JP2008267636A - グリルユニット及びこれを備えた加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で固定ガイドレールや摺動レールが変形するおそれがなく、使い勝手のよいグリルユニット及びこれを備えた加熱調理器を提供すること。
【解決手段】前面側に開口部を有し、両側壁の内面の下部に固定ガイドレール14a,14bが取付けられたほぼ箱状のグリル室11と、グリル室11の開口部を開閉するグリル扉21、及び一端がグリル扉21の両側に固定され固定ガイドレール14a,14bの外周に摺動自在に嵌合された摺動レール23a,23bからなるグリル扉装置20と、グリル扉装置20に載置されるグリル皿40とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱調理器において庫内調理を行うグリルユニット及びこのグリルユニットを備えた加熱調理器に関するものである。
従来のグリルケースにグリル受け皿がスライドレール手段によってスライドされて引き出し自在に構成されたグリルに、スライドレール手段はグリルケースの両側に固定されたガイドレールと、このガイドレールに係合し、グリル受け皿の両側に配される被ガイドレールとを備え、グリルケース左右の被ガイドレールに枠材を架設して皿受け枠を構成し、皿受け枠にグリル受け皿を取り外し自在に積載し、被ガイドレールはガイドレールに対してグリル受け皿の後部がグリルケースの開口位置まで引き出し可能に構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−261280号公報(第4−5頁、図1−3)
上記のような特許文献1のグリルにおいては、次のような多くの問題があった。
(1)このようなスライドレール手段において、外力によって最も変形し易いのは被ガイドレールであるが、グリルケースの両側に固定されたガイドレール内に挿入された被ガイドレールは、一端にグリル扉が設けられており、これを引き出した場合他端がガイドレールに支持されるため、ガイドレールに比べて細く剛性の低い被ガイドレールが変形し易い。
また、グリルケースの奥行を長くする場合は、スライドレール手段も長くなるため、被ガイドレールの強度がさらに低下する。これを防止するために被ガイドレールの強度をアップしようとすると、スライドレール手段全体が大きくなったり、補強部品を追加したりしなければならないので、グリルケースの有効容積が小さくなるばかりでなく、コストアップになる。
さらに、被ガイドレールをガイドレール内に挿入しているため、被ガイドレール上に載置するグリル受け皿の位置をガイドレールより高くするか、又はグリル受け皿の幅をガイドレール間の幅より狭くしなければグリル扉を閉じたときに、グリル受け皿がガイドレールに接触してしまう。このため、特許文献1においては、ガイドレールより高い位置にグリル受け皿を保持するために、被ガイドレールにカバー枠を設けているが、構造が複雑になるばかりでなく、コストアップになる。
また、グリル受け皿の幅を狭くした場合は、使用空間が小さくなる。
また、被ガイドレールは強度が低いため、これによってグリル受け皿及びこれに載置された被調理物を保持すると、被ガイドレールにねじれが生じ易い。
さらに、グリル受け皿は、被ガイドレールのカバー枠の前後に設けた皿受け枠上に載置するだけなので、不安定である。
また、グリル受け皿の着脱性を向上するために、グリルケースの奥行寸法に対して、グリル受け皿の奥行寸法を短かくしている。そして、グリル受け皿全体をグリルケースから引き出すために、レールガイド手段を、ガイドレール、中間レール及び被ガイドレールの3段構成としているが、構造が複雑でコストアップになるばかりでなく、嵌合部が2か所になるため強度的にも問題である。
さらに、特許文献1のグリルのプルダウン構造の場合は、引き出したグリル扉を閉じる際、グリル扉を上方に持ち上げたのち押し込むようになっている。このため、操作が面倒であるばかりでなく、上方に持ち上げることなくグリル扉を押し込むと、プルダウン機構の揺動アームがグリルケースの底面に接触して押し込みにくくなるという問題がある。特に、グリル扉のプルダウン角度を大きくすると揺動アームの角度も大きくなり、グリル扉を上方に持ち上げる力が小さくなるため、グリル扉が押し込みにくく、無理に押し込むと揺動アーム及びグリルケースの底面が変形してしまうおそれがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、構造が簡単で固定ガイドレールや摺動レールが変形するおそれがなく、使い勝手のよいグリルユニット及びこれを備えた加熱調理器を提供することを目的としたものである。
