JP2008272883A - 双腕型ロボットマニピュレータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】旋回軸J8上に配置された胴体1と、前記胴体1に備えられた右腕2Rおよび左腕2Lと、前記右腕2Rおよび前記左腕2Lが複数の関節軸J1〜J7で構成された双腕型ロボットマニピュレータにおいて、前記右腕2Rおよび前記左腕2Rの第1の関節軸J1が前記胴体1の前方に配置されたものである。
【選択図】図1
Description
第1の従来の双腕マニピュレータ装置について、図5を用いて説明する。図5に示す軸状部品嵌め込み装置は、2つのロボットアーム103,104がボディ部102の側面を上下に昇降可能に取付けられた双腕ロボット101と、該双腕ロボット101と配線161で繋がれたコントローラ内臓の制御装置106、部品が組み付けられる本体部品であるバルブボディ107を固定するための組付け用治具109と、これらを載置するプレート162とから主に構成されている。各ロボットアーム103,104は、それぞれボディ部102の側面と接続する第一アーム131,141と、該第一アーム131,141に接続する第二アーム132,142と、該第二アーム132,142の先端にコンプライアンス機構105,105を介して接続する右ハンド133、左ハンド143とから構成されている。ここで、ボディ部2と第一アーム131,141との接続部、第一アーム131,141と第二アーム132,142との接続部はそれぞれ水平方向に回動可能であり、右ハンド133や左ハンド143(コンプライアンス機構105,105)は第二アーム132,142とそれぞれ回転可能に接続されている。
第2の従来の双腕マニピュレータ装置について、図6を用いて説明する。この加工搬送装置201は、多間接式の可動アーム202を一対備え、これら可動アーム202は旋回装置203を介して基台204に据え付けてある。各可動アーム202は、同一の方向(図2のX軸方向)を向いた回転軸205,206,207を中心にして回動する関節を3個備えている。これら間接で連結されたアーム片(208〜211)のうち、先端側のアーム片208には、例えば、加工手段としてのボルト締結装置又は保持手段としてのワーク把持装置(図示せず)が各関節の回転軸205,206,207と垂直な回転軸212回りに回動自在に取り付けられる。先端側のアーム片208と隣接するアーム片209は長手方向に2分割され、その先端部分209aが長手方向の回転軸213を中心として回動可能に基端部分209bに連結されている。なお、以上の各回転軸205,206,207,212,213の駆動はモータ(図示せず)によって行なわれる。
また、自動車などの組立現場では、エンジンルームの組立作業では上方からのアプローチが必要となり、バンパーの組立作業では下方へのアプローチが必要となり、上方からや下方への作業が必要なっており、広い可動領域での作業が必要とされている。
このような観点から従来の双腕型ロボットマニピュレータが提案されているが、それでも解決されていない課題がある。すなわち、従来の双腕型ロボットマニピュレータは、アームが上部または側面から物品に対してアプローチして作業するような形態となっており、アーム長を長くすると、遠くの物品にも作業できるものの、胴体部の前方に配置された物品については、胴体部が邪魔になりある程度、胴体部から離した位置の物品しか作業できないために、作業範囲を広くすることができないという問題が生じていた。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、マニピュレータの設置位置を変えることなく上部及び前方からのアプローチを可能にした双腕型ロボットマニピュレータを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、旋回軸上に配置された胴体と、前記胴体に備えられた右腕および左腕と、前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成された双腕型ロボットマニピュレータにおいて、前記右腕および前記左腕の第1の関節軸が前記胴体の前方に配置されたものである。
また、請求項2記載の発明は、旋回軸上に配置された胴体と、前記胴体に備えられた右腕および左腕と、前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成された双腕型ロボットマニピュレータにおいて、前記右腕および前記左腕の少なくとも1つのアーム体が曲面形状に形成されたものである。
また、請求項3記載の発明は、前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成され、第1の関節軸と第3の関節軸の回転中心に対して、第5の関節軸と第7の関節軸の回転中心がオフセットして形成されたものである。
