JP2008269678A - 光学ディスク状記録媒体再生装置、光学ディスク状記録媒体についての信号記録・未記録判定方法 - Google Patents

光学ディスク状記録媒体再生装置、光学ディスク状記録媒体についての信号記録・未記録判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ディスクに信号が記録されているか否かについての判定を、より的確に行えるようにする。
【解決手段】RFDC信号についてのオフセット調整の後、準一倍速でディスクを回転させた状態で、RFDC信号のピーク値が最適範囲に収まるようにしてゲイン調整を行う。このようにしてゲイン調整された状態で測定したRFDC信号のピーク値Vpとボトム値Vbの比である(Vp/Vb)と閾値とを比較することにより、ディスクに信号が記録されているか否かについての判定を行うようにされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学ディスク状記録媒体に対応して再生を行う光学ディスク状記録媒体再生装置と、このような光学ディスク状記録媒体再生装置に適用される光学ディスク状記録媒体についての信号記録・未記録判定方法とに関するものである。
例えばCD(Compact Disc)フォーマットに従ってデジタルオーディオ信号を記録する光学ディスク状記録媒体(以降、単にディスクともいう)としては、当初は、いわゆるCD−DA(Digital Audio)といわれる再生専用のもののみであったが、近年では、CD−R、CD−RWなどのようにユーザによるデータ(信号)の記録が可能な記録可能型ものも広く普及している。ちなみに、記録可能型として、CD−Rは、基本的には一旦記録が行われた信号については消去は不可で追記を行っていくことが可能な、いわゆる追記型であり、CD−RWは、記録済みの信号を消去して再記録が可能な、いわゆる書き換え型である。
しかし、例えば記録型のCD系列のディスクの再生を想定せずに、再生専用のCD−DAのみを想定して構成された以前のCD再生機では、装填されたディスクの信号面に信号が記録されていない可能性のあることを前提としてはいない。このために、例えば信号が未記録のディスクを装填して再生を実行させた場合には、各種のサーボ制御がエラーとなり、例えばディスク回転制御が暴走して高速で回転するなどの異常動作を招くという不具合を生じる。ディスク回転が異常に高速になると、例えば不用意にイジェクトされたようなときにディスクがトレーから外れて傷つくなど、ユーザに対して直接的に不利益を与える可能性がある、
そこで、上記記録可能型のディスクにも対応してオーディオ信号の再生を行おうとする光ディスクプレーヤにあっては、特許文献1などのようにして、或る一定時間にわたってRF信号の振幅が検出されるか否かを判別することを以て、挿入されたディスクに信号が記録されているか否か(あるいは、ディスクが裏挿入されていないか否か)を判別し、この判別結果に応じてサーボのオン/オフを指示するようにした構成が提案されている。
また、特許文献2には、RF信号のピーク対ピークの差分値と基準値とを比較することにより、光学ピックアップの位置がミラー面(信号が未記録の面)であるか否かを判別する技術が開示されている。
特開2005−285182号公報 特開2004−310931号公報
本願発明としても、上記の場合のようにして、記録可能型のディスクに対応して記録信号の読み出し、再生を行うようにされたディスク再生装置として、例えばサーボ制御の暴走防止を目的として、装填された再生対象のディスクに信号が記録されているか否かを判定するための構成を提案するものである。そのうえで、さらに例えばより高い信頼性が得られるようにすることを目的とする。
そこで本発明は上記した課題を考慮して、光学ディスク状記録媒体再生装置として次のように構成する。
つまり、光学ディスク状記録媒体に対してレーザ光を照射し、この照射したレーザ光の反射によるとされる戻り光を検出する光学ピックアップ部と、光学ディスク状記録媒体を回転駆動する回転駆動機構と、この回転駆動機構に対する制御により光学ディスク状記録媒体の回転制御を行うディスク回転駆動制御手段と、光学ピックアップ部により検出される戻り光に基づいて、レーザ光が光学ディスク状記録媒体の信号面にて合焦するためのフォーカスサーボ制御を実行するフォーカスサーボ制御手段と、光学ピックアップ部による戻り光の検出に基づき、原再生信号を生成して出力する信号生成手段と、光学ディスク状記録媒体が回転されておらず、かつ、フォーカスサーボ制御が実行されていない状態において、原再生信号のレベルについて、所定範囲値に収まるようにして調整を行うオフセット調整手段と、このオフセット調整手段による調整の後において、フォーカスサーボ制御を実行させた状態で、光学ディスク状記録媒体が一倍速相当の回転速度により回転される準一倍速状態となるようにして制御を実行するサーボ・ディスク回転制御手段と、このサーボ・ディスク回転制御手段による上記の準一倍速状態が得られている下で、原再生信号のピーク値を測定するピーク値測定手段と、このピーク値測定手段により所定範囲値に収まる最適のピーク値が測定されるようにして、信号生成手段において原再生信号に与えるべきゲインを設定するゲイン設定手段と、サーボ・ディスク回転制御手段による上記の準一倍速状態が得られている下で原再生信号のボトム値を測定するボトム値測定手段と、測定された最適のピーク値とボトム値との比である比較対象値と、所定の閾値とを比較した結果に基づいて、光学ディスク状記録媒体に信号が記録されているか、未記録であるかについての判定を行う判定手段とを備えて光学ディスク状記録媒体再生装置を構成することとした。