本発明に係るグリルユニットは、前面側に開口部を有し、両側壁の内面の下部に固定ガイドレールが取付けられたほぼ箱状のグリル室と、前記グリル室の開口部を開閉するグリル扉、及び一端が該グリル扉の両側に固定され前記固定ガイドレールの外周に摺動自在に嵌合された摺動レールからなるグリル扉装置と、該グリル扉装置に載置されるグリル皿とを備えたものである。
また、本発明に係る加熱調理器は、上記のグリルユニットを備えたものである。
本発明によれば、固定ガイドレール及び摺動レールの剛性を高くすることができるので、長期の使用によっても変形したりねじれたりすることがなく、また、グリル皿は補助レール上に載置すればよいので、構造が簡単で使い勝手のよいグリルユニット及びこれを備えた加熱調理器を得ることができる。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係るグリルユニットを備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態の斜視図、図2は図1のグリルユニットの縦断面図、図3は図2のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の断面図、図4は図2の摺動レールを引き出した状態の側面図、図5は図4の摺動レールを押し込んだ状態の側面図、図6は図4のA−A断面図である。
図において、ほぼ箱状の本体ケース1の上面開口部には、例えば耐熱ガラスの如き非磁性材からなり、外周に天板支持枠2が設けられた平板状の天板3が着脱可能に装着されている。そして、天板3の上面には、調理容器50の載置位置を示す複数の載置位置表示部4a〜4c(図には3個の場合が示してあるが、2個以上であればよい)が印刷により設けられている。5は天板支持枠2の後部側に設けた排気口である。
6a,6bは本体ケース1の前面側の両側(一方の側又は上部の場合もある)に設けられた主操作部、7は天板支持枠2の前面側に設けられた副操作部である。なお、図示してないが、主操作部6a,6bの下面には外気取入口が設けられており、本体ケース1内には、天板3の載置位置表示部4a〜4cの下面に、例えば、誘導加熱コイルやヒータの如き加熱体が設けられており、また、これら加熱体を制御する制御部、外気取入口から取入れた外気により加熱体や制御部等を冷却するための送風機等が設けられている。
10は主操作部6a,6bの間(主操作部が一方の側に設けられている場合はこれと並行して)に設けられたグリルユニットで、本体ケース1内に設置されて前面が開口したほぼ箱状のグリル室11と、グリル皿40が着脱自在に載置されてグリル室11内に挿脱自在に収容される引出し式のグリル扉装置20とからなっている。
グリル室11は、前面側に本体ケース1の前面側に開口する開口部12を有し、後部側に排気口13が設けられており、両側壁内面の下部の前後方向には、前端部にストッパ15を有する断面ほぼコ字状の一対の固定ガイドレール14a,14b(以下、単に14と記すことがある)が、開口部を対向させて溶接等により取付けられている。なお、図示してないが、グリル室11の天板の下面には、ヒータの如き加熱体が配設されている。
また、グリル扉装置20は、取っ手22を有するグリル扉21と、断面ほぼコ字状で、開口部を外側に向けて一端がグリル扉21の両側に取付けられた摺動レール23a,23b(以下、単に23と記すことがある)とからなっている。なお、24a,24bは摺動レール23a,23bの両端部に設けたストッパである。
この摺動レール23のウエブは固定ガイドレール14のウエブより高く形成されており、ウエブと上下のフランジの間には、上下の長手方向に設けた複数のポケットにそれぞれころ26が転動自在に保持されたリテーナ25が長手方向に移動自在に配設されている。
そして、摺動レール23は、その開口部を固定ガイドレール14の開口部側から、上下のフランジの外面にリテーナ25のころ26を介して嵌合され、長手方向に摺動自在に保持されている(図4〜図6)。
図2及び図4はグリル扉装置20を固定ガイドレール14に沿ってグリル室11から引き出した状態を示すもので、リテーナ25が固定ガイドレール14のストッパ15と、摺動レール23のストッパ24bとの間に挟まれて停止し、摺動レール23の後端部はころ26を介して固定ガイドレール14の前端部に支持されている。
また、図3、図5はグリル扉装置20をグリル室11内に収容した状態を示すもので、摺動レール23のストッパ24aが固定ガイドレール14のストッパ15に当って停止し、グリル室11の開口部12はグリル扉21によって閉塞される。
