JP6315688B2 - 魚釣用リール - Google Patents

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本発明は魚釣用リールに関する。
一般に、ルアー等の疑似餌をキャストするために用いられる魚釣用リールとして、両軸受型の魚釣用リールが知られている。この魚釣用リールにおいて、キャスティング時には、クラッチ機構によってスプールをフリー状態に切り換え、釣竿を振り抜く操作でスプールを高速回転させ、ルアー等の擬似餌を繰り出している。
ところで、釣糸放出性の向上を図る手段として、スプールの軽量化による慣性力の低減が挙げられる。そのため、例えば、釣糸が巻回される巻回胴部が深溝状とされたスプールのように、常時使用されることのない釣糸が巻回されている状態では、スプールの重量が必然的に増加してしまい、慣性力が大きくなるため好ましくない。
そこで、近年、糸径の細径化を図りながら所定の強度維持を可能とする釣糸の普及に伴って、巻回胴部が浅溝状とされたスプールをキャスティング用に使用することが主流となってきている。
一方、キャスティング時には、釣糸の放出速度よりもスプールの回転速度が速くなることによって生じる糸フケ、いわゆるバックラッシュ現象が、風の影響や糸癖、リール側のブレーキ力の設定具合等によって発生する可能性がある。
このようなバックラッシュ現象を発生してしまうと、スプールのフランジ部の外周とリール本体の側板の内周とのわずかな隙間に、釣糸が入り込んで絡まってしまう糸噛み現象を生じることがある。特に、細径化された釣糸では、糸噛み現象を生じさせ易かった。
従来、このような糸噛み現象を防止する技術として、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1では、図10に示すように、スプール80のフランジ部81に対して、径方向外側に突出する突起82を設けている。突起82は、リール本体の側板84との間に僅かな隙間S2を空けて配置されている。特許文献1では、この僅かな隙間S2を有する配置構造によって、釣糸Lの侵入の防止を図っている。
特許第4500599号公報
しかしながら、特許文献1の魚釣用リールでは、スプール80の外周のサミング領域R1が側板84の端部84aから離間しているため、側板84上からスプール80上に手の指を移動させるサミング操作が行い難く、釣糸放出操作をスムーズに行えないという課題があった。
本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、糸噛み現象の防止を図りながら、サミング操作を好適に行うことができ、スムーズな釣糸放出操作を実現することができる魚釣用リールを提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の魚釣用リールは、釣糸を巻回保持するスプールをリール本体の側板間に回転自在に支持した魚釣用リールであって、前記スプールは、釣糸が巻回される巻回胴部と、前記巻回胴部の両側部に設けられたフランジ部と、を備え、前記フランジ部は、前記巻回胴部の端部から径方向外側に向けて張り出した環状壁部と、前記環状壁部の外周縁部から軸方向外側へ向けて延在し、前記側板の上面に近接配置される第一周壁部と、を備えており、前記第一周壁部は、前記側板の上面よりも軸方向内側に位置してサミング操作用の外周面を備えていることを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、リール本体の側板と、巻回胴部の端部から径方向外側に向けて張り出す環状壁部とを、環状壁部の外周縁部から軸方向外側へ向けて延在する第一周壁部を介して軸方向に離間配置することができる。これにより、スプールの過回転によりバックラッシュ現象が発生して釣糸が径方向外方に膨らんでも、環状壁部によって釣糸のスプールのフランジ部側への移動が抑制されて、スプールの内側に釣糸が食い込んだり絡み付いたりする糸噛み現象を防止できる。
また、第一周壁部は、巻回胴部の径方向外側となる環状壁部の外周縁部から軸方向外側に延在してリール本体の側板の上面に近接配置されているので、サミング時に側板上から第一周壁部上に手の指をスムーズに移動させることができる。
