JP2008281511A - 振動台試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 既設の振動台を改造して試験体に周波数特性の異なる2つ加振波を与えることができるようにする。
【解決手段】 油圧ジャッキ2により加振できる主振動台1を設ける。主振動台1の上側に、副振動台固定治具3を取り付ける。固定治具3に油圧ジャッキ5を介して副振動台4を取り付けて振動台試験装置を形成する。地盤上に設置すると共に、所要の高さ位置で支持構造物に支持をとっている形式のクライミングクレーンの地震による振動試験を行う場合は、主振動台1の上側に、クライミングクレーンの試験体6の下端部を取り付け、試験体6の所要高さ位置に、副振動台4を連結した状態にて、主振動台1を地震波を模して振動させ、副振動台4を地震波による支持構造物の応答波を模して振動させて、2つの異なる加振波として試験体6に入力させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、構造物の振動試験を実施するために用いる振動台試験装置に関するものである。
地震等による構造物の揺れ(振動)を抑えることは、様々な分野において要求されている。そのために、上記構造物の振動試験を実施するための装置として、振動台試験装置が知られている。
この種の振動台試験装置の一般的な構成は、ジャッキ等の起振機により様々な振動を与えることができるようにしてある一台の振動台を備えてなる構成としてある。これにより、上記振動台の上に試験対象構造物の試験体を取り付けた状態にて、上記起振機により振動台を振動させることで、該振動台より上記試験体に所望の加振波を入力させて、該加振波による上記試験体の挙動を調べることができるようにしてある。
更に、振動台試験装置の別の形式のものとしては、図3に示す如く、複数の同一サイズの振動台aを互いに所定の間隔を持たせて前後、左右に配列して、すべての上記振動台aを同期させて動かすことにより全体を一体型振動台として作動させる手段と、個々の振動台aを独立制御、又は、互いに相関を持たせて作動させる相関制御手段とを備えた形式のもの(たとえば、特許文献1参照)や、図4に示す如く、試験体(供試体)bを介して複数の振動台cを連結して加振する形式のもの(たとえば、特許文献2参照)が提案されている。
ところで、たとえば、建築物の外部の地盤上に設置してある形式のクライミングクレーン(タワークレーン)が、所要の高さ位置で上記建築中の構造物やその他の構造物を支持構造物として支持をとっている場合は、地震発生時に、上記構造物としてのクライミングクレーンに対して、地盤から地震波が直接入力されると共に、上記支持構造物に支持させてあるクライミングクレーンの所要高さ位置に、該支持構造物が上記地震波によって加振される場合の応答波が入力されるようになることから、該クライミングクレーン全体では、周波数特性の異なる2種類の加振波が同時に入力されるようになる。
又、構造物が特性の異なる地盤に跨って建っている場合は、地震発生時に、地震波が、上記特性の異なる地盤をそれぞれ経て上記構造物に入力されるようになるため、該構造物全体では、周波数特性の異なる2種類の加振波が同時に入力されることになる。
更には、2つの起振源に連結された機械等においても、上記2つの起振源より周波数特性の異なる2種類の加振波が同時に入力されることがある。
そのために、上記したような周波数特性の異なる2つの加振波が同時に入力されるような構造物や機械等については、それぞれ対応する試験体に、周波数特性の異なる2種類の加振波を同時に入力させるようにして振動試験を行うことが望まれている。
特開平8−292122号公報 特開平11−300278号公報
ところが、1台の振動台は単一の波の動きしかできないため、振動台が1台のみの形式の振動台試験装置では、試験体に対して周波数特性の異なる2つの加振波を同時に入力させることはできない。そのために、試験体に上述したような周波数特性の異なる2つの加振波が入力される場合の挙動を、振動台が1台のみの形式の振動台試験装置を用いて計測するには、上記周波数特性の異なる2つの加振波について、それぞれの加振波を単独で試験体に入力させる試験を個別に実施し、しかる後、線形であることを前提として、上記2つの加振波のそれぞれについて得られた結果の重ね合わせ等を行うことで対処するか、あるいは、数値解析で検討せざるを得ないというのが実状である。