上記のように構成したグリルユニット10においては、図6に示すように、凹状の皿部41の上端部外周に載置部であるフランジ42が設けられたグリル皿40のフランジ42を、摺動レール23a,23b上に載置し、皿部41を摺動レール23a,23bの間に位置させる。そして、皿部41に被調理物を載置して、グリル皿40と共にグリル扉装置20をグリル室11内に収容してグリル扉21により開口部12を閉塞し、天板に設けた加熱体に通電して被調理物を加熱し、調理する。
調理が終ったときは、グリル扉装置20をグリル室11から引き出し、被調理物又は被調理物が載置されたグリル皿40を取出して、グリル皿装置20をグリル室11内に収容する。
本実施の形態によれば、固定ガイドレール14をグリル室11の内壁面に固定し、グリル扉装置20の摺動レール23を固定ガイドレール14の外周に摺動自在に嵌合するようにしたので、比較的剛性の低い固定ガイドレール14の剛性を高めることができ、外力の加わる摺動レール23の断面積を大きくして剛性を高くすることができるので、固定ガイドレール14や摺動レール23が変形するおそれがない。
また、固定ガイドレール14及び摺動レール23の剛性が高いので、両者を延長した場合でもねじれを生じることがない。なお、これらをより長く延長したことによりねじれを生ずるおそれがある場合は、図7に示すように、摺動レール23a,23bの間に補強枠27を設けてもよい。
さらに、摺動レール23を固定ガイドレール14の外周に嵌合するようにしたので、摺動レール23上にグリル皿40のフランジ42を載置するだけで、固定ガイドレール14に接触することがないので、グリル皿40の位置を高くするための特別な手段を講ずる必要がなく、構造が簡単である。
[実施の形態2]
図8は本発明の実施の形態2に係るグリルユニットの斜視図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、グリル皿装置20の摺動レール23a,23bの上フランジの上面の前後に、それぞれ一対の位置決めピン28aと28b、28cと28d(28cは図示してない)を設けると共に、グリル皿40のフランジ42に、この位置決めピン27a,27b、27c,27dにそれぞれ係合する係合穴43aと43b、43cと43dを設けたものである。
上記のように構成した本実施の形態においては、図9に示すように、グリル皿40に設けた係合穴43a,43bを摺動レール23a,23bの位置決めピン28a,28bに、係合穴43c,43dを位置決めピン28c,28dにそれぞれ係合して、グリル皿40を摺動レール23a,23b上に載置する。
上記の説明では、摺動レール23a,23bに各一対の位置決めピン28a,28b,28c,28dを、グリル皿40にこれに対応して係合穴43a,43b,43c,43dを設けた場合を示したが、いずれか一方の側のみに位置決めピン28a,28b(又は28c,28d)及び係合穴43a,43b(又は43c,43d)を設けてもよい。
また、摺動レール23a,23bに係合穴を、グリル皿40にこれに対応して位置決めピンを設けてもよい。
さらに、図7に示すように、摺動レール23a,23bの間に補強枠27を設けた場合は、この補強枠に位置決めピン又は係合穴を設け、グリル皿40にこれに対応して係合穴又は位置決めピンを設けてもよい。なお、この場合は、摺動レールが固定ガイドレール内に嵌入されて摺動する構造であっても、補強部材の上面を摺動レールの上面より高くすることにより、本実施の形態を実施することができる。
本実施の形態によれば、グリル皿40を摺動レール23a,23b上の所定の位置に確実にセットすることができ、移動することがない。また、グリル皿40によって摺動レール23a,23bが補強されるので、摺動レール23a,23bがねじれることもない(本実施の形態は、他の実施の形態にも実施することができる)。
[実施の形態3]
図10は本発明の実施の形態3に係るグリルユニットの斜視図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
グリルユニットにおいて、グリル室の奥行が短かい場合は、グリル扉装置20を引き出したときに、グリル皿全体がグリル皿から出ず、後部がグリル室内に残っているためグリル皿の着脱が不便である。
本実施の形態は、グリル室11の奥行が短かい場合でも、グリル扉装置20を引き出した際に、グリル皿40全体をグリル室11から露出させて着脱性を向上させるようにしたものである。
図10において、16a,16bはグリル室11の後壁の固定ガイドレール14a,14bの延長線上に設けた後部開口部(以下、単に16と記すことがある)で、その幅は固定ガイドレール14に摺動レール23を嵌合したときの幅より若干広く、高さは摺動レール23の高さより若干高く形成されている。
