JP2008275070A - 油圧クラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチアウタおよびクラッチインナに相対回転不能に係合されて複数枚ずつ交互に配置される摩擦板が受圧板部および加圧板部間に配置されるクラッチ作動機構と、両面を制御油圧室および油圧キャンセラー室に臨ませるクラッチピストンならびに油圧キャンセラー室をクラッチピストンとの間に形成するとともに摩擦板側に潤滑油を導く油路をクラッチインナと協働して形成する隔壁部材を有してクラッチ作動機構の断・接を切換えるクラッチ断・接制御機構とで構成される油圧クラッチ装置において、軸方向の小型化を図る。
【解決手段】クラッチ断・接制御機構83,108の制御油圧室95,116、油圧キャンセラー室96,117および隔壁部材93,114が、受圧板部84d,109bおよび加圧板部91c,112aの外面間に対応する範囲でクラッチ作動機構82,107の半径方向内方に配置される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、クラッチアウタと、該クラッチアウタで同軸に囲繞されるクラッチインナと、前記クラッチアウタに相対回転不能に係合される複数枚の第1の摩擦板と、第1の摩擦板に交互に重なって配置されるとともに前記クラッチインナに相対回転不能に係合される複数枚の第2の摩擦板と、相互に重なって配置される第1および第2の摩擦板に対向して前記クラッチインナおよび前記クラッチアウタの一方に固定される受圧板部と、第1および第2の摩擦板を前記受圧板部との間に挟む加圧板部とを有するクラッチ作動機構と;両面を制御油圧室および油圧キャンセラー室に臨ませるとともに前記制御油圧室の油圧増大に応じて第1および第2の摩擦板を加圧する側に移動するようにして前記加圧板部に連設されるクラッチピストンならびに前記油圧キャンセラー室を前記クラッチピストンとの間に形成するとともに第1および第2の摩擦板側に潤滑油を導く油路を前記クラッチインナと協働して形成する隔壁部材を有して前記クラッチ作動機構の断・接を切換えるクラッチ断・接制御機構と;で構成される油圧クラッチ装置に関する。
このような油圧クラッチ装置は、たとえば特許文献1等で既に知られている。
特開平7−42761号公報
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、クラッチ断・接制御機構の制御油圧室、油圧キャンセラー室および隔壁部材が、クラッチ作動機構において交互に重なった複数枚の摩擦板の軸方向外方に配置されており、油圧クラッチ装置が軸方向に大型化し、ひいては油圧クラッチ装置を有するパワーユニットの大型化を招いている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、軸方向の小型化を図った油圧クラッチ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、クラッチアウタと、該クラッチアウタで同軸に囲繞されるクラッチインナと、前記クラッチアウタに相対回転不能に係合される複数枚の第1の摩擦板と、第1の摩擦板に交互に重なって配置されるとともに前記クラッチインナに相対回転不能に係合される複数枚の第2の摩擦板と、相互に重なって配置される第1および第2の摩擦板に対向して前記クラッチインナおよび前記クラッチアウタの一方に固定される受圧板部と、第1および第2の摩擦板を前記受圧板部との間に挟む加圧板部とを有するクラッチ作動機構と;両面を制御油圧室および油圧キャンセラー室に臨ませるとともに前記制御油圧室の油圧増大に応じて第1および第2の摩擦板を加圧する側に移動するようにして前記加圧板部に連設されるクラッチピストンならびに前記油圧キャンセラー室を前記クラッチピストンとの間に形成するとともに第1および第2の摩擦板側に潤滑油を導く油路を前記クラッチインナと協働して形成する隔壁部材を有して前記クラッチ作動機構の断・接を切換えるクラッチ断・接制御機構と;で構成される油圧クラッチ装置において、前記クラッチ断・接制御機構の前記制御油圧室、前記油圧キャンセラー室および前記隔壁部材が、前記受圧板部および前記加圧板部の外面間に対応する範囲で前記クラッチ作動機構の半径方向内方に配置されることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記制御油圧室、前記油圧キャンセラー室および前記隔壁部材が、前記クラッチ作動機構のうち複数枚ずつ交互に重なった第1および第2の摩擦板の軸方向両端間に対応する範囲に配置されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記クラッチ作動機構を動力遮断側に作動せしめる方向のばね付勢力を前記クラッチピストンに及ぼすとともに前記隔壁部材を前記クラッチインナに押しつける戻しばねが、前記油圧キャンセラー室に収容されて前記クラッチピストンおよび前記隔壁部材間に設けられることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記隔壁部材に、前記クラッチピストンを液密にかつ摺動可能に支持するようにして軸方向に延びる支持筒部が一体に設けられることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記油路の途中にオリフィスが介設されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記隔壁部材の内周縁よりも半径方向内方で前記油圧キャンセラー室に開口する潤滑油給油孔が前記クラッチインナに設けられ、前記隔壁部材の内周には、前記潤滑油給油孔の開口部に少なくとも一部を対向させる分岐壁が、前記潤滑油給油孔からの潤滑油を前記油路側に導くようにして一体に突設されることを特徴とする。
