JP2008284174A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技機10のハンドル装置20は、遊技球の発射強度を調節するための回転操作部26と、この回転操作部26を回転可能に支持する固定枠部25,27とを備える。回転操作部26と固定枠部25,27との間には、回転操作部26の回転を円滑に行うための遊び隙間S1,T1が確保される。回転操作部26および固定枠部25,27の少なくとも一方の外周部には、遊び隙間S1,T1の入口部分を遮蔽する障害壁71,72が設けられ、障害壁71,72と遊び隙間S1,T1の入口外壁73,74との間には、コインの厚みよりも広い幅の延長隙間S2,T2が設けられる。
【選択図】図10
Description
前記課題を解決するための第1発明の遊技機は、
遊技球の発射強度を調節するための回転操作部と、
この回転操作部の回転軸方向に並設されて、前記回転操作部を回転可能に支持する固定枠部とを有するハンドル装置を備えた遊技機において、
前記ハンドル装置は、
前記回転操作部と前記固定枠部との間に、前記回転操作部の回転を円滑に行うための遊び隙間が確保され、前記回転操作部および前記固定枠部の少なくとも一方の外周部には、前記遊び隙間の入口部分を遮蔽する障害壁が設けられており、
かつ、前記障害壁と前記遊び隙間の入口外壁との間には、前記遊び隙間から延長される隙間であって、コインの厚みよりも広い幅に設定される延長隙間が設けられる構成とした。
また、障害壁と遊び隙間の入口外壁との間には、遊び隙間から延長される延長隙間が形成されることになるが、この隙間はコインの厚さよりも十分に広く設定されるため、コインを挿入することはできても、回転操作部の回転を止めることは困難となる。
この結果、回転操作部と固定枠部との間のいずれの隙間にも、コインを差し込んで回転操作部の回転を止めることができなくなり、コインによるハンドル固定の行為を効果的に防止することができる。
なお、第1発明において、「遊び隙間の入口外壁」とは、遊び隙間の入口外側で障害壁と向き合う壁を意味する。
第1発明の構成において、障害壁による延長隙間がコインの厚みよりも十分に広い幅に設定されていても、延長隙間を挟む壁面が互いに向き合う平行な壁面である場合には、このような延長隙間にコインを重ねて入れたり、コイン以外の異物を押し込みやすくなってしまう。仮に、このような異物が延長隙間で安定した状態に保たれることがあれば、回転操作部の回転が止まることも想定される。
前記障害壁の壁面が、前記延長隙間の奥から外側に向けて離れる方向に傾斜し、かつ、前記延長隙間の最も狭い部分の隙間間隔がコインの厚みよりも広い幅に設定される構成とした。
これにより、延長隙間にコイン等の異物を挿入することはできても、これらの壁面の間に異物を保持することが困難になり、回転操作部の固定行為を防止することができる。
前記課題を解決するための第3発明の遊技機は、
遊技球の発射強度を調節するための回転操作部と、
この回転操作部の回転軸方向に並設されて、前記回転操作部を回転可能に支持する固定枠部とを有するハンドル装置を備えた遊技機において、
前記ハンドル装置は、
前記回転操作部と前記固定枠部との間に、前記回転操作部の回転を円滑に行うための遊び隙間が確保され、前記回転操作部および前記固定枠部の少なくとも一方の外周部には、前記遊び隙間の入口部分に交叉する障害ピンがコインの直径よりも狭い間隔を保って周方向に並設される構成とした。
また、障害ピンと遊び隙間の入口外壁との間には、遊び隙間から延長される延長隙間が形成されることになるが、この延長隙間がコインの厚みに近いものであっても、障害ピンとコインとが周方向において一点で接触することになるため、延長隙間にコインを挟んで保持することは困難である。すなわち、延長隙間にコインを差し込んでも、コインの固定状態が安定せず、回転操作部の僅かな動きで直ぐに落下するものとなる。
この結果、回転操作部と固定枠部との間のいずれの隙間にも、コインを差し込んで回転操作部の回転を止めることができなくなり、コインによるハンドル固定の行為を効果的に防止することができる。
第4発明の遊技機は、前記第3発明の構成において、
前記障害ピンと前記遊び隙間の入口外壁との間に、前記遊び隙間から延長される隙間であって、コインの厚みよりも広い幅に設定される延長隙間が設けられる構成とした。