また、本発明は、「前記第一周壁部の径方向内側において前記環状壁部の外面から軸方向外側へ向けて延在する第二周壁部を備え、前記第二周壁部は、前記第一周壁部よりも軸方向外側に突出している」ことを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、第一周壁部の径方向内側に第二周壁部が備わり、第二周壁部は第一周壁部よりも軸方向外側に突出しているので、仮に第一周壁部と側壁との隙間を通じて釣糸が侵入したとしても、第二周壁部に釣糸を係止させることができ、第二周壁部よりも内側へ釣糸が移動するのを規制することができる。
また、本発明は、「前記第一周壁部と前記第二周壁部との間に環状の凹部が設けられている」ことを特徴とする。
この魚釣用リールでは、仮に第一周壁部と側壁との隙間を通じて釣糸が侵入したとしても、環状の凹部内に釣糸を好適に係止させることができる。
また、本発明は、「前記側板には、前記凹部内に挿入される挿入部が設けられている」ことを特徴とする。
この魚釣用リールでは、挿入部により仕切られた凹部内の空間を利用して釣糸の侵入を防止するラビリンス効果が得られる。したがって、仮に第一周壁部と側壁との隙間を通じて釣糸が侵入したとしても、環状の凹部内に釣糸をより一層好適に係止させることができる。
また、本発明は、「前記第二周壁部の外周面に、凸部が設けられている」ことを特徴とする。
この魚釣用リールでは、第二周壁部の凸部に釣糸を好適に係止させることができる。
また、本発明は、「前記環状壁部の内面が径方向外側に向かうにつれて軸方向内側へ傾斜している」ことを特徴とする。
この魚釣用リールでは、環状壁部の傾斜によって、径方向外側に向けた釣糸の移動を抑制することができる。
本発明によれば、リール本体の側板と環状壁部とを第一周壁部を介して離間配置することができるので、バックラッシュした際の釣糸の膨らみが側板側に近付き難くなり、側板とスプールとの間に釣糸が侵入するリスクを好適に抑えることができる。
また、第一周壁部が側板の上面に近接配置され、サミング時に側板上から第一周壁部上に手の指をスムーズに移動させることができるので、釣糸の侵入の防止を図りながら、サミング操作を好適に行うことができ、スムーズな釣糸放出操作を実現することができる。
また、第一周壁部の内側に第二周壁部が備わる構成では、仮に第一周壁部と側壁との隙間を通じて釣糸が侵入したとしても、第二周壁部に釣糸を係止させることができ、これよりも内側へ釣糸が移動するのを規制することができるので、スプールの内側に釣糸が食い込んだり絡み付いたりする糸噛み現象を好適に防止することができる。
また、第一周壁部と第二周壁部との間に環状の凹部が設けられている構成では、仮に第一周壁部と側壁との隙間を通じて釣糸が侵入したとしても、環状の凹部内に釣糸を好適に係止させることができるので、スプールの内側に釣糸が食い込んだり絡み付いたりする糸噛み現象を好適に防止することができる。
また、凹部内に挿入される挿入部が側板側に設けられている構成では、凹部内におけるラビリンス効果を期待でき、環状の凹部内に釣糸を好適に係止させることができるので、スプールの内側に釣糸が食い込んだり絡み付いたりする糸噛み現象をより一層好適に防止することができる。
また、第二周壁部の外面に凸部が設けられている構成では、仮に第一周壁部と側壁との隙間を通じて釣糸が侵入したとしても、凸部に釣糸を好適に係止させることができるので、スプールの内側に釣糸が食い込んだり絡み付いたりする糸噛み現象をより一層好適に防止することができる。
また、環状壁部の内面が径方向外側に向かうにつれて軸方向内側へ傾斜している構成では、環状壁部の傾斜によって径方向外側に向けた釣糸の移動を抑制することができるので、バックラッシュした際の釣糸の膨らみが側板側に近付き難くなり、側板とスプールとの間に釣糸が侵入するリスクをより一層好適に抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る魚釣用リールの構成を示す上面図である。 リール本体の内部構造を示す上面図である。 スプールと側壁との関係を示す縦断面図である。 フランジ部の詳細を示す拡大縦断面図である。 第一変形例を示す要部の拡大縦断面図である。 第二変形例を示す要部の拡大縦断面図である。 第三変形例を示す要部の拡大縦断面図である。 第四変形例を示す要部の拡大縦断面図である。 第五変形例を示す要部の拡大縦断面図である。 従来技術の説明図である。
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「前後」「左右」を言うときは、図1に示した方向を基準とし、「上下」を言うときは、図3,図4等に示した方向を基準とする。なお、説明において、同一の要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