さらに請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の構成に加えて、前記分岐壁が、その先端を前記クラッチピストンの内周よりも半径方向内方に位置させるようにして前記隔壁部材の内周から延出されることを特徴とする。
なお実施例の第1駆動摩擦板85および第2駆動摩擦板110が本発明の第1の摩擦板に対応し、実施例の第1被動摩擦板86および第2被動摩擦板111が本発明の第2の摩擦板に対応する。
請求項1記載の発明によれば、クラッチ断・接制御機構の制御油圧室、油圧キャンセラー室および隔壁部材が、クラッチ作動機構における受圧板部および加圧板部の外面間に対応する範囲でクラッチ作動機構の半径方向内方に配置されるので、クラッチ断・接制御機構の大部分をクラッチ作動機構の半径方向内方に配置するようにして油圧クラッチ装置を軸方向で小型化することができる。
また請求項2記載の発明によれば、制御油圧室、油圧キャンセラー室および隔壁部材が、クラッチ作動機構のうち複数枚ずつ交互に重なった第1および第2の摩擦板の軸方向両端間に対応する範囲に配置されるので、油圧クラッチ装置を軸方向でより小型化することができる。
請求項3記載の発明によれば、戻しばねで隔壁部材がクラッチインナに押しつけられることによって隔壁部材をクラッチインナに実質的に固定することができ、隔壁部材をクラッチインナに固定するための専用の部材を不要として部品点数を低減することができ、油圧クラッチ装置の小型化に寄与することができる。
請求項4記載の発明によれば、隔壁部材が備える支持筒部でクラッチピストンを摺動可能に支持することにより、クラッチピストンの支持筒部への摺動面積を充分に確保してクラッチピストンを充分に支持するようにしても、隔壁部材が、クラッチ作動機構の軸方向両端間に対応する範囲でクラッチ作動機構の半径方向内方に配置されるものであるので、油圧クラッチ装置が軸方向で大型化するのを抑止することができる。
請求項5記載の発明によれば、油路の途中に介設されるオリフィスによって、第1および第2の摩擦板側に導かれる潤滑油量が過剰になることを防止して適正量の潤滑油を第1および第2の摩擦板側に導くことができる。
請求項6記載の発明によれば、油圧キャンセラー室および油路に潤滑油給油孔から共通に潤滑油を供給するようにしてクラッチインナに施される加工工数を少なくしつつ、分岐壁によって油路側に潤滑油を積極的に流すことができる。
さらに請求項7記載の発明によれば、分岐壁の先端がクラッチピストンの内周よりも半径方向内方に位置するので、クラッチピストンの摺動に影響され難い位置で潤滑油を油路側に分流させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の一実施例を示すものであり、図1はパワーユニットの一部切欠き背面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の要部拡大図、図4は図3の4矢示部拡大図、図5は隔壁部材を油圧キャンセラー室側から見た図である。
先ず図1において、たとえば自動二輪車に搭載されるパワーユニットPは、4サイクルである多気筒の水平対向型のエンジンEと、該エンジンEの動力を変速する変速機Tとで構成されており、前記エンジンEのエンジン本体11は、自動二輪車の走行方向前方を向いた状態で左側に配置される左エンジンブロック12Lと、前記走行方向前方を向いた状態で右側に配置される右エンジンブロック12Rと、左および右エンジンブロック12L,12Rの両外端にそれぞれ結合される左および右シリンダヘッド13L,13Rと、左および右エンジンブロック12L,12Rに結合されるリヤケース14とを備える。
左エンジンブロック12Lは、複数のシリンダボア17L…が並列して設けられる左シリンダブロック15Lと、左シリンダブロック15Lに一体に形成される左クランクケース部16Lとを備え、前記シリンダボア17L…にそれぞれ摺動自在に嵌合されるピストン18L…との間に燃焼室20L…をそれぞれ形成するようにして左シリンダヘッド13Lが左シリンダブロック15Lに結合される。また右エンジンブロック12Rは、複数のシリンダボア17R…が並列して設けられる右シリンダブロック15Rと、右シリンダブロック15Rに一体に形成される右クランクケース部16Rとを備え、前記シリンダボア17R…にそれぞれ摺動自在に嵌合されるピストン18R…との間に燃焼室20R…をそれぞれ形成するようにして右シリンダヘッド13Rが右シリンダブロック15Rに結合される。
両エンジンブロック12L,12Rは、各シリンダボア17L…,17R…の軸線を略水平として対向配置されるものであり、左、右クランクケース部16L,16Rがクランクケース21を協働して構成するようにして相互に結合され、前記リヤケース14は自動二輪車の走行方向に沿うクランクケース21の後部に結合される。
両エンジンブロック12L,12Rの各ピストン18L…,18R…は、一端側を自動二輪車の前後方向に沿う前方側に配置して自動二輪車の前後方向に軸線を沿わせたクランクシャフト22に、コンロッド23L…,23R…を介して共通に連結されるものであり、該クランクシャフト22は、クランクケース21で回転自在に支持される。
左、右シリンダヘッド13L,13Rの上部側壁には各燃焼室20L…,20R…に通じ得る吸気ポート24…が設けられ、左、右シリンダヘッド13L,13Rの下部側壁には各燃焼室20L…,20R…に通じ得る排気ポート25…が設けられる。また各吸気ポート24…を開閉する吸気弁26…ならびに各排気ポート25…を開閉する排気弁27…が左、右シリンダヘッド13L,13Rに開閉作動可能に配設される。
前記吸気ポート24…に通じるようにして左、右シリンダヘッド13L,13Rの上部側壁には吸気系28が接続されるものであり、この吸気系28は、左、右シリンダブロック15L,15Rの上方に配置されるスロットルボディ31と、該スロットルボディ31ならびに左、右シリンダヘッド13L,13R間を結ぶ複数ずつの吸気管32L…,32R…とを備える。
