JP2008281145A - 電磁ブレーキ及び電磁クラッチ - Google Patents

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JP2008281145A JP2007127074A JP2007127074A JP2008281145A JP 2008281145 A JP2008281145 A JP 2008281145A JP 2007127074 A JP2007127074 A JP 2007127074A JP 2007127074 A JP2007127074 A JP 2007127074A JP 2008281145 A JP2008281145 A JP 2008281145A
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Kyoji Murakishi
恭次 村岸
Toshio Miki
利夫 三木
Tetsuyuki Kimura
哲行 木村
Nobuhiro Saito
伸浩 齊藤
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Abstract

【課題】 アーマチュアの釈放時における衝突音を軽減した電磁ブレーキ及び電磁クラッチを提供する。
【解決手段】 アーマチュア11と、このアーマチュア11を吸引するマグネットヨーク15と、マグネットヨーク15を磁化する励磁コイル14と、ディスク16、及び、プレート12とを備え、アーマチュア11とディスク16及びプレート12間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキ10において、ディスク16は、軸方向に2つに分割されたディスク片16a、16cと、これらのディスク片16a、16cに挟持され、アーマチュア11とディスク16及びプレート12間の衝撃力を吸収するダンピング材16bを備えた構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電磁ブレーキ及び電磁クラッチに係り、特に、アーマチュアの釈放時における衝突音を軽減した電磁ブレーキ及び電磁クラッチに関する。
アーマチュアとディスクとの摩擦力を利用したブレーキが、特許文献1に開示されている。
なお、アーマチュアとディスクとの摩擦力を利用したクラッチについては、ブレーキ動作の替わりにクラッチ動作が行われ、動作原理は同様なので、その具体的な説明は省略する。
従来のブレーキの一例として、無励磁作動形ブレーキについて、図9及び図10を用いて説明する。
図9は、従来の無励磁作動形ブレーキの構成を示す縦断側面図で、コイル励磁時の場合である。
図10は、従来の無励磁作動形ブレーキの構成を示す縦断側面図で、コイル無励磁時の場合である。
図9及び図10に示すように、無励磁作動形ブレーキ100の主要構成は、アーマチュア110、プレート120、シャフト130、マグネットヨーク150、励磁コイル152、ディスク160、コイルバネ170である。
また、同図において、180は、プレート120とマグネットヨーク150間のスペーサ、190は、アーマチュア110とマグネットヨーク150の金属同士の衝突音を低減するOリングである。
ディスク160は、シャフト130にスプライン140を介して取り付けられており、シャフト130からトルクは受けるが、軸方向への移動は可能である。
一方、アーマチュア110は、図9及び図10の矢印に示すように、軸方向への移動は可能であるが、回転は不能である。
無励磁作動形ブレーキ100では、図9に示すように、励磁コイル152に電流を流した状態では、マグネットヨーク150が磁化され、アーマチュア110がコイルバネ170の付勢力に抗して、矢印で示すようにマグネットヨーク150側に吸着され、ブレーキ動作が解除される。
一方、励磁コイル152に電流を流さない状況では、図10に示すように、アーマチュア110はコイルバネ170により、矢印で示すようにプレート120側に付勢され、ディスク160がアーマチュア110及びプレート120の両面側で摩擦しあうことにより、ブレーキ動作を行う。
即ち、励磁コイル152への非通電時にブレーキがかかり、通電時にブレーキが解除される機能を備えている。
実公平7−23622
ところで、電磁ブレーキを住宅地等の静かな環境で使用する場合は、騒音対策が重要になる。
従来の電磁ブレーキ100では、マグネットヨーク150がアーマチュア110を吸着した際、図9に示すように、アーマチュア110とマグネットヨーク150の金属同士の衝突音を低減するOリングが取り付けられている。
しかし、一方で、従来の電磁ブレーキ100では、マグネットヨーク150がアーマチュア110を釈放した際、アーマチュア110とディスク160、プレート120との衝突音に対しては、騒音対策は不十分であるという問題を備えていた。
本発明は、上記課題(問題点)を解決し、アーマチュアの釈放時における衝突音を軽減した電磁ブレーキ及び電磁クラッチを提供することを目的とする。
本発明の電磁ブレーキは、請求項1に記載のものでは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、前記ディスクは、軸方向に2以上に分割されたディスク片と、これらのディスク片に挟持され、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を備えた構成とした。