本実施形態に係る魚釣用リールは、図1に示すように、左右側板1A,1Bを備えたリール本体1を有している。左右側板1A,1Bは、左右フレーム2a,2bを左右カバー3a,3bで覆って構成される。リール本体1には、左右側板1A,1B間に位置し、図示しない釣竿に装着されるリール脚1Cが一体形成されている。また、左右フレーム2a,2b間には、図2に示すように、スプール軸5が軸受6a,6bを介して回転可能に支持されており、スプール軸5には、釣糸が巻回されるスプール50が一体的に固定されている。さらに、左右側板1A,1B間には、スプール50に対して上方側に、指を載置可能なサムレスト1Dが設けられている。
本実施形態では、図1に示すように、スプール50を回転駆動するハンドル8を右側板1B側に設置している。図2に示すように、右フレーム2bと右カバー3bとの間には空間が形成され、この空間には、ハンドル8の回転駆動力をスプール軸5に伝達する公知の駆動力伝達機構10が配設されている。また、右フレーム2bと右カバー3bとの間には、スプール軸5を動力伝達状態と動力遮断状態に切り換える公知のクラッチ機構20が配設されている。クラッチ機構20は、スプール50の後方側の左右側板1A,1B間に配設されたクラッチ切り換え操作部材21(図1参照)を押し下げ操作することで、クラッチON状態(動力伝達状態であり釣糸巻き取り状態)からクラッチOFF状態(動力遮断状態であり釣糸放出状態)に切り換えるようになっている。
駆動力伝達機構10は、ハンドル8が固定されたハンドル軸8aにドラグ装置8bと関連して回転可能に装着された回転体としての駆動歯車11と、この駆動歯車11に噛合するピニオン12とを備えている。
ハンドル軸8aは、公知のように、右カバー3bとの間に設けられた一方向クラッチ(楔作用を利用した転がり式一方向クラッチ)Kにより、釣糸巻き取り方向の回転を許容し、釣糸繰り出しに伴う逆回転を防止する逆回転防止機構を構成している。
ピニオン12は、図2に示すように、スプール軸5と同軸上に設置されており、ピニオン軸(スプール軸5であってもよい)12aに沿って軸方向に移動可能となっている。また、ピニオン12の外周には、円周溝12bが形成されており、この円周溝12bに、クラッチ機構20のヨーク22が係合して、ピニオン12を軸方向に移動させるように構成されている。すなわち、ピニオン12が軸方向に移動することで、スプール軸5との間で継脱がなされ、動力伝達状態(クラッチON)/動力遮断状態(クラッチOFF)に切り換えられるように構成されている。
スプール50の前方において、リール本体1の左右側板1A,1B間には、レベルワインド装置40が配置されている。レベルワインド装置40は、駆動力伝達機構10を介して回転駆動される螺軸41と、螺軸41に装着されて左右方向に往復動可能に設けられた釣糸案内体45とを備えている。
螺軸41は、左右側板1A,1B間に回転可能に支持されており、駆動力伝達機構10を介して回転駆動されるようになっている。螺軸41の端部には、連動歯車42が取り付けられており、この連動歯車42には、ハンドル軸8aの駆動歯車11に隣接して設けられた歯車11aが噛合している。これにより、ハンドル8を巻き取り回転操作すると、ハンドル軸8aの回転が、歯車11aおよび連動歯車42を通じて螺軸41に伝わり、螺軸41が回転駆動される。
螺軸41の外周面には、螺旋溝41aが形成されており、この螺旋溝41aには、釣糸案内体45に設けられた摺動子(不図示)が係合している。このような螺軸41は、左右側板1A,1B間に架け渡された筒体43内に収容されている。
釣糸案内体45は、螺軸41が連動歯車42によって回転駆動されることで、螺旋溝41aに係合する摺動子を介して左右往復動するようになっている。
釣糸案内体45は、釣糸を案内するためのラインガイド46を有している。ラインガイド46には、釣糸挿通孔47が形成されている。
左カバー3aには、スプール50の制動力の調整を行う調節つまみ9が設けられ、また、左フレーム2aと左カバー3aとの間には、調節つまみ9の操作によって調整される制動装置30が設けられている。制動装置30には、スプール軸5に固着された円筒状の導電環体50aが配置される、導電環体50aは、例えば、アルミ銅などの非磁性材料からなる。導電環体50aは、浅溝状のスプール50の内側空間を利用して大径に形成されている。
