JP2008279858A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体をコンパクトに維持しながら、車室内における荷物等の収納スペースを必要に応じ容易に拡大することが可能な車両用シート装置を提供する。
【解決手段】車室の前端部に設けられた車幅方向に延びるインストルメントパネル4の後方側に配設された運転席シート6と、この運転席シート6に対し車幅方向に並ぶように配設された複数の助手席シート7,7とを備えた車両用シート装置において、上記助手席シート7を、シートレール11に沿って車両の前後方向に移動可能に支持するとともに、その可動範囲の前端位置において上記インストルメントパネル4の下方に格納し得るように構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車室の前端部に車幅方向に延びるインストルメントパネルが設置され、このインストルメントパネルの設置部より後方側のフロアパネル上に、運転席シートと複数の助手席シートとが車幅方向に並設された車両用シート装置に関するものである。
近年、燃料消費量の節減等の要求から、コンパクトで軽量な車両が求められているが、このような車両では、コンパクトな構成でありながら車室内に複数の乗員が着座可能なスペースを確保するための工夫が必要となる。例えば、下記特許文献1では、車室内の車幅方向中央部に運転席シートを配設するとともに、その後方側に複数の助手席シートを配設することにより、車体をコンパクト化しつつ車室内に複数の乗員が着座可能なスペースを確保することが行われている。
特開平7−156807号公報
ところが、上記特許文献1に開示されているように、コンパクトな構成でありながら複数の乗員が着座可能なシートを備えた車両では、乗員の着座スペース以外に十分なスペースを車室内に確保することが困難であるため、車室内への荷物等の収納性が損なわれ易いといった問題がある。
このため、上記特許文献1では、車室の後方側に、荷物等を収納するための比較的広大な荷台床(ラゲージルーム)を別途設けることが提案されているが、このようにした場合には、上記荷台床の存在に起因して車体の前後寸法が大きくなることが避けられないため、車体を効果的にコンパクト化することができないとともに、車体のデザイン性が極端に悪化するという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、車体をコンパクトに維持しながら、車室内における荷物等の収納スペースを必要に応じ容易に拡大することが可能な車両用シート装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、車室の前端部に設けられた車幅方向に延びるインストルメントパネルの後方側に配設された運転席シートと、この運転席シートに対し車幅方向に並ぶように配設された複数の助手席シートとを備えた車両用シート装置であって、上記複数の助手席シートのうちの少なくとも一つが、車両の前後方向に移動可能に支持されるとともに、その可動範囲の前端位置において上記インストルメントパネルの下方に格納されるように構成されたことを特徴とするものである(請求項1)。
本発明によれば、運転席シートと隣接する複数の助手席シートを設けて搭乗可能な乗員の人数を確保した上で、この助手席シートを、車両の前後方向に移動可能に支持してインストルメントパネルの下方に格納可能に構成したため、例えば乗車人数が少ないとき等に、使用されない助手席シートを必要に応じてインストルメントパネルの下方に格納し、当該助手席シートが設置されていた部分に空きスペースを形成することにより、車室内における荷物等の収納スペースを容易に拡大することができ、比較的大型の荷物等でも上記収納スペースを利用して容易に車室内に収納できるという利点がある。
しかも、助手席シートを前方に移動させてインストルメントパネルの下方に格納する構成であるため、上記インストルメントパネル下方のデッドスペースを有効利用して上記助手席シートを効率よく格納することができるとともに、車室の後方側等に広範なラゲージルームを別途設けたような場合と異なり、車体をコンパクトに維持しながら荷物等の収納性を効果的に向上させることができる。