請求項2に記載の電磁ブレーキは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、前記アーマチュアと前記プレート間に、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を装着する構成とした。
請求項3に記載の電磁ブレーキは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、前記アーマチュアは、軸方向に2以上に分割されたアーマチュア片と、これらのアーマチュア片に挟持され、前記アーマチュアと前記マグネットヨーク間の衝撃力、及び、アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を備えた構成とした。
請求項4に記載の電磁ブレーキは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、前記アーマチュアと前記プレート間に、衝撃吸収部材を介して制動プレートを前記プレートに取り付けるように構成した。
請求項5に記載の電磁ブレーキは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、前記アーマチュアの釈放時に、1又は2以上の所定の指令波形の電流を前記励磁コイルに通電し、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を低減するように構成した。
本発明の電磁クラッチは、請求項6に記載のものでは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、前記ディスクは、軸方向に2以上に分割されたディスク片と、これらのディスク片に挟持され、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を備えた構成とした。
請求項7に記載の電磁クラッチは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、前記アーマチュアと前記プレート間に、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を装着する構成とした。
請求項8に記載の電磁クラッチは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、前記アーマチュアは、軸方向に2以上に分割されたアーマチュア片と、これらのアーマチュア片に挟持され、前記アーマチュアと前記マグネットヨーク間の衝撃力、及び、アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を備えた構成とした。
請求項9に記載の電磁クラッチは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、前記アーマチュアと前記プレート間に、衝撃吸収部材を介して制動プレートを前記プレートに取り付けるように構成した。
請求項10に記載の電磁クラッチは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、前記アーマチュアの釈放時に、1又は2以上の所定の指令波形の電流を前記励磁コイルに通電し、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を低減するように構成した。
本発明の電磁ブレーキは、上記のように構成したために、以下のような優れた効果を有する。
(1)請求項1及び2に記載したように構成すると、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際に、アーマチュアがディスク及びプレートに衝突する衝撃をダンピング材が吸収するので、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができ、低騒音の電磁ブレーキとすることができる。
(2)請求項3に記載したように構成すると、マグネットヨークがアーマチュアを吸着及び釈放する際のアーマチュアとマグネットヨークとの衝撃、及び、アーマチュアとディスク及びプレートとの衝撃をダンピング材が吸収するので、マグネットヨークがアーマチュアを吸着及び釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができ、低騒音の電磁ブレーキとすることができる。
(3)請求項4に記載したように構成すると、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際に、アーマチュアがディスク及びプレートに衝突する衝撃を制動プレートを介して衝撃吸収部材が吸収するので、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができ、低騒音の電磁ブレーキとすることができる。
(4)請求項5に記載したように構成すると、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際に、アーマチュアがディスク及びプレートに衝突する衝突スピードを抑えることができるので、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができ、低騒音の電磁ブレーキとすることができる。
