JP2008283023A - 光電変換装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 生産性を向上させ得るとともに基板に加工される溝の位置精度を向上させ、かつ、製品品質を向上させ得る光電変換装置の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 透光性基板2に製膜した後、製膜された膜に所定形状の溝を加工することを繰り返し行って所定の光電変換装置を製造する光電変換装置の製造方法であって、最初にレーザーエッチング溝4を加工する工程bにおいて、加工された溝4に対し略直交に交差する少なくとも2本の交差溝47を形成し、それ以後のレーザーエッチング溝6,10を加工する工程d,fにおいて、溝4と交差溝47との交差部49が溝6,10を加工する位置を決めるアライメントマークMとして用いられることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、薄膜太陽電池モジュール化などのレーザーエッチングによるパターニング加工工程を有する光電変換装置の製造方法に関する。
半導体、電子部品、太陽電池等の光電変換装置では、複数の性質の異なる薄膜が多層構造となるように形成されている。光電変換装置は、所定の機能を持たせるために各薄膜あるいは複数層の薄膜の製膜の後に、それらの薄膜に対して所定のパターンに沿って膜を除去するパターニング加工が施されている。
たとえば、薄膜太陽電池を集積しモジュール化するものでは、基板の上に透明電極層を製膜し、それをセル単位に分割する、すなわち、透明電極層を除去するため、たとえば、レーザーエッチングを用いて多数の略平行な溝を形成している。次いで、透明電極層の上に発電層が製膜され、この発電層をセル単位に分割するため再度レーザーエッチングを用いて透明電極層の溝の付近に略平行して、前記透明電極層に形成された溝と同数の発電層の溝が形成される。さらに、発電層の上に裏面電極層が製膜される。この裏面電極層には、セル単位に分割するためレーザーエッチングを用いて透明電極層および発電層の溝の付近に略平行して、前記透明電極層に形成された溝と同数の発電層と裏面電極層の溝が形成される。
各層に形成されたこれらの溝は機能上お互いに重なったり離れ過ぎたりしないようにされることが求められるので、各溝間の間隔は余裕をみて離れされて設定されている。
一方、これらの溝が存在する領域は、薄膜太陽電池の発電作用に寄与しない部分であるので、できるだけ小さい範囲に収めることが求められている。このため、溝の加工位置の精度を向上させ、少しでも各溝間の間隔を小さくすることが求められている。
この溝の加工位置の精度を向上させるものとして、基板の位置決め用のアライメントマークが用いられている。それについての種々の工夫が、たとえば、特許文献1あるいは特許文献2に示されるように、提案されている。
特許文献1に示されるものは、2箇所の基準パターン(アライメントマーク)の位置座標から設置した加工物のXY軸基準座標系からの傾き誤差を判定し、傾き誤差分を回転させて補正するものである。
また、特許文献2に示されるものは、アライメントマークを認識する基準パターンとして態様の異なる複数の基準パターンを備え、アライメントマークの検知状態が変化してもその変化に対応して認識を可能にさせて、確実にアライメントマークによる位置決めが行なえるようにしたものである。
特開昭62−89336号公報 特開2002−9315号公報
ところで、特に、1m角を越える大型基板に形成した薄膜をレーザーエッチングする場合には、一層の精度向上が求められている。
すなわち、たとえば、矩形基板上に形成する薄膜太陽電池は、基板をXYテーブルに設置して基板の一辺を基準に位置決めを行うことで、レーザーエッチング溝を基板の一辺に平行とすることが簡易であるが、次工程でこの基板に膜を積層して再度に基板をXYテーブルに設置する際に、前工程で基準にした基板の一辺の向く方向がXY軸に対して微妙に傾いて設置されると、この辺に対して平行にエッチングラインを形成できなくなる。薄膜太陽電池では、製膜とレーザーエッチング溝加工が複数回に繰り返し実施されるが、特に各レーザーエッチング工程の装置間で基板のXYテーブルへの設置状況(即ちXY移動方向と基準となる基板の一辺との平行度)が変わると、各レーザーエッチング溝が重なり、集積にあたり短絡や直列接合が出来ない箇所が発生し、太陽電池出力が大きく低下する不都合が生じる。
たとえば、2つ工程でレーザーエッチング加工される溝の間隔が100μm、基板のXYテーブルでの移動長さが1.4mとすると、レーザーエッチング加工される溝が交わらないためにはXY移動方向と基準となる基板の一辺との平行度は、傾斜角をθとすると次の条件となる。すなわち、tanθ≦100×10−6/1.4であるので、θ≦0.004°となる。しかしながら、基板をXYテーブルに設置しθが0°に極めて近くなるよう再現性良く基板位置を調整することは難しく、特に機械的手段で基板の一辺を基準に押付けて位置決めを行う調整では困難である。
