例を比較例3として記載した。かかる比較例3のゴム組成物の加硫条件は165℃で10分間プレス加硫後、150℃で4時間オーブン加硫である。また、引張強さ、伸びについてはJIS K 6251により測定し、圧縮永久ひずみ(120℃×70時間)についてはJIS K 6262により測定し、硬さについてはJIS K 6253により測定した。
〔摩耗試験〕
(1)試料は、直径6.3mm、高さ8.0mmの円柱形状とした。
(2)試料を図1に示す試験機に取り付けた。図1において、試料1は空気圧シリンダ2の下方先端部に取り付けられており、試料1と金属板3との接触荷重は空気圧シリンダ2の推力により負荷される。クランク軸4の回転駆動により金属板3を往復運動させて、試料1の摩耗量を測定した。詳細な試験条件は次の通りである。
金属板材料:SS41
金属板表面粗さ:3.2S(3.2〜6.0μm)
金属板仕上げ方向:仕上げと直角方向に往復
駆動速度:60cpm
ストローク:10mm
荷重:8.0kgf/cm2
作動回数:10万サイクル
潤滑:無潤滑
温度:常温
なお、摩耗量は次式により算出した。
磨耗量(mm)=〔(W1−W2)/S〕/A×10
〔W1は試験前の試料重量(g)、W2は試験後の試料重量(g)、Sは試料の比重、Aは試料の底面積(mm2 )である。〕
なお、摩耗量は、比較例1の摩耗量を1とし、比較例2、実施例1〜6の摩耗量は、比較例1の磨耗量に対する比率で示した。
〔始動抵抗、摺動抵抗〕
(1)試料は、内径9.8mm、肉厚1.9mmのリング状とした。
(2)始動抵抗は図2に示す試験機により、摺動抵抗は図3に示す試験機によりそれぞれ測定した。なお、図2、3における試験機のピストンおよびシリンダの部分を断面図で示す。
図2において、試料5をピストン6の周面に取り付け、ピストン6をシリンダの溝7内で60分間放置した後、矢符の方向に動かし始めるときに要する力を始動抵抗として測定した。また、図3において、試料5をピストン8の周面に取り付け、ピストン8が溝9内を摺動しているときの力を摺動抵抗として測定した。なお、測定にはオートグラフを用い、ピストン6、8の降下速度を10mm/分として、室温下で潤滑剤を用いずに測定し、溝7、9の直径、深さなどはJIS B 2401に従った。
〔耐薬品性1〕
JIS K 6258に記載の試験方法にて評価した。
浸漬液(有機溶媒):酢酸ブチル、アセトン
浸漬条件:室温×30日
判定方法:JIS B 2401 P−25のOリング形状の成形物を試料として、浸漬液(有機溶媒)への浸漬前後での体積変化率をみた。
酢酸ブチル、アセトンのいずれに対しても体積変化率が30%以下であれば合格(〇)、酢酸ブチル、アセトンの少なくとも一方に対して、体積変化率が30%を超えると不合格(×)。
〔耐薬品性2〕
JIS K 6258に記載のタービン油浸漬試験を行った。
JIS B 2401 P−25のOリング形状の成形物を試料として、タービン油(100℃)に7日間浸漬し、浸漬前後での体積変化率を測定し、体積変化率(%)が、+ポイントであれば合格(〇)、−ポイントであれば不合格(×)とした。
Figure 2008285562
表1から、フッ素ゴムと、二硫化モリブデン粉末、グラファイト粉末又はPTFE粉末とを含む本発明のゴム組成物(実施例1〜6)は、摺動抵抗が低く、かつ、極めて摩耗し難いため、従来よりもシール材を長寿命化し得るものとなることがわかる。
試料の磨耗量を測定するための試験機の側面図である。 試料の始動抵抗を測定するための試験機の部分断面図である。 試料の摺動抵抗を測定するための試験機の部分断面図である。
符号の説明
1、5 試料
2 空気圧シリンダ
3 金属板
4 クランク軸
6 ピストン
7 溝
8 ピストン
9 溝

Claims (5)