本発明の電磁クラッチは、上記のように構成したために、以下のような優れた効果を有する。
(1)請求項6及び7に記載したように構成すると、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際に、アーマチュアがディスク及びプレートに衝突する衝撃をダンピング材が吸収するので、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができ、低騒音の電磁クラッチとすることができる。
(2)請求項8に記載したように構成すると、マグネットヨークがアーマチュアを吸着及び釈放する際のアーマチュアとマグネットヨークとの衝撃、及び、アーマチュアとディスク及びプレートとの衝撃をダンピング材が吸収するので、マグネットヨークがアーマチュアを吸着及び釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができ、低騒音の電磁クラッチとすることができる。
(3)請求項9に記載したように構成すると、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際に、アーマチュアがディスク及びプレートに衝突する衝撃を制動プレートを介して衝撃吸収部材が吸収するので、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができ、低騒音の電磁クラッチとすることができる。
(4)請求項10に記載したように構成すると、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際に、アーマチュアがディスク及びプレートに衝突する衝突スピードを抑えることができるので、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができ、低騒音の電磁クラッチとすることができる。
以下、本発明の電磁ブレーキの第1乃至第5の各実施の形態について、図1乃至図8を用い、図9及び図10を参照して説明する。
なお、図1乃至図5において、従来の電磁ブレーキと同一の構成については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
第1の実施の形態
先ず、本発明の電磁ブレーキの第1の実施の形態について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の電磁ブレーキ10の構成を説明するための縦断側面図である。
本実施の形態の電磁ブレーキ10は、図9及び図10に示す従来の無励磁作動形ブレーキ100の主要構成と同様に、アーマチュア11、プレート12、シャフト13、マグネットヨーク15、励磁コイル14、コイルバネ17を備えた構成である。
一方、本実施の形態の電磁ブレーキ10の特徴は、図1に示すように、ディスク16は、軸方向に2以上(図示のものは2)の第1のディスク片16aと、第2のディスク片16cに分割し、これらのディスク片16a、16cでダンピング材16bを挟持して構成される。
このように構成すると、マグネットヨーク15がアーマチュア11を釈放する際に、アーマチュア11とディスク16及びプレート12間の衝撃を、第1及び第2のディスク片16a、16cに挟持されたダンピング材16bが吸収するので、マグネットヨーク15がアーマチュア11を釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができ、騒音を低減した電磁ブレーキ10とすることができる。
第2の実施の形態
次に、本発明の電磁ブレーキの第2の実施の形態について、図2を用いて説明する。
図2は、本発明の第2の実施の形態の電磁ブレーキ20の基本構成を示す縦断側面図である。
本実施の形態の電磁ブレーキ20は、図9及び図10に示す従来の無励磁作動形ブレーキ100の主要構成と同様に、アーマチュア21、プレート22、シャフト23、マグネットヨーク25、ディスク26、励磁コイル24、コイルバネ27を備えた構成である。
一方、本実施の形態の電磁ブレーキ20の特徴は、図2に示すように、アーマチュア21とプレート22間に、アーマチュア21とディスク26及びプレート22間の衝撃力を吸収するダンピング材28を装着するようにしたことである。
このように構成すると、マグネットヨーク25がアーマチュア21を釈放する際に、アーマチュア21とディスク26及びプレート22間の衝撃をダンピング材28が吸収し、また、釈放時のアーマチュア21の移動速度も低減できるので、マグネットヨーク25がアーマチュア21を釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができ、騒音を低減した電磁ブレーキ20とすることができる。
第3の実施の形態
次に、本発明の電磁ブレーキの第3の実施の形態について、図3を用いて説明する。
図3は、本発明の第3の実施の形態の電磁ブレーキ30の基本構成を示す縦断側面図である。
本実施の形態の電磁ブレーキ30は、図9及び図10に示す従来の無励磁作動形ブレーキ100の主要構成と同様に、プレート32、シャフト33、マグネットヨーク35、ディスク36、励磁コイル34、コイルバネ37を備えた構成である。
一方、本実施の形態の電磁ブレーキ30の特徴は、図3に示すように、アーマチュア31を、軸方向に、2以上(図示のものは2)に分割して、第1及び第2のアーマチュア片31a、31cとし、ダンピング材31bをこれらのアーマチュア片31a、31cで挟持するように構成したことにある。
