JP2008273222A - 車両用空調装置 - Google Patents

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JP2008273222A JP2007115396A JP2007115396A JP2008273222A JP 2008273222 A JP2008273222 A JP 2008273222A JP 2007115396 A JP2007115396 A JP 2007115396A JP 2007115396 A JP2007115396 A JP 2007115396A JP 2008273222 A JP2008273222 A JP 2008273222A
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晃久 青山
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Abstract

【課題】エンジン冷却水の過熱を抑制できると共に、車室内を所望の温度に調整できる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】Max.HotモードとMax.Coolモードとの中間のモードである中間モード設定時に、エンジン冷却水の温度が基準値を超えた場合には、温度コントロールドア16をチャンバ閉塞位置側へ移動させて、ヒータコア18へ送られる冷却風の量を増加させ、且つ、温度コントロールドア22をチャンバ閉塞位置側へ移動させて、排気口28へ送られる温風の量を増加させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
エンジンからの排気熱をエンジン冷却水により回収し、回収した熱を冷間時や始動時の暖房性能に役立て、また、エンジン冷却水の温度が高くなりすぎた場合には、ヒータコアにおいてエンジン冷却水から空調風へ放熱させることによりエンジン冷却水を冷却し、ヒータコアにおいて加熱された空調風を、非暖房時には車室外へ排気し、暖房時には車室内へ供給するという車両用空調装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭63−120814号公報
ところで、エバポレータを通過した冷却風とヒータコアを通過した温風とを混合させて、所望の温度の空調風を生成する車両用空調装置が知られている。このような車両用空調装置では、非暖房時にも、ヒータコアを通過した温風を、上記冷却風の風路に適当な量だけ送らなければならない。
本発明は上記事実を考慮し、エンジン冷却水の過熱を抑制すると共に、車室内を所望の温度に調整することを可能とする車両用空調装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両用空調装置は、車室内を空調する空調風とエンジンを冷却する冷却水とを熱交換させるヒータコアと、前記ヒータコアを通過した空調風を車室外へ排気する排気口と、前記ヒータコアへの空調風の供給量を調整する第1調整手段と、前記ヒータコアを通過した空調風の前記排気口から車室外への排気量と車室内への供給量との割合を調整する第2調整手段と、エンジン冷却水の温度を検出する水温検出手段と、前記水温検出手段により検出されたエンジン冷却水の温度が所定値を超えた場合に、前記第1調整手段に、前記ヒータコアへの空調風の供給量を増加させると共に、前記第2調整手段に、前記ヒータコアを通過した空調風の前記排気口から車室外への排気量の割合を増加させる制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の車両用空調装置では、水温検出手段により検出されたエンジン冷却水の温度が所定値を超えた場合、制御手段が、第1調整手段に、ヒータコアへの空調風の供給量を増加させ、第2調整手段に、ヒータコアを通過した空調風の排気口から車室外へ排気される量の割合を増加させる。
これにより、ヒータコアにおいて、エンジン冷却水から空調風への放熱が促進され、エンジン冷却水の冷却が促進される。また、エンジン冷却水の温度が所定値を超えた場合であっても、ヒータコアを通過した空調風の車室内への供給量が変動することを抑制できる。よって、エンジン冷却水の過熱を抑制すると共に、車室内を所望の温度に調整することが可能となる。
請求項2に記載の車両用空調装置は、請求項1に記載の車両用空調装置であって、前記ヒータコアへ供給される空調風を冷却するエバポレータを備えており、前記第1調整手段は、前記エバポレータを通過した空調風の前記ヒータコアへの供給量と車室内への供給量との割合を調整する割合調整手段とされていることを特徴とする。
