JP2007168609A - 車両用シート構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】左右に離間したシート間にウオークスルー通路を形成しつつシートクッションのクッション領域を車幅方向に拡大する。
【解決手段】 第2列シート12の左右のシート17、18の車室内方側のクッションサイドサポート22は、これを倒すことでシートクッション17a、18aを車室内方側へ拡大して連続したクッション領域を形成することができる。また、シートバック17b、18bの車室内方側に上部サイドサポート23を有し、上部サイドサポート23を倒すことでシートバック17b、18bが車幅方向に連続した形態となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車に関し、より詳しくは車両シート構造に関するものである。
自動車の形式としてワンボックスカーが周知である。ワンボックスカーは、比較的車高が高く、そして車室が車体後端まで延びているために、7、8人乗車というように多人数のシートを配設して様々なシートアレンジすることが可能であることからファミリー層の支持を得ているだけでなく、大型のシートを配設して4〜5人でゆったりとしたドライブを楽しむのに利用されている。
ワンボックスカーは、フロントサイドドアを使って乗降する運転席及び助手席の第1列シートの後方に、第2列シート、第3列シートを含み、この第2列、第3列シートに着座する乗員用のリアサイドドアがフロントサイドドアの直ぐ後方に配設され、第3列シートに着座する乗員は、第2列シートを折り畳んで前方にスライドさせることにより乗り降りするのが一般的である(特許文献1参照)。
この種の車両では、特に、比較的大型の車両では、複数列のシートが個々独立したシートを採用し、各列のシートを互いに車幅方向に離間した2つのシートで構成するのが一般的であり、この2つのシート間の間がウオークスルー通路として利用される。
特開2000−62502号公報
しかしながら、各列を構成する2つのシート間の隙間は、走行中は使用されずデッドスペースになる。また、各列のシートを2つの独立したシートで構成した場合には、例えば、回転対座シートのように様々なシートアレンジが可能であるが、横隣りのシート間の隙間を残して、この隙間をウオークスルー通路として利用するというのが従来の考え方であった。
本発明の目的は、車体前後方向に配列した複数列のシートを備え、少なくとも一つの列が左右に離間した2つのシートで構成された車両を前提として、この左右に離間したシート間にウオークスルー通路を形成しつつシートクッションのクッション領域を車幅方向に拡大することのできる車両用シート構造を提供することにある。
上記の技術的課題は、本発明によれば、
シートクッションとシートバックを備えた一人用の2つのシートを車幅方向に離間して配置し、該左右のシート間の隙間をウオークスルー通路として利用することのできる車両用シート構造であって、
前記左右のシートの少なくとも一方のシートのシートクッションの車幅方向内方側にクッションサイドサポートを有し、
該クッションサイドサポートが横方向に倒れて、該クッションサイドサポートが取り付けられたシートクッションのクッション領域が車幅方向内方側に拡大されることを特徴とする車両用シート構造を提供することにより達成される。
すなわち、本発明によれば、互いに車幅方向に離間した左右のシート間にウオークスルー通路が形成されるだけでなく、少なくとも一方のシートのシートクッションの車幅方向内方側にクッションサイドサポートを設け、このクッションサイドサポートを横倒し可能にすることで、シートクッションのクッション領域を車幅方向内方側に拡大することができ、この拡大したクッション領域を、例えば乳幼児の世話をするのに利用できる。
本発明の好ましい実施の形態では、前記左右のシートが、共に、その車幅方向内方側に、横方向に倒れることのできる内側クッションサイドサポートを有し、該左右のシートのクッションサイドサポートを横倒しにしたときに、該左右のシートの内側クッションサポートが互いに近接して、前記左右にシートのシートクッションと同一平面で車幅方向内方側に拡大し且つ連続したクッション領域を形成することができる。これによれば、左右のシートのシートクッションを内側クッションサイドサポートを使って連続した状態にすることができる。
また、好ましくは、前記左右のシートが、共に、その車幅方向外方側に、横方向に倒れることのできる外側クッションサイドサポートを有し、該左右のシートの前記内側及び外側クッションサイドサポートを横倒しにしたときに、前記左右のシートのシートクッションと同一平面で該シートクッションの内側及び外側に拡大し且つ車幅方向に連続したクッション領域を形成することができるのがよい。これによれば、一方の車体側壁から他方の車体側壁まで連続して延びるクッション領域を形成することができる。