図2において、前記変速機Tは、歯車変速機構35と、該歯車変速機構35およびクランクシャフト22間に設けられる第1および第2油圧クラッチ装置36,37とで構成されるものであり、第1および第2油圧クラッチ装置36,37は、クランクシャフト22の回転動力を図示しない後輪に伝達する動力伝達経路の途中に介設される。
歯車変速機構35は、選択的に確立可能な複数変速段の歯車列たとえば第1〜第6速用歯車列G1,G2,G3,G4,G5,G6を備えてクランクケース21内に収納されており、該歯車変速機構35は、第1メインシャフト38およびカウンタシャフト40間に第2、第4および第6速用歯車列G2,G4,G6が設けられるとともに、第1メインシャフト38を同軸にかつ相対回転自在に貫通する第2メインシャフト39および前記カウンタシャフト40間に第1、第3および第5速用歯車列G1,G3,G5が設けられて成る。
前記クランクケース21は、クランクシャフト22の軸線に沿う方向すなわち自動二輪車の前後方向に間隔をあけて相互に対向する一対の前部および後部側壁21a,21bを含むものであり、クランクシャフト22と平行な軸線を有して円筒状に形成されるとともに一端をクランクケース21の前部および後部側壁21a,21b間の中間部に配置した第1メインシャフト38の中間部は前記後部側壁21bを回転自在に貫通し、後部側壁21bおよび第1メインシャフト38間にはボールベアリング41が介装される。またクランクシャフト22と平行な軸線を有する第2メインシャフト39は、第1メインシャフト38との軸方向相対位置を一定としつつ第1メインシャフト38を相対回転可能に貫通するものであり、第1メインシャフト38および第2メインシャフト39間には複数のニードルベアリング42…が介装される。また第2メインシャフト39の一端部はクランクケース21の前部側壁21aにボールベアリング43を介して回転自在に支承される。
クランクシャフト22と平行な軸線を有するカウンタシャフト40の一端部はボールベアリング44を介して前記前部側壁21aに回転自在に支承され、カウンタシャフト40の他端部は、ボールベアリング45を前記後部側壁21bとの間に介在させて該後部側壁21bを回転自在に貫通し、後部側壁21bからのカウンタシャフト40の突出端部にはダンパスプリング46を介して歯車47が装着される。
前記カウンタシャフト40と平行な軸線を有するドライブシャフト48(図1参照)が図示しない後輪側に動力を伝達すべく、前記リヤケース14を回転自在に貫通して後方に延出されており、前記歯車47を含む歯車伝動機構が前記カウンタシャフト40および前記ドライブシャフト48間に設けられる。
前記リヤケース14には、前方側に向けて皿状に凹んだ収容筒部14aが一体に設けられており、この収容筒部14aの後端開口を塞ぐようにしてクラッチカバー50がリヤケース14に結合され、リヤケース14およびクラッチカバー50間に形成されるクラッチ室51に第1および第2油圧クラッチ装置36,37が収容される。
第1メインシャフト38およびカウンタシャフト40間には、第1および第2油圧クラッチ装置36,37側から順に第6速用歯車列G6、第4速用歯車列G4および第2速用歯車列G2が並ぶようにして設けられる。第6速用歯車列G6は、第1メインシャフト38に相対回転自在に支承される第6速用駆動歯車52と、カウンタシャフト40に一体に設けられて第6速用駆動歯車52に噛合する第6速用被動歯車53とから成り、第4速用歯車列G4は、第1メインシャフト38に軸方向の移動を可能としつつ相対回転不能に支承される第4速用駆動歯車54と、カウンタシャフト40に相対回転自在に支承されて第4速用駆動歯車54に噛合する第4速用被動歯車55とから成り、第2速用歯車列G2は、第1メインシャフト38に相対回転自在に支承される第2速用駆動歯車56と、カウンタシャフト40に軸方向の移動を可能としつつ相対回転不能に支承されて第2速用駆動歯車56に噛合する第2速用被動歯車57とから成る。
第1メインシャフト38の一端からの第2メインシャフト39の突出部およびカウンタシャフト40間には、第1および第2油圧クラッチ装置36,37側から順に第3速用歯車列G2、第5速用歯車列G5および第1速用歯車列G1が並ぶようにして設けられる。第3速用歯車列G3は、第2メインシャフト39に軸方向の移動を可能としつつ相対回転不能に支承される第3速用駆動歯車58と、カウンタシャフト40に相対回転自在に支承されて第3速用駆動歯車58に噛合する第3速用被動歯車59とから成り、第5速用歯車列G5は、第2メインシャフト39に相対回転自在に支承される第5速用駆動歯車60と、カウンタシャフト40に軸方向の移動を可能としつつ相対回転不能に支承されて第5速用駆動歯車60に噛合する第5速用被動歯車61とから成り、第1速用歯車列G1は、第2メインシャフト39に相対回転不能に結合される第1速用駆動歯車62と、カウンタシャフト40に相対回転自在に支承されて第1速用駆動歯車62に噛合する第1速用被動歯車63とから成る。
第6速用駆動歯車52および第2速用駆動歯車56間で第1メインシャフト38には、第6速用駆動歯車52に係合する状態、第2速用駆動歯車56に係合する状態、ならびに第6速用駆動歯車52および第2速用駆動歯車56のいずれにも係合しない状態を切換え可能とした第1シフタ64が相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されており、この第1シフタ64に第4速用駆動歯車54が一体に設けられる。また第2速用駆動歯車56および第5速用駆動歯車60間で第2メインシャフト39には、第5速用駆動歯車60との係合および係合解除を切換え可能とした第2シフタ65が相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されており、第2シフタ65に第3速用駆動歯車58が一体に設けられる。
