JP2008271863A - 魚釣用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】スプール軸とスプールとの間の空間が狭くても、スプール軸に対する導電体の回り止めを行なう係止部材をスプール軸に容易に取り付けることができ、しかも、当該係止部材により導電体をスプール軸にガタ付きなく回り止めして導電体の円滑な軸方向移動を確保できる組み立て性の良い魚釣用リールの提供を目的としている。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る魚釣用リール1では、導電体25をスプール軸5に対して回り止めするための係止部材81が2本の係止ピン81a,81bにより構成されている。そのため、リテーナ50とバネ部材60と導電体25とをスプール軸5に対して組み付けていない状態で、これらの係止ピン81a,81bをスプール軸5の係止凹部120に対してスプール軸5の両側から個別に挿入することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、リール本体に回転自在に支持されたスプールに制動力を付与して、釣糸放出操作時のバックラッシュを防止する磁気制動装置を備えた魚釣用リールに関する。
従来、釣糸放出時(例えば、キャスティング時)のスプールの過回転によるバックラッシュ現象を防止するため、スプールの回転に制動力を付与することが行なわれている。スプールの回転に制動力を付与するバックラッシュ防止装置としては、スプールの回転に伴って発生する遠心力を利用した遠心力制動装置(遠心摩擦ブレーキ装置)や、磁力を利用した磁気制動装置が知られている。前記遠心力制動装置は、スプールの回転に伴う遠心力によって、スプールと一体で回転する制動板をスプールの径方向に移動させてリール本体の所定の部位に摺接させ、それによって生じる摩擦力によりスプールに制動力を付与する。
また、前記磁気制動装置は、スプールと一体で回転する導電体を磁石によって形成される磁界中に位置させ、導電体の回転に伴って生じる電磁力により、導電体の回転に制動力を付与するとともに、導電体とともに回転するスプールに制動力を付与する。
しかしながら、前記遠心力制動装置において、遠心力によって発生する摩擦力(遠心力によって移動される制動片と制動片が摺接するリール本体との間で生じる摩擦力)は、スプールの回転速度の2乗に比例して作用する。そのため、キャスティング開始後にスプールの回転速度が所定の大きさ以上になると(キャスティングの初期段階)、急激に摩擦制動力が大きくなり、スプールの回転速度が急激に低下する。したがって、仕掛けの飛距離が低下してしまう。また、キャスティング終期にスプールの回転速度が低下した場合には、摩擦抵抗力の低下が大きくなるため、バックラッシュ現象が生じやすくなる。この場合には、適切なサミング操作が必要となるが、そのような操作は、かなりの熟練を要し、初心者には非常に困難である。
一方、前記磁気制動装置においては、スプールの回転速度に略比例して制動力が作用するため、遠心力制動装置のようにスプールの回転速度の変化に対して制動力が大きく変化することがない。したがって、バックラッシュ現象が発生しにくく、初心者でも安心してキャスティングができる。しかし、スプールが回転している間は常にスプールの回転速度に応じた制動力が発生するため、スプールの回転速度が低下するキャスティング終期においても制動力がスプールに作用し、仕掛けの飛距離が伸びない。
そこで、以上のような遠心力制動装置および磁気制動装置の両方の問題点を解決するため、例えば特許文献1では、キャスティングの初期や終期におけるスプール回転速度の抑制を無くして、仕掛けの飛距離増大とバックラッシュ発生防止とを図るべく、スプールの回転速度に応じて遠心カラーの径方向移動を軸方向に変換させ、遠心カラーに設けられた導電体を付勢力に抗してリール本体内の磁界内に進退可能としている。
特許第3515875号公報
ところで、特許文献1において磁界に対して進退する導電体は導電体支持部により支持されており、また、この導電体支持部は、スプール軸に対して軸方向に移動可能に回り止め嵌合されている。そして、そのような回り止め嵌合方法として、当該特許文献1の図6および図7には、スプール軸の断面形状を非円形にするとともに、その非円形状に対応する内面形状を有する管状の導電体支持部をスプール軸の外周に嵌合することで、導電体支持部をスプール軸に対して回り止め嵌合する非円形嵌合方法が開示されている。しかしながら、このような非円形嵌合支持方法では、スプール軸に対する導電体の同芯度を正確に得ることが難しく、したがって、導電体の軸方向移動が重くなったり、あるいは、導電体支持部とスプール軸との嵌合ガタによりキャスティング時に異音や振動が発生する虞がある。