上記構成では、光学ピックアップ部にて検出する戻り光に基づいて得られる原再生信号のピーク値とボトム値との比を比較対象値として閾値と比較することにより、光学ディスク状記録媒体に信号が記録されているか否かについての判定を行うようにされている。ここで、原再生信号の比較対象値を最適のピーク電圧値とボトム電圧値との比としていることで、例えば、光学ピックアップ部にて、実際には不要光成分を戻り光に含めて検出しているような状況であっても、比較対象値にその影響は現れにくくなる。そのうえで、上記の最適のピーク値とボトム値は、原再生信号に重畳するオフセット成分をオフセット調整により補正(キャンセル)し、さらに、適切なピーク値が得られるようにしてゲイン設定を行った状態で測定して得るようにされている。これにより、最適のピーク値、ボトム値は、それぞれ、オフセット成分による誤差の影響が小さく、また、原再生信号のダイナミックレンジをほぼ最大限に大きく取った状態で得られるものとなる。つまり、本願発明により得られる最適のピーク値、ボトム値は信頼性が高いものであり、従って、比較対象値に基づいて得ることとなる、光学ディスク状記録媒体に信号が記録されているのか、あるいは未記録であるかについての判定も高い精度が得られることになる。
このようにして本発明は、光学ディスク状記録媒体に信号が記録されているか否かについての判定をこれまでよりも高い精度で行えるものであり、これにより、記録可能型の光学ディスク状記録媒体に対応した再生装置の信頼性は向上することになる。
本願発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)としては、CDフォーマット(CD方式)に従ってCD(Compact Disc)系列のディスクに記録された、サンプリング周波数=44.1kHz、量子化ビット数=16ビットによるPCM形式のデジタルオーディオ信号を再生可能に構成される光学ディスク状記録媒体(ディスク)に対応して再生を実行するディスク再生装置を挙げる。そのうえで、このディスク再生装置が再生対象とする上記CD系列のディスクとしては、少なくとも、CD−DA、CD−R、CD−RWの3種とされる。
ここで、確認のために述べておくと、上記3種のディスクのうち、CD−DAは、再生専用であり、例えば原盤を基にして製造されることにより、物理的に固定されたピットが記録信号として形成されるものである。また、CD−Rは、記録可能型において追記型、あるいはライトワンス型などといわれ、信号記録は、色素膜といわれる記録層に対して、再生時よりも強いレーザパワーによりレーザ光を照射することで化学変化を生じさせてピットを形成することにより行う。このようにしCD−Rの記録層に形成されたピットは、物理的に固定されたものであり、従って、未だピットが形成されていない記録層の領域に対する追記は可能であるが、書き換えは不可となる。また、CD−RWは、記録可能型において書換型ともいわれるもので、信号記録は、相変化材料から成る記録層に対してレーザ光を照射して、記録層を結晶状態からアモルファス(非結晶)状態とすることでピットを形成することにより行うようにされる。また、レーザ光の照射の仕方によっては、逆に、記録層をアモルファス状態から結晶状態に変化させることもでき、これにより、記録済みであった信号の消去が行われる。このようにして、CD−RWは、信号の書き換えが可能とされているものである。
また、参考として、CD−DA、CD−R、CD−RWのそれぞれについて規定される反射率と変調度を記載しておく。
CD−DA:反射率70%以上、変調度60%以上
CD−R:反射率65%以上、変調度60%以上
CD−DA:反射率15〜25%以上、変調度60%以上
図1のブロック図は、本実施の形態のディスク再生装置1の構成例を示している。
この図に示されるディスク100は、上記したCD系列のディスクである、CD−DA、CD−R、CD−RWの何れかとされ、ここでは図示しないディスク再生装置1のディスク装填機構に対して装填されることで再生可能位置に配置されるようになっている。
スピンドルモータ2は、再生可能位置に装填されたディスク100を回転駆動するようにして設けられる。この場合のスピンドルモータ2には、例えばDC(直流)モータが採用されているが、これには限定されるものではなく、例えばステッピングモータや三相モータなど、他の方式によるモータが採用されてよい。
光学ピックアップ3は、再生可能位置に装填されたディスク100の信号面に記録されている信号を光学的に読み取るために設けられる部位であり、ここではその構成要素として、レーザダイオード3a、対物レンズ3b、フォトディテクタ部3c、二軸機構3dが示されている。
光学ピックアップ3のレーザダイオード3aから射出されたレーザ光は、対物レンズ3bを通過してディスク100の盤面に対して照射され、戻り光として、この対物レンズ3bを含む所定の経路を経てフォトディテクタ部3cに到達する。フォトディテクタ部3cは、所定数に分割された受光素子(分割ディテクタ)を所定パターンにより配置して成るもので、上記のようにして到達してきた戻り光を、上記受光素子ごとに受光して検出する。各受光素子の検出動作としては、受光した戻り光の光量に応じた電流信号を生成し、これを検出信号としてRFアンプ5に対して出力するようにされる。
また、対物レンズ3aは、二軸機構3dによってトラッキング制御方向(ディスク100の半径方向)及びフォーカス制御方向(ディスク100の盤面に対する遠近方向)に移動可能に保持されている。ここでは図示していないが、二軸機構3aは、対物レンズ3aの部位をディスク100のトラッキング方向に移動可能に支持するトラッキングコイルと、ディスク100のフォーカス方向に駆動するフォーカスコイルとを備えて成る。
また、光学ピックアップ3全体は、スレッド機構4によってディスク100の半径方向(トラッキング方向)に沿って移動可能とされている。
RFアンプ5は、光学ピックアップ3から入力される検出信号について、電流−電圧変換処理、マトリクス演算処理などを実行することで、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TE、及びディスクから読み出したピット(記録信号)の情報であるRF信号などを生成する。
