JP2005289137A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Kazuhide Sumita
和英 住田
Akira Ito
晃 伊藤
Minoru Toyoda
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Abstract

【課題】
乗員席シートの前後方向のスペース、特に後方のスペース(荷室)に影響を与えることなく、シート幅の変更ができ、サブシートバックが完全に前方かつ下方のアレンジ位置に移動するので、メインシートの車幅方向の調整代を大きく設定することができて、シートの移動とスペースの有効活用との両立を図ることができる車両用シート装置の提供を目的とする。
【解決手段】
メインシートクッション30とメインシートバック31とをそれぞれ備えて車幅方向に並設される一対のメインシートM1,M2と、上記一対のメインシートバック31,31間に配設されたサブシートバック41とを設け、上記サブシートバック41を上記メインシートクッション30の下方かつ前方のアレンジ位置に移動可能に設けると共に、上記サブシートバック41をアレンジ位置に移動させた時、上記一対のメインシートバック31,31が車幅方向内方に移動可能に構成されたことを特徴とする。
【選択図】 図12

Description

この発明は、左右のメインシート間にサブシートを備えたような車両用シート装置に関する。
一般に車両の左右のリヤシートを後方に移動させて、フロントシートとリヤシートとの間を荷室に設定したり、後席乗員の快適性を向上させることが要請されるが、リヤシートの後方には車幅方向内方に車室側へ突出する一対のホイールハウスが設けられているため、リヤシートをそのまま後方に移動させることはできない。
このような問題点を解決するため従来から各種のシート装置が既に発明されている。
特許文献1に記載の車両用リヤシートは、左シートと右シートとの間にセンターシートを配設し、左右のシートをホイールハウス間に移動させる場合、センターシートを前方に移動させ、次に左シートおよび右シートを斜め後方に近接させながら移動して、これら左右のシートを一対のホイールハウス間に配設するように構成したものである。
この従来装置においては、上述のセンタシートは単に前方に移動するだけの構造であるから、フロントシートの後方には前方へ移動させたセンタシートが位置することになり、このセンタシートが邪魔になるばかりでなく、該センタシートを車両の前後方向に移動案内させる専用のレールが別途必要となり、構造が複雑化する問題点があった。
特許文献2に記載のスライドシートは、左シートと右シートとの間に、シートクッション部とシートバック部とを有する折り畳み式のシートを設け、左右のシートをホイールハウス間に移動させる場合、折り畳み式のシートのシートバック部をシートクッション部上に折り畳んだ後に、この折り畳み式のシートの全体を左シートまたは右シート側に折り畳み、次に左シートおよび右シートを斜め後方に近接させながら移動して、これら左右のシートを一対のホイールハウス間に配設するように構成したものである。
この従来装置においては、折り畳み式のシートのシートバック部の前後方向の肉厚と、シートクッション部の上下方向の肉厚との合計肉厚分により左右のシートの近接量が制限される問題点があった。
特許文献3に記載の車両用シート装置は、リヤフロア上に車両の前後方向に延び、かつ左右シート間を広くする前側のストレート部と、車両の前後方向に延び、かつ左右シート間を狭くする後側のストレート部と、これら前後の各ストレート部を傾斜状に連設するスラント部とから成る平面視略Z字状の左右対称のスライドレールを設け、これらスライドレールに沿って左右のシートを移動させるように構成し、左右のシートをホイールハウス間に移動させる場合には、これら各シートを後側のストレート部に移動させて、左右のシートを一対のホイールハウス間に配設するように構成したものである。
この従来装置においては、左右のシートをホイールハウス間に移動させた時には、左右のシートの近接によりベンチシート態様となるが、左右のシートを前方に移動させると、左右のシート間が大きく離間して、ベンチシート態様が不可能となる。つまり前後の両移動位置においてベンチシート態様を確保することが不可能となるうえ、上述の如き形状のスライドレールが必要となり、構造が複雑化する問題点があった。
特開2000−264109号公報 実開昭63−179248号公報 特開平7−108864号公報