本発明においては、上記複数の助手席シートのいずれもが、車両の前後方向に移動可能に支持されて上記インストルメントパネルの下方に格納可能に構成されることが好ましい(請求項2)。
このようにすれば、車室内に配設された複数の助手席シートの全てをインストルメントパネルの下方に格納することにより、車室内により大きな荷物等の収納スペースを確保できるという利点がある。
上記助手席シートが、シートクッションとその後端部に枢支されたシートバックとを有する場合、上記シートバックがシートクッション上に倒伏した状態で上記助手席シートが上記インストルメントパネルの下方に格納されるように構成されていることが好ましい(請求項3)。
このようにすれば、助手席シートを、その高さ寸法を大幅に縮小した状態でインストルメントパネルの下方に格納できるため、上記インストルメントパネルの形状やその設置高さを大きく変更する等の特別の措置を採ることなく、上記インストルメントパネルの下方に助手席シートをコンパクトに格納できるという利点がある。
また、車両の前後方向に延びてその前端部が上記インストルメントパネルの下方に位置するシートレールがフロアパネル上に設置され、上記助手席シートがこのシートレールに沿って前後方向に移動可能に支持されることが好ましい(請求項4)。
このように、助手席シートを前後方向に移動可能に支持するシートレールを設けた場合には、上記助手席シートをインストルメントパネル下方の格納位置に前方移動させたり、そこから後方側に引き出して使用位置に戻したりする動作を、上記シートレールに沿って助手席シートをスライド変位させることで容易に行えるという利点がある。
また、本発明においては、上記運転席シートが車室の側方部に配設され、この運転席シートの片側の側方に上記複数の助手席シートが並列に配設されていることが好ましい(請求項5)。
このように、一般に市販されている多くの車両と同様に、車室の側方部に運転席シートを配設した場合には、ステアリング機構やトランスミッション等の各種機器のレイアウトが大幅に変更になること等を回避しつつ、荷物等の収納スペースを十分に確保できる等の利点がある。
以上説明したように、本発明によれば、車体をコンパクトに維持しながら、車室内における荷物等の収納スペースを必要に応じ容易に拡大することが可能な車両用シート装置を提供することができる。
図1〜図3は、本発明の一実施形態にかかる車両用シート装置を備えた車両の車室内の状況を示す図である。当実施形態の車両用シート装置は、車室の左側方部に配設された運転席シート6と、この運転席シート6の右側側方に配設された左右一対の助手席シート7,7とを有しており、これら運転席シート6および後席シート7,7により、複数の乗員が着座可能な車幅方向に一列に並ぶシート列が形成されている。なお、図中において符号1は、車室の左右両側面部に形成された乗降用開口部を開閉するサイドドアである。
上記運転席シート6の前方側に位置する車室の前端部には、各種計器類や電装品等が配設されるインストルメントパネル4が、車幅方向の略全域に亘って延びるように設置されている。このインストルメントパネル4は、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネル3から後方側(車室側)に突出し、かつフロアパネル2から所定距離上方に離間した高さに位置するように設置されている。また、上記運転席シート6の前方に位置するインストルメントパネル4の左側方部には、上記運転席シート6に着座した乗員(運転者)によって操作されるステアリングホイール5が設置されている。
上記フロアパネル2には、その前端部から前後方向略中央部までの範囲に亘って、略平坦面状のメインフロア部8が形成されており、このメインフロア部8上に、上記運転席シート6および助手席シート7が設置されている。上記メインフロア部8の後方側には、一段高くされたキックアップ部9が設けられており、このキックアップ部9上に形成された空間が、荷物等を収納するためのラゲージスペースLとして利用可能に構成されている。
上記メインフロア部8の左側方部には、車両の前後方向に延びる左右一対のシートレール10,10が配設され、このシートレール10に沿って上記運転席シート6がスライド自在に支持されている。また、上記シートレール10の側方に位置するメインフロア部8の車幅方向中央部および右側方部には、車両前後方向の広い範囲に亘って延びる左右一対のシートレール11,11がそれぞれ1組ずつ配設され、これら各シートレール11に沿って上記助手席シート7,7がそれぞれスライド自在に支持されている。
