JP2001305008A - 振動試験装置の駆動方法及び振動試験装置 - Google Patents

振動試験装置の駆動方法及び振動試験装置

Info

Publication number
JP2001305008A
JP2001305008A JP2000121533A JP2000121533A JP2001305008A JP 2001305008 A JP2001305008 A JP 2001305008A JP 2000121533 A JP2000121533 A JP 2000121533A JP 2000121533 A JP2000121533 A JP 2000121533A JP 2001305008 A JP2001305008 A JP 2001305008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
acceleration signal
vibrating
acceleration
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000121533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3901910B2 (ja
Inventor
Shinichiro Kajii
紳一郎 梶井
Chiaki Yasuda
千秋 安田
Hiroyuki Nunoyama
裕之 布山
Hiroyuki Ichinoo
博幸 一ノ尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000121533A priority Critical patent/JP3901910B2/ja
Publication of JP2001305008A publication Critical patent/JP2001305008A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3901910B2 publication Critical patent/JP3901910B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、容易に多段振動台を同期運転
できる振動試験装置及びその駆動方法を提供することを
目的とする。 【解決手段】 複数の加振手段(6、30)と複数の
振動台(5、9A)を有し、一の振動台上に他の振動台
を配置し、各加振手段を同期して動作させ被検査体の振
動試験を行う振動試験装置の駆動方法において、前記各
加振手段に速度信号を与えて各振動台から得られる第1
加速度信号を基に、各振動台に対する伝達関数を求めた
後に、要求する振動加速度を有する目標波を形成する基
準加速度信号を、前記伝達関数の逆特性を用いて補正し
た補正加速度信号により前記加振手段を振動させつつ加
速度信号を検出して第2加速度信号を得て、前記基準加
速度信号と、前記第2加速度信号との差が所定値となる
ように補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の加振手段と
複数の振動台を有し、一の振動台上に他の振動台を配置
し、各加振手段を同期して動作させ被検査体の振動試験
を行う振動試験装置の駆動方法及び振動試験装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、振動台上に別の振動台を載架
するとともに、各振動台に接続された各加振機を直列に
結合して、各加振機を同期させて加振することにより、
大加速度で加振可能な多段制御振動台は、実開昭61−
122544号にて知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例による技術
は、各振動台による加速度が加算さた加速度で振動する
ので、高振動レベルの振動を試験することができる。し
なしながら、前記従来例による技術は、どのようにして
多段の振動台を同期運転するのか開示していない。
【0004】上述の事情に鑑み、本発明は、簡単な構成
で、容易に多段振動台を同期運転できる振動試験装置及
びその駆動方法を提供することを目的とする。また、本
発明の他の目的は、アルゴリズムが簡単となる高加速度
加振の可能な振動試験装置及びその駆動方法を提供する
ことである。また、本発明の他の目的は、信号波形に高
調波成分が少なく、高加速度加振を行っても波形ひずみ
が少ない高精度の振動試験装置及びその駆動方法を提供
することである。また、本発明の他の目的は、容易に振
動台の固有振動数が変更可能な振動試験装置及びその駆
動方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本第1発明は、複数の加
振手段と複数の振動台を有し、一の振動台上に他の振動
台を配置し、各加振手段を同期して動作させ被検査体の
振動試験を行う振動試験装置の駆動方法において、前記
各加振手段に速度信号を与えて各振動台から得られる第
1加速度信号を基に、各振動台に対する伝達関数を求め
た後に、要求する振動加速度を有する目標波を形成する
基準加速度信号を、前記伝達関数の逆特性を用いて補正
した補正加速度信号により前記加振手段を振動させつつ
加速度信号を検出して第2加速度信号を得て、前記基準
加速度信号と、前記第2加速度信号との差が所定値とな
るように補正することを特徴とする。
【0006】本第1発明は、各振動台の伝達関数を求め
て各振動台の振動特性を求める特性把握加振工程と、目
標波の基準加速度信号に必要な補正条件を付加して所望
の加速度信号を形成する入力補償加振工程とにより構成
される。
【0007】すなわち、前記各加振手段に速度信号を与
えて各振動台から得られる第1加速度信号と、前記各加
振手段に入力した加速度信号とから、各振動台に対する
伝達関数を求め、該伝達関数の逆特性を求めて記憶して
おく。例えば、伝達関数Gとそれの逆特性の伝達関数G
-1とは、その差を取ると所定値(100%)になる。す
なわち、負の方向に増加した値となる逆特性分を減算す
れば、結果的に負の増加分が加算され、所定値(100
%)となる。よって、要求する振動加速度を有する目標
波を形成する基準加速度信号を、前記伝達関数の逆特性
を用いて補正した補正加速度信号により前記加振手段を
振動させつつ加速度信号を検出して第2加速度信号を得
て、前記基準加速度信号と、前記第2加速度信号との差
が所定値(100%を越えても、それ以下であてもよ
い)となるように補正することにより所望する目標波の
加速度を送出することができる。よって、高加速度加振
を容易に実現することができる。
【0008】また、本第2発明は、複数の加振手段と複
数の振動台を有し、一の振動台上に他の振動台を配置
し、各加振手段を同期して動作させ被検査体の振動試験
