JP2007162748A - 電磁クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動音の小さい電磁クラッチを提供すること。
【解決手段】電磁クラッチ1は、ロータ6と、ロータ6と同軸上に並ぶ環状のアーマチュア5と、アーマチュア5の周方向に沿って並び、互いに独立して通電のオン/オフが可能な第1および第2の電磁石32,33と、を有している。第1および第2の電磁石32,33は、アーマチュア5の周方向に近接して配置されており、互いに時間差をもって通電のオン/オフがされる。
【選択図】図1

Description

この発明は、電磁クラッチに関する。
電磁クラッチは、複写機などの事務機器や、自動車などに備えられている(たとえば、特許文献1参照)。このような電磁クラッチには、入力軸と一体的に回転可能なロータと、歯車などの出力部材と一体的に回転可能なアーマチュアと、アーマチュアをロータに吸着させる磁力を発生するための励磁コイルとを有しているものがある。アーマチュアと出力部材とは、弾性部材を介して連結されており、アーマチュアをロータから遠ざかる方向に付勢している。
励磁コイルが励磁されると、弾性部材の付勢力に抗してアーマチュアがロータ側に移動してロータに吸着し、ロータと一体的に回転可能となる。これにより、入力軸からの入力が、ロータおよびアーマチュアを介して、出力部材に出力される。励磁コイルの励磁が解除されると、弾性部材の付勢力によって、アーマチュアがロータから離され、ロータとの連結が解除される。
特開平10−184729号公報
励磁コイルを励磁すると、アーマチュアが磁力によってロータに吸着されるが、このとき、アーマチュアがロータに衝撃的に接触するために接触音が生じてしまう。接触音は、騒音の原因となり、好ましくない。
特許文献1では、弾性部材としてのゴムダンパーがアーマチュアを付勢する力を、アーマチュアの周方向に不均一にしている。これにより、アーマチュアがロータに吸着される際の、アーマチュアの移動抵抗を周方向に異ならせ、アーマチュアが周方向の一部から徐々にロータに接触するようにし、アーマチュアがロータに接触し始めてから完全に接触するまでの時間を長くして、両者が衝撃的に接触することを防止し、接触音の低減を図っている。
しかしながら、特許文献1の構成では、アーマチュアがロータから離れる際、アーマチュアの全周が略同時にロータから離れてしまう。その結果、アーマチュアがロータから離れる際に大きな駆動音が生じてしまう。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、駆動音の小さい電磁クラッチを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、ロータ(6)と、ロータ(6)と同軸上に並ぶ環状のアーマチュア(5)と、アーマチュア(5)の周方向に沿って並んで互いに独立して通電のオン/オフが可能とされ、アーマチュア(5)をロータ(6)に吸着させる磁力を発生するための複数のコイル(322,332;412,422,432)と、を有していることを特徴とする電磁クラッチ(1)である。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素などを表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、複数のコイルの通電を独立してオンすることにより、アーマチュアの周方向において、アーマチュアをロータに吸着させるタイミングを不均一にすることができる。これにより、アーマチュアをロータに吸着させる際に、アーマチュアが周方向の全域に亘ってロータに同時に接触することを防止できる。その結果、アーマチュアがロータに接触し始めてから完全に接触するまでの時間を長くして、両者が衝撃的に接触することを防止でき、接触音を小さくできる。同様に、複数のコイルの通電を独立してオフすることにより、アーマチュアの周方向において、アーマチュアをロータから離隔させるタイミングを不均一にすることができる。これにより、アーマチュアをロータから離隔させる際に、アーマチュアが周方向の全域に亘ってロータから同時に離隔することを防止できる。これにより、アーマチュアがロータから離隔し始めてから完全に離隔するまでの時間を長くでき、その結果、両者が離隔するときの音を小さくできる。以上より、通電のオンの際およびオフの際の双方において、駆動音を小さくできる。