RFアンプ5にて生成されたフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEは、サーボ信号処理回路8に対して入力される。この場合のサーボ信号処理回路8は、フォーカスサーボ信号処理部8a、トラッキングサーボ信号処理部8b、及びスレッドサーボ信号処理部8cを有してなるものとされ、フォーカスサーボ制御、トラッキングサーボ制御、及びスレッドサーボ制御を実行する部位とされる。
フォーカスサーボ信号処理部8aはフォーカスエラー信号を入力して位相補償、ゲイン調整などした上で、このフォーカスエラー信号に基づき、所要の方向と移動量により対物レンズ3bをフォーカス制御方向に移動させるためのフォーカス制御信号を生成し、フォーカスドライブ回路9aに出力する。
トラッキングサーボ信号処理部8bはトラッキングエラー信号TEを入力し、このトラッキングエラー信号に基づき、目的の移動方向と移動量により対物レンズ3bをトラッキング制御方向に移動させるためのトラッキング制御信号を生成し、トラッキングドライブ回路9bに出力する。
また、スレッドサーボ信号処理部8cは、上記トラッキングエラー信号TEを入力して例えば先ず、LPF(Low Pass Filter)を通過させるなどしてスレッドエラー信号を生成するようにされる。そして、このスレッドエラー信号に基づき、スレッド機構4を目的の移動方向と移動量により移動させるためのスレッド制御信号を生成してスレッドドライブ回路9cに出力する。
フォーカスドライブ回路9aは、入力されたフォーカス制御信号に基づいて駆動信号を生成して二軸機構3dにおけるフォーカスコイルに供給する。これにより、対物レンズ3bは、しかるべき移動方向と移動量によってフォーカス制御方向に移動するようにして制御される。
また、トラッキングドライブ回路9bは、入力されたトラッキング制御信号に基づいて駆動信号を生成して二軸機構3dにおけるトラッキングコイルに供給する。これにより、対物レンズ3bは、しかるべき移動方向と移動量によってトラッキング制御方向に移動するようにして制御される。
このようにして、先ず、フォーカスサーボループは、光学ピックアップ3、フォーカスサーボ信号処理部8a、フォーカスドライブ回路9a、フォーカスコイル(二軸機構3a)が上記のようにして動作することを以て実現され、トラッキングサーボループは、光学ピックアップ3、トラッキングサーボ信号処理部8b、トラッキングドライブ回路9、トラッキングコイル(二軸機構3a)が上記のようにして動作することを以て実現される。
また、スレッドドライブ回路9cは、入力されたスレッド制御信号に基づいて駆動信号を生成してスレッド機構4に出力する。これにより、スレッド機構4は、しかるべき移動方向と移動量によってディスク半径方向に沿って移動するようにして制御される。
また、RFアンプ5では、RF信号として、先ずRFDC信号を生成するようにされる。このRFD信号は、フォトディテクタ3cにおける所定の受光素子からの検出信号を単純に合成して得られる、原再生信号ともいえるもので、グランド電位を基準にした直流分が重畳されているものである。なお、本実施の形態にあっては、このRFDC信号については、後述するピークホールド回路14とボトムホールド回路15に対して分岐して入力させるようにしている。これらのピークホールド回路14、ボトムホールド回路15にてホールドされたピーク値、またはボトム値の信号は、何れか一方を選択的にA/Dコンバータ16に入力させ、ここでデジタル値に変換したうえで、システム制御部13が取り込むようにされている。これにより、後述するようにして、再生対象ディスクに信号が記録されているか否かについての判断が行えるようにされている。
そして、このRFDC信号について、例えばイコライジングなどを施したうえで、直流成分を除去することでRF信号が得られることになる。このようにして得られたRF信号は、再生信号としてEFM・CIRCデコーダ6に入力される。また、PLL回路7に対しても入力されるようになっている。
EFM・CIRCデコーダ6では、例えば先ず、入力されたRF信号について二値化を行って二値化信号を得る。そして、この二値化信号を取り込んで、EFM復調、CIRCのエラー訂正符号の方式に基づいたエラー検出・訂正処理などを実行し、サンプリング周波数=44.1kHz、量子化ビット数=16ビットによるPCM形式のデジタルオーディオ信号を得るようにされる。このようにして得られたデジタルオーディオ信号は、ここでは図示していないが、例えば、最終的にはD/Aコンバータ、増幅回路などを経由することで、スピーカやヘッドフォンなどから音声として出力するようにされる。
また、この場合のEFM・CIRCデコーダ6は、サブコード等の制御データも抽出可能な構成を採っているものとされる。つまり、EFM・CIRCデコーダ6では、二値化信号からサブコードとしてのデータ部分を抽出し、サブコードとしてのデータ配列に整える。また、サブコードの抽出に関しては、ディスク100のリードインエリアに記録されているサブコードのサブQデータとして記録されているTOC(Table Of Contents)情報を抽出することも行われる。これらのサブコードデータ、TOCは、システム制御部13が取り込んで各種制御に用いるようにされる。
PLL回路7は、入力されたRF信号のチャンネルビットに同期したクロックを生成する。このクロックの周波数としては、例えば4.3218MHzとされる。そして、このクロックは、例えばEFM・CIRCデコーダ6以降の再生信号処理系のクロックとして利用される。