そこで、この発明は、一対のメインシート間に配設されたサブシートバックを設け、このサブシートバックをメインシートクッションの下方かつ前方でのアレンジ位置に移動可能に設け、該サブシートバックをアレンジ位置に移動させた時、一対のメインシートバックを車幅方向内方に移動すべく構成することで、乗員席シートの前後方向のスペース、特に後方のスペース(荷室)に影響を与えることなく、シート幅の変更ができ、サブシートバックが完全に前方かつ下方のアレンジ位置に移動するので、メインシートの車幅方向の調整代を大きく設定することができて、シートの移動とスペースの有効活用との両立を図ることができる車両用シート装置の提供を目的とする。
この発明による車両用シート装置は、メインシートクッションとメインシートバックとをそれぞれ備えて車幅方向に並設される一対のメインシートと、上記一対のメインシートバック間に配設されたサブシートバックとを設け、上記サブシートバックを上記メインシートクッションの下方かつ前方のアレンジ位置に移動可能に設けると共に、上記サブシートバックをアレンジ位置に移動させた時、上記一対のメインシートバックが車幅方向内方に移動可能に構成されたものである。
上記構成のメインシートおよびサブシートバックは後席乗員用に設定してもよい。
上記構成によれば、サブシートバックをメインシートクッションの下方かつ前方のアレンジ位置に移動させると、左右一対のメインシートバックが車幅方向内方に移動可能となる。
この結果、乗員席シートの前後方向のスペース、特に後方のスペース(荷室)に影響を与えることなく、シート幅の変更ができ、しかも、上述のサブシートバックが完全に前方かつ下方のアレンジ位置に移動するので、メインシートバックの車幅方向の調整代を大きく設定することができて、シートの移動とスペースの有効活用との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記一対のメインシートクッション間に配設されたサブシートクッションを設け、上記サブシートクッションを上記メインシートクッションの下方かつ前方のアレンジ位置に移動可能に設けると共に、上記サブシートクッションをアレンジ位置に移動させた時、上記一対のメインシートクッションが車幅方向内方に移動可能に構成されたものである。
上記構成によれば、サブシートクッションをメインシートクッションの下方かつ前方のアレンジ位置に移動させると、左右一対のメインシートクッションが車幅方向内方に移動可能となる。
このように、シートクッションとシートバックとを備えた乗り心地のよいシートにおいて、シート後方のスペースに影響を与えることなく、シートの車幅方向の調整代が大きくとれ、アレンジと乗り心地との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記サブシートバックと上記サブシートクッションとをアレンジ位置に移動させた時、サブシートバックがサブシートクッションの上部に重ね合わされて格納されるものである。
上記構成によれば、サブシートのアレンジ時におけるサブシートクッションとサブシートバックとの重合構造により、サブシートをコンパクトに格納することができる。
この発明の一実施態様においては、上記サブシートバックと上記サブシートクッションとをアレンジ位置に移動させた時、サブシートバックの背面がフロアパネルとフラットになるように格納されるものである。
上記構成によれば、アレンジ位置のサブシートバック背面がフロアパネルとフラットになると共に、左右一対のメインシートバック間にはサブシートバックの幅に対応した空間が形成されるので、長尺物の荷物を搭載することができる。
この発明の一実施態様においては、上記メインシートバックおよびメインシートクッションを有するメインシートと、上記サブシートバックおよびサブシートクッションを有するサブシートとが前方のアレンジ位置に移動された時、メインシートバックの背面およびサブシートバックの背面がフロアパネルとフラットになるように格納されるものである。
上記構成によれば、メインシートおよびサブシートをアレンジ位置に移動させると、メインシートバック背面およびサブシートバック背面がフロアパネルとフラット(ほぼ面一状)になるので、荷室スペースの拡大を図ることができる。
この発明による車両用シート装置はまた、メインシートクッションとメインシートバックとをそれぞれ備えて車幅方向に並設される一対のメインシートと、上記一対のメインシートクッション間に配設されたサブシートクッションとを設け、上記サブシートクッションをメインシートクッションの下方かつ前方アレンジ位置に移動可能に設けると共に、上記サブシートクッションをアレンジ位置に移動させた時、上記一対のメインシートクッションが車幅方向内方に移動可能に構成されたものである。