また、請求項4記載の発明は、前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成され、第2の関節軸と第4の関節軸の間に前記第2の関節軸および前記第4の関節軸に直交する第3の関節軸を備えたものである。
また、請求項5記載の発明は、前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成され、第4の関節軸と第6の関節軸の間に前記第4の関節軸および前記第6の関節軸に直交する第5の関節軸を備えたものである。
また、請求項6記載の発明は、前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成され、第1のアームは水平面内に配置された第1の関節軸を中心に回転し、第2のアームは前記第1の関節軸に直交するように配置された第2の関節軸を中心に回転し、第3のアーム体は前記第2の関節軸に直交するように配置された第3の関節軸を中心に回転し、第4のアーム体は前記第3の関節軸に直交するように配置された第4の関節軸を中心に回転し、第5の第5のアーム体は前記第4の関節軸と直交するように配置された関節軸を中心に回転し、第6のアーム体は前記第5の関節軸と直交するように配置された関節軸を中心に回転するものである。
また、請求項7記載の発明は、前記第4のアーム体は、最縮姿勢を形成する際に前記第3のアーム体に干渉することなく、移動するように曲面構造に形成されたものである。
また、請求項8記載の発明は、前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成され、前記関節軸が7軸で構成されているものである。
また、請求項9記載の発明は、前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成され、前記右腕および前記左腕に配置された前記関節軸が、前記胴体を中心に対称に配置されたものである。
また、請求項10記載の発明は、前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成され、前記右腕および前記左腕は、定常時に設置面に対して平行に形成されているものである。
また、アーム体の少なくとも1つを曲面形状に形成されたことで、連結されたアーム体と最縮姿勢になった際に干渉することなく、姿勢形成することができ、可動範囲を広げることができる。
左腕2Lと右腕2Rは胴体の中心に対象構造となっている。左腕2Lと右腕2Rは同じ軸構成となっているので、図2を用いて右腕2Rについて説明する。C1は第1のアーム体であり、C2は第2のアーム体であり、C3は第3のアーム体であり、C4は第4のアーム体であり、C5は第5のアーム体であり、C6は第6のアーム体である。
第1のアーム体C1は水平面内に配置された第1の関節軸J1を中心に回転し、第2のアーム体C2は第1の関節軸J1に直交するように配置された第2の関節軸J2を中心に回転し、第3のアーム体C3は第2の関節軸J2に直交するように配置された第3の関節軸J3を中心に回転し、第4のアーム体C4は第3の関節軸J3に直交するように配置された第4の関節軸J4を中心に回転し、第5のアーム体C5は第4の関節軸J4と直交するように配置された関節軸J5を中心に回転し、第6のアーム体C6は第5の関節軸J5と直交するように配置された関節軸J6を中心に回転し、胴体部1は設置面に対して垂直面内に配置された旋回軸J8を中心に回転する。第1の関節軸J1と第3の関節軸J3の回転中心に対して、第5の関節軸J5と第7の関節軸J7の回転中心がオフセットした構造となっている。
本発明が従来技術と異なる部分は、関節軸J1、関節軸J3と関節軸J5、関節軸J7の回転中心がオフセットした構造となっている部分と、腕2L、2Rを胴体1の前方に設置し、関節軸J1を棚置き設置した点である。
このように、第1の関節軸J1が胴体1の前方に配置されることで、所望の回転角度にすることで腕2の姿勢を自由に配置することができ、さらには最伸姿勢になった場合の位置を遠いところまで届くことができるようになる。つまり、胴体の横や上部に向かって腕2が伸びないので、前方へアプローチする際に無駄にアーム体を回転させる必要がなくなり、アーム体を伸張するだけで遠くの物品にアプローチすることができる。
また、図4に示すように第4のアーム体C4‘が直線状に形成されている場合には、最縮姿勢を形成する場合に第3のアーム体C3’との干渉が生じ、形成することができない。このように第4のアーム体C4が胴体1から曲面構造を有して外側にはみ出すように配置されることで、第3のアーム体C3との干渉がなくなり、可動領域を広くすることができる。
第4のアーム体C4が胴体1から曲面構造を有して外側にはみ出すように配置された場合と、曲面構造を有しない場合を比較すると、最縮姿勢においては、長さLだけよりアームを折りたたむことができる。つまり第4のアーム体C4が曲面構造を有して外側にはみ出すように配置されているので、第3のアーム体C3との干渉が生じることなく、最縮姿勢を形成することができるのである。一方、最伸姿勢について、第4のアーム体C4が第3のアーム体C3との干渉が生じることがないために、何れの場合にも同様な姿勢を形成することができる、