上述したことは、左右にシートのシートバックについても言え、そのシートバックの内側に上部サイドサポートを設けて、この上部サイドサポートを横倒しにすることで、シートバックを車幅方向に連続させることができる。そして、横倒しにしたときに互いに近接する上部サイドサポートを機械的に連結することで、拡大したシートバックの領域に作用する荷重に抗することができる。
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。
第1実施例(図1〜図6)
図1は本発明を適用した自動車を斜め前方から見た斜視図である。図示の自動車1は、いわゆるワンボックスカーと呼ばれている形式の車両であり、全長約4800mm、全幅約1800mm、高さ約1900mmの日本では比較的大型のワンボックスカーである。この種のワンボックスカーは、個々に独立した且つ肉厚のクッション材を備えた大型シートが設置され、内装も豪華であることから乗員は、ゆったりとくつろいだ気分でドライブを楽しむことができる。
図1の参照符号2は、運転席及び助手席の乗降に用いられるフロントサイドドアを示し、その直ぐ後方に、右側又は左側の少なくとも一方に後部座席乗員用のリアサイドドア3が配設されている。このリアサイドドア3は、ガイドレール4に案内されて後方にスライド可能な、いわゆるスライドドアであるが、リアサイドドア3の前端又は後端を、隣接するピラー部材にヒンジ止めしたヒンジドアであってもよい。当業者であれば直ちに分かることであるが、図示のリアサイドドア3の幅(車体前後方向の寸法)は、この種のワンボックスカーの従来のリアサイドドアよりも可成り小さい。この点については、後に説明する。なお、作図上の理由から図1には現れていないが、このワンボックスカー1は従来と同様に、車両の後端面にバックドアを有し、このバックドアを開閉することにより荷物の出し入れをすることができる。
図2は車室内を側方から見た図であり、また、図3は車室内を上から見た図である。参照符号5は左右の前輪を示し、また、参照符号6は左右の後輪である。また、参照符号7はエンジンルームであり、参照符号8はハンドルを示す。ワンボックスカー1は、その車体後端まで連続した車室10に配設された、車体後方に向けて順に、最前列(第1列)シート11、第2列シート12、第3列シート13を備えている。
第1列シートは、運転席シート15と助手席シート16とで構成され、運転席シート15と助手席シート16は互いに独立したセパレートシートで構成されている。同様に、第2列シート12は、2つの独立したセパレートシート17、18で構成されている。第3列シート13は一人の乗員が着座可能な単一の最後部中央シート19で構成されている。
第1列〜第3列のシート11〜13を構成する各シート15〜19には、各シートの各参照番号に「a」を付して示してあり、また、シートバックには「b」を付して示してある。各シート15〜19は、実質的に同じ大きさの、従来と同様に大人がゆったりと着座可能な所謂大型シートで構成され、各シート15〜19のシートクッションとシートバックの幅が実質的に同じである。勿論のことであるが、第1列〜第3列のシート11〜13を構成する各シート15〜19は前後にスライド可能であるのが好ましく、また、シート高さの調整やリクライニングが可能であるのが好ましい。
図3は車室10を側方から見た図である。この図3からも理解できるように、各シート15〜19は、所定の高さを有する台座20を介してフロアに設置されており、図2に破線からも分かるように、この台座20は平面視したときにシートクッション15a〜19aよりも幅及び長さが小さく、シートクッション15a〜19aの中央部分に配置されている。
第1列シート11を構成する運転席シート15と助手席シート16は、車幅方向に離間して配設され、その離間距離L1(図2)は、運転席シート15と助手席シート16との間を通って車体後部に歩いて移動することができる、所謂ウオークスルーが可能な通路幅に設定されている。すなわち、運転席シート15と助手席シート16との間の隙間は、この間を通って乗員が歩いて移動できる車体前後方向の前部前後方向通路R1を構成している。
第2列シート12の左右のシート17、18の少なくとも一方、好ましくは双方が、図3から理解できるようにシートクッション17a、18aの車室内方側に、上方に突出したクッションサイドサポート22を有し、このクッションサイドサポート22は、これを倒すことでシートクッション17a、18aを車室内方側へ拡大することができる。図4は、クッションサイドサポート22を倒したときの好ましい態様を示す。この図4から理解できるように、左右のシート17、18が共にクッションサイドサポート22を倒すことができるときには、左右のシート17、18のシートクッション17a、18aが、その各々から車幅方向内方側に延びるクッションサイドサポート22、22によって車幅方向に連続した形態となる。
