JP2008266888A - 葺き材の固定構造及び葺き材の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の葺き材の固定構造は、躯体1に所定間隔にて固定したC形鋼2の開口部側及び背面側に葺き材3を取り付けた固定構造であって、開口部側に配した葺き材3Aの端縁(第一取付部32)をC形鋼2の内部に位置させて押圧手段により内面に圧着し、背面側に配した葺き材3Aの端縁(第二取付部33a)をC形鋼2の外フランジ(上フランジ22)を覆うように取り付けてなる
【選択図】図1
Description
さらに、前記特許文献1の構造では、多種類の部材(3〜5)が必要であるため、部材管理の面で面倒となり、部材数が増加することで当然取付作業の手間もかかっていた。また、高さ方向の厚みの変化(天井板2の有無、天井板2の厚さ等)に併せて取付具4やフレーム3を変更しなければならず、天井板2の有無や天井板2の厚さがその上方に施工される屋根構造に影響するという問題もあった。
このC形鋼は、躯体に所定間隔に固定され、断面形状がH形、I形、C形、コ形等、多様な需要分野ごとの目的に応じ、鋼材組成や定形寸法なども多種類に及ぶ形鋼などと共に母屋を構成している。また、鉄骨等に限定されるものではなく、RC、木造等の躯体、或いはその表面に発泡断熱材(ポリスチレン等)を配した上に取り付けられるものであってもよい。
このような葺き材としては、表面化粧鋼板、ラミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チタン合金板、銅板、真鍮板、鉛板等の公知の金属素材等が適宜に用いられ、また表面側に防水シートが全面的に貼設されたものでもよく、逆に裏面側に金属同士の接触を阻害するための裏貼りシートを貼設したものでもよい。そして、これらを必要に応じてロール成形、或いはプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)したものを用いればよく、その素材厚は特に限定するものではない。さらに、C形鋼との接触部分や葺き材同士の接触部分に発泡系ゴム等の適宜材料を添設して止水作用や接触阻害作用を得るようにしてもよい。
葺き材自身の弾性により圧着させる場合、第一取付部の施工状態に対する成形角度や成形寸法等の調整が重要であって、弾性に抗して取り付けた施工後には、弾性回復力が作用されてC形鋼の内面を押圧するように圧着する。
固定部材を取り付けて圧着させる場合、固定部材の施工状態に対する成形角度や成形寸法等の調整が重要であって、ビス等にて取り付けた施工後には、この固定部材と葺き材の端縁とが圧接して葺き材の端縁を押圧してC形鋼の内面に挟着状に圧着する。
また、調整機能を備える固定部材は、例えば後述する図示実施例のように締め付け圧力を加減しつつ葺き材の端縁を押圧してC形鋼の内面に挟着状に圧着する。
この固定部材としては、各種の構成があるが、以下の態様のものが好ましい。
前記のようにビス等にて取り付けた施工後には、この固定部材と第一取付部とが圧接して第一取付部を押圧してC形鋼の内面に挟着状に圧着するものである。
例えば図示実施例(固定部材9)に示すようにC形鋼の開口部内に位置させた第一取付部を押圧する縦片と、C形鋼に固定される固定部とを備え、固定部を固定した状態では脚片は第一取付部と圧接し、第一取付部をC形鋼の内面に圧着する。
前記のように例えば後述する図示実施例のように締め付け圧力を加減しつつ第一取付部を押圧してC形鋼の内面に挟着状に圧着するものである。
例えば図示実施例(固定部材4)に示すようにC形鋼の開口部内に第一取付部を位置させた状態で、調整ボルトを締め付けることにより、縦片状の本体の内端にて第一取付部を内フランジの外向き片の内面に圧着すると共に本体の外端を外フランジの内向き片の内面に圧着して自らの定着性も確保できる。
尚、この実施例は、屋根構造に適用した例であるから、以後、C形鋼2の外フランジ22を上フランジ、内フランジ23を下フランジというように表記する。
C形鋼2を覆うと共に前記一方の端縁(第一取付部)32に重合する他方の端縁である第二取付部33a,33bは、面板部31の左端を略垂直状に折り上げ(立上り部34)、その上端を略水平方向に折曲し、その先端を略垂直状に折り下げた(下向き片331)。また、第二取付部33aには、下向き片331の下端に略く字状に成形した係止部332を設けている。
より具体的には、図2(a)に図示するように、葺き材3Bを、第一取付部32側が下方に、第二取付部33b側が上方になるように傾斜状に臨ませ、山状部321をC形鋼2の下フランジ23の上向き片231に嵌合させ、この状態で矢印方向に回動させる。谷状部322の外縁は、縦ウエブ21に当接するが、前記のように谷状部322の外縁は、敷設状態よりも跳ね上がり角度が鈍角になるように成形しているので、弾性に抗して当接させることになり、敷設状態では弾性反発力により圧着し、安定に取り付けられるものとなる。
特に図1(a)の例ではC形鋼2の内部にも小径の断熱材8B,8Cを配設したので、より断熱性能の均一化が図れる。