このように構成すると、マグネットヨーク35がアーマチュア31を釈放する際、アーマチュア31とディスク36及びプレート32間の衝撃、及び、マグネットヨーク35がアーマチュア21を吸着する際、アーマチュア31とマグネットヨーク35との衝撃をダンピング材31bが吸収するので、衝突音を大幅に軽減することができ、騒音を低減した電磁ブレーキ30とすることができる。
第4の実施の形態
次に、本発明の電磁ブレーキの第4の実施の形態について、図4及び図5を用いて説明する。
図4は、本発明の第4の実施の形態の電磁ブレーキ40の構成を示す縦断側面図で、ブレーキ解放時である。
図5は、本発明の第4の実施の形態の電磁ブレーキ40の構成を示す縦断側面図で、ブレーキ作動時である。
本実施の形態の電磁ブレーキ40は、図9及び図10に示す従来の無励磁作動形ブレーキ100の主要構成と同様に、アーマチュア41、プレート42、シャフト43、マグネットヨーク45、ディスク46、励磁コイル44、コイルバネ47を備えた構成である。
一方、本実施の形態の電磁ブレーキ40の特徴は、図4及び図5に示すように、アーマチュア41とプレート42間に、制動プレート48を配置すると共に、この制動プレート48を衝撃吸収バネ49を介してプレート42に取り付けるようにしたことである。
この場合、衝撃吸収バネ49のバネ定数を、コイルバネ47のバネ定数よりも小さめに設定しておくと、ブレーキが作動しなくなるという事態を防止できる。
また、ブレーキ作動時のトルクを維持するために、制動プレート48とプレート42が接触し合うように、プレート42に切欠部42aを設け、ブレーキ動作時は、この切欠部42aに衝撃吸収バネ49を収容するようにする。
このように構成すると、マグネットヨーク35がアーマチュア31を釈放する際に、制動プレート48を介して衝撃吸収バネ49でアーマチュア31の衝撃を吸収するので、マグネットヨーク35がアーマチュア31を釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができる。
なお、本実施の形態では、衝撃吸収部材として衝撃吸収バネ49を用いて説明したが、これをゴム等の他のダンピング材を用いるようにしても良い。
第5の実施の形態
次に、本発明の電磁ブレーキの第5の実施の形態について、図6乃至図8を用いて説明する。
図6乃至図8は、本発明の第5の実施の形態の電磁ブレーキの基本動作を説明するため、アーマチュアの経時的変位を示す特性図で、図6は従来の場合、図7は、単数の指令波形を励磁コイルに通電した場合、図8は、複数の指令波形を励磁コイルに通電した場合ある。
本実施の形態の電磁ブレーキは、図9及び図10に示す従来の無励磁作動形ブレーキ100の主要構成と同一であり、従って、その図示は省略する。
本実施の形態の電磁ブレーキの特徴は、アーマチュアの釈放後から、ディスクやプレートと衝突するまでに、1又は2以上の所定の指令波形の電流を励磁コイルに通電するようにしたことである。
例えば、図6に示すように、従来の電磁ブレーキでは、マグネットヨークがアーマチュアを釈放した後は、コイルバネの復元力により、アーマチュア変位は急速に増大し、大きな速度でディスク及びプレートに衝突し、これが、大きな衝撃音に結びついていた。
一方、本実施の形態の電磁ブレーキでは、図7に示すように、アーマチュアの釈放後から、ディスク及びプレートと衝突する前に、単数の指令波形の電流を励磁コイルに通電するようにする。
このようにすると、マグネットヨークがアーマチュアを釈放した後、アーマチュアはディスク方向に移動を開始するものの、所定の指令波形の電流の通電時にアーマチュアは一旦マグネットヨーク方向に引き寄せられて、変位速度が低減され、ディスク及びプレートと衝突するので、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができる。
また、図8に示すように、アーマチュアの釈放後から衝突前に、複数の指令波形の電流を励磁コイルに通電するようにすと、アーマチュアの変位速度が更に低減され、ディスク及びプレートと衝突するので、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際の衝突音を一層大幅に軽減することができる。
本発明の電磁ブレーキは、上述した実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、上記各実施の形態では、無励磁作動形電磁ブレーキで説明したが、一般的な電磁ブレーキにも適用可能なのは言うまでもない。
また、ブレーキ動作をクラッチ動作に置き換えれば、電磁クラッチにも本願が容易に適用でき、本願発明に含まれるのは当然のことである。
また、上記第5の実施の形態で示した、励磁コイルに通電する指令波形については、上記実施の形態のものに限定されないのは、勿論のことである。