そして、固定ガイドレール14を延長してグリル室11の奥行より長く形成し、その後部を後部開口部16a,16bから背面側に突出させてグリル室11の側壁に固定し、摺動レール23を固定ガイドレール14に対応して長く形成したものである。
このように構成した本実施の形態において、グリル扉装置20にグリル皿40を載置してグリル室11内に収容すると、図11に示すように、摺動レール23a,23bの後部が後部開口部16a,16bから背面側に突出し、グリル皿40はグリル室11内の所定の位置に配置される。
また、グリル扉装置20をグリル室11から引き出すと、摺動レール23a,23bが長いので、図12に示すように、グリル皿40全体をグリル室11から引き出すことができる。
図13は本実施の形態の他の例を示す斜視図で、グリル室11の後壁に設けた後部開口部16a,16bの背面側に、後部開口部16a,16bを覆うほぼ箱状の後部ガイド室17a,17bを設けて、後部開口部16a,16bを閉塞したものである。
図14は本実施の形態のさらに他の例を示す斜視図で、グリル室11の後壁の下部の幅方向全体に後部開口部16を設けると共に、その背面側に幅方向に長いほぼ箱状の後部ガイド室18を設けて後部開口部16を閉塞したものである(なお、本実施の形態は、他の実施の形態にも実施することができる)。
本実施の形態によれば、グリル室11の後壁に後部開口部16を設け、固定ガイドレール14及び摺動レール23をグリル室11の奥行寸法より長く形成し、その後部を後部開口部16から背面側に突出させて、摺動レール23の摺動範囲を拡大したため、両者の間に中間レールを設けたり、グリル皿11の奥行寸法を短かくしたりすることなく、グリル皿40全体をグリル室11から引き出すことができるので、使い勝手のよいグリルユニット10を得ることができる。
また、固定ガイドレール14と摺動レール23の寸法を長くしたので、両者の嵌合範囲を長くすることができ、これにより、グリル扉装置20を引き出したときに、両者に加わるグリル皿11や被調理物の重量、あるいは外力などに対する強度を向上することができる。
さらに、固定ガイドレール14と摺動レール23を長くすることにより、グリル室11の加熱体発熱部から離れる部分が増加し、また、両者の後部をグリル室11の背面側に突出させることにより、加熱体からの熱が伝わりにくくなるので、固定ガイドレール14と摺動レール23の加熱が低減され、その上放熱効果を向上させることができる。なお、本実施の形態は、摺動レールが固定ガイドレール内に嵌入されて摺動するグリルユニットの場合にも実施することができる。
[実施の形態4]
図15は本発明の実施の形態4に係るグリルユニットを備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態を示す斜視図、図16は図15のグリルユニットの側面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、グリル扉装置20にプルダウン機構30を設けたものである。なお、本実施の形態においては、グリル扉21には摺動レール23が取付けられていない。31a,31b(以下、単に31と記すことがある)は摺動レール23のウエブより幅狭で、長手方向の中央部近傍には長穴33が設けられており、後端部側が摺動レール23のウエブの後部側にピン32により回動自在に軸止された一対のプルダウンアームで、先端部にはグリル扉21が取付けられている。34a,38b(以下、単に34と記すことがある)は一端がピン35により摺動レール23のウエブの前部側に回動自在に軸止された保持アームで、他端に設けたピン36がプルダウンアーム31の長穴33に摺動自在に嵌入されている。
上記のように構成した本実施の形態において、グリル扉装置20をグリル室11から引き出すと、図16に示すように、グリル扉21の自重によりプルダウンアーム31はピン32を支点にして矢印a方向に回動し、これに伴って保持アーム34もピン35を支点に矢印b方向に回動し、ピン36が長穴33の前端部に当接して停止する。
これにより、グリル扉21は摺動レール23に対して角度θ(以下、プルダウン角度という)で下降し、その位置に保持される。このとき、先端部にグリル扉21を有するプルダウンアーム31は、ピン32,35,36を介して摺動レール23に支持される。
グリル扉装置20をグリル室11内に押し込むと、図17に示すように、プルダウンアーム31がグリル室11の開口部12の下縁に押されて、ピン32を支点として反矢印a方向に回動し、これに伴って保持アーム34もピン35を支点に反矢印b方向に回転してピン36が長穴33の後部側に移動する。これにより、プルダウンアーム31と保持アーム34が摺動レール23とほぼ平行になり、図18に示すように、グリル室11内に収容されてその開口部12をグリル扉21で閉塞する。