請求項2に記載の車両用空調装置では、水温検出手段により検出されたエンジン冷却水の温度が所定値を超えた場合、制御手段が、割合調整手段に、エバポレータを通過した空調風のヒータコアへの供給量の割合を増加させ、第2調整手段に、ヒータコアを通過した空調風の排気口から車室外へ排気される量の割合を増加させる。
これにより、エンジン冷却水の温度が所定値を超えた場合であっても、エバポレータにより冷却された空調風とヒータコアにより加熱された空調風との混合比が変動することを抑制できる。よって、エンジン冷却水の過熱を抑制すると共に、車室内を所望の温度に調整することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、エンジン冷却水の過熱を抑制すると共に、車室内を所望の温度に調整することを可能とする車両用空調装置を提供できる。
次に、本発明の車両用空調装置の一実施形態を図1乃至図7に従って説明する。
なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示す。
図1及び図2に示すように、本実施形態の車両用空調装置10は、ブロア12と、エバポレータ14と、温度コントロールドア(第1調整手段、割合調整手段)16と、ヒータコア18と、チャンバ20と、温度コントロールドア(第2調整手段)22と、DEFドア24Aと、FACEドア24Bと、FOOTドア24C、24Dと、Rr FOOTドア24Eと、DEF吹出し口26Aと、FACE吹出し口26Bと、FOOT吹出し口26Cと、RrFOOT吹出し口26Dと、排気口28と、を備えている。
この車両用空調装置10では、ブロア12の作動により車室内外の空気が、装置内へ取り入れられ、車両後方へ送られる。ブロア12の車両後方側には、エバポレータ14が配設されており、装置内へ取り入れられた空気(以下、空調風という)が、エバポレータ14を通過する。この際、空調風は、エバポレータ14により冷却・除湿される。
また、エバポレータ14の車両後方側には、温度コントロールドア16、ヒータコア18、チャンバ20が配設されている。チャンバ20とヒータコア18とは上下に重ねて配設されており、温度コントロールドア16は、チャンバ20とエバポレータ14との間、及びヒータコア18とエバポレータ14との間に配設されている。
温度コントロールドア16の車両後側端部は、車幅方向に延在する回動軸回りに回転可能に支持されており、温度コントロールドア16は、モータ等のアクチュエータ30(図3参照)により回動される。温度コントロールドア16は、車両前側が回動軸より車両上側に位置する所定回動位置(以下、チャンバ閉塞位置という)において、エバポレータ14からチャンバ20への風路を閉塞し、また、車両前側が回動軸より車両下側に位置する所定回動位置(以下、ヒータコア閉塞位置という)において、エバポレータ14からヒータコア18への風路を閉塞する。また、温度コントロールドア16は、チャンバ閉塞位置とヒータコア閉塞位置との中間位置において、エバポレータ14からチャンバ20への風路、及びエバポレータ14からヒータコア18への風路を開放する。
即ち、温度コントロールドア16は、エバポレータ14を通過した冷却風の、チャンバ20への供給量とヒータコア18への供給量との割合を調整する。
ヒータコア18の車両後方側には、温度コントロールドア22、及び排気口28が配設されている。排気口28は、フロア30に配設されており、ヒータコア18を通過した温風を車両床下へ排出する。また、温度コントロールドア22は、ヒータコア18と排気口28との間に配設されている。
温度コントロールドア22の車両後側端部は、車幅方向に延在する回動軸回りに回転可能に支持されており、温度コントロールドア22は、モータ等のアクチュエータ32(図3参照)により回動される。温度コントロールドア22は、車両前側が回動軸より車両上側に位置する所定回動位置(以下、チャンバ閉塞位置という)において、ヒータコア18からチャンバ20への風路を閉塞し、また、車両前側が回動軸より車両下側に位置する所定回動位置(以下、排気口閉塞位置という)において、ヒータコア18から排気口28への風路を閉塞する。また、温度コントロールドア22は、チャンバ閉塞位置とチャンバ閉塞位置との中間位置において、ヒータコア18からチャンバ20への風路、及びヒータコア18から排気口28への風路を開放する。
