JP2008281145A - 電磁ブレーキ及び電磁クラッチ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 アーマチュア11と、このアーマチュア11を吸引するマグネットヨーク15と、マグネットヨーク15を磁化する励磁コイル14と、ディスク16、及び、プレート12とを備え、アーマチュア11とディスク16及びプレート12間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキ10において、ディスク16は、軸方向に2つに分割されたディスク片16a、16cと、これらのディスク片16a、16cに挟持され、アーマチュア11とディスク16及びプレート12間の衝撃力を吸収するダンピング材16bを備えた構成とした。
【選択図】 図1
Description
なお、アーマチュアとディスクとの摩擦力を利用したクラッチについては、ブレーキ動作の替わりにクラッチ動作が行われ、動作原理は同様なので、その具体的な説明は省略する。
図9は、従来の無励磁作動形ブレーキの構成を示す縦断側面図で、コイル励磁時の場合である。
図10は、従来の無励磁作動形ブレーキの構成を示す縦断側面図で、コイル無励磁時の場合である。
また、同図において、180は、プレート120とマグネットヨーク150間のスペーサ、190は、アーマチュア110とマグネットヨーク150の金属同士の衝突音を低減するOリングである。
一方、アーマチュア110は、図9及び図10の矢印に示すように、軸方向への移動は可能であるが、回転は不能である。
即ち、励磁コイル152への非通電時にブレーキがかかり、通電時にブレーキが解除される機能を備えている。
従来の電磁ブレーキ100では、マグネットヨーク150がアーマチュア110を吸着した際、図9に示すように、アーマチュア110とマグネットヨーク150の金属同士の衝突音を低減するOリングが取り付けられている。
しかし、一方で、従来の電磁ブレーキ100では、マグネットヨーク150がアーマチュア110を釈放した際、アーマチュア110とディスク160、プレート120との衝突音に対しては、騒音対策は不十分であるという問題を備えていた。
(1)請求項1及び2に記載したように構成すると、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際に、アーマチュアがディスク及びプレートに衝突する衝撃をダンピング材が吸収するので、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができ、低騒音の電磁ブレーキとすることができる。
(1)請求項6及び7に記載したように構成すると、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際に、アーマチュアがディスク及びプレートに衝突する衝撃をダンピング材が吸収するので、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができ、低騒音の電磁クラッチとすることができる。
なお、図1乃至図5において、従来の電磁ブレーキと同一の構成については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
先ず、本発明の電磁ブレーキの第1の実施の形態について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の電磁ブレーキ10の構成を説明するための縦断側面図である。
次に、本発明の電磁ブレーキの第2の実施の形態について、図2を用いて説明する。
図2は、本発明の第2の実施の形態の電磁ブレーキ20の基本構成を示す縦断側面図である。
次に、本発明の電磁ブレーキの第3の実施の形態について、図3を用いて説明する。
図3は、本発明の第3の実施の形態の電磁ブレーキ30の基本構成を示す縦断側面図である。
次に、本発明の電磁ブレーキの第4の実施の形態について、図4及び図5を用いて説明する。
図4は、本発明の第4の実施の形態の電磁ブレーキ40の構成を示す縦断側面図で、ブレーキ解放時である。
図5は、本発明の第4の実施の形態の電磁ブレーキ40の構成を示す縦断側面図で、ブレーキ作動時である。
また、ブレーキ作動時のトルクを維持するために、制動プレート48とプレート42が接触し合うように、プレート42に切欠部42aを設け、ブレーキ動作時は、この切欠部42aに衝撃吸収バネ49を収容するようにする。
なお、本実施の形態では、衝撃吸収部材として衝撃吸収バネ49を用いて説明したが、これをゴム等の他のダンピング材を用いるようにしても良い。
次に、本発明の電磁ブレーキの第5の実施の形態について、図6乃至図8を用いて説明する。
図6乃至図8は、本発明の第5の実施の形態の電磁ブレーキの基本動作を説明するため、アーマチュアの経時的変位を示す特性図で、図6は従来の場合、図7は、単数の指令波形を励磁コイルに通電した場合、図8は、複数の指令波形を励磁コイルに通電した場合ある。
本実施の形態の電磁ブレーキの特徴は、アーマチュアの釈放後から、ディスクやプレートと衝突するまでに、1又は2以上の所定の指令波形の電流を励磁コイルに通電するようにしたことである。
このようにすると、マグネットヨークがアーマチュアを釈放した後、アーマチュアはディスク方向に移動を開始するものの、所定の指令波形の電流の通電時にアーマチュアは一旦マグネットヨーク方向に引き寄せられて、変位速度が低減され、ディスク及びプレートと衝突するので、マグネットヨークがアーマチュアを釈放する際の衝突音を大幅に軽減することができる。
例えば、上記各実施の形態では、無励磁作動形電磁ブレーキで説明したが、一般的な電磁ブレーキにも適用可能なのは言うまでもない。
また、ブレーキ動作をクラッチ動作に置き換えれば、電磁クラッチにも本願が容易に適用でき、本願発明に含まれるのは当然のことである。
また、上記第5の実施の形態で示した、励磁コイルに通電する指令波形については、上記実施の形態のものに限定されないのは、勿論のことである。
11,21,31,41:アーマチュア
12,22,32,42:プレート
13,23,33,43:シャフト
14,24,34,44:励磁コイル
15,25,35,45:マグネットヨーク
16,26,36,46:ディスク