上記助手席シート7は、シートクッション17と、その後端部に立設されたシートバック18と、上記シートレール11上に設けられて上記シートクッション17およびシートバック18を支持する台座部20とを有している。上記台座部20は、図3、図6、および図7に示すように、上記シートクッション17の側辺部下面に取り付けられた脚部21と、この脚部21の周囲を覆うように設置されたカバー体22とを有しており、上記シートレール11の内部に保持されたスライダー19を介して上記脚部21がシートレール11に支持されることにより、上記助手席シート7がシートレール11に沿ってスライド自在に支持されている。すなわち、上方に開口した断面視コ字状の溝型鋼等からなる上記シートレール11の内部に、上記脚部21の下端部に取り付けられた転動ローラ等からなるスライダー19がスライド自在に保持されることにより、上記助手席シート7が上記シートレール11に沿って車両の前後方向にスライド自在に支持されている。なお、図6および図7ではカバー体22を省略して示している。
上記シートレール11は、上記メインフロア部8の前後方向略全域に亘って延びており、その前端部が、上記インストルメントパネル4の下方に位置するように設置されている。このシートレール11に支持される上記助手席シート7は、通常時において、上記シートレール11の後端部寄りに配設された状態で使用される。そして、このようにシートレール11の後端部寄りの使用位置にあるときに、助手席シート7は、図1に示すように、上記運転席シート6と横一列に並ぶように配設されている。
また、上記助手席シート7のシートバック18は、図略のリクライニング機構を介してシートクッション17の後端部に枢支されており、このシートクッション17に対し上方に起立した起立状態(図3の実線参照)と、シートクッション17上に倒伏した倒伏状態(図3の二点鎖線参照)との間で変位可能に構成されている。
そして、図4に示すように、上記助手席シート7のシートバック18をシートクッション17上に倒伏させてから(図中の二点鎖線参照)、この助手席シート7を上記シートレール11に沿って前方にスライド変位させ、その可動範囲の前端位置まで移動させた状態で、上記助手席シート7が上記インストルメントパネル4の下方に格納されるように構成されている(図中の実線参照)。なお、図4では、左右の助手席シート7,7のうちの一方側のみを示しているが、当実施形態では、左右の助手席シート7,7の両方がインストルメントパネル4の下方に格納されるようになっている。
一方、上記運転席シート6は、図1および図2に示すように、シートクッション12と、その後端部に立設されたシートバック13と、上記シートレール10上に設けられて上記シートクッション12およびシートバック13を支持する台座部14とを有している。上記台座部14は、上記助手席シート7の台座部20と同様に、上記シートクッション12の側辺部下面に取り付けられた脚部15と、この脚部15の周囲を覆うように設置されたカバー体16とを有しており、上記シートレール10の内部に保持された図略のスライダーを介して上記脚部15が上記シートレール10に支持されることにより、上記運転席シート6がシートレール10に沿ってスライド自在に支持されている。
上記運転席シート6用のシートレール10は、その前後長さが上記助手席シート7用のシートレール11よりも短く設定され、メインフロア部8の左側方部において前後方向の所定範囲に亘って延びるように設置されている。そして、このシートレール10に沿って運転席シート6をスライド変位させることにより、運転席シート6に着座する乗員(運転者)の好みに応じてこの運転席シート6の前後位置を調節し得るように構成されている。
以上のように構成された運転席シート6および助手席シート7には、図2および図3に示すように、各シート6,7を上記各シートレール10,11上の前後方向所定位置にロックするためのロック機構23,25がそれぞれ設けられている。以下では、このうち助手席シート7に設けられたロック機構25の具体的構成について説明するが、運転席シート6用のロック機構23も同様の構成を有している。