を行う振動試験装置の駆動方法において、前記一の振動
台を振動させる第1の加振手段と、前記他の振動台上に
設けた第2の加振手段とを有し、前記各加振手段に速度
信号を与えて前記他の振動台から得られる第1加速度信
号を速度信号に変換するとともに前記第1の加速度信号
と位相を合致するように補正して前記第2の加振手段に
入力し、前記第1加速度信号を基に、前記他の振動台に
対する伝達関数を求めた後に、要求する振動加速度を有
する目標波を形成する基準加速度信号を、前記伝達関数
の逆特性を用いて補正して前記第1の加振手段に入力し
て前記他の振動台から第2加速度信号を得て、前記基準
加速度信号と、前記第2加速度信号との差が所定値とな
るように補正することを特徴とする。
【0009】第1発明との相違点は、前記他の振動台を
振動させる第2の加振手段を、前記一の振動台に直接に
設けずに、前記他の振動台上に設け、前記他の振動台か
ら得られる加速度信号を用いて、第1の加振手段により
他の振動台が振動する伝達関数G12と、第2の加振手
段により他の振動台が振動する伝達関数G22のみを求
める点、また、第2の加振手段の制御を、前記各加振手
段に速度信号を与えて前記他の振動台から得られる第1
加速度信号を速度信号に変換するとともに前記第1の加
速度信号と位相を合致するように補正して前記第2の加
振手段に入力して行う点、また、前記各加振手段に速度
信号を与えて前記他の振動台から得られる第1加速度信
号を速度信号に変換するとともに前記第1の加速度信号
と位相を合致するように補正して前記第2の加振手段に
入力する位相補正工程を有する点である。
【0010】よって、本第2発明は、他の振動台の伝達
関数を求めて他の振動台の振動特性を求める特性把握加
振工程と、目標波の基準加速度信号に必要な補正条件を
付加して所望の加速度信号を形成する入力補償加振工程
と、位相補正工程により構成される。
【0011】すなわち、前記各加振手段に速度信号を与
えて他の振動台から得られる第1加速度信号と、前記各
加振手段に入力した加速度信号とから、他の振動台に対
する伝達関数G12及びG22を求め、該伝達関数の逆
特性を求めて記憶しておく。そして、要求する振動加速
度を有する目標波を形成する基準加速度信号を、前記伝
達関数の逆特性を用いて補正した補正加速度信号により
前記加振手段を振動させつつ加速度信号を検出して第2
加速度信号を得て、前記基準加速度信号と、前記第2加
速度信号との差が所定値となるように補正することによ
り所望する目標波の加速度を送出することができる。
【0012】また、前記第2の加振手段は前記補正加速
度信号によって制御しないで、前記位相補正工程により
制御している。よって、本第2発明は、第1発明が、加
振手段が2個あって、2台の振動台により4個の伝達関
数を求めたのに対して、2個の伝達関数を求めればよ
く、また、前記位相補正工程は、入力する加速度に対し
て速度に変換して補償器により位相を補正すればよいの
で、演算工程は第1発明よりはるかに単純である。
【0013】また、本第3発明は、装置発明であって、
複数の加振手段と複数の振動台を有し、一の振動台上に
他の振動台を配置し、各加振手段を同期して動作させ被
検査体の振動試験を行う振動試験装置において、前記各
加振手段に速度信号を与えて各振動台から得られる第1
加速度信号を基に、各振動台に対する伝達関数を求める
振動特性把握手段と、前記伝達関数の逆特性を算出する
逆特性演算手段と、要求する振動加速度を有する目標波
を形成する基準加速度信号を、前記伝達関数の逆特性を
用いて補正して補正加速度信号を形成する入力補正手段
と、前記各振動台から送出される第2加速度信号を得
て、前記基準加速度信号と、前記第2加速度信号との差
を演算する判定手段とを備え、前記差が所定値となるよ
うに前記入力補正手段により補正することを特徴とす
る。
【0014】本第3発明は、前記振動特性把握手段を備
えることにより各振動台の伝達関数Gを求めて各振動台
の振動特性を把握することができる。そして、前記逆特
性演算手段により前記伝達関数の逆特性を有する伝達関
数G-1を算出することができる。また、前記入力補正手
段により、要求する振動加速度を有する目標波を形成す
る基準加速度信号を、前記伝達関数の逆特性を用いて補
正して補正加速度信号を形成することができる。そし
て、この補正加速度信号を基に各振動台を振動させて、
各振動台から送出される第2加速度信号を得て、前記基
準加速度信号と、前記第2加速度信号との差を演算し、
前記差が所定値となるように前記入力補正手段により補
正制御する。よって、高加速度加振可能な振動試験装置
を容易に提供することができる。
【0015】また、本第4発明は、複数の加振手段と複
数の振動台を有し、一の振動台上に他の振動台を配置
し、各加振手段を同期して動作させ被検査体の振動試験
を行う振動試験装置において、前記一の振動台を振動す
る第1の加振手段と、前記他の振動台上に設けた第2の
加振手段と、前記第1の加速度信号を速度信号に変換す
るとともに前記第1の加速度信号と位相を合致するよう
に補正して前記第2の加振手段に入力する速度信号補正
手段と、前記各加振手段に速度信号を与えて前記他の振
動台から得られる第1加速度信号を基に、前記他の振動
台に対する伝達関数を求める振動特性把握手段と、前記
伝達関数の逆特性を算出する逆特性演算手段と、要求す
る振動加速度を有する目標波を形成する基準加速度信号
を、前記伝達関数の逆特性を用いて補正して補正加速度
信号を形成する入力補正手段と、前記他の振動台から送
出される第2加速度信号を得て、前記基準加速度信号
と、前記第2加速度信号との差を演算する判定手段とを
備え、前記差が所定値となるように前記入力補正手段に
より補正することを特徴とする。
【0016】本第4発明と第3発明との相違点は、前記
他の振動台を振動させる第2の加振手段を、前記一の振
動台に直接に設けずに、前記他の振動台上に設け、前記
他の振動台から得られる加速度信号を用いて、第1の加
振手段により他の振動台が振動する伝達関数G12と、
第2の加振手段により他の振動台が振動する伝達関数G
22のみを求める点、また、第2の加振手段の制御を、前
記各加振手段に速度信号を与えて前記他の振動台から得
られる第1加速度信号を速度信号に変換するとともに前
記第1の加速度信号と位相を合致するように補正して前
記第2の加振手段に入力して行う点、また、前記各加振
手段に速度信号を与えて前記他の振動台から得られる第
1加速度信号を速度信号に変換するとともに前記第1の
加速度信号と位相を合致するように補正して前記第2の
加振手段に入力する速度信号補正手段を有する点であ
る。
【0017】よって、本第4発明は、他の振動台の伝達
関数を求めて他の振動台の振動特性を求める特性把握加
振工程と、目標波の基準加速度信号に必要な補正条件を
付加して所望の加速度信号を形成する入力補償加振工程