なお、特許文献1に記載された形式の振動台試験装置によれば、2台の振動台aの上に跨るように試験体(図示せず)を載置した状態にて、上記2台の振動台aを個別の周波数特性でそれぞれ加振させるようにすれば、上記試験体に、周波数特性の異なる2つの加振波を入力させて振動試験を行うことが可能になると考えられる。
又、特許文献2に記載された形式の振動台試験装置であれば、試験体bを介して連結してある複数の振動台cを、個別の周波数特性でそれぞれ加振させるようにすれば、上記試験体bに周波数特性の異なる2つの加振波を入力させて振動試験を行うことが可能になると考えられる。
しかし、上記特許文献1及び特許文献2に示された振動台試験装置は、いずれも、同一の振動台を水平方向に複数並べて設けた構成としてある。そのために、この種の振動台試験装置を、既設の振動台を利用して構築するのは難しい。すなわち、上記特許文献1に示されたような振動台試験装置を、既設の振動台を利用して構築するには、該既設の振動台の前後方向及び左右方向に、同様の振動台を並べて設けるための広い設置スペースを確保しなければならない。又、上記特許文献2に示されたような振動台試験装置を、既設の振動台を利用して構築するためには、該既設の振動台の側方に、試験体と、上記既設の振動台と同様の振動台とを配置するための広い設置スペースを確保しなければならないという問題が生じてしまう。
しかも、上記特許文献1及び特許文献2に示された振動台試験装置は、いずれも、複数の振動台により試験体の下側から加振波を入力させるようにしてあるものであって、前述したクライミングクレーンのように、地盤と、所要高さ位置を支持させてある支持構造物より、1つの構造物の異なる高さ位置に対してそれぞれ加振波が入力されるような場合についての振動試験は想定されていない。
そこで、本発明は、試験体に周波数特性の異なる2つの加振波を同時に入力させ、更には、該2つの加振波を試験体の異なる高さ位置に入力させて振動試験を行うことができ、しかも、既設の振動台を有効に活用することが可能な振動台試験装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、起振機により振動を与えることができるようにしてある主振動台の上側に、副振動台固定治具を設け、該副振動台固定治具に、副振動台を振動可能に取り付けてなり、上記主振動台上に取り付ける試験体の所要個所に上記副振動台を連結して、上記試験体に、上記主振動台と副振動台より個別の加振波を同時に入力できるようにした構成とする。
又、上記構成における副振動台を、副振動台固定治具に反力を受けさせる起振機によって振動を与えることができる構成とする。
更に、上記構成において、副振動台に、主振動台の制御信号及び又は挙動に応じて起振機に駆動指令を与える制御装置を備えるようにした構成とする。
上述の構成において、副振動台を、副振動台固定治具に、所要のばね定数のばね部材を介在させて取り付けてなる構成として、該副振動台が、主振動台の振動に伴い副振動台自体の重量と上記ばね部材のばね定数によって定まる固有振動数で振動できるようにした構成とする。
本発明の振動台試験装置によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)起振機により振動を与えることができるようにしてある主振動台の上側に、副振動台固定治具を設け、該副振動台固定治具に、副振動台を振動可能に取り付けてなり、上記主振動台上に取り付ける試験体の所要個所に上記副振動台を連結して、上記試験体に、上記主振動台と副振動台より個別の加振波を同時に入力できるようにした構成としてあるので、1つの試験体に対し、主振動台と副振動台より周波数特性の異なる2つの加振波を個別に与えることができる。よって、上記試験体が、周波数特性の異なる2つ加振波によって同時に加振される場合の振動試験を行うことができる。
(2)又、上記試験体に対し、主振動台に取り付けた下端部と、副振動台が連結してある所要高さ位置という2つの異なる高さ位置に、周波数特性の異なる2つの加振波をそれぞれ同時に入力させる場合の振動試験を実施するのに有利なものとすることができる。
(3)更に、既設の振動台を、上記主振動台として用いて、その上側に副振動台固定治具を介して上記副振動台を取り付けることで、既設の振動台を有効利用して、上記(1)の構成を備えた振動台試験装置を構築することができる。
(4)副振動台を、副振動台固定治具に反力を受けさせる起振機によって振動を与えることができる構成とすることにより、起振機により上記副振動台に発生させる任意の振動を、試験体に対し加振波として入力させることができる。