上記ロック機構25は、図5〜図7に示すように、上記助手席シート7の脚部21に左右両端部が枢支されたロックレバー27と、このロックレバー27の側辺部下面に突設されたロック部33と、このロック部33がロック位置に保持されるように上記ロックレバー27を下方に付勢する図略のばね部材等からなる付勢手段とを有している。
上記ロックレバー27は、車幅方向に延びる車幅方向フレーム30およびその左右両端部から後方側に延びる一対の前後方向フレーム31からなる本体部29と、この本体部29の車幅方向フレーム30に固着されて前方に突出する把持部28とを有している。そして、上記本体部29における前後方向フレーム31の後端部が上記助手席シート7の脚部21に枢支されることにより、上記ロックレバー27が、上記前後方向フレーム31の後端部を支点に回動可能に取り付けられている。
上記ロック部33は、上記前後方向フレーム31の下面部に突設されることにより、上記ロックレバー27の回動に応じて上下方向に揺動変位するように構成されている。
一方、上記助手席シート7用のシートレール11には、その上壁部に複数の係止孔35が形成されている。そして、このうちの一つの係止孔35に、上記付勢手段によって下方に付勢された上記ロック機構25のロック部33が挿入されることにより、上記スライダー19のスライド変位が規制されて上記助手席シート7の前後移動が拘束されるようになっている。
これに対し、上記ロックレバー27の把持部28を助手席シート7に着座した乗員が把持し、上記付勢手段の付勢力に抗してロック部33を上記係止孔35から離間させる方向にロックレバー27を揺動変位させると、図8および図9に示すように、上記係止孔35からロック部33が抜け出してスライダー19の拘束状態が解除され、上記シートレール11に沿ったスライダー19のスライド変位が許容されるようになっている。これにより、乗員は、助手席シート7の前後位置を自在に調節することが可能になる。
図10に示すように、上記シートレール11の係止孔35は、上記助手席シート7の通常時の使用位置に対応するシートレール11の後方部と、インストルメントパネル4の下方に位置するシートレール11の前方部とにそれぞれ設けられており、このうちシートレール11の後方部には、前後方向に所定ピッチで並ぶように複数の係止孔35が設けられている。
上記シートレール11の後方部に設けられた複数の係止孔35は、助手席シート7をメインフロア部8後方の使用位置にロックするために利用される。すなわち、上記複数の係止孔35のうちのいずれかを利用して助手席シート7をロックすることにより、乗員は、メインフロア部8後方の前後方向所定範囲内における好みの位置にロックした状態で上記助手席シート7を使用することができる。なお、図10において符号7は、上記シートレール11の後方部に設けられた複数の係止孔35のうち、最も後側の係止孔35にロックされた助手席シートを、符号7’は、最も前側の係止孔35にロックされた助手席シートを示している。
一方、上記シートレール11の前方部に設けられた係止孔35(図例では1個)は、助手席シート7をインストルメントパネル4下方の格納位置にロックするために利用される。すなわち、乗員が助手席シート7をメインフロア部8後方の使用位置から前方にスライド変位させてインストルメントパネル4下方の格納位置まで移動させ、そこで上記係止孔35を利用して助手席シート7をロックすることにより、上記助手席シート7が、インストルメントパネル4の下方に格納された状態に保持されるようになっている。なお、図10において符号7”は、上記インストルメントパネル4の下方に格納されてロックされた助手席シートを示している。
図11に示すように、助手席シート7の台座部20の後面部には、プルハンドル37が設けられており、このプルハンドル37の操作により、上記インストルメントパネル4の下方に格納されてロックされた上記助手席シート7のロック状態が解除されるようになっている。このプルハンドル37には、上記ロックレバー27の本体部29(図6)から延びるケーブル38が接続されており、乗員が上記プルハンドル37を後方側に引っ張ると、これに応じて図8に示すように、上記本体部29がケーブル38によって上方に引っ張られ、ロック部33が係止孔35から離間する方向に上記ロックレバー27が揺動変位するように構成されている。