したがって、大型基板の各レーザーエッチング加工においては、加工の工程における加工される溝の平行度を保証できることが求められる。
また、特許文献1および特許文献2に開示されているものは、アライメントマークを専用に設けるために、それを加工する工程が追加されることになるので、その分タクトタイムが増加する。
また、薄膜太陽電池の製造工程で複数回行われる各レーザーエッチング工程において環境条件、例えば、基板温度が異なるため、基板の熱膨張差によってアライメントマークと先に加工した溝との位置関係や距離が変動するので、後のエッチング工程におけるレーザーエッチング溝と先に加工したレーザーエッチング溝との間隔の設定をこの変動分を見込んで大きめに設定しておく必要がある。このため、発電作用に寄与しない部分の削減に限界がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、生産性を向上させ得るとともに基板に加工されるレーザーエッチング溝の位置精度を向上させ、かつ、製品品質を向上させ得る光電変換装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる光電変換装置の製造方法は、基板に製膜した後、製膜された膜に所定形状の溝を加工することを繰り返し行って所定の光電変換装置を製造する光電変換装置の製造方法であって、最初に前記溝を加工する初期工程において、基板の位置基準に対して加工された初期溝に対し略直交に交差する少なくとも2本の交差溝を前記初期溝の両端部付近に形成し、それ以後の前記溝を加工する下流工程において、前記初期溝と前記交差溝との交差部が前記下流工程の前記溝を加工する位置を決めるアライメントマークとして用いられることを特徴とする。
本発明によれば、最初に溝を加工する初期工程において、たとえば位置基準として基板の一辺に対して加工された初期溝に対し略直交に交差する少なくとも2本の交差溝を初期溝の両端部付近に形成し、それ以後の溝を加工する下流工程において、十字状となる初期溝と交差溝との交差部が下流工程における溝を加工する位置を決めるアライメントマークとして用いられるので、別途専用にアライメントマークを加工する工程を省略することができる。これにより、その分の光電変換装置を製造するタクトタイムが短縮できるので、生産性を向上させることができる。
また、初期溝の両端部付近に形成される2つの交差部がアライメントマークとして用いられるので、基板をXYテーブルに設置した際の面内におけるXY移動軸方向との傾斜を判定することができる。これにより傾斜の補正が行なえるので、レーザーエッチング溝の加工位置精度を向上させることができる。
さらに、アライメントマークが、最初に加工された初期溝の上に形成されるので、初期溝そのものを基準として以後の工程で加工されるレーザーエッチング溝は位置が設定されることになる。
このため、たとえば、以降の工程において基板温度が異なるために熱膨張差があった場合でも、以後の工程で加工されるレーザーエッチング溝の位置に対する影響が、別の場所にアライメントマークが存在するものと比較して小さくなるので、以後の工程で加工されるレーザーエッチング溝の位置誤差はより小さくなる。すなわち、レーザーエッチング溝の加工位置精度を向上させることができる。
このように、レーザーエッチング溝の加工位置精度が向上するので、レーザーエッチング溝の間隔の余裕分を小さくすることができる。このため、レーザーエッチング溝が存在する発電作用に寄与しない部分の大きさが削減できるので、発電に寄与する有効面積を増加させることができ、発電効率、すなわち、製品品質を向上させることができる。
また、上記発明では、前記初期溝が複数加工される場合、その一つの初期溝に存在する前記交差部を前記アライメントマークとして用いることが好適である。
また、上記発明では、前記一つの初期溝は、前記位置基準に対して最も近い初期溝が選択されることが好適である。
このようにして、たとえば、前記位置基準として基板の一辺が当止めされる前記基板の外周部とすると、周囲環境変化による以降の工程において基板温度が異なるために熱膨張などで基板サイズが少し変化しても、元々の位置基準に選定した基板の一辺が当止めされる前記基板の外周部とアライメントマーク間の距離が小さいために、基板をXYテーブルに設置して基板を当止めした時点で、これらの位置関係のズレが少なく抑制できているので、アライメントマークによる微小修正量が少なくなり、下流工程で加工されるレーザーエッチング溝の位置をより早く正確に確保できる。
また、アライメントマークはカメラ等で探す場合に特異部分となる基板が当止めされる外周部に最も近い位置に存在するので、アライメントマークを探し易くなる。このため、レーザーエッチング溝の加工位置の設定時間が短縮されるので、生産性を向上させることができる。
また、本発明にかかる光電変換装置の製造方法では、前記下流工程において前記アライメントマークが検出できなかった場合、順次隣の前記初期溝に存在する前記交差部に移動して検出できるものを前記アライメントマークとして用いることを特徴とする。
下流工程のレーザーエッチング工程の前に行う製膜において、基板の面内に膜厚分布のばらつきによる光学干渉や厚膜部などが発生し、最初に設定したアライメントマークが検出できない事態が生じる恐れがある。