この固定部材4は、アルミ等の押出材などにて略L字状に成形された本体と、調整ボルト40とからなる固定調整金具であり、前記イの態様、即ちC形鋼の開口部内に第一取付部34を位置させた状態で、調整ボルト40を締め付けることにより、縦片状の本体(縦面部41)の内端にて第一取付部34を下フランジ23の上向き片231の内面に圧着すると共に本体の外端を上フランジ22の下向き片221の内面に圧着して自らの定着性も確保できる。
図4(b),(c)に示すように縦面部41の高さ寸法は、C形鋼2の開口部Bより大きくその高さAより小さいものであり、縦面部41の幅寸法Yは、C形鋼2の開口部Bより小さく、斜め寸法Xは、C形鋼2の高さAより小さく形成されている。そして、この縦面部41には、調整ボルト40が軸着されている(401はナット溶接)。
まず、C形鋼2の開口部に対し、図4(d)に示すように幅寸法Yが高さになるように本体を回動した状態で矢印方向にスライドさせてC形鋼2の内部に固定部材4を位置させる。
続いてこの状態で固定部材4を回動して図4(a)のようにL字形側面を見せるように配する。この時、底面部42は、葺き材3Dの第一取付部34(谷状部342)上に載置されている。
この状態で、開口部の外側から調整ボルト40を締め付けると、調整ボルト40の内端がC形鋼2の縦ウエブ21の内面に当接し、その後はナット溶接401の作用により本体を開口部側へ押し返すように作用する。そのため、縦面部71の下端であって底面部42の基端部分は第一取付部34(山状部341)に側方から強く押し付けられ、第一取付部34を安定に保持することができる。さらに、横面部43の先端はC形鋼2の下向き片221の内面に強く押し付けられるので、例えば傾動することもなく、固定部材4自体が安定に取り付けられるものとなる。
この実施例における第一取付部34は、図4(e)に示すように前記葺き材3A〜3Cの第一取付部32とほぼ同様の構成であり、山状部341と谷状部342とからなる。また、この実施例における第二取付部35は、面板部31の左端を傾斜状に折り上げて途中に略く字状の折曲部分を形成し、その上端を略水平方向に折曲して水平部351とし、その先端を傾斜状に折り下げて前記折り上げ傾斜部分とほぼ同様に加工した。そして、略く字状の折曲部分を352、その下方の添設部を353とした。
次に、前記の固定部材4を、前述の手順にて取り付ける。
その後、C形鋼3の背面側に配した葺き材3Dの第二取付部35を、C形鋼2を覆うと共に第一取付部34に重合するように取り付ける。
尚、第一取付部36の361は山状部、362は谷状部、第二取付部37の371は水平部、372は略く字状の折曲部分、373はその下方の添設部である。
内に葺き材の端縁を位置させた状態で、調整ボルトを締め付けることにより、開口部側の下端を葺き材の端縁に押し付けると共に開口部側の上端をC形鋼の上顎部分の内側に押し付けることができる。
2 C形鋼
21 縦ウエブ
22 外フランジ(上フランジ)
23 内フランジ(下フランジ)
3A,3B,3C,3D 葺き材
31 面板部
32,34 第一取付部
33a,33b,33c,35 第二取付部
4 固定部材(固定調整金具)
8A,8B,8C 断熱材
9 固定部材(部分吊子)
Claims (3)
- 躯体に所定間隔にて固定したC形鋼の開口部側及び背面側に葺き材を取り付けた固定構造であって、
開口部側に配した葺き材の端縁をC形鋼の内部に位置させて押圧手段により内面に圧着し、背面側に配した葺き材の端縁をC形鋼の外フランジを覆うように取り付けてなることを特徴とする葺き材の固定構造。 - 押圧手段は、葺き材自身の弾性によるもの、或いは固定部材によるもの、或いはそれらの併用であることを特徴とする請求項1に記載の葺き材の固定構造。
- 躯体に所定間隔にてC形鋼を固定し、隣り合うC形鋼の間に葺き材を取り付ける施工方法であって、
開口部側と背面側からそれぞれ葺き材の端縁を臨ませると共に開口部側に配した葺き材の端縁をC形鋼の内部に位置させて押圧手段にて圧着し、背面側に配した葺き材の端縁をC形鋼の外フランジを覆うように取り付けることを特徴とする葺き材の施工方法。
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JP2007107034A JP2008266888A (ja) | 2007-04-16 | 2007-04-16 | 葺き材の固定構造及び葺き材の施工方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104652714A (zh) * | 2015-01-30 | 2015-05-27 | 广西壮族自治区冶金建设公司 | 一种钢结构屋面内衬板自制模具成孔安装的施工方法 |
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JPS6272852A (ja) * | 1985-09-26 | 1987-04-03 | 船木商事有限会社 | 屋根用吊子 |
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2007
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