このように、助手席シート7の後面部にそのロック状態を解除するためのプルハンドル37が設けられていることにより、乗員は、上記助手席シート7がインストルメントパネル4の下方に格納された状態においても、上記プルハンドル37の設置部に車室側から容易にアクセスしてプルハンドル37を操作することができる。そして、乗員は、このようにプルハンドル37を操作して上記助手席シート7のロック状態を解除した上で、この助手席シート7をシートレール11に沿って車両の後方側にスライド変位させることにより、上記助手席シート7をメインフロア部8後方の使用位置まで移動させることができる。
上記のように車室の前端部に設けられた車幅方向に延びるインストルメントパネル4の後方側に配設された運転席シート6と、この運転席シート6に対し車幅方向に並ぶように配設された複数の助手席シート7,7とを備えた車両用シート装置において、上記助手席シート7を、シートレール11に沿って車両の前後方向に移動可能に支持するとともに、その可動範囲の前端位置において上記インストルメントパネル4の下方に格納し得るように構成した上記実施形態によれば、車体をコンパクトに維持しながら、車室内における荷物等の収納スペースを必要に応じて容易に拡大できるという利点がある。
すなわち、上記実施形態によれば、運転席シート6と隣接する複数の助手席シート7,7を設けて搭乗可能な乗員の人数を確保した上で、この助手席シート7を、車両の前後方向に移動可能に支持してインストルメントパネル4の下方に格納可能に構成したため、例えば乗車人数が少ないとき等に、使用されない助手席シート7を必要に応じてインストルメントパネル4の下方に格納し、当該助手席シート7が設置されていた部分に空きスペースを形成することにより、車室内における荷物等の収納スペースを容易に拡大することができ、比較的大型の荷物等でも上記収納スペースを利用して容易に収納できるという利点がある。
したがって、上記実施形態に示されるように、車室後端のラゲージスペースLが比較的狭く形成されることにより車体がコンパクト化された車両においても、例えば図12に示すように、左右の助手席シート7,7のうちの一方(図例では車幅方向中央部に位置する左側の助手席シート7)をインストルメントパネル4の下方に格納することにより、上記助手席シート7が設置されていた部分に空きスペースS1を形成することができ、このスペースS1と車室後端のラゲージスペースLとを利用して、比較的大型の荷物等であっても容易に車室内に収納できるという利点がある。
特に、上記実施形態のように、左右の助手席シート7,7の両方が、車両の前後方向に移動可能に支持されて上記インストルメントパネル4の下方に格納可能に構成されている場合には、図13に示すように上記助手席シート7,7の両方をインストルメントパネル4の下方に格納することにより、これら両助手席シート7,7が設置されていた部分に、より広範な空きスペースS2を形成することができるため、車室内への荷物等の収納性をより効果的に向上させることができるという利点がある。
しかも、上記実施形態では、助手席シート7を前方に移動させてインストルメントパネル4の下方に格納するだけの簡単な構成で、荷物等の収納スペースを拡大することができるため、例えば助手席シート7をフロアパネル2に対し着脱可能に取り付け、この助手席シート7を車外に取り外すことによってスペースの拡大を図るようにした場合と異なり、インストルメントパネル4下方のデッドスペースを有効利用して助手席シート7を効率よく格納することができ、荷物等の収納スペースをより容易に拡大できるという利点がある。
さらに、助手席シート7をインストルメントパネル4の下方に格納することで収納スペースを拡大するようにした上記実施形態によれば、例えば車室後端のラゲージスペースLを前後方向に拡大することによって収納スペースの拡大を図るようにした場合と異なり、車体を大型化しなくても十分な荷物等の収納スペースを確保することができるため、車体をコンパクトに維持しながら荷物等の収納性を効果的に向上させることができる。
また、上記実施形態のように、助手席シート7が、そのシートクッション17上にシートバック18が倒伏した状態で上記インストルメントパネル4の下方に格納されるように構成されている場合には、上記助手席シート7を格納する際にその高さ寸法を大幅に縮小することができるため、上記インストルメントパネル4の形状やその設置高さを大きく変更する等の特別の措置を採ることなく、上記インストルメントパネル4の下方に助手席シート7をコンパクトに格納できるという利点がある。