請求項2記載の発明は、上記複数のコイル(322,332;412,422,432)は、互いに時間差をもって通電のオン/オフがされることを特徴とする請求項1記載の電磁クラッチ(1)である。この構成によれば、互いに時間差をもって通電をオンすることにより、アーマチュアの周方向において、アーマチュアをロータに吸着させるタイミングを容易かつ確実に不均一にすることができる。また、互いに時間差をもって通電をオフすることにより、アーマチュアの周方向において、アーマチュアをロータから離隔させるタイミングを容易かつ確実に不均一にすることができる。
請求項3記載の発明は、上記複数のコイル(322,332;412,422,432)は、アーマチュア(5)の周方向に近接して配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の電磁クラッチ(1)である。この構成によれば、アーマチュアとコイルとが向かい合っている領域を多くすることができる。これにより、アーマチュアとロータの間の磁力をより多くすることができる。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態にかかる電磁クラッチ1の要部の概略構成を示す断面図である。図1を参照して、電磁クラッチ1は、たとえば、複写機やプリンタやファクシミリなどの画像形成装置に備えられるものであり、入力ギヤ2(入力部材)と出力軸3(出力部材)との間の動力の伝達のオン/オフを切り換えられるようになっている。
電磁クラッチ1は、上記入力ギヤ2と、入力ギヤ2にばね部材4を介して一体回転可能に取り付けられる環状のアーマチュア5と、アーマチュア5と同軸上に並ぶ筒状のロータ6と、ロータ6と一体回転可能な上記出力軸3と、アーマチュア5をロータ6に吸着させる磁力を発生するための電磁石7と、を有している。
入力ギヤ2は、平歯車などの歯車部材である。入力ギヤ2の内周面は、筒状のカラー8を介して出力軸3の外周面に回転自在に支持されている。カラー8の一端部には、環状のフランジ9が形成されており、入力ギヤ2の一側面2aを受けている。
出力軸3には、環状の溝3aが形成されて、Cリングなどの止め輪10が嵌められており、この止め輪10は、カラー8のフランジ9の一側面を受けている。これにより、入力ギヤ2の軸方向の一方への移動が規制されている。入力ギヤ2には、駆動ギヤ11が噛み合っており、この駆動ギヤ11の駆動によって入力ギヤ2が回転するようになっている。
アーマチュア5は、ロータ6に対して軸方向に移動可能な可動部材であり、冷延鋼板などを用いて形成されている。アーマチュア5は、略円板状に形成され内径部12と外径部13とを有しており、内径部12と外径部13とが軸方向に段差をつけられた形状をしている。
アーマチュア5は、出力軸3に遊嵌されている。アーマチュア5の外径部13の一側面13aに、ばね部材4の外径部15の一側面15aが固定されている。ばね部材4の内径部14の他側面14bは、入力ギヤ2の他側面2bに固定されている。
上記ばね部材4は、ばね鋼などの板状の金属片を複数(たとえば、3つ)備え、これらの部材を放射状に配置したものであり、アーマチュア5を入力ギヤ2側に弾性的に付勢している。各金属片による付勢力は、互いに等しくされている。なお、各金属片による付勢力を、互いに異ならせるようにしてもよい。
アーマチュア5の外径部13の他側面13bには、摩擦係合部16が設けられている。摩擦係合部16は、ロータ6の後述する摩擦係合部17と摩擦係合可能である。
ロータ6は、小径部18と、小径部18の一端部から径方向の外方に延びる大径部19とを含んでいる。小径部18は、出力軸3にスプライン嵌合などによって一体回転可能に連結されている。
ロータ6は、出力軸3に対する軸方向の相対移動が規制されている。具体的には、出力軸3に形成された環状の溝3bに、止め輪20が嵌められている。止め輪20は、小径部18の一端部を受けている。小径部18の他端部には、転がり軸受などの軸受21が配置されており、軸受21の内輪22に小径部18の他端部が受けられている。軸受21の内輪22は、出力軸3の段部23に受けられて、軸方向の一方への移動が規制されている。上記の構成により、小径部18は、止め輪20と軸受21の内輪22とによって挟まれて、出力軸3に対する軸方向の相対移動が規制されている。
大径部19は、環状をした平板状に形成されており、アーマチュア5の摩擦係合部16に対向する一側面19aに、摩擦係合部17が設けられている。この摩擦係合部17とアーマチュア5の摩擦係合部16との互いの摩擦接触により、アーマチュア5とロータ6とが連動して回転可能となる。