一方、特許文献1の図24には、他の回り止め嵌合方法として、断面形状が円形のスプール軸の外周に円形の内面形状を有する管状の導電体支持部を嵌合させると共に、スプール軸の係止孔に貫通状態で係止された回り止めピンを導電体支持部の長溝に係合させることで、導電体支持部をスプール軸に対して軸方向に移動可能に回り止めする構成が開示されており、このような回り止め嵌合方法によれば前述した非円形嵌合方法の問題点が解消される。
しかしながら、回り止めピンを用いた前記回り止め嵌合方法では、組み立て時に、スプール軸の係止孔を貫通して導電体支持部と係合し得る十分な長さの回り止めピンを、スプールのフランジ側開口部から、スプールと一体を成すスプール軸とスプールとの間の空間を通じて、スプール軸の一方側から前記係止孔内に嵌入しなければならず、そのため、スプール軸とスプールとの間には回り止めピンの全長以上の空間が確保されていなければならない。したがって、糸巻き量が多い深溝タイプのスプール、すなわち、スプール軸とスプールとの間の空間が比較的狭いタイプのスプールに対してこのような回り止め嵌合方法を適用することは困難である。
また、スプール軸とスプールとの間の空間を介した前記係止孔に対する回り止めピンの挿入作業性を優先して、回り止めピンを短く形成してしまうと、回り止めピンと導電体支持部との間に大きな間隙が発生してしまい、ガタが生じ易くなる。そのため、キャスティング時に異音が発生する虞がある。また、回り止めピンの長さが短いと、導電体支持部との係合応力がその短い部位に集中し、導電体支持部と回り止めピンとの当接状態が強くなってしまうため、導電体支持部の軸方向移動の円滑性が低下してしまう。
本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、スプール軸とスプールとの間の空間が狭くても、スプール軸に対する導電体の回り止めを行なう係止部材をスプール軸に容易に取り付けることができ、しかも、当該係止部材により導電体をスプール軸にガタ付きなく回り止めして導電体の円滑な軸方向移動を確保できる組み立て性の良い魚釣用リールを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、リール本体に回転可能に設けられたスプール軸に支持されたスプールと、前記スプール軸の径方向外方に突設された係止部材と係合することによりスプール軸に対して軸方向に移動可能に回り止め嵌合される導電体と、前記スプールの回転によって径方向に移動する径方向移動部材とスプール側に設けた軸方向変換制御面との係合案内作用によって、前記リール本体に設けた磁石の磁界内に対して前記導電体を進退させることにより、前記スプールに磁気制動力を増減可能に作用させる磁気制動装置と、前記導電体を前記磁界から離れる方向に向けて前記スプール側へと付勢する付勢手段とを備えた魚釣用リールにおいて、前記係止部材は、前記スプール軸の径方向内方に形成した係止凹部に対してスプール軸の両側から個別に挿入できる複数の係止体により構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、スプール軸とスプールとの間の空間が狭くても、スプール軸に対する導電体の回り止めを行なう係止部材をスプール軸に容易に取り付けることができ、しかも、当該係止部材により導電体をスプール軸にガタ付きなく回り止めして導電体の円滑な軸方向移動を確保できる組み立て性の良い魚釣用リールを提供できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1〜図7は本発明の一実施形態を示している。図1に示すように、本実施形態に係る魚釣用リールとしての両軸受型リール1は、左側板1aと、右側板1bと、両側板1a,1bによって覆われた左右のフレーム2a,2bとを有するリール本体を備えている。左右のフレーム2a,2b間にはスプール軸5が軸受10,10を介して回転可能に支持されており、また、スプール軸5には釣糸が巻回されるスプール3が一体で固定されている。
右フレーム2bから突出するスプール軸5の端部には、スプール軸5の軸方向に沿って移動可能なピニオンギア(図示せず)が取り付けられている。このピニオンギアは、図示しない公知の切換手段によって、スプール軸5と係合してスプール軸5と一体に回転する係合位置と、スプール軸5との係合状態が解除される非係合位置との間で移動される。また、ピニオンには駆動歯車(図示せず)が噛合しており、駆動歯車に取り付けられたハンドル軸(図示せず)の端部にはハンドル112が取り付けられている。したがって、ハンドル112を回転操作すると、前記駆動歯車と前記ピニオンギアとを介して、スプール軸5が回転駆動され、それに伴ってスプール3が回転される。