第4速用被動歯車55および第3速用被動歯車59間でカウンタシャフト40には、第4速用被動歯車55との係合および係合解除を切換え可能とした第3シフタ66が相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されており、この第3シフタ66に第2速用被動歯車57が一体に設けられる。また第3速用被動歯車59および第1速用被動歯車63間でカウンタシャフト40には、第3速用被動歯車59に係合する状態、第1速用被動歯車63に係合する状態、ならびに第3速用被動歯車59および第1速用被動歯車63のいずれにも係合しない状態を切換え可能とした第4シフタ67が相対回転不能かつ軸方向移動可能に支承されており、この第4シフタ67に第5速用被動歯車61が一体に設けられる。
而して第4シフタ67を第1速用被動歯車63に係合することによって第1速用歯車列G1が確立し、第3シフタ66を第4速用被動歯車55に係合しない状態で第1シフタ64を第2速用駆動歯車56に係合することによって第2速用歯車列G2が確立し、第2シフタ65を第5速用駆動歯車60に係合しない状態で第4シフタ67を第3速用被動歯車59に係合することによって第3速用歯車列G3が確立し、第1シフタ64を第6および第2速用駆動歯車56に係合しない状態で第3シフタ66を第4速用被動歯車55に係合することによって第4速用歯車列G4が確立し、第4シフタ67を第1および第3速用被動歯車59に係合しない状態で第2シフタ65を第5速用駆動歯車60に係合することによって第5速用歯車列G5が確立し、第1シフタ64を第6速用駆動歯車52に係合することによって第6速用歯車列G6が確立する。
第1〜第4シフタ64〜67は、第1〜第4シフトフォーク68,69,70,71で回転自在に保持されており、それらのシフトフォーク68〜71が、両メインシャフト38,39およびカウンタシャフト40の軸線方向に駆動されることにより、第1〜第4シフタ64〜67が軸方向に作動することになる。
図3を併せて参照して、第1油圧クラッチ装置36は第1メインシャフト38の他端側に設けられ、第2油圧クラッチ装置37は第2メインシャフト39の他端側に設けられる。而して前記クランクシャフト22からの動力は、第1および第2油圧クラッチ装置36,37に共通であるクラッチアウタ72に、一次減速装置73およびダンパスプリング74を介して入力される。一次減速装置73は、前記クランクシャフト22に設けられる駆動歯車75と、該駆動歯車75に噛合する被動歯車76とから成り、被動歯車76が、前記クラッチアウタ72にダンパスプリング74を介して連結される。
前記リヤケース14における収容筒部14aの前端には、第1および第2メインシャフト38,39を同軸に挿通せしめるとともに第1メインシャフト38を同軸に囲繞する伝動筒軸77を挿通せしめる支持孔78が設けられており、伝動筒軸77に相対回転不能に結合される前記被動歯車76および前記支持孔78の内周間にボールベアリング79が介装され、また伝動筒軸77および第1メインシャフト38間には複数のニードルベアリング80…が介装される。また前記伝動筒軸77には伝動部材81が相対回転不能に結合され、この伝動部材81がダンパスプリング74を介して前記クラッチアウタ72に連結される。
第1油圧クラッチ装置36は、第1クラッチ作動機構82と、第1クラッチ作動機構82の断・接を切換える第1クラッチ断・接制御機構83とで構成される。第1クラッチ作動機構82は、円筒部72aを有する前記クラッチアウタ72と、該クラッチアウタ72の円筒部72aで同軸に囲繞される円筒部84cを有して第1メインシャフト38に相対回転不能に結合される第1クラッチインナ84と、前記クラッチアウタ72の円筒部72aに相対回転不能に係合される複数枚の第1の摩擦板である第1駆動摩擦板85…と、第1クラッチインナ84の前記円筒部84cに相対回転不能に係合されるとともに第1駆動摩擦板85…と交互に配置される複数枚の第2の摩擦板である第1被動摩擦板86…と、相互に重なって配置される第1駆動および被動摩擦板85…,86…に対向して第1クラッチインナ84および前記クラッチアウタ72の一方(この実施例では第1クラッチインナ84)に固定される第1受圧板部84dと、第1駆動および被動摩擦板85…,86…を第1受圧板部84dとの間に挟む第1加圧板部91cとを備える。
第1クラッチインナ84は、第1メインシャフト38に相対回転不能に結合される円筒状のボス部84aと、該ボス部84aの一端から半径方向外方に張り出す円板状の支持板部84bと、該支持板部84bの外周に連設されて前記ボス部84aを同軸に囲繞する円筒部84cと、前記支持板部84bの外周からさらに半径方向外方に張り出す第1受圧板部84dとを一体に有する。
第1メインシャフト38の他端側には、外周にスプライン溝が設けられるようにして第1メインシャフト38よりも小径に形成される結合軸部38aと、外周に雄ねじが設けられるようにして前記結合軸部38aよりも小径に形成される先端側のねじ軸部38bとが同軸に設けられ、第1クラッチインナ84におけるボス部84aの内周には、第1メインシャフト38の他端側の外周の前記スプライン溝に嵌合するスプライン溝が設けられており、前記ボス部84aは、一端側を第1メインシャフト38に嵌合するようにして前記結合軸部38aに相対回転不能に結合される。しかも前記ボス部84aの一端は第1メインシャフト38を囲繞するリング板状の挟持板87に当接されており、その挟持板87を前記ボス部84aとの間に挟む止め輪88が第1メインシャフト38に装着される。また前記ボス部84aの他端にはワッシャ89が当接されており、ボス部84aとの間に前記ワッシャ89を挟むボルト90が第1メインシャフト38のねじ軸部38bに螺合される。すなわち第1クランクシャフト84のボス部84aは、挟持板87に当接するまで第1メインシャフト38にその他端側からスプライン嵌合され、ワッシャ89をボス部84aとの間に挟むようにしてボルト90をねじ軸部38bに螺合して締めつけることにより、第1クラッチインナ84が第1メインシャフト38に相対回転不能かつ軸方向相対移動を不能として結合される。