と、前記速度信号補正手段による位相補正工程を行うこ
とが可能に構成される。
【0018】すなわち、前記各加振手段に速度信号を与
えて他の振動台から得られる第1加速度信号と、前記各
加振手段に入力した加速度信号とから、他の振動台に対
する伝達関数G12及びG22を求め、該伝達関数の逆
特性を求めて記憶しておく。そして、要求する振動加速
度を有する目標波を形成する基準加速度信号を、前記伝
達関数の逆特性を用いて補正した補正加速度信号により
前記加振手段を振動させつつ加速度信号を検出して第2
加速度信号を得て、前記基準加速度信号と、前記第2加
速度信号との差が所定値となるように補正することによ
り所望する目標波の加速度を送出することができる。
【0019】また、前記第2の加振手段は前記補正加速
度信号によって制御しないで、前記速度信号補正手段に
より制御している。よって、本第4発明は、第3発明
が、加振手段が2個あって、2台の振動台により4個の
伝達関数を求めたのに対して、2個の伝達関数を求めれ
ばよく、また、前記速度信号補正手段によって、入力す
る加速度に対して速度に変換して補償器により位相を補
正すればよいので、演算工程は第3発明よりはるかに単
純である。
【0020】また、本第5発明は請求項5に記載したも
のであり、図2に記載するように、複数の加振手段(油
圧加振機6、30)と複数の振動台(下部振動台5、上
部振動台9A)を有し、一の振動台5上に他の振動台9
Aを配置し、各加振手段を同期して動作させ被検査体の
振動試験を行う振動試験装置である。そして、前記複数
の振動台のそれぞれに加速度測定手段(加速度計35、
36)を設けるとともに、前記一の振動台5上に配置し
た転動手段(リニアガイド7)により往復移動可能に前
記他の振動台9Aを配置している。
【0021】そして、図6に示すように、前記各加振手
段に速度信号を与えて各振動台から得られる第1加速度
信号(加振13から送出される信号)を基に、各振動台
に対する伝達関数Gを求めた後に、要求する振動加速度
を有する目標波28を形成する基準加速度信号(目標波
28から送出される信号)を、前記伝達関数の逆特性G
-1を用いて補正した補正加速度信号(初期入力補償1
9、もしくは繰り返し入力補償25から送出される信
号)により前記加振手段を振動させつつ加速度信号を検
出して第2加速度信号(加振22から送出される信号)
を得て、前記基準加速度信号と、前記第2加速度信号と
の差が所定値となるように補正(判定23)することを
特徴とする。
【0022】また、本第6発明は請求項6に記載したも
のであり、図3に記載するように、複数の加振手段(油
圧加振機6、30)と複数の振動台(下部振動台5、上
部振動台9B)を有し、一の振動台5上に他の振動台9
Bを配置し、各加振手段を同期して動作させ被検査体の
振動試験を行う振動試験装置である。前記複数の振動台
のそれぞれに加速度測定手段(加速度計35、36)を
設けるとともに、前記一の振動台5上に配置した弾性手
段(積層ゴム45)により振動可能に前記他の振動台9
Bを配置している。
【0023】そして、図6に示すように、前記各加振手
段に速度信号を与えて各振動台から得られる第1加速度
信号(加振13から送出される信号)を基に、各振動台
に対する伝達関数Gを求めた後に、要求する振動加速度
を有する目標波28を形成する基準加速度信号(目標波
28から送出される信号)を、前記伝達関数の逆特性G
-1を用いて補正した補正加速度信号(初期入力補償1
9、もしくは繰り返し入力補償25から送出される信
号)により前記加振手段を振動させつつ加速度信号を検
出して第2加速度信号(加振22から送出される信号)
を得て、前記基準加速度信号と、前記第2加速度信号と
の差が所定値となるように補正(判定23)することを
特徴とする。
【0024】また、本第7発明は請求項7に記載したも
のであり、図7に記載するように、複数の加振手段(油
圧加振機6、30)と複数の振動台(下部振動台5、上
部振動台9C)を有し、一の振動台5上に他の振動台9
Cを配置し、各加振手段を同期して動作させ被検査体の
振動試験を行う振動試験装置である。
【0025】そして、前記一の振動台5上に配置した弾
性手段45により振動可能に設けられるとともに、加速
度測定手段(加速度計35)を設けた前記他の振動台9
Cと、前記一の振動台5の外から前記一の振動台を振動
する第1の加振手段(油圧加振機6)と、前記他の振動
台9C上に設けた第2の加振手段(慣性形加振機50)
とを備えている。
【0026】また、図6に示すように、前記第1の加振
手段6に速度信号を与えて前記他の振動台9Cから得ら
れる第1加速度信号(加振手段13から送出される信
号)を基に、前記他の振動台9Cに対する伝達関数Gを
求める振動特性把握手段を備えている。そして、該振動
特性把握手段は、入力発生手段27、フーリエ変換手段
10、積分器11、逆フーリエ変換手段12、フーリエ
変換手段14、周波数応答計算手段15、判定手段16
により構成される。
【0027】また、前記伝達関数Gの逆特性G-1を算出
する逆特性演算手段16と、要求する振動加速度を有す
る目標波28を形成する基準加速度信号(目標波28か
ら送出される信号)を、前記伝達関数の逆特性G-1を用
いて補正した補正加速度信号(初期入力補償19、もし
くは繰り返し入力補償25から送出される信号)を形成
する入力補正手段(初期入力補償手段19、繰り返し入
力補償手段25)と、この入力補正手段により前記加振
手段を振動させつつ加速度信号を検出して第2加速度信
号(加振22から送出される信号)を得て、前記基準加
速度信号と、前記第2加速度信号との差が所定値となる
ように補正する判定手段23と、前記第1の加速度信号
(加振手段13から送出される信号)を速度信号に変換
するとともに前記第1の加速度信号と位相を合致するよ
うに補正して前記第2の加振手段に入力する速度信号補
正手段(積分器53、補償器54)とを備え、前記差が
所定値となるように前記入力補正手段により補正するこ
とを特徴とする。
【0028】また、前記第6、または7発明において、
前記弾性部材は、前記一の振動台と前記他の振動台との
間から着脱可能に構成することも有効な手段である。か
かる技術により、容易に振動台の固有振動数が変更可能
な振動試験装置を提供することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実
施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形
状、その相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎり
は、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単
なる説明例にすぎない。