次に、スプール50周りの構造およびスプール50について詳細に説明する。
図2に示すように、左フレーム2aのスプールカバー2a2の内側には、左フレーム2aを突き抜ける透孔からなるスプール挿入口2a3が形成されている。スプール挿入口2a3には、左カバー3aに設けられる軸受支持部材3a1の円筒状の嵌合部3a2が嵌め入れられている。嵌合部3a2の側部(右側部)には、環状のカラー60が取り付けられている。カラー60は、スプール50の外形サイズに適合した大きさとなっており、スプール50の左側のフランジ部55に対向配置されている。
一方、右フレーム2bのスプールカバー2b2の内側にも、環状のカラー60が取り付けられている。カラー60は、スプール50の右側のフランジ部55に対向配置されている。なお、カラー60は、嵌合部3a2の側部およびスプールカバー2b2の内側に対して、接着、カシメ、ネジ止め等によって固定することができる。
カラー60,60は、フランジ部55,55に対して隙間を有して配置されている。
なお、軸受支持部材3a1には、軸受6aと、スプール軸5の左端部5bを受けるスラスト軸受6cが保持されている。
右フレーム2bの内側には、筒部2b3が形成されている。筒部2b3内には、軸受6b,6dが保持されている。軸受6dには、ピニオン12の軸筒12cが嵌合されている。
スプール軸5は、軸受6aに軸承される小径部5c1と、スプール50が固定される太径部5c2と、ピニオン12側に突出され軸受6bに軸承される小径の外方延出端部5c3とで形成されている。外方延出端部5c3は、ピニオン12の軸筒12cの内側に連結されている。
スプール50は、大径の浅溝状に形成されている。スプール50は、スプール軸5の太径部5c2に嵌合固定される筒部50bと、縦壁50cと、釣糸が巻回される巻回胴部51と、左右のフランジ部55,55とで形成されている。
巻回胴部51は、図3に示すように、略平らに形成された円筒外周部51aと、円筒外周部51aの両端部から連続して湾曲状に立ち上がる湾曲円筒部51b,51bとを有している。釣糸Lは、これらの円筒外周部51aと湾曲円筒部51b,51bとで構成される溝状の領域に、レベルワインド装置40(図2参照)を介して均等に巻回される。
図3に示すように、巻回胴部51の両端部(湾曲円筒部51bの上端部)とフランジ部55,55との間には、延在部53,53がそれぞれ形成されている。延在部53は、軸方向外側に向けて延在しており、湾曲円筒部51bの上端部とフランジ部55との間を軸方向に離間する役割をなす。
フランジ部55は、図4に示すように、環状壁部56と、第一周壁部57と、第二周壁部58と、を備えている。環状壁部56は、略円環板状を呈しており、巻回胴部51の端部に連続して(延在部53の端部に連続して)径方向外側に向けて張り出している。第一周壁部57は、環状壁部56の外周縁部から軸方向外側へ向けて延在しており、右フレーム2bの上面2b1に近接配置されている。第一周壁部57の外周面は、右フレーム2bの上面2b1(左フレーム2aでは上面2a1、図3参照)と平行または略平行に形成されている。第一周壁部57の先端部57aは、カラー60の軸方向内側面61に隙間S1を介して対向配置されている。環状壁部56と第一周壁部57との角部は面取りされている。第二周壁部58は、第一周壁部57の径方向内側において環状壁部56の外面から軸方向外側へ向けて延在している。第二周壁部58は、第一周壁部57よりも軸方向外側に突出している。第二周壁部58の先端部58aは、カラー60の径方向内側に位置しており、径方向内側面62に間隔を空けて対向配置されている。
本実施形態では、カラー60の角部65を挟んでカラー60の二つの面(軸方向内側面61および径方向内側面62)に亘るように、第一周壁部57と第二周壁部58とが配置される。
第一周壁部57と第二周壁部58との間には円環状の凹部59が設けられている。凹部59は、釣糸Lの侵入時に釣糸Lを保持するための保持部として機能する。
以上のような魚釣用リールにおいて、キャスティング時のサミング操作は、例えば、右フレーム2bの上面2b1に置いた手の指を、スプール50側へスライド移動させることで簡単に行うことができる。つまり、スプール50の第一周壁部57が右フレーム2bの上面2b1に近接配置されているので、上面2b1に置いた手の指をスプール50側に移動するだけで、指が第一周壁部57の外周面上にスムーズに載り、第一周壁部57を通じてスプール50をサミング操作することができる。したがって、微妙なサミング操作も可能となり所望のサミング操作を違和感なく行うことができる。これによって、バックラッシュ現象を確実かつ容易に防止することができる。