(5)副振動台に、主振動台の制御信号及び又は挙動に応じて起振機に駆動指令を与える制御装置を備えるようにした構成とすることにより、上記制御装置より、上記副振動台に所望する絶対的な振動に、上記主振動台の振動を相殺するための動きを加えてなる動きを行わせるための制御信号を発することで、上記副振動台に、上記主振動台の動きに影響されることなく、所望の振動を発生させることが可能になる。
(6)副振動台を、副振動台固定治具に、所要のばね定数のばね部材を介在させて取り付けてなる構成として、該副振動台が、主振動台の振動に伴い副振動台自体の重量と上記ばね部材のばね定数によって定まる固有振動数で振動できるようにした構成とすることにより、試験体に対し、上記主振動台の振動と、該主振動台の振動によって励起される副振動台の固有振動数の振動を、周波数特性の異なる2つの加振波として同時に入力させることができる。よって、上記試験体が、周波数特性の異なる2つ加振波によって同時に加振される場合の振動試験を行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の振動台試験装置の実施の一形態を示すもので、以下のようにしてある。
すなわち、起振機としての油圧ジャッキ2により加振できるようにしてある主振動台1を設ける。上記主振動台1の上側には、副振動台固定治具3を取り付け、該固定治具3に、起振機としての油圧ジャッキ5を介して副振動台4を取り付けてなる構成とする。これにより、たとえば、上記主振動台1の上側に、試験体6の下端部を取り付けると共に、該試験体6の所要高さ位置に、上記副振動台4を、所要の連結具7を介して連結することで、該試験体6に対し、上記主振動台1と副振動台4よりそれぞれ個別の加振波を入力できるようにする。
詳述すると、上記主振動台1は扁平な立方体形状としてあり、その側壁を前後方向及び左右方向に配向させた状態にて、基礎に対して位置固定してある反力床8の上側に、上下方向の油圧ジャッキ2を介在させて設置してある。更に、上記主振動台1の前後方向の両側及び左右方向の両側には、基礎に対して位置固定した反力壁9をそれぞれ設けて、該各反力壁9と、上記主振動台1における前後及び左右の各側壁面の対向するもの同士の間に、前後方向及び左右方向の油圧ジャッキ2をそれぞれ介装させて設けた構成としてある。これにより、上記上下方向、前後方向、左右方向の各油圧ジャッキ2を伸縮作動させることで、上記反力床8及び反力壁9に反力を受けさせた状態にて、上記主振動台1を、上下、前後、左右の3次元方向に押し引きして振動させることができるようにしてある。
更に、上記主振動台1には、上記各油圧ジャッキ2に圧油を供給するための油圧供給系10を備えると共に、該油圧供給系10を制御するための制御装置11を備えてなる構成としてある。これにより、上記制御装置11によって上記油圧供給系10の制御を介して上記各油圧ジャッキ2への圧油供給をそれぞれ制御することで、上記上下方向と前後方向と左右方向の各油圧ジャッキ2の伸縮作動の速度やストロークを適宜制御して、上記主振動台1に、上下、前後、左右の3次元方向に所望の振動を発生させることができるようにしてある。
上記副振動台固定治具3は、直方体形状としてあり、その側壁を前後方向及び左右方向に配向させた状態にて、上記主振動台1の上側における所要個所(図では主振動台1の右寄り個所)に取り付けてある。
上記副振動台4は、下端側の開放された箱型としてあり、上記副振動台固定治具3の上側及び前後左右の側壁の外周を覆うように配置すると共に、該副振動台4の内部天井面と、上記副振動台固定治具3の上面との間に、上下方向の油圧ジャッキ5が介在させて設けてある。更に、上記副振動台4の前後及び左右の内壁面と、上記副振動台固定治具3の前後及び左右の側壁面との間に、前後方向及び左右方向の油圧ジャッキ5をそれぞれ介装させて設けた構成としてある。これにより、上記上下方向、前後方向、左右方向の各油圧ジャッキ5を伸縮作動させることで、上記副振動台固定治具3に反力を受けさせた状態にて、上記副振動台4を、上下、前後、左右の3次元方向に押し引きして振動させることができるようにしてある。