而して第1加圧板部91cが、第1駆動および被動摩擦板85…,86…を第1受圧板部84dとの間に挟圧するように作動することで、第1クラッチ作動機構82は、クラッチアウタ72にクランクシャフト22から伝達される動力を第1メインシャフト38に伝達する動力伝達状態となる。
第1クラッチ断・接制御機構83は、両面を第1制御油圧室95および第1油圧キャンセラー室96に臨ませる第1クラッチピストン91と、第1クラッチピストン91との間に第1制御油圧室95を形成して第1クラッチインナ84に固定的に配設される第1端壁部材92と、第1クラッチピストン91との間に第1油圧キャンセラー室96を形成して第1クラッチインナ84の支持板部84bおよび第1クラッチピストン91間に配置される第1隔壁部材93と、第1油圧キャンセラー室96に収容されて第1クラッチピストン91および第1隔壁部材93間に縮設される第1戻しばね94とを備える。
第1端壁部材92の内周には、第1クラッチインナ84におけるボス部84aの外周に嵌装される円筒部92aが一体に設けられ、この円筒部92aの一端には、第1クラッチインナ84における支持板部84bの基端部に係合することで第1端壁部材92が前記ボス部84aのまわりに回転することを阻止するための係合突部92bが突設される。また第1端壁部材92および第1クラッチピストン91間に形成される第1制御油圧室95の油圧によって第1端壁部材92は、第1クラッチピストン91から離反する側に付勢されるが、第1クラッチインナ84におけるボス部84aの外周には、第1制御油圧室95とは反対側から第1端壁部材92における円筒部92aの他端に当接する止め輪97が装着されているため、第1端壁部材92の第1クラッチピストン91から離反する方向への移動は規制されている。
第1クラッチピストン91は、第1端壁部材92における前記円筒部92aを同軸に囲繞しつつ該円筒部92aで液密にかつ摺動自在に支持される内筒部91aと、前記第1クラッチインナ84における円筒部84cに挿入されるようにして前記内筒部91aを同軸に囲繞する外筒部91bとを一体に有するものであり、第1加圧板部91cは、前記外筒部91bの端部から半径方向外方に張り出すようにして第1クラッチピストン91に一体に連設され、第1端壁部材92の外周は前記第1クラッチピストン91における外筒部91bに液密にかつ相対摺動可能に嵌合される。
また第1隔壁部材93には、第1クラッチピストン91の外筒部91bに液密に嵌合して第1クラッチピストン91を摺動可能に支持する支持筒部93aが軸方向に延びて一体に設けられる。
このような第1クラッチ断・接制御機構83によれば、第1制御油圧室95の油圧増大に応じて第1クラッチピストン91が作動することにより、第1駆動および被動摩擦板85…,86…を第1受圧板部84dとの間に挟圧するように第1加圧板部91cが作動し、それにより第1クラッチ作動機構82が動力伝達状態となる。また第1油圧キャンセラー室96には潤滑油が満たされており、減圧状態での第1制御油圧室95のオイルに回転に伴う遠心力が作用して第1クラッチピストン91を押圧する力が生じても、第1油圧キャンセラー室96の潤滑油にも同様に遠心力が作用するので、第1クラッチピストン91の第1加圧板部91cが、第1駆動および被動摩擦板85…,86…を第1受圧板部84dとの間に挟む側に不所望に移動してしまう状態が生じることが回避される。
しかも第1クラッチ断・接制御機構93の第1制御油圧室95、第1油圧キャンセラー室96および第1隔壁部材93は、第1クラッチ作動機構92の第1受圧板部84dおよび第1加圧板部91cの外面間(第1駆動および被動摩擦板85…,86…に面していない側の面間)に対応する範囲A、望ましくは第1クラッチ作動機構82のうち交互に重なった第1駆動および被動摩擦板85…,86…の軸方向両端間に対応する範囲A1に配置される。
図4を併せて参照して、第2メインシャフト39には、第1油圧クラッチ装置36に対応する部分を内端とした有底の第1オイル通路100が同軸に設けられており、この第1オイル通路100に供給された潤滑油は、第1および第2メインシャフト38,39間に導かれるとともに第1油圧クラッチ装置36における第1クラッチ断・接制御機構83の第1油圧キャンセラー室96に導かれる。
第1オイル通路100の潤滑油を第1油圧キャンセラー室96に導くために、第2メインシャフト39には第1オイル通路100の内端に通じる複数たとえば4つのの油孔101…が設けられ、第1メインシャフト38には前記油孔101…に通じる油孔102…が設けられ、第1クラッチインナ84のボス部84aおよび挟持板87間には、前記油孔102…に通じる油路103…が形成され、第1クラッチインナ84におけるボス部84aおよび支持板部84bの連設部には、前記油路103…に通じるとともに第1隔壁部材93の内周縁よりも半径方向内方で第1油圧キャンセラー室96に開口する複数たとえば4つの第1潤滑油給油孔104…が設けられる。
ところで第1クラッチ断・接制御機構83の第1クラッチインナ84における支持板部84bおよび第1隔壁部材93間には、前記潤滑油給油孔104…に対応する部分で放射状に延びる複数の油路105…が形成されるものであり、それらの油路105…は、支持板部84bおよび第1隔壁部材93の対向面に設けられる溝によって形成される。而して各油路105…に導かれる潤滑油は、第1クラッチインナ84の円筒部84cおよび第1クラッチピストン91の外筒部91b間の間隙を経て、第1駆動および被動摩擦板85…,86…側に導かれる。
しかも第1クラッチインナ84の支持板部84bおよび第1隔壁部材93間に形成される前記各油路105…の中間部には、支持板部84bおよび第1隔壁部材93間に挟まれるようにして第1オリフィス106…が介設される。