【0030】図1は、本発明に係る一実施の形態を示す
振動試験装置の外観斜視図、図2は、本発明に係る第1
実施の形態を示す振動試験装置の構成図、図3は、本発
明に係る第2実施の形態を示す振動試験装置の構成図、
図4は、下部振動台と上部振動台との間に積層ゴムを介
在した構成を示す説明図、図5は、積層ゴムの振動特性
を説明する説明図、図6は、制御演算の流れ図、図7
は、本発明に係る第3実施の形態を示す振動試験装置の
構成図である。
【0031】図1において、基台2には凹部3が凹設さ
れ、該凹部3内に位置規制ロット4、4によって横方向
の移動が制限され、縦方向(矢印55方向)に摺動可能
な下部振動台5が配置され、該下部振動台5は油圧加振
機6により矢印55方向に振動可能に構成されている。
【0032】下部振動台5の上面には図2に示すように
ガイド基体32に回転自在に配置されたローラ33にて
構成されるリニアガイド7を有する架台8が配設され、
該リニアガイド7上には上部振動台9が油圧加振機30
によって矢印55の方向に振動可能に構成されている。
【0033】この振動試験装置1は、後述するように、
下部振動台5を振動させる油圧加振機6に同期して、上
部振動台9を振動させる油圧加振機30を駆動すること
により、一台の加振機より大きな加速度及び振幅を供試
体(被検査体)31に与えることができる。
【0034】図2は、本発明に係る第1実施の形態を示
す振動試験装置の構成図である。油圧加振機6により振
動させられる下部振動台5は、下面5aをローラ34、
34上に載置され、また、下部振動台5には加速度計3
5が配置され、下部振動台36の加速度は増幅器37を
通ってA/D変換器39に入力されるように構成されて
いる。
【0035】下部振動台5の上面に配置された油圧加振
機30によって振動させられる上部振動台9Aは、下面
をローラ33、33上に載置され、また、上部振動台9
Aには加速度計36が配置され、上部振動台9Aの加速
度は増幅器38を通ってA/D変換器39に入力される
ように構成されている。尚、前記ローラ33と34は図
示しないがベアリングにより回転自在に構成されてい
る。
【0036】A/D変換器39は計算機(コンピュー
タ)40に入力され、該計算機40によって下部振動台
5及び上部振動台9Aの加速度から伝達関数Gが演算さ
れ、該上部振動台9A上の供試体31に目標振動波を形
成するために、該伝達関数Gを用いて目標振動波に該当
する加速度を送出するように構成されている。該加速度
は、D/A変換器41、及びサーボ増幅器42、43を
介して各油圧加振器6、30に与えられ、この加速度に
よって振動する各振動台の加速度が目標振動波を形成す
る加速度と一致することにより、目標振動波を得るよう
に構成されている。
【0037】次に、このように構成された第1実施の形
態の動作を図6の流れ図を用いて説明する。計算機40
による制御演算動作は、該振動試験装置1Aの振動特性
を把握するために、特性把握加振工程を行い、各振動台
の伝達関数Gを得る。そして、入力補償加振工程を行
い、供試体を振動させる振動台が目標振動波を形成する
ための入力加速度と同じ加速度を出力するには、前記伝
達関数Gを用いてどの程度の付加補償値を与えるかを演
算する。
【0038】ここで、図6に記載された入出力の記号
は、表1に示すような関係にある。
【0039】
【表1】
【0040】まず、下部振動台と上部振動台が目標とす
る振動特性を得る、設計上の加速度を与えたときの伝達
関数Gkを判定基準として用意する。そして、下部振動
台と上部振動台が目標とする設計上の加速度(外字1)
を与えてフーリエ変換して加速度の周波数信号(外字
2)を得て、さらに積分して速度の周波数信号(外字
3)を得て、逆フーリエ変換を行って得た速度(外字
4)で各油圧加振器6、30を振動させる。(表2)
【0041】
【表2】
【0042】加速度計35、36よりそのときの加速度
(外字5)を得て、フーリエ変換を行い加速度の周波数
信号(外字6)を得る。ここで、加速度(外字1)を入
力して得た加速度の周波数信号(外字2)と、加振器
6、30の加速度の周波数信号(外字6)とから伝達関
数G G=(G11、G12、G21、G22} を得る。(表3)
【0043】
【表3】
【0044】ここにおいて、G11は、下部振動台の加
振機入力信号と、該入力信号によって下部振動台が振動
する応答加速度との間の伝達関数である。また、G12
は、下部振動台の加振機入力信号と、該入力信号によっ
て上部振動台が振動する応答加速度との間の伝達関数で
ある。また、G21は、上部振動台の加振機入力信号
と、該入力信号によって下部振動台が振動する応答加速
度との間の伝達関数である。また、G22は、上部振動
台の加振機入力信号と、該入力信号によって上部振動台
が振動する応答加速度との間の伝達関数である。
【0045】この得られた伝達関数Gと、予め用意され
た前述の判定基準伝達関数Gkとを比較して同一性がな
い場合は、入力波を変更して再度振動台を振動させて振
動台の加速度を測定して伝達関数を演算して求め、再度
判定基準伝達関数Gkと比較して、同一性があれば、逆
特性計算手段17にて、G+G-1=1となる逆伝達関数
-1を得る。
【0046】次に、入力補償加振工程を説明する。それ
ぞれ加振機を有する複数の振動台の加速度が加算される
ことによって形成される目標波を得るためには、供試体
が載置される振動台の加算加速度が目標加速度(外字
7)となるように目標加速度(外字7)を入力してフー
リエ変換して加速度の周波数信号(外字8)を得て、各
振動台の逆伝達関数G-1を用いて(式1)に示すよう
に、加速度の周波数信号(外字9)を得る初期入力補償
を行う。(表4)
【0047】
【表4】
【0048】さらに積分して速度の周波数信号(外字1
0)を得て、逆フーリエ変換を行って得た速度で各油圧
加振器6、30を振動させる。そして、供試体が載置さ
れる上部振動台の加算加速度(外字11)を得て、該加
算加速度(外字11)と、目標加速度(外字7)とを
(式2)に示すように減算し、偏差分(外字12)を得
る。(表5)
【0049】
【表5】
【0050】該偏差分(外字12)が所定置より大きい
と、フーリエ変換して加速度の周波数信号(外字13)
を得て、各振動台の逆伝達関数G-1を用いて(式3)に
示すように、加速度の周波数信号(外字14)を繰り返
し入力補償を行し、再度積分して速度の周波数信号(外
字10)を得て、逆フーリエ変換を行って得た速度で各
油圧加振器6、30を振動させる。(表6)
【0051】
【表6】
【0052】そして、供試体が載置される上部振動台の
加算加速度(外字11)を得て、該加算加速度(外字1
1)と、目標加速度(外字7)とを(式2)に示すよう
に減算し、偏差分(外字12)を得る。該偏差分(外字
12)が所定置より大きくないと、入力補償加振動工程
を終了する。(表7)