図19は本実施の形態の他の例のグリルユニット10の側面図である。
図16で説明したプルダウン機構30を有するグリル扉装置20においては、グリル室11に収容する際に、プルダウン角度θが大きい場合、そのまま押し込むとプルダウンアーム31がグリル室11の開口部12の下縁部の抵抗により押し込みにくいことがあり、このような場合は、グリル扉21を持ち上げて(プルダウン角度θを小さくして)押し込むことが必要である。
本例はこのような問題を解決するために、グリル扉装置30のプルダウンアーム31の下面の、グリル扉21が下降したグリル扉装置30をグリル室17内に収容する際に、グリル室11の開口部12の下縁部と接触する部分に、アーチ状(緩やかな円弧状)の凹部37を設けたものである。
本例によれば、プルダウンアーム31の下面にアーチ状の凹部37を設けたので、プルダウン角度θに関係なく、グリル扉装置30を押し込む際に、プルダウン角度θが小さい場合と同様にグリル扉21を持ち上げる力が働くため、図20に示すように、グリル扉21を持ち上げることなく、グリル扉装置20をグリル室11内に容易に収容することができる。なお、本例のアーチ状の凹部は、摺動レールが固定ガイドレール内に嵌入されて摺動するグリルユニットの場合にも実施することができる。
本実施の形態によれば、剛性の高い摺動レール23に、先端部にグリル扉21が設けられたプルダウンアーム31と保持アーム34からなるプルダウン機構30を設けたので、プルダウン機構30の作用により摺動レール23が変形することがない。
また、プルダウン機構30のプルダウンアーム31の下面にアーチ状の凹部37を設けたので、グリル扉21を持ち上げることなくグリル扉装置20を小さい力に容易にグリル室11に収容することができるため、使い勝手のよいグリルユニット10を得ることができる。
[実施の形態5]
図21は本発明の実施の形態5に係るグリルユニットを備えた加熱調理器のグリル扉装置を引き出した状態を示す斜視図である。なお、実施の形態4と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、実施の形態4に係るプルダウン機構30を有するグリルユニット10において、グリル室11の底板の開口部12の近傍のプルダウンアーム31が通過する軌跡上に、滑動体を設けたものである。
図21は、上記のプルダウンアーム31の通過軌跡上に、滑動体として一対のローラ38(一方の側のローラ38は図示してない)を設けたもので、図22、図23に示すように、プルダウンアーム31は回転するローラ28上を摺動するため、グリル扉21を持ち上げることなく、小さい力で円滑にグリル扉装置20をグリル室11から引き出し、又は収容することができる。
また、図24、図25は、図19、図20で説明した下面にアーチ状の凹部37が設けられたプルダウンアーム31を有するプルダウン機構30を備えたグリルユニット10において、グリル室11の上記の位置に滑動体としてのローラ28を設けたもので、グリル扉装置20をより小さい力で円滑に出し入れすることができる。
なお、図示してないが、上記のローラ28に代えて、滑動体として、例えばフッ素樹脂からなるすべり材を設けてもよい。これによっても上記とほぼ同様の効果を得ることができる。なお、本実施の形態は、摺動レールが固定ガイドレール内に嵌入されたグリルユニットにも実施することができる。
上記の各実施の形態においては、図示の加熱調理器に本発明に係るグリルユニット10を設けた場合を示したが、これに限定するものではなく、他の構造の加熱調理器であってもよい。
また、上記の説明では、電力で駆動する加熱体を有する加熱調理器について説明したが、ガスを加熱源とする加熱調理器においても、本発明に係るグリルユニット10を用いることができる。
本発明の実施の形態1に係るグリルユニットを備えた加熱調理器の斜視図である。 図1のグリルユニットの側断面図である。 図2のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の断面図である。 図2の摺動レールを引き出した状態の側面図である。 図4の摺動レールを押し込んだ状態の側面図である。 図4のA−A断面図である。 実施の形態1のグリルユニットの他の例の斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るグリルユニットの斜視図である。 図8のグリル皿を摺動レール上に装着した状態の斜視図である。 本発明の実施の形態3に係るグリルユニットの斜視図である。 図10のグリル扉装置をグリル室内に収容した状態の斜視図である。 図11のグリル扉装置をグリル室から引き出した状態の斜視図である。 実施の形態3のグリルユニットの他の例の斜視図である。 