また、左右のフレーム2a,2b間には、スプール3の釣糸繰出し方向側に、レベルワインド装置15が配されている。このレベルワインド装置15は、外周面にトラバース溝が形成され且つ端部に前記駆動歯車と噛合する歯車が取り付けられたトラバース軸(図示せず)と、このトラバース軸を収容する筒体17と、前記トラバース溝と係合してトラバース軸の回転により筒体17に沿って左右に摺動する係合子18とを有しており、係合子18に形成された孔18aを介してスプール3に巻回された釣糸を案内する。したがって、ハンドル112を回転操作すれば、スプール3の回転および係合子18の左右の摺動により、スプール3には釣糸が均等に巻回される。
また、本実施形態の両軸受型リール1は、釣糸放出動作の際にスプール3の過回転を防止する磁気制動装置20を備えている。磁気制動装置20は、磁性体からなる2つの環状体11,12を有している。この場合、第1の環状体11はリール本体に固定されており、また、第2の環状体12はリール本体に回動可能に保持されている。
第1の環状体11は、スプール軸5の一端を支持する軸受10を保持するとともにスプール軸5の軸方向に沿って内側に延びる環状の第1の磁石保持部11aを有している。また、第2の環状体12は、第1の磁石保持部11aの外側に同心的に配された環状の第2の磁石保持部12aを有している。
第1の磁石保持部11aの外周面には、その周方向に互いに所定の間隔をおいて、複数の磁石13…が固着されている。また、第2の磁石保持部12aの内周面にも、その周方向に互いに所定の間隔をおいて、複数の磁石14…が内側に位置する前記磁石13…と対向するように固着されている。
第1の磁石保持部11aに保持された磁石13は、第2の磁石保持部12aに保持された磁石14と対向する側の極性が、互いに隣り合うもの同士で異なっている。また、第2の磁石保持部12aに保持された磁石14も、第1の磁石保持部11aに保持された磁石13と対向する側の極性が、互いに隣り合うもの同士で異なっている。
また、左側板1aには、制動力調整ノブ21が回動可能に設けられている。この制動力調整ノブ21にはこれと一体に回動するギア22が固定されており、このギア22は、第2の環状体12の外周面に形成された歯19と噛み合っている。したがって、制動力調整ノブ21を回動操作すると、ギア22を介して第2の環状体12が第1の環状体11に対して回動し、互いに対向する磁石13,14同士の極性関係(N−N,N−S)やオーバーラップ量が変化する。すなわち、磁石13,14によって形成される磁界の方向や強さが変化される。
また、磁気制動装置20は、スプール軸5にその軸方向に沿って移動可能に取り付けられた導電体25を有している。図2〜図5に詳しく示されるように、導電体25の筒状の支持本体部25aの外周面には、所定間隔をおいて径方向に伸張して形成された切り欠き状の支持部25bが形成されており、各支持部25bには、径方向に移動可能となるように遠心カラー(径方向移動部材)30が支持されている。そして、これらの遠心カラー30は、スプール軸5(および導電体25)がスプール3と共に回転した際、その遠心力によって径方向外側に移動するようになっている。また、導電体25には、遠心カラー30の一方側(左フレーム2a側)に環状の導電作用部40が一体に形成されている。
また、本実施形態において、導電体25は、円形の内面形状を有するその管状の支持本体部25aが円形断面のスプール軸5の外周に嵌合された状態で、スプール軸5の径方向外方に突設された係止部材81との係合によって軸方向の移動が案内されつつ回り止めされている。具体的には、図4および図6に明確に示されるように、スプール軸5には、これを両側で貫通するように係止凹部120が径方向内方に形成されており(スプール軸5の円形断面の中心を通るように延びており)、この係止凹部120内には係止部材81がスプール軸5の両側から十分な長さ(導電体25とガタ無く係合し且つ導電体25を軸方向に円滑に移動させることができる長さ)で突出するように挿入されている。