【0053】
【表7】
【0054】本第1実施の形態は、下部振動台の上にリ
ニアガイドを設けて上部振動台を配置するとともに、下
部振動台上に上部振動台を振動する加振機を設けている
ので、下部振動台の振動により上部振動台を振動する加
振機の振動をストロークを補償するクロストーク補償ア
ルゴリズムが不要となり、簡単な構成で高加速度加振の
可能は振動試験装置の提供が可能である。
【0055】次に、図3を用いて第2実施の形態を説明
する。第1実施の形態にかかる第2図との相違は、第2
図においては、下部振動台5と上部振動台9Aとの間に
ローラを介して上部振動台を振動していたのに対して、
第2実施の形態においては、前記ローラの代わりに積層
ゴム45を用いた点である。
【0056】積層ゴム45は、図4及び図5に示すよう
に、ゴム材46と鉄板47とを交互に重ねて弾性部材を
形成したものであり、上部振動台の振動方向に交差する
方向に振動変位可能である。該積層ゴム45は、天然ゴ
ム、ポリイソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(II
R)、熱可塑性エラストマー(TPE)系ゴム等を用い
ることができる。そして、積層ゴム45は基板48、4
8間に固着され、ビス49により下部振動台5と上部振
動台9から取付、取り外し可能に構成されている。
【0057】本実施の形態はこのように構成されている
ので、第1実施の形態のように下部振動台5上において
上部振動台9を下部振動台5の振動方向に振動可能であ
る。よって、上述した図6の流れ図と同じ動作を行うこ
とができる。したがって、動作説明は省略する。
【0058】本第2の実施の形態は、上部振動台と下部
振動台との間に積層ゴムを介在しているので、ベアリン
グ方式に比べてガタなどの高調波成分が少なく、高加速
度加振を行っても波形ひずみが少なく高精度の振動試験
装置の提供が可能である。
【0059】次に、図7を用いて第3実施の形態を説明
する。本実施の形態は第2実施の形態と同じように上部
振動台9Cと下部振動台5との間に積層ゴム45で連結
している。しかしながら、第2実施の形態との相違点
は、第2実施の形態が上部振動台9Bの振動を油圧加振
機30で行っていたの対して、本第3実施の形態は、上
部振動台9C上に載置した慣性形加振機50によって上
部振動台9Cを振動する点と、第2実施の形態が、上部
及び下部振動台からの加速度信号を得ているのに対し
て、第3実施の形態において、上部振動台9Cからの加
速度信号を得て、下部振動台からの加速度信号を得てい
ない点である。
【0060】よって、制御動作は、下部振動台5を振動
させる油圧加振機6への制御のみが前述の図6の流れ図
を用いて説明した動作が行われる。すなわち、下部振動
台9Cが目標とする設計上の加速度(外字1)を与えて
フーリエ変換して加速度の周波数信号(外字2)を得
て、さらに積分して速度の周波数信号(外字3)を得
て、逆フーリエ変換を行って得た速度(外字4)で油圧
加振器6を振動させる。(表8)
【0061】
【表8】
【0062】加速度計35よりそのときの加速度(外字
5)を得て、フーリエ変換を行い加速度の周波数信号
(外字6)を得る。ここで、加速度(外字1)を入力し
て得た加速度の周波数信号(外字2)と、加振器6の加
速度の周波数信号(外字6)とから伝達関数G G=(G11、G12} を得る。(表9)
【0063】
【表9】
【0064】この得られた伝達関数Gと、予め用意され
た判定基準伝達関数Gkとを比較して同一性がない場合
は、入力波を変更して再度振動台を振動させて振動台の
加速度を測定して伝達関数を演算して求め、再度判定基
準伝達関数Gkと比較して、同一性があれば、逆特性計
算手段17にて、G+G-1=1となる逆伝達関数G-1
得る。
【0065】一方、設計上の加速度(外字1)を与え
て、その信号が別の計算機51に入力され、積分して速
度信号(外字15)を得る。そして、加速度と速度とは
位相が90゜ずれているので、それを補償器54で一致
させて、D/A変換器41及びサーボ増幅器43を介し
て慣性形加振機50に入力される。慣性形加振機50は
速度信号(外字15)によりピストンが左右動してマス
52が左右動することで上部振動台9Cが振動するよう
に構成されている。(表10)
【0066】
【表10】
【0067】そして、入力補償加振工程に入る。供試体
が載置される振動台の加算加速度が目標加速度(外字
7)となるように目標加速度(外字7)を入力してフー
リエ変換して加速度の周波数信号(外字8)を得て、各
振動台の逆伝達関数G-1を用いて(式1)に示すよう
に、加速度の周波数信号(外字9)を得る初期入力補償
を行う。(表11)
【0068】
【表11】
【0069】さらに積分して速度の周波数信号(外字1
0)を得て、逆フーリエ変換を行って得た速度で油圧加
振器6を振動させる。そして、供試体が載置される上部
振動台の加算加速度(外字11)を得て、該加算加速度
(外字11)と、目標加速度(外字7)とを(式2)に
示すように減算し、偏差分(外字12)を得る。(表1
2)
【0070】
【表12】
【0071】該偏差分(外字12)が所定置より大きい
と、フーリエ変換して加速度の周波数信号(外字13)
を得て、各振動台の逆伝達関数G-1を用いて(式3)に
示すように、加速度の周波数信号(外字14)を繰り返
し入力補償を行し、再度積分して速度の周波数信号(外
字10)を得て、逆フーリエ変換を行って得た速度で油
圧加振器6を振動させる。(表13)
【0072】
【表13】
【0073】そして、供試体が載置される上部振動台の
加算加速度(外字11)を得て、該加算加速度(外字1
1)と、目標加速度(外字7)とを(式2)に示すよう
に減算し、偏差分(外字12)を得る。該偏差分(外字
12)が所定置より大きくないと、入力補償加振動工程
を終了する。(表14)
【0074】
【表14】
【0075】本第3実施の形態は、上部振動台9C上に
載置した慣性形加振機50によって上部振動台9Cを振
動するとともに、上部振動台9Cからの加速度信号を得
て、下部振動台からの加速度信号を得ていないので、簡
単な構成により前記慣性形加振機によって容易に、その
応答加速度を制御することができる振動試験装置を提供
することができる。
【0076】また、本第2及び第3実施の形態ともに、
上部振動台と下部振動台との間に積層ゴムを介在して、
該積層ゴムを交換可能に構成しているので、積層ゴムの
種類、または構成を変更することで、振動台の固有振動
数が変更可能であり、多くの種類の振動試験に対応する
振動試験装置を提供することができる。
【0077】尚、本実施の形態においては、弾性部材と
して積層ゴムの事例を示したが、天然ゴムもしくは合成
ゴム単体であってもよく、また、それらと他の金属片も
しくは合成樹脂片との組み合わせであってもよい。ま