本発明の第1の実施の形態の電磁ブレーキの基本構成を説明するための縦断側面図である。 本発明の第2の実施の形態の電磁ブレーキの基本構成を説明するための縦断側面図である。 本発明の第3の実施の形態の電磁ブレーキの基本構成を説明するための縦断側面図である。 本発明の第4の実施の形態の電磁ブレーキの基本構成を示す縦断側面図で、ブレーキ解放時である。 本発明の第4の実施の形態の電磁ブレーキの基本構成を示す縦断側面図で、ブレーキ作動時である。 本発明の第5の実施の形態の電磁ブレーキの基本動作を説明するため、アーマチュアの経時的変位を示す特性図で、従来の電磁ブレーキの場合である。 本発明の第5の実施の形態の電磁ブレーキの基本動作を説明するため、アーマチュアの経時的変位を示す特性図で、単数の指令波形を励磁コイルに通電した場合である。 本発明の第5の実施の形態の電磁ブレーキの基本動作を説明するため、アーマチュアの経時的変位を示す特性図で、複数の指令波形を励磁コイルに通電した場合である。 従来の無励磁作動形ブレーキの構成を示す縦断側面図で、コイル励磁時の場合である。 従来の無励磁作動形ブレーキの構成を示す縦断側面図で、コイル無励磁時の場合である。
符号の説明
10,20,30,40:電磁ブレーキ
11,21,31,41:アーマチュア
12,22,32,42:プレート
13,23,33,43:シャフト
14,24,34,44:励磁コイル
15,25,35,45:マグネットヨーク
16,26,36,46:ディスク
16b,28,31b:ダンピング材
17,27,37,47:コイルバネ
16a:第1のディスク片
16c:第2のディスク片
31a:第1のディスク片
31c:第2のディスク片
48:制動プレート
49:衝撃吸収バネ(衝撃吸収部材)

Claims (10)

  1. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、
    前記ディスクは、軸方向に2以上に分割されたディスク片と、
    これらのディスク片に挟持され、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を備えてなることを特徴とする電磁ブレーキ。
  2. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、
    前記アーマチュアと前記プレート間に、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を装着するようにしたことを特徴とする電磁ブレーキ。
  3. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、
    前記アーマチュアは、軸方向に2以上に分割されたアーマチュア片と、
    これらのアーマチュア片に挟持され、前記アーマチュアと前記マグネットヨーク間の衝撃力、及び、アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を備えてなることを特徴とする電磁ブレーキ。
  4. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、
    前記アーマチュアと前記プレート間に、衝撃吸収部材を介して制動プレートを前記プレートに取り付けるようにしたことを特徴とする電磁ブレーキ。
  5. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、
    前記アーマチュアの釈放時に、1又は2以上の所定の指令波形の電流を前記励磁コイルに通電し、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を低減するようにしたことを特徴とする電磁ブレーキ。
  6. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、
    前記ディスクは、軸方向に2以上に分割されたディスク片と、
    これらのディスク片に挟持され、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を備えてなることを特徴とする電磁クラッチ。
  7. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、
    前記アーマチュアと前記プレート間に、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を装着するようにしたことを特徴とする電磁クラッチ。
  8. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、
    前記アーマチュアは、軸方向に2以上に分割されたアーマチュア片と、
    これらのアーマチュア片に挟持され、前記アーマチュアと前記マグネットヨーク間の衝撃力、及び、アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を備えてなることを特徴とする電磁クラッチ。
  9. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、
    前記アーマチュアと前記プレート間に、衝撃吸収部材を介して制動プレートを前記プレートに取り付けるようにしたことを特徴とする電磁クラッチ。
  10. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、
    前記アーマチュアの釈放時に、1又は2以上の所定の指令波形の電流を前記励磁コイルに通電し、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を低減するするようにしたことを特徴とする電磁クラッチ。
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