以上説明した本実施形態の魚釣用リールによれば、リール本体1の右フレーム2b(左フレーム2a)と環状壁部56とを第一周壁部57を介して軸方向に離間配置することができる。したがって、バックラッシュした際の釣糸Lの膨らみが環状壁部56の釣糸移動規制作用に加えて右フレーム2b(カラー60、左フレーム2a)に近付き難くなり、右フレーム2b(カラー60、左フレーム2a)とスプール50との間に釣糸Lが侵入するリスクを好適に抑えることができる。
また、第一周壁部57が右フレーム2b(カラー60、左フレーム2a)の内面に近接配置され、サミング時に右フレーム2b(カラー60、左フレーム2a)上から第一周壁部57上に手の指をスムーズに移動させることができるので、釣糸Lの侵入の防止を図りながら、サミング操作を好適に行うことができ、スムーズな釣糸放出操作を実現することができる。
また、仮に第一周壁部57と右フレーム2b(左フレーム2a)との隙間S1を通じて釣糸Lが侵入したとしても、第二周壁部58に釣糸Lを係止させることができ、第二周壁部58よりも内側へ釣糸Lが移動するのを規制することができるので、スプール50の内側に釣糸Lが食い込んだり絡み付いたりする糸噛み現象を防止することができる。
また、第一周壁部57と第二周壁部58との間に環状の凹部59が設けられているので、仮に第一周壁部57と右フレーム2b(カラー60、左フレーム2a)との隙間S1を通じて釣糸Lが侵入したとしても、凹部59内に釣糸Lを好適に係止させることができる。したがって、糸噛み現象を好適に防止することができる。
また、別体のカラー60をスプール50のフランジ部55に対向配置させる構成としたので、径寸法の異なるスプール50を装着する場合に、サイズの異なるカラー60を選択使用することで、リール脚1Cを一体成形した左右のフレーム2a,2bの共通化を図ることができる。
次に、図5〜図9を参照して、変形例の魚釣用リールについて説明する。
図5に示す第一変形例の魚釣用リールでは、軸方向内側面61に突条部63を備えたカラー60Aを用いている。突条部63は、軸方向内側面61の径方向外側部位に突設されており、スプール50の第一周壁部57を径方向外側から部分的に覆っている。つまり、突条部63は、第一周壁部57の先端部57aと軸方向内側面61との隙間S1(図4参照)を径方向外側から覆っており、隙間S1(図4参照)を通じた釣糸Lの侵入を好適に規制する規制部材として機能する。
この第一変形例の魚釣用リールでは、前記実施形態で説明した作用効果に加えて次のような作用効果が得られる。すなわち、右フレーム2b(左フレーム2a)の上面2b1と第一周壁部57との間に突条部63が介在されるので、釣糸Lの侵入の防止を図りながら、サミング操作時に上面2b1に置いた手の指をスプール50側にスムーズに移動することができる。また、突条部63に指を掛けながらスプール50(第一周壁部57)をサミング操作できるので、より微妙なサミング操作も可能となり所望のサミング操作を違和感なく好適に行うことができる。
図6に示す第二変形例の魚釣用リールでは、フランジ部55の凹部59内に挿入される挿入部64を備えたカラー60Bを用いている。挿入部64は、凹部59に対向する部位となる軸方向内側面61の径方向内側部位に突設されており、凹部59の開口から凹部59内に挿入され、凹部59において非接触状態に配置されている。つまり、挿入部64は、第一周壁部57の先端部57aと軸方向内側面61との隙間S1(図4参照)を軸方向に横断して経路を遮っており、隙間S1(図4参照)を通じた釣糸Lの侵入を好適に規制する規制部材として機能する。
この第二変形例の魚釣用リールでは、前記実施形態で説明した作用効果に加えて次のような作用効果が得られる。すなわち、挿入部64が配置されることにより、凹部59内の空間が径方向に仕切られることとなり、仕切られた空間を利用して釣糸Lの侵入を防止するラビリンス効果が得られる。したがって、スプール50の内側に釣糸Lが食い込んだり絡み付いたりする糸噛み現象をより一層好適に防止することができる。