タイミングジェネレータ10においては、入力されたRF信号から、例えばフレーム同期信号を検出し、このフレーム同期信号に対応したタイミングを示すタイミング信号を生成してCLVプロセッサ11に対して出力する。CLVプロセッサ11では、入力されたタイミング信号と、クリスタル系の基準クロックとの位相差がキャンセルされるようにしてディスク100の回転速度を制御するための駆動信号を生成してスピンドルモータ2に出力する。これにより、ディスク100をCLV(Constant Linear Velocity)により回転駆動するためのスピンドルサーボ制御が実行される。
システム制御部13は、ディスク再生装置1としてのシステムを制御するために設けられるもので、例えばハードウェアとしては、CPU、ROM、RAMなどを組み込んだマイクロコンピュータなどを備えて構成される。
なお、ここでは、ディスク再生装置1に対する操作のための操作入力部や、動作状況に応じた所要の内容の表示が行われる表示部などの図示は省略しているが、実際においては、これらの部位が設けられても構わないものである。
上記のようにして構成されるディスク再生装置1は、先に述べたようにしてCD−DA、CD−R、CD−RWに対応して、CDフォーマットによりディスクに記録された信号を読み出してデジタルオーディオ信号として再生出力することが可能とされている。するとこの場合、CD−DAは再生専用であり、必ずピットが形成されている、即ち、信号が記録されているのに対して、ユーザがデータを記録可能なCD−R、CD−RWについては、例えばバージンディスクなどのようにして信号が記録されていない場合のある可能性も必然的に存在することになる。そして、このような信号が記録されていないディスクをこれまでのCD−DAに対応するディスク再生装置に装填して再生しようとすれば、前述もしたように、サーボ制御がエラーとなって、例えばディスク回転が暴走するなどの不具合を生じる。そこで、このような不具合を防止するためには、先ず、再生対象とされたディスクに信号が記録されているか否かについての判定を行うことが必要になる。
そこで、本実施の形態のディスク再生装置1としても、例えばこれより再生を開始すべきディスクについての再生の可否を決定するために、信号が記録されているか否かについての判定(信号記録・未記録判定)を行うようにされる。以降、本実施の形態としての信号記録・未記録判定のための構成について説明していくこととする。
図2のフローチャートは、本実施の形態のディスク再生装置1が実行する、信号記録・未記録判定のための手順例を示している。また、図3は、図2に示した手順の実行過程に応じたRFDC信号の振幅値(電圧値)の遷移例を示している。以降の説明は、これらの図を併用して適宜参照しながら行っていくこととする。
また、図2に示す手順は、システム制御部13としてのマイクロコンピュータにおいて、CPUがROMなどに記憶されているプログラムを実行することにより得られる制御処理の手順であるとしてみることができる。
例えば、ディスク再生装置1の再生可能位置に対してディスク100が装填された状態の下で、このディスク100の再生を開始させる指示が得られたとすると、ディスク再生装置1(システム制御部13のCPU)は、図2のステップS101として示すように、RFDC信号についてのオフセット調整を実行する。
このRFDC信号のオフセット調整を実行するのにあたっては、ディスクの回転については停止させたままとした状態の下、フォーカスサーボ制御とトラッキングサーボ制御はオフとしたうえで、ディスク100の盤面(信号面)に対する光学ピックアップ3からのレーザ光の照射は行っておく状態としておくようにされる。
上記の状態では、レーザ光は信号面にて合焦していないので、フォトディテクタ3cにおいても有効な戻り光は受光されないことになる。従って、このときにRFアンプ5にて生成するRFDC信号としての電圧値は、原理上は、グランドレベルであることになる。ただし、実際には、フォトディテクタ3cにて受光してしまう不要光をはじめ、その他、光学ピックアップ3やRFアンプ5における諸要因により、不定量のオフセットが生じる。このときのRFDC信号の状態例は、図3における時点t1以前として示されている。この時点t1以前のRFDC信号は、グランドレベルよりも高い電圧値V1を有しているが、この電圧値V1にオフセットの重畳分が含まれているものである。
そこで、ステップS101のオフセット調整としては、図3の時点t1として示すように、RFDC信号について、RFアンプ5のダイナミックレンジの下限値に相当する電圧値Lv2よりも所定だけ高い電圧値Vaを与えるようにして、RFDC信号としての直流電圧値についてのシフト(直流分の加減)を行うようにされる。これにより、RFDC信号として無信号時に対応する基準電圧値としては、以降、電圧値V2により一定となるようにされる。
上記ステップS101によるRFDC信号のオフセット調整を実行したとされると、続いては、ステップS102により、これまで停止状態にあったスピンドルモータ2に対して、いわゆるキック信号を印加することにより、スピンドルモータ2の回転を始動させる。そして、このステップS102によるスピンドルモータ2の始動に応じてディスク100も同様に回転を開始した状態の下、ステップS103により、フォーカスサーボ制御を開始させる。つまり、システム制御部13の制御に従い、先ずは、フォーカスサーチといわれる、レーザ光が信号面にて合焦する状態となる対物レンズ3bの位置を探し出す動作を実行する。なお、このフォーカスサーチについては、例えばこれまでにおいて周知とされている技術が採用されればよい。そして、フォーカスサーチにより合焦状態にまで対物レンズ3bの位置を引き込んだとされると、フォーカスサーボループをオンとしてフォーカスサーボ制御を開始させるようにする。
上記ステップS103によりフォーカスサーチが開始されてからフォーカスサーボがオンとなるまでの間のRFDC信号の状態は、図3においては、期間t2〜t3において示されている。つまり、RFDC信号としては、時点t2以前においては無信号の状態に相当するので、ステップS101において設定された基準値とされていたのであるが、時点t2にてフォーカスサーチが開始され、さらに時点t3にてフォーカスサーボ制御が開始されることで、この時点t3においては、ディスク100の信号面にて合焦したレーザ光の戻り光がフォトディテクタ3cにて受光されることになる。