本発明にかかる光電変換装置の製造方法では、アライメントマークが検出できなかった場合、順次隣の初期溝に存在する交差部に移動して検出できるものをアライメントマークとして用いるので、次のアライメントマークへ移動する時間を短縮でき、確実にアライメントマークに基づいて溝の加工位置を決めることができる。
また、本発明にかかる光電変換装置の製造方法では、前記下流工程での前記溝は、前記一つの初期溝に存在する2つの前記交差部間の距離が前記初期工程のそれと比べて変動した場合、その変動割合に応じて前記溝の所定間隔を補正して加工されることを特徴とする。
以降の工程において周囲環境変化による基板温度が異なるために熱膨張などで基板サイズが変化すると、基板に対する複数本加工するレーザーエッチング溝の相対位置が変化するために、この変化量を見越して各工程におけるレーザーエッチング溝間隔に余裕を持った設定が必要になる。このため基板温度に応じてレーザーエッチング溝位置を微小調整することが好ましい。
ここで基板温度が異なるために熱膨張などで基板サイズが変化すると、2つの交差部、すなわち、アライメントマーク間の距離もそれに応じて変化することになる。したがって、下流工程における交差部間の距離と初期工程における交差部間の距離とを比較すれば基板の温度を計測しなくても誤差が少なく伸縮割合、すなわち、変動割合を検出することができる。
そして、下流工程でレーザーエッチング溝を複数本加工する場合の隣り合う溝間の所定間隔をこの変動割合分だけ補正させて加工すると、初期工程における基板サイズと相対的に同じ位置で下流工程のレーザーエッチング溝が加工されることになるので、初期レーザーエッチング工程で加工された初期溝と下流レーザーエッチング工程で加工された溝との間隔を一層精度よく加工することができる。
このように、レーザーエッチング溝の基板に対する相対加工位置精度がより向上するので、レーザーエッチング溝の間隔の余裕分をより小さくすることができる。このため、レーザーエッチング溝が存在する発電作用に寄与しない部分の大きさが削減できるので、発電に寄与する有効面積をより増加させることができ、発電効率、すなわち、製品品質をより向上させることができる。
本発明によれば、最初にレーザーエッチング溝を加工する初期工程において、加工される初期溝に対し略直交に交差する少なくとも2本の交差溝を初期溝の両端部付近に形成し、それ以後の溝を加工する下流レーザーエッチング工程において、初期溝と交差溝との交差部が下流レーザーエッチング工程における溝を加工する位置を決めるアライメントマークとして用いられるので、生産性を向上させることができる。
また、形成される2つの交差部がアライメントマークとして用いられるので、レーザーエッチング溝の加工位置精度を向上させることができる。
さらに、形成される2つの交差部のアライメントマーク間の距離が前記初期工程のそれと比べて変動した場合、その変動割合に応じて前記溝の所定間隔を補正して加工されるので、レーザーエッチング溝の基板に対する相対加工位置精度を向上させることができる。
これにより、発電効率、すなわち、製品品質を向上させることができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について図面を参照して説明する。
〔第一実施形態〕
まず、本発明の光電変換装置の製造方法により製造される光電変換装置の構成について薄膜シリコン系の太陽電池を代表例に用いて説明する。
図1は、本発明の光電変換装置の製造方法により製造される光電変換装置としての薄膜シリコン系の太陽電池1の構成を示す部分断面図である。太陽電池1は、透光性基板2、透明電極層3、太陽電池光電変換層(発電層)5、および裏面電極層9を具備する。
裏面電極層9は、銀(Ag)層7とチタン(Ti)層8との2層で構成されている。
なお、ここで、シリコン系とはシリコン(Si)やシリコンカーバイト(SiC)やシリコンゲルマニウム(SiGe)を含む総称である。
次に、この太陽電池1の製造方法の実施の形態について説明する。
ここでは、透光性基板2としてのガラス基板上に太陽電池光電変換層5として単層アモルファスシリコン薄膜を製膜した例について説明する。図2は、太陽電池1の製造方法の実施の形態を示し、その各工程における部分断面図である。
まず、図2(a)に示されるように、透光性基板2の一面に透明電極層3を製膜する工程aに入る。
透光性基板2としてソーダフロートガラス基板(1.4m×1.1m×板厚:4mm)を使用する。なお、透光性基板2の端面は破損防止にコーナー面取りやR面取り加工されていることが望ましい。
透光性基板2に、透明電極層3として酸化錫膜(SnO2)を主成分とする透明電極膜を約500nm〜800nmの厚さとなるように、熱CVD装置にて約500℃で製膜処理する。この際、透明電極膜の表面は適当な凹凸のあるテクスチャーが形成される。
透明電極層3として、透明電極膜に加えて、透光性基板2と透明電極膜との間にアルカリバリア膜(図示省略)を形成しても良い。この場合、アルカリバリア膜は、酸化シリコン膜(SiO2)を50nm〜150nmの厚さとなるように、熱CVD装置にて約500℃で製膜処理する。