上記構成のメインシートおよびサブシートクッションは後席乗員用に設定してもよい。
上記構成によれば、サブシートクッションをメインシートクッションの下方かつ前方のアレンジ位置に移動させると、左右一対のメインシートクッションが車幅方向内方に移動可能となる。
この結果、乗員席シートの前後方向のスペース、特に後方のスペース(荷室)に影響を与えることなく、シート幅の変更ができ、しかも、上述のサブシートクッションが完全に前方かつ下方のアレンジ位置に移動するので、メインシートクッションの車幅方向の調整代を大きく設定することができて、シートの移動とスペースの有効活用との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記一対のメインシートは各メインシートが互に接近するよう斜め後方に移動可能に設けられたものである。
上記構成によれば、メインシートが斜め後方に移動するので、横方向および前後方向に延びるスライドレールが不要となり、シンプルな構造にてメインシートの後方移動を行なうことができる。
この発明の一実施態様においては、上記メインシートの後方には車幅方向内方に車室側へ突出した一対のホイールハウスが設けられ、上記メインシートは一対のホイールハウス間に移動可能に構成されたものである。
上記構成によれば、一対のメインシートが車室側へ突出する左右一対のホイールハウス間に移動するので、メインシートに着座する後席乗員の快適性向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記サブシートクッションの下面には、トンネル部と対応する凹部が形成されたものである。
上記構成によれば、サブシートクッションをアレンジ位置に移動させた時、トンネル部上部に上記凹部が被さるので、アレンジ位置のサブシートクッションが安定すると共に、サブシートをより一層コンパクトに格納することができる。
この発明によれば、一対のメインシート間に配設されたサブシートバックを設け、このサブシートバックをメインシートクッションの下方かつ前方でのアレンジ位置に移動可能に設け、該サブシートバックをアレンジ位置に移動させた時、一対のメインシートバックを車幅方向内方に移動すべく構成したので、乗員席シートの前後方向のスペース、特に後方のスペース(荷室)に影響を与えることなく、シート幅の変更ができ、サブシートバックが完全に前方かつ下方のアレンジ位置に移動するので、メインシートの車幅方向の調整代を大きく設定することができて、シートの移動とスペースの有効活用との両立を図ることができる効果がある。
乗員席シートの前後方向のスペース、特に後方のスペース(荷室)に影響を与えることなく、シート幅の変更ができ、サブシートバックが完全に前方かつ下方のアレンジ位置に移動して、メインシートの車幅方向の調整代を大きく設定することができて、シートの移動とスペースの有効活用との両立を図るという目的を、
一対のメインシート間に配設されたサブシートバックを設け、このサブシートバックをメインシートクッションの下方かつ前方のアレンジ位置に移動可能に設け、該サブシートバックをアレンジ位置に移動させた時、一対のメインシートバックを車幅方向内方に移動すべく構成するという構造で実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用シート装置を示すが、まず図1を参照して車体構造について説明する。
エンジンルーム1と車室2とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル(ダッシュパネル)3を設け、このダッシュロアパネル3の下部後端には略水平に後方に向けて延びるフロアパネル4を連設し、このフロアパネル4の後部には、キックアップ部5を介してリヤフロア6を連設している。
上述のリヤフロア6の車幅方向中間部にはスペアタイヤパン7を段下げ形成する一方、フロアパネル4の左右両側端部には、車両の前後方向に延びる車体剛性部材としてのサイドシル8,8を接合固定している。
このサイドシル8は図3に示すように、サイドシルインナ9とサイドシルアウタ10とを接合し、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面11を有するものである。
また上述のフロアパネル4の中間部には車室2内側へ突出して、車両の前後方向に延びるトンネル部12が一体または一体的に形成されている。このトンネル部12はダッシュロアパネル3とキックアップ部5との間において車両の前後方向に延びるように形成されている。