さらに、上記実施形態のように、フロアパネル2上に、車室後方から上記インストルメントパネル4の下方まで延びるシートレール11を設け、このシートレール11に沿って上記助手席シート7が移動可能に支持されるように構成した場合には、上記助手席シート7をインストルメントパネル4下方の格納位置に前方移動させたり、そこから後方側に引き出してメインフロア部8後方の使用位置に戻したりする動作を、上記シートレール11に沿って助手席シート7をスライド変位させることで容易に行えるという利点がある。
また、上記実施形態のように、運転席シート6を車室の側方部に配設するとともに、この運転席シート6の片側の側方に複数の助手席シート7,7を並列に配設し、この複数の助手席シート7,7の全てを、車両前後方向に移動可能に支持してインストルメントパネル4下方に格納可能に構成した場合には、上記全ての助手席シート7,7をインストルメントパネル4の下方に格納することにより、図13に示したように、運転席シート6の側方に連続した大きな空きスペースS2が形成されるため、このスペースS2と車室後端のラゲージスペースLとからなるより広範な収納スペースを車室内に確保することができ、車室内への荷物等の収納性をより効果的に向上させることができるという利点がある。
すなわち、例えば運転席シート6を車幅方向中央部に配設するとともに、その左右両側に助手席シート7をそれぞれ1つずつ配設することも可能であるが、このようにした場合には、各助手席シート7をインストルメントパネル4の下方に格納したときに、上記各助手席シート7の設置部に対応して形成された空きスペースが、車幅方向中央部に配設された上記運転席シート6によって分断されるため、車室内に収納し得る荷物の大きさが制限され易くなる。これに対し、上記実施形態のように、運転席シート6の片側の側方に、2つの助手席シート7,7を車幅方向に並べるように配設した場合には、両助手席シート7,7をインストルメントパネル4の下方に格納することにより、図13に示したように、運転席シート6の側方に連続した大きな空きスペースS2を形成できるため、このスペースS2と車室後端のラゲージスペースLとを利用して、より大きな荷物を車室内に収納することが可能となり、車室内への荷物等の収納性をより効果的に向上させることができる。
また、上記実施形態のように、運転席シート6を、一般に市販されている車両と同様に車室の側方部に設けた場合には、ステアリングホイール5等からなるステアリング機構やトランスミッション等の各種機器のレイアウトが大幅に変更になること等を回避しつつ、荷物等の収納スペースを十分に確保できるという利点がある。
すなわち、運転席シート6を例えば車幅方向中央部に配設した場合には、これに合わせてステアリング機構を車幅方向中央部に移設したり、トランスミッション等の設置位置を車幅方向にずらしたりするなど、各種機器のレイアウトを一般的な車両における場合のレイアウトに対し大幅に変更せざるを得なくなるおそれがあるが、上記実施形態のように、車室の側方部に運転席シート6を配設した場合には、上記のようなレイアウト変更が生じるのを有効に回避できるため、大幅な設計変更等を伴うことなく荷物等の収納スペースを十分に確保できるという利点がある。
一方、運転席シート6を車幅方向中央部に配設した場合には、運転者が単独で乗車したときの車両の重量バランスを左右で略均一にできるため、車両の操縦性等をより向上させることができる等の利点がある。
なお、上記実施形態では、左右の助手席シート7,7の両方を、インストルメントパネル4の下方に格納可能に構成したが、このうちの一方側の助手席シート7のみを格納可能に構成してもよい。ただし、上記実施形態のように、全ての助手席シート7をインストルメントパネル4の下方に格納可能に構成した方が、荷物等の収納スペースをより大きく拡大できる点で有利である。
また、上記実施形態では、車室の左側方部に運転席シート6を配設し、その右側の側方に後席シート7,7を設けたが、車両の仕向け先等に応じて、上記運転席シート6および後席シート7,7の設置位置を左右逆にすることも当然に可能である。すなわち、車室の右側方部に運転席シート6を配設し、その左側の側方に後席シート7,7を配設してもよい。