即ち、温度コントロールドア22は、ヒータコア18を通過した温風の、チャンバ20への供給量と排気口28から車室外への排気量との割合を調整する。
また、DEF吹出し口26AとFACE吹出し口26Bとは、チャンバ20の車体上側に配設されており、DEF吹出し口26Aは、チャンバ20に送られた空調風をフロントウインドに向けて吹出し、FACE吹出し口26Bは、チャンバ20に送られた空調風を前部座席に着座した乗員の顔付近に向けて吹出す。
また、DEFドア24AがDEF吹出し口26Aに面して配設され、FACEドア24BがFACEドア26Bに面して配設されている。DEFドア24Aの車両前後方向中央部、及び、FACEドア24Bの車両前後方向中央部は、車幅方向に延在する回動軸回りに回転可能に支持されており、DEFドア24A、FACEドア24Bはそれぞれ、モータ等のアクチュエータ34、36(図3参照)により回動される。
DEFドア24Aは、略水平となる所定回動位置(以下、吹出し口閉塞位置という)において、チャンバ20からDEF吹出し口26Aへの風路を閉塞し、閉塞位置に対して傾斜する位置(以下、吹出し口開放位置という)において、該風路を開放する。FACEドア24Bは、略水平となる所定回動位置(以下、吹出し口閉塞位置という)において、チャンバ20からFACE吹出し口26Bへの風路を閉塞し、閉塞位置に対して傾斜する位置(以下、吹出し口開放位置という)において、該風路を開放する。
また、FOOT吹出し口26Cは、チャンバ20の車両後側に配設されており、前部座席に着座した乗員の足元に向けて空調風を噴出す。FOOT吹出し口26Cの車両下側には、FOOTドア24Cが配設され、FOOT吹出し口26Cの車両上側には、FOOTドア24Dが配設されている。FOOTドア24Cの車両前側端部は、車幅方向に延在する回動軸回りに回転可能に支持されており、FOOTドア24Cは、モータ等のアクチュエータ38(図3参照)により回動可能に支持されている。
FOOTドア24Cは、略水平となる所定回動位置(以下、吹出し口閉塞位置という)において、ヒータコア18やチャンバ20からFOOT吹出し口26Cへの風路を閉塞し、閉塞位置に対して傾斜した位置(以下、吹出し口開放位置という)において、該風路を開放する。
また、FOOTドア24Dの車両前後方向中央部は、車幅方向に延在する回動軸回りに回転可能に支持されており、FOOTドア24Dは、モータ等のアクチュエータ40(図3参照)により回動される。FOOTドア24Dは、車両前側が回動軸より車両下側に位置する所定回動位置(以下、吹出し口閉塞位置という)において、チャンバ20からFOOT吹出し口26Cへの風路を閉塞し、閉塞位置に対して傾斜した位置(以下、吹出し口開放位置という)において、該風路を開放する。
また、RrFOOT吹出し口26Dは、排気口28の車両後側に配設されており、後部座席に着座した乗員の足元に向けて空調風を吹出す。排気口28とRrFOOT吹出し口26Dとの間には、RrFOOTドア24Eが配設されている。RrFOOTドア24Eの車両後側端部は、車幅方向に延在する回動軸回りに回転可能に支持されており、RrFOOTドア24Eは、モータ等のアクチュエータ42(図3参照)により回動される。
RrFOOTドア24Eは、略鉛直となる所定回動位置(以下、吹出し口閉塞位置という)において、ヒータコア18やチャンバ20からRrFOOT吹出し口26Dへの風路を閉塞し、閉塞位置に対して傾斜する位置(以下、吹出し口開放位置という)において、該風路を開放する。
また、RrFOOTドア24Eは、略水平となる所定回動位置(以下、排気口閉塞位置という)において、ヒータコア18やチャンバ20から排気口28への風路を閉塞し、排気口閉塞位置と吹出し口閉塞位置との中間位置において、該風路を開放する。
また、図3に示すように、車両用空調装置10には、設定された空調モードに応じて、アクチュエータ30、32、34、36、38、40、42、及びブロア12を制御する制御ユニット(制御手段)100と、エンジン冷却水の温度を検出して制御ユニット100へ出力する水温センサ(水温検出手段)102とが備えられている。制御ユニット100は、水温センサ102により検出されたエンジン冷却水の温度に応じて、アクチュエータ30、32、34、36、38、40、42、及びブロア12を制御する。
以下、車両用空調装置10の作動について説明する。