なお、第2発明において、「遊び隙間の入口外壁」とは、遊び隙間の入口外側で障害ピンと向き合う壁を意味する。
第5発明の遊技機は、前記第4発明の構成において、
前記障害ピンの壁面が、前記延長隙間の奥から外側に向けて離れる方向に傾斜し、かつ、前記延長隙間の最も狭い部分の隙間間隔がコインの厚みよりも広い幅に設定される構成とした。
これにより、延長隙間にコイン等の異物を挿入することはできても、挿入したまま保持することが困難になり、回転操作部の固定行為をさらに効果的に防止することができる。
第1〜5発明において「コイン」には、遊技者が通常所持している硬貨(10円硬貨、100円硬貨等)の他、遊技用メダルも含まれる。また、国外で用いられる硬貨やメダルも含む。本発明を実施する場合には、これらのコインのうち最小の直径と最大の厚みを基準にすると、コインによるハンドル固定防止の信頼性が高くなる。
第1〜5発明は、ハンドル装置を有する各種遊技機に適用することができる。例えば、パチンコ機、パチンコ球を使用したスロット遊技機、アレンジボール機、雀球遊技機等の遊技機に適用すると効果的である。
本発明(第1〜5発明)は、必要に応じて単独で適用してもよいし、各発明を組み合わせて適用してもよい。また、本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
[第1実施形態]
図1に示すように、パチンコ機10は、ガラス枠12の内側に遊技盤13が設けられる。遊技盤13の前面には、ほぼ円形の遊技領域が区画形成されており、この遊技領域の下部から左側端部にかけて遊技球を案内する案内レール14が取り付けられている。
図2はハンドル装置20の外観を示す斜視図、図3は同装置の基本的な構成部品を前方側から観た分解斜視図、図4は同構成部品を後方側から観た分解斜視図、図5は同装置の組立分解斜視図、図6は同装置の内部構造を示す正面図、図7は同装置の断面図である。
図5および図7に示すように、軸支持部32には後ブッシュ34が組み付けられ、受け部本体31には前ブッシュ35が組み付けられる。これらの後ブッシュ34および前ブッシュ35により、ハンドル軸33が回転可能に支持される。
図6に示すように、各キャップ体取付部37の一方側(図6の図面視における右側)には、タッチングモジュール41が取付けられていて、同じく他方側(左側)には、リミットスイッチ44と、該リミットスイッチ44を作動させるための発射停止レバー45が、フック部材42の支点ピン42aにより回動可能に取付けられる。3本のキャップ体取付部37に囲まれた位置には、ねじりコイルバネ43がハンドル軸33に挿入された状態で取り付けられる。
バネ支持部52の手前側(遊技者側)の端部には、リミットスイッチ44を押さえるための押え蓋56が延設されている。押え蓋56は、前ブッシュ35の取付状態でリミットスイッチ44のほぼ全体と、支点ピン42aの半分以上を押さえる(図6参照)。
なお、操作ハンドル26を操作する際、ねじりコイルバネ43は、前ブッシュ35のバネ収容溝部53に収容されてブッシュ本体51にガイドされながら周方向にのみねじられるため、ねじりコイルバネ43が周囲の他の部材に接触することはない。
操作ハンドル26の裏面部(図4参照)には、ハンドル軸33の端部を回り止め状態で連結するための連結ボス63と、前述したフック引掛部61とが突設されている。
操作ハンドル26の内周壁面には、円弧状に2本の回動規制溝64,64が設けられている。これらの回動規制溝64,64により操作ハンドル26の回転角度が一定範囲内に規制される。
図8はハンドル装置20の側面図、図9は同装置の正面図、図10は同装置の要部構成を示す模式断面図である。図10では、本発明の特徴部分の構成を分かりやすくするため、ハンドル受け25、操作ハンドル26、キャップ体27およびハンドル軸33を関係を描き、説明上不要な構成部品を省略している。
これらの障害壁71,72は、図8および図9に示すように、操作ハンドル26の周方向に連続して形成されており、これらの先端が遊び隙間S1,T1の幅よりも外側の位置まで延びている。遊び隙間S1,T1の入口部分からそれぞれハンドル軸方向の後方および前方を臨むと、後障害壁71および前障害壁72で視線が遮られる。すなわち、後障害壁71,前障害壁72が遊び隙間S1,T1の入口部分を遮蔽するようにハンドル受け25およびキャップ体27の外周部に立ち上げられている。