また、上記実施形態では、運転席シート6および助手席シート7,7からなる一つのシート列のみを車室内に設け、その後方側にはシートを設けないことにより、車体の前後寸法をより抑制するように構成したが、車体の前後寸法をある程度大きく確保できる場合には、上記各シート6,7の後方に後席のシート列を設けることにより、より多くの乗員が搭乗できるように構成してもよい。
また、助手席シート7の台座部20を、その高さが可変となるように構成してもよい。このようにすれば、助手席シート7をインストルメントパネル4の下方に格納する際に、助手席シート7の高さ寸法をより小さくすることができ、上記インストルメントパネル4の下方に助手席シート7をよりコンパクトに格納できるという利点がある。なお、上記台座部20の高さ寸法を可変とするための機構は、例えば、上記実施形態における脚部21を、折り畳み可能なリンク機構等により構成することで、実現可能である。
本発明の一実施形態にかかる車両用シート装置を備えた車両の平面図である。 図1のII−II線に沿った側面断面図である。 図1のIII−III線に沿った側面断面図である。 助手席シートがインストルメントパネルの下方に格納される際の動作を説明するための図である。 助手席シートに備わるロック機構の具体的構成を示す平面図である。 上記ロック機構の具体的構成を示す側面断面図である。 上記ロック機構の具体的構成を示す正面断面図である。 上記ロック機構によるロックを解除した状態を示す側面断面図である。 上記ロック機構によるロックを解除した状態を示す正面断面図である。 助手席シート用のシートレールに設けられる係止孔の位置を説明するための平面図である。 助手席シートの後面部に備わるプルハンドルを示す斜視図である。 左右の助手席シートのうちの一方をインストルメントパネルの下方に格納した状態を説明するための図である。 左右の助手席シートの両方をインストルメントパネルの下方に格納した状態を説明するための図である。
符号の説明
2 フロアパネル
4 インストルメントパネル
6 運転席シート
7 助手席シート
11 シートレール
17 シートクッション
18 シートバック

Claims (5)

  1. 車室の前端部に設けられた車幅方向に延びるインストルメントパネルの後方側に配設された運転席シートと、この運転席シートに対し車幅方向に並ぶように配設された複数の助手席シートとを備えた車両用シート装置であって、
    上記複数の助手席シートのうちの少なくとも一つが、車両の前後方向に移動可能に支持されるとともに、その可動範囲の前端位置において上記インストルメントパネルの下方に格納されるように構成されたことを特徴とする車両用シート装置。
  2. 請求項1記載の車両用シート装置において、
    上記複数の助手席シートのいずれもが、車両の前後方向に移動可能に支持されて上記インストルメントパネルの下方に格納可能に構成されたことを特徴とする車両用シート装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用シート装置において、
    上記助手席シートが、シートクッションとその後端部に枢支されたシートバックとを有し、このシートバックが上記シートクッション上に倒伏した状態で上記助手席シートが上記インストルメントパネルの下方に格納されるように構成されたことを特徴とする車両用シート装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シート装置において、
    車両の前後方向に延びてその前端部が上記インストルメントパネルの下方に位置するシートレールがフロアパネル上に設置され、上記助手席シートがこのシートレールに沿って前後方向に移動可能に支持されたことを特徴とする車両用シート装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用シート装置において、
    上記運転席シートが車室の側方部に配設され、この運転席シートの片側の側方に、上記複数の助手席シートが並列に配設されたことを特徴とする車両用シート装置。
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