また第1隔壁部材93の内周には、図5で示すように、第1潤滑油給油孔104…の第1油圧キャンセラー室96側への開口部に少なくとも一部を対向させる分岐壁93b…が、第1潤滑油給油孔104…からの潤滑油を前記油路105…側に導くようにして一体に突設されており、それらの分岐壁93b…は、その先端を第1クラッチピストン91の内周よりも半径方向内方に位置させるようにして第1隔壁部材93の内周から半径方向内方に延出される。すなわち分岐壁93b…の先端は、第1クラッチピストン91の内周の延長線(図4の鎖線)よりも半径方向内方に配置される。
再び図3において、第2油圧クラッチ装置37は、前記第1油圧クラッチ装置36を前記一次減速装置73との間に挟むようにして、第2メインシャフト39の軸線に沿う方向で第1油圧クラッチ装置36と並ぶように配置されるものであり、第2クラッチ作動機構107と、第2クラッチ作動機構107の断・接を切換える第2クラッチ断・接制御機構108とで構成される。
第2クラッチ作動機構107は、前記クラッチアウタ72と、該クラッチアウタ72の円筒部72aで同軸に囲繞される円筒部109aを有して第2メインシャフト39に相対回転不能に結合される第2クラッチインナ109と、前記クラッチアウタ72の円筒部72aに相対回転不能に係合される複数枚の第1の摩擦板である第2駆動摩擦板110…と、第2クラッチインナ109の前記円筒部109aに相対回転不能に係合されるとともに第2駆動摩擦板110…と交互に配置される複数枚の第2の摩擦板である第2被動摩擦板111…と、相互に重なって配置される第2駆動および被動摩擦板110…,111…に対向して第2クラッチインナ109に一体に設けられる第2受圧板部109bと、第2駆動および被動摩擦板110…,111…を第2受圧板部109bとの間に挟む第2加圧板部112aとを有して、第1クラッチ作動機構82と基本的には同一構造を有するように構成されており、詳細な説明は省略する。
第2クラッチ断・接制御機構108は、両面を第2制御油圧室116および第2油圧キャンセラー室117に臨ませるとともに第2加圧板部112aが一体に連設される第2クラッチピストン112と、第2クラッチピストン112との間に第2制御油圧室116を形成して第2クラッチインナ109に固定的に配設される第2端壁部材113と、第2クラッチピストン112との間に第2油圧キャンセラー室117を形成して第2クラッチインナ109および第2クラッチピストン112間に配置されるとともに第2クラッチピストン112を摺動自在に支持する支持筒部114aを一体に有する第2隔壁部材114と、第2油圧キャンセラー室117に収容されて第2クラッチピストン112および第2隔壁部材114間に縮設される第2戻しばね115とを備え、第2クラッチ断・接制御機構83と基本的には同一構造を有するように構成されており、詳細な説明は省略する。
しかも第2クラッチ断・接制御機構108の第2制御油圧室116、第2油圧キャンセラー室117および第2隔壁部材114は、第2クラッチ作動機構107の第2受圧板部109bおよび第2加圧板部112aの外面間に対応する範囲B、望ましくは第2クラッチ作動機構107のうち交互に重なった第2駆動および被動摩擦板110…,111…の軸方向両端間に対応する範囲B1に配置される。
第2クラッチインナ109には、第2隔壁部材114の内周縁よりも半径方向内方で第2油圧キャンセラー室117に開口する複数の第2潤滑油給油孔118…が設けられる。また第2クラッチインナ109および第2隔壁部材114間には、第2潤滑油給油孔118…に対応する部分で放射状に延びる複数の油路119…が形成されるものであり、それらの油路119…に導かれる潤滑油は、第2クラッチイン109および第2クラッチピストン112間の間隙を経て、第2駆動および被動摩擦板110…,111…側に導かれる。
しかも第2クラッチインナ109および第2隔壁部材114間に形成される前記各油路119…の中間部には、第2クラッチインナ109および第2隔壁部材114間に挟まれるようにして第2オリフィス120…が介設される。
また第2隔壁部材114の内周には、第2潤滑油給油孔118…の第2油圧キャンセラー室117側への開口部に少なくとも一部を対向させる分岐壁114b…が、第2潤滑油給油孔118…からの潤滑油を前記油路119…側に導くようにして一体に突設されており、それらの分岐壁114b…は、その先端を第2クラッチピストン112の内周よりも半径方向内方に位置させるようにして第2隔壁部材114の内周から半径方向内方に延出される。
クラッチカバー50の内面側には、第1、第2および第3仕切り部材121,122,123が取付けられる。而して第2メインシャフト39および第1仕切り部材121間には、第1油圧クラッチ装置36の第1制御油圧室95に通じる第1制御油路124を形成する第1筒部材125が設けられ、第2メインシャフト39および第2仕切り部材122間には、第2油圧クラッチ装置37の第2制御油圧室116に通じる環状の第2制御油路126を第1筒部材125との間に形成して第1筒部材125を同軸に囲繞する第2筒部材127が設けられる。
第2メインシャフト39および第3仕切り部材123間には、環状の第2オイル通路128を第2筒部材127との間に形成して第2筒部材127を同軸に囲繞する第3筒部材129が設けられる。而して第2メインシャフト39には、第2オイル通路128に通じる複数の油孔130…が設けられ、第2油圧クラッチ装置37の第2クラッチインナ109には、前記油孔130…を第2潤滑油給油孔118…に通じさせる複数の油孔131…が設けられる。
第1および第2制御油路124,126は、クラッチアクチュエータ132(図1参照)に接続されるものであり、該クラッチアクチュエータ132によって第1および第2制御油路124,126すなわち第1および第2制御油圧室95,116の油圧を制御することにより、第1および第2油圧クラッチ装置36,37の断・接が切換え制御される。