図4には、非空調時(車室内の空調を行わない時)の車両用空調装置10の作動状態が示されている。この図に示すように、非空調時、且つ、エンジン冷却水の温度が基準値以下の時(以下、通常時という)には、DEFドア24A、FACEドア24B、FOOTドア24C、24D、及びRrFOOTドア24Eは、吹出し口閉塞位置に配置され、温度コントロールドア16、22は、チャンバ閉塞位置に配置される。また、ブロア12は、オフに設定される。
そして、非空調時、且つ、エンジン冷却水の温度が基準値を超えた時(以下、過熱時という)には、ブロア12がオフからオンにされて車室内外の空気がエバポレータ14へ送られる。また、DEFドア24A、FACEドア24B、FOOTドア24C、24D、RrFOOTドア24E、及び、温度コントロールドア16、22は、通常時の状態に維持される。
これにより、図中に矢印で示すように、エバポレータ14を通過し、冷却・除湿された空調風(冷却風)の全てが、ヒータコア18を通過する。この際、ヒータコア18において、エバポレータ14を通過した冷却風と、基準値を超えるまで温度が上昇したエンジン冷却水との間で熱交換が行われ、エンジン冷却水から空調風への放熱が行われる。そして、ヒータコア18を通過し、加熱された空調風(温風)の全てが、排気口28から車室外へ排気される。
また、図5には、最大能力で冷房する時(Max.Coolモード設定時)の車両用空調装置10の作動状態が示されている。この図に示すように、Max.Coolモード設定時、且つ、通常時には、DEFドア24A、FOOTドア24C、24D、及びRrFOOTドア24Eは、吹出し口閉塞位置に配置され、FACEドア24Bは、吹出し口開放位置に配置される。また、温度コントロールドア16は、ヒータコア閉塞位置に配置され(図中鎖線で図示)、温度コントロールドア22は、チャンバ閉塞位置に配置される。また、ブロア12はオンに設定される。
そして、Max.Coolモード設定時、且つ、過熱時には、ブロア12がオンに維持されて車室内外の空気がエバポレータ14へ送られる。また、DEFドア24A、FOOTドア24C、24D、RrFOOTドア24E、及びFACEドア24Bは、通常時の状態に維持される。また、温度コントロールドア16は、チャンバ閉塞位置から、チャンバ閉塞位置とヒータコア閉塞位置との中間位置に移動され(図中実線で図示)、温度コントロールドア22は、通常時の状態に維持される。
ここで、温度コントロールドア16によるチャンバ閉塞位置側の風路の開放量は、温度コントロールドア16によるヒータコア閉塞位置側の風路の開放量よりも大きく設定されており、エバポレータ14からチャンバ20への冷却風の供給量が、エバポレータ14からヒータコア18への冷却風の供給量よりも多く設定されている。
これにより、図中に矢印で示すように、エバポレータ14を通過した冷却風の過半量が、チャンバ20へ送られ、該冷却風の残りが、ヒータコア18へ送られ通過する。チャンバ20へ送られた冷却風は、FACE吹出し口24Bから前部座席に着座した乗員の顔付近に向けて吹出される。また、ヒータコア18を通過した温風は、排気口28から車室外へ排気される。
また、図6には、最大と最小との中間の能力で冷房ならびに暖房を行う時(Max.CoolモードとMax.Hotモードとの中間のモードである中間モードに設定した時)の車両用冷却装置10の作動状態が示されている。この図に示すように、中間モード設定時、且つ通常時には、DEFドア24A、FOOTドア24C、24D、及びRrFOOTドア24Eは、吹出し口閉塞位置に配置され、FACEドア24Bは、吹出し口開放位置に配置される。また、温度コントロールドア16は、チャンバ閉塞位置とヒータコア閉塞位置との中間位置に配置され(図中鎖線で図示)、温度コントロールドア22は、排気口閉塞位置に配置される(図中鎖線で図示)。また、ブロア12がオンに設定される。
ここで、温度コントロールドア16によるチャンバ閉塞位置側の風路の開放量は、温度コントロールドア16によるヒータコア閉塞位置側の風路の開放量よりも大きく設定されており、エバポレータ14からチャンバ20への冷却風の供給量が、エバポレータ14からヒータコア18への冷却風の供給量よりも多く設定されている。
そして、中間モード設定時、且つ、過熱時には、ブロア12がオンに維持されて空調風がエバポレータ14へ送られる。また、DEFドア24A、FOOTドア24C、24D、RrFOOTドア24E、及びFACEドア24Bは、通常時の状態に維持される。また、温度コントロールドア16は、チャンバ閉塞位置側へ移動され(図中実線で図示)、温度コントロールドア22は、チャンバ閉塞位置側へ移動される(図中鎖線で図示)。