さらに、上述のトンネル部12を跨いで左右のサイドシル8,8まで車幅方向に延びる車体剛性部材としてのクロスメンバ13(いわゆるNo.2クロスメンバ)を設けると共に、このクロスメンバ13に対して車両の後方に離間した位置には、トンネル部12と直交して、該トンネル部12とサイドシル8とを車幅方向に連結する左右一対のクロスメンバ14,14(いわゆるNo.2.5クロスメンバ)を設けている。
一方、エンジン15が搭載されたエンジンルーム1内の左右両側部には車両の前後方向に延びる車体剛性部材としてのフロントサイドフレーム16,16(フロントフレーム)を設けている。これら左右のフロントサイドフレーム16,16の後端部には、フロアパネル4の下面に接合した車体剛性部材としてのフロアフレーム17,17(図3参照)が車両の前後方向に連続するように接続されている。
なお、図1において18は前輪、19は後輪であり、図3において20はトンネル部12の車外側空間部に配設された燃料タンクである。
ところで、上述の各クロスメンバ13,14の上方には左右のフロントシート21,21を取付けている。これらの各フロントシート21はシートクッション22と、シートバック23と、ヘッドレスト24とを有するもので、一方のフロントシート21がドライバーズシートに設定され、他方のフロントシート21がパッセンジャーズシートに設定される。
上述のフロントシート21の後方において、キックアップ部5に近接するリヤフロア26上方にはリヤシート25を取付けている。
このリヤシート25は図2に拡大平面図で、また図3に正面図で、さらに図4に側面図でそれぞれ示すように、左右のメインシートM1,M2と、これらの左右のメインシートM1,M2間に配設されたサブシートSとを備えている。
左右のメインシートM1,M2はメインシートクッション30と、メインシートバック31と、メインヘッドレスト32とをそれぞれ有している。
また、上述のサブシートSはサブシートクッション40と、サブシートバック41とを有している。
一方、図1、図2、図3に示すようにメインシートM1,M2の後方には車幅方向内方に車室2の側へ突出した左右一対のホイールハウス26,26が設けられている。
上述のサブシートSはメインシートクッション30の下方かつ前方のアレンジ位置(図11〜図13参照)に移動可能に設けられると共に、このサブシートSをアレンジ位置に移動させた時、左右一対のメインシートM1,M2は各メインシートM1,M2が互に接近するように斜め後方に移動可能に設けられているので、次に図5〜図7を参照して、これら各シートS,M1,M2の支持構造について詳述する。
図5に示すようにメインシートM1,M2に対応して、リヤフロア6上にはシートスライドレール50のロアレール51を設けている。このロアレール51はその前端部に対して後端部が車幅方向内方に位置するようにスラント状に配設されている。
上述のシートスライドレール50はロアレール51と、このロアレール51に沿って斜め前後方向に摺動するアッパレール52とから成り、メインシートM1,M2のメインシートクッション30は、このアッパレール52に直接または図示しないブラケットを介して取付けられている。
上述のロアレール51は図7に示すノーマル位置と、図8に示す格納位置とに移動可能に設けられている。
この2位置移動を可能とするために、図6に示すように、リヤフロア6にはストライカ53を取付け固定する一方、ロアレール51のストライカ53と対応する後端部下面には、該ストライカ53に対して着脱操作(ロック、アンロック操作)されるロック部材54を設けている。
また、ロアレール51の中間部下面には門形状のブラケット55を設ける一方、キックアップ部5には平面視コの字状のブラケット56を設け、これらの各ブラケット55,56間にリンクロッド57を取付けている。
このリンクロッド57はその上下の支点部が各ブラケット55,56に対して回動自在になるように取付けられている。
上述の各メインシートM1,M2におけるメインシートバック31は、メインシートクッション30の後部両側に取付けたリクライニングナックル58を介してリクライニング可能に設けられている。
図7、図8は図示の便宜上、メインシートM1,M2のみを抽出して示す側面図であって、上記のように構成することにより、図7に示すノーマル位置のメインシートM1,M2を、図8に示す格納位置に移動させるには、まず、メインシートへッドレスト32を取外す。