次のステップS104においては、先のステップS102により始動されたスピンドルモータ2の回転速度について、一倍速にほぼ近い状態が得られるようにして駆動する制御(ここでは準一倍速制御ということにする)を開始する。
この準一倍速制御にあたっては、例えば上記の一倍速にほぼ近い状態でスピンドルモータ2が回転できるための駆動信号がCLVプロセッサ11から出力されるように、システム制御部13が制御するようにされる。なお、この準一倍速制御のための駆動信号は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)波形のようにして、或る一定周期ごとに所定のデューティ比によりモータを回転駆動するパルス信号を出力するようなものである。そして、この駆動信号としての波形パターンは、予めの試験などによりほぼ一倍の回転速度が得られるようにされたものを固定的に用いている。即ち、この準一倍速制御は、特に速度検出を行って一倍速とするような制御はしておらず、予め固定的に設定された波形パターンの駆動信号を印加するという簡易な処理となっているものである。また、図3では、このステップS104としての準一倍速制御は、フォーカスサーボ制御がオンとなったタイミングである、時点t3において開始されたものとして示されている。
この時点t3以降において、ディスク100がほぼ一倍速で回転されているときには、トラッキングサーボ制御はオフとなっているものの、レーザ光は信号面にて合焦した状態となっている。このため、仮にディスクの信号面に信号が記録されている(ピットが形成されている)のであれば、レーザ光が信号面に照射されることに応じて、そのディスクの変調度に応じた戻り光量の変化を生じることになる。これにより、時点t3以降のRFDC信号については、(ディスクに信号が記録されていれば)或る一定以上のダイナミックレンジによる振幅が得られることになる。
そして、上記のようにしてスピンドルモータ2が準一倍速により回転駆動されている状態の下で、ステップS105以降の手順を実行していくようにされる。
先ずステップS105においては、RFDC信号のピーク値Vpを測定するようにされる。つまり、システム制御部13は、図1に示されるピークホールド回路14にて、入力されてくるRFDC信号のピーク値をホールドさせるように制御を実行する。これにより、システム制御部13に対しては、ピークホールド回路14にてホールドしたピーク値がA/Dコンバータ16によりデジタル値化されて入力されてくることになる。システム制御部13は、このようして入力されてくるピーク値を取り込むことで、ステップS105としてのピーク値Vpの測定を行う。また、このピーク値Vpについての測定は、例えば図3では、時点t4のタイミングで実行されるものとして示されている。
なお、最初にステップS105を実行するときには、RFアンプ5においてRFDC信号を生成して出力するアンプ部のゲイン(ゲイン係数)は、予め決められた初期値が設定されているものとする。
上記ステップS105によりRFDC信号のピーク値を測定すると、続いては、ステップS106により、最後のステップS105により測定したピーク値Vpが、図3の電圧値Lv3〜Lv4として示される最適値範囲内に収まっているか否かについての判別を行ようにされる。ここで否定の判別結果が得られたとされると、ステップS107により、最後のステップS105により測定されたピーク値が上記最適値範囲に収まることのできるRFアンプのゲインを決定し、次のステップS108により、決定されたゲインをRFアンプ5に対して設定するようにされる。
ステップS108によるゲイン設定を行った後は、ステップS105に戻って、再度、RFDC信号のピーク値Vpを測定したうえでステップS106の判定処理を実行する。
そして、このステップS106の判定処理として、肯定の判別結果が得られたのであれば、ピーク値Vpは最適値の範囲内にある(即ち最適値(最適のピーク値)である)との確認が得られたことになる。そこで、この場合には、ステップS105〜S108のループ処理を抜け、ステップS109に進むようにされる。
図3においては、時点t4(ステップS105)にて測定されたRFDC信号のピーク値Vpが最適値範囲よりも小さいために、ステップS107、S108の手順により、時点t5において、例えば初期値よりも大きな所定のゲインを設定したことで、RFDC信号のピーク値Vpが最適値範囲に収まるようになった場合を示している。そして、例えば時点t6において、再度のステップS105の手順としてピーク値Vpを測定することにより、ステップS106にて肯定の判別結果が得られてステップS109に移行することとなるものである。
ステップS109においては、RFDC信号のボトム値Vbを測定する。このためには、例えばシステム制御部13は、ボトムホールド回路15によりRFDC信号のボトム値をホールドさせ、このホールドされたボトム値をA/Dコンバータ16を介して取り込むようにされる。
図3では、時点t7にてボトム値Vbを測定したものとして示している。
続くステップS110においては、最後のステップS105により測定されたピーク値Vpと、ステップS109により測定したボトム値Vbと、所定の閾値thとの関係として
(Vp/Vb)≧th・・・(式1)
が成立するか否かについて判別する。
ここで、ディスクの信号面に信号が記録(ピットが形成)されているのであれば、RFDC信号には、そのディスクの種別ごとに規定された変調度に応じた振幅が生じていることになる。この状態は、図3では、時点t5以降において得られているピーク値Vpと下側のボトム値Vb(1)をエンベロープとする振幅として示されている。