実施の形態3のグリルユニットのさらに他の例の斜視図である。 本発明の実施の形態4に係るグリルユニットを備えた加熱調理器の斜視図である。 図15のグリルユニットのグリル扉装置をグリル室から引き出した状態の側面図である。 図16のグリル扉装置をグリル室内に収納する状態の側面図である。 図16のグリル扉装置をグリル室内に収納した状態の側面図である。 実施の形態4の他の例の側面図である。 図19のグリル扉装置をグリル室内に収納する状態の側面図である。 本発明の実施の形態5に係るグリルユニットを備えた加熱調理器の斜視図である。 図21のグリルユニットのグリル扉装置をグリル室から引き出した状態の側面図である。 図22のグリル扉装置をグリル室内に収容する状態の側面図である。 実施の形態5の他の例のグリルユニットのグリル扉装置をグリル室から引き出した状態の側面図である。 図24のグリル扉装置をグリル室内に収容する状態の側面図である。
符号の説明
1 加熱調理器の本体ケース、10 グリルユニット、11 グリル室、12 開口部、14a,14b 固定ガイドレール、16 後部開口部、17,18 後部ガイド室、20 グリル扉装置、21 グリル扉、23a,23b 摺動レール、25 リテーナ、26 ころ、27 補強枠、28a〜28d 位置決めピン、30 プルダウン機構、31 プルダウンアーム、33 長穴、34 保持アーム、36 ピン、37 アーチ状の凹部、38 ローラ(滑動体)、40 グリル皿、42 フランジ、43a〜43d 係合穴。

Claims (11)

  1. 加熱調理器に設けられるグリルユニットであって、
    前面側に開口部を有し、両側壁の内面の下部に固定ガイドレールが取付けられたほぼ箱状のグリル室と、
    前記グリル室の開口部を開閉するグリル扉、及び一端が該グリル扉の両側に固定され前記固定ガイドレールの外周に摺動自在に嵌合された摺動レールからなるグリル扉装置と、
    該グリル扉装置に載置されるグリル皿とを備えたことを特徴とするグリルユニット。
  2. 加熱調理器に設けられるグリルユニットであって、
    前面側に開口部を有し、両側壁の内面の下部に固定ガイドレールが取付けられたほぼ箱状のグリル室と、
    前記固定ガイドレールの外周に摺動自在に接合される摺動レール、及び一端が前記グリル室の開口部を開閉するグリル扉の両側に固定され、他端が前記摺動レールに回動自在に軸支されたプルダウンアームを有し、前記グリル扉を前記グリル室から引き出したときに該グリル扉が下降するプルダウン機構が設けられたグリル扉装置と、
    該グリル扉装置に載置されるグリル皿とを備えたことを特徴とするグリルユニット。
  3. 前記プルダウン機構のプルダウンアームに長穴を設け、一端が前記摺動レールに回動自在に軸支された保持アームの他端に設けたピンを、前記プルダウンアームの長穴に摺動自在に嵌入したことを特徴とする請求項2記載のグリルユニット。
  4. 前記プルダウン機構のプルダウンアームの下面に、ほぼアーチ状の凹部を設けたことを特徴とする請求項2又は3記載のグリルユニット。
  5. 前記グリル室の開口部近傍の前記プルダウンアームが通過する位に滑動体を設けたことを特徴とする請求項3又は4記載のグリルユニット。
  6. 前記グリル扉装置の摺動レールの上面に前記グリル皿の載置部を載置することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のグリルユニット。
  7. 前記グリル扉装置の摺動レールとグリル皿に、該グリル皿の位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のグリルユニット。
  8. 前記グリル室の後壁に後部開口部を設けると共に、前記固定ガイドレール及び摺動レールを延長して長く形成し、前記固定ガイドレールの後部を前記後部開口部から背面側に突出させ、前記グリル扉により前記グリル室の開口部を閉じたときに前記摺動レールの後部が前記後部開口部から背面側に突出するように構成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のグリルユニット。
  9. 前記後部開口部を、前記グリル室の後壁の前記固定ガイドレールの延長線上又は後壁の下部の幅方向に設けたことを特徴とする請求項8記載のグリルユニット。
  10. 前記後部開口部の背面側に、該後部開口部を覆うほぼ箱状の後部ガイド室を設けたことを特徴とする請求項8又は9記載のグリルユニット。
  11. 前記請求項1〜10のいずれかのグリルユニットを備えたことを特徴とする加熱調理器。
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