第2列シート12の左右のシート17、18は、また、図3から理解できるようにシートバック17b、18bの少なくとも一方、好ましくは双方の車室内方側に、座面に向けて突出した上部サイドサポート23を有するのが好ましい。この上部サイドサポート23を倒したときに、左右のシート17、18のシートバック17b、18bがその各々から延びる上部サイドサポート23、23によって車幅方向に連続した形態となるのがよい。
図5は、第2列シート12の左右のシート17、18の詳細を示す図である。上部及び下部のサイドサポート22、23は、シート17及び18のシートクッション17a、18a及びシートバック17b、18bにクランクロッド24を介して取り付けられている。図5は、上部及び下部のサイドサポート22、23を横方向位置まで倒した状態を示してある。同図から理解できるように、上部及び下部のサイドサポート22、23を横方向位置まで倒したときには、上部及び下部のサイドサポート22、23は、シートクッション17a、18a、シートバック17b、18bと同一平面を作る。クッションサイドサポート22は、これを横方向に倒したときに水平位置でロックされ、例えばクッションサイドサポート22を更に下方に押し下げることによりロック解除されて起立位置まで起こすことができ、この起立位置でロックされる。このロックは、例えばクッションサイドサポート22を更に起立させる方向に引き寄せることでロック解除することができる。
勿論のことであるが、左右のシート17、18の車幅方向内側だけでなく、外側にもクッションサイドサポート22、上部サイドサポート23を設けるようにしてもよい、外側のクッションサイドサポート22、上部サイドサポート23を横倒しにすることでクッション領域を更に拡大できるだけでなく、車体側壁のとの間のデッドスペースを横倒しにしたクッションサイドサポート22、上部サイドサポート23によって埋めることができ、一方の車体側壁から他方の車体側壁に亘って延びるベンチシートの態様で左右のシート17、18を使用することができる。
上部サイドサポート23は、これを横方向に倒したときに、隣接する他の上部サイドサポート23のクランクロッド24と係合することのできるフック25(図6)を備えており、上部サイドサポート23を横倒しにした後に、フック25で他方のクランクロッド24に係止することにより、左右の横倒しの上部サイドサポート23、23を互いに連結した状態にすることで、この横倒しの上部サイドサポート23、23に加わる荷重に抗することができる。
フック部材24は、シートバック17b、18bのクッション材の一部26をヒンジ止めして、この部分クッション材26をシートバック17b、18bの背面側に開くことでフック24を操作することができる。
第2列シート12は、第1列シート11から後方に大きく離間して配設され、その車体前後方向の離間距離L2によって第2列シート12の前方に、車幅方向に延びる中央通路R2が形成されている。
第2列シート12を構成する右側シート17と左側シート18は、車幅方向に離間して配設され、その離間距離L3は、これら左右のシート17、18の間を通って、シートを操作することなく乗員が車体後部に歩いて移動することができる幅寸法が設定されている。すなわち、第2列シート12を構成する左右のシート17、18の間の隙間は、この間を通って乗員が歩いて移動できる車体前後方向の後部前後方向通路R3を構成している。
第3列シート13を構成する単一の最後部中央シート19の前方には、第2列シート12との間に車幅方向に延びる後部車幅方向通路R4が形成され、この後部車幅方向通路R4は、最後部中央シート19の両側のラッゲージスペースLS1、LS2に通じている。車両後端の開口30を閉じるバックドア(図示せず)を開放することにより、ラッゲージスペースLS1、LS2から大きな荷物を出し入れすることができる。
第3列シート13と第2列シート12との車体前後方向の離間距離L4は、図2から理解できるように、最後部中央シート19に着座した乗員が膝を折り曲げた通常の着座姿勢をとったときに十分なレッグスペースが形成される程度の距離に設定されている。
図3を参照して、車体後端部において車幅方向中央部分に配置された最後部中央シート19は、前述した第2列シート12の左右のシート17、18間の後部前後方向通路R3に臨んでいる。この最後部中央シート19のシートクッション19aの幅Wは、上記後部前後方向通路R3の通路幅L3と実質的に同じ又はそれよりも若干大きい。換言すれば、最後部中央シート19のシートクッション19aは、車体前後方向から見たときに、第2列シート12を構成する左右のシート17、18のシートクッション17a、18aの車幅方向内端と若干オーバーラップしている。