前障害壁72と遊び隙間T1の入口外壁74との間には遊び隙間T1から延長される隙間T2が設けられる。延長隙間T2は、ハンドル軸方向の遊び隙間T1の前方から前障害壁72に沿ってハンドル径方向に開放する。
これらのハンドル径方向の延長隙間S2,T2は、硬貨等のコイン一枚の厚みよりも十分に広く、例えば3〜10mm程度、望ましくは3〜5mm程度の幅に設定される。
そして、延長隙間S2,T2のうち最も狭い奥の部分についても、コイン一枚の厚みよりも広く設定される。
ハンドル装置20の構成では、操作ハンドル26とハンドル受け25との間の遊び隙間S1にコインC1を挿入しようとしても、後障害壁71が邪魔になる。また、操作ハンドル26とキャップ体27との間の遊び隙間T1にコインC2を挿入しようとしても、前障害壁72が邪魔になる。この結果、遊び隙間S1,T1へのコインの差し込み行為が阻止されることになる。
図13〜図15に第2実施形態を示した。
第2実施形態のハンドル装置80は、第1実施形態とは異なるタイプのハンドル装置に障害壁81,82を設けたものである。
図13はハンドル装置80の正面図、図14は同装置の要部構成を示す模式断面図、図15は同装置の障害壁81,82の拡大図である。
第2実施形態においてハンドル装置80の基本的な構成および作用は、第1実施形態と同一であり、共通する構成部分には同一の符号を付している。
これらの障害壁81,82は、操作ハンドル26の周方向に連続して形成されており(図13参照)、これらの先端が遊び隙間S1,T1の幅よりも外側の位置まで延びる。すなわち、後障害壁81,前障害壁82が遊び隙間S1,遊び隙間T1の入口部分を遮蔽するようにハンドル受け25およびキャップ体27の外周部に立ち上げられている。
前障害壁82と遊び隙間T1の入口外壁84との間には遊び隙間T1から延長される隙間T2が設けられる。延長隙間T2は、ハンドル軸方向の遊び隙間T1の前方から前障害壁92に沿ってハンドル径方向に開放する。
これらの延長隙間S2,T2は、硬貨等のコイン一枚の厚みよりも十分に広く、例えば3〜10mm程度、望ましくは3〜5mm程度の幅に設定される。
そして、延長隙間S2,T2のうち最も狭い奥の部分についても、コイン一枚の厚みよりも広く設定される。
図16〜図20に第3実施形態を示した。
第3実施形態のハンドル装置90は、障害壁に代えて、障害ピンを採用したものである。
図16はハンドル装置90の分解斜視図、図17は同装置の正面図、図18は同装置の要部構成を示す模式断面図、図19および図20は同装置の障害ピン91,92の拡大図である。
第3実施形態においてハンドル装置90の基本的な構成および作用は、第1実施形態と同一であり、共通する構成部分には同一の符号を付している。
前障害ピン92と遊び隙間T1の入口外壁94との間には、遊び隙間T1から延長される隙間T2が設けられる。延長隙間T2は、ハンドル径方向の遊び隙間T1の前方から前障害ピン92に沿ってハンドル軸方向に開放する。
これらの延長隙間S2,T2は、硬貨等のコイン一枚の厚みよりも十分に広く、例えば3〜10mm程度、望ましくは3〜5mm程度の幅に設定される。
また、操作ハンドル26とキャップ体27との間の遊び隙間T1に、コインC2を挿入しようとしても、前障害ピン92が邪魔になって延長隙間S2にもコインC2を差し込むことができない。
また、図17に示すように、周方向に隣り合う2本の後障害ピン91または前障害ピン92の間から遊び隙間S1またはT1にコインを挿入しようとしても、コインはピンとピンの間を通過して隙間S1,T1に到達することができないため、これらのピンの間から隙間S1,T1にコインを挿入することもできない。
しかしながら、図20(A)に示すように、第3実施形態では、2本のピンの間にキャップ体27の円弧部分が接近するように障害ピン91,92が配列されている。すなわち、キャップ体27の円弧部分の曲率が大きく、その曲がり具合が大きくなって2本のピンの間に向けて膨らむように形成されている。
これにより、隣り合う2本の障害ピン91,92に架け渡すようにコインC5を挿入しようとしても、コインC5の厚みが邪魔してこれらの延長隙間S2,T2に真っ直ぐな状態で差し入れる余裕が存在せず、このような架け渡し行為が防止される。
図21〜図23に第4実施形態を示した。
