JP2008265893A - プリンタの用紙収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリンタ2から連続的にカットされて排出された印刷済みのラベルaを動力を要することなく重力を利用して表裏反転させて順次正確に積み重ねる。
【解決手段】長尺の印刷用ロール紙5に印刷する印刷手段を備えたプリンタ2と、該プリンタ2から所定の幅にカットされて排出された排紙を収納する用紙収納ボックス1とを備え、該用紙収納ボックス1には、上記排出口12に近い背面板17と上記プリンタ2から遠い前面板18とを設けるとともに、上記前面板18と背面板17の間の間隔を排出された印刷済みのラベルaの幅よりも小さくないし等しくし、上記前面板18を鉛直方向に対して前傾した状態で配置し、背面板17の上部に上記プリンタ2の排出口12に開口する導入口21を有するとともに、上部には上記排出口12から排出されたラベルaを下向きに落下させるガイド22を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリンタの用紙収納ボックスに関し、特にプリンタから排出された印刷済みの用紙を順次積み重ねることにより番号順に配列収納できるようにしたプリンタの用紙収納装置に関する。
従来は、多くの場合、例えばラベルプリンタ等で印刷後に一枚づつカットして排出されたラベルは、受け皿形式の用紙受けで単に受けてそこに溜めるようにしていた。また、このような方式を改めて、バーコード等の印字を用紙の上面に行うプリンタにおいて、用紙排出口から排出される用紙である、例えば単票用紙を順次積み重ねて収納するスタッカ装置を用いたものが知られており、このスタッカ装置は、プリンタ用紙の排出口の下流に取付けられ、通常プリンタから排出される単票用紙を印字を行った順番に順次下から上へと積み重ねるようにしている。
そして、また、上述の印字を用紙の上面に行うものにおける積み重ね方式によると、スタッカ装置からの用紙の取出しはその順番が逆になることからスタッカ装置から取出す用紙の取り扱いを容易にするために、排出される用紙を反転させてから順次下から上へと積み重ねるように工夫したものが提案され、動力を要することなく表裏反転させるものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−273496公報
上述のように排出された印刷済みのラベルを受け皿形式の用紙受けで受けるものにおいては、排出されるラベルの順序や表裏がばらばらになり、数種類のラベルを一枚づつ排出する場合や順序のあるラベルを排出する場合等には表裏を合わせながら種類別に、また順序に従って揃えるのに大変な労力と時間を要することになりラベルの貼付け作業等における生産性を著しく悪化させている。例えば、ラベルプリンタにおける印刷後のラベルの連続排出において、ラベル記載項目に連番設定がなされ、しかも排出されるラベルの枚数が2000枚を超えるような場合には、順序を揃えることは非常に困難な作業である。
ところで、このような問題点は上述した印字を行った順番に下から上へと積み上げるスタッカ装置もしくは用紙を表裏反転させてから順番に下から上へと積み上げるスタッカ装置の使用において容易に解消を図ることができると思われる。しかしこれらのスタッカ装置の使用においても対象とされる用紙の種類により異なることではあるが、高速で順次連続的に排出される多数枚の用紙を円滑にかつ正確に順序良く整然としかも取り扱い易く整理するという視点からはまだまだ多くの改良されるべき課題を残している。
そこで、本発明は、プリンタから連続的にカットされて排出された印刷済みの用紙を動力を要することなく重力を利用して表裏反転させて順次正確に積み重ねることができるプリンタの用紙収納装置の提供をその課題とするものであり、特に排出された用紙を導く用紙ガイドに格別の構造的工夫を施すことで前記課題を解決しようとするものである。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、長尺の印刷用ロール紙に印刷する印刷手段を備えたプリンタと、該プリンタから所定の幅にカットされて排出された印刷済みの用紙を収納する用紙収納ボックスとを備え、該用紙収納ボックスには、上記排出口に近い背面板と上記プリンタから遠い前面板とを設けるとともに、上記前面板と背面板の間の間隔を排出された印刷済みの用紙の幅よりも小さくないし等しくし、上記前面板と背面板を鉛直方向に対して前傾した状態で配置し、背面板の上部に上記プリンタから排出された用紙の導入口を有するとともに、排出された用紙を下向きに落下させるガイドを備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載の発明において、上記用紙収納ボックスを、前面板と底面板とを有する前ボックスと上記背面板を有する後ボックスとから分割可能に形成したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、上記底面板はほぼ水平に形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、上記プリンタには上記用紙に巻き癖を付けるバーを設けたことを特徴とする。