次にメインシートバック31をメインシートクッション30上に重ね合わせるように前例操作すると共に、ロック部材54によるストライカ53への係合を解除(アンロック)した後に、リンクロッド57の下部支点を中心としてメインシートM1,M2の全体を前方かつ下方に移動させると、図8に示す格納位置となり、この状態のメインシートバック31の背面はリヤフロア6に対してほぼ面一状となる。
なお、図5〜図7において、27はキックアップ部5の背面に設けられて車幅方向に延びる車体剛性部材としてのクロスメンバ(いわゆるNo.3クロスメンバ)、28はリヤフロア6の前端部下面に接合されて車幅方向に延びる車体剛性部材としてのクロスメンバ(いわゆるNo.4クロスメンバ)である。
図6に示す門形状のブラケット55に代えて、図9に示すようにロアレール51の中間部下面にハット形状のブラケット58を設け、このブラケット58を各要素5,6間の傾斜部上面に当接して、メインシートM1,M2に着座した後席乗員の荷重を受けるように構成してもよい。
また、図6、図9で示したメインシート支持構造に代えて、図10に示す構造を採用してもよい。
図10の構造はロアレール51下面をリヤフロア6上面に当接するように構成したものであり、ロアレール51の後端部下面にはストライカ59を設ける一方、リヤフロア6の下面には上述のストライカ59を係脱可能にロックするラッチ部材60を設けたものである。
このように構成すると、ノーマルな状態下におけるシートスライドレール50およびメインシートM1,M2の安定性がさらに向上する。
ところで、サブシートSのサブシートクッション40は図4、図5に示すように、その下面にはトンネル部12と対応する凹部40aが形成されている。
このサブシートSはノーマル位置と、アレンジ位置とに移動可能に設けられている。この2位置移動を可能とするため、図4、図5に示すように、サブシートSのサブシートクッション40の中間部下面には左右一対かつ門形状のブラケット70,70を設ける一方、キックアップ部5には左右一対かつ平面視コの字状のブラケット71,71を設け、これらの各ブラケット70,71間にリンクロッド72,72を取付けている。
これら左右一対のリンクロッド72,72はその上下の支点部が各ブラケット70,71に対して回動自在になるように取付けられている。
またサブシートSにおけるサブシートバック41は、サブシートクッション40の後部両側に取付けたリクライニングナックル73を介してリクライニング可能に設けられている。
このため、図1〜図5に示すノーマル位置のサブシートSを、図11〜図13に示すアレンジ位置に移動させるには、まず、リクライニングナックル73のリクライニング支点を中心としてサブシートバック41をサブシートクッション40上部に重ね合わせるように前例操作した後に、リンクロッド72の下部支点を中心としてサブシートSの全体を前方かつ下方に移動させると、図11〜図13に示すアレンジ位置となり、サブシートSのサブシートクッション40およびサブシートバック41は何れもメインシートクッション30に対して前方かつ下方位置となる。
図11〜図13に示すようにサブシートSをアレンジ位置に移動させた時には、サブシートバック41がサブシートクッション40の上部に重ね合わされて格納されると共に、サブシートバック41の背面はリヤフロア6に対してフラット(ほぼ面一状)になるように格納され、しかも、サブシートSをアレンジ位置に移動させた際、図12から明らかなように、左右一対のメインシートM1,M2を車幅方向内方に移動し得るように構成したものである。
図2、図3、図4は左右のメインシートM1,M2およびサブシートSを何れもノーマル位置に設定した状態(3人掛け態様)を示し、図11、図12、図13はメインシートM1,M2のノーマルな位置を保持した状態下においてサブシートSをアレンジ位置に移動させた状態を示し、図14、図15、図16はサブシートSをアレンジ位置に保持した状態下において左右一対のメインシートM1,M2を斜め後方に移動して、これらメインシートM1,M2をホイールハウス26,26間に後退移動させた後退状態(2人掛け態様)を示し、図17、図18、図19はメインシートM1,M2およびサブシートSの全シートをアレンジ位置に移動させて、メインシートバック31およびサブシートバック41をリヤフロア6に対してフラットと成した格納状態を示す。
図2、図3、図4に示すノーマル状態のリヤシート25を、図11、図12、図13に示す状態と成すには、サブシートバック41をサブシートクッション40上に重ね合せるように前倒させた後に、この状態のサブシートSの全体を下方かつ前方のアレンジ位置に移動させると、図11、図12、図13の状態となり、サブシートバック41の背面がリヤフロア6とフラットになると共に、左右のメインシートM1,M2間には空間80が形成されるので、この空間80およびフラット面を有効利用して長尺物の荷物を搭載することができる。