ここで、温度コントロールドア16によるチャンバ閉塞位置側の風路の開放量と、温度コントロールドア16によるヒータコア閉塞位置側の風路の開放量とが略同一とされており、エバポレータ14からチャンバ20への冷却風の供給量と、エバポレータ14からヒータコア18への冷却風の供給量とが略同一とされている。
これにより、図中に矢印で示すように、エバポレータ14を通過した冷却風の半量は、チャンバ20へ送られ、該冷却風の残りの半量は、ヒータコア18へ送られ通過する。ヒータコア18を通過した温風の一部は、排気口28から車室外へ排気され、該温風の残りの一部は、チャンバ20へ送られる。
チャンバ20では、エバポレータ14から直接送られた冷却風と、ヒータコア18を通過した温風とが混合される。そして、チャンバ20において混合されて得られた空調風が、FACE吹出し口26Bから、前部座席に着座した乗員の顔付近に向けて吹出される。
また、図7には、暖房能力を最大にした時(Max.Hotモード設定時)の車両用空調装置10の作動状態が示されている。Max.Hotモード設定時には、通常時と過熱時とで各ドアの位置が同一とされている。図示するように、Max.Hotモード設定時の通常時及び過熱時には、DEFドア24A、FOOTドア24C、24Dは、吹出し口開放位置に配置され、RrFOOTドア24Eは、吹出し口開放位置且つ排気口閉塞位置に配置され、FACEドア24Bは、吹出し口閉塞位置に配置される。また、温度コントロールドア16は、チャンバ閉塞位置に配置され、温度コントロールドア22は、排気口閉塞位置に配置される。
また、過熱時には、ブロア12の風量が増加される。
これにより、図中に矢印で示すように、エバポレータ14を通過した冷却風の全てが、ヒータコア18へ送られ通過する。ヒータコア18を通過した温風は、チャンバ20を通過し、DEF吹出し口26Aからフロントガラスへ向けて吹出され、FOOT吹出し口26Cから前部座席に着座した乗員の足元へ向けて吹出され、さらに、後部座席に着座した乗員の足元へ向けて吹出される。
次に、本実施形態における作用について説明する。
図4に示すように、非空調時にエンジン冷却水の温度が基準値を超えた場合には、ブロア12がオフからオンにされ、エバポレータ14へ空調風が送られる。該空調風は、エバポレータ14を通過する際に冷却されて冷却風となった後、ヒータコア18を通過する。その際、ヒータコア18では、エンジン冷却水から冷却風への放熱が行われ、エンジン冷却水が冷却される。これにより、エンジン冷却水の過熱を抑制でき、エンジンのオーバーヒートの発生を抑制できる。
また、冷却風は、ヒータコア18を通過する際に加熱されて温風となった後、排気口18から車室外へ排気される。これにより、非空調時に、温風が車室内へ吹出されることを防止できる。
また、図5に示すように、Max.Coolモード設定時にエンジン冷却水の温度が基準値を超えた場合には、エバポレータ14を通過しチャンバ20へ送られる冷却風が全量から過半量にまで減量され、エバポレータ14を通過した残りの冷却風は、ヒータコア18へ送られる。チャンバ20へ送られた冷却風は、FACE吹出し口26Bから、前部座席に着座した乗員の顔付近に吹出される。また、ヒータコア18へ送られた冷却風は、エンジン冷却水からの放熱により温風となった後、排気口28から車室外へ排気される。
これにより、冷房能力を十分なレベルに維持すると共に、エンジン冷却水を十分に冷却することが可能となる。
また、図6に示すように、中間モード設定時にエンジン冷却水の温度が基準値を超えた場合には、エバポレータ14からチャンバ20へ送られる冷却風が過半量から半量に減量され、エバポレータ14からヒータコア18へ送られる冷却風が半量未満から半量に増量される。
また、ヒータコア18からチャンバ20へ送られる温風が全量から半量に減量され、ヒータコア18から排気口へ送られ、車室外へ排気される温風がゼロから半量に増量される。
エバポレータ14からチャンバ20へ送られた冷却風とヒータコア18からチャンバ20へ送られた温風とは、チャンバ20において混合された後、FACE吹出し口26Bから、前部座席に着座した乗員の顔付近に吹出される。
ここで、エバポレータ14からヒータコア18へ送られる冷却風の増量分と、ヒータコア18からチャンバ20へ送られる温風の減量分とは略等量とされており、エバポレータ14からヒータコア18へ送られる冷却風の増量分が、排気口18から車室外へ排気されるようになっている。
これにより、過熱時に、エンジン冷却水を冷却してエンジン冷却水の沸騰を防止すると共に、チャンバ20において混合される冷却風と温風との混合比を、通常時の状態に維持し、車室内へ送られる空調風の温度を通常時の状態に維持することが可能となる。