た、振動台の多段構成は、3段以上を重ねて用いてもよ
いことは勿論のことである。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、既存の
振動台システムを利用して、多段化に改造することによ
り簡単な構成で高加速度加振の可能な振動試験装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る一実施の形態を示す振動試験装
置の外観斜視図である。
【図2】 本発明に係る第1実施の形態を示す振動試験
装置の構成図である。
【図3】 本発明に係る第2実施の形態を示す振動試験
装置の構成図である。
【図4】 下部振動台と上部振動台との間に積層ゴムを
介在した構成を示す説明図である。
【図5】 積層ゴムの振動特性を説明する説明図であ
る。
【図6】 制御演算の流れ図である。
【図7】 本発明に係る第3実施の形態を示す振動試験
装置の構成図である。
【符号の説明】
5 下部振動台 6、30 油圧加振機(加振手段) 9 上部振動台(9A、9B、9C)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 布山 裕之 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 一ノ尾 博幸 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加振手段と複数の振動台を有し、
    一の振動台上に他の振動台を配置し、各加振手段を同期
    して動作させ被検査体の振動試験を行う振動試験装置の
    駆動方法において、 前記各加振手段に速度信号を与えて各振動台から得られ
    る第1加速度信号を基に、各振動台に対する伝達関数を
    求めた後に、 要求する振動加速度を有する目標波を形成する基準加速
    度信号を、前記伝達関数の逆特性を用いて補正した補正
    加速度信号により前記加振手段を振動させつつ加速度信
    号を検出して第2加速度信号を得て、 前記基準加速度信号と、前記第2加速度信号との差が所
    定値となるように補正することを特徴とする振動試験装
    置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 複数の加振手段と複数の振動台を有し、
    一の振動台上に他の振動台を配置し、各加振手段を同期
    して動作させ被検査体の振動試験を行う振動試験装置の
    駆動方法において、 前記一の振動台を振動させる第1の加振手段と、前記他
    の振動台上に設けた第2の加振手段とを有し、 前記各加振手段に速度信号を与えて前記他の振動台から
    得られる第1加速度信号を速度信号に変換するとともに
    前記第1の加速度信号と位相を合致するように補正して
    前記第2の加振手段に入力し、 前記第1加速度信号を基に、前記他の振動台に対する伝
    達関数を求めた後に、要求する振動加速度を有する目標
    波を形成する基準加速度信号を、前記伝達関数の逆特性
    を用いて補正して前記第1の加振手段に入力して前記他
    の振動台から第2加速度信号を得て、 前記基準加速度信号と、前記第2加速度信号との差が所
    定値となるように補正することを特徴とする振動試験装
    置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 複数の加振手段と複数の振動台を有し、
    一の振動台上に他の振動台を配置し、各加振手段を同期
    して動作させ被検査体の振動試験を行う振動試験装置に
    おいて、 前記各加振手段に速度信号を与えて各振動台から得られ
    る第1加速度信号を基に、各振動台に対する伝達関数を
    求める振動特性把握手段と、 前記伝達関数の逆特性を算出する逆特性演算手段と、 要求する振動加速度を有する目標波を形成する基準加速
    度信号を、前記伝達関数の逆特性を用いて補正して補正
    加速度信号を形成する入力補正手段と、 前記各振動台から送出される第2加速度信号を得て、前
    記基準加速度信号と、前記第2加速度信号との差を演算
    する判定手段とを備え、 前記差が所定値となるように前記入力補正手段により補
    正することを特徴とする振動試験装置。
  4. 【請求項4】 複数の加振手段と複数の振動台を有し、
    一の振動台上に他の振動台を配置し、各加振手段を同期
    して動作させ被検査体の振動試験を行う振動試験装置に
    おいて、 前記一の振動台を振動する第1の加振手段と、 前記他の振動台上に設けた第2の加振手段と、 前記第1の加速度信号を速度信号に変換するとともに前
    記第1の加速度信号と位相を合致するように補正して前
    記第2の加振手段に入力する速度信号補正手段と、 前記各加振手段に速度信号を与えて前記他の振動台から
    得られる第1加速度信号を基に、前記他の振動台に対す
    る伝達関数を求める振動特性把握手段と、 前記伝達関数の逆特性を算出する逆特性演算手段と、 要求する振動加速度を有する目標波を形成する基準加速
    度信号を、前記伝達関数の逆特性を用いて補正して補正
    加速度信号を形成する入力補正手段と、 前記他の振動台から送出される第2加速度信号を得て、
    前記基準加速度信号と、前記第2加速度信号との差を演
    算する判定手段とを備え、 前記差が所定値となるように前記入力補正手段により補
    正することを特徴とする振動試験装置。
  5. 【請求項5】 複数の加振手段と複数の振動台を有し、
    一の振動台上に他の振動台を配置し、各加振手段を同期
    して動作させ被検査体の振動試験を行う振動試験装置に
    おいて、 前記複数の振動台のそれぞれに加速度測定手段を設ける
    とともに、前記一の振動台上に配置した転動手段により
    往復移動可能に前記他の振動台を配置し、 前記各加振手段に速度信号を与えて各振動台から得られ
    る第1加速度信号を基に、各振動台に対する伝達関数を
    求めた後に、 要求する振動加速度を有する目標波を形成する基準加速
    度信号を、前記伝達関数の逆特性を用いて補正した補正
    加速度信号により前記加振手段を振動させつつ加速度信
    号を検出して第2加速度信号を得て、 前記基準加速度信号と、前記第2加速度信号との差が所
    定値となるように補正することを特徴とする振動試験装
    置。
  6. 【請求項6】 複数の加振手段と複数の振動台を有し、
    一の振動台上に他の振動台を配置し、各加振手段を同期
    して動作させ被検査体の振動試験を行う振動試験装置に
    おいて、 前記複数の振動台のそれぞれに加速度測定手段を設ける
    とともに、前記一の振動台上に配置した弾性手段により