このような最後部中央シート19の配置にすることで、最後部中央シート19の乗員が膝を折り曲げた通常の着座姿勢であっても脚回りに余裕があるため大人がゆったりと着座可能であるが、例えば最後部中央シート19の乗員が、目の前の後部前後方向通路R3まで脚を伸ばした休息姿勢をとることができる。また、第2列シート12の左右のシート17、18は、そのシートクッション17a、18bにより幅寸法の小さい台座20によって支持されており、この左右の台座20、20間の離間距離L5が後部前後方向通路R3の通路幅L3よりも大きいことから、最後部中央シート19で脚を伸ばした姿勢の乗員の靴先を例えば左右のシート17、18の下に入れた休息姿勢をとることができる。
図2に見られる参照符号31は、フロントサイドドア2によって開閉される運転席又は助手席用の乗降口であり、この乗降口31を通じて運転席シート15、助手席シート16にアクセスすることができる。また、参照符号32は、リアサイドドア3によって開閉される後席乗員用の乗降口であり、この乗降口32を通じて第2列シート12及び第3列シート13にアクセスすることができる。
後席乗員用の乗降口32は、従来に比べて幅寸法Xが小さく設定されており、この開口幅Xは上述した中央通路R2つまり第1列シート11と第2列シート12との間の離間距離L2に実質的に対応している。すなわち、後席乗員用の乗降口32の前端縁は第1列シート11のシートバック15b、16bの背面位置に実質的に対応しており、他方、後席乗員用の乗降口32の後端縁は第2列シート12のシートクッション17b、18bの前端位置に実質的に対応している。
上述したシート配列とこれに伴う車室内通路の構成を採用することにより、リアサイドドア3を開放して後席乗員用の乗降口32を通じて第2列シート12又は第3列シート13にアクセスするときに、後席乗員用の乗降口32に通じる車幅方向の中央通路R6を歩いてアクセスすることができる。特に、第3列シート13を利用する乗員は、第2列シート12を操作する必要無しに、単に、車室10の中央部分に対面した姿勢でリアサイドドア3を開放し、その姿勢のままで中央通路R2に足を踏み入れて車室10に乗り込み、そして、この中央通路R2及びこれとT字状に直交して車体後方に延びる前後方向通路R3を通って最後部中央シート19にアクセスすることができる。最後部中央シート19の乗員が車から降りるときも同様である。したがって、最後部中央シート19を利用する乗員にとって第2列シート12を操作する煩わしさ無しに且つ一般生活でドアを通過する同じ要領で車室10内に乗降することができる。
従来では、第3列シート13の乗員のために後席乗員用の乗降口32の入り口部分にステップを設ける必要があったが、本発明の実施例では、後席乗員用の乗降口32の入り口部分にステップを設けてもよいし、ステップ無しであってもよい。
また、このワンボックスカー1では、第2列シート12の左右のシート17、18の車室内方側に設けた、上部及び下部のサイドサポート22、23を横倒しにすることで、左右のシート17、18が連続したベンチシートの態様になることから、シートアレンジの多様性を提供することができ、例えば、左右のクッションサイドサポート22、22で拡大したシートクッション領域に乗員が着座してもよいし、また、この拡大したクッション領域を使って乳幼児の世話をすることができる。
図7以降の図面は他の実施例を示すものであり、これら他の実施例の説明において上述した第1実施例と同一の要素には同一の参照符号を付すことにより、その説明を省略し、以下に特徴部分を中心に他の実施例を説明する。
第2実施例(図7、図8)
この第2実施例では、運転席及び助手席を含む第1列シート11の後方に3列のシートを含んでいる。すなわち、上述した第1実施例では、第1乃至第3列のシート11〜13が配設されていが、この第1実施例の第1列シート11と第2列シート12との間に追加の列のシートを加えた点に特徴がある。
すなわち、第2実施例を示す図7を参照して、この第2実施例では、第1列シート11から後方に順に、第2列シート12、第3列シート13、第4列シート14が配設されており、このうち、第1列シート11と、第3列シート13と、第4列シート14が上述した第1実施例と共通である。
第2列シート12は、中央通路R2の車幅方向中央に配設された一人用の前部中央シート35で構成されている。この前部中央シート35は、着座する者が前方を向いた図7の状態と、図8に示すように後方に向いた状態とを選択できる回転対座シートであるのが好ましい。
第2列シート12を構成する車幅方向中央に配設された唯一の前部中央シート35の回りに注目すると、前部中央シート35の回りには、第1列シート11との間の前部車幅方向通路R5が形成され、また、前部中央シート35の両側に側部通路R6、R7が形成され、また、前部中央シート35の後方に第3列シート13との間で車幅方向に延びる中央車幅方向通路R8が形成されており、側部通路R6、R7が後席乗員用の乗降口32が対応している。