その後、透明電極層3にレーザーエッチング溝(初期溝)4を形成する工程(初期工程)bに入る。
この溝4等を加工するレーザーエッチング装置13について図3および図4により説明する。
レーザーエッチング装置13には、XYθテーブル15と、レーザー発振器17と、カメラ19と、制御部21とが備えられている。
XYθテーブル15は、θテーブル23と、Xテーブル25と、Yテーブル27とが上下方向に積重ねられて形成されている。
θテーブル23は矩形状をし、θモータ24によって面内で回転するように構成されている。Xテーブル25は矩形状をし、θテーブル23の上面にX軸方向29に延在するように設置されたレールに沿って移動可能とされ、Xモータ26の回転によってレールに沿ってX軸方向29に移動するように構成されている。Yテーブル27は矩形状をし、Xテーブル25の上面にY軸方向31に延在するように設置されたレールに沿って移動可能とされ、Yモータ28の回転によってレールに沿ってY軸方向31に移動するように構成されている。
Yテーブル27の上面には、透光性基板2を載置する複数の支持ピン33と、透光性基板2のX軸方向29の位置を規制する一対の基板当止めピン35と、透光性基板2のY軸方向31の位置を規制する基板当止めピン37と、電磁チャック39とが取付けられている。
透光性基板2は支持ピン33の上に載置され、電磁チャック39によって基板当止めピン35,37に押し付けられ、X軸方向29およびY軸方向31の位置が規制される。
透光性基板2の基板当止めピン35に当接する側面36が本発明にいう外周部に相当し、位置基準として利用される透光性基板2の一辺である。
尚、位置基準は、基板をローダなどを用いて搬送し支持ピン33に再現性良く設置できる際の機械系が保有する管理座標でも良く、基板を再現性良く設置できる位置決め手法であれば特に手法を限定する必要がない。
レーザー発振器17は、YAGレーザーを発振するもので、発振されたYAGレーザーはミラー41で進行方向を変えられ、レンズ43で透光性基板2面に集光されるように構成されている。
カメラ19は、たとえば、CCDカメラであり、照明45によって照明されたアライメントマークを読み取る。
制御部21は、カメラ19が読み取ったアライメントマークの位置に対応して、レーザーエッチング加工する溝の位置を算出する。
制御部21は、算出した溝の位置に基づいて、レーザー発振器17の動作と連動して、θモータ24、Xモータ26、Yモータ28を作動させてθテーブル23、Xテーブル25、Yテーブル27を動作させて溝を所定の位置にレーザーエッチング加工する機能を奏する。
溝4の加工は、透光性基板2をXYθテーブル15に設置して、レーザー発振器17からYAGレーザーやYVO4レーザーの第1高調波(1064nm)を、図2(b)の矢印に示すように、透明電極膜の膜面側から入射する。
加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、透明電極膜を発電セルの直列接続方向(X軸方向29)に対して垂直な方向(Y軸方向31)へ、透光性基板2とレーザー光とを相対移動して、溝4を形成するように幅約6mm〜10mmの短冊状にレーザーエッチングする。レーザーエッチング溝4は、X軸方向に略等間隔に複数本、たとえば、161本形成される。
レーザーエッチング溝4の加工が済むと、制御部21は、レーザーエッチング溝4の両端部付近に、X軸方向29、すなわち、レーザーエッチング溝4と略直交する方向へ、透光性基板2とレーザー光とを相対移動して、2本の交差溝47を形成するようにレーザーエッチングする。2本の交差溝47は基板端部から略10mm〜30mmの位置にあり、後工程の基板周辺膜研磨で除去されない位置に設ける。
これにより、各溝4と各交差溝47との交差部49は図6に示すように十字形状のマークを形成し、この交差部49は、交差溝47に沿って複数、たとえば、161箇所形成される。
レーザーエッチング溝4は透明電極層3をセル段に分割する、すなわち、レーザーエッチング溝4を挟んで隣り合う透明電極層3がお互いに通電しないために加工されるが、レーザーエッチング溝4をたとえ透光性基板2の端部まで加工しても、透光性基板2の側面あるいは裏面に回りこんだ透明電極層膜のために電気的に接続された状態となる場合がある。このため、集積化された太陽電池1の発電性能が低下し、また透明電極層3のセル段への分割加工状況をチェックするためにセル段間抵抗を計測しようとしても分離状況を確認できない事態が発生する。
本実施形態では、交差溝47を加工するため、たとえ、透光性基板2の側面あるいは裏面に回りこんだ透明電極膜が存在したとしても、セル単位で透明電極層膜が電気的に独立させることができる。さらに、レーザーエッチング加工時にエッチングされた残渣がエッチング溝に再付着するなどで短絡し易いレーザーエッチング溝4の分離状況をセル段間抵抗の計測で確実に確認することができる。