軸受21の内輪22は、出力軸3に一体回転可能に嵌合されている。軸受21の外輪24は、円筒状の第1のヨーク25の内周面に嵌合されている。第1のヨーク25の一端部には、有底円筒状の第2のヨーク26の底部26aが接続されている。第1および第2のヨーク25,26は、一体的に形成されている。第2のヨーク26は、画像形成装置のフレームなどのベース27に固定されている。
第1および第2のヨーク25,26間に、環状の空間Sが区画されており、当該空間S内にコイルボビン28が配置されている。コイルボビン28は、第1のヨーク25の外周面に固定される筒状部29と、筒状部29の一端部および他端部のそれぞれに設けられるフランジ部30,31とを有している。
図2は、図1のII−II線に沿う要部の横断面図である。図1および図2を参照して、電磁石7は、コイルボビン28に収容されている。本実施形態の特徴の1つは、電磁石7は、第1および第2の電磁石32,33を有しており、これら第1および第2の電磁石32,33を互いに独立して通電のオン/オフを可能としている点にある。
第1および第2の電磁石32,33は、それぞれ、コイルボビン28に固定されている。第1の電磁石32は、コイルボビン28の略半周に亘って設けられており、第2の電磁石33は、コイルボビン28の残りの略半周に亘って設けられている。このように、第1および第2の電磁石32,33は、アーマチュア5の周方向に沿って並んでいる。
アーマチュア5の周方向において、第1の電磁石32の一端部および他端部が、第2の電磁石33の対応する一端部および他端部にそれぞれ近接して配置されている。第1および第2の電磁石32,33は、それぞれ、アーマチュア5の外径部13およびロータ6の大径部19の双方と軸方向に並んでいる。
第1の電磁石32は、軟鉄などを用いて形成された芯体321と、銅線を用いて形成され、芯体321の外周を取り囲む第1のコイル322とを有している。
第2の電磁石33は、軟鉄などを用いて形成された芯体331と、銅線を用いて形成され、芯体331の外周を取り囲む第2のコイル332とを有している。
第1および第2のコイル322,332の一方の端子322a,332aは、それぞれ、CPU,ROMおよびRAMを含む制御部34に接続されている。第1および第2のコイル322,332の他方の端子322b,332bは、それぞれ、上記ベース27などに接地(アース)されている。制御部34は、電磁クラッチ1の駆動を制御するためのものであり、第1および第2のコイル322,332への通電のオン/オフの制御を独立して行うようになっている。この制御部34には、所定の検知スイッチやタイマーなど(図示せず)が接続されており、これらの検知スイッチやタイマーからの信号(操作入力)に基づいて、第1および第2のコイル322,332への通電のオン/オフを行う。
図3は、制御部34による第1および第2のコイル322,332への通電の制御について説明するためのタイムチャートである。図3を参照して、電磁クラッチ1をオフの状態からオンの状態にする際、まず、第1のコイル322への通電がオンにされる(タイミングS1)。これにより、第1のコイル322が励磁されて、アーマチュア5をロータ6に吸着させる磁力が発生する。
第1のコイル322への通電がオンにされてから所定の時間(ΔS)の後に、第2のコイル332への通電がオンにされる(タイミングS2)。ΔSは、たとえば、数十ms程度とされる。これにより、第2のコイル332が励磁されて、アーマチュア5をロータ6に吸着させる磁力が発生する。
以上により、アーマチュア5は、図4に示すように、ばね部材4の付勢力に抗してロータ6側へ移動し、アーマチュア5の摩擦係合部16が、ロータ6の摩擦係合部17に摩擦接触する。これにより、アーマチュア5とロータ6とが一体回転可能になり、入力ギヤ2からの動力が、ばね部材4、アーマチュア5およびロータ6を介して、出力軸3に伝達可能となる。
図3を参照して、一方、電磁クラッチ1をオンの状態からオフの状態にする際には、まず、第1のコイル322への通電がオフにされる(タイミングS3)。これにより、第1のコイル322の励磁が解除される。
第1のコイル322への通電がオフにされてから所定の時間(ΔS)の後に、第2のコイル332への通電がオフにされる(タイミングS4)。これにより、第2のコイル332の励磁が解除される。なお、タイミングS3とタイミングS4との間の時間は、タイミングS1とタイミングS2との間の時間と異なるようにされていてもよい。