更に、上記副振動台4には、上記各油圧ジャッキ5に圧油を供給するための油圧供給系12を備えると共に、該油圧供給系12を制御するための制御装置13を備えてなる構成とする。更に又、上記副振動台4の制御装置13は、上記副振動台4に所望の振動を発生させるべく、上記主振動台1の制御装置11より油圧供給系10へ与える制御信号を考慮して、上記副振動台4の油圧供給系12へ与える制御信号を発することができるようにしてある。具体的には、上記副振動台4の振動は、上記主振動台1の位置を基準として相対的に行われるものであることに鑑みて、上記副振動台4の制御装置13は、たとえば、上記副振動台4に所望する上下、前後、左右の絶対的な振動に、上記主振動台1の上下、前後、左右の振動を相殺するための動きを加えてなる動きを行わせるための制御信号を発することができるようにしてある。これにより、上記制御装置13によって上記油圧供給系12の制御を介して上記各油圧ジャッキ5への圧油供給をそれぞれ制御することで、上記上下方向と前後方向と左右方向の各油圧ジャッキ5の伸縮作動の速度やストロークを適宜制御して、上記副振動台4に、上記主振動台1の動きに影響されることなく、上下、前後、左右の3次元方向に所望の振動を発生させることができるようにしてある。よって、この各油圧ジャッキ5によって上記副振動台4に発生させる振動を、試験体6に対して加振波として入力させることができるようにしてある。
なお、図1では、主振動台1及び副振動台4の手前側に取り付けてある油圧シリンダ2,5の記載は省略してある。
以上の構成としてある振動台試験装置を用いて、たとえば、地盤上に設置し、且つ所要の高さ位置で支持構造物に支持をとっている形式のクライミングクレーンの振動試験を行う場合は、先ず、上記主振動台1の上側に、上記クライミングクレーンの試験体6を載置して、該試験体6の下端部を、上記主振動台1に取り付けて固定する。更に、上記クライミングクレーンにおける支持構造物による支持個所に相当する試験体6の所要高さ位置に、上記副振動台4を、連結具7を介して連結する。この状態にて、上記制御装置11により、主振動台1に、所要の地震波と同様の振動を発生させると同時に、上記制御装置13により、副振動台4に、上記クライミングクレーンの支持構造物に上記地震波が入力されるときにおける該支持構造物の応答波と同様の振動を発生させると、上記試験体6に対しては、下端部に、上記主振動台1より上記地震波に相当する加振波が、又、所要高さ位置に、上記副振動台4より連結具7を介して上記支持構造物の応答波が、周波数特性の異なる2つの加振波として同時に入力されるようになる。よって、上記周波数特性の異なる2つの加振波が同時に入力される状態での上記試験体6の挙動を、図示しない所要の計測器によって計測することで、上記地盤上に設置し、且つ所要の高さ位置で支持構造物に支持をとっている形式のクライミングクレーンの振動試験が行われるようになる。
このように、本発明の振動台試験装置によれば、1つの試験体6に対し、主振動台1と副振動台4より周波数特性の異なる2つの加振波を個別に与えることができる。よって、上記試験体6が、周波数特性の異なる2つ加振波によって同時に加振される場合の振動試験を行うことができる。
更に、上記試験体6に対し、下端部と、連結具7が連結してある所要高さ位置という2つの異なる高さ位置に、上記周波数特性の異なる2つの加振波をそれぞれ同時に入力させる場合についての振動試験を実施することができる。
更に又、上記副振動台4は、主振動台1の上側に、副振動台固定治具3を介して設置するようにしてあるため、上記本発明の振動台試験装置全体を設置するためには、上記主振動台1が設置可能となる設置スペースが確保できればよい。したがって、既設の振動台を、上記主振動台1として用いるようにすれば、その上側に副振動台固定治具3を介して上記副振動台4を取り付けることで、上記本発明の振動台試験装置を構築することが可能となる。すなわち、本発明の振動台試験装置によれば、既設の振動台を有効利用して、試験体に周波数特性の異なる2つの加振波を同時に与えることが可能な振動台試験装置を容易に構築することができる。
次に、図2は本発明の実施の他の形態を示すもので、以下のようにしてある。
すなわち、図1に示したものと同様の構成としてある主振動台1の上側に、副振動台固定治具3を取り付け、該固定治具3に、前述した試験対象となるクライミングクレーンの支持構造物におけるクライミングクレーン支持高さ位置の固有振動数と同様の固有振動数を有する副振動台4aを取り付けてなる構成とする。これにより、上記主振動台1の上側に、たとえば、クライミングクレーンの試験体6の下端部を取り付けると共に、該試験体6の所要高さ位置に、上記副振動台4aを、所要の連結具7を介し連結することで、該試験体6に、上記主振動台1と、該主振動台1の振動によって振動が励起される上記副振動台4aより、それぞれ個別の加振波を入力できるようにする。