この集積化された太陽電池1に必要な透明電極層3のレーザーエッチング溝4と2本の交差溝47との交差部49にできた十字形状のマークをアライメントマークMとして活用する。従って、アライメントマークMは、アライメントのためだけに専用に形成したものではなく、必用な製造工程で形成されたものである。
そして、レーザーエッチング溝4の加工が終了すると、図2(c)に示されるように、光電変換層5を製膜する工程cに入る。
工程cでは、プラズマCVD装置により、減圧雰囲気:30〜150Pa、基板温度:約200℃にて光電変換層5として、アモルファスシリコン薄膜からなるp層膜/i層膜/n層膜を順次製膜される。
光電変換層5は、SiH4ガスとH2ガスとを主原料に、透明導電層3の上に製膜される。太陽光の入射する側からp層、i層、n層がこの順で積層される。
p層はBドープしたアモルファスSiCを主とし膜厚10nm〜30nmとなるように、また、i層はアモルファスSiを主とし膜厚250nm〜350nmとなるように、n層はpドープした微結晶Siを主とし膜厚30nm〜50nmとなるように製膜される。
またp層膜とi層膜の間には界面特性の向上のためにバッファー層を設けても良い。
ここで、光電変換層5はアモルファスシリコン系単層に限るものではなく、アモルファスシリコン系光電変換層と結晶質系シリコン(微結晶シリコン系を含む)光電変換層とのタンデム接合型のもの、さらにはこれら光電変換層のトリプル接合型によるものであっても良い。
次いで、図2(d)に示されるようにレーザーエッチング溝6を加工する工程(下流工程)dに入る。レーザーエッチング溝10はレーザーエッチング溝4に所定間隔あけて略平行に加工される。
工程dでは、まず、光電変換層3を製膜形成された透光性基板2をXYθテーブル15の支持ピン33の上に載置する。そして、電磁チャック39によって透光性基板2の側面を基板当止めピン35,37に押し付ける。すなわち、側面36は基板当止めピン35に押し付けられる。
そして、側面36に一番近いレーザーエッチング溝4に位置する2つの交差部49をアライメントマークMと設定する。カメラ19がこのアライメントマークMを探し、レーザーエッチング溝4の両端部付近にある両方のアライメントマークMが形成する線、すなわち、レーザーエッチング溝4がY軸方向31に沿っているかをチェックする。ずれている場合には、制御部21はθモータ24を作動し、θテーブル23を回転させ、ずれを修正する。
このように、アライメントマークMはカメラ19で探す場合に特異部分となる側面36に最も近い位置に存在するので、アライメントマークMを探し易くなる。このため、レーザーエッチング溝6の加工位置の設定時間が短縮されるので、生産性を向上させることができる。
また、周囲環境変化による基板温度が異なるために熱膨張などで透光性基板2サイズが変化しても、元々基準に選定した側面36とアライメントマークMとの距離が小さいので位置関係のズレが少なく抑制できているので、アライメントマークによる微小修正量が少なくなり、下流工程で加工されるレーザーエッチング溝6の位置をより早く正確に確保できる。
このようにレーザーエッチング溝4がY軸方向31に沿うように透光性基板2を設置した後、アライメントマークMを基準としてレーザー照射位置をレーザーエッチング溝4から所定間隔離れたレーザーエッチング溝6の加工位置に合わせる。
この状態で、レーザー発振器17からレーザーダイオード励起YAGレーザーやYVO4レーザーの第2高調波(532nm)を、図2(d)の矢印に示すように、光電変換層5の膜面側から入射させる。このとき、パルス発振は10〜20kHzとして加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整し、Y軸方向31へ、透光性基板2とレーザー光とを相対移動し、透明電極層3のレーザーエッチング溝4に対して約100〜150μm横側の位置に、レーザーエッチング溝6を形成するようにレーザーエッチングする。レーザーエッチング溝6は、X軸方向に略等間隔に複数本、たとえば、161本形成される。
なお、側面36に一番近いレーザーエッチング溝4の交差部49に設定されたアライメントマークMが、たとえば、光電変換層5の膜厚の変動のためその部分の光学干渉や膜厚が厚い等の理由で検出できなかった場合には、リトライによる再読み取りを規定の回数試みる。一般には規定回数のリトライを行ってもアライメントマークMの検出ができない場合は、自動処理を中断してアラームを出して人的介入判断を行うことが多い。しかし本実施形態においては、自動処理を継続して隣りのレーザーエッチング溝4の交差部49をアライメントマークMとして設定する。
さらに、このアライメントマークMが同様に規定回数のリトライを行っても検出できなかったらさらに隣りのレーザーエッチング溝4の交差部49をアライメントマークMとして設定する。以下順次繰り返すことで検出できるアライメントマークMを探すことができる。
したがって、確実にアライメントマークに基づいて溝の加工位置を決めることができるので、次のアライメントマークへ移動する時間を短縮でき、更に自動処理を中断することなく次々とアライメントマークを選定することができるので読み取り検出不良で装置停止することが極めて少なくなるとともに、正確な位置にレーザーエッチング溝6を加工することができる。