逆に、信号が記録されていない(未記録)であれば、変調を生じないのであるから振幅は原理的には生じないということになる。つまり、原理的には、ピーク値Vpとボトム値Vbは一致することになる。ただし、実際においては、先にも説明したフォトディテクタに対する不要光の入射であるとか、光学ピックアップ3やRFアンプ5の条件などにより、フォーカスサーボがオンの状態でのRFDC信号には、実際に信号が未記録であっても或る程度の振幅を生じる。もちろん、このときの振幅は、信号が記録されている場合と比較すれば相当に小さく、狭いものである。この状態は、図3では、時点t5以降において得られているピーク値Vpと上側のボトム値Vb(2)をエンベロープとする振幅として示されている。
このことからすると、(式1)における(Vp/Vb)の項は、信号が記録されているディスクであれば変調度に応じて一定以上に大きな値が得られ、信号が記録されていないディスクであれば或る一定以下の値に収まるものである、ということがいえる。そこで、信号が記録されているときに通常得られる(Vp/Vb)と、未記録のときに通常得られる(Vp/Vb)とに基づいて閾値thを設定すれば、(式1)が成立しているときには信号が記録されたディスクであり、成立していないときには未記録のディスクであると判定できることになる。即ち、ステップS109は、ディスクに信号が記録されているか否かを、(式1)の成立の可否により判定しているものである。
そして、ステップS109にて肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS111により、現在の再生対象ディスクは信号の記録された記録済みディスクであると判定するようにされる。この場合には、ステップS112により、通常のCLV駆動のためのスピンドルサーボ制御をオンにするとともに、トラッキングサーボ制御をオンに切り換えて、通常のディスクからの信号再生動作に移行するようにされる。スレッドサーボ制御をオンとするためには、例えばシステム制御部13が、CLVプロセッサ11について、これまでの準一倍速制御に応じた動作から、CLV制御の動作に切り換えるように制御するようにされる。また、トラッキングサーボ制御のオンは、システム制御部13が、サーボ信号処理回路8におけるトラッキングサーボ制御系(トラッキングサーボ信号処理部8b)の動作を有効となるように設定する。
これに対して、ステップS110にて否定の判別結果が得られた場合には、ステップS113により、現在の再生対象ディスクは未記録ディスクであると判定するようにされる。この場合には、ステップS114により、スピンドルモータ2の回転を停止させるための制御信号の出力動作が得られるようにCLVプロセッサ11を制御する。これにより、以降においてはディスク再生は実行されず、例えばディスク回転の暴走なども生じない。なお、このようにして未記録ディスクであると判定してディスク再生を停止させた場合には、表示部での表示などにより、未記録ディスクであるために再生不可であることを通知することが好ましい。また、図2により説明した手順によっては、裏表が反対となる状態でディスクが装填された場合にも、未記録ディスクであるとして判定して、この状態のまま再生動作に移行してしまうことが防止されるものである。
上記図2及び図3により説明した本実施の形態の信号記録・未記録判定の処理においては、ステップS110での(式1)に示されるように、(Vp/Vb)を比較対象値として閾値thとを比較している。これは、先の説明からも理解されるように、RFDC信号のピーク値Vpからボトム値Vbまでの振幅範囲 (レンジ)が、ディスク上の記録信号の有無に対応していることに基づいたものである。
このことからすると、比較対象値を求めるためのRFDC信号のピーク値Vpとボトム値Vbは、飽和しない範囲で最大限のゲインをRFDC信号に与えてできるだけ広いレンジを取ったうえで測定を行ったほうが、閾値thと比較する際の精度は高くなって好ましいといえる。また、例えば設計段階において最適な閾値thを求めることも容易になると考えられる。
そこで、本実施の形態としては、図2のステップS105〜S108の手順として示したように、RFDC信号のピーク値を測定しながら、このピーク値が、RFDC信号のダイナミックレンジの範囲において最適値に収まるようにして、RFDC信号のゲインを設定するようにしている。これにより、RFDC信号について、飽和しない範囲でほぼ最大とみてよいゲインの設定が行われることになり、閾値thの設定の容易化や、ステップS110による判定精度の向上が期待される。
また、補足しておくと、CD系のディスク(CD−DA、CD−R、CD−RW)に対応するディスク再生装置にあっては、RFDC信号のゲインについて2段階で設定を切り換えるようにされたものが通常とされている。これは、反射率に関して、先にも記載したように、CD−DA、CD−Rは70%〜65%以上とされているのに対して、CD−RWでは15%〜25%とされてCD−DA、CD−Rよりも格段と低いことによる。つまり、これまでのCD系のディスクに対応するディスク再生装置では、RFDC信号のゲインとして、CD−DA、CD−Rの反射率に対応した第1段階のゲインと、CD−RWの反射率に対応した、第1段階よりも高い第2段階のゲインとを設定し、これら2段階のゲインの間で、装填されたディスク種別がCD−DA、CD−Rと、CD−RWとの何れであるのかに対応して切り換えるようにされていたものである。
しかしながら、CD−DA、CD−R側の反射率と、CD−RWの反射率とでは相当の差異があるために、上記のようにして設定した第1、第2のゲインとしての実際のゲイン係数の間にも相当の差異があった。このために、例えばディスクごとの製造時のばらつきであるとか、信号面の汚れなどにより、規定値から相当に乖離した反射率をディスクが持ってしまったような場合には、適切なゲイン設定が行えない場合が生じる可能性もあった。