この第2実施例によれば、運転席シート15と助手席シート16の間の前部前後方向通路R1が、前部中央シート35の前方の前部車幅方向通路R5に連なり、そして、第3列シート13の左右にシート17、18間の後部前後方向通路R3が、前部中央シート35の後方の中央車幅方向通路R8に連なっている。したがって、例えば、第1列シート11から車体後端部に移動するのに、シート操作無しで、前部車幅方向通路R1、前部車幅方向通路R5、側部通路R6又はR7を通り、次いで、中央車幅方向通路R8から後部前後方向通路R3を通って、更に、第4列の最後部中央シート19の前方の後部車幅方向通路R9を通ることでラッゲージスペースLS1又はLS2に到着することができる。
また、後席乗員は、後席乗員用の乗降口32から側部通路R6(R7)に足を踏み入れて車室10内に乗り込み、第2列シート12に着座するときには、前部車幅方向通路R5に足を踏み入れることにより第2列シート12の前部中央シート35にアクセスすることができる。同様に、第3列シート13の左右のシート17、18に着座するときには、シートの操作無しに、中央車幅方向通路R8に足を踏み入れることにより左右のシート17、18にアクセスすることができる。
更に、第2列シート12を構成する前部中央シート35に関し、この前部中央シート35が、その前方の運転席シート15と助手席シート16の間の前部前後方向通路R1に臨んでいるため、前部中央シート35の乗員が膝を折り曲げた通常の着座姿勢であっても脚回りに余裕があるため大人がゆったりと着座可能であるが、例えば前部中央シート35の乗員が、目の前の前部前後方向通路R1まで脚を伸ばした休息姿勢をとることができる。そして、この休息姿勢のときに、運転席シート15と助手席シート16が共にそのシートクッション15a、16aより幅寸法の小さい台座20によって支持されており、この運転席、助手席の台座20、20間の離間距離L5(図7)が前部前後方向通路R1の通路幅L1よりも大きいことから、前部中央シート35で脚を伸ばした姿勢の乗員の靴先を例えば運転席シート、助手席シート15、16の下に入れた休息姿勢でドライブを楽しむことができる。
また、この実施例では、最も後の列となる第4列シート15は第1実施例のような後部中央シート19で構成してもよいが、図7に示すように、左右に上部及びクッションサイドサポート22、23を備えていてもよい。
第3実施例(図9〜図11)
上述した第1、第2実施例に関連して、第2列シート12以降のシートとして、左右に大きなサイドサポートを備えたコンフォート大型シート40を採用してもよい。
図9は、コンフォート大型シート40を斜め前方から見た斜視図である。コンフォート大型シート40は、幅方向に大きなシートクッション41と、頭部を含む上半身を包みシートバック42と、シートクッション41の前端から斜め下方且つ前方に大きく延びるフットレスト43と、シートクッション41の両側に位置する左右一対の大きな下部サイドサポート44、44とを備えており、シートクッション41の高さ位置は調整可能であるのがよい。また、コンフォート大型シート40は、好ましくは、着座した乗員が横になることができるようにシートクッション41がリクライニング機構を備えているのがよく、また、フットレスト43及びサイドサポート44もその傾き角度を調整できるのが好ましく、サイドサポート44を水平状態まで横にしてシートクッション41の領域を側方に拡大できるようにするのが特に好ましく、このときに、隣接するコンフォート大型シート40、40間の隙間が、横にしたサイドサポート44、44によって埋められように、隣接する2つのコンフォート大型シート40、40の離間距離を設定するのがよい。
図10は、第2列シート12、第3列シート13を配設してあり、第2列シート12が車幅方向中央に配設した一つのコンフォート大型シート40で構成され、第3列シート13が、車幅方向に離間した2つのコンフォート大型シート40、40で構成されている。
図11は、第2列シート12が車幅方向に離間した2つのコンフォート大型シート40、40で構成され、第3列シート13が車幅方向中央に配設した一つのコンフォート大型シート40で構成されている。
図10、図11に示す車室内構造によっても、前述した第1、第2実施例と同様に、後席乗員用乗降口32からシート操作無しに第2列、第3列シート12、13にアクセスすることができ、また、第2列シート12及び第3列シート13に着座した乗員の近傍に小荷物を置くことができる。勿論、第1列シート11から車体後端部のラッゲージスペースにシート操作無しにアクセスすることができる。