そして、レーザーエッチング溝6の加工が終了すると、図2(e)に示されるように、裏面電極層9を製膜する工程eに入る。
裏面電極層9としてAg膜7およびTi膜8をスパッタリング装置により減圧雰囲気、約150℃にて順次製膜する。
本実施形態では、Ag膜7は200〜500nmの厚さに、これを保護するものとして防食効果の高いTi膜は10〜20nmの厚さにこの順に積層するように製膜する。
光電変換層5のn層と裏面電極層9との接触抵抗低減と光反射向上を目的に、光電変換層5と裏面電極層9との間にGZO(GaドープZnO)膜を膜厚が50〜100nmとなるようにスパッタリング装置により製膜して設けても良い。
次いで、図2(f)に示されるようにレーザーエッチング溝10を加工する工程(下流工程)fに入る。レーザーエッチング溝10はレーザーエッチング溝4あるいは溝6に所定間隔あけて略平行に加工される。
工程fで、このレーザーエッチング溝10を加工するレーザーエッチング装置では、レーザーエッチング装置13における透光性基板2は、基板(ガラス側)面をレーザー発振器17およびカメラ19の方に位置し、製膜面側がXYθテーブル15の方へ位置するように設置されている。
工程fでは、まず、裏面電極層9を製膜形成された透光性基板2をXYθテーブル15の支持ピン33の上に載置する。そして、電磁チャック39によって透光性基板2の側面を基板当止めピン35,37に押し付ける。すなわち、側面36は基板当止めピン35に押し付けられる。
そして、側面36に一番近いレーザーエッチング溝4に位置する2つの交差部49をアライメントマークMと設定する。カメラ19が、透光性基板2側からこのアライメントマークMを探し、レーザーエッチング溝4の両端部付近にある両方のアライメントマークMが形成する線、すなわち、レーザーエッチング溝4がY軸方向31に沿っているかをチェックする。ずれている場合には、制御部21はθモータ24を作動し、θテーブル23を回転させ、ずれを修正する。
このようにレーザーエッチング溝4がY軸方向31に沿うように透光性基板2を設置した後、アライメントマークMを基準としてレーザー照射位置をレーザーエッチング溝4から所定間隔離れたレーザーエッチング溝10の加工位置に合わせる。この状態で、レーザー発振器17からレーザーダイオード励起YAGレーザーやYVO4レーザーの第2高調波(532nm)を、図2(f)の矢印に示すように、透光性基板2側から入射する。レーザー光が光電変換層5で吸収され、このとき発生する高いガス蒸気圧を利用して裏面電極層9が爆裂して除去される。このとき、パルス発振は1〜10kHzとして加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、Y軸方向31へ、透光性基板2とレーザー光とを相対移動して、透明電極層3のレーザーエッチング溝6に対して約250μm〜400μmの横側の位置に溝10を形成するようにレーザーエッチングする。
次に、工程gとして、発電領域を区分して、基板端周辺の膜端部においてレーザーエッチングによる直列接続部分が短絡し易い影響を除去する。
透光性基板2をXYテーブルに設置して、レーザーダイオード励起YAGレーザーやYVO4レーザーの第2高調波(532nm)を、工程fと同様に透光性基板2側から入射する。レーザー光が透明電極層3と光電変換層5で吸収され、このとき発生する高いガス蒸気圧を利用して裏面電極層9が爆裂して、裏面電極層9、光電変換層5および透明電極層2が除去される。
このとき、パルス発振は1〜10kHzとして加工速度に適切となるようにレーザーパワーを調整して、透光性基板2の端部から5〜15mmの位置に、図示しないX軸方向絶縁溝を形成するようにレーザーエッチングする。このとき、Y軸方向絶縁溝は後工程で透光性基板2周囲領域の膜面研磨除去処理を行うので、設ける必要がない。
X軸方向絶縁溝は透光性基板2の端より5〜10mmの位置にてエッチングを終了させることにより、太陽電池1パネル端部からの太陽電池モジュール内部への外部湿分浸入の抑制に、有効な効果を呈するので好ましい。
工程dおよび工程fにおけるアライメントマークMとして工程bで加工されたレーザーエッチング溝4と交差溝47との交差点49を用いるので、アライメントマークMを加工する工程を省略することができる。これにより、その分太陽電池1を製造するタクトタイムが短縮できるので、生産性を向上させることができる。
また、レーザーエッチング溝4の両端部付近に形成される2つの交差部49がアライメントマークMとして用いられるので、透光性基板2をXYθテーブル15に設置した際の面内におけるXY移動軸方向との傾斜を判定することができる。これにより傾斜の補正が行なえるので、レーザーエッチング溝6,10の加工位置精度を向上させることができる。
さらに、アライメントマークMが、最初に加工されるレーザーエッチング溝4の上に形成されるので、レーザーエッチング溝4を基準としてレーザーエッチング溝6,10の位置が設定されることになる。