本発明の請求項1に係る発明は、主に排出口に近い背面板と上記プリンタから遠い前面板とを設けるとともに、上記前面板と背面板の間の間隔を排出された印刷済みの用紙の幅よりも小さくないし等しくし、上記前面板と背面板を鉛直方向に対して前傾した状態で配置し、背面板の上部に上記プリンタから排出された用紙の導入口を有するとともに、排出された用紙を下向きに落下させるガイドを備えた構成となっている。印刷用ロール紙がプリンタで印刷された後にカットされると、印刷された用紙には巻き癖がついてカールしている。このような用紙がプリンタから排出されて用紙収納ボックス内に飛び込むと、ガイドに当たって下向きに落下するが、前面板は前傾状態になっているから落下途中で前面板に接触しながら滑り落ちる。その際、用紙はカールしているから、用紙の先端と前面板との間に空気が拾い込まれて用紙は前面板から離反し、回転時に前面板から離れて導入されてきた状態から反転した姿勢で落下し、底面板上にはほぼ水平状態となって落ちて安定する。次の用紙も同様にして最初の用紙の上に重なる。以下同様にして前の用紙の上に重なって積層状態となる。また、巻き癖が強く付いているときは、用紙の反転は用紙収納ボックスの上部で反転し、その後は用紙の先端が背面板に当たり、水平状態になって滑落しながら底面板上に落ちて安定する。このため、排出作業が終了したときは全ての用紙は整然と積み重なった状態となっている。したがって、例えば用紙を一枚ずつ商品等に貼付する作業を効率よく行うことができる。このように、簡単な構造によって印刷済み用紙を順番に並べる装置を安価に提供することができる。
なお、用紙収納ボックス内で用紙の積み重ねを行なうため空調や窓の開放による外風、さらには人の動きによる風の影響等を受けることがなく、用紙の誘導は乱れることなく整然と行われる。
請求項2に係る発明によれば、上記前面板と底面板とを有する前ボックスと上記背面板を有する後ボックスとから分割可能に形成されているから、用紙収納ボックス内からの用紙の取出しは、前ボックスと後ボックスとに分割すれば、用紙が揃った状態で露出するので、取り出し作業を容易に行うことができる。したがって、例えば用紙の貼付け作業において、作業現場への用紙の持ち運びは前ボックスか後ボックスに用紙を入れたままで行うことができるので、その作業の作業効率を向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、前面板は前傾姿勢となっているが、底面板はほぼ水平に形成されているので、落下してきた用紙を水平状態で受けて積み重ねることができる。
請求項4に係る発明によれば、プリンタには上記印刷用紙に巻き癖を付けるバーを設けたから、用紙は上向きにカールされた状態で用紙収納ボックス内に排出されるので、用紙はカールに沿って自然に反転する。したがって、特別の装置がなくても、用紙を積み重ね状態で収納することができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図4によって説明する。
図1及び図2は、本発明のアタッチメントボックス(用紙収納ボックス)1をラベルプリンタ2に取付けた状態を示す正面図及び側面の断面図であり、ラベルプリンタ2は、プリンタ台3の上にプリンタ本体4を載置するとともに、プリンタ本体4にはラベル印刷用ロール紙5と、印刷用紙に巻き癖を付ける巻き癖付け用バー6と、プラテンローラ7と印字ヘッド8とからなる印字部10と、印字された部分を所定の幅でカットするカット手段11と、カットされたラベル(用紙)aを排出させる排出口12とを設けたものである。
なお、カット手段11はプリンタ本体4の前方に突出した排出台13の上部に配置されている。排出台13の両側面には係合ピン25が突出形成されている。また、プリンタ台3の下部前方にはボックス装着用の側板14が突出形成され、両側の側板14の間には支持バー9が固定されている。
上記ラベルプリンタ2の前部にはアタッチメントボックス1が着脱自在に設けられている。このアタッチメントボックス1は、プリンタ2から所定の幅にカットして排出されたラベルaを収納する用紙収納ボックスであって、上記排出口12に近い背面板17と上記プリンタ2から遠い前面板18とを有して人の動きによる外風の影響を受けることのないように全体が直方体状に形成されている。そして、アタッチメントボックス1の幅はラベルプリンタ2のラベル排出口12の開口幅より僅かに幅広に設定され、また、上記前面板18と背面板17の間の間隔w(奥行き)は上記ラベルaの幅(前後のカット面間の距離)よりも小さくないし等しくなるように設定されている。