また、図11、図12、図13で示すサブシートSのアレンジ位置移動状態下においては、左右一対のメインシートM1,M2の車幅方向内方への移動が許容されるので、これら一対のメインシートM1,M2をスラント配置したシートスライドレール50に沿って各メインシートM1,M2が互に接近するように斜め後方に移動させると、左右のメインシートM1,M2は図14、図15、図16に示すように一対のホイールハウス26,26間に移動設定される。
一方、荷室の拡大に際して、図2、図3、図4に示す状態から、図17、図18、図19の状態に成すには、メインシートヘッドレスト32,32を取外した後に、メインシートバック31およびサブシートバック41をぞれぞれのメインシートクッション30およびサブシートクッション40上に重ね合わせるように前倒させ、次に、この状態のメインシートM1,M2およびサブシートSを下方かつ前方のアレンジ位置に移動して格納すると、図17、図18、図19に示すように、メインシートバック31およびサブシートバック41がリヤフロア6とフラットになるので、荷室スペースの拡大を図ることができる。
なお、図20に示すように、サブシートSのサブシートクッション40の車幅方向の幅と、サブシートバック41の車幅方向の幅とをほぼ同等に設定すると、各シートM1,M2,Sがノーマル位置に設定されても、ホイールハウス26,26間の後退位置に設定されても、何れもベンチシート態様に成すことができる。
このように上記実施例の車両用シート装置は、メインシートクッション30とメインシートバック31とをそれぞれ備えて車幅方向に並設される一対のメインシートM1,M2と、上記一対のメインシートバック31,31間に配設されたサブシートバック41とを設け、上記サブシートバック41を上記メインシートクッション30の下方かつ前方のアレンジ位置に移動可能に設けると共に、上記サブシートバック41をアレンジ位置に移動させた時、上記一対のメインシートバック31,31が車幅方向内方に移動可能に構成されたものである。
この構成によれば、サブシートバック41をメインシートクッション30の下方かつ前方のアレンジ位置に移動させると、左右一対のメインシートバック31,31が車幅方向内方に移動可能となる。
この結果、乗員席シートの前後方向のスペース、特に、後方のスペース(荷室)に影響を与えることなく、リヤシート25の幅の変更ができ、しかも、上述のサブシートバック41が完全に前方かつ下方のアレンジ位置に移動するので、メインシートバック31,31の車幅方向の調整代を大きく設定することができて、リヤシート25の移動とスペースの有効活用との両立を図ることができる。
また、上記一対のメインシートクッション30,30間に配設されたサブシートクッション40を設け、上記サブシートクッション40を上記メインシートクッション30の下方かつ前方のアレンジ位置に移動可能に設けると共に、上記サブシートクッション40をアレンジ位置に移動させた時、上記一対のメインシートクッション30,30が車幅方向内方に移動可能に構成されたものである。
この構成によれば、サブシートクッション40をメインシートクッション30の下方かつ前方のアレンジ位置に移動させると、左右一対のメインシートクッション30,30が車幅方向内方に移動可能となる。
このように、シートクッションとシートバックとを備えた乗り心地のよいリヤシート25において、リヤシート25後方のスペースに影響を与えることなく、リヤシート25の車幅方向の調整代が大きくとれ、アレンジと乗り心地との両立を図ることができる。
さらに、上記サブシートバック41と上記サブシートクッション40とをアレンジ位置に移動させた時、サブシートバック41がサブシートクッション40の上部に重ね合わされて格納されるものである。
この構成によれば、サブシートSのアレンジ時におけるサブシートクッション40とサブシートバック41との重合構造により、サブシートSをコンパクトに格納することができる。
加えて、上記サブシートバック41と上記サブシートクッション40とをアレンジ位置に移動させた時、サブシートバック41の背面がリヤフロア6とフラットになるように格納されるものである。
この構成によれば、アレンジ位置のサブシートバック41背面がリヤフロア6とフラットになると共に、左右一対のメインシートバック31,31間にはサブシートバック41の幅に対応した空間80(図12参照)が形成されるので、長尺物の荷物を搭載することができる。