以上により、アーマチュア5は、図1に示すように、ばね部材4の付勢力によってアーマチュア5側へ移動し、アーマチュア5の摩擦係合部16と、ロータ6の摩擦係合部17との摩擦接触が解除される。これにより、アーマチュア5とロータ6との間の動力の伝達が遮断され、入力ギヤ2の動力が出力軸3に伝わらないようになる。
このように、第1のコイル322と第2のコイル332とは、互いに時間差をもって通電のオン/オフがされる。
図5は、電磁クラッチ1のオン/オフの動作について説明するためのタイミングチャートである。図5(a)は、制御部34における時間と励磁電圧との関係を示しており、図5(b)は、アーマチュア5における時間と軸方向への移動量との関係を示しており、図5(c)は、ロータ6における時間とトルクとの関係を示しており、図5(d)は、出力軸3における時間と回転数との関係を示している。
なお、以下では、第1のコイル322に基づく動作を説明するが、第2のコイル332に関しても、時間がずれて同様の動作となる。
図5(a)〜図5(d)を参照して、制御部34に操作入力が入力されると(タイミングT1)、初期遅れ時間TID経過の後、制御部34から第1のコイル322に作動出力が出力される(タイミングT2)。
これにより、第1のコイル322が励磁されてアーマチュア5をロータ6に吸着する磁力が生じ、アーマチュア5が、ロータ6側に向かって軸方向に移動を開始する(タイミングT2)。アーマチュア5の摩擦係合部16が一旦ロータ6の摩擦係合部17に接触し(タイミングT3)、反動で離れた後、再びロータ6の摩擦係合部17に摩擦接触する(タイミングT4)。タイミングT2〜T4が、アーマチュア吸引時間となる。
これにより、アーマチュア5とロータ6とが互いに動力伝達可能になり、アーマチュア5からロータ6にトルクが伝わりだす(タイミングT4)。アーマチュア5がロータ6に係合してからしばらくは、両者はすべり接触となり、ロータ6の摩擦係合部17に動摩擦トルクが生じる。
アーマチュア5とロータ6とが係合してからしばらくすると、出力軸3(ロータ6)が回転を開始する(タイミングT5)。ロータ6が回転を開始してからしばらくすると、アーマチュア5との速度差がなくなり、アーマチュア5とロータ6とは、すべり接触の状態から、すべりがなくなって一体回転する状態となる(タイミングT6)。
アーマチュア5とロータ6とが一体回転した後は、出力軸3の回転数が定常回転数に収束していく。このとき、ロータ6の負荷トルクは、静摩擦トルクよりも小さい値となっている。
タイミングT2〜T6が、アーマチュア5とロータ6との連結時間となり、タイミングT4〜T6が、アーマチュア5とロータ6との実連結時間となる。
画像形成動作の完了などに関連して、制御部34に操作入力が入力されると(タイミングT7)、初期遅れ時間TIDの経過の後、第1のコイル322への作動出力がオフにされる(タイミングT8)。これにより、第1のコイル322の励磁が解除され、アーマチュア5は、ばね部材4の付勢力によって入力ギヤ2側に移動を開始し(タイミングT8)、ロータ6から離れる。
アーマチュア5とロータ6との係合が解除されてからしばらくすると、ロータ6のトルクが減少しだし(減衰トルクが発生しだし)(タイミングT9)、ドラグトルク(空転トルク)にまで低下する(タイミングT10)。タイミングT8〜T10が、アーマチュア開放時間となる。なお、制御部34の励磁電圧は、タイミングT8で作動出力が解除された後、逆起電力が生じて負の値となり、その後、零に収束していく。
タイミングT10でロータ6のトルクがドラグトルクになった後、出力軸3の回転数が低下しだし(タイミングT11)、所定時間経過の後、停止する(タイミングT12)。タイミングT8〜T12が、出力軸3の停止時間となる。
以上説明したように、この実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。すなわち、第1および第2のコイル322,332の通電を独立してオンすることにより、アーマチュア5の周方向において、アーマチュア5をロータ6に吸着させるタイミングを不均一にすることができる。
これにより、アーマチュア5をロータ6に吸着させる際に、アーマチュア5が周方向の全域に亘ってロータ6に同時に接触することを防止できる。その結果、アーマチュア5がロータ6に接触し始めてから完全に接触するまでの時間を長くして、両者が衝撃的に接触することを防止でき、接触音を小さくできる。