また、アタッチメントボックス1はプリンタ2の側板14間の支持バー9に装着されたときには、上記前面板18と背面板17が鉛直方向に対して前傾する状態となるように配置される。また、上部のプリンタ2の排出口12に対向する位置には導入口21が配置されている。底面板20はほぼ水平になるように形成されている。さらに、上部には上記排出口12から排出されたラベルaを下向きに落下させる板状のガイド22が傾斜した状態で設けられている。
ところで、上記アタッチメントボックス1は、図3に示されるように、上記前面板18を備えた前部ボックス1aと背面板17を備えた後部ボックス1bの2つのボックス部から分割可能に形成されている。
前部ボックス1aは、前面板18と左右両側の側面板23と上部の板状ガイド22と底面板20とを備えている。そして、前面板18には、内部の様子を見るための複数ののぞき窓26が形成されている。のぞき窓26にはガラスが取り付けられている。側面板23の上端前部の突片27には上下に長い長溝24が形成され、長溝24内にはロックバー28が摺動可能に取付けられている。また、両側面板23の下端には係合溝30が形成され、またその前端にはL字溝31が形成されている。なお、ガラスに代わり透明性を有するプラスチック材等のプレートを用いてもよい。
後部ボックス1bは背面板17と左右両側の側面板32とからなる断面コ字形の部材であり、側面板32の上端には前方に開口し、端部で屈曲するL字形のガイド溝33が形成され、両側面板32の下端には係合溝35が形成されている。また、上記両側の側面板32の下端前部には取付ロッド34が固定されている。
なお、後部ボックス1bの方が前部ボックス1aよりもやや幅が広く形成され、前部ボックス1aが後部ボックス1bの内側に嵌合するように形成されている。
前部ボックス1aと後部ボックス1bとを結合してアタッチメントボックス1を形成するには、まず、前部ボックス1aを後部ボックス1bの内側に入れ、前部ボックス1aの下端のL字溝31を後部ボックス1bの取付ロッド34に係合させ、さらに前部ボックス1aの上部のロックバー28を後部ボックス1bのガイド溝33に係合させればよい。このとき、背面板17の上部には導入口21が形成される。
次に、アタッチメントボックス1をラベルプリンタ2に装着するときは、上記アタッチメントボックス1の後部ボックス1aの係合片37をプリンタ本体4の排出台13の両側の係合ピン25に係合させるとともに、下端の係合溝30、35をプリンタ本体4の支持バー9に係合させる。これにより、アタッチメントボックス1はプリンタ本体4に装着される。これにより、プリンタ2の排出口12にアタッチメントボックス1の導入口21が対向するように装着される。
次に、上記構成のラベルプリンタ2の用紙収納装置の作動態様について説明すると、ラベルプリンタ2を作動させると、図2に示されるように、送り装置(図示せず)によってロール紙5から印刷ラベルaが引き出され、巻き癖付け用バー6を通るときに巻き癖が付けられた状態で印字部10のプラテンローラ7と印字ヘッド8との間を通るときに印刷され、さらに送り出されて印字された部分がカット手段11により所定の幅にカットされ、カットされたラベルaは排出口12から排出される。ラベルaはさらにアタッチメントボックス1の導入口21から内部に導入されるが、その前端部はガイド22に当たって下向きに落下するが、後端部は排出台13の上にあるので、前が下がった状態で落下する。落下の途中で前端部は前面板18に当たる。前面板18は前傾状態になっているから落下途中で前面板18に接触しながら滑り落ちる。その際、ラベルaはカールしているから、ラベルaの先端と前面板18との間に空気が拾い込まれてラベルaは前面板18から離反するので、前面板18から離れて導入口21から入ってきた状態から表裏が反転するように回転しながら落下し続け、最後に底面板20上にほぼ水平状態となって落ちて安定する。次のラベルaも同様にして最初のラベルaの上に重なる。以下同様にして前のラベルaの上に重なって積層状態となる。このように、ラベルaは導入口21から導入された後、反転方向に回転しながら最終的に水平状態で安定するので、後から落下するラベルaが前に落下したラベルaと前面板18の間に挟まるようなことはなく、積み重ねの順番がずれることはない。排紙作業が終了したときは全てのラベルaは整然と積み重なった状態となる。
なお、アタッチメントボックス1の内部は前背面板18、17、側面板23、32及び上部の板状ガイド22及び底面板20によって囲まれており、空調や窓の開放による外風、さらには人の動きによる風の影響等を受けることがなく、ラベルaの動きは乱れることなく整然と行われる。