図7に示す第三変形例の魚釣用リールでは、前記第一変形例で示した突条部63および前記第二変形例で示した挿入部64の両方を備えたカラー60Cを用いている。この変形例では、突条部63と挿入部64とで第一周壁部57の一部を径方向から覆っており、これらが隙間S1(図4参照)を通じた釣糸Lの侵入を好適に規制する規制部材として機能する。
この第三変形例の魚釣用リールでは、前記実施形態で説明した作用効果、上記第一変形例および第二変形例で説明した作用効果に加えて次のような作用効果が得られる。すなわち、第一周壁部73を径方向に挟んで配置される突条部63と挿入部64とによって仕切られる空間を利用して、釣糸Lの侵入を防止するラビリンス効果が得られる。したがって、スプール50の内側に釣糸Lが食い込んだり絡み付いたりする糸噛み現象をより一層好適に防止することができる。
図8に示す第四変形例の魚釣用リールでは、環状壁部56Aの内面を径方向外側に向かうにつれて軸方向内側へ傾斜させてある。つまり、環状壁部56Aの内面とカラー60(右フレーム2b)との距離が環状壁部56Aの基端側に比べて径方向外側では大きくなるように構成されている。
この第四変形例の魚釣用リールでは、前記実施形態で説明した作用効果に加えて次のような作用効果が得られる。すなわち、環状壁部56Aの傾斜によって、径方向外側に向けた釣糸Lの移動を抑制することができるので、バックラッシュした際の釣糸Lの膨らみがカラー60側に近付き難くなり、カラー60とスプール50との間に釣糸Lが侵入するリスクをより一層好適に抑えることができる。
図9に示す第五変形例の魚釣用リールでは、第二周壁部58の外周面58bに凸部58cを設けてある。
このような凸部58cを設けることによって凸部58cに釣糸Lを好適に係止させることができる。したがって、スプール50の内側に釣糸Lが食い込んだり絡み付いたりする糸噛み現象をより一層好適に防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
例えば、前記実施形態や変形例において、湾曲円筒部51bの上端部とフランジ部55との間に設けられた延在部53,53は、必ずしも設けなくてもよく、湾曲円筒部51bの上端部に連続してフランジ部55を設けてもよい。
なお、カラー60を用いない構成にして、フランジ部55を左フレーム2aや右フレーム2bに対向配置させてもよい。
1 リール本体
1A 左側板
1B 右側板
50 スプール
51 巻回胴部
55 フランジ部
56 環状壁部
57 第一周壁部
58 第二周壁部
58c 凸部
59 凹部
64 挿入部
L 釣糸

Claims (6)

  1. 釣糸を巻回保持するスプールをリール本体の側板間に回転自在に支持した魚釣用リールであって、
    前記スプールは、釣糸が巻回される巻回胴部と、前記巻回胴部の両側部に設けられたフランジ部と、を備え、
    前記フランジ部は、
    前記巻回胴部の端部から径方向外側に向けて張り出した環状壁部と、
    前記環状壁部の外周縁部から軸方向外側へ向けて延在し、前記側板の上面に近接配置される第一周壁部と、を備えており、
    前記第一周壁部は、前記側板の上面よりも軸方向内側に位置してサミング操作用の外周面を備えていることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記第一周壁部の径方向内側において前記環状壁部の外面から軸方向外側へ向けて延在する第二周壁部を備え、前記第二周壁部は、前記第一周壁部よりも軸方向外側に突出していることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記第一周壁部と前記第二周壁部との間には環状の凹部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。
  4. 前記側板には、前記凹部内に挿入される挿入部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の魚釣用リール。
  5. 前記第二周壁部の外周面には、凸部が設けられていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
  6. 前記環状壁部の内面は、径方向外側に向かうにつれて軸方向内側へ傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
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