前記クラッチアクチュエータ132は、第1油圧クラッチ装置36における第1制御油圧室95への油圧の作用・解放を切換える第1電磁制御弁133と、第2油圧クラッチ装置37における第2制御油圧室116への油圧の作用・解放を切換える第2電磁制御弁134とで構成され、リヤケース14の上面に取付けられる。
図1で示すように、クランクケース21内の下部にはオイルポンプ135が収容されており、該オイルポンプ135には、クランクシャフト22からの動力が一次減速装置73を介して伝達される前記伝動筒軸77に一体に設けられた駆動スプロケット136(図22および図3参照)と、前記オイルポンプ135のポンプ軸138に設けられた被動スプロケット(図示せず)と、駆動スプロケット136および被動スプロケットに巻き掛けられる無端状のチェーン137とで動力が伝達される。
このオイルポンプ135から吐出されるオイルは,クラッチカバー50に設けられたオイルフィルタ139を経て第1および第2電磁制御弁133,134側に導かれる。
次にこの実施例の作用について説明すると、第1および第2油圧クラッチ装置36,37において、第1および第2クラッチ断・接制御機構83,108の制御油圧室95,116、油圧キャンセラー室96,117および隔壁部材93,114が、第1および第2クラッチ作動機構82,107における第1および第2受圧板部84d,109bならびに第1および第2加圧板部91c,112aの外面間に対応する範囲A,Bで第1および第2クラッチ作動機構82,107の半径方向内方に配置されるので、第1および第2クラッチ断・接制御機構83,108の大部分を第1および第2クラッチ作動機構82,107の半径方向内方に配置するようにして第1および第2油圧クラッチ装置36,37を軸方向で小型化することができる。しかも前記制御油圧室95,116、油圧キャンセラー室96,117および隔壁部材93,114が、第1および第2クラッチ作動機構82,107のうち複数枚ずつ交互に重なった第1駆動および被動摩擦板85…,86…ならびに第2駆動および被動摩擦板110…,111…の軸方向両端間に対応する範囲A1,B1に配置されるので、第1および第2油圧クラッチ装置36,37を軸方向でより小型化することができる。
また第1および第2クラッチ断・接制御機構83,108において、第1および第2クラッチ作動機構82,107を動力遮断側に作動せしめる方向のばね付勢力を第1および第2クラッチピストン91,112に及ぼすとともに第1および第2隔壁部材93,114を第1および第2クラッチインナ84,109に押しつける第1および第2戻しばね94,115が、第1および第2油圧キャンセラー室96,117に収容されて第1および第2クラッチピストン91,112ならびに第1および第2隔壁部材93,114間に設けられるので、第1および第2戻しばね94,115で第1および第2隔壁部材93,114が第1および第2クラッチインナ84,109に押しつけられることによって第1および第2隔壁部材93,114を第1および第2クラッチインナ84,109に実質的に固定することができ、第1および第2隔壁部材93,114を第1および第2クラッチインナ84,109に固定するための専用の部材を不要として部品点数を低減することができ、第1および第2油圧クラッチ装置36,37の小型化に寄与することができる。
また第1および第2隔壁部材93,114には、第1および第2クラッチピストン91,112を液密にかつ摺動可能に支持するようにして軸方向に延びる支持筒部93a,114aが一体に設けられるので、第1および第2クラッチピストン91,112の支持筒部93a,114aへの摺動面積を充分に確保して第1および第2クラッチピストン91,112を充分に支持するようにしても、第1および第2隔壁部材93,114が、第1および第2クラッチ作動機構82,107における第1および第2受圧板部84d,109bならびに第1および第2加圧板部91c,112aの外面間に対応する範囲A,Bで第1および第2クラッチ作動機構82,107の半径方向内方に配置されるものであるので、第1および第2油圧クラッチ装置36,37が軸方向で大型化するのを抑止することができる。
ところで第1および第2クラッチインナ84,109と第1および第2隔壁部材93,114との間には、第1駆動および被動摩擦板85…,86…側ならびに第2駆動および被動摩擦板110…,111…側に潤滑油を導く油路105…,119…が形成されるのであるが、それらの油路105…,109…の途中にはオリフィス106…,120…が介設されるので、第1駆動および被動摩擦板85…,86…側ならびに第2駆動および被動摩擦板110…,111…側に導かれる潤滑油量が過剰になることを防止して適正量の潤滑油を第1駆動および被動摩擦板85…,86…側ならびに第2駆動および被動摩擦板110…,111…側に導くことができる。
また第1および第2隔壁部材93,114の内周縁よりも半径方向内方で第1および第2油圧キャンセラー室96,117に開口する第1および第2潤滑油給油孔104…,118…が第1および第2クラッチインナ84,109に設けられており、第1および第2隔壁部材93,114の内周には、第1および第2潤滑油給油孔104…,118…の開口部に少なくとも一部を対向させる分岐壁93b…,114b…が、前記潤滑油給油孔104…,118…からの潤滑油を前記油路105…,119…側に導くようにして一体に突設されるので、第1および第2油圧キャンセラー室96,117と、前記油路105…,119…とに第1および第2潤滑油給油孔104…,118…から共通に潤滑油を供給するようにして第1および第2クラッチインナ84,109に施される加工工数を少なくしつつ、分岐壁93b…,114b…によって油路105…,119…側に潤滑油を積極的に流すことができる。