    振動可能に前記他の振動台を配置し、 前記各加振手段に速度信号を与えて各振動台から得られ
    る第1加速度信号を基に、各振動台に対する伝達関数を
    求めた後に、 要求する振動加速度を有する目標波を形成する基準加速
    度信号を、前記伝達関数の逆特性を用いて補正した補正
    加速度信号により前記加振手段を振動させつつ加速度信
    号を検出して第2加速度信号を得て、 前記基準加速度信号と、前記第2加速度信号との差が所
    定値となるように補正することを特徴とする振動試験装
    置。
  7. 【請求項7】 複数の加振手段と複数の振動台を有し、
    一の振動台上に他の振動台を配置し、各加振手段を同期
    して動作させ被検査体の振動試験を行う振動試験装置に
    おいて、 前記一の振動台上に配置した弾性手段により振動可能に
    設けられるとともに、加速度測定手段を設けた前記他の
    振動台と、 前記一の振動台の外から前記一の振動台を振動する第1
    の加振手段と、 前記他の振動台上に設けた第2の加振手段と、 前記第1の加振手段に速度信号を与えて前記他の振動台
    から得られる第1加速度信号を基に、前記他の振動台に
    対する伝達関数を求める振動特性把握手段と、 前記伝達関数の逆特性を算出する逆特性演算手段と、 要求する振動加速度を有する目標波を形成する基準加速
    度信号を、前記伝達関数の逆特性を用いて補正して補正
    加速度信号を形成する入力補正手段と、 前記他の振動台から送出される第2加速度信号を得て、
    前記基準加速度信号と、前記第2加速度信号との差を演
    算する判定手段と、 前記第1の加速度信号を速度信号に変換するとともに前
    記第1の加速度信号と位相を合致するように補正して前
    記第2の加振手段に入力する速度信号補正手段とを備
    え、 前記差が所定値となるように前記入力補正手段により補
    正することを特徴とする振動試験装置。
  8. 【請求項8】 前記弾性部材は、前記一の振動台と前記
    他の振動台との間から着脱可能に構成したことを特徴と
    する請求項6、または7記載の振動試験装置。
JP2000121533A 2000-04-21 2000-04-21 振動試験装置の駆動方法及び振動試験装置 Expired - Lifetime JP3901910B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000121533A JP3901910B2 (ja) 2000-04-21 2000-04-21 振動試験装置の駆動方法及び振動試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000121533A JP3901910B2 (ja) 2000-04-21 2000-04-21 振動試験装置の駆動方法及び振動試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001305008A true JP2001305008A (ja) 2001-10-31
JP3901910B2 JP3901910B2 (ja) 2007-04-04

Family

ID=18632165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000121533A Expired - Lifetime JP3901910B2 (ja) 2000-04-21 2000-04-21 振動試験装置の駆動方法及び振動試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3901910B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281511A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Ihi Corp 振動台試験装置
JP2009058522A (ja) * 2008-11-06 2009-03-19 Shimadzu Corp 疲労試験機および駆動信号生成装置
JP2014009942A (ja) * 2012-06-27 2014-01-20 Central Research Institute Of Electric Power Industry 共振振動台
JP2014009943A (ja) * 2012-06-27 2014-01-20 Central Research Institute Of Electric Power Industry 共振振動台
JP2016031242A (ja) * 2014-07-25 2016-03-07 一般財団法人電力中央研究所 共振振動台
KR20170006450A (ko) * 2015-07-08 2017-01-18 한국기계연구원 듀얼링크와 공압 바이브레이터를 이용한 슬로싱 및 바이브레이터 시험 장치
JP2018115914A (ja) * 2017-01-17 2018-07-26 清水建設株式会社 振動試験装置および振動試験方法
CN111272367A (zh) * 2020-02-21 2020-06-12 天津大学 一种大载重试验频率和面积可扩展的嵌入式振动台
CN111272371A (zh) * 2020-02-21 2020-06-12 天津大学 一种大载重试验频率和面积可扩展的联动式振动台
CN111337215A (zh) * 2020-02-21 2020-06-26 天津大学 一种大载重试验频率和面积可扩展的模块化振动台
CN112326166A (zh) * 2020-09-30 2021-02-05 北京航天光华电子技术有限公司 一种可调式随机振动量级放大装置及试验方法
CN112729736A (zh) * 2020-12-18 2021-04-30 中国工程物理研究院总体工程研究所 一种双台并推同步性实时表征辨识及保护方法
JP2021103105A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 Imv株式会社 振動試験装置
CN113820085A (zh) * 2021-08-12 2021-12-21 广州大学 一种用于地震模拟振动台的加速度分层控制方法
CN117990324A (zh) * 2024-04-03 2024-05-07 实链检测(浙江)有限公司 一种地震模拟台试验方法
KR102694166B1 (ko) * 2023-12-20 2024-08-12 한국에스지에스주식회사 저주파 진동 증폭 가진 시스템