以上の通り、第4のアーム体C4が直線状に形成されている場合に対して、第4のアーム体C4が胴体1から曲面構造を有して外側にはみ出すように配置された場合は、最縮姿勢の可動領域を広くすることができるので、アーム自体の可動領域を広げることができる。
2 腕
C1 第1のアーム体
C2 第2のアーム体
C3 第3のアーム体
C3’ オフセット構造のない第3のアーム体
C4 第4のアーム体
C4’ オフセット構造のない第4のアーム体
C5 第5のアーム体
C6 第6のアーム体
J1 第1の関節軸
J2 第2の関節軸
J3 第3の関節軸
J4 第4の関節軸
J5 第5の関節軸
J6 第6の関節軸
J7 第7の関節軸
J8 旋回軸
Claims (10)
- 旋回軸上に配置された胴体と、前記胴体に備えられた右腕および左腕と、前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成された双腕型ロボットマニピュレータにおいて、
前記右腕および前記左腕の第1の関節軸が前記胴体の前方に配置されたことを特徴とする双腕型ロボットマニピュレータ。 - 旋回軸上に配置された胴体と、前記胴体に備えられた右腕および左腕と、前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成された双腕型ロボットマニピュレータにおいて、
前記右腕および前記左腕の少なくとも1つのアーム体が曲面形状に形成されたことを特徴とする双腕型ロボットマニピュレータ。 - 前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成され、第1の関節軸と第3の関節軸の回転中心に対して、第5の関節軸と第7の関節軸の回転中心がオフセットして形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の双腕型ロボットマニピュレータ。
- 前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成され、第2の関節軸と第4の関節軸の間に前記第2の関節軸および前記第4の関節軸に直交する第3の関節軸を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の双腕型ロボットマニピュレータ。
- 前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成され、第4の関節軸と第6の関節軸の間に前記第4の関節軸および前記第6の関節軸に直交する第5の関節軸を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の双腕型ロボットマニピュレータ。
- 前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成され、第1のアームは水平面内に配置された第1の関節軸を中心に回転し、第2のアームは前記第1の関節軸に直交するように配置された第2の関節軸を中心に回転し、第3のアーム体は前記第2の関節軸に直交するように配置された第3の関節軸を中心に回転し、第4のアーム体は前記第3の関節軸に直交するように配置された第4の関節軸を中心に回転し、第5のアーム体は前記第4の関節軸と直交するように配置された関節軸を中心に回転し、第6のアーム体は前記第5の関節軸と直交するように配置された関節軸を中心に回転することを特徴とする請求項1又は2記載の双腕型ロボットマニピュレータ。
- 前記第4のアーム体は、最縮姿勢を形成する際に前記第3のアーム体に干渉することなく、移動するように曲面構造に形成されたことを特徴とする請求項6記載の双腕型ロボットマニピュレータ。
- 前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成され、前記関節軸が7軸で構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の双腕型ロボットマニピュレータ。
- 前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成され、前記右腕および前記左腕に配置された前記関節軸が、前記胴体を中心に対称に配置されたことを特徴とする請求項1又は2記載の双腕型ロボットマニピュレータ。
- 前記右腕および前記左腕が複数の関節軸で構成され、前記右腕および前記左腕は、定常時に設置面に対して平行に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の双腕型ロボットマニピュレータ。
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