第4実施形態のハンドル装置100は、第3実施形態と同様なハンドル装置の障害ピンに傾斜面を設けたものある。
図21はハンドル装置100の正面図、図22は同装置の要部構成を示す模式断面図、図23は同装置の障害ピン91,92の拡大図である。
第4実施形態においてハンドル装置100の基本的な構成および作用は、第3実施形態と同一であり、共通する構成部分には同一の符号を付している。
そして、延長隙間S2,T2のうち最も狭い奥の部分についても、コイン一枚の厚みよりも広く設定される。
さらに、周方向に隣り合う2本のピンにコインを架け渡そうとしても、各ピンの位置と高さが第3実施形態と同様な構成になっているため、このような架け渡し行為もできない。
以上、第1〜第4の実施形態を説明したが、本発明の実施形態は、これらに限定されることなく、種々の変更を伴ってもよい。
例えば、第1および第2実施形態では、ハンドル外周部に障害壁を連続して設ける構成としたが、障害壁に切欠きを設けるようにしてもよい。この場合、切欠きの広さは、コインが挿入できない広さとする。
また、第3および第4実施形態において、障害ピン91,92による延長隙間S2,T2をさらに拡大してもよいし、障害ピン91,92のピン間隔を適宜変更してピンの本数を増減してもよい。ピンの太さや長さを変更することもできる。
さらに、第1〜第4の実施形態では、メッキを施した合成樹脂で操作ハンドルを形成しているが、操作ハンドルを金属と合成樹脂とを組み合わせて形成してもよい。この場合、例えば障害ピン91,92および操作ハンドル26の内部を金属とし、操作ハンドル26の外表部を合成樹脂とすることで、障害ピン91,92の強度を高めることができる。
20 第1実施形態のハンドル装置
25 ハンドル受け(固定枠部)
26 操作ハンドル(回転操作部)
27 キャップ体(固定枠部)
33 ハンドル軸
71 後障害壁(障害壁)
72 前障害壁(障害壁)
73,74 入口外壁
71a,72a 傾斜面
80 第2実施形態のハンドル装置
81 後障害壁(障害壁)
82 前障害壁(障害壁)
83,84 入口外壁
81a,82a 傾斜面
90 第3実施形態のハンドル装置
91 後障害ピン(障害ピン)
92 前障害ピン(障害ピン)
93,94 入口外壁
100 第4実施形態のハンドル装置
91a,92a 傾斜面
S1,T1 遊び隙間
S2,T2 延長隙間
Claims (5)
- 遊技球の発射強度を調節するための回転操作部と、
この回転操作部の回転軸方向に並設されて、前記回転操作部を回転可能に支持する固定枠部とを有するハンドル装置を備えた遊技機において、
前記ハンドル装置は、
前記回転操作部と前記固定枠部との間に、前記回転操作部の回転を円滑に行うための遊び隙間が確保され、前記回転操作部および前記固定枠部の少なくとも一方の外周部には、前記遊び隙間の入口部分を遮蔽する障害壁が設けられており、
かつ、前記障害壁と前記遊び隙間の入口外壁との間には、前記遊び隙間から延長される隙間であって、コインの厚みよりも広い幅に設定される延長隙間が設けられることを特徴とする遊技機。 - 前記障害壁の壁面が、前記延長隙間の奥から外側に向けて離れる方向に傾斜し、かつ、前記延長隙間の最も狭い部分の隙間間隔がコインの厚みよりも広い幅に設定される、請求項1記載の遊技機。
- 遊技球の発射強度を調節するための回転操作部と、
この回転操作部の回転軸方向に並設されて、前記回転操作部を回転可能に支持する固定枠部とを有するハンドル装置を備えた遊技機において、
前記ハンドル装置は、
前記回転操作部と前記固定枠部との間に、前記回転操作部の回転を円滑に行うための遊び隙間が確保され、前記回転操作部および前記固定枠部の少なくとも一方の外周部には、前記遊び隙間の入口部分に交叉する障害ピンがコインの直径よりも狭い間隔を保って周方向に並設されることを特徴とする遊技機。 - 前記障害ピンと前記遊び隙間の入口外壁との間に、前記遊び隙間から延長される隙間であって、コインの厚みよりも広い幅に設定される延長隙間が設けられる、請求項3記載の遊技機。
- 前記障害ピンの壁面が、前記延長隙間の奥から外側に向けて離れる方向に傾斜し、かつ、前記延長隙間の最も狭い部分の隙間間隔がコインの厚みよりも広い幅に設定される、請求項4または5記載の遊技機。
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