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5357447B2 (ja) * 2008-06-06 2013-12-04 三菱重工業株式会社 振動試験装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008281511A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Ihi Corp 振動台試験装置
JP2009058522A (ja) * 2008-11-06 2009-03-19 Shimadzu Corp 疲労試験機および駆動信号生成装置
JP2014009942A (ja) * 2012-06-27 2014-01-20 Central Research Institute Of Electric Power Industry 共振振動台
JP2014009943A (ja) * 2012-06-27 2014-01-20 Central Research Institute Of Electric Power Industry 共振振動台
JP2016031242A (ja) * 2014-07-25 2016-03-07 一般財団法人電力中央研究所 共振振動台
KR20170006450A (ko) * 2015-07-08 2017-01-18 한국기계연구원 듀얼링크와 공압 바이브레이터를 이용한 슬로싱 및 바이브레이터 시험 장치
KR101721498B1 (ko) * 2015-07-08 2017-03-30 한국기계연구원 듀얼링크와 공압 바이브레이터를 이용한 슬로싱 및 바이브레이터 시험 장치
JP2018115914A (ja) * 2017-01-17 2018-07-26 清水建設株式会社 振動試験装置および振動試験方法
JP7406239B2 (ja) 2019-12-25 2023-12-27 Imv株式会社 振動試験装置
JP2021103105A (ja) * 2019-12-25 2021-07-15 Imv株式会社 振動試験装置
CN111337215A (zh) * 2020-02-21 2020-06-26 天津大学 一种大载重试验频率和面积可扩展的模块化振动台
CN111272371A (zh) * 2020-02-21 2020-06-12 天津大学 一种大载重试验频率和面积可扩展的联动式振动台
CN111272367A (zh) * 2020-02-21 2020-06-12 天津大学 一种大载重试验频率和面积可扩展的嵌入式振动台
CN112326166A (zh) * 2020-09-30 2021-02-05 北京航天光华电子技术有限公司 一种可调式随机振动量级放大装置及试验方法
CN112326166B (zh) * 2020-09-30 2022-12-27 北京航天光华电子技术有限公司 一种可调式随机振动量级放大装置及试验方法
CN112729736A (zh) * 2020-12-18 2021-04-30 中国工程物理研究院总体工程研究所 一种双台并推同步性实时表征辨识及保护方法
CN113820085A (zh) * 2021-08-12 2021-12-21 广州大学 一种用于地震模拟振动台的加速度分层控制方法
KR102694166B1 (ko) * 2023-12-20 2024-08-12 한국에스지에스주식회사 저주파 진동 증폭 가진 시스템
CN117990324A (zh) * 2024-04-03 2024-05-07 实链检测(浙江)有限公司 一种地震模拟台试验方法
CN117990324B (zh) * 2024-04-03 2024-06-07 实链检测(浙江)有限公司 一种地震模拟台试验方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3901910B2 (ja) 2007-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001305008A (ja) 振動試験装置の駆動方法及び振動試験装置
JP3361529B2 (ja) 振動台およびその制御方法
CN101506639A (zh) 调谐初始控制参数的材料测试仪的自适应控制
JP2009294150A (ja) 振動試験装置
KR102398778B1 (ko) 관성 센서 검사 장치 및 방법
JPH0593671A (ja) 三次元振動台
GB2122052A (en) Reducing noise or vibration
JP2008151521A (ja) 加振装置
CH648666A5 (it) Apparecchiatura per la rilevazione degli spostamenti di punti di strutture eccitate con forze artificialio naturali.
JP2002156308A (ja) 振動台及びその制御装置、並びに制御方法
JP6297362B2 (ja) 振動試験装置
JP4092878B2 (ja) 振動台及びその制御装置並びに制御方法
JP3626858B2 (ja) 振動台波形歪制御装置
JP3495594B2 (ja) ツイン振動台制御装置
JP2003161670A (ja) 振動台の応答評価方法および特性評価方法
JP2003145050A (ja) 多自由度加振装置とその制御装置
JPH0755630A (ja) 耐震実験システム
CN111880092B (zh) Chirp信号Hammerstein模型系统辨识方法
JP2003075287A (ja) 振動試験装置及び振動試験方法
JP2731160B2 (ja) 加振レベル制御装置
JPH11311583A (ja) 加振装置
JP3040562B2 (ja) 二段防振装置
JP3469136B2 (ja) 波形制御装置
CN113785180A (zh) 共振频率振动测试
RU2589775C1 (ru) Способ измерения резонансной частоты стенда, имитирующего инерционную нагрузку и упругость узлов крепления привода в изделии

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040428

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061227

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3901910

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140112

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term