16b,28,31b:ダンピング材
17,27,37,47:コイルバネ
16a:第1のディスク片
16c:第2のディスク片
31a:第1のディスク片
31c:第2のディスク片
48:制動プレート
49:衝撃吸収バネ(衝撃吸収部材)
Claims (10)
- アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、
前記ディスクは、軸方向に2以上に分割されたディスク片と、
これらのディスク片に挟持され、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を備えてなることを特徴とする電磁ブレーキ。 - アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、
前記アーマチュアと前記プレート間に、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を装着するようにしたことを特徴とする電磁ブレーキ。 - アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、
前記アーマチュアは、軸方向に2以上に分割されたアーマチュア片と、
これらのアーマチュア片に挟持され、前記アーマチュアと前記マグネットヨーク間の衝撃力、及び、アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を備えてなることを特徴とする電磁ブレーキ。 - アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、
前記アーマチュアと前記プレート間に、衝撃吸収部材を介して制動プレートを前記プレートに取り付けるようにしたことを特徴とする電磁ブレーキ。 - アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行う電磁ブレーキにおいて、
前記アーマチュアの釈放時に、1又は2以上の所定の指令波形の電流を前記励磁コイルに通電し、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を低減するようにしたことを特徴とする電磁ブレーキ。 - アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、
前記ディスクは、軸方向に2以上に分割されたディスク片と、
これらのディスク片に挟持され、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を備えてなることを特徴とする電磁クラッチ。 - アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、
前記アーマチュアと前記プレート間に、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を装着するようにしたことを特徴とする電磁クラッチ。 - アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、
前記アーマチュアは、軸方向に2以上に分割されたアーマチュア片と、
これらのアーマチュア片に挟持され、前記アーマチュアと前記マグネットヨーク間の衝撃力、及び、アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を吸収するダンピング材を備えてなることを特徴とする電磁クラッチ。 - アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、
前記アーマチュアと前記プレート間に、衝撃吸収部材を介して制動プレートを前記プレートに取り付けるようにしたことを特徴とする電磁クラッチ。 - アーマチュアと、このアーマチュアを吸引するマグネットヨークと、前記マグネットヨークを磁化する励磁コイルと、ディスク、及び、プレートとを備え、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行う電磁クラッチにおいて、
前記アーマチュアの釈放時に、1又は2以上の所定の指令波形の電流を前記励磁コイルに通電し、前記アーマチュアと前記ディスク及び前記プレート間の衝撃力を低減するするようにしたことを特徴とする電磁クラッチ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007127074A JP2008281145A (ja) | 2007-05-11 | 2007-05-11 | 電磁ブレーキ及び電磁クラッチ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007127074A JP2008281145A (ja) | 2007-05-11 | 2007-05-11 | 電磁ブレーキ及び電磁クラッチ |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=40142127
Family Applications (1)
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JP2007127074A Pending JP2008281145A (ja) | 2007-05-11 | 2007-05-11 | 電磁ブレーキ及び電磁クラッチ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101988517B1 (ko) * | 2018-01-08 | 2019-06-13 | 주식회사 만도 | 차량용 로터리 댐퍼의 감쇠력 보상장치 |
CN110608250A (zh) * | 2019-09-12 | 2019-12-24 | 安徽创新电磁离合器有限公司 | 风标制动器 |
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-
2007
- 2007-05-11 JP JP2007127074A patent/JP2008281145A/ja active Pending
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