詳述すると、上記副振動台4aは、図1に示した副振動台4と同様に、下端側が開放された箱型としてあり、上記副振動台固定治具3の上側及び前後左右の側壁の外周を覆うように配置すると共に、上記副振動台固定治具3の上面に、該副振動台4aの内部天井面を、ベアリングのような摩擦低減部材14を介して水平面内の任意の方向にスライド可能に載置してある。更に、上記副振動台4aの前後及び左右の内壁面と、上記副振動台固定治具3の前後及び左右の側壁面との対向する面部同士の間に、前後方向及び左右方向のばね部材15を、それぞれ取り外し可能に介装させて取り付けた構成としてある。
ところで、上記副振動台4aの固有振動数は、該副振動台4aの重量と、上記各ばね部材15のばね定数に依存して定まるようになる。したがって、上記各ばね部材15のばね定数は、上記副振動台4aの固有振動数が、試験対象となるクライミングクレーンの支持構造物におけるクライミングクレーン支持高さ位置の固有振動数と同様となるように定めるようにしてあるものとする。これにより、上記主振動台1が油圧ジャッキ2によって振動させられるときには、上記副振動台4aに、試験対象となるクライミングクレーンの支持構造物におけるクライミングクレーン支持高さ位置の固有振動数と同様の固有振動数の振動が励起されるようにしてある。
その他の構成は図1に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
本実施の形態の振動台試験装置を用いて、地盤上に設置し、且つ所要の高さ位置で支持構造物に支持をとっている形式のクライミングクレーンの振動試験を行う場合は、先ず、上記主振動台1の上側に、上記クライミングクレーンの試験体6を載置して、該試験体6の下端部を、上記主振動台1に取り付けて固定する。更に、上記クライミングクレーンの支持構造物との連結個所に相当する試験体6の所要高さ位置に、上記副振動台4aを、連結具7を介して連結する。この状態にて、上記制御装置11により、主振動台1に、所要の地震波と同様の振動を発生させると、上記副振動台4aには、上記クライミングクレーンの支持構造物に上記地震波が入力されるときにおける該支持構造物のクライミングクレーンの支持高さ位置と同様の振動が励起される。このため、上記試験体6に対しては、下端部に、上記主振動台1より上記地震波に相当する加振波が、又、所要高さ位置に、上記副振動台4aより連結具7を介して上記支持構造物の応答波が、周波数特性の異なる2つの加振波として同時に入力されるようになる。よって、上記周波数特性の異なる2つの加振波が同時に入力される状態での上記試験体6の挙動を、図示しない所要の計測器によって計測することで、上記地盤上に設置し、且つ所要の高さ位置で支持構造物に支持をとっている形式のクライミングクレーンの振動試験を実施することができる。
更に、たとえば、上記クライミングクレーンの支持構造物にてクライミングクレーンを支持する高さ位置が変更される等により、該支持構造物のクライミングクレーンの支持高さ位置における固有振動数が変化したとしても、上記副振動台4aと副振動台固定治具3との間に介装させて取り付けてあるばね部材15を、ばね定数の異なるばね部材15に適宜交換することにより、上記副振動台4aの固有振動数を、上記クライミングクレーンの支持構造物にてクライミングクレーンを支持する高さ位置の固有振動数に応じて調整することが可能になる。すなわち、たとえば、上記支持構造物におけるクライミングクレーンの支持高さ位置が低くて、該部分における固有振動数が比較的高い場合には、ばね定数の大きなばね部材15を使用し、一方、上記支持構造物におけるクライミングクレーンの支持高さ位置が高くて、該部分における固有振動数が低い場合には、ばね定数の小さいばね部材15を使用するようにすればよい。
よって、本実施の形態によっても、1つの試験体6に対し、主振動台1と副振動台4aより周波数特性の異なる2つの加振波を個別に与えることができて、上記試験体6が、周波数特性の異なる2つ加振波によって同時に加振される場合の振動試験を行うことが可能となることから、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