  1. フッ素ゴムと二硫化モリブデン粉末を含む自己潤滑性ゴム組成物。
  2. フッ素ゴムとグラファイト粉末を含む自己潤滑性ゴム組成物。
  3. フッ素ゴムとPTFE粉末を含む自己潤滑性ゴム組成物。
  4. 脂肪酸アマイドをさらに含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の自己潤滑性ゴム組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のゴム組成物からなるシール材。
JP2007130839A 2007-05-16 2007-05-16 自己潤滑性ゴム組成物及び該ゴム組成物を用いたシール材 Pending JP2008285562A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007130839A JP2008285562A (ja) 2007-05-16 2007-05-16 自己潤滑性ゴム組成物及び該ゴム組成物を用いたシール材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007130839A JP2008285562A (ja) 2007-05-16 2007-05-16 自己潤滑性ゴム組成物及び該ゴム組成物を用いたシール材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008285562A true JP2008285562A (ja) 2008-11-27

Family

ID=40145615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007130839A Pending JP2008285562A (ja) 2007-05-16 2007-05-16 自己潤滑性ゴム組成物及び該ゴム組成物を用いたシール材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008285562A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012236916A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Nichias Corp パーフルオロエラストマー組成物およびその成形体
JP2012236915A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Nichias Corp パーフルオロエラストマー組成物およびその成形体
KR101265780B1 (ko) 2012-12-07 2013-05-21 인흥진 실링재 및 이를 포함하는 압축기
JP2013166859A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Three M Innovative Properties Co フルオロポリマー組成物
JP2015129481A (ja) * 2014-01-08 2015-07-16 古河産機システムズ株式会社 一軸偏心ねじポンプ
US9144926B2 (en) 2009-02-19 2015-09-29 Nippon Valqua Industries, Inc. Functional molded article and method for producing same
JP2017036754A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 三菱電線工業株式会社 シール
CN106893238A (zh) * 2017-03-30 2017-06-27 淄博华文工贸有限公司 一种耐氯的阀门改性石墨密封材料
JP2018115344A (ja) * 2018-04-18 2018-07-26 テクノUmg株式会社 熱可塑性樹脂組成物及び成形品
CN110982201A (zh) * 2019-11-04 2020-04-10 常州容和高分子材料科技有限公司 一种改性ptfe油封材料制备工艺
JP2020070383A (ja) * 2018-11-01 2020-05-07 光洋シーリングテクノ株式会社 オイルシール用ゴム組成物及びオイルシール
CN114621544A (zh) * 2022-04-12 2022-06-14 盘锦大奔金蚁橡胶制品有限公司 一种自润滑密封注剂及制备方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55151051A (en) * 1979-05-14 1980-11-25 Daikin Ind Ltd Fluorine rubber composition
JPS63501726A (ja) * 1985-12-09 1988-07-14 アルフアフレツクス インダストリ−ズ インコ−ポレ−テツド エラストマ−ptfe組成物、物品および製造方法
JPS63178149A (ja) * 1986-09-02 1988-07-22 Nok Corp 複合体ゴム組成物
JPH02261850A (ja) * 1989-03-31 1990-10-24 Nippon Valqua Ind Ltd フッ素ゴム成形品の製造方法
JP2000240805A (ja) * 1999-02-25 2000-09-08 Mitsubishi Cable Ind Ltd 摺動部材
WO2001023470A1 (fr) * 1999-09-30 2001-04-05 Daikin Industries, Ltd. Composition elastomere transparente
JP2003096438A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Mitsubishi Cable Ind Ltd シール
JP2004217892A (ja) * 2002-12-27 2004-08-05 Nok Corp フッ素ゴム系シール材用組成物及びフッ素ゴム系シール材
JP2004346087A (ja) * 2002-04-23 2004-12-09 Yunimatekku Kk 含フッ素エラストマーおよびその組成物
JP2006193741A (ja) * 2004-12-27 2006-07-27 Freudenberg Nok General Partnership 摩耗低減性添加剤含有フルオロカーボンエラストマー組成物