また、図7に示すように、Max.Hotモード設定時には、エンジン冷却水の温度に関わらず、エバポレータ14を通過した冷却風の全量が、ヒータコア18へ送られてヒータコア18を通過する。その際、冷却風は、エンジン冷却水からの放熱により温風となる。そして、ヒータコア18を通過した温風は、チャンバ20を通過した後、DEF吹出し口26A、FOOT吹出し口26C、及びRrFOOT吹出し口26Dから吹出される。
また、エンジン冷却水の温度が基準値を超えた場合には、ブロア12の風量が増加され、ヒータコア18へ送られる冷却風の風量が増加される。よって、ヒータコア18におけるエンジン冷却水から冷却風への放熱が促進され、エンジン冷却水の冷却効果が向上する。
これにより、暖房能力を十分なレベルに維持すると共に、エンジン冷却水を十分に冷却することが可能となる。
以上、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
例えば、本実施形態では、本発明の構成要素である第1調整手段を、エバレータ14を通過した空調風のチャンバ20への供給量とヒータコア18への供給量との割合を調整する温度コントロールドア16としたが、第1調整手段は、ヒータコア18への空調風の供給量を調整できる手段であればよい。
また、本実施形態では、本発明の構成要素である第2調整手段及び上記第1調整手段をそれぞれ、温度コントロールドア22、16という単一の機構により構成したが、例えば、第2調整手段は、ヒータコア18からチャンバ20への風路及びヒータコア18から排気口28への風路に配設される複数の流量調整弁により構成することが可能であり、また、第1調整手段は、エバレータ14からチャンバ20への風路及びエバポレータ14からヒータコア18への風路に配設される複数の流量調整弁により構成することが可能である。
本発明の一実施形態に係る車両用空調装置の概略を示す平断面図である。 図1の2−2断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用空調装置の制御系の概略を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る車両用空調装置の非空調時の作動状態を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用空調装置のMax.Coolモード設定時の作動状態を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用空調装置の中間モード設定時の作動状態を示す側断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用空調装置のMax.Hotモード設定時の作動状態を示す側断面図である。
符号の説明
10 車両用空調装置
14 エバポレータ
16 温度コントロールドア(第1調整手段、割合調整手段)
18 ヒータコア
22 温度コントロールドア(第2調整手段)
28 排気口
100 制御ユニット(制御手段)
102 水温センサ(水温検出手段)

Claims (2)

  1. 車室内を空調する空調風とエンジンを冷却する冷却水とを熱交換させるヒータコアと、
    前記ヒータコアを通過した空調風を車室外へ排気する排気口と、
    前記ヒータコアへの空調風の供給量を調整する第1調整手段と、
    前記ヒータコアを通過した空調風の前記排気口から車室外への排気量と車室内への供給量との割合を調整する第2調整手段と、
    エンジン冷却水の温度を検出する水温検出手段と、
    前記水温検出手段により検出されたエンジン冷却水の温度が所定値を超えた場合に、前記第1調整手段に、前記ヒータコアへの空調風の供給量を増加させると共に、前記第2調整手段に、前記ヒータコアを通過した空調風の前記排気口から車室外への排気量の割合を増加させる制御手段と、
    を有することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記ヒータコアへ供給される空調風を冷却するエバポレータを備えており、
    前記第1調整手段は、前記エバポレータを通過した空調風の前記ヒータコアへの供給量と車室内への供給量との割合を調整する割合調整手段とされていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
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