更に、上記副振動台4aは、主振動台1の振動によって所要の固有振動数の振動が受動的に励起されるようにしてあることから、上記副振動台4aに油圧ジャッキのような起振機や、該起振機による副振動台4aの振動を制御するための制御装置は不要となるため、装置構成をシンプルなものとすることが可能になる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、主振動台1と副振動台4,4aのサイズや、主振動台1上における副振動台4,4aの設置位置は、上記主振動台1の上側に取り付ける振動試験対象構造物の試験体6のサイズや形状に応じて適宜変更してもよい。
主振動台1上に取り付けた試験体6に対する副振動台4,4aの連結位置は、振動試験対象となる構造物に加振波が入力される個所に応じて適宜変更してよい。又、主振動台1上に、所要の取付部材を固定し、該取付部材に試験体6を取り付けるようにすることで、該試験体6に、上記主振動台1側から加振波が入力される位置を適宜変更するようにしてもよい。更には、主振動台1上に、頂部が副振動台4,4aと同じ高さとなる取付部材を一体に固定し、該取付部材と上記副振動台4,4aとに跨るように試験体6を配設するようにしてもよい。このようにすれば、特性の異なる地盤に跨って建っている構造物についての振動試験を実施することが可能になる。
更に又、主振動台1の上側に、互いに独立に振動できるようにしてある複数の副振動台4,4aを設置してなる構成として、該各副振動台4,4aを、上記主振動台1の上側に取り付けた試験体6、たとえば、クライミングクレーンの試験体6の異なる高さ位置にそれぞれ連結することで、上記試験体6に対し、上記主振動台1と複数の副振動台4より、個別の加振波を同時に入力できるようにしてもよい。このようにすれば、上記試験体6が、周波数特性の異なる3つ以上の加振波によって同時に加振される場合の振動試験を行うことが可能になる。
図1の実施の形態では、副振動台4の起振機として油圧ジャッキ5を用いたものを示したが、上記副振動台4を振動させるために要求される力が小さい場合には、該副振動台4の起振機として電磁アクチュエータを用いるようにしてもよい。この場合は、副振動台4に所望の振動を与えるための上記電磁アクチュエータの伸縮作動の制御を、制御装置13によって電気的に直接行わせるようにすればよい。
図1の実施の形態と同様の構成において、副振動台固定治具3と副振動台4との間に、油圧ジャッキ5に加えて、図2に示したばね部材15と同様のばね部材15を着脱可能に設ける構成としてもよい。このようにすれば、たとえば、先ず最初に、上記油圧ジャッキ5の圧を抜いた状態とすることにより、図2の実施の形態で説明したと同様に、上記ばね部材15によって副振動台4を所要の固有振動数に設定した状態での振動試験を行い、しかる後、上記ばね部材15を取り外して、上記副振動台4を油圧ジャッキ5によって実際の加振波の振動を模したより複雑な振動を行わせた状態での振動試験を実施することが可能になる。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の振動台試験装置の実施の一形態を示す概略切断側面図である。 本発明の実施の他の形態を示す概略切断側面図である。 従来提案されている振動台試験装置の1つの例を示す概要図である。 従来提案されている振動台試験装置の別の例を示す概要図である。
符号の説明
1 主振動台
2 油圧ジャッキ(起振機)
3 副振動台固定治具
4,4a 副振動台
5 油圧ジャッキ(起振機)
6 試験体
13 制御装置
15 ばね部材

Claims (4)

  1. 起振機により振動を与えることができるようにしてある主振動台の上側に、副振動台固定治具を設け、該副振動台固定治具に、副振動台を振動可能に取り付けてなり、上記主振動台上に取り付ける試験体の所要個所に上記副振動台を連結して、上記試験体に、上記主振動台と副振動台より個別の加振波を同時に入力できるようにしたことを特徴とする振動台試験装置。
  2. 副振動台を、副振動台固定治具に反力を受けさせる起振機によって振動を与えることができる構成とした請求項1記載の振動台試験装置。
  3. 副振動台に、主振動台の制御信号及び又は挙動に応じて起振機に駆動指令を与える制御装置を備えるようにした請求項2記載の振動台試験装置。
  4. 副振動台を、副振動台固定治具に、所要のばね定数のばね部材を介在させて取り付けてなる構成として、該副振動台が、主振動台の振動に伴い副振動台自体の重量と上記ばね部材のばね定数によって定まる固有振動数で振動できるようにした請求項1記載の振動台試験装置。
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