さらに前記分岐壁93b…,114b…の先端が第1および第2クラッチピストン91,112の内周よりも半径方向内方に位置するので、第1および第2クラッチピストン91,1112の摺動作動に影響されない位置で潤滑油を油路105…,119…側に分流させることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
パワーユニットの一部切欠き背面図である。 図1の2−2線断面図である。 図2の要部拡大図である。 図3の4矢示部拡大図である。 隔壁部材を油圧キャンセラー室側から見た図である。
符号の説明
36,37・・・油圧クラッチ装置
72・・・クラッチアウタ
82,107・・・クラッチ作動機構
83,108・・・クラッチ断・接制御機構
84,109・・・クラッチインナ
84d,109b・・・受圧板部
86・・・第2の摩擦板である第1被動摩擦板
91,112・・・クラッチピストン
91c,112a・・・加圧板部
93,114・・・隔壁部材
93a,114a・・・支持筒部
93b,114b・・・分岐壁
94,115・・・戻しばね
95,116・・・制御油圧室
96,117・・・油圧キャンセラー室
104,118・・・潤滑油給油孔
105,119・・・油路
106,120・・・オリフィス
110・・・第1の摩擦板である第2駆動摩擦板
111・・・第2の摩擦板である第2被動摩擦板

Claims (7)

  1. クラッチアウタ(72)と、該クラッチアウタ(72)で同軸に囲繞されるクラッチインナ(84,109)と、前記クラッチアウタ(72)に相対回転不能に係合される複数枚の第1の摩擦板(85,110)と、第1の摩擦板(85,110)に交互に重なって配置されるとともに前記クラッチインナ(84,109)に相対回転不能に係合される複数枚の第2の摩擦板(86,111)と、相互に重なって配置される第1および第2の摩擦板(85,86;110,111)に対向して前記クラッチインナ(84,109)および前記クラッチアウタ(72)の一方に固定される受圧板部(84d,109b)と、第1および第2の摩擦板(85,86;110,111)を前記受圧板部(84d,109b)との間に挟む加圧板部(91c,112a)とを有するクラッチ作動機構(82,107)と;両面を制御油圧室(95,116)および油圧キャンセラー室(96,117)に臨ませるとともに前記制御油圧室(95,116)の油圧増大に応じて第1および第2の摩擦板(85,110;86,111)を加圧する側に移動するようにして前記加圧板部(91c,112a)に連設されるクラッチピストン(91,112)ならびに前記油圧キャンセラー室(96,117)を前記クラッチピストン(91,112)との間に形成するとともに第1および第2の摩擦板(85,110;86,111)側に潤滑油を導く油路(105,119)を前記クラッチインナ(84,109)と協働して形成する隔壁部材(93,114)を有して前記クラッチ作動機構(82,107)の断・接を切換えるクラッチ断・接制御機構(83,108)と;で構成される油圧クラッチ装置において、前記クラッチ断・接制御機構(83,108)の前記制御油圧室(95,116)、前記油圧キャンセラー室(96,117)および前記隔壁部材(93,114)が、前記受圧板部(84d,109b)および前記加圧板部(91c,112a)の外面間に対応する範囲で前記クラッチ作動機構(82,107)の半径方向内方に配置されることを特徴とする油圧クラッチ装置。
  2. 前記制御油圧室(95,116)、前記油圧キャンセラー室(96,117)および前記隔壁部材(93,114)が、前記クラッチ作動機構(82,107)のうち複数枚ずつ交互に重なった第1および第2の摩擦板(85,110;86,111)の軸方向両端間に対応する範囲に配置されることを特徴とする請求項1記載の油圧クラッチ装置。
  3. 前記クラッチ作動機構(82,107)を動力遮断側に作動せしめる方向のばね付勢力を前記クラッチピストン(91,112)に及ぼすとともに前記隔壁部材(93,114)を前記クラッチインナ(84,109)に押しつける戻しばね(94,115)が、前記油圧キャンセラー室(96,117)に収容されて前記クラッチピストン(91,112)および前記隔壁部材(93,114)間に設けられることを特徴とする請求項1または2記載の油圧クラッチ装置。
  4. 前記隔壁部材(93,114)に、前記クラッチピストン(91,112)を液密にかつ摺動可能に支持するようにして軸方向に延びる支持筒部(93a,114a)が一体に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の油圧クラッチ装置。
  5. 前記油路(105,119)の途中にオリフィス(106,120)が介設されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の油圧クラッチ装置。
  6. 前記隔壁部材(93,114)の内周縁よりも半径方向内方で前記油圧キャンセラー室(96,117)に開口する潤滑油給油孔(104,118)が前記クラッチインナ(84,109)に設けられ、前記隔壁部材(93,114)の内周には、前記潤滑油給油孔(104,118)の開口部に少なくとも一部を対向させる分岐壁(93b,114b)が、前記潤滑油給油孔(104,118)からの潤滑油を前記油路(105,119)側に導くようにして一体に突設されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の油圧クラッチ装置。
  7. 前記分岐壁(93b,114b)が、その先端を前記クラッチピストン(91,112)の内周よりも半径方向内方に位置させるようにして前記隔壁部材(93,114)の内周から延出されることを特徴とする請求項6記載の油圧クラッチ装置。
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