ここで、係止部材81は、係止凹部120内にその両側から(係止凹部120に対してスプール軸5の両側から)個別に挿入できる長さの一対の係止ピン(係止体)81a,81bにより構成されており(係止ピン81a,81bは、ピン状の係止部材81をその長手方向で2つに分割した形態を成している)、係止凹部120に係止するこれらの係止ピン81a,81bが導電体25の支持本体部25aに形成された凹部(軸方向に延びる長溝)130と係合することにより、導電体25は、スプール軸5に対して回り止めされてスプール軸5と一体で回転しながら、その軸方向移動が案内される。
また、本実施形態において、スプール3の釣糸巻回面の裏面側には、左フレーム2a側に向けて次第に拡径する軸方向変換制御面としてのテーパ面62が形成されている。このテーパ面62は、遠心カラー30が径方向外側に移動する際に遠心カラー30の外面に形成された傾斜面30aと面接触(係合)して、遠心カラー30の移動を案内するようになっている。すなわち、導電体25に支持された遠心カラー30は、スプール軸5(スプール3)の回転に伴う遠心力により、径方向に移動するとともに、テーパ面62に沿って案内され、導電体25を左フレーム2a側へと軸方向に移動する(遠心カラー30の径方向の移動が導電体25の軸方向の移動へ変換される)ようになっている。
また、スプール軸5の一端部の環状係止溝5aに固定されたリテーナ50と導電体25の支持本体部25aとの間には、導電体25をリテーナ50から離間させるスプール3側方向に向けて常時付勢する(導電体25の導電作用部40を磁石13,14の磁界から離れる方向に向けてスプール3側へと常時付勢する)バネ部材(付勢手段)60が介挿されている。
次に、上記構成の両軸受型リール1の動作について説明する。
例えばキャスティングによってスプール3が回転すると、導電体25もスプール3と一体に回転する。キャスティング開始直後の初期において、スプール3の回転速度が所定の大きさに到達するまでの間は、遠心カラー30に作用する遠心力が弱いため、スプール3のテーパ面62に対する遠心カラー30の押圧力の軸方向分力はバネ部材60の付勢力よりも小さい。したがって、導電体25は、スプール軸5に対して軸方向に殆ど移動することなく、スプール3停止時と略同様の位置を維持する。つまり、導電体25の導電作用部40が磁石13,14間に形成された環状空間に突入せず、スプール3には磁気に伴う制動力(磁気制動力)が作用しない。その結果、スプール3がフリーに回転して(スプール3の回転速度が向上し)、釣糸の投出量すなわち仕掛けの飛距離が伸びる。
その後、スプール3の回転速度が上昇して遠心カラー30に作用する遠心力が所定の大きさを超えると、すなわち、スプール3のテーパ面62に対する遠心カラー30の押圧力の軸方向分力がバネ部材60の付勢力よりも大きくなると、導電体25は、遠心カラー30とテーパ面62との係合案内作用により、バネ部材60の付勢力に抗してスプール軸5に対して移動し始める。そして、この移動によって、導電作用部40が磁石13,14間に形成された環状空間(磁界)内に侵入すると、導電作用部40は、その侵入量(移動量)と回転速度とに応じた力を磁界から受ける。したがって、導電作用部40と一体で回転するスプール3にもこの力に伴う制動力が作用する。つまり、スプール3にはその回転速度に応じた磁気制動力が増減可能に作用し、その結果、スプール3の過回転が防止され、バックラッシュ現象が抑止される。
また、キャスティングの終期において、スプール3の回転速度が減少して遠心カラー30に作用する遠心力が弱くなると、すなわち、スプール3のテーパ面62に対する遠心カラー30の押圧力の軸方向分力がバネ部材60の付勢力よりも小さくなると、導電体25はバネ部材60の付勢力によって初期位置へ向かって戻され始める。これにより、導電作用部40は、磁石13,14間に形成された環状空間(磁界)から徐々に抜け出し、磁界から受ける力が次第に小さくなる。そのため、適度な制動力がキャスティング終期のスプール3に対して付与される。
以上説明したように、本実施形態の魚釣用リール1では、導電体25をスプール軸5に対して回り止めするための係止部材81が2本の係止ピン(係止体)81a,81bにより構成されているため、すなわち、従来の1本のピン状の係止部材をその長手方向で2つに分割した形態を成しているため、図7に示されるように、リテーナ50とバネ部材60と導電体25とをスプール軸5に対して組み付けていない状態で、これらの係止ピン81a,81bをスプール軸5の係止凹部120に対してスプール軸5の両側(無論、一方側からのみでも良い)から個別に挿入することができる。したがって、スプール軸5とスプール3との間の空間Sがたとえ狭い場合であっても、係止部材81をスプール軸5に容易に取り付けることができる。そのため、巻き量が多い深溝タイプのスプール、すなわち、スプール軸5とスプール3との間の空間Sが比較的狭いタイプのスプールに対しても適用することができる。