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55151051A (en) * 1979-05-14 1980-11-25 Daikin Ind Ltd Fluorine rubber composition
JPS63501726A (ja) * 1985-12-09 1988-07-14 アルフアフレツクス インダストリ−ズ インコ−ポレ−テツド エラストマ−ptfe組成物、物品および製造方法
JPS63178149A (ja) * 1986-09-02 1988-07-22 Nok Corp 複合体ゴム組成物
JPH02261850A (ja) * 1989-03-31 1990-10-24 Nippon Valqua Ind Ltd フッ素ゴム成形品の製造方法
JP2000240805A (ja) * 1999-02-25 2000-09-08 Mitsubishi Cable Ind Ltd 摺動部材
WO2001023470A1 (fr) * 1999-09-30 2001-04-05 Daikin Industries, Ltd. Composition elastomere transparente
JP2003096438A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Mitsubishi Cable Ind Ltd シール
JP2004346087A (ja) * 2002-04-23 2004-12-09 Yunimatekku Kk 含フッ素エラストマーおよびその組成物
JP2004217892A (ja) * 2002-12-27 2004-08-05 Nok Corp フッ素ゴム系シール材用組成物及びフッ素ゴム系シール材
JP2006193741A (ja) * 2004-12-27 2006-07-27 Freudenberg Nok General Partnership 摩耗低減性添加剤含有フルオロカーボンエラストマー組成物

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9144926B2 (en) 2009-02-19 2015-09-29 Nippon Valqua Industries, Inc. Functional molded article and method for producing same
JP2012236916A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Nichias Corp パーフルオロエラストマー組成物およびその成形体
JP2012236915A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Nichias Corp パーフルオロエラストマー組成物およびその成形体
JP2013166859A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Three M Innovative Properties Co フルオロポリマー組成物
KR101265780B1 (ko) 2012-12-07 2013-05-21 인흥진 실링재 및 이를 포함하는 압축기
JP2015129481A (ja) * 2014-01-08 2015-07-16 古河産機システムズ株式会社 一軸偏心ねじポンプ
JP2017036754A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 三菱電線工業株式会社 シール
CN106893238A (zh) * 2017-03-30 2017-06-27 淄博华文工贸有限公司 一种耐氯的阀门改性石墨密封材料
JP2018115344A (ja) * 2018-04-18 2018-07-26 テクノUmg株式会社 熱可塑性樹脂組成物及び成形品
JP2020070383A (ja) * 2018-11-01 2020-05-07 光洋シーリングテクノ株式会社 オイルシール用ゴム組成物及びオイルシール
CN110982201A (zh) * 2019-11-04 2020-04-10 常州容和高分子材料科技有限公司 一种改性ptfe油封材料制备工艺
CN114621544A (zh) * 2022-04-12 2022-06-14 盘锦大奔金蚁橡胶制品有限公司 一种自润滑密封注剂及制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008285562A (ja) 自己潤滑性ゴム組成物及び該ゴム組成物を用いたシール材
JP3711098B2 (ja) ゴム組成物
JP5792643B2 (ja) シール材用ゴム組成物およびシール材
JP4859313B2 (ja) シール
KR20150082495A (ko) Ptfe 수지 조성물
JP2020070383A (ja) オイルシール用ゴム組成物及びオイルシール
KR20170063711A (ko) 가황 고무용 표면처리제
JP6625329B2 (ja) ゴム組成物、及びオイルシール
JP2003013042A (ja) 摺動部用シール材
US10197163B2 (en) Dynamic seal
KR20090132269A (ko) 내마찰성과 내마모성이 향상된 가스리프트용 씰 고무조성물
WO2018181346A1 (ja) シール部材
JP2739304B2 (ja) ゴム組成物およびシール材
JP5150924B2 (ja) カーエアコン用軸シール材
US11885416B2 (en) Dynamic shaft seal
JP3428919B2 (ja) 摺動部材
JP2003268158A (ja) Nbr組成物
JPH093249A (ja) 潤滑性ゴム組成物
JPH08193197A (ja) Vリング
JP5273925B2 (ja) チェーンシール
JPH0988952A (ja) スライド機構用ガイドローラ
JP7476682B2 (ja) 密封部材
US20220275176A1 (en) Lip seal
JP2012167812A (ja) 密封装置及び転動装置
JP4321290B2 (ja) テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130315

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131022