同様に、第1および第2のコイル322,332の通電を独立してオフすることにより、アーマチュア5の周方向において、アーマチュア5をロータ6から離隔させるタイミングを不均一にすることができる。これにより、アーマチュア5をロータ6から離隔させる際に、アーマチュア5が周方向の全域に亘ってロータ6から同時に離隔することを防止できる。これにより、アーマチュア5がロータ6から離隔し始めてから完全に離隔するまでの時間を長くでき、その結果、両者が離隔するときの音を小さくできる。
以上より、通電のオンの際およびオフの際の双方において、駆動音を小さくできる。
また、第1および第2のコイル322,332について、互いに時間差をもって通電をオンすることにより、アーマチュア5の周方向において、アーマチュア5をロータ6に吸着させるタイミングを容易かつ確実に不均一にすることができる。
同様に、第1および第2のコイル322,332について、互いに時間差をもって通電をオフすることにより、アーマチュア5の周方向において、アーマチュア5をロータ6から離隔させるタイミングを容易かつ確実に不均一にすることができる。
また、第1および第2のコイル322,332をアーマチュア5の周方向に近接して配置していることにより、アーマチュア5と電磁石7とが向かい合っている領域を多くすることができる。これにより、アーマチュア5とロータ6の間の磁力をより多くすることができる。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、図6に示すように、アーマチュアの周方向に並ぶ第1、第2および第3のコイル412,422,432の3つのコイルを有する第1、第2および第3の電磁石41,42,43を含む電磁石7Aを用いてもよい。この場合、第1、第2および第3のコイル412,422,432は互いに独立して通電のオン/オフがされる。
第1〜第3の電磁石41〜43は、それぞれ、コイルボビン28に固定されている。第1〜第3の電磁石41〜43は、アーマチュアの周方向に沿って略等間隔に近接して並んでいる。
第1の電磁石41は、軟鉄などを用いて形成された芯体411と、銅線を用いて形成され、芯体411の外周を取り囲む第2のコイル412とを有している。
第2の電磁石42は、軟鉄などを用いて形成された芯体421と、銅線を用いて形成され、芯体421の外周を取り囲む第2のコイル422とを有している。
第3の電磁石43は、軟鉄などを用いて形成された芯体431と、銅線を用いて形成され、芯体431の外周を取り囲む第3のコイル432とを有している。
また、4つ以上のコイルを設けて、これらのコイルを互いに独立して通電のオン/オフをできるようにしてもよい。
その他、本発明は、画像形成装置以外の他の装置の電磁クラッチに適用することができる。
この発明の一実施形態にかかる電磁クラッチの要部の概略構成を示す断面図であるである。 図1のII−II線に沿う要部の横断面図である。 制御部による第1および第2のコイルへの通電の制御について説明するためのタイムチャートである。 電磁クラッチの動作について説明するための図である。 電磁クラッチのオン/オフの動作について説明するためのタイミングチャートである。 この発明の別の実施形態の要部の横断面図である。
符号の説明
1 電磁クラッチ
5 アーマチュア
6 ロータ
322 第1のコイル(複数のコイルの1つ)
332 第2のコイル(複数のコイルの1つ)
412 第1のコイル(複数のコイルの1つ)
422 第2のコイル(複数のコイルの1つ)
432 第3のコイル(複数のコイルの1つ)

Claims (3)

  1. ロータと、
    ロータと同軸上に並ぶ環状のアーマチュアと、
    アーマチュアの周方向に沿って並んで互いに独立して通電のオン/オフが可能とされ、アーマチュアをロータに吸着させる磁力を発生するための複数のコイルと、
    を有していることを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 上記複数のコイルは、互いに時間差をもって通電のオン/オフがされることを特徴とする請求項1記載の電磁クラッチ。
  3. 上記複数のコイルは、アーマチュアの周方向に近接して配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の電磁クラッチ。

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