次に、印刷作業とラベルa作業が完了した後は、前部ボックス1aのロックバー28を上げて後部ボックス1bのガイド溝33から外して引き出す。これにより、前部ボックス1は後部ボックス枠1bの下端の取付ロッド34を中心に前方に回動して全体を水平にすると、前部ボックス1aが上向きに開放された状態となる。前部ボックス1aにはラベルaが揃った状態で収納され、しかも開放部から露出するので、前部ボックス1aを適宜の場所に持ち運んで用紙の取り出し作業を容易に行うことができる。特に、ラベルaには続き番号を印刷するような場合、ラベルaが番号順に並んでいるので、次の工程でラベルaを番号順に一枚ずつ商品等に貼付する作業を効率よく行うことができる。
なお、アタッチメントボックス1自体を支持バー9から取り外し、さらにロックバー28を外し、前部ボックス1aと後部ボックス1bとの係止を解除することにより、後部ボックス1bから前部ボックス1aを分離させることもできる。
このように、上記前面板18と底面板20とを有する前部ボックス1aが上記背面板17を有する後部ボックス1bとから分割可能に形成されているから、アタッチメントボックス1からのラベルaの取出しは、前部ボックス1aと後部ボックス1bとに分割すれば、ラベルaが揃った状態で露出するので、取り出し作業を容易に行うことができる。したがって、例えばラベルaの貼付け作業において、作業現場へのラベルaの持ち運びはアタッチメントボックス1にラベルaを入れたままで行うことができるので、その作業の作業効率を向上させることができる。
なお、プリンタ本体4の内部のロール紙5が消費されていくにつれて半径が小さくなるので、巻き癖が強く付いている。この状態のラベルaを印刷してアタッチメントボックス1内に導入した場合も、図4に示されるように、上述と同様にしてその前端部はガイド22に当たって下向きに落下するが、後端部は排出台13の上にあるので、前が下がった状態で落下する。落下の途中で前端部は前面板18に当たる。前面板18は前傾状態になっているから落下途中で前面板18に接触しながら滑り落ちる。その際、ラベルaはカールしているから、ラベルaの先端と前面板18との間に空気が拾い込まれてラベルaは前面板18から離反し、回転時に前面板18から離れて導入口から入ってきた状態から表裏が反転した姿勢で落下し続ける。ところが、巻き癖が強く付いていると、巻き癖が弱い場合に比べて早く反転するから、アタッチメントボックス1の上部で反転してしまい、それから先端部が背面板17に当たり、当たったまま滑り落ちていく。背面板17も前傾しているから再度反転することはなく、ラベルaは表裏反転した姿勢で落下し続ける。そして最後に底面板20上にほぼ水平状態に落ちて安定する。次のラベルaも同様にして最初のラベルaの上に重なる。以下同様にして前のラベルaの上に重なって積層状態となる。このように、巻き癖が強い場合も、排出された順番に整然と積み重なっていく。
上述のように、上記ラベルa収納装置によれば、プリンタ2から連続的にカットされて排出された印刷済みのラベルaを動力を要することなく重力を利用して表裏反転させて順次正確に積み重ねることができ、またプリンタ2への取付けや取外しが容易である。
なお、アタッチメントボックス1を使用する必要がないときは取り外しておけばよい。
また、本発明はラベルプリンタに限定されない。他のプリンタでもよい。
用紙収納ボックスを取付けたラベルプリンタの外観を示す正面図 図1の要部の縦断面図 用紙収納ボックスを分解して示した縦断面図 巻き癖が強いときの収納態様を示した縦断面図
符号の説明
a 用紙
1 アタッチメントボックス(用紙収納ボックス)
2 ラベルプリンタ
18 前面板
17 背面板
21 導入口
22 ガイド

Claims (4)

  1. 長尺の印刷用ロール紙に印刷する印刷手段を備えたプリンタと、該プリンタから所定の幅にカットされて排出された印刷済みの用紙を収納する用紙収納ボックスとを備え、該用紙収納ボックスには、上記排出口に近い背面板と上記プリンタから遠い前面板とを設けるとともに、上記前面板と背面板の間の間隔を排出された印刷済みの用紙の幅よりも小さくないし等しくし、上記前面板と背面板を鉛直方向に対して前傾した状態で配置し、背面板の上部に上記プリンタから排出された用紙の導入口を有するとともに、排出された用紙を下向きに落下させるガイドを備えたことを特徴とするプリンタの用紙収納装置。
  2. 上記用紙収納ボックスを、前面板と底面板とを有する前ボックスと上記背面板を有する後ボックスとから分割可能に形成したことを特徴とする、請求項1に記載のプリンタの用紙収納装置。
  3. 上記底面板はほぼ水平に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のラベルプリンタの用紙収納装置。
  4. 上記プリンタには上記用紙に巻き癖を付けるバーを設けたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のプリンタの用紙収納装置。
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