また、上記メインシートバック31およびメインシートクッション30を有するメインシートM1,M2と、上記サブシートバック41およびサブシートクッション40を有するサブシートSとが前方のアレンジ位置に移動された時、メインシートバック31の背面およびサブシートバック41の背面がリヤフロア6とフラットになるように格納されるものである。
この構成によれば、メインシートM1,M2およびサブシートSをアレンジ位置に移動させると、メインシートバック31背面およびサブシートバック41背面がリヤフロア6とフラット(ほぼ面一状)になるので、荷室スペースの拡大を図ることができる。
しかも上記実施例の車両用シート装置は、メインシートクッション30とメインシートバック31とをそれぞれ備えて車幅方向に並設される一対のメインシートM1,M2と、上記一対のメインシートクッション30,30間に配設されたサブシートクッション40とを設け、上記サブシートクッション40をメインシートクッション30の下方かつ前方アレンジ位置に移動可能に設けると共に、上記サブシートクッション40をアレンジ位置に移動させた時、上記一対のメインシートクッション30,30が車幅方向内方に移動可能に構成されたものである。
この構成によれば、サブシートクッション40をメインシートクッション30の下方かつ前方のアレンジ位置に移動させると、左右一対のメインシートクッション30,30が車幅方向内方に移動可能となる。
この結果、乗員席シートの前後方向のスペース、特に後方のスペース(荷室)に影響を与えることなく、リヤシート25の幅の変更ができ、しかも、上述のサブシートクッション40が完全に前方かつ下方のアレンジ位置に移動するので、メインシートクッション30の車幅方向の調整代を大きく設定することができて、リヤシート25の移動とスペースの有効活用との両立を図ることができる。
また、上記一対のメインシートM1,M2は各メインシートM1,M2が互に接近するよう斜め後方に移動可能に設けられたものである。
この構成によれば、メインシートM1,M2が斜め後方に移動するので、横方向および前後方向に延びるスライドレールが不要となり、シンプルな構造にてメインシートのM1,M2の後方移動を行なうことができる。
さらに、上記メインシートM1,M2の後方には車幅方向内方に車室2側へ突出した一対のホイールハウス26,26が設けられ、上記メインシートM1,M2は一対のホイールハウス26,26間に移動可能に構成されたものである。
この構成によれば、一対のメインシートM1,M2が車室2側へ突出する左右一対のホイールハウス26,26間に移動するので、メインシートM1,M2に着座する後席乗員の快適性向上を図ることができる。
加えて、上記サブシートクッション40の下面には、トンネル部12と対応する凹部40aが形成されたものである。
この構成によれば、サブシートクッション40をアレンジ位置に移動させた時、トンネル部12の上部に上記凹部40aが被さるので、アレンジ位置のサブシートクッション40が安定すると共に、サブシートSをより一層コンパクトに格納することができる
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のシートは、実施例のリヤシート25に対応し、
以下同様に、
フロアパネルは、リヤフロア6に対応するも、
この発明は上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、車両の前後方向に複数列(2列)配設されたフロントシート21とリヤシート25とのうちの第2列目シートに車両用シート装置を適用したが、車両の前後方向に合計3列または合計4列配設されたシート構造において、ホイールハウスに近接された後列のシートに上述の車両用シート装置を適用してもよい。
また上記実施例においては1つのメインシート当り、1つのシートスライドレール50と1本のリンクロッド57とを備えた構造を示したが、これは、1つのメインシート当り互に平行な2つのシートスライドレール50と2本のリンクロッド57とを備えるように構成してもよい。
本発明の車両用シート装置を備えた車両の平面図。 図1の要部拡大平面図。 図2の正面図。 図2の側面図。 シートの支持構造を示す斜視図。 図5の要部拡大側面図。 フロアとメインシートとの関係を示す側面図。 メインシートの格納状態を示す側面図。 シートスライドレールの支持構造の他の実施例を示す側面図。 シートスライドレールの支持構造のさらに他の実施例を示す側面図。 サブシートをアレンジ位置に移動させた状態の平面図。 図11の正面図。 図11の側面図。 一対のメインシートをホイールハウス間に移動させた状態の平面図。 図14の正面図。 図14の側面図。 全シートの格納状態を示す平面図。 図17の正面図。 図17の側面図。 シート形状の他の実施例を示す平面図。