そこで、本実施の形態のディスク再生装置1では、以前からの上記第1、第2のゲインの間を補うようにして、5段階による、より細かなゲイン設定が行えるように構成することとした。そして、ステップS105〜S108は、この5段階のゲインのうちから適切なゲインを選択するようにされる。従って、本実施の形態のステップS105〜S108によっては、例えば、ディスクごとの反射率のばらつきなどにも対応して的確なゲインが設定されるものである。また、このことからすると、ステップS105〜S108により設定されるゲインは、実際のディスク再生にも対応して最適化されているものであるとみることができる。即ち、本実施の形態におけるステップS105〜S108の手順は、信号記録・未記録判定のために最適なピーク値Vp、ボトム値Vbを求めるためのゲイン設定と、信号再生のために最適とされるゲインの設定とを同時に行っているものとみることができる。従って、本実施の形態では、例えばステップS110以降の手順により記録済みディスクであると判定されてディスク再生に移行する場合において、改めて、信号再生のためのゲイン設定を行う必要はないことになる。
また、(式1)において比較対象値となる(Vp/Vb)の項は、RFDC信号のピーク値Vpとボトム値Vbとの比であり、ピーク値Vpとボトム値Vbとの大小の程度を表しているものと捉えることができる。
このことからすると、例えば比較対象値としては(Vp−Vb)のようにして、ピーク値Vpとボトム値Vbとの差分であっても成立する。しかしながら、本実施の形態としては、上記のようにして、ピーク値Vpとボトム値Vbとの比を比較対象値として採用することとした。これは、本願発明者が検討したところ、比較対象値としてピーク値Vpとボトム値Vbとの差分を採用した場合よりも、比を採用した場合のほうが、ステップS110としての判定精度が高くなる傾向となることが分かったためである。これは、例えばフォトディテクタ3cに入射する不要光成分であるとか、回路において生じるオフセットなどの要因でRFDC信号のピーク値Vpとボトム値Vbに現れる誤差について、例えば(Vp−Vb)による減算を行う場合よりも、(Vp/Vb)による除算を行うことの方が、キャンセルされる度合いが高くなるからであると考えられる。
このようにして、本実施の形態では、信号記録・未記録判定に関して、先に述べたゲイン設定の構成も含めて、これまでよりも高い精度が得られるように構成しているものである。
また、本実施の形態においては、ステップS104として、ほぼ一倍速のディスク回転速度を得るために準一倍速制御を行っている。この準一倍速制御は、先に述べたように、予め用意した準一倍速制御用の駆動信号パルスを印加する定値制御である。このステップS104によるディスク回転制御をこれまでのディスク再生装置により行わせようとするのであれば、通常、ラフサーボといわれるサーボ制御を行って、在る範囲のディスク回転速度を得ようとすることになる。しかし、このラフサーボは、おおざっぱな回転制御ではあってもサーボ制御であり、スピンドルサーボ制御ループはオンになっている。このために、例えばステップS104としてラフサーボ制御を実行させることとした場合には、スピンドルサーボ制御ループがオンとなっている以上、何らかの要因でその後においてサーボ制御エラーとなって、ディスク回転が暴走する可能性が否定できなくなる。これに対して、本実施の形態の準一倍速制御は、スピンドルサーボ制御ループはオフとしたうえでの定値制御であるために、上記のようなスピンドルサーボ制御エラーの発生に起因したディスク回転の暴走が生じることはないようにされ、高い安全性が保証されることになる。
また、本実施の形態の準一倍速制御のためにスピンドルモータ2に与えるべき駆動信号のパターンは、例えば実際の試験などにより求めたものであるために、ラフサーボ制御などと比較した場合には、より一倍速に近い実際のディスク回転速度を得ることが期待される。このために、図2のステップS114により、これまでの準一倍速制御から通常のCLV制御に切り換える際には、よりスムーズ、かつ迅速に、CLV制御の安定状態に移行できる。
ところで、CD系のディスクを再生するディスク再生装置の現状としては、本実施の形態のEFM・CIRCデコーダ6を主体とする再生信号処理系や、サーボ信号処理回路8を主体とするサーボプロセッサといわれるサーボ信号処理系について、それぞれ個別の、あるいは統合化されたDSP(Digital Signal Processor)として構成することがしばしば行われている。また、このようなDSPには、アナログ信号処理段であるRFアンプも含めて構成することも行われている。
例えば、本実施の形態のディスク再生装置1が上記のようなDSPを備える構成とされている場合には、RFアンプ5に対するゲイン設定などは、システム制御部13としてのマイクロコンピュータが、DSPに対してゲイン変更のためのインストラクションを与えることで実現できることになる。また、この場合には、図1において示されているピークホールド回路14、ボトムホールド回路15、及びA/Dコンバータ16などの部位もDSPに含めた構成とすることができる。
また、例えば、実施の形態のディスク再生装置としては、CDフォーマットによりデジタルオーディオ信号を記録可能なCD系列のディスクとして、CD−DA、CD−R、CD−RWに対応するものとしているが、これ以外のCD系列のディスクが使用されるようになった場合には、これらのディスクにも対応してデジタルオーディオ信号の再生が可能なように構成されればよいものである。また、本願発明に基づくディスク再生装置が対応するディスクとしては、上記CD系列のディスクには限定されるものではなく、例えばDVD(Digital Versatile Disc)の系列の再生専用ディスクや記録可能ディスクをはじめとして、以降の世代のディスクなども含めた各種のディスクにも対応可能に構成できるものである。また、これとともに、ディスクに記録される信号としては、デジタルオーディオ信号だけではなく、例えばビデオコンテンツとしてのビデオ・オーディオ信号が記録されるようなものとされても本願発明は適用できる。