このため、たとえば、各レーザーエッチング工程において周囲環境変化による基板温度が異なるために熱膨張差で基板サイズが少し変化し、XYθテーブル15に設置位置に変化が生じても、加工位置精度を管理すべき対象のレーザーエッチング溝4そのものを、位置基準アライメントマークMとして位置合わせを行うために、レーザーエッチング溝6,10の位置に対する影響が、別の場所に専用にアライメントマークが存在するものと比較して小さくなるので、レーザーエッチング溝6,10の位置誤差はより小さくなる、すなわち、レーザーエッチング溝6,10の加工位置精度を向上させることができる。
このように、レーザーエッチング溝4,6,10の加工位置精度が向上するので、各溝の間隔の余裕分の設定を小さくすることができる。このため、レーザーエッチング溝4,6,10が存在する発電作用に寄与しない部分の大きさが削減できるので、発電に寄与する有効面積を増加させることができ、発電効率、すなわち、製品品質を向上させることができる。
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態に係る光電変換装置の製造方法について、図7および図8を用いて説明する。
本実施形態は、基本的な工程は第一実施形態のものと同様であり、工程b,d,fに付加された内容がある点において異なるので、ここではこの異なる部分について主として説明し、前述した第一実施形態のものと同じ部分については重複した説明を省略する。なお、第一実施形態と同じ部材には同じ符号を付している。
本実施形態では、工程bにおいて、交差溝47が加工された時点で、2本の交差溝47、すなわち、アライメントマークMの間の距離L0を計測して、制御部21に記憶しておく。もしくは、量産処理工程において安定して所定の処理を実施している時のアライメントマークMの間の距離L0を管理値として制御部21に記憶させても良い。
たとえば、工程dにおいて、工程bの時に比べて周囲環境が変化し、たとえば、基板温度が上昇したとする。
この工程bとdの間の温度上昇分により透光性基板2は熱膨張してサイズが変化し、透光性基板2は図8に示すように透光性基板2aとなる。このサイズ変化により、図8に示すように2つの交差部49、すなわち、アライメントマークM間の距離L0もそれに応じてL1へ変化(この場合増加)する。
同時に、隣り合うレーザーエッチング溝6aの間隔K1も工程bにおける間隔、すなわち、レーザーエッチング溝4に対する所定の間隔K0対して変化(この場合増加)する。
従来においては、基板に対する複数本加工するレーザーエッチング溝6の相対位置が変化するために、この変化量を見越して各工程におけるレーザーエッチング溝間隔に余裕分を持った設定が必要になるので発電作用に寄与しない部分の大きさの削減を阻害する要因になる。このため基板温度に応じて透光性基板2との相対位置を同じになるように、レーザーエッチング溝6の加工位置を微小調整することが好ましい。
したがって、工程dにおける距離L1を測定し、制御部21で、記憶されている工程bにおける距離L0とを比較して透光性基板2の伸縮割合、すなわち、基板サイズの変動割合を検出する。
そして、制御部21はこの伸縮割合を用いて間隔K1を算出し、隣り合うレーザーエッチング溝6aの間がその間隔K1だけ空くように補正して、X軸方向に透光性基板2aを送るようにする。
具体的には、たとえば長辺と短辺の長さの差が少ない透光性基板2を使用した際の簡易算出法として、間隔K1は、セルの段数をSとすると、K1=K0×L1/L0とするか、K1=K0+(L1−L0)/Sで算出される。
工程fにおいても同様に処理する。
このように、工程d,fにおいてそれぞれのレーザーエッチング溝6,10間の間隔K1をこの変動割合分だけ補正させて加工するので、工程bにおける透光性基板2と相対位置が同じになるようにレーザーエッチング工程の溝が加工されることになる。したがって、工程bで加工されたレーザーエッチング溝4と工程d,fで加工された溝6,10との間隔を一層精度よく加工することができる。
ここで、透光性基板2の温度を計測して、レーザーエッチング溝6aの間隔をK1へと補正する手法の選択も考えられるが、本実施形態では煩雑で誤差の大きくなり易い基板温度計測が不要となり、透光性基板2の熱膨張量を直接計測して換算補正するので、簡単で信頼性の高い補正が可能である。
なお、本実施形態では、アライメントマークM間の距離、すなわち、Y軸方向の長さの変動割合で、隣り合う溝6間の間隔を算出しているが、交差点49は交差軸47に沿って多数存在するので、適宜な2つの交差点49を選択して、その間の距離の変動割合、すなわち、X軸方向の長さの変動割合を用いて隣り合うレーザーエッチング溝6間の間隔を算出するようにしてもよい。こうすると、同じ方向におけう変動割合に基づいて算出することになるので、一層精度が向上することが期待できる。
このようにして、下流工程でレーザーエッチング溝を複数本加工する場合の隣り合う溝間の所定間隔K0をこの変動割合分だけ補正させてK1として加工すると、初期工程における基板サイズと相対的に同じ位置で下流工程のレーザーエッチング溝が加工されることになるので、初期レーザーエッチング工程で加工された初期溝と下流レーザーエッチング工程で加工された溝との間隔を一層精度よく加工することができる。