実施例を適用したワンボックスカーを斜め前方から見た斜視図である。 図1のワンボックスカーのシート配列及びサイドドアの配置を説明するために車体側方から見た図である。 図1のワンボックスカーのシート配列を説明するために上方から見た図である。 第2列シートを構成する左右のシートの内側クッションサイドサポート及びシートバックの内側に設けた上部サイドサポートを横倒しにした状態を示す、図3に対応した図である。 第2列シートを構成する左右にシートの内側クッションサイドサポート及びシートバックの内側に設けた上部サイドサポートを横倒し可能にする可動機構を具体的に説明するための図である。 図5に図示の左右のシートの上部サイドサポートを横倒しにした状態で互いに連結する機構を説明するための図である。 シート配列の変形例を説明するための、図3に対応した図である。 図7に示す第2列シートの前部中央シートを回転対座シートで構成した場合を例示する図である。 実施例のワンボックスカーに採用可能なコンフォート大型シートを斜め前方から見た斜視図である。 コンフォート大型シートを第2列及び第3列シートとして採用した場合のシート配列の一例を示す図である。 コンフォート大型シートを第2列及び第3列シートとして採用した場合のシート配列の他の例を示す図である。
符号の説明
1 ワンボックスカー
3 リアサイドドア
10 車室
11 第1列シート
12 第2列シート
13 第3列シート
14 第4列シート
17、18 第2列シートを構成する2つのセパレートシート
19 第3列シートを構成する単一の最後部中央シート
20 シートの台座
22 第2列シートのクッションサイドサポート
23 第2列シートの上部サイドサポート
24 クランクロッド
25 フック(上部サイドサポートの連結部材)
40 コンフォート大型シート
41 シートクッション
42 シートバック
43 フットレスト
44 サイドサポート

Claims (7)

  1. シートクッションとシートバックを備えた一人用の2つのシートを車幅方向に離間して配置し、該左右のシート間の隙間をウオークスルー通路として利用することのできる車室内構造であって、
    前記左右のシートの少なくとも一方のシートのシートクッションの車幅方向内方側にクッションサイドサポートを有し、
    該クッションサイドサポートが横方向に倒れて、該クッションサイドサポートが取り付けられたシートクッションのクッション領域が車幅方向内方側に拡大されることを特徴とする車両用シート構造。
  2. 前記左右のシートが、共に、その車幅方向内方側に、横方向に倒れることのできる内側クッションサイドサポートを有し、
    該左右のシートのクッションサイドサポートを横倒しにしたときに、該左右のシートの内側クッションサポートが互いに近接して、前記左右にシートのシートクッションと同一平面で車幅方向内方側に拡大し且つ連続したクッション領域を形成する、請求項1に記載の車両用シート構造。
  3. 前記左右のシートが、共に、その車幅方向外方側に、横方向に倒れることのできる外側クッションサイドサポートを有し、
    該左右のシートの前記内側及び外側クッションサイドサポートを横倒しにしたときに、前記左右のシートのシートクッションと同一平面で該シートクッションの内側及び外側に拡大し且つ車幅方向に連続したクッション領域を形成する、請求項2に記載の車両用シート構造。
  4. 前記左右のシートの少なくとも一方のシートが、該シートのシートバックの少なくとも車幅方向内方側に、座面に向けて突出した上部サイドサポートを有し、該上部サイドサポートを横方向に倒れて、該上部サイドサポートが取り付けられたシートバックが車幅方向内方側に拡大される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用シート構造。
  5. 前記左右のシートが、共に、その車幅方向内方側に、横方向に倒れることのできる前記上部サイドサポートを有し、
    該左右のシートの上部サイドサポートを横倒しにしたときに、該左右のシートのシートバックの上部サイドサポートが互いに近接して、前記左右のシートのシートバックと同一平面で車幅方向内方側に拡大し且つ連続したシートバック領域を形成する、請求項4に記載の車両用シート構造。
  6. 前記左右のシートのシートバックの車幅方向内方側の上部サイドサポートを共に横倒しにしたときに、互いに近接する上部サイドサポートを機械的に連結する連結部材が前記上部サイドサポートに設けられている、請求項5に記載の車両用シート構造。
  7. 前記左右のシートがシートバックの車幅方向内方側及び車幅方向外方側に、横方向に倒れることのできる上部サイドサポートを有する、請求項5又は6に記載の車両用シート構造。
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