符号の説明
M1,M2…メインシート
S…サブシート
2…車室
6…リヤフロア(フロアパネル)
12…トンネル部
26…ホイールハウス
30…メインシートクッション
31…メインシートバック
40…サブシートクッション
41…サブシートバック
40a…凹部

Claims (9)

  1. 車両用シート装置であって、
    メインシートクッションとメインシートバックとをそれぞれ備えて車幅方向に並設される一対のメインシートと、
    上記一対のメインシートバック間に配設されたサブシートバックとを設け、
    上記サブシートバックを上記メインシートクッションの下方かつ前方のアレンジ位置に移動可能に設けると共に、
    上記サブシートバックをアレンジ位置に移動させた時、上記一対のメインシートバックが車幅方向内方に移動可能に構成された
    車両用シート装置。
  2. 上記一対のメインシートクッション間に配設されたサブシートクッションを設け、
    上記サブシートクッションを上記メインシートクッションの下方かつ前方のアレンジ位置に移動可能に設けると共に、
    上記サブシートクッションをアレンジ位置に移動させた時、上記一対のメインシートクッションが車幅方向内方に移動可能に構成された
    請求項1記載の車両用シート装置。
  3. 上記サブシートバックと上記サブシートクッションとをアレンジ位置に移動させた時、サブシートバックがサブシートクッションの上部に重ね合わされて格納される
    請求項2記載の車両用シート装置。
  4. 上記サブシートバックと上記サブシートクッションとをアレンジ位置に移動させた時、サブシートバックの背面がフロアパネルとフラットになるように格納される
    請求項3記載の車両用シート装置。
  5. 上記メインシートバックおよびメインシートクッションを有するメインシートと、上記サブシートバックおよびサブシートクッションを有するサブシートとが前方のアレンジ位置に移動された時、メインシートバックの背面およびサブシートバックの背面がフロアパネルとフラットになるように格納される
    請求項1〜4の何れか1に記載の車両用シート装置。
  6. 車両用シート装置であって、
    メインシートクッションとメインシートバックとをそれぞれ備えて車幅方向に並設される一対のメインシートと、
    上記一対のメインシートクッション間に配設されたサブシートクッションとを設け、
    上記サブシートクッションをメインシートクッションの下方かつ前方のアレンジ位置に移動可能に設けると共に、
    上記サブシートクッションをアレンジ位置に移動させた時、上記一対のメインシートクッションが車幅方向内方に移動可能に構成された
    車両用シート装置。
  7. 上記一対のメインシートは各メインシートが互に接近するよう斜め後方に移動可能に設けられた
    請求項1〜6の何れか1に記載の車両用シート装置。
  8. 上記メインシートの後方には車幅方向内方に車室側へ突出した一対のホイールハウスが設けられ、
    上記メインシートは一対のホイールハウス間に移動可能に構成された
    請求項1〜7の何れか1に記載の車両用シート装置。
  9. 上記サブシートクッションの下面には、トンネル部と対応する凹部が形成された
    請求項1〜8の何れか1に記載の車両用シート装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049755A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Mazda Motor Corp 車両用シートの収納構造
JP2008081041A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Mazda Motor Corp 自動車の下部車体構造
JP2014108707A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Daihatsu Motor Co Ltd 車両のリヤシート構造

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