本発明の実施の形態としてのディスク再生装置の構成例を示すブロック図である。 本実施の形態のディスク再生装置が実行する、信号記録・未記録判定のための手順例を示すフローチャートである。 実施の形態の信号記録・未記録判定の手順に従ったRFDC信号の状態遷移例を模式的に示す図である。
符号の説明
1 ディスク再生装置、2 スピンドルモータ、3 光学ピックアップ、3a レーザダイオード、3b 対物レンズ、3c フォトディテクタ、3d 二軸機構、4 スレッド機構、5 RFアンプ、6 EFM・CIRCデコーダ、8 サーボ信号処理回路、8a フォーカスサーボ信号処理回路、8b トラッキングサーボ信号処理部、8c スレッドサーボ信号処理部、9a フォーカスドライブ回路、9b トラッキングドライブ回路、9c スレッドドライブ回路、10 タイミングジェネレータ、11 CLVプロセッサ、12 スピンドルドライブ回路、13 システム制御回路、14 ピークホールド回路、15 ボトムホールド回路、16 A/Dコンバータ

Claims (3)

  1. 光学ディスク状記録媒体に対してレーザ光を照射し、この照射したレーザ光の反射によるとされる戻り光を検出する光学ピックアップ部と、
    上記光学ディスク状記録媒体を回転駆動する回転駆動機構と、
    上記回転駆動機構に対する制御により光学ディスク状記録媒体の回転制御を行うディスク回転駆動制御手段と、
    上記光学ピックアップ部により検出される戻り光に基づいて、上記レーザ光が光学ディスク状記録媒体の信号面にて合焦するためのフォーカスサーボ制御を実行するフォーカスサーボ制御手段と、
    上記光学ピックアップ部による戻り光の検出に基づき、原再生信号を生成して出力する信号生成手段と、
    上記光学ディスク状記録媒体が回転されておらず、かつ、フォーカスサーボ制御が実行されていない状態において、上記原再生信号のレベルについて、所定範囲値に収まるようにして調整を行うオフセット調整手段と、
    上記オフセット調整手段による調整の後において、上記フォーカスサーボ制御を実行させた状態で、上記光学ディスク状記録媒体が一倍速相当の回転速度により回転される準一倍速状態となるようにして制御を実行するサーボ・ディスク回転制御手段と、
    上記サーボ・ディスク回転制御手段による上記の準一倍速状態が得られている下で、上記原再生信号のピーク値を測定するピーク値測定手段と、
    上記ピーク値測定手段により所定範囲値に収まる最適のピーク値が測定されるようにして、上記信号生成手段において原再生信号に与えるべきゲインを設定するゲイン設定手段と、
    上記サーボ・ディスク回転制御手段による上記の準一倍速状態が得られている下で、上記原再生信号のボトム値を測定するボトム値測定手段と、
    測定された上記最適のピーク値と上記ボトム値との比である比較対象値と、所定の閾値とを比較した結果に基づいて、光学ディスク状記録媒体に信号が記録されているか、未記録であるかについての判定を行う判定手段と、
    を備えることを特徴とする光学ディスク状記録媒体再生装置。
  2. 上記サーボ・ディスク回転制御手段は、
    光学ディスク状記録媒体を回転させるモータについての回転サーボ制御はオフの状態の下で、準一倍速状態としてみなされる回転速度を維持することのできる出力態様により、モータを回転させるための駆動信号を出力させるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学ディスク状記録媒体再生装置。
  3. 光学ディスク状記録媒体を回転駆動する回転駆動機構に対する制御により光学ディスク状記録媒体の回転制御を行うディスク回転駆動制御手順と、
    光学ディスク状記録媒体に対してレーザ光を照射し、この照射したレーザ光の反射によるとされる戻り光を受光する光学ピックアップ部による、上記戻り光の検出に基づいて、上記レーザ光が光学ディスク状記録媒体の信号面にて合焦するためのフォーカスサーボ制御を実行するフォーカスサーボ制御手順と、
    上記光学ピックアップ部による戻り光の検出に基づき、原再生信号を生成して出力する信号生成手順と、
    上記光学ディスク状記録媒体が回転されておらず、かつ、フォーカスサーボ制御が実行されていない状態において、上記原再生信号のレベルについて、所定範囲値に収まるようにして調整を行うオフセット調整手順と、
    上記オフセット調整手順による調整の後において、上記フォーカスサーボ制御を実行させた状態で、上記光学ディスク状記録媒体が一倍速相当の回転速度により回転される準一倍速状態となるようにして制御を実行するサーボ・ディスク回転制御手順と、
    上記サーボ・ディスク回転制御手順による上記の準一倍速状態が得られている下で、上記原再生信号のピーク値を測定するピーク値測定手順と、
    上記ピーク値測定手順により所定範囲値に収まる最適のピーク値が測定されるようにして、上記信号生成手順において原再生信号に与えるべきゲインを設定するゲイン設定手順と、
    上記サーボ・ディスク回転制御手順による上記の準一倍速状態が得られている下で、上記原再生信号のボトム値を測定するボトム値測定手順と、
    測定された上記最適のピーク値と上記ボトム値との比である比較対象値と、所定の閾値とを比較した結果に基づいて、光学ディスク状記録媒体に信号が記録されているか、光学ディスク状記録媒体についての信号記録・未記録判定方法未記録であるかについての判定を行う判定手順と、
    を実行することを特徴とする光学ディスク状記録媒体についての信号記録・未記録判定方法。
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