このため、レーザーエッチング溝の間隔の余裕分をより小さくすることができ、レーザーエッチング溝が存在する発電作用に寄与しない部分の大きさがより削減できるので、発電に寄与する有効面積をより増加させることができ、発電効率、すなわち、製品品質をより向上させることができる。
〔第三実施形態〕
次に、本発明の第三実施形態に係る光電変換装置の製造方法について、図9を用いて説明する。
第一実施形態および第二実施形態では、透光性基板2をXYθテーブル15に載置して、溝を加工する前に透光性基板2の面内におけるXY移動軸方向との傾斜を補正するようにしているが、本実施形態では、レーザーエッチング溝を加工するときにXYテーブル15の動きを工夫して補正するようにしている。
制御部21は、まず、2つのアライメントマークMのX軸方向およびY軸方向の座標を読み込み、レーザーエッチング溝6,10の目標とする加工方向51、すなわち、レーザーエッチング溝4の延在する方向がY軸方向(あるいはX軸方向)に対して傾斜している傾斜角θを算出する。
そして、透光性基板2とレーザー光とを相対移動する際、図9に示すようにY軸方向の相対移動とX軸方向の相対移動とを細かいピッチで繰り返す。
これによりレーザーエッチング溝6,10は、目標とする加工方向51に加工することができる。
なお、この場合、Y軸方向の相対移動とX軸方向の相対移動とを同時に行うようにすれば、略目標とする加工方向51に加工することができる。
また、同時に、第二実施形態の処理工程間の温度差に伴う透光性基板2の熱膨張に伴う補正をあわせて行うようにすれば、一層精度よくレーザーエッチング溝6,10を加工することができる。
このように、レーザーエッチング溝6,10を加工する際、透光性基板2とレーザー光とを相対移動をX軸方向およびY軸方向に合わせて行うことにより、傾斜した方向にレーザーエッチング溝6,10を目標とする加工方向51に沿って加工することができるので、安価なXYテーブル(θテーブルを省略)を用いるだけでよく、製造コストを低減させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
本発明の第一実施形態にかかる光電変換装置の製造方法により製造される太陽電池の構成を示す部分断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる太陽電池の製造方法の各工程における製品の部分断面図である。 本発明の第一実施形態にかかるレーザーエッチング工程で用いられるレーザーエッチング装置の概略構成を示す模式図である。 図3のレーザーエッチング装置の一部を示す部分正面図である。 本発明の第一実施形態にかかる透明電極層の溝加工の状態を示す平面図である。 図5のA部を拡大して示す部分拡大平面図である。 本発明の第二実施形態にかかる透明電極層の溝加工の状態を示す部分平面図である。 本発明の第二実施形態にかかる光電変換層の溝加工の状態を示す模式図である。 本発明の第三実施形態にかかる溝加工の状態を示す模式図である。
符号の説明
1 太陽電池
2 透光性基板
3 透明電極層
4 レーザーエッチング溝
5 光電変換層
6 レーザーエッチング溝
9 裏面電極層
10 レーザーエッチング溝
36 側面
47 交差溝
49 交差部
K0 間隔
K1 間隔
L0 距離
L1 距離
M アライメントマーク
b,d,f 工程

Claims (5)

  1. 基板に製膜した後、製膜された膜に溝を加工することを繰り返し行って光電変換装置を製造する光電変換装置の製造方法であって、
    最初に前記溝を加工する初期工程において、基板の位置基準に対して加工された初期溝に対し略直交に交差する少なくとも2本の交差溝を前記初期溝の両端部付近に形成し、
    それ以後の前記溝を加工する下流工程において、前記初期溝と前記交差溝との交差部が前記下流工程の前記溝を加工する位置を決めるアライメントマークとして用いられることを特徴とする光電変換装置の製造方法。
  2. 前記初期溝が複数加工される場合、その一つの初期溝に存在する前記交差部を前記アライメントマークとして用いることを特徴とする請求項1に記載された光電変換装置の製造方法。
  3. 前記一つの初期溝は、前記位置基準に対して最も近い初期溝が選択されることを特徴とする請求項2に記載された光電変換装置の製造方法。
  4. 前記下流工程において前記アライメントマークが検出できなかった場合、順次隣の前記初期溝に存在する前記交差部に移動して検出できるものを前記アライメントマークとして用いることを特徴とする請求項2または請求項3に記載された光電変換装置の製造方法。
  5. 前記下流工程での前記溝は、前記一つの初期溝に存在する2つの前記交差部間の距離が前記初期工程のそれと比べて変動した場合、その変動割合に応じて前記溝の所定間隔を補正して加工されることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載された光電変換装置の製造方法。

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