また、本実施形態では、断面形状が円形のスプール軸5の外周に円形の内面形状を有する管状の導電体25を嵌合させるようにしているため、スプール軸5に対する導電体25(導電作用部40)の同芯度を正確に得ることができ、したがって、導電体25とスプール軸5とをガタ付きなく嵌合して導電体25のスムーズな軸方向移動を確保することができる。そのため、キャスティング時の異音や振動の発生を防止できる。
また、本実施形態では、係止部材81を2つに分割して個別に係止凹部120の両側から挿入できる構造を採用したことにより、スプール軸5とスプール3との間の空間Sの大きさや係止部材81の挿入作業性を考慮して係止部材81の全長を短くするような必要性も生じないため、言い換えると、導電体25とガタ無く係合し且つ導電体25を軸方向に円滑に移動させることができる十分な長さに係止部材81を設定できるため、係止ピン81a,81bと導電体25との間に大きな間隙を生じさせずに済み(係止ピン81a,81bをガタ無く(偏り無く)導電体25に係合させることができ)、そのため、キャスティング時に異音を発生させずに済むとともに、導電体25と係止ピン81a,81bとの当接状態が強くなることもないため、導電体25の円滑な軸方向移動を確保でき、ひいては、スプール回転バランス不良を確実に防止できる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることは言うまでもない。例えば、前述した実施形態では、係止部材81がその長手方向で2つに分割されていたが、係止部材81が3つ以上に分割されていても構わない。また、前述した実施形態では、係止部材81が挿入係止されるスプール軸5の係止凹部120がスプール軸5の両側で貫通しているが、図8に示されるように、係止凹部120がスプール軸5の両側に別個に存在していても良い。すなわち、図8に示される形態において、スプール軸5にはその周方向に180度の角度間隔をもって離間する一対の係止凹部120A,120Bが穿設されており、各係止凹部120A,120Bの径方向内側端部はスプール軸5の中心付近で互いに連通することなく終端している(スプール軸5の両側で貫通していない)。このような構成でも、前述した実施形態と同様に、各係止ピン81a,81bを個別に係止凹部120の両側から挿入できる。また、前述した実施形態では、導電作用部40と支持本体部25aとが一体に形成されることにより導電体25が構成されているが、導電作用部40と支持本体部25aとが別体に形成され、支持本体部25aに対して導電作用部40が取り付けられていても構わない。
本発明の一実施形態に係る魚釣用リールの一部断面を有する概略構成図である。 図1の魚釣用リールの要部の拡大断面図である。 スプール軸に取り付けられた導電体の拡大断面図である。 図3のB−B線に沿う断面図である。 図3のC−C線に沿う断面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 スプール軸に対する導電体の組み付け形態を示す分解斜視図である。 スプール軸に形成される係止凹部の変形例を示す断面図である。
符号の説明
1 魚釣用リール
3 スプール
5 スプール軸
13,14 磁石
25 導電体
30 遠心カラー(径方向移動部材)
60 バネ部材(付勢手段)
62 テーパ面(軸方向変換制御面)
81 係止部材
81a,81b 係止ピン(係止体)
120 係止凹部

Claims (1)

  1. リール本体に回転可能に設けられたスプール軸に支持されたスプールと、
    前記スプール軸の径方向外方に突設された係止部材と係合することによりスプール軸に対して軸方向に移動可能に回り止め嵌合される導電体と、
    前記スプールの回転によって径方向に移動する径方向移動部材とスプール側に設けた軸方向変換制御面との係合案内作用によって、前記リール本体に設けた磁石の磁界内に対して前記導電体を進退させることにより、前記スプールに磁気制動力を増減可能に作用させる磁気制動装置と、
    前記導電体を前記磁界から離れる方向に向けて前記スプール側へと付勢する付勢手段と、
    を備えた魚釣用リールにおいて、
    前記係止部材は、前記スプール軸の径方向内方に形成した係止凹部に対してスプール軸の両側から個別に挿入できる複数の係止体により構